編集デスク ポケモンカードゲーム攻略ライターの橋本ユアです。今回も多く寄せられてる質問にお答えしていきます。
この記事を読んでいる方は、話題沸騰中の新弾「MEGAドリーム」の封入率や、高額カードの実態が気になっていると思います。「本当にお金を出して元が取れるの?」「MUR(ミシカルウルトラレア)なんて都市伝説じゃないの?」そんな不安や期待を抱えている方も多いのではないでしょうか。
この記事を読み終える頃には、20万円という大金を投じたリアルな検証結果を通して、MEGAドリームの「引き際」や「狙い目」、そしてMURの現実的な封入率についての疑問が解決しているはずです。
- 20万円分(計37箱)開封したリアルな収支結果を公開
- 幻のレアリティ「MUR」のメガカイリューが2枚出る確率を検証
- 賛否両論の「ピカチュウS」や「メガアタック」エラーの実態
- バラパックと未開封BOXの封入率の決定的な違い
それでは解説していきます。
MEGAドリーム開封検証の背景と今回の狙い
皆さん、ポケカライフ楽しんでいますか?攻略ライターの橋本ユアです。 今回は、界隈をざわつかせている最新弾「MEGAドリーム」について、私の財布の紐を限界まで緩めた検証レビューをお届けします。
正直に言います。今回の検証、総額20万円かかっています。 私の夫(と勝手に呼んでいる)リーリエのカードをコレクションするために日々資金を貯めている私ですが、今回の「MEGAドリーム」には、それだけの価値があると判断しました。
なぜなら、今回のトップレアである「メガゲンガーS」や「メガカイリューMUR」の市場評価が異常なほど高いからです。しかし、SNSやYouTubeを見ていると「全然出ない」「封入率が渋すぎる」という声もチラホラ。
そこで、「だったら私が人柱になりましょう!」ということで、コンビニを回って集めたバラパック(約14箱分)と、独自のルート(もちろん正規です笑)で入手した未開封BOX(23箱)、合わせて37箱分を一気に開封して検証することにしました。
今回のターゲットカードと市場相場
検証に入る前に、今回の「MEGAドリーム」で狙うべきカードとその相場をおさらいしておきましょう。これを知っているかどうかで、開封のドキドキ感が全く違ってきます。(※相場は検証時のカードラッシュ様等の買取価格を参考にしています)
まず、今回のトップ・オブ・トップは何と言っても**「メガゲンガーS」。 買取価格で脅威の50,000円**です。 一撃でBOX代どころか、焼肉に行ってもお釣りが来るレベル。これが引ければ勝ち確です。
次に続くのが、今回の主役とも言える**「メガカイリューMUR」。 MUR(ミシカルウルトラレア)という新レアリティで、買取は40,000円**。 イラストのクオリティが神がかっていると評判で、個人的にはゲンガーよりも欲しい一枚です。
そして、ポケカの顔、「ピカチュウS」。 買取27,000円。 ただ、このピカチュウ、イラストに関しては賛否両論あるみたいなんです。「塗り絵みたい」「海外版っぽい」なんて声も。でも、ピカチュウは腐ってもピカチュウ。結局高騰するのがポケカの常です。
その他にも注目カードが目白押しです。
- メガカイリューS:22,000円(MURの下位レアリティですが十分高い!)
- ミュウツーSR:18,000円(イラストが「いかつい」と評判)
- ゾロアークS:海外アートのような美しさで高評価
- ナンジャモのハラSR:5,500円(サポートSRも侮れません)
これだけのラインナップを見せつけられたら、引かないわけにはいきませんよね? それでは、天国か地獄か、20万円分の開封ロードを振り返っていきましょう。
バラパック14箱分の闇|コンビニ巡りの果てに
まずは、コンビニや量販店を駆けずり回って集めた「バラパック」の開封結果からお話しします。 これ、かき集めるだけで本当に大変でした。「お一人様◯パックまで」の制限の中で、何店舗もハシゴして…。その苦労が報われることを信じて開封をスタートしました。
何も出ない恐怖の時間は続く
結論から言います。 バラパック、めちゃくちゃ渋いです。
最初の数パック、数箱分相当を開けても開けても、出てくるのはノーマルや低レアリティのカードばかり。「あれ?私、何を買ったんだっけ?」と錯覚するほど、光り物が当たりません。
コンビニなどのバラパックは、いわゆる「サーチ済み」の残りカスである可能性や、BOXに1枚確定のSR枠などが抜かれた後のものであるリスクが常に付きまといます。もちろん、信頼できる店舗で購入していますが、BOX単位で管理されていない以上、確率は偏ります。
「ルギア狙い?」 いえ、ルギアなんていません。今回の弾には収録されていないのです。 それでも何か出てくれと祈りながら剥き続けましたが、出てくるのは「ミカルゲ」や「スボミ」といった可愛いけれどお値段の付かない子たちばかり。
心臓に悪いです、本当に。 8万円分近く使って、テーブルの上に積み上がるのはコモンの山。 「これ、記事になるのかな…」という不安が頭をよぎりました。
唯一の希望の光|マリーのオーロンゲ
絶望的な空気が流れる中、唯一の救いとなったのが**「マリーのオーロンゲ」でした。 これが出た瞬間、変な汗が出ましたね。 買取価格5,000円**。
「やったー!」というよりは、「助かった…」という安堵感。 バラパックの恐ろしいところは、この「当たり」が引ける保証がどこにもないことです。BOXなら最低保証がありますが、バラはゼロの可能性も十分にあります。
この時点で、バラパック14箱分(約8万円)の結果は、明らかに負け越し。 「やっぱりバラパックは無理なんじゃないか?」 そんな疑念が確信に変わるような結果となりました。 これからMEGAドリームを買おうとしている方、悪いことは言いません。可能な限り未開封BOX(シュリンク付き)を狙ってください。バラパックは「宝くじ」以上に分が悪いです。
未開封BOX(23箱)開封|ここからが本番
さて、気を取り直してここからが本番です。 独自のルートで入手した未開封BOX、計23箱。 ここには「SR以上確定」の保証があり、確率通りにいけば、上位レアリティが複数枚出るはずです。
メガリザードンの「メガアタック」エラーとは?
