編集デスク ポケモンカードゲーム攻略ライターの橋本ユアです。今回も多く寄せられてる質問にお答えしていきます。
この記事を読んでいる方は、新弾「ムニキスゼロ」のカードリストが公開され、どのカードが環境入りするのか、どのカードを集めておくべきか気になっていると思います。特に今回は、「ぶっ壊れ」と噂されるカードが含まれているため、その真価を知りたいですよね。
私自身、ポケカには総額1,000万円以上を費やして研究を重ねてきました。その経験から、今回の新弾も見逃せないカードばかりだと確信しています。
この記事を読み終える頃には、ムニキスゼロの当たりカードの使い方はもちろん、既存デッキへの合わせ方まで完璧に理解でき、デッキ構築の疑問が解決しているはずです。
- ムニキスゼロ収録の環境を変える強力カード7選を徹底解説
- テレパス超エネルギーや新EXポケモンの具体的な活用方法
- 既存のドラパルトやサーナイトデッキ等への強化ポイント
- プロが考える採用枚数とメタゲーム予想
それでは解説していきます。
ムニキスゼロの注目カード①:テレパス超エネルギー
効果と基本スペック
まずは、今回の弾で最も衝撃を受けたカード、「テレパス超エネルギー」について解説していきます。これは特殊エネルギーの中でも、歴史に残るレベルのパワーカードと言っても過言ではありません。
基本スペックを以下の表にまとめました。
| カード名 | テレパス超エネルギー |
|---|---|
| 分類 | 特殊エネルギー |
| 効果 | 超ポケモンにつけた時のみ働く。
自分の山札から超タイプのたねポケモンを2枚まで選び、ベンチに出す。
その後、山札を切る。 |
| 推奨枚数 | 3〜4枚 |
一見すると「たねポケモンを出すだけ?」と思うかもしれませんが、ポケカにおいて「エネルギーを貼りながら展開できる」という動きは、テンポアドバンテージの塊なんです。
過去の「キャプチャーエネルギー」を超える展開力
古参のプレイヤーなら「キャプチャーエネルギー」の強さを覚えているはずです。あちらは無色エネルギー1個分として働きながら、たねポケモンを「1匹」ベンチに出す効果でした。
しかし、今回の「テレパス超エネルギー」は、以下の点で進化しています。
- 展開数が2倍: 1枚貼るだけで「2匹」も展開できます。これはグッズの「なかよしポフィン」を使ったのと同等の効果を、エネルギー権で行えるということです。
- 手札消費の節約: ボール系のグッズを使わずに盤面が埋まるため、手札に他のリソース(ドローソースや進化パーツ)を温存できます。
もちろん、「超ポケモンにつけた時のみ」「超タイプのたねポケモンのみ」という縛りはあります。しかし、現在の環境において超タイプは非常に強力なカテゴリです。この制約は、超デッキを使う上では実質デメリットになりません。
ミステリーガーデンとの驚異的なシナジー
このカードが真価を発揮するのは、スタジアムや特性で「自分の場のポケモンの数」を参照する場合です。
特に注目したいのが「ミステリーガーデン」というギミックとの組み合わせです。 ミステリーガーデン等のシステムは、盤面にポケモンが多く並んでいればいるほど、ドロー枚数が増えたり、効果が強力になったりします。
- 手張りで「テレパス超エネルギー」をつける。
- 山札から超たねポケモンを2体出す。
- 一気にベンチが3枠埋まる(バトル場含め)。
これにより、序盤から最大火力を出したり、手札補充を加速させたりすることが可能になります。 例えば、サーナイトexデッキのような、盤面にラルトスやキルリアを大量に並べる必要があるデッキにおいては、初動の安定感が劇的に向上します。
グッズロック下での唯一の希望
現環境では、ナンジャモやツツジといった手札干渉に加え、カビゴンLOやビワ、あるいは将来的なグッズロック(グッズを使えなくする効果)系のデッキが存在感を放っています。
「なかよしポフィン」や「ネストボール」が使えない状況でも、エネルギーはグッズではないため、この「テレパス超エネルギー」であれば問題なく展開が可能です。 これは、相手の妨害プランを根本から崩壊させるポテンシャルを秘めています。
ムニキスゼロの注目カード②:メイのはげまし
効果と基本スペック
続いて紹介するのは、トレーナーズ(サポート)の「メイの励まし」です。 逆転要素を含んだ、テクニカルかつ爆発力のあるカードです。
| カード名 | メイの励まし |
|---|---|
| 分類 | サポート |
