編集デスク ゲーム攻略ライターの桐谷シンジです。今回も多く寄せられている質問にお答えしていきます。
この記事を読んでいる方は、M次元ラッシュのランクマッチで「なかなか連勝が伸びない」「氷タイプや速攻パーティに押し負けてしまう」と悩んでいることと思います。
今回は、私が実際にランクマッチで使用し、15戦して一度も負けることなく、無敗で13連勝以上を記録した「最強のカットロトム軸構築」を徹底解説します。
この記事を読み終える頃には、構築の細かな努力値調整から立ち回りの極意まで完全に理解し、ランクマッチでの勝率が劇的に向上しているはずです。
- ガブリアス・ロトム・バンギラスの3体による相互補完が最強
- カットロトムの「ひかりのかべ」と「ヤチェのみ」が勝利の鍵
- バンギラスの耐久調整とメガシンカで全ての敵を粉砕する
- 不利対面を即座に覆す「交代受け」と「後出しジャンケン」の極意
それでは解説していきます。
M次元ラッシュ環境におけるカットロトム構築の優位性
現在、M次元ラッシュのランクマッチ環境は、高速アタッカーと高耐久タンクが入り乱れる混沌とした状況にあります。特にセグレイブやグレイシアといった氷タイプのアタッカー、あるいはメタグロスのような高耐久物理アタッカーが猛威を振るっています。
多くのプレイヤーが、単体のパワーが高いポケモン(ガブリアスやデンリュウなど)を並べただけの構築で挑み、連携不足やタイプ相性の偏りで涙を呑んでいます。
私が今回提案する構築は、単なる強ポケモンの寄せ集めではありません。「役割論理」と「行動保証」を徹底的に突き詰めた、システム化された勝利の方程式です。
なぜ今「カットロトム」なのか
多くのプレイヤーはロトムと聞くと、ウォッシュロトム(水・電気)を想像するでしょう。しかし、現環境のメタ(流行)を読み解くと、カットロトム(草・電気)こそが最適解であるという結論に至ります。
その理由は以下の通りです。
- 環境に多い水・地面枠への刺さり: ラグラージやシャワーズといった耐久型の水タイプに対し、タイプ一致の「リーフストーム」が決定打となります。
- 電気枠としての役割: ギャラドスや飛行タイプに対し、「10まんボルト」や「ほうでん」で圧力をかけられます。
- 壁展開によるサポート: この構築の核となる「ひかりのかべ」を展開することで、後続のバンギラスが安全にメガシンカする隙を作れます。
この「攻撃」と「支援」の両立こそが、連勝を生み出すエンジンとなっているのです。
無敗を誇る「最強構築」のメンバー詳細と努力値調整
ここからは、実際に13連勝を叩き出した3体の詳細なステータスと、その調整意図について深掘りしていきます。1ポイントのステータス差が勝敗を分けるため、妥協なき育成が求められます。
1. 先発の切り込み隊長:ガブリアス
まずはチームの先陣を切るガブリアスです。彼の役割は、初動で相手の荒らしを行い、数的有利を取ること、あるいは相手のシールドやリソースを削り切ることです。
ステータス・努力値配分
| 項目 | 配分・数値 |
|---|---|
| 性格 | いじっぱり(攻撃↑ 特攻↓) |
| HP | 252(ぶっぱ) |
| 攻撃 | 252(ぶっぱ) |
| 防御 | 4 |
| 特防 | 0 |
| 素早さ | 残り |
| 持ち物 | きあいのタスキ |
技構成
- つるぎのまい
- ドラゴンクロー
- ドラゴンダイブ
- じしん(選択枠だが推奨)
採用理由と運用論
HPと攻撃に極振り(ぶっぱ)することで、対面性能を極限まで高めています。素早さは元々の種族値が高いため、調整程度でも多くの敵の上を取れます。
重要なのは持ち物の**「きあいのタスキ」**です。 現環境には、一撃で体力を奪い去る高火力技が飛び交っています。どれだけ耐久に振っても耐えられない攻撃に対し、タスキによる行動保証を持たせることで、確実に「つるぎのまい」を積む、あるいは「ドラゴンクロー」を一発入れるという仕事が可能になります。
