編集デスク ゲーム攻略ライターの桐谷シンジです。今回も多く寄せられてる質問にお答えしていきます。
この記事を読んでいる方は2026年4月8日にスイッチでリリースされるポケモンチャンピオンズのダブルバトルにおいて、なぜ「まもる」が非常に重要なのか気になっていると思います。
この記事を読み終える頃にはダブルバトルにおける「まもる」の重要性の疑問が解決しているはずです。
- ダブルバトル特有の戦略
- 集中攻撃を防ぐ役割
- 交代と組み合わせた戦術
- サポートポケモンとの連携
それでは解説していきます。
ポケモンチャンピオンズのダブルバトルにおける基本知識
シングルバトルとの決定的な違い
シングルバトルとダブルバトルの最も決定的な違いは、盤面に存在するポケモンの数です。 シングルバトルではお互いに1体ずつポケモンを出し合って戦いますが、ダブルバトルではお互いに2体ずつ、合計4体のポケモンが盤面に並びます。
この「数が違う」という一見シンプルな変化が、ゲーム性を根底から覆すほどの深い戦略性を生み出しています。 シングルバトルでは目の前の相手に対して有利か不利かという、1対1の対面構築が基本の考え方となります。
しかしダブルバトルでは、自分のポケモン2体と相手のポケモン2体、それぞれの相性や素早さ関係を総合的に判断しなければなりません。 行動の選択肢の数も爆発的に増加します。
シングルバトルであれば、目の前の相手に攻撃するか、別のポケモンに交代するかという二択が基本です。 一方ダブルバトルでは、自分のポケモンAが相手の右を攻撃するか左を攻撃するか、あるいはサポート技を使うかという選択肢があります。
さらに、自分のポケモンBも同様の選択肢を持つため、掛け算で膨大なパターンの行動が存在することになります。 この複雑さこそがダブルバトルの醍醐味であり、プレイヤーの思考力がダイレクトに勝敗に直結する要素となっています。
また、素早さの概念もシングルバトル以上に重要かつ複雑になります。 シングルバトルでは単純に素早さが1でも高い方が先制攻撃を行えます。
ダブルバトルでは盤面に4体のポケモンがいるため、誰が1番に動き、誰が最後に動くのかという行動順を正確に把握する必要があります。 特にポケモンチャンピオンズでは新たな特性や技が追加されることが予想されており、素早さ関係の把握はさらに高度なスキルとなるでしょう。
天候やフィールドといった場の状態変化も、ダブルバトルでは2体同時に恩恵を受けることができます。 晴れ状態にして炎技の威力を上げつつ、もう1体が「ようりょくそ」の特性で素早さを倍にして先制攻撃を仕掛けるといった戦術が定番です。
このように、単なる1対1の連続ではなく、2体の組み合わせによる相乗効果をいかに引き出すかが勝負の鍵を握ります。 シングルバトルを極めたプレイヤーであっても、ダブルバトルに挑戦する際には全く新しい思考回路を形成する必要があるのです。
好きなポケモンを活躍させやすい理由
ダブルバトルをおすすめする大きな理由の一つとして、好きなポケモンを活躍させやすいという点が挙げられます。 シングルバトルは、どうしてもポケモンの基礎ステータスである種族値の高さが物を言う実力主義の世界になりがちです。
例えば、見た目が可愛いからという理由でリーフィア、シャンデラ、デンリュウといったポケモンでパーティを組んだとします。 もし相手が強力な物理アタッカーであるマンムーを繰り出してきた場合、シングルバトルでは非常に厳しい戦いを強いられます。
リーフィアは草タイプですが、マンムーの氷タイプの技「つららおとし」で弱点を突かれて一撃で倒される可能性が高いです。 次にシャンデラを繰り出したとしても、今度は地面タイプの技「じしん」で弱点を突かれ、やはり一撃で倒されてしまうでしょう。
メガデンリュウを出したとしても、素早さがマンムーより低いため、先制されて倒されてしまうという悲惨な結果になりかねません。 このように、シングルバトルでは1体の強力なポケモンに対して、パーティ全体が壊滅させられるという事態が頻繁に発生します。
しかし、ダブルバトルであれば状況は大きく異なります。 自分の場にはメガデンリュウとリーフィアの2体が並んでいる状況を想像してみてください。
相手がマンムー1体に強力な技を指示してきたとしても、こちらは2体で同時にマンムーを攻撃することができます。 もしリーフィアがマンムーの攻撃で倒されてしまったとしても、その直後にメガデンリュウがマンムーを攻撃して倒すことが可能です。
つまり、自分の好きなポケモンがやられてしまう前に、隣のポケモンと協力して相手の脅威を排除することができるのです。 これがダブルバトルならではの「助け合い」の精神であり、能力値が少し足りないポケモンでも輝ける理由です。
さらに、ダブルバトルでは味方を強化したり守ったりするサポートに特化したポケモンを並べることもできます。 攻撃力の高い自分の推しポケモンを、隣のサポートポケモンが全力で守り抜くというロマンあふれる戦い方も実現可能です。
ステータスの暴力だけで押し切られにくい環境だからこそ、プレイヤーの工夫次第であらゆるポケモンに活躍のチャンスが与えられています。 ポケモンチャンピオンズで新たに出会うお気に入りのポケモンたちを、ダブルバトルの舞台で存分に暴れさせてみてください。
