編集デスク ポケモンカードゲーム攻略ライターの橋本ユアです。今回も多く寄せられてる質問にお答えしていきます。
この記事を読んでいる方は、新弾「ムニキスゼロ」の収録カードの中で、一体どれが環境入りするのか、どれを優先して集めるべきかが気になっていると思います。
新しいパックが発売されるたびに、環境は大きく動きますよね。特に今回は「メガシンカ」ポケモンや、これまでの常識を覆すようなエネルギーカードが登場しており、デッキ構築の幅が無限に広がりそうです。
この記事を読み終える頃には、ムニキスゼロの注目カードの強みや使い方が明確になり、新環境でのデッキ構築の疑問が解決しているはずです。
- エネルギー1枚で盤面展開が完了する破格の特殊エネルギーが登場
- 劣勢からの逆転を可能にする2進化ポケモン専用の強力なサポート
- 耐久力と制圧力を兼ね備えたメガシンカポケモンの環境入り考察
- 汎用性が高くどのデッキにも採用検討できるシステムポケモンの解説
それでは解説していきます。
ムニキスゼロで激変する新環境の展望
ポケモンカードゲームの歴史において、新しいギミックや強力なトレーナーズの登場は、メタゲーム(流行デッキの傾向)を一変させる力を持っています。今回の「ムニキスゼロ」も例外ではありません。
これまでの環境では、主にたねポケモンの速攻や、特定の2進化ポケモンの高いHPと火力を押し付けるデッキが主流でした。しかし、今回公開されたカードリストを見ると、盤面形成のスピードを格段に上げるカードや、サイドレースで負けている時に真価を発揮する「捲り(まくり)」性能の高いカードが多数収録されています。
特に注目すべきは、「超タイプ」の大幅な強化と、「メガシンカ」ポケモンのスペックの高さです。これらが既存のティア上位デッキ(リザードンexやドラパルトexなど)にどのように食い込んでいくのか、あるいはそれらを駆逐して新たな環境トップに躍り出るのか。プレイヤーとしては非常にワクワクする展開が予想されます。
ここでは、私が個人的に注目している、そして多くのトッププレイヤーも注目しているであろう「絶対に確保しておくべきカード」を7枚ピックアップし、その理由と活用方法を徹底的に深掘りしていきます。
テレパス超エネルギー
超デッキの展開力を底上げする「壊れ」性能
まず最初に紹介するのは、特殊エネルギーである「テレパス超エネルギー」です。このカードのテキストを見た瞬間、多くのプレイヤーが目を疑ったのではないでしょうか。
効果を要約すると、「超ポケモンにつけた時、山札からたねポケモンを2枚までベンチに出すことができる」というものです。これは、かつての「キャプチャーエネルギー」を彷彿とさせる、いや、それをも凌駕する展開性能を持っています。
通常、ポケモンを展開するには「なかよしポフィン」や「ネストボール」、あるいは「ボウルタウン」といったグッズやスタジアムを消費する必要があります。しかし、このエネルギーは「エネルギーを手張りする」という、毎ターン必ず行いたいアクションと同時に、ベンチ展開まで行えてしまうのです。これは実質的に、手札のリソースを消費せずに盤面を埋めることができるアドバンテージの塊と言えます。
ルールを持つポケモンも展開可能という衝撃
このカードが「壊れ」と言われる最大の理由は、展開できるたねポケモンに「ルールを持つポケモン(exやVなど)を除く」という制約がない点にあります(情報ソースに基づく解釈)。
これまでの展開系カード、特に「なかよしポフィン」はHP70以下という厳しい縛りがありました。しかし、テレパス超エネルギーであれば、いきなりHPの高い「ラティアスex」や、システムポケモンとして優秀なルール持ちポケモンをベンチに呼び出すことが可能です。
これは、序盤の事故率を大幅に下げるだけでなく、後攻1ターン目から強力な盤面を作り上げることを可能にします。例えば、手札にたねポケモンが少なくても、このエネルギーさえあれば、一気にベンチを埋めて次のターンの進化や攻撃に備えることができるのです。
ミステリーガーデンとの驚異的なシナジー
情報ソースでも触れられていますが、このカードは「ミステリーガーデン」という特性や効果を持つカード(おそらくスタジアムや特性持ちのポケモン)と相性が抜群です。
