編集デスク ゲーム攻略ライターの桐谷シンジです。 今回も多く寄せられてる質問にお答えしていきます。
この記事を読んでいる方は、2025年に発売された新作「ポケモン レジェンズ Z-A」(以下、ポケモンZA)について、様々な考察が飛び交う中、特に「AZ」と「N」という二人の重要人物の関係性が気になっていると思います。
「Z-A」というタイトルが発表された瞬間から、多くのファンがカロス地方の謎、特に3000年前の王「AZ」の物語に注目しています。 そして、その一方で、イッシュ地方でポケモンの理想を追い求めた「N」との間に、奇妙な共通点が多いことも話題になっています。
この記事を読み終える頃には、AZとNの間に隠された伏線や、ポケモンZAで描かれるかもしれない壮大な物語についての疑問が解決しているはずです。
- AZとNの驚くべき共通点
- ポケモンZAで示唆される二人の繋がり
- カロス地方とイッシュ地方を巡る壮大な都市伝説
- ポケモンZAのストーリー考察と伏線まとめ
それでは解説していきます。
ポケモンZAの重要人物? AZとNの基本情報
ポケモンZAの考察に入る前に、物語の鍵を握ると噂される二人の人物、「AZ」と「N」について、その背景と物語を振り返っておきましょう。 二人とも、過去の作品で非常に重要な役割を担っていました。
謎多きカロス地方の王「AZ」とは
AZは、「ポケットモンスター X・Y」(以下、XY)で登場した、カロス地方の歴史における最重要人物です。 彼は、3000年前にカロス地方を治めていた王でした。
AZの物語は、悲劇から始まります。 彼は「フラエッテ」というポケモンを深く愛していましたが、当時カロス地方を巻き込んだ戦争で、そのフラエッテは命を落としてしまいます。
深い悲しみに囚われたAZは、愛するフラエッテを蘇らせたい一心で、強大な力を持つ「最終兵器」を造り上げました。 その兵器の力でフラエッテは永遠の命を得て蘇生しますが、同時にAZ自身も永遠の命を得ることになります。
しかし、AZの悲しみは怒りへと変わり、彼は最終兵器を使って戦争を終結させ、フラエッテを奪った世界そのものに復讐を果たそうとしました。 その結果、多くの命が失われました。
蘇ったフラエッテは、AZが多くの命を犠牲にして最終兵器を使ったことを知り、彼の元を去ってしまいます。 AZは永遠の命という呪縛の中で、3000年もの間、愛するフラエッテを探し、自らの行いを悔いながらカロス地方を彷徨い続けることになったのです。
XYの物語の終盤、主人公とのバトルを通じてAZは過去の呪縛から解放され、3000年ぶりにフラエッテとの再会を果たします。
ポケモンZAの「A」は、この「AZ」を指している可能性が極めて高いとされています。 「Z-A」というタイトルは、「Z」(ジガルデ、あるいは物語の終わり)から「A」(AZ、あるいは物語の始まり)へ、時を遡る、あるいは歴史を再編する物語を示唆しているのかもしれません。 ミアレシティ再開発という舞台設定も、AZが過去に破壊した歴史を、未来に向けて「再開発」するというテーマに繋がります。
ポケモンを想うイッシュ地方の王「N」とは
N(エヌ)は、「ポケットモンスター ブラック・ホワイト」(以下、BW)および「ブラック2・ホワイト2」(以下、BW2)で登場した、イッシュ地方の物語における中心人物です。
彼は、ポケモンの解放を掲げる謎の組織「プラズマ団」の王として主人公の前に現れます。 Nは、幼少期から「ポケモンは人間に利用される不幸な存在である」とゲーチスによって教育され、ポケモンと人間の共存を否定する思想を持つようになりました。
Nは純粋な心を持ち、ポケモンの声を聞くことができるという特殊な能力を持っています。 彼は心からポケモンを愛しており、ポケモンたちを人間から解放することが正義だと信じ、イッシュ地方の伝説のドラゴンポケモン(ゼクロムまたはレシラム)を従え、主人公とイッシュ地方の運命を賭けて戦います。
しかし、物語の終盤、彼が信じていた「ポケモンの解放」という理想は、実の父親(養父)であるゲーチスの世界征服の野望のために利用されていたに過ぎないことを知ります。 真実を知ったNは、主人公と思想の違いを超えて共闘し、ゲーチスの野望を阻止します。