数の有利を取るという考え方
対戦ゲーム全般に言えることですが、ポケモンバトルにおいても「数の有利」を取ることは極めて重要です。 特にダブルバトルでは、この数の有利が勝敗を決定づけると言っても過言ではありません。
お互いに2体ずつポケモンが並んでいる状況から、どちらかが1体を倒して2対1の状況を作り出したとします。 この瞬間、倒した側は圧倒的なアドバンテージを握ることになります。
2対1の状況では、こちらは1ターンに2回の行動ができるのに対し、相手は1回しか行動できません。 相手がどれほど強力なポケモンであったとしても、手数で倍の差がついてしまえば防戦一方になります。
そのため、ダブルバトルの序盤における最大の目的は「いかに早く相手のポケモンを1体倒して数の有利を作るか」に集約されます。 この目的を達成するために用いられる代表的な戦術が、2体のポケモンで相手の1体を狙い撃ちする「集中攻撃」です。
片方のポケモンの攻撃だけでは倒しきれない相手でも、2体で同時に同じターゲットを攻撃すれば確実に仕留めることができます。 しかし、この集中攻撃は相手にとっても同じことが言えます。
相手もまた、こちらのポケモンを1体確実に減らすために集中攻撃を仕掛けてくるでしょう。 ここで重要になってくるのが、後述する「まもる」という技の存在です。
相手の集中攻撃を予測し、狙われているポケモンを的確に守ることができれば、相手の行動を完全に無駄にすることができます。 逆に自分が集中攻撃を仕掛ける際は、相手に守られるリスクを常に考慮しなければなりません。
このように、数の有利を奪い合う攻防こそがダブルバトルの中心軸であり、すべての戦術はこの目的のために構築されています。 ポケモンチャンピオンズにおいても、この基本原則が変わることはなく、いかに盤面をコントロールするかが問われるでしょう。
範囲技と集中攻撃のリスク
ダブルバトルには、相手のポケモン2体に同時にダメージを与えることができる「範囲技」が存在します。 代表的なものとしては、「じしん」「ふぶき」「ねっぷう」「マジカルシャイン」などが挙げられます。
1回の行動で相手のポケモン両方を攻撃できるため、非常に強力で効率的なダメージソースとなります。 しかし、強力な範囲技にはゲームバランスを保つための仕様として「ダブルダメージ補正」というものがかかります。
攻撃対象が複数いる場合、技の威力が本来の4分の3(0.75倍)に減少してしまうのです。 以下の表は、シングルバトルとダブルバトルにおける主要な範囲技の威力比較です。
| 技の名前 | 本来の威力 | ダブルバトル時の威力(0.75倍) |
|---|---|---|
| じしん | 100 | 75 |
| ふぶき | 110 | 82.5 |
| ねっぷう | 95 | 71.25 |
| マジカルシャイン | 80 | 60 |
| いわなだれ | 75 | 56.25 |
この表から分かるように、範囲技は2体に当たる分、1体あたりのダメージ量は単体攻撃技に比べて見劣りしてしまいます。 そのため、範囲技だけで相手を倒し切ることは難しく、決定力に欠ける場面も少なくありません。
そこで重要になるのが、先ほども触れた「集中攻撃」です。 単体攻撃技を2発同じポケモンに叩き込むことで、確実な撃破を狙う戦術です。
しかし、集中攻撃にはハイリスク・ハイリターンな側面があります。 もし相手が集中攻撃を読んでそのポケモンを交代させた場合、交代先のポケモンに攻撃が分散してしまい、意図したダメージを与えられません。
さらに最悪なケースは、集中攻撃のターゲットにされたポケモンが「まもる」を使った場合です。 こちらが2体がかりで放った強力な攻撃がすべて無効化され、1ターンを完全に棒に振ることになります。
その隙に相手のもう1体のポケモンから手痛い反撃を受けることになり、一気に形勢を逆転されてしまうでしょう。 このように、範囲技の威力減衰と集中攻撃のリスクという2つの要素が絡み合い、ダブルバトル特有の深い読み合いを生み出しています。
ポケモンチャンピオンズにおける環境の変化
2026年4月8日にリリースされるポケモンチャンピオンズでは、対戦環境に新たな風が吹き込むことは間違いありません。 新しい地方、新しいポケモン、そして新しい技や特性の登場により、これまでの常識が通用しなくなる部分も出てくるでしょう。
特にダブルバトルにおいては、場全体に影響を与える新しいシステムやギミックが導入される可能性もゼロではありません。 過去の作品を振り返っても、メガシンカ、Zワザ、ダイマックス、テラスタルといった新要素は、常にダブルバトルの戦術を根本から変えてきました。
ポケモンチャンピオンズにおいても、対戦の目玉となる新システムがダブルバトルの盤面をどう動かすのか、大きな注目が集まっています。 例えば、特定のタイプを強化する新しい天候や、能力ランクを操作する新しいフィールドが登場すれば、それに適応したパーティ構築が急務となります。
また、既存のポケモンであっても、ポケモンチャンピオンズで新たな技を習得することで評価が一変することがあります。 これまで活躍の場が限られていたポケモンが、優秀なサポート技を獲得したことで一気に環境のトップメタに躍り出ることも珍しくありません。