技構成については、「あなをほる」も選択肢に入りますが、キル性能(相手を倒し切る力)を重視し、高火力の「ドラゴンダイブ」と安定の「ドラゴンクロー」を採用しています。「じしん」は範囲攻撃として非常に優秀で、乱戦時に真価を発揮します。
2. 構築の要・絶対的司令塔:カットロトム
このパーティの心臓部であり、勝率を100%に近づけるための最重要ポケモンです。彼なくしてこの連勝記録はあり得ません。
ステータス・努力値配分
| 項目 | 配分・数値 |
|---|---|
| 性格 | ひかえめ(特攻↑ 攻撃↓) |
| HP | 252(ぶっぱ) |
| 特攻 | 252(ぶっぱ) |
| 防御 | 0 |
| 特防 | 0 |
| 素早さ | 残り |
| 持ち物 | ヤチェのみ(氷半減) |
技構成
- リーフストーム
- 10まんボルト
- じゅうでん
- ひかりのかべ(必須)
採用理由と運用論
HPと特攻に振り切ることで、サイクル戦(交代を繰り返す戦い)での負担を相手に強いらせます。
特筆すべきは持ち物の**「ヤチェのみ」**です。 ガブリアスとロトム(カット)の共通の弱点は「氷タイプ」です。相手はここを突いてセグレイブやグレイシアを選出してきます。 通常のロトムであれば冷凍ビームで即死する場面でも、ヤチェのみで耐え、返しの「10まんボルト」や「リーフストーム」で返り討ちにする。この「相手の計算を狂わせる」動きが、ランクマッチ上位で勝ち抜くための秘訣です。
また、「ひかりのかべ」は物理・特殊問わずダメージを軽減し(※ゲーム仕様により全体軽減と仮定)、後述するバンギラスが安全に着地するための滑走路を作ります。この壁があるだけで、バンギラスの生存率が飛躍的に向上します。
3. 最強のフィニッシャー:メガバンギラス
ロトムが作った盤面を制圧し、ゲームセットまで持っていく破壊神です。耐久調整を施すことで、要塞のような堅さを実現しています。
ステータス・努力値配分
この調整が今回の肝です。単純なぶっぱではありません。
| 項目 | 配分・数値 | 調整意図 |
|---|---|---|
| 性格 | いじっぱり | 火力最大化 |
| HP | 124 | 16n-1調整等の定数ダメ最小化かつ耐久確保 |
| 攻撃 | 252(ぶっぱ) | 相手を殲滅するための最大火力 |
| 防御 | 130 | 物理環境メタ。メタグロスの攻撃を耐えるライン |
| 特防 | 4 | 余り。気休めだが乱数が変わる |
| 素早さ | 0 | 素早さは捨てて耐久と火力に回す |
| 持ち物 | バンギラスナイト |
技構成
- ストーンエッジ
- いわなだれ
- はたきおとす
- あなをほる
採用理由と運用論
攻撃極振りは当然として、残りをHPと防御に厚く振っています。防御に「130」という数値を割くことで、不一致のインファイトや地震程度なら余裕で耐える耐久力を手に入れました。
技構成は、タイプ一致かつ急所ランクの高い「ストーンエッジ」がメインウェポン。範囲攻撃と怯み狙いの「いわなだれ」も採用し、岩技を2枠積む攻撃的な構成です。
そして、足の遅さをカバーするための「あなをほる」。これで地中に潜り、相手の攻撃を回避しつつ距離を詰め、出現と同時に攻撃を叩き込みます。 さらに「はたきおとす」で相手のアイテム(タスキや回復実)を無効化しつつ大ダメージを与えます。
ロトムの「ひかりのかべ」下でメガシンカしたこのバンギラスは、実質的な耐久値が2倍近くに跳ね上がり、生半可な攻撃ではびくともしない「動く要塞」となります。
実践的立ち回りと勝利の方程式
ここからは、実際の対戦における立ち回りをフェーズごとに解説します。15戦全勝の中で確立した動きですので、再現性は非常に高いです。
序盤:ガブリアスによる荒らしと偵察
試合開始直後、まずはガブリアスで中央、あるいは敵陣に圧力をかけに行きます。
- 対面確認: 相手が自分より遅い、あるいは耐久が低い場合は「つるぎのまい」を選択。
- 即時攻撃: 相手が氷タイプやフェアリー等の苦手対面、あるいは同速勝負の場合は「ドラゴンクロー」や「ドラゴンダイブ」で削りを優先します。