BWのエンディング後、Nは自分の信じる「正義」と「理想」を見つめ直すため、伝説のポケモンと共にイッシュ地方を去っていきました。 BW2では、彼は成長した姿で再登場し、主人公を導く存在として活躍します。
彼の本名は「ナチュラル・ハルモニア・グロピウス」。 「ハルモニア」という姓は、古代イッシュ地方に存在した「ハルモニア王」の末裔であることを示唆しており、Nもまた「王」の血筋を引く高貴な存在であることがわかります。
AZとNの関係性を徹底考察|伏線と都市伝説
一見、カロス地方のAZとイッシュ地方のNは、時代も場所も全く異なるため無関係に見えます。 しかし、ポケモンファンや考察勢の間では、この二人の間には無視できないほどの共通点や伏線が存在すると指摘されています。 ポケモンZAの発表により、これらの都市伝説が再び脚光を浴びているのです。
考察①:アルファベットの名前に隠された意味
まず最も分かりやすい共通点として、二人の名前がアルファベット一文字(あるいはそれに準ずる)であることが挙げられます。
- AZ:アルファベットの「始まり(A)」と「終わり(Z)」を持つ名。
- N:アルファベットの「中間(MとOの間)」に位置する文字。
これは単なる偶然でしょうか? AZの名前が「始まりと終わり」を内包していることは、彼が3000年という長い時を生き、カロス戦争という一つの時代の「終わり」と、最終兵器による世界の「始まり(再生と破壊)」を司った存在であることを象徴しているかのようです。
一方、N(Natural)は「中間」であり、自然(Nature)を意味します。 彼はポケモンと人間の「中間」に立ち、両者の関係性について悩み続けた存在です。
ポケモンZAのタイトルが「Z-A」であることは、AZの物語が中心であることを強く示唆していますが、もしこの世界観にNが関わってくるとしたら? 「始まりと終わり」を背負うAZと、「中間」に立つN。 この対比は、物語に深い哲学的な問いを投げかけることになるでしょう。
例えば、AZが「人間の歴史(AからZ)」そのものを象徴する存在であるならば、Nは「人間と自然(ポケモン)の調和(N)」を象徴する存在として描かれるかもしれません。 ポケモンZAがミアレシティの「再開発」=「人間と自然の共生」をテーマの一つに掲げるのであれば、Nの持つ思想や能力は、AZが過去に犯した過ちを繰り返さないための重要な鍵となる可能性があります。
考察②:「王」という共通の立場
二人のもう一つの明確な共通点は、「王」という立場です。
- AZ:3000年前のカロス地方を治めた、正真正銘の「王」。
- N:プラズマ団の「王」として君臨し、さらに古代イッシュの「ハルモニア王」の末裔。
AZは「王」として、国を守る(あるいは愛するポケモンを守る)ために戦争という手段を選び、最終的には強大な力(最終兵器)に溺れ、破滅的な結果を招きました。 彼の物語は、権力者が陥りがちな「力の暴走」と「喪失から生まれる憎しみ」の悲劇です。
一方、Nも「王」として育てられましたが、彼自身は権力欲とは無縁でした。 彼はゲーチスによって「王」という器に押し込められ、純粋なポケモンへの愛を利用されました。 Nの物語は、純粋な理想が「王」というシステムの中でいかに歪められてしまうか、という悲劇です。
ポケモンZAの舞台となるミアレシティは、AZの時代から3000年が経過しています。 XYの時代ではすでに王政は敷かれておらず、AZは「過去の王」として歴史の影に生きていました。 しかし、ポケモンZAでは、ミアレシティ「再開発」という国家的なプロジェクトが描かれます。 そこには、現代の「王」、すなわち「権力者」や「指導者」が存在するはずです。
AZが永遠の命を持つ存在として、この「再開発」にどう関わるのか。 そして、もしNがカロス地方を訪れるとしたら、彼は現代の権力者たち(あるいはAZ)と対峙し、3000年前とは異なる「ポケモンと人間の理想的な関係」を問い直すことになるのではないでしょうか。 AZが「過去の王」の過ちを象徴し、Nが「未来の王(理想の指導者)」の可能性を象徴するという対比構造が生まれるかもしれません。