レビューを執筆している私自身も、新作がリリースされるたびに膨大なデータを検証し、新たな戦術を模索する日々に没頭します。 読者の皆さんも、ポケモンチャンピオンズをプレイする際には、ぜひ新要素がダブルバトルに与える影響を考察してみてください。
新しい環境の初期は定石が固まっていないため、自分だけのオリジナル戦術で勝率を劇的に伸ばすことができる大チャンスでもあります。 誰も思いつかなかったようなポケモンの組み合わせを発見し、オンライン対戦で旋風を巻き起こす快感を味わえるのは新作発売直後ならではの特権です。
ダブルバトルを始めるメリット
これまでシングルバトルしかプレイしてこなかった方にとって、ダブルバトルはハードルが高く感じられるかもしれません。 しかし、ダブルバトルを始めることには、プレイスキルの向上以外にも多くのメリットが存在します。
その最大のメリットは、ポケモンの公式世界大会である「ポケモンワールドチャンピオンシップス(WCS)」の観戦が圧倒的に面白くなることです。 WCSのゲーム部門は、伝統的にダブルバトルのルールで世界一が争われています。
ダブルバトルの知識がない状態で試合を見ても、なぜその行動を取ったのか、なぜその技が選ばれたのかが理解しづらい部分があります。 しかし、自分自身でダブルバトルをプレイし、盤面の複雑さや読み合いの深さを体感しておくことで、世界トップレベルの選手たちの凄さが痛いほど分かるようになります。
「あそこでまもるを読むのか!」「あの状況で交代を選択する度胸がすごい!」と、試合の展開に一喜一憂できるようになるのです。 選手たちが極限のプレッシャーの中で繰り出す神の一手は、スポーツ観戦にも似た熱狂と感動を与えてくれます。
また、ダブルバトルはシングルバトルに比べて、運の要素が勝敗に直結しにくいという特徴もあります。 盤面に4体のポケモンがいるため、1発の急所や技の外れが致命傷になりにくく、リカバリーが効きやすいのです。
そのため、純粋な実力や構築の完成度が反映されやすく、勝った時の達成感や納得感は非常に大きいものがあります。 さらに、ダブルバトル専用のコミュニティも活発であり、情報交換や対戦交流を通じて新たなゲーム仲間を見つけることも難しくありません。
ポケモンチャンピオンズのリリースを機に、ぜひダブルバトルの世界に足を踏み入れてみてください。 これまでにない深い戦略性と、ポケモンバトルの新たな魅力に気づかされるはずです。
ダブルバトルにおける「まもる」の重要性とは
まもるの基本的な効果と仕様
ここからは、本記事の核心である「まもる」という技の重要性について徹底的に解説していきます。 まずは「まもる」の基本的な効果と、システム上の仕様を正しく理解しておくことが不可欠です。
「まもる」は、ノーマルタイプの変化技であり、そのターンに相手から受けるすべての技のダメージと効果を無効化するという強力な効果を持っています。 攻撃技によるダメージはもちろんのこと、状態異常にする変化技や、能力をダウンさせる技なども完全にシャットアウトします。
また、「まもる」には優先度という概念が深く関わっています。 ポケモンの技にはそれぞれ優先度が設定されており、基本的には素早さの高い順に行動しますが、優先度が高い技は素早さを無視して先制することができます。
「まもる」の優先度は「+4」に設定されており、これは通常の攻撃技(優先度0)や、でんこうせっか等の先制技(優先度+1)よりもはるかに早く発動します。 つまり、相手がどれだけ素早いポケモンであっても、基本的には確実に先手を取って身を守ることができるのです。
この絶対的な防御力が、「まもる」をダブルバトルにおける最強の防御技たらしめている最大の理由です。 ただし、これほど強力な技には当然ながら制約も存在します。
「まもる」を連続で使用すると、2回目以降の成功確率が半減していくという仕様があります。 1回目の使用は100%成功しますが、2回連続で使うと成功率は約33%、3回連続では約11%まで低下してしまいます。
以下の表は、まもる系統の技を連続で使用した際の成功確率の推移です。
| 連続使用回数 | 成功確率 |
|---|---|
| 1回目 | 100% |
| 2回目 | 約33.3% (1/3) |
| 3回目 | 約11.1% (1/9) |
| 4回目 | 約3.7% (1/27) |
このように、毎ターン「まもる」を連打して無敵状態を維持するといった戦法はシステム上不可能になっています。 そのため、プレイヤーは「ここぞ」という絶好のタイミングを見極めて「まもる」を選択するプレイングセンスが求められるのです。
集中攻撃を無効化する強力な盾
前述の通り、ダブルバトルにおいて数の有利を取るための基本戦術が「集中攻撃」です。 そして、「まもる」という技は、この集中攻撃に対する最も効果的かつ致命的なカウンターとなります。
相手がこちらの特定のポケモンを確実に仕留めようと、2体同時に強力な攻撃を指示してきたとしましょう。 そのターンの行動として、狙われているポケモンが「まもる」を選択していたらどうなるでしょうか。
