編集デスク ゲーム攻略ライターの桐谷シンジです。 今回も多く寄せられてる質問にお答えしていきます。
この記事を読んでいる方は2026年2月28日発売のスイッチ版「ポケットモンスター ファイアレッド・リーフグリーン」の取り返しがつかない要素や購入前の注意点が気になっていると思います。
名作のリメイクとして非常に注目度が高い本作ですが、当時の仕様を引き継いでいるからこそ、現代のプレイヤーが陥りやすい罠が多数存在します。
この記事を読み終える頃にはスイッチ版ポケモンFRLGを後悔なく遊ぶための疑問が解決しているはずです。
- 最初のパートナー選択が伝説のポケモンの出現を左右する
- 究極の選択となる化石と格闘ポケモンの入手は一度きり
- わざマシンや教え技などの貴重なアイテムは使い捨て
- バージョンごとに異なる出現ポケモンと通信進化の壁
それでは解説していきます。
取り返しがつかない要素まとめ
最初のパートナー選択と伝説のポケモン「3犬」の出現条件
冒頭のオーキド博士の研究所で行う最初のパートナー選びは、単なる序盤の戦力決定にとどまりません。 本作において、この選択は殿堂入り後にカントー地方を徘徊する伝説のポケモン、通称「3犬」の出現種類を完全に固定してしまう最も重大な要素です。
具体的には、ヒトカゲを選んだ場合は水タイプの「スイクン」、ゼニガメを選んだ場合は電気タイプの「ライコウ」、フシギダネを選んだ場合は炎タイプの「エンテイ」が出現するようになります。 この仕様を知らずに、ただリザードンを使いたいからという理由だけでヒトカゲを選んでしまうと、後から「エンテイを捕まえたかった」と思っても取り返しがつきません。
また、この徘徊する伝説のポケモンたちは個体値の厳選が非常に困難であるという、当時の過酷な仕様も考慮する必要があります。 遭遇するたびに逃げ回るだけでなく、特にエンテイとライコウは「ほえる」を使用して戦闘から強制離脱させてくるため、捕獲自体が一筋縄ではいきません。
さらに、当時の仕様に準拠している場合、特定の個体値が非常に低くなりやすいという、いわゆる「徘徊バグ」のようなシステム的制約が存在する可能性も否定できません。 したがって、対戦環境を見据えた育成を考えているプレイヤーは、最終的にどの伝説のポケモンを自分のROMで捕獲したいかを最優先に考え、そこから逆算して最初のパートナーを選ぶというストイックな決断が求められます。
もちろん、純粋にストーリーを楽しみたいだけであれば直感で選んでも問題ありませんが、完全な図鑑完成を目指す場合は、選ばなかった残り2匹をどのようにして他プレイヤーから通信交換で手に入れるかという課題も残ることを覚えておきましょう。
おつきみやまにおける化石の選択
ストーリー序盤に訪れるダンジョン「おつきみやま」の最深部では、「かいのかせき」と「こうらのかせき」のどちらか一方しか入手することができません。 グレンタウンのポケモン研究所で復元させることで、かいのかせきからは「オムナイト」が、こうらのかせきからは「カブト」がそれぞれ誕生します。
一度選んでしまうと、もう片方の化石は同じセーブデータ内では二度と手に入らないため、非常に悩ましい選択となります。 オムナイトは進化すると「オムスター」になり、高い特攻と防御を併せ持つ特殊アタッカーとして活躍します。 一方、カブトは進化すると「カブトプス」になり、高い攻撃力を誇る物理アタッカーへと成長します。
ここで注意すべきは、本作が第3世代のシステムをベースにしているという点です。 第3世代では、技の物理・特殊の判定が「技のタイプ」ごとに完全に固定されています。 水タイプと岩タイプを持つ両者ですが、水タイプの技はすべて「特殊」、岩タイプの技はすべて「物理」として扱われるというルールがあります。
そのため、オムスターはタイプ一致の水技を高火力で放つことができますが、岩技の威力はそれほど伸びません。 逆にカブトプスはタイプ一致の岩技こそ強力ですが、自力で覚える水技の威力を最大限に活かすことが難しいという、少々癖のある性能をしています。
どちらのポケモンも独自の魅力と強さを持っていますが、自身の構築する旅パーティに特殊アタッカーと物理アタッカーのどちらが不足しているかを冷静に見極めて選択する必要があります。
| 化石の名前 | 復元されるポケモン | 進化後のポケモン | 主要な特徴と強み |
|---|---|---|---|