ミステリーガーデンの効果が「場のポケモンの数に応じてドロー枚数が増える」といった類のものであれば、テレパス超エネルギーで瞬時にベンチを埋めることで、そのドロー効果を最大限に発揮することができます。
超デッキ、特にサーナイトexやドラパルトexなどを軸にしたデッキでは、盤面にどれだけ質の高いたねポケモン(ラルトスやドロンチの元となるドラメシヤなど)を並べられるかが勝敗を分けます。このエネルギーは、その「並べる」というハードルを限りなく低くしてくれるため、超タイプ主体のデッキにおける必須級カードとなることは間違いありません。
メイのはげまし
サイド負け状況を一気に覆す逆転の切り札
次に注目するのは、サポートカード「メイのはげまし」です。このカードの発動条件は「自分のサイドの残り枚数が、相手よりも多い時」、つまり自分が負けている状況でのみ使用可能です。
効果は「トラッシュから基本エネルギーを2枚まで選び、自分の2進化ポケモン1匹につける」というもの。これは、劣勢時にのみ許される強力なエネ加速手段です。
現代のポケカ環境は非常に高速化しており、先攻を取って先に攻撃し始めた方が有利という側面がどうしてもあります。しかし、このような「カウンター」性能を持つカードが存在することで、後攻や出遅れた展開からでも、一気に盤面をひっくり返す可能性が生まれます。
ドラパルトexデッキにおける新たな選択肢
このカードの最大の就職先として考えられるのは、やはり「ドラパルトex」デッキでしょう。ドラパルトexは2進化ポケモンであり、ワザ「ファントムダイブ」を使用するためには炎と超のエネルギーが必要です。
これまでは「アカマツ」などのサポートで山札からエネルギーを加速するのが主流でしたが、「メイのはげまし」を採用することで、トラッシュに落ちてしまったエネルギーを再利用しつつ、即座に攻撃態勢を整えることができます。
特に、「きらめく結晶」などのACE SPECが採用できない構築や、手札干渉を受けてエネルギーが枯渇した場合でも、トラッシュさえ肥えていればトップ解決できる可能性を秘めています。
カースドボムとのコンボによる能動的な発動
「サイドが相手より多い時」という条件は、受動的に待つだけでなく、能動的に作り出すことも可能です。
例えば、「サマヨール」や「ヨノワール」の特性「カースドボム」を使用すれば、相手にダメカンをばら撒きつつ、自身のポケモンを気絶させることで相手にサイドを取らせることができます。これにより、意図的にサイド枚数で負けている状況を作り出し、「メイのはげまし」の発動条件を満たすというコンボが成立します。
この動きは非常にテクニカルですが、決まれば相手の計算を大きく狂わせることができます。特に終盤、ナンジャモやツツジといった手札干渉と合わせて使用することで、相手の動きを止めつつ、こちらは万全の状態で攻撃を仕掛けるという「詰み」の盤面を作りやすくなるでしょう。
イベルタルEX
HP50以下のポケモンを強制気絶させる「死神」
3枚目は悪タイプのたねポケモン「イベルタル」です。このポケモンの特徴は、なんといってもその凶悪なワザ効果にあります。「相手のHPが50以下のポケモンを強制的に気絶させる」という、まさに死神のような能力を持っています。
これは、単体で使うというよりは、ダメージをばら撒くカードとの組み合わせで真価を発揮します。前述した「カースドボム」や、「マシマシラ」の特性「アドレナブレイン」、あるいは「ユキメノコ」の特性などで、あらかじめ相手の場のポケモンにダメージを与えておきます。
そして、HPが50以下になったタイミングでイベルタルが登場し、ワザを使うことで、どんなにHPの高いポケモン(例えばHP330の2進化exなど)であっても、問答無用で気絶させることができるのです。
打点調整としての役割と雷弱点の利点
イベルタルは即死攻撃だけでなく、通常攻撃としても3エネルギーで210ダメージという、そこそこの火力を出すことができます。