結果は火を見るより明らかで、相手の2体のポケモンが放った渾身の攻撃は、見えない壁に弾かれてすべて無効化されてしまいます。 この瞬間、相手は1ターンの間に得るはずだった「相手のポケモンを1体倒す」という膨大なアドバンテージを完全に失うことになります。
ダブルバトルにおける1ターンの価値は、シングルバトルの比ではありません。 相手の2回の行動権を、たった1回の「まもる」で消費させたという事実は、盤面の主導権を完全にこちらに引き寄せることを意味します。
もし集中攻撃を受けてそのまま倒されていれば、2対1の絶望的な状況に追い込まれていたはずです。 しかし、「まもる」で凌いだことで盤面は2対2のまま維持され、次なる反撃のチャンスを伺うことができます。
特に自分のパーティのエースとなる攻撃力の高いポケモンは、相手からすれば最も厄介な存在であり、優先的に集中攻撃のターゲットにされます。 そのため、エースアタッカーこそ「まもる」を標準搭載し、相手の執拗なマークを躱しながら生存率を高めることが必須の戦略となります。
ポケモンチャンピオンズの対戦環境においても、エースポケモンをいかに長生きさせるかが勝率に直結するでしょう。 「まもる」は単なる防御技ではなく、相手の目論見を根本から崩壊させる攻撃的な防御手段であると認識を改める必要があります。
相手の行動を無駄にするアドバンテージ
「まもる」が成功したターンのアドバンテージは、ただ自分がダメージを受けなかったというだけに留まりません。 真の恐ろしさは、隣にいる味方のポケモンが完全にフリーな状態で行動できるという点にあります。
相手の2体のポケモンが、こちらの「まもる」を使ったポケモンを集中攻撃して行動を消費してしまったとします。 その間、隣にいるこちらのもう1体のポケモンは、誰からも妨害されることなく、安全に自分の行動を通すことができます。
このフリーになったポケモンが強力な攻撃技を放てば、相手は無防備な状態で大ダメージを受けることになります。 あるいは、この隙に「つるぎのまい」や「わるだくみ」といった強力な能力アップの積み技を使用することも可能です。
能力が上昇したポケモンは手が付けられないほどの突破力を得ることになり、一気に試合の趨勢を決してしまうこともあります。 また、「トリックルーム」や「おいかぜ」といった、素早さ関係を逆転させる場作り技を安全に展開するための時間稼ぎとしても「まもる」は極めて有効です。
つまり、「まもる」を使うポケモンは、自分が盾となることで隣の味方を強化し、盤面を有利に構築するための起点を作り出しているのです。 これを専門用語で「ヘイトを買う」「縛りを解除する」などと表現しますが、ダブルバトルの本質を突いた高度な戦術と言えます。
シングルバトルでは、「まもる」を使っても相手の行動を1回無駄にするだけであり、盤面の状況が大きく好転することは稀です。 しかしダブルバトルでは、この1回の「まもる」が生み出す隙が、勝敗を決定づける致命的なアドバンテージに変換されるのです。
読者の皆さんも、オンライン対戦で相手が不自然な「まもる」を使ってきたときは、隣のポケモンの動向に最大限の警戒を払う必要があります。 見えている盾の裏側で、恐るべき反撃の刃が研がれているかもしれないからです。
交代と組み合わせた高度な戦術
「まもる」の有用性は盤面に留まり続けることだけにとどまりません。 「交代」という行動と組み合わせることで、さらに変幻自在で高度な戦術を展開することが可能になります。
例えば、相手のポケモン2体が、こちらのポケモンAを倒すために集中攻撃を仕掛けてくることが予想できる場面を想定します。 ここでポケモンAは「まもる」を選択し、相手の攻撃を無効化する準備を整えます。
そして同時に、隣にいるポケモンBを、控えにいる別のポケモンCと交代させます。 この交代先のポケモンCは、相手のポケモン2体に対してタイプ相性が有利なポケモンを選ぶのが定石です。
ターンが進行すると、相手の集中攻撃はポケモンAの「まもる」によってすべて防がれます。 その間に、こちらは相手に有利なポケモンCを安全に盤面に降臨させることに成功するのです。
次のターン、相手は自分たちにとって不利なポケモンCが目の前にいる状況に対処しなければならなくなります。 この時点で盤面の主導権は完全に逆転しており、相手は苦しい交代や不利な行動を強要されることになります。
このように、「片方がまもり、片方が交代する」という動きは、ダブルバトルにおける最も基本的かつ強力なテクニックの一つです。 ダメージを一切受けることなく、自分だけが有利な対面を作り出すことができるため、上位プレイヤーの対戦では頻繁に見られる光景です。
この戦術を成功させるためには、相手の行動を正確に予測し、誰が誰を狙ってくるのかを把握する深い読みの力が求められます。 ポケモンチャンピオンズをプレイする際も、ただ攻撃するだけでなく、このような盤面操作の技術を磨くことが勝利への近道となるでしょう。
まもるを読むという心理戦
ここまで「まもる」がいかに強力な技であるかを解説してきましたが、当然ながら相手もそれを承知しています。 プレイヤーのレベルが上がれば上がるほど、「相手はここでまもるを使ってくるだろう」という予測、すなわち「まもる読み」という心理戦が激化していきます。