| かいのかせき | オムナイト | オムスター | 特攻・防御が非常に高い。タイプ一致の特殊水技を高威力で扱える優秀なアタッカー。 |
| こうらのかせき | カブト | カブトプス | 攻撃・防御が高い。物理攻撃主体の構成に向いており、剣の舞からの物理技が強力。 |
ヤマブキシティ格闘道場でのサワムラーとエビワラーの選択
ヤマブキシティにある格闘道場では、道場主であるカラテ大王に勝利することで「サワムラー」と「エビワラー」のどちらか1匹を譲り受けることができます。 ここでの選択も化石と同様に、一度選んだらもう片方は二度と入手できないという厳しい仕様になっています。
キックの鬼と呼ばれるサワムラーは非常に高い攻撃力を持っており、「とびひざげり」などの強力なタイプ一致格闘技で相手を粉砕する物理アタッカーとして完成されています。 パンチの鬼と呼ばれるエビワラーは、「ほのおのパンチ」「れいとうパンチ」「かみなりパンチ」といった多彩な属性パンチを習得できるという器用さが特徴です。
しかし、ここでも先述した第3世代の仕様がプレイヤーを悩ませます。 炎、氷、電気の属性技はすべて「特殊」扱いとなるため、特攻種族値が非常に低いエビワラーがこれらのパンチ技を使用しても、期待するほどのダメージを与えることができません。 見た目や設定の多彩さとは裏腹に、システム的な逆風を受けているのがエビワラーの実情です。
そのため、単純な戦力としてストーリー攻略や対戦で起用することを考えるならば、システムと自身のステータスが噛み合っているサワムラーを選択する方が、圧倒的に使い勝手が良く合理的であると言わざるを得ません。 もちろん、図鑑完成を目的とする場合は通信交換が必須となるため、一緒に遊ぶ友人と事前にどちらを選ぶか相談しておくというのも一つの賢い手段です。
イーブイの進化先選択とタマゴ未解禁による個体制限
タマムシシティのマンション屋上で入手できる「イーブイ」は、雷、水、炎の各進化の石を使うことで、サンダース、シャワーズ、ブースターのいずれかに進化させることができます。 しかし、ストーリー攻略中においてはこのイーブイは1匹しか手に入らず、一度進化させてしまうと元の姿に戻すことは絶対にできません。
さらに本作の過酷な点は、殿堂入りをして全国図鑑を入手し、特定の条件を満たすまでの間は、育て屋にポケモンを預けてタマゴを発見することができないという仕様にあります。 つまり、メタモンと一緒に預けてイーブイを量産するというお馴染みの手法が、ストーリークリアまでは完全に封じられているのです。
したがって、旅パーティの補強としてイーブイの進化系を採用する場合、自分のパーティに足りない要素を的確に埋めてくれる進化先を慎重に選ばなければなりません。 素早さと特攻に優れ、電気技で水タイプや飛行タイプを圧倒できるサンダースは、汎用性が高く多くのアタッカーとして重宝します。
高いHPと特攻を持ち、波乗りや冷凍ビームで広範囲の弱点を突けるシャワーズは、耐久力のある特殊アタッカーとして安定した活躍を見せます。 攻撃力が非常に高いブースターは、炎技が特殊扱いであるというシステム上の不遇を抱えつつも、「シャドーボール」などの物理技を駆使することで独自の戦い方が可能です。
ストーリー攻略における有用性という観点ではサンダースかシャワーズが選ばれる傾向にありますが、取り返しがつかない選択である以上、愛着のあるポケモンを選ぶというのもゲームを楽しむ上での重要な決断です。
伝説のポケモン・固定シンボルポケモンの捕獲と厳選
カントー地方に点在する伝説の鳥ポケモンである「フリーザー」「サンダー」「ファイヤー」、そしてハナダの洞窟に潜む最強のポケモン「ミュウツー」。 これらの固定シンボルとして出現する伝説のポケモンたちは、一度倒してしまうと同じセーブデータ内では二度と復活しません。
現代のシリーズ作品では、殿堂入り後に再び固定シンボルの場所に行けば復活しているという親切な仕様が標準化されていますが、本作は過去の厳しい仕様をそのまま継承している可能性が高いため、戦闘前のレポート(セーブ)は絶対に怠ってはいけません。 万が一、誤って倒してしまったり、逃げてしまったりした場合は、レポートした地点からやり直すしかありません。
また、これらの伝説のポケモンは対戦環境においても非常に強力な存在であるため、性格や個体値の厳選を行いたいプレイヤーにとっては、捕獲の難易度自体が大きな壁となります。 特にミュウツーは全ポケモンの中でもトップクラスのステータスを誇り、厳選の価値が極めて高いポケモンです。