開封を進めていく中で、気になるカードが出てきました。 **「メガリザードン」の「メガアタック」**という謎の表記。
これ、実は今作の特殊な仕様、あるいはエラーカードの一種として注目されているんです。 通常の技名や表記とは異なり、ホログラム(キラキラ)がズレていたり、後ろに中国語の表記が透けて見えたりする個体があるとのこと。
私の手元に来たカードも、よく見るとホロの加工が独特でした。 この「メガアタック」表記のカード、買取価格が5,200円ついているものもあれば、エラーの状態によっては20,000円近くに跳ね上がることもあるそうです。
「エラーなんて不良品でしょ?」と思うなかれ。 トレカ業界では、この「製造ミス」が「世界に数枚しかない希少性」を生み出し、とんでもないプレミア価格になることがあるのです。 もしお手元のカードに違和感を感じたら、絶対に捨てたり雑に扱ったりせず、詳しいショップで見てもらってくださいね。
ついに降臨!メガカイリューMUR
BOX開封のテンションが最高潮に達したのは、やはりあの子が出た瞬間でした。 「メガカイリューMUR(ミシカルウルトラレア)」!
パックを開けた瞬間、明らかにこれまでのカードとは違うオーラ。 黄金に輝くというよりは、虹色と金が混ざり合ったような神々しい輝き。 「うわっ、眩しい!」 冗談抜きで、顔が反射して映るくらいの光沢感です。
買取4,0000円オーバーのカードを自引きする快感。 これがあるから、いくら爆死してもポケカはやめられないんです。 しかも、イラストが本当に良い。 従来のカイリューの可愛さを残しつつ、メガシンカ特有の力強さと、海外アートのような繊細なタッチが融合しています。これはコレクターなら絶対に1枚は持っておきたい芸術品です。
まさかの2枚抜き!?確率は50分の1?
しかし、ドラマはこれで終わりませんでした。 なんと、その後のBOXからも**2枚目の「メガカイリューMUR」**が出現したのです。
これ、どれくらい凄いことか分かりますか? 一般的に、このクラスのトップレア(MURやSAR相当)の封入率は、50BOX〜60BOXに1枚と言われています。 カートン(12BOX入り)を数箱開けてやっと1枚出るかどうか、というレベルです。
それを、たった37箱(しかもバラ含む)で2枚引く。 確率計算がバグっています。 「私が買ったBOX、影がないから当たるのかもしれない(笑)」なんてオカルトめいたことを考えちゃいますが、これは単純に運が良すぎました。
まさに「MEGAドリーム」。 名前負けしていない、夢のような結果です。 これだけで8万円相当。バラパックの負けを一気に取り返しました。
注目カードの詳細レビューと評価
ここで、今回引き当てた(もしくは狙っていた)主要カードについて、ライター目線で詳しく解説していきます。
ピカチュウS(シークレット)
今回、運良くゲットできた**「ピカチュウS」。 買取価格27,000円**。 実物を手に取って見ると、事前の評判通り「独特」です。
線画が太く、塗りがフラットで、まるで「塗り絵」のような、あるいはアメリカンコミックのようなポップさがあります。 従来の日本のポケカの繊細なイラストを見慣れていると、「ん?これ偽物?」と一瞬疑ってしまうかもしれません(失礼)。
しかし、この「違和感」こそが、将来的な高騰要因になり得ます。 過去にも「ムンク展コラボ」や「マリオピカチュウ」など、異質なコラボやタッチのピカチュウは、時間が経つにつれてとんでもない価格になっています。 「賛否両論ある」ということは、「記憶に残る」ということ。 コレクションとしては非常に面白い1枚ですし、27,000円という価格は底値かもしれません。
メガゲンガーS
残念ながら今回は引けませんでしたが、相場50,000円の最強カード。 噂によると、封入率はMURよりもさらに低いのではないか、いや、逆にMURよりは出やすいが需要が高すぎて価格が吊り上がっている、など諸説あります。
ゲンガーというポケモン自体の人気が凄まじく、さらに「メガシンカ」という要素、そしてS(シークレット)というレアリティ。 全ての要素が高騰要因を満たしています。 もし店頭で5万円以下で見かけたら、即買いレベルの案件かもしれません。
その他のキラカード・AR
- ミュウツーSR: 実物は写真の倍カッコいいです。禍々しさと神々しさが同居していて、18,000円の価値は十分に感じられます。
- ロケット団のミラー: 今回、「ロケット団」仕様のミラーカードが封入されています。これが地味にコレクター心をくすぐります。ノーマルカードだと思ってスルーしないように注意してください。1枚1,000円〜1,400円つくコダック(AR)なども存在します。