考察③:ポケモンへの愛と過ち
二人の行動原理は、どちらも「ポケモンへの深い愛」に基づいています。 しかし、その愛は皮肉にも、大きな過ちや悲劇を引き起こす原因となりました。
- AZ:愛するフラエッテを失った悲しみから、フラエッテを蘇らせるために最終兵器を開発。 しかし、その愛は憎しみへと変貌し、世界を破壊する力として行使されました。 「愛」が「破壊」を生んだのです。
- N:ポケモンを人間から解放したいという純粋な「愛」から、プラズマ団の王としてイッシュ地方の変革(征服)を目指しました。 しかし、その「愛」はゲーチスによって歪められ、結果として多くの人々やポケモンを混乱に陥れました。 「愛」が「分離」を生んだのです。
AZは「愛する個(フラエッテ)」を守るために「全体(世界)」を犠牲にしようとしました。 Nは「全体の(ポケモンの)幸福」のために「個(トレーナーとポケモンの絆)」を犠牲にしようとしました。
二人は「ポケモンへの愛」という点では共通していますが、そのベクトルは真逆です。 だからこそ、もし二人が出会うことがあれば、そこでは究極の議論が交わされることになるでしょう。
ポケモンZAのミアレシティ再開発が、AZの過去(最終兵器)の清算と、未来の(ポケモンと人間の共生)の模索を描く物語だとすれば、この「愛の在り方」は中心的なテーマになるはずです。 AZとN、二人の「王」が、それぞれの「愛」と「過ち」の経験を経て、どのような答えを導き出すのか。 想像するだけでワクワクします。
考察④:城(宮殿)の存在
「王」という立場に関連して、二人には象徴的な「城」が存在します。
- AZ:カロス地方のパルファム宮殿。 XYの作中では「300年前(AZの時代よりずっと後)に当時の王が権力を誇示するために建てた」とされていますが、その豪華絢爛な様式は、AZが治めた古代カロス王国の栄華を(間接的に)偲ばせます。 AZの時代の「王」の権力や文化を象徴する場所と言えるでしょう。
- N:イッシュ地方の「Nの城」。 BWでイッシュリーグの地下から突如として現れた、プラズマ団の拠点であり、Nの居城です。 ゲーチスがNを「王」として仕立て上げるために用意した舞台装置であり、内部にはNの(歪められた)子供部屋などもあります。
AZの(時代の)城が「過去の権力の象徴」であるのに対し、Nの城は「作られた理想の象徴」と言えます。 どちらも「王」の居場所でありながら、その成り立ちや意味合いは大きく異なります。
ポケモンZAの舞台はミアレシティですが、ミアレシティの中央には「プリズムタワー」が存在します。 これはXYではジムであり、ラジオ(テレビ)塔でもありました。 もしミアレシティの再開発が、AZの過去の清算と深く関わるなら、このプリズムタワーが、AZの時代の「城」や「最終兵器」と何らかの関連性を持つ可能性も否定できません。 あるいは、Nの城のように、新たな「理想」を掲げる象徴的な建造物が登場するかもしれません。
考察⑤:祖先は同じ?ハルモニア王との繋がり
NとAZを繋ぐ最大のミステリーとして、「二人の祖先が同じ、あるいは深い関係にあるのではないか」という都市伝説があります。
前述の通り、Nの姓は「ハルモニア」であり、彼は古代イッシュ地方を治めた「ハルモニア王」の末裔とされています。 このハルモニア王は、イッシュ地方の神話において重要な役割を果たした人物です。
一方、AZは3000年前のカロス地方の王。 時代設定が非常に近い(あるいは同じ)可能性があります。
ここで重要なのは、カロス地方とイッシュ地方が、地理的に「ヨーロッパ(フランス)」と「アメリカ(ニューヨーク)」をモデルにしているという点です。 大西洋を隔てていますが、歴史的に深い交流(あるいは対立)があった地域です。
もし、3000年前にカロス地方で起こった「カロス戦争」が、イッシュ地方とも無関係ではなかったとしたら? あるいは、カロス地方の王族(AZの一族)と、イッシュ地方の王族(ハルモニア王の一族)が、元々は一つの血筋だったとしたら?