もし初手で不利な対面(例:パオジアン、セグレイブなど)と当たった場合、ガブリアスは「きあいのタスキ」があるため、一度は行動できます。一撃入れて退場するか、即座にロトムへ交代するかの判断が重要です。
中盤:ロトムの展開とバンギラスへのバトン
試合が動き出し、お互いにリソースを吐き出した中盤がこの構築の真骨頂です。
氷タイプへのカウンター
相手がガブリアスを処理するために氷技(冷凍ビーム、氷の礫など)を撃ってきた瞬間がチャンスです。 即座にカットロトムに交代します。相手は「草・電気だから氷が通る」と思って攻め続けますが、ここで「ヤチェのみ」が発動。半減で受け切り、返しの高火力技で相手の氷枠を破壊します。
黄金の連携「壁バトン」
ロトムの役割対象(水タイプなど)を処理、あるいは流した後、以下の手順を踏みます。
- ひかりのかべを展開: これで味方全体の被ダメージを減らします。
- メガエナジーの確認: メガシンカのゲージが溜まっていることを確認。
- 交代: バンギラスを戦場に送り出します。
終盤:メガバンギラスによる蹂躙
壁に守られた状態で着地したバンギラスは、即座にメガシンカを発動します。
- 接近戦: 足が遅いため、遠距離から撃たれやすいですが、「あなをほる」で潜行し、相手の主要スキルをスカしながら懐に入ります。
- 確殺: 懐に入ればこっちのもの。「はたきおとす」で防御手段を奪い、「ストーンエッジ」で粉砕します。
特に「ストーンエッジ」は急所に当たりやすく、壁や防御バフを貫通してダメージを与えられるため、耐久型のポケモン(ラッキーやハピナス、ヌメルゴン等)をも強引に突破可能です。
シチュエーション別・マップ別攻略ガイド
M次元ラッシュには様々なマップが存在しますが、この構築はどのマップでも対応可能です。動画での実戦データを元に、マップごとの微調整を解説します。
広いマップでの戦い方
広いマップでは、足の遅いバンギラスが孤立しやすいデメリットがあります。しかし、それを補って余りある火力が魅力です。
- 立ち回り: 障害物が少ないため、遠距離攻撃が通りやすくなります。ロトムの「リーフストーム」や「10まんボルト」での牽制が重要です。
- ガブリアスの機動力: 広いフィールドではガブリアスの「ドラゴンダイブ」による追撃性能が活きます。逃げる相手を執拗に追いかけ、トドメを刺してキルポイントを稼ぎましょう。
- バンギラスの防衛: 味方が集めたポイントを守る際、バンギラスをゴール前や重要拠点に配置します。「いわなだれ」の範囲攻撃で、近づく敵を一網打尽にします。
狭いマップ・遮蔽物が多いマップ
狭いマップこそ、この構築の独壇場です。
- あなをほるの脅威: 狭い通路では相手の逃げ場がありません。バンギラスの「あなをほる」が必中レベルで機能します。
- 範囲攻撃の制圧力: 敵が密集しやすいため、ガブリアスの「じしん」、ロトムの「ほうでん」(採用時)や「リーフストーム」、バンギラスの「いわなだれ」が複数の敵を巻き込み、一瞬で壊滅させることができます。
- 壁ハメ: 通路に「ひかりのかべ」を張るようなイメージで展開し、有利なダメージトレードを強制します。
VS メタポケモン対策
この構築を使用する上で、警戒すべきポケモンとその対処法を記します。
VS セグレイブ・グレイシア(氷アタッカー)
最大の天敵です。ガブリアスとロトムの両方に抜群を突いてきます。 対処法: 前述の通り、ロトムの「ヤチェのみ」で奇襲して処理するのがベストです。もしロトムが消耗している場合は、バンギラスを早期に投入し、砂嵐(特性発動時)による特防アップと本来の耐久値で受け止め、「ストーンエッジ」で一撃粉砕します。
VS ミミッキュ
「ばけのかわ」による行動保証と、ゴースト・フェアリーの範囲が厄介です。 対処法: バンギラスの「いわなだれ」などの連続ヒットや範囲攻撃で皮を剥ぎます。メガバンギラスであれば、じゃれつく等の攻撃も耐えきれるため、焦らず皮を剥いでから「はたきおとす」を入れれば一撃です。ロトムの「リーフストーム」は特攻が下がるため、皮剥ぎには使わないよう注意しましょう。