こちらのエースポケモンが集中攻撃されそうな場面で、相手はあえてそのポケモンを攻撃せず、隣のサポートポケモンに攻撃を集中させてくることがあります。 もしこちらが定石通りにエースポケモンで「まもる」を使ってしまった場合、隣のサポートポケモンが無防備な状態で集中攻撃を受けて倒されてしまいます。
エースポケモンは「まもる」を使っただけで何もしないターンとなり、完全に相手の読み通りに盤面を崩されてしまうのです。 逆に、相手が「まもる」を読んで別の行動をしてくると予想し、あえて「まもる」を使わずに強気に攻撃を仕掛ける「居座り」という選択肢も生まれます。
この「まもるか、攻撃か」という二択の読み合いは、ジャンケンのような単純なものではありません。 お互いのパーティ構成、残りのポケモンの数、これまでのターンの行動傾向など、あらゆる情報を総動員して相手の心理を透視する高度な知能戦です。
時には、あえて1ターン目に意味のない「まもる」を見せることで、相手に「このプレイヤーは慎重だ」という先入観を植え付けるブラフのテクニックも存在します。 そして勝負所で強気に攻撃を仕掛け、相手の意表を突いて一気に勝負を決めるというドラマチックな展開もダブルバトルの日常茶飯事です。
「まもる」というたった一つの技が存在するだけで、盤面の奥底でこれほどまでに深く泥臭い心理戦が繰り広げられているのです。 ポケモンチャンピオンズのオンライン対戦に潜る際は、常に相手の思考の裏をかくことを意識してみてください。
まもるを貫通する技や特性への対策
絶対的な防御力を持つ「まもる」ですが、決して万能で無敵の技というわけではありません。 対戦環境には、「まもる」の壁を突き破ってダメージを与える手段がいくつか用意されています。
その代表格が、ノーマルタイプの物理技である「フェイント」です。 この技は優先度が+2であり、「まもる」よりは遅いものの先制技として機能し、何より「まもる」状態の相手にダメージを与えつつ、そのターンの「まもる」効果を解除してしまうという恐ろしい効果を持っています。
つまり、相手のフェイントを受けたポケモンは、その直後に続くもう1体のポケモンの攻撃を無防備に受けてしまうことになるのです。 「まもる」を過信して盤面をコントロールしようとしたプレイヤーにとって、フェイントは計算を完全に狂わせる天敵と言えます。
また、特定の特性によって「まもる」を無効化するポケモンも存在します。 有名なところでは、伝説のポケモンであるウーラオスが持つ特性「ふかしのこぶし」です。
この特性を持つポケモンが放つ接触技は、相手の「まもる」などの防御技を一切無視してダメージを与えることができます。 ウーラオスが盤面にいる限り、「まもる」でやり過ごすという選択肢が事実上消滅するため、プレイヤーは全く別の立ち回りを要求されます。
さらに、ポケモンチャンピオンズにおいては、新しい貫通技や貫通特性が登場する可能性も十分に考えられます。 これまでの「まもる」依存の戦術が通用しなくなるような、環境を揺るがす新要素が隠されているかもしれません。
「まもる」は非常に強力ですが、それに依存しすぎる構築は、こうした対策技や特性を持つポケモンに手も足も出ずに敗北するリスクを抱えています。 常に「まもる」が失敗した時の最悪のケースを想定し、プランBを用意しておく危機管理能力が上位プレイヤーには必須の資質となります。
まもるを採用すべきポケモンの基準
ダブルバトルにおいて「まもる」が必須級の技であることは間違いありませんが、すべてのポケモンに思考停止で覚えさせれば良いというわけではありません。 ポケモンの役割や持ち物によっては、「まもる」を採用しない方が強みを発揮できるケースも多々存在します。
まず、「まもる」を最優先で採用すべきなのは、パーティの主軸となるエースアタッカーです。 攻撃力が高い反面、耐久力が低いポケモンは、相手の集中攻撃の的になりやすいため、「まもる」で生存確率を高めることがそのまま勝率に直結します。
また、「きあいのタスキ」を持たせたポケモンも「まもる」との相性が抜群です。 HP満タンから一撃で倒されるのを防ぐきあいのタスキですが、ダブルバトルでは天候ダメージや細かい先制技でタスキが潰されてしまう事故が頻発します。 「まもる」を挟むことで盤面の状況を整理し、タスキを温存しながら戦うことができます。
一方で、「まもる」を採用しにくいポケモンの代表例が「こだわりスカーフ」や「こだわりハチマキ」といったこだわり系アイテムを持ったポケモンです。 これらのアイテムは、能力を大きく引き上げる代わりに、最初に出した技しか出せなくなるという強烈なデメリットを持っています。
もしこだわりアイテムを持ったポケモンで「まもる」を選択してしまうと、そのポケモンは交代するまで「まもる」しか出せなくなり、完全にお荷物と化してしまいます。 そのため、こだわりアイテムを持たせるアタッカーには「まもる」を採用せず、4つの攻撃技で技範囲を広げるのがセオリーとなります。
また、「とつげきチョッキ」を持たせたポケモンも、変化技を一切使えなくなる仕様上、「まもる」を採用することができません。 これらのアイテムを持たせたポケモンを運用する場合は、「まもる」に頼らない耐久力や、素早さで上から制圧する力が必要不可欠です。