例えば、AZの弟(あるいは一族の誰か)が、最終兵器の使用に反対し、新天地(イッシュ地方)を目指して渡り、そこで「ハルモニア(調和)」を重んじる王国を築いた…というような壮大な物語も想像できます。 AZが「A(始まり)」であり、その血筋がイッシュに渡り「N(中間・調和)」を経て、現代に至る…という流れです。
この説が真実であれば、AZとNは「王」という立場だけでなく、血縁的にも深い繋がりを持つことになります。 永遠の命を持つAZと、その遠い末裔であるN。 二人の出会いは、文字通り「3000年の時を超えた歴史的な再会」となるのです。
ポケモンZAで二人は出会うのか?
ここまで考察してきたように、AZとNの間には、単なる偶然とは思えないほどの多くの共通点と、壮大な物語を予感させる伏線が張り巡らされています。
ポケモンZAの舞台が「ミアレシティ」に限定される(あるいは中心となる)以上、カロス地方の歴史そのものであるAZの登場はほぼ間違いないでしょう。 彼は「ミアレシティ再開発」というプロジェクトの根幹に関わる、最重要人物として描かれるはずです。
問題はNです。 彼はイッシュ地方の人物であり、カロス地方を訪れる直接的な理由は、今のところありません。 しかし、BW2の後、Nは「世界を見て回る」ために旅を続けています。 彼が「メガシンカ」という新たなポケモンの可能性や、3000年前の戦争の真実、あるいは「ハルモニア」のルーツを探るためにカロス地方を訪れる可能性は十分に考えられます。
もし、ポケモンZAでNが登場し、AZと出会うことになれば、それはポケモンシリーズの歴史においても屈指のハイライトとなるでしょう。 永遠の時を生きる王AZと、ポケモンの理想を追う王N。 二人がミアレシティの再開発を巡り、何を語り、どのような未来を選択するのか。 今から期待が膨らみます。
AZとNだけじゃない!ポケモンZAにまつわる重要都市伝説
AZとNの関係性以外にも、ポケモンZA(あるいはカロス地方)には、多くの謎や都市伝説が存在します。 ミアレシティの再開発は、これらの長年放置されてきた伏線を回収する絶好の舞台となるでしょう。 ここでは、特に重要と思われる都市伝説をピックアップして、ポケモンZAでどう描かれるかを考察します。
ポケモンの世界線は繋がっている?
ポケモンシリーズの各作品が同じ世界線なのか、それともパラレルワールドなのかは、ファンの間で長年議論されてきました。
情報ソース①(考察動画)によれば、ZAの世界ではガラル地方のチャンピオン・ダンデが既に主人公(マサルまたはユウリ)に敗れた「後」であることが示唆されるNPCのセリフがあるようです。 また、ヒスイ地方から帰還した「ウォロ」のその後や、BWの主人公の年齢(15歳)など、他作品との繋がりを示す情報が散見されるとのこと。
これは、レジェンズアルセウスや、ZAが、本編(剣盾、BWなど)と地続きの世界線であることを示しています。
一方で、リメイク作品である「オメガルビー・アルファサファイア(ORAS)」や、「ウルトラサン・ウルトラムーン(USUM)」は、明確にパラレルワールド(メガシンカが存在する世界線、レインボーロケット団が暗躍する世界線)として描かれています。
ポケモンZAは「レジェンズ」の名を冠していますが、ヒスイ地方のような過去ではなく、XYとBW2の間、あるいはBW2と同時期、もしくはXYの後の「未来」を描く(ミアレシティ再開発)物語のようです。 (※公式発表では「ミアレシティが都市再開発の構想のもと、人間とポケモンが共存できる街へと生まれ変わろうとしている」とあり、時代設定は明言されていませんが、「再開発」という言葉からXYの後、あるいは並行する未来的なプロジェクトと推測されます)