VS メタグロス
高耐久かつ高火力、さらにガブリアスとバンギラスに打点を持っています。 対処法: ロトムがキーマンです。メタグロスの鋼技を半減で受けつつ、電気技で削ります。バンギラスで相手をする場合は、「あなをほる」でコメットパンチなどの主要技を回避するテクニックが必須になります。防御130振りがここで活きてきます。
ランクマッチで勝つための「思考の切り替え」
構築が強くても、プレイヤーの思考が追いついていなければ勝てません。無敗で勝ち続けるために私が意識していた「思考法」を共有します。
1. キルよりも生存を優先する
このゲーム(ルール)において、デス(倒されること)は最大のリスクです。相手にポイントを与え、盤面の人数差を作ってしまいます。 「あと一発で倒せる」という場面でも、自分が倒されるリスクがあるなら深追いは禁物です。 特にバンギラスは足が遅いため、深追いすると帰れなくなります。「見逃す勇気」が勝率を安定させます。
2. 交代は「逃げ」ではなく「攻め」の起点
多くのプレイヤーは、HPが減ってから交代しようとします。しかし、それでは遅いのです。 「相手が有利な技を撃とうとした瞬間」に交代するのです。 これを**「受け出し」**と言います。 例えば、ガブリアスに対して相手が「冷凍ビーム」の予備動作に入った瞬間、ロトムに切り替える。これでダメージを最小限に抑えつつ、有利対面を作り出せます。この反射神経と予測を磨くことが、上級者への入り口です。
3. アイテム管理とバフの重要性
マップ上に出現する「赤アイテム(攻撃バフ)」や回復きのみの管理も重要です。 特に火力が重要になるこの構築では、アタッカーであるガブリアスやバンギラスに攻撃バフを取らせるよう意識しましょう。 また、ロトムはHP管理が命です。こまめに回復きのみを拾い、常に「ヤチェのみ」発動圏内+一撃耐えるHPを確保しておく必要があります。
実際の試合の流れ(ケーススタディ)
最後に、実際の試合展開を想定したシミュレーションを行います。これをイメージトレーニングとして活用してください。
【状況:残り時間1分、ポイント僅差で負けている】
- 盤面整理: 敵は防衛体制に入っています。無理に突っ込むと集中砲火を浴びます。
- ロトム始動: まずロトムで遠距離から「10まんボルト」で牽制し、相手の陣形を崩します。
- 壁展開: 相手が痺れを切らして突っ込んできたところに「ひかりのかべ」を展開。
- エース投入: 満を持してメガバンギラスを投入。敵陣中央へ「あなをほる」で侵入。
- 逆転の一撃: 出現と同時に「いわなだれ」で複数体を怯ませ、エース級の敵に「ストーンエッジ」。これで確実に1〜2体を落とし、ポイントを逆転。
- クローズ: 残り時間はガブリアスを盾にしつつ、バンギラスの高耐久で逃げ切り勝利。
この美しい流れを、あなたの手で再現してください。
まとめ
今回のカットロトム軸構築は、攻守のバランスが極めて高く、現環境のメタに対して強烈な回答を持っています。
- ガブリアス(タスキ):行動保証による確実な削りと荒らし。
- カットロトム(ヤチェ):氷対策と壁サポート、水・地面キラー。
- メガバンギラス(耐久調整):圧倒的な数値による制圧とフィニッシュ。
この3体が噛み合った時、13連勝はおろか、ランキング上位への道は確実に開かれます。 最初はロトムの耐久感覚や、バンギラスの「あなをほる」のタイミングに戸惑うかもしれませんが、10戦もすれば体が覚え、勝手に連勝が始まっているはずです。
是非、この構築を使ってランクマッチの頂点を目指してください。
筆者情報
桐谷シンジ フリーランスのゲーム攻略ライター。慶應大学卒業後、大手出版社を経て、現在に至る。幅広いゲームに携わるが、主にRPG/FPS/サンドブロック系のゲームを得意とする。最近の悩みは趣味の時間が取れず、積みゲーが100作品を超えたこと。




