ここで重要になるのが、絶対にポケモンを捕まえることができる究極のアイテム「マスターボール」を誰に使うかという問題です。 多くの場合、厳選の試行回数を稼ぐためにミュウツーに対して使用されることが推奨されますが、先述した逃げ回る「3犬」の捕獲に頭を悩ませ、そちらにマスターボールを切ってしまうプレイヤーも少なくありません。
マスターボールもゲーム中で1つしか手に入らない取り返しのつかないアイテムであるため、どの伝説のポケモンを最も重視するか、プレイヤーのプレイスタイルが試されるポイントとなります。 カビゴンなどの道を塞いでいる固定シンボルポケモンも同様に、倒してしまうと復活しないため、捕獲の機会を逃さないよう細心の注意を払いましょう。
一部アイテムや貴重なわざマシンの取得と使用制限
本作におけるアイテム管理の厳しさは、現代のプレイヤーにとって最もストレスを感じやすい部分かもしれません。 特に「わざマシン」は一度使うとなくなってしまう使い捨てのアイテムであり、現代のように何度でも使用できる便利な仕様ではありません。
「じしん」「サイコキネシス」「れいとうビーム」「10まんボルト」「シャドーボール」といった、対戦やストーリー攻略において必須級となる強力なわざマシンは、ゲーム中で入手できる数に限りがあります。 安易に旅パーティのポケモンにこれらの貴重なわざマシンを使ってしまうと、いざ本格的な対戦用ポケモンを育成しようとした時に、わざマシンが枯渇していて構成が組めないという致命的な事態に陥ります。
同様に、各地にいる人物から教えてもらえる「教え技」も、一つの技につき一度きりしか教えてもらえないという非常に厳しい制限が設けられています。 「すてみタックル」「いわなだれ」「ゆびをふる」などの強力かつユニークな教え技は、どのポケモンに覚えさせるかを徹底的に熟考する必要があります。
取り返しがつかない事態を避けるためには、強力なわざマシンや教え技は殿堂入り後の本格的な育成フェーズまで極力温存し、ストーリー攻略はポケモンが自力で覚えるレベルアップ技や、デパートで何度でも購入できる一部のわざマシンを中心に戦術を組み立てるという、計画的なプレイが求められます。 アイテムの希少価値を理解し、リソースの管理を徹底することが、本作を深くやり込むための絶対条件と言えるでしょう。
購入前要注意点とバージョンごとの違い
ローカル通信限定による通信進化ポケモンの育成難易度
スイッチ版ポケモンFRLGを購入するにあたり、最も注意しなければならないのが通信環境の仕様です。 本作はオンラインを通じた世界中のプレイヤーとの交換や対戦には対応しておらず、「ローカル通信のみ」に対応しているという点が公式の注意書き等で示唆されています。
これはつまり、遠く離れたSNSのフォロワーやオンライン上の見知らぬ誰かと手軽にポケモンを交換するという現代的なプレイスタイルが不可能であることを意味します。 この仕様が最も重くのしかかるのが、「通信交換によって進化するポケモン」の育成です。
初代からお馴染みの「ユンゲラーからフーディン」「ゴーストからゲンガー」「ゴーリキーからカイリキー」「ゴローンからゴローニャ」への進化は、他者との通信交換が必須条件となります。 もしあなたが周囲に一緒にFRLGを遊ぶ友人がおらず、スイッチ本体も1台しか所有していない場合、これらのポケモンは最終進化形態に到達することができず、進化前のステータスのまま戦うことを強いられます。
特にフーディンやゲンガーは特攻と素早さが非常に高く、ストーリー攻略において圧倒的な活躍が見込める強力なポケモンであるため、彼らを最終進化させられないというのは旅パーティの構築において大きな痛手となります。 もし通信環境が用意できないソロプレイヤーであるならば、最初から通信進化ポケモンを旅パーティの候補から外し、自力で最終進化まで到達できる別のポケモン(エスパータイプならスリーパーやバリヤード、ゴーストタイプは代替が難しいですが別の特殊アタッカーなど)を育成するという割り切ったプレイ計画を立てる必要があります。
ファイアレッドとリーフグリーンにおける出現ポケモンの違い
「ファイアレッド」と「リーフグリーン」のどちらを購入すべきか、という悩みは本作最大のテーマです。 両バージョンではストーリーの大筋に違いはありませんが、野生で出現するポケモンの種類が一部異なっており、自分の好きなポケモンや戦力として期待しているポケモンがどちらのバージョンに出現するのかを事前に把握しておくことは必須です。