いずれにせよ、ポケモンZAは、AZやNだけでなく、様々な地方の人物や出来事がクロスオーバーする、壮大な物語の結節点となる可能性を秘めています。
カロス地方に準伝説ポケモンがいない理由
カロス地方(XY)には、他の地方(カントーの三鳥、ジョウトの三犬など)に存在するような、いわゆる「準伝説ポケモン」のトリオが存在しません。 (※ディアンシー、フーパ、ボルケニオンは幻のポケモン枠)
これについて、非常に興味深い都市伝説があります。 それは、「イッシュ地方の準伝説ポケモンであるコバルオン、テラキオン、ビリジオン(通称:三闘)こそが、元々のカロス地方の準伝説ポケモンだった」という説です。
その根拠は、彼らのモデルがフランス文学の「三銃士」であることです。 カロス地方のモデルがフランスであることは言うまでもありません。 さらに、三闘にケルディオ(モデルはダルタニアン)が加わって「聖剣士」となる点も、「三銃士」が最終的に4人になることと一致します。
では、なぜ彼らはイッシュ地方にいるのでしょうか? ここで繋がるのが、3000年前の「カロス戦争」です。 カロス戦争がカロス地方だけでなく、イッシュ地方を含む他地方をも巻き込む大規模な戦争であり、三闘(聖剣士)たちは、人間たちの争いを止めるためにカロス地方で戦ったものの、人間に失望し、イッシュ地方へ逃れた(あるいは封印された)のではないか、という考察です。
AZが最終兵器を使った戦争は、それほどまでに広範囲に影響を及ぼしていたのかもしれません。 ポケモンZAで3000年前の戦争の真実が描かれるのであれば、この「聖剣士」たちの知られざる過去が明らかになる可能性もあります。 あるいは、ポケモンZAで、カロス地方の新たな準伝説ポケモンが登場するかもしれません。
ジガルデとネクロズマの奇妙な関連性
カロス地方の伝説のポケモン「ジガルデ」と、アローラ地方の伝説のポケモン「ネクロズマ」。 一見無関係に見えるこの二体にも、奇妙な関連性が指摘されています。
ジガルデはカロス地方の「秩序」を司るポケモンであり、セル(コア、セル、パーフェクトフォルム)に分離・合体します。 XYではその全貌は描かれませんでしたが、サン・ムーン(SM)でようやくその全貌が明らかになりました。 ジガルデ・パーフェクトフォルムの専用技は「コアパニッシャー」です。
一方、ネクロズマはアローラ地方にウルトラホールを通じて現れた「光」を喰らう謎のポケモン(ウルトラビースト?)。 ソルガレオやルナアーラを取り込み、さらに「ウルトラバースト」することで「ウルトラネクロズマ」となります。 ウルトラネクロズマの専用Zワザは「天焦がす滅亡の光」です。
まず、「ジガルデ(Z)」と「ネクロズマ(N)」という名前の対比(これはAZとNの対比とも重なります)。 さらに、ジガルデの「コアパニッシャー」とネクロズマの「天焦がす滅亡の光」は、どちらも相手の特性を無視して攻撃できるという、非常に強力かつ類似した効果を持っています。
そして決定的なのが、ミアレシティ中央にそびえる「プリズムタワー」と、ネクロズマの分類である「プリズムポケモン」という名称の一致です。
これは偶然でしょうか? カロス地方の「Z」の物語(ジガルデ)と、アローラ地方の「光」の物語(ネクロズマ)が、根底で繋がっていることを示唆しています。 AZが使用した最終兵器のエネルギーが、ウルトラホールを開き、ネクロズマをカロス地方(あるいはアローラ地方)に呼び寄せる原因となった可能性も考察されています。
ポケモンZAでは、ジガルデがメガシンカする可能性も噂されています。 ジガルデの「Z」が、AZの「A」とどう関わるのか。 そして、アローラ地方との繋がりも描かれるのか、注目されます。
メガシンカは「先祖返り」なのか?