現在環境に多い「タケルライコex」などのHPが高いポケモンに対し、210ダメージというのはワンパンには届かないものの、後続の圏内に入れるには十分な数値です。また、以前活躍していた「アブソル」が200ダメージだったのに対し、あと10足りない場面が多かったことを考えると、この「210」というラインは絶妙な調整と言えます。
さらに、悪タイプでありながら「雷弱点」である点も評価できます。現在の環境では、草弱点や闘弱点は突かれやすい傾向にありますが、雷タイプをメインアタッカーに据えたデッキは(ミライドンexなどを除き)そこまで多くありません。弱点が分散されていることは、特定のデッキに対して一方的に不利にならないための重要な要素です。
メガピジョットEX
圧倒的なHP320と特性無効化ボディ
4枚目は「メガピジョットEX」です。このカードの特筆すべき点は、1進化(メガシンカ)でありながらHP320という、2進化ex並みの巨大なHPを持っていることです。
さらに、特性「ひかりのつばさ(仮称)」により、「相手のポケモンから特性の効果を受けない」という非常に強力な耐性を持っています。
これは、環境に蔓延る「ドラパルトex」のワザ効果によるダメカンばら撒きや、「トドロクツキex」の強制気絶、「ヤミラミ」のロストマインなどを防ぐことができる(※テキストの詳細な裁定によりますが、防げる可能性が高い)ことを意味します。相手の搦め手を一切受け付けず、純粋な殴り合いに持ち込めるのは、今の環境において非常に大きなアドバンテージです。
高耐久を活かした「要塞」戦術
この高いHPと耐性を活かし、回復カードを多投した「耐久型」のデッキ構築が考えられます。新弾に収録されるであろう回復系のトレーナーズや、既存の「モミ」などを組み合わせることで、相手の攻撃を何度も受け流し、その間にこちらの攻撃を通していく戦術です。
ワザ「シューティングムーン」は、基本ダメージ120に加え、手札からエネルギーをトラッシュすることで火力が上がる青天井系のワザです。最大で280ダメージ程度が見込めるため、VSTARポケモンであれば一撃で倒すことも可能です。
ただし、エネルギー消費が激しいため、「スーパーエネルギー回収」や、エネルギーをリサイクルする手段の確保が構築の鍵となります。
ニャースEX
事故回避の神!ハイパーボールがサポートになる?
5枚目は「ニャースEX」です。このカードは、場にいるだけで「ハイパーボール」のようなサーチ効果をサポート権として(あるいは特性として)使えるような能力を持っているようです(情報ソースからの推察)。
具体的には、手札コストを支払うことで好きなカード、あるいはポケモンを持ってくることができる能力でしょう。これにより、デッキの安定感が劇的に向上します。特に、進化ポケモンを多用するデッキや、特定のコンボパーツを揃える必要があるデッキにおいて、ニャースEXは潤滑油として機能します。
「しっぽをまく」で負け筋を消す
さらに優秀なのが、ワザ「しっぽをまく」です。1エネルギーで60ダメージを与えつつ、「このポケモンとついている全てのカードを手札に戻す」という効果を持っています。
これは、サポート系のポケモンにありがちな「バトル場に縛られて負け筋になる(ボスで呼ばれて倒される)」という弱点を完全に克服しています。役割を終えたら、ワザを使って安全な手札に戻り、相手にサイドを取らせない動きが可能です。
また、手札に戻ることで、ダメージを負っていた場合は実質的な全回復となりますし、次のターンに再び出して特性(または能力)を再利用することもできます。この「ループ」性能は、コントロール系のデッキや、LO(ライブラリーアウト)を狙うデッキでも重宝されるでしょう。
| 特徴 | ニャースEX | 既存のシステムポケモン(イキリンコex等) |
|---|---|---|
| HP | 170 | 低めが多い |
| 役割 | 展開補助&サーチ | 初動の展開のみ |
| 生存能力 | 非常に高い(手札に戻れる) | 低い(ベンチで狙われる) |
| 汎用性 | どのデッキにも入る可能性 | デッキを選ぶ |
メガスターミーEX
1エネでベンチ狙撃!速攻アタッカー
6枚目は「メガスターミーEX」です。このカードは1進化HP330という高耐久を持ちながら、わずか1エネルギーで起動できるワザ「ジェットブロー」を持っています。