自分のパーティのポケモンに「まもる」を採用するべきか否か。 持ち物、役割、仮想敵などを総合的に判断し、最適な技構成を導き出す構築力がプレイヤーの腕の見せ所となります。
まもるを活かすサポートポケモンの存在
サポートポケモンの役割とは
ダブルバトルにおいて、エースアタッカーの火力を最大限に引き出し、同時に相手の猛攻から守り抜く存在が「サポートポケモン」です。 シングルバトルでは自身の戦闘力が低いポケモンは採用されにくいですが、ダブルバトルではこのサポート役の有無がパーティの完成度を左右します。
サポートポケモンの役割は多岐にわたります。 代表的なものとして、味方全体の素早さを倍増させる「おいかぜ」や、素早さ関係を完全に逆転させる「トリックルーム」を展開する「素早さ操作」があります。
行動順の把握が勝敗を分けるダブルバトルにおいて、素早さの主導権を握ることは、それだけで勝率を劇的に高める要因となります。 また、「リフレクター」や「ひかりのかべ」といった壁技を展開し、味方全体の受けるダメージを半減させる耐久サポートも非常に重要です。
相手の攻撃力を下げたり、味方の攻撃力を上げたりといった能力ランクの操作も、サポートポケモンの得意分野です。 さらに、相手の「まもる」を無効化する「フェイント」や、状態異常を治癒する「いやしのすず」など、痒い所に手が届く多彩な技で盤面をコントロールします。
これらのサポート技を駆使することで、本来であればステータス不足で活躍できないポケモンであっても、一線級のエースとして暴れ回ることが可能になります。 サポートポケモンは、いわばパーティの潤滑油であり、縁の下の力持ちとしてダブルバトルの戦術を根底から支えているのです。
そして、このサポートポケモンたちが持つ最も強力で、ダブルバトルを象徴するサポート技が存在します。 それが、次項で解説する「このゆびとまれ」と「いかりのこな」という、相手のヘイトを強制的に集めるヘイト管理技です。
ピッピのフレンドガードとこのゆびとまれ
サポートポケモンの代表格として、長年ダブルバトル環境で愛され続けているのが「ピッピ」です。 見た目は愛らしいマスコットキャラクターのようですが、対戦環境においてはその姿からは想像もつかないほどの凶悪なサポート性能を誇ります。
ピッピの強さを支えているのは、「フレンドガード」という非常に優秀な特性です。 この特性は、ピッピが盤面に存在している間、味方のポケモンが受けるあらゆるダメージを4分の3(0.75倍)に軽減するという効果を持っています。
何もしなくても、ただ横に立っているだけで味方の耐久力が底上げされるため、相手の確定1発の計算を狂わせ、本来なら耐えられない攻撃を耐えることができるようになります。 この特性の存在だけでもピッピを採用する価値は十分にありますが、さらに恐ろしいのが「このゆびとまれ」という技の存在です。
「このゆびとまれ」は優先度+2の変化技で、使用したターン、相手の単体攻撃技のターゲットをすべて強制的に自分(ピッピ)に変更させるという効果を持っています。 つまり、相手がこちらの強力なエースポケモンを倒そうと渾身の攻撃を放っても、その攻撃はすべてピッピが吸い込んでしまうのです。
この「フレンドガード」と「このゆびとまれ」のシナジーは絶大です。 ピッピが相手の攻撃を一手に引き受けている間、隣のエースポケモンは完全にフリーな状態で、安全かつ確実に相手を攻撃し続けることができます。
もしピッピが「このゆびとまれ」を使わなかったとしても、「フレンドガード」の恩恵でエースポケモンの生存率は飛躍的に高まっています。 ピッピが盤面にいるというだけで、相手は誰を攻撃すればいいのかという究極の二択を常に突きつけられ、プレッシャーに苛まれることになるのです。
過去の世界大会のルールにおいて、伝説のポケモンが飛び交う超高火力のインフレ環境であっても、ピッピは使用率ランキングの上位に食い込むほどの活躍を見せました。 種族値の低さを圧倒的なサポート性能でカバーし、最強のポケモンたちを支える姿は、まさにダブルバトルの神髄を体現していると言えるでしょう。
まもるとこのゆびとまれのコンボ
「まもる」と「このゆびとまれ」。 この2つの技を組み合わせることで、相手に絶望を与えるほどの凶悪な盤面コントロールが可能になります。
前述の通り、エースポケモンが「まもる」を使い、もう1体を交代させるという戦術がダブルバトルには存在します。 ここで交代先として出すポケモンを、ピッピのような「このゆびとまれ」を使えるサポートポケモンにするとどうなるでしょうか。
次のターン、エースポケモンは前のターンに「まもる」を使っているため、連続使用による失敗のリスクから「まもる」を使いづらい状況です。 相手はここを勝機と見て、エースポケモンに向かって一斉に集中攻撃を仕掛けてくるでしょう。
しかし、ここで交代で出てきたピッピが「このゆびとまれ」を使用します。 すると、エースポケモンに向かっていたはずの相手の集中攻撃は、すべてピッピへと吸い込まれていくのです。