検証結果まとめ:20万円投資の最終収支
さて、37箱を開け切った最終的な結果をまとめます。
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 投資額 | 約200,000円(バラ14箱+BOX23箱) |
| 主な獲得カード | メガカイリューMUR ×2
ピカチュウS ×1
マリーのオーロンゲ ×数枚
メガリザードン(メガアタック) ×1
その他SR多数 |
| 推定回収額 | 約180,000円〜220,000円 |
正直、計算が追いつかないほどの大勝利です。 特に「メガカイリューMUR」2枚と「ピカチュウS」の3枚だけで、10万円以上を稼ぎ出しています。 そこに細々としたSRや汎用カード、エラーカードの価値を加えれば、投資額20万円はほぼ回収、いや、プラスに転じている可能性が高いです。
勝因の分析
今回の勝因は間違いなく**「未開封BOXの数」と「偏りの運」**です。 前半のバラパック14箱分は、ハッキリ言って「死に枠」でした。あそこで止めていたら大赤字です。 後半のBOX開封で確率の壁を超えてMURを2枚引けたこと、これが全てです。
また、「メガリザードン」のような、一見すると中堅レアリティのカードに「エラー(メガアタック)」という付加価値がついている点も見逃せません。開封する際は、ただレアリティを見るだけでなく、ホログラムのズレや加工の違いまで目を凝らす必要があります。
読者へのアドバイス|MEGAドリームとの向き合い方
今回の検証を通して、皆さんにお伝えしたいことは3点です。
1. バラパックは「遊び」と割り切るべし
コンビニで見かけて「運試しで3パック!」というのは楽しいですし、否定はしません。 ですが、「これで高額カードを当ててやる!」と意気込んで何万円もバラパックにつぎ込むのは、ドブにお金を捨てるようなものです。 今回の検証でも明らかなように、封入率の保証がないバラパックは非常にリスクが高い。 本気で勝ちに行くなら、信頼できるショップでのBOX購入、あるいはカートン買いを推奨します。
2. 「エラー」や「違和感」を見逃さない
今回の「メガアタック」のように、通常の相場とは違う動きをするカードが含まれています。 開封して「なんだ、ハズレか」とすぐにストレージボックス(大量のカードを保管する箱)に投げ込まないでください。 その1枚が、実は数千円、数万円に化ける可能性があります。 特に新弾発売直後は情報が錯綜しているので、メルカリやSNSでの情報収集を怠らないようにしましょう。
3. MURは実在するが、過度な期待は禁物
私は37箱で2枚引くという奇跡を起こしましたが、これはあくまで「奇跡」です。 通常であれば、20万円使ってもMURが1枚も出ないことはザラにあります。 「橋本さんが2枚出したから、自分も出るはず!」と思って突っ込むと、痛い目を見るかもしれません。 あくまで「出たらラッキー、宝くじに当たった」くらいの感覚で楽しむのが、精神衛生上も、お財布事情的にもベストです。
最後に
今回の「MEGAドリーム」開封レビュー、いかがでしたでしょうか? 20万円という、一般的には狂気とも言える金額を突っ込んでみましたが、結果として「夢(ドリーム)」を見ることができました。
ポケカは投資ではありません。あくまでゲームであり、コレクションです。 でも、こうやって開封して、一喜一憂し、たまに信じられないような神引きをして震える。 この体験こそが、プライスレスな価値なのだと私は思っています(もちろん、お金は大事ですが!笑)。
今回の記事が、皆さんの開封ライフの参考になれば幸いです。 もし「私もMUR引いたよ!」「こんなエラーカードがあったよ!」という情報があれば、ぜひSNSなどで教えてくださいね。 一緒にポケカ沼、深めていきましょう!
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。 皆さんのパックからも、金色の輝きが現れますように…!
筆者情報
橋本ユア フリーランスのトレカ攻略ライター。慶應大学卒業後、大手出版社を経て、現在に至る。幅広いトレカに携わるが、主にポケカ、遊戯王、ワンピ、デュエマを得意とする。特にポケカが好きで、総課金額は1,000万円以上。自称リーリエの旦那。柔らかい語り口ながら、攻略情報はガチ勢目線で鋭く分析することに定評がある。最近の悩みは、増え続けるカードで部屋の床が抜けそうなこと。





