購入した後に「欲しかったポケモンが出現しないバージョンだった」と気づいても、まさに取り返しがつきません。 以下の表に、各バージョンを代表する限定出現ポケモンをまとめましたので、購入前の判断材料として活用してください。
| バージョン | 主な限定出現ポケモン(一部) | 特徴と対戦・ストーリーでの有用性 |
|---|---|---|
| ファイアレッド | アーボ、ナゾノクサ、コダック、ガーディ、ストライク、エレブー | 高い攻撃力と素早さを持つストライクや、炎タイプとして優秀なウインディ(ガーディの進化系)が魅力。物理アタッカーが充実している傾向にある。 |
| リーフグリーン | サンド、マダツボミ、ヤドン、ロコン、カイロス、ブーバー、ヒトデマン | 特攻と素早さが極めて高く、広範囲の技を覚えるスターミー(ヒトデマンの進化系)の存在が圧倒的。特殊アタッカーの層が厚い。 |
特に注目すべきは、リーフグリーン限定で出現するヒトデマン(スターミー)の存在です。 スターミーは水タイプとエスパータイプを併せ持ち、「なみのり」「サイコキネシス」「10まんボルト」「れいとうビーム」といった超強力な技を高い特攻と素早さから放つことができる、本作屈指の最強クラスのアタッカーです。
ストーリーの後半から四天王戦にかけて、これ1匹で無双できるほどのポテンシャルを秘めており、旅パーティの安定感を重視するならば、スターミーを捕獲できるリーフグリーンを選択するメリットは計り知れません。 ファイアレッドを選ぶ場合は、強力なエスパー枠や特殊水枠をどのように他のポケモンで補うかという、一歩進んだパーティ構築の知識が求められます。
ストーリー攻略(旅パ)におけるバージョンの影響とおすすめ編成
前項で触れた出現ポケモンの違いは、ストーリー攻略用の旅パーティの組みやすさに直結します。 ここでは、最初のパートナーごとに相性の良いパーティ編成の考え方と、バージョンの影響について深く考察します。
リザードンを主軸とする場合、序盤で水タイプや岩タイプのジムリーダーに苦戦しがちですが、序盤で捕獲できるニドラン♂(ニドキング)をいち早く最終進化させることで、地面タイプの技で弱点をカバーできます。 水枠には、先述した通りリーフグリーンであれば圧倒的性能を誇るスターミーを採用したいところですが、ファイアレッドの場合はギャラドスやラプラスといった別の優秀な水ポケモンで代用する必要があります。 通信交換が可能な環境であれば、格闘や毒に強いゲンガーを採用するのも非常に強力な戦術となります。
カメックスを主軸とする場合は、序盤の安定感は抜群ですが、中盤以降の草タイプや電気タイプへの対策が必須となります。 炎枠としてファイアレッド限定のウインディを採用できると、デザインの良さも相まって非常にヒロイックなパーティに仕上がります。 カメックス自身が水枠を担うため、電気枠としてサンダースを採用し、飛行や水タイプの敵に対抗する編成がバランスが良くおすすめです。 ここでもエスパー枠として通信進化のフーディンを入れたいところですが、環境的に厳しい場合はゴルダックやルージュラといったポケモンを代替案として検討しましょう。
フシギバナを主軸とする場合は、序盤のジム戦を非常に楽に進めることができますが、終盤に立ち塞がる炎タイプや飛行タイプの強力な敵に対する決定打に欠ける場面が出てきます。 そのため、フシギバナ軸のパーティこそ、広範囲の弱点を突けるスターミーの存在が極めて重要になります。 つまり、フシギバナをパートナーに選ぶのであれば、スターミーが出現するリーフグリーンを選択したほうが、圧倒的に道中の攻略がスムーズになります。
ファイアレッドでフシギバナを選んだ場合は、強力なエスパー枠の確保に苦心することになり、ルージュラを採用して氷・エスパーの複合タイプで強引に突破口を開くなどの工夫が求められます。 どのパートナーを選ぶにせよ、バージョンによって最適なパーティメンバーは変化するため、自分の理想とする構成がどちらのバージョンで実現可能なのかを事前にシミュレーションしておくことが重要です。
デオキシスのフォルムチェンジ仕様に関する注意点