エースポケモンは一切ダメージを受けることなく、完全に安全な状態から相手に強烈な反撃を叩き込むことができます。 もし相手がこの展開を読んでピッピを攻撃してきたとしても、エースポケモンは無傷のまま行動できるため、どちらに転んでもこちらが圧倒的に有利な状況を作り出せます。
この「まもる」からの「このゆびとまれ」という流れは、ダブルバトルにおける黄金パターンの一つであり、初心者から世界チャンピオンまで誰もが愛用する最強の戦術です。 相手に「わかっていても防げない」という理不尽な状況を押し付けることができるため、構築段階からこのギミックを組み込むプレイヤーは非常に多いです。
ポケモンチャンピオンズにおいても、このコンボの強力さは健在であると予想されます。 新しいポケモンたちがどのようなサポート技を習得するのか、既存のコンボを超える新たなシナジーが生まれるのか、非常に楽しみな要素の一つです。
読者の皆さんも、パーティを組む際はぜひ「このゆびとまれ」や類似技の「いかりのこな」を持つポケモンを採用し、この黄金コンボの威力を体感してみてください。 思い通りに相手の行動を操り、エースポケモンを安全に活躍させる快感は、一度味わうと病みつきになること間違いなしです。
伝説のパチリスが証明したサポートの力
ダブルバトルにおけるサポートポケモンの重要性を語る上で、決して避けては通れない伝説の試合が存在します。 それが、2014年のポケモンワールドチャンピオンシップス(WCS)マスターカテゴリの決勝戦です。
韓国代表のセジュン選手が繰り出したパーティには、ガブリアスやボーマンダといった強力なポケモンに混じって、一匹の異質なポケモンが採用されていました。 それが、見た目は愛らしいデデンネの影に隠れがちな電気タイプの小動物ポケモン、「パチリス」です。
パチリスは決して種族値が高いわけではなく、シングルバトルでの使用率は皆無に近い、いわゆるマイナーポケモンと認識されていました。 しかし、セジュン選手はパチリスの「このゆびとまれ」と、耐久力を高める特性「ちくでん」、そして「オボンのみ」というアイテムのシナジーに目を付けたのです。
決勝戦のハイライトは、相手のボーマンダがセジュン選手のガブリアスに向けて、最強のドラゴン技「りゅうせいぐん」を放った場面です。 ガブリアスに当たれば一撃で倒されてしまう絶体絶命のピンチでしたが、パチリスが「このゆびとまれ」を使用し、その凶悪な一撃を自分に引き寄せました。
種族値の低いパチリスが、メガシンカした最強クラスのドラゴンの攻撃など耐えられるはずがない。 世界中の観客がそう思った瞬間、パチリスはギリギリのHPでその猛攻を耐え抜き、持っていた「オボンのみ」をパクパクと食べて見事にHPを回復させたのです。
この予想外の耐久力と、エースを完璧に守り抜いたパチリスの勇姿に、会場のボルテージは最高潮に達しました。 パチリスの献身的なサポートによって守られたガブリアスは、次のターンに反撃の狼煙を上げ、セジュン選手は見事世界チャンピオンの座に輝いたのです。
この試合は「パチリスの奇跡」として世界中のポケモンファンの語り草となり、後に公式の世界大会プロモーションビデオでアニメーション化されるほどの伝説となりました。 種族値という数値の壁を越え、役割と戦術の組み合わせによってマイナーポケモンが世界一に輝ける。
これこそがダブルバトルの真髄であり、サポートポケモンの無限の可能性を世界に証明した歴史的瞬間だったのです。 ポケモンチャンピオンズにおいても、誰も見向きもしなかった意外なポケモンが、新たな戦術の要として世界を驚かせる日が来るかもしれません。
ポケモンチャンピオンズで注目のサポート要員
来たるポケモンチャンピオンズの環境において、どのようなポケモンが新たなサポート要員として頭角を現すのか、プレイヤーたちの間で激しい考察が交わされています。 既存のポケモンが新たな技を習得したり、夢特性が解禁されたりすることで、一気に環境のトップメタに躍り出る可能性は十分にあります。
例えば、草・毒タイプの「モロバレル」は、「いかりのこな」と「キノコのほうし」という最強クラスのサポート技を持つため、過去作から常に環境のトップに君臨してきました。 ポケモンチャンピオンズにおいて、もしモロバレルを弱体化させるような新要素がなければ、引き続き最強のサポーターとして猛威を振るうことは間違いないでしょう。
また、近年の作品で登場した「オーガポン」などの高いポテンシャルを持つポケモンたちが、ダブルバトルにおいてどのようなサポート性能を発揮するのかも注目ポイントです。 専用技や専用アイテムの仕様によっては、「このゆびとまれ」に依存しない全く新しい形のサポート戦術が開拓されるかもしれません。
さらに、ポケモンチャンピオンズで新たに追加される完全新規のポケモンたちの中には、露骨にダブルバトルでの活躍を想定してデザインされた種族が必ず存在します。 特製のフィールドを展開したり、味方の能力を自動で上昇させたりするような、ぶっ飛んだ特性を持つ新ポケモンが発表されるたびに、対戦勢は歓喜の声を上げるのです。
レビューを執筆する立場としても、新作の発売前後はこれらの新要素をどう評価し、既存の戦術とどう組み合わせるかを考える最もワクワクする時間です。 読者の皆さんも、公式から発表される新ポケモンの情報を単なる見た目や攻撃力だけで判断するのではなく、「ダブルバトルでどう使えるか?」という視点で考察してみてください。