その効果は「バトル場に120ダメージ、ベンチに50ダメージ」というもの。1エネで合計170ダメージを稼げるコストパフォーマンスの良さは驚異的です。
特に、進化前のたねポケモン(HP60〜70ライン)を狩り取るのに適しており、後攻1ターン目(進化条件を満たせば)や先攻2ターン目から相手の盤面を崩壊させることができます。
マシマシラとのコンボでダメージ調整
ワザのダメージ自体はそこまで高くありませんが、「マシマシラ」の特性「アドレナブレイン」と組み合わせることで、打点調整が可能です。
例えば、自分のポケモンに乗ったダメカンを相手に移し替えつつ、メガスターミーEXのベンチ50ダメージを合わせれば、HPの低いシステムポケモン(ビーダルやキルリアなど)を倒すことができます。
また、雷弱点である点も、現在の環境では追い風です。ミライドンexなどの雷デッキが減少傾向にあるため、弱点を突かれて即死するという場面は少ないでしょう。HP330という数値を活かし、1発耐えてからカウンターを仕掛ける動きが強力です。
ポケパッド(再録枠)
初心者救済であり、必須級のグッズ
最後に紹介するのは、再録となる「ポケパッド」です。これは山札からポケモンを手札に加える、あるいはトラッシュから戻すといった効果を持つ基本的なグッズですが、どんなデッキにも採用される汎用性の高さが魅力です。
特に「スタートデッキ100」などでしか入手しにくかったカードが、今回のパックで再録されることで、初心者や復帰勢が入手しやすくなる点は非常に評価できます。
デッキの安定感を高めるためには、こうした地味ながらも堅実な働きをするカードをしっかりと集めておくことが重要です。4枚採用が基本となるデッキも多いため、この機会に枚数を揃えておくことを強くおすすめします。
ムニキスゼロ環境のメタゲーム予想
2進化デッキの更なる加速
「テレパス超エネルギー」と「ベイの励まし」の登場により、2進化デッキの展開スピードとリカバリー能力が格段に向上します。これにより、これまで「準備に時間がかかる」という理由で敬遠されていた重量級の2進化ポケモンたちが、環境の最前線に出てくる可能性があります。
アグロ(速攻)デッキへの対策必須化
一方で、「メガスターミーEX」のような低コストで動けるアグロ性能の高いポケモンも増えています。これに対抗するためには、序盤から簡単にサイドを取られないような盤面作り、あるいは「ナンジャモ」などの手札干渉を早い段階から仕掛けていく構築が求められます。
耐久・コントロールデッキの台頭
「メガピジョットEX」や「ニャースEX」のような、相手の攻撃を耐えたり、受け流したりするカードも強力です。これらを中心にした「殴り合いを拒否する」コントロールデッキが、環境のダークホースとして台頭してくるかもしれません。単純な火力だけでなく、相手の盤面を崩す、エネルギーを枯渇させる、といったテクニカルな戦術がより重要になってくるでしょう。
まとめ
今回のムニキスゼロは、単なる新カードの追加にとどまらず、ゲームスピードやデッキ構築の根本的な考え方を変える可能性を秘めたセットです。
- テレパス超エネルギーは超デッキの必須パーツ。最優先で4枚確保。
- メイのはげましは2進化デッキの逆転要素。プレイングスキルが問われる玄人好みのカード。
- イベルタルやメガピジョットEXなど、特定のメタに刺さるカードも要チェック。
- ニャースEXのような汎用システムは、長く使える資産になるため確保推奨。
これらのカードをしっかりと集め、自分のプレイスタイルに合った最強のデッキを組み上げてみてください。新環境での対戦が今から待ち遠しいですね。
今後も最新情報や考察を発信していきますので、ぜひチェックしてください。皆さんのポケカライフがより充実したものになることを願っています。
筆者情報
橋本ユア フリーランスのトレカ攻略ライター。慶應大学卒業後、大手出版社を経て、現在に至る。幅広いトレカに携わるが、主にポケカ、遊戯王、ワンピ、デュエマを得意とする。特にポケカが好きで、総課金額は1,000万円以上。自称リーリエの旦那。





