幻のポケモンである「デオキシス」は、通常のプレイでは入手できず、過去の配布イベント等で特別なアイテムを入手する必要がありました。 もしスイッチ版において何らかの形でデオキシスが追加配信されるようなことがあれば、そのフォルムチェンジの仕様について注意が必要です。
原作のGBA版においては、デオキシスのフォルムは「どのソフトに入っているか」によって強制的に固定されるという非常に特殊な仕様でした。 ファイアレッドのソフト内にいるデオキシスは攻撃特化の「アタックフォルム」に、リーフグリーンのソフト内にいるデオキシスは防御特化の「ディフェンスフォルム」に自動的になります。
つまり、リーフグリーンをプレイしている人がアタックフォルムのデオキシスを使いたいと思っても、システム上不可能なのです。 現代の作品のようにアイテムを使って自由自在にフォルムを切り替えられる仕様ではないため、もしデオキシスが解禁された場合は、自身のバージョンで使えるフォルムが限定されるという事実を受け入れる必要があります。
ただし、現時点ではデオキシスがどのような形で実装されるか、そもそも実装されるのかどうかも未知数であるため、過度に期待せず、まずは通常のバージョン違いのポケモン選びに注力する方が賢明と言えます。
個体値厳選や努力値稼ぎなど育成環境の古さに対する覚悟
現代のポケモンシリーズ(ソード・シールドやスカーレット・バイオレット等)から入ったプレイヤーにとって、本作の育成環境は想像を絶するほど過酷に感じられるでしょう。 本作には、個体値を後から最大まで引き上げることができる「すごいとっくん(おうかん)」や、性格によるステータス補正を自由に変更できる「ミント」、努力値を一瞬で振り分けることができる便利な栄養ドリンクのまとめ買いや専用の修練場などは一切存在しません。
理想の個体値を持つポケモンを手に入れるためには、育て屋の前で何百、何千個というタマゴをひたすら孵化させ続ける途方もない作業が必要になります。 努力値を稼ぐ際も、対応するステータスが上がる特定の野生ポケモンを、ひたすら手作業で数十、数百回と倒し続けるという果てしない反復作業が求められます。
これらの育成作業は時間と根気を極端に消費するものであり、現代の快適な育成環境に慣れきったプレイヤーにとっては大きなストレス要因となり得ます。 スイッチ版を購入して対戦用のポケモンを本格的に育成しようと考えている場合は、この「古き良き、しかし過酷なシステム」に正面から向き合う覚悟が必要です。 育成のハードルの高さを理解した上で、あえてその泥臭い作業工程を楽しむくらいの心構えがなければ、途中で挫折してしまう可能性が高いという点は、購入前に絶対に知っておくべき事実です。
ポケモンホームへの連携対応状況と過去作からの引き継ぎ
現代のポケモンライフにおいて欠かせないクラウドサービス「Pokémon HOME」への対応状況も、購入を検討する上で重要なポイントです。 過去の名作がスイッチ向けに移植やリメイクされた際、多くのプレイヤーは自分が手塩にかけて育てた思い出のポケモンたちを最新の環境へ連れて行くことを望みます。
しかし、本作が発売直後の段階から完全にPokémon HOMEと連携し、他のソフトとの自由なポケモンの送受信が可能になるかどうかは、公式の発表を慎重に確認する必要があります。 仮に対応していたとしても、第3世代のシステムをベースにしている本作特有の技構成(過去作限定の教え技など)を持ったポケモンが、そのままの状態で最新作へ移動できるとは限りません。
技がリセットされたり、ステータスの計算式が最新の基準に合わせて変換されたりするなど、何らかの調整が入る可能性が非常に高いです。 また、本作で捕獲したポケモンを将来的に別の作品へ持っていくことを前提にプレイする場合、どのボールで捕まえたか(オシャボ厳選)や、どのリボンを獲得したかという付加価値の部分にも気を配る必要が出てきます。
単体のゲームとして楽しむだけでなく、ポケモンという広大なシリーズのエコシステムの中で本作をどう位置づけるかによって、プレイスタイルや気をつけるべきポイントは大きく変わってくるということを意識しておきましょう。
まとめ
筆者情報
筆者:桐谷シンジ フリーランスのゲーム攻略ライター。 慶應大学卒業後、大手出版社を経て、現在に至る。 幅広いゲームに携わるが、主にRPG/FPS/サンドボックス系のゲームを得意とする。 最近の悩みは趣味の時間が取れず、積みゲーが100作品を超えたこと。




