ポケモンZAで再びフィーチャーされる「メガシンカ」。 XYやORASで登場したこのシステムは、ポケモンとトレーナーの絆によって一時的に限界を超えた力を発揮する現象です。
メガシンカしたポケモンの姿は、元のポケモンの特徴を残しつつ、より戦闘的に、あるいは派手になっています。 この姿について、「ポケモンの遠い祖先の姿に先祖返りしたものではないか」という説があります。
- メガリザードンY:姿や角が、進化前のリザードに似ている部分がある。
- メガプテラ:サン・ムーンの図鑑説明に「これが本来のプテラの姿だったと主張する学者もいる」と明記されている。
しかし、全てのメガシンカが「先祖返り」かというと、そうではないようです。 メガシンカは、ポケモンが秘めていた遺伝子の「可能性」が、メガエネルギーによって一時的に解放された姿(一種のIFの姿)とも考えられます。
また、SMの図鑑では、メガシンカがポケモンに多大な負担をかけている(メガボーマンダの翼がストレスで痛む、等)という衝撃的な事実も明かされています。
ポケモンZAでは、「暴走メガシンカ」のような現象が起こるかもしれません。 ミアレシティ再開発によって掘り起こされた過剰なメガエネルギー(あるいは最終兵器のエネルギー)が、野生のポケモンを強制的に、あるいは不安定な形でメガシンカさせてしまう…という展開です。
AZの物語が「永遠の命(=力の代償)」であるように、メガシンカもまた「強大な力(=絆の証)」と「代償(=ポケモンへの負担)」という二面性を持つテーマとして、ポケモンZAで深く掘り下げられることになるでしょう。
XYでカロス新ポケモンがメガシンカしなかった謎
XYでメガシンカが初登場したにもかかわらず、皮肉なことに、カロス地方の(御三家を含む)新ポケモンのほとんどがメガシンカできませんでした。 (※幻のポケモンであるディアンシーを除く)
これは当時、多くのプレイヤーを(メタ的な意味で)困惑させました。 なぜ、お膝元であるカロス地方のポケモンはメガシンカの恩恵を受けられなかったのでしょうか。
メタ的な理由(既存のポケモンをテコ入れするため)を除いて考察すると、カロス地方に存在する「百刻の日時計」が関係しているという説があります。
ヒャッコクシティにあるこの日時計は、メガストーンに反応する不思議な力を持っています。 この日時計が、カロス地方に溢れるメガエネルギーを制御・抑制する装置として機能しており、その影響でカロス地方のポケモンは(ディアンシーのような例外を除き)メガシンカが阻害されていたのではないか、という考察です。
ディアンシーは自らメガストーンを作り出す能力を持つとされ、日時計の制御外にあったのかもしれません。
ポケモンZAのミアレシティ再開発が、この日時計の制御(あるいは最終兵器のエネルギー)に何らかの変化をもたらし、ついにカロス地方のポケモンたち(御三家:ブリガロン、マフォクシー、ゲッコウガ)のメガシンカが解放される…という展開は、ファンが最も期待しているシナリオの一つです。
最終兵器の正体とミアレシティ再開発
3000年前にAZが造り、カロス戦争を終結させた「最終兵器」。 その動力源は、伝説のポケモンであるゼルネアス(生命)とイベルタル(破壊)のエネルギー、そして多くのポケモンの生体エネルギーでした。
XYでは、フレア団のボス・フラダリがこの最終兵器を再起動させ、世界を一掃しようと企みました。 この最終兵器のエネルギーは、「ムゲンダイエネルギー」と呼ばれ、デボンコーポレーション(ホウエン地方)やクエーサー社(ポケモンZAで新登場?)といった企業が、その平和利用(あるいは軍事利用)を研究していたことが示唆されています。
ポケモンZAの「ミアレシティ再開発」は、この「ムゲンダイエネルギー」の残骸、あるいはそのシステムを、今度こそ平和的に利用し、人間とポケモンが共生する未来都市を創り上げようというプロジェクトである可能性が非常に高いです。