新しいサポート技や特性の組み合わせにいち早く気付き、強力なギミックパーティを構築することができれば、発売直後の環境で無双の快感を味わうことができるはずです。 ポケモンチャンピオンズの対戦環境は、まだ誰も正解を知らない真っ白なキャンバスです。あなたの閃きが、新たな伝説の戦術を生み出すかもしれません。
攻撃とサポートのバランス調整
ダブルバトルのパーティ構築において最も頭を悩ませるのが、攻撃役(アタッカー)と支援役(サポーター)のバランス調整です。 火力を求めてアタッカーばかりを詰め込めば、相手の素早さ操作や集中攻撃に弱く、あっという間に壊滅してしまう脆いパーティになってしまいます。
逆に、守りを固めようとサポーターばかりを採用してしまうと、今度は相手にダメージを与える手段が乏しくなり、ジリ貧で負けてしまうことになります。 一般的な構築のセオリーとしては、パーティ6匹のうち、アタッカーを3〜4匹、サポーターを2〜3匹程度の割合で編成するのが最もバランスが良いとされています。
しかし、環境の流行やプレイヤーの戦術によってこの正解は常に変動します。 例えば、圧倒的な火力を持つ超攻撃的なアタッカーを1体だけ採用し、残りの5匹すべてをそのアタッカーを全力でサポートするためだけに特化させた「ワンマン構築」と呼ばれる尖ったパーティも存在します。
逆に、全員が中程度の火力と中程度のサポート能力を併せ持ち、臨機応変に役割を交代しながら戦う「スタン構築」と呼ばれる柔軟性の高いパーティも人気です。 どの構築方針を選ぶにせよ、すべてのポケモンが「自分の役割」を明確に持っていることが重要です。
「このポケモンは誰を倒すためにいるのか」「このポケモンは誰を守るためにいるのか」という目的意識がブレていると、対戦中に必ずボロが出ます。 そして、その役割を全うするために「まもる」という技がどれほど重要であるかは、これまでの解説でお分かりいただけたかと思います。
アタッカーが攻撃の試行回数を稼ぐための「まもる」。サポーターが場に残り続けて役割を遂行するための「まもる」。 目的は違えど、すべての根底には「盤面をコントロールする」というダブルバトル最大の命題が横たわっています。
ポケモンチャンピオンズでパーティを組む際は、個々のポケモンの強さだけでなく、パーティ全体の歯車がどう噛み合うのかを俯瞰的な視点で設計してみてください。 美しい連携が決まり、手足のようにパーティを操ることができたときの喜びは、ポケモンバトルの真の醍醐味と言えるでしょう。
世界大会を目指す上での知識
この記事を読んでダブルバトルの奥深さに魅了され、本気で強くなりたい、あるいは公式の世界大会(WCS)を目指したいと考えた方へ。 ポケモンチャンピオンズを舞台とした競技シーンに飛び込むための、必須となる心構えと知識をお伝えします。
まず大前提として、ダブルバトルの上達には圧倒的な「知識量」と「経験値」が要求されます。 相手のポケモンのタイプ、特性、種族値、覚える技、そして環境における一般的な持ち物や努力値振りの傾向を暗記していることは、上位層では当たり前の共通言語です。
「このポケモンのすばやさ種族値は〇〇だから、自分のポケモンの方が先に動けるはずだ」「この対面なら相手は〇〇の技を撃ってくる確率が高い」 こうした無数の計算と予測を、1ターンごとに与えられた数十秒の持ち時間の中で正確に処理しなければなりません。
知識不足はそのまま致命的なプレイングミスに直結します。 そのため、強いプレイヤーの対戦動画を繰り返し視聴したり、ダメージ計算ツールを回して確定数を暗記したりといった、地道な座学の時間が非常に重要になってきます。
そして何より重要なのが、負けた試合の「反省」です。 ダブルバトルにおいて、純粋な運負け(急所や技外しによる理不尽な敗北)は確かに存在しますが、多くの場合、負けには明確な「プレイングの甘さ」や「構築の欠陥」という理由があります。
「あのターン、なぜ自分はまもるを選択しなかったのか」「なぜ相手の交代を読むことができなかったのか」 自身のプレイを録画して見直し、敗因を冷静に分析して言語化する作業を繰り返すことでしか、本物の実力は身に付きません。
ポケモンチャンピオンズという新作タイトルは、すべてのプレイヤーがゼロからのスタートラインに立つ絶好の機会です。 古参プレイヤーとの知識の差がリセットされるこのタイミングこそが、新規プレイヤーが一気にトップ層へと駆け上がる最大のチャンスなのです。
「まもる」の使い方一つ、サポート技の選択一つが勝敗を分けるヒリヒリとした真剣勝負の世界。 努力が必ず結果として報われるとは限りませんが、その過程で得られる深い思考力と論理的アプローチの技術は、きっとあなたのゲーマーとしての人生を豊かにしてくれるはずです。
まとめ
筆者情報
筆者:桐谷シンジ フリーランスのゲーム攻略ライター。慶應大学卒業後、大手出版社を経て、現在に至る。幅広いゲームに携わるが、主にRPG/FPS/サンドブロック系のゲームを得意とする。最近の悩みは趣味の時間が取れず、積みゲーが100作品を超えたこと。






