しかし、強大なエネルギーは常に危険を伴います。 3000年前にAZが過ちを犯したように、現代の人間たちもまた、その力を制御しきれず、「暴走メガシンカ」や新たな悲劇を引き起こしてしまうかもしれません。 「Z-A」の物語は、過去の悲劇(AZ)を繰り返し、破滅(Z)に向かうのか、それとも新たな共生(A)の始まりを築けるのか、という壮大なテーマを扱うことになりそうです。
ミアレシティに潜む謎
再開発の舞台となるミアレシティには、XYの時点でも多くの謎(都市伝説)が残されていました。
H4: 消えない幽霊の正体
XYのミアレシティにあるビルの一室に、BGMが消え、奇妙な動きをする幽霊の女性が登場します。 彼女は「あなたは違う…」という謎の言葉を残して消え去ります。
また、ホテルシュールリッシュの一室では、壁に向かって聞き耳を立て、「エレベーターの音が聞こえぬ…」と呟く不気味な女性もいます。 この二人が同一人物なのか、あるいは何かの事件の被害者と加害者(あるいは探偵)なのか、多くの考察がなされましたが、XYでは一切謎が解明されませんでした。
ポケモンZAでも、このミアレシティのホラー要素は健在なのでしょうか。 再開発によって、ビルの解体作業中に何かが見つかる…といった形で、この都市伝説が解明されることを期待したいところです。
H4: スターミーと宇宙の交信
XYのミアレシティには、非常にカオスなサイドミッションが存在します。 主人公がスターミーを連れていると、謎の集団に「宇宙のスターミー様」を崇める謎の会合(通称:スターミー教)に強制参加させられるというものです。
「スタースター!」と全員で叫んでいると、流れ星が落ちてきて、「新たなスターミー様がお越しになった」と喜ぶ…という、電波系のイベントです。
これは単なるギャグイベントなのでしょうか? しかし、スターミーは初代から「宇宙生物ではないか」と図鑑で示唆され続けている「なぞのポケモン」です。 もしかすると、ミアレシティ(あるいはプリズムタワー)は、宇宙と交信する何らかの機能を持っているのかもしれません。 メガシンカ(メガスターミー)の姿が、より人型(宇宙人型?)に近くなるのも不気味です。
ポケモンZAで、この謎の集団が再登場するのか、非常に気になります。
H4: マップ外の「青い光」
ミアレシティの高い場所から外を眺めると、マップ外に謎の「青い光」が見えるという報告が、XY当時からありました。
これが単なるグラフィックのバグなのか、それとも意図的に配置された伏線なのかは不明です。 一説には、幻のポケモン「ボルケニオン」が水蒸気爆発で地形を変えた跡地ではないか、とも言われています。
ポケモンZAがミアレシティ「のみ」を舞台にしているのか、それとも「青い光」の先にある、ミアレシティ周辺の新たなフィールドへも行けるようになるのか。 この「青い光」は、レジェンズアルセウスにおける「ヒスイ地方」のような、新たな冒険の舞台への入り口を示唆しているのかもしれません。
まとめ
「ポケモン レジェンズ Z-A」は、単なるXYの関連作品に留まらず、ポケモンシリーズ全体の謎、特に「AZ」と「N」という二人の「王」の物語に、一つの答えを提示する作品になる可能性を秘めています。
AZとNの関係性は、
- アルファベットの名前(A/ZとN)
- 「王」という立場(カロス王とイッシュ王の末裔)
- 「ポケモンへの愛」と「過ち」(最終兵器とポケモン解放)
- 「城」の存在(権力と理想)
- 血の繋がり(?)(ハルモニア王との関連)
など、多くの共通点と伏線によって深く結びついています。
ポケモンZAの「ミアレシティ再開発」という舞台は、AZが過去に犯した「破壊」を「再生」する物語であると同時に、Nが追い求めた「人間とポケモンの理想的な関係」を、3000年の時を経てカロス地方で再び問い直す物語になるのかもしれません。
カロス地方に隠された多くの都市伝説(準伝説、ジガルデ、メガシンカの謎、幽霊)が、この壮大な物語の中でどのように絡み合い、解き明かされていくのか。 Nがカロス地方を訪れ、AZと出会うことになるのか。
2025年の発売まで、私たちゲーム攻略ライターも、ファンの皆さんと一緒に、この壮大なミステリーの考察を深めていきたいと思います。