| 使用条件 | 自分のサイドの残り枚数が、相手より多い時 |
| 効果 | 自分のトラッシュから基本エネルギーを2枚まで選び、
自分の2進化ポケモン1匹につける。 |
| 推奨枚数 | 1〜2枚 |
2進化ポケモン救済の切り札
このカードの最大の特徴は、「トラッシュから2枚加速」という強力なエネ加速能力です。 通常、2進化ポケモンは進化するだけでも大変ですが、さらにエネルギーを複数つける必要がある場合、攻撃までに多くのターン数を要します。
「メイの励まし」は、そのタイムラグを一気に解消します。 特に相性が良いと考えられるのが、環境トップの一角であるドラパルトexです。
ドラパルトexは、ワザを使うために炎と超エネルギーが必要です。 これまでは「アカマツ」を使って山札からエネルギーを持ってくる動きが主流でしたが、トラッシュにエネルギーが落ちてしまっている中盤〜終盤においては、「メイの励まし」の方がリソース管理が楽になるケースがあります。
サイド調整と「カースドボム」の活用
このカードは「負けている時(サイド枚数が多い時)」しか使えません。 しかし、現環境にはヨノワールラインの特性「カースドボム」があります。
自爆してきぜつすることで、相手にサイドを意図的に取らせることができます。 これにより、能動的に「メイの励まし」の発動条件を満たすことができるのです。
- カースドボムで相手にダメカンをばら撒きつつ、自爆。
- サイド差がつき、相手がリードする。
- 「メイの励まし」を使用して、ベンチで育てていた2進化(例えば2体目のドラパルトex)に即座にエネ加速。
- カウンターで攻撃開始。
このような「まくり」のプランを組み込むことで、相手の計算を大きく狂わせることができます。
アカマツとの比較・使い分け
ライバルとなる「アカマツ」と比較してみましょう。
- アカマツ: 山札からエネ加速。序盤から使える。色拘束が緩い。
- メイの励まし: トラッシュから2枚加速。中盤以降や劣勢時に真価を発揮。2進化限定。
安定性を取るならアカマツですが、爆発力やリカバリー力を重視するならメイの励ましを1枚挿しておく構築が流行るかもしれません。 特に「大地の器」などの手札コストでエネルギーをトラッシュしがちなデッキでは、トラッシュ活用の方がスムーズに回ることもあります。
ムニキスゼロの注目カード③:イベルタル
効果と基本スペック
3枚目は、非ルールのたねポケモン「イベルタル」です。 このカードは「特定の状況下でのフィニッシャー」として、非常にユニークかつ凶悪な性能を持っています。
| カード名 | イベルタル |
|---|---|
| 分類 | たねポケモン |
| HP | 130(予想値)※情報はHP関連の記述より推測 |
| ワザの効果 | 残りHPが50以下の相手のポケモン全員を、それぞれきぜつさせる。 |
| 弱点 | 雷 |
「HP50以下即死」という恐怖のギミック
このワザの効果は、ダメージを与えるのではなく「きぜつさせる」という点に注目してください。 つまり、相手のバトル場だけでなく、ベンチポケモンも含めて、条件さえ満たせば一網打尽にできるのです。
現在の環境には、「マシマシラ」や「ユキメノコ」、「カースドボム」など、ダメカンをばら撒く手段が豊富に存在します。
- お祭り音頭などの低HPデッキ: HPが低いポケモンは、少しダメカンを乗せられただけですぐに「残りHP50以下」の圏内に入ります。
- 高耐久デッキへのトドメ: 300以上のHPを持つ2進化exポケモンでも、ギリギリまで削った後にイベルタルを出せば、どんなに防御力が高くても強制的にきぜつさせられます。
「マシマシラ」や「ユキメノコ」とのコンボ
具体的な運用方法としては、以下のような流れが強力です。
- 序盤〜中盤: ユキメノコの特性や、ドラパルトexのワザ、あるいはカースドボムで相手の盤面全体にダメカンを蓄積させる。
- 終盤: 相手のポケモンたちが手負いになったところで、イベルタルが登場。
- ワザ宣言: 複数のポケモンを同時にきぜつさせ、サイドを3〜4枚一気に取り切る。
いわゆる「ダメカンコントロール(ダメカンばら撒き)」デッキの、新しいフィニッシャーとしての地位を確立するでしょう。
悪タイプとしての役割と雷弱点
タイプが悪タイプであることも評価点です。 サーナイトexなどの超タイプ弱点を突くアタッカーとしても最低限機能します。 また、弱点が「雷」である点は珍しく、草や闘が弱点の多い悪タイプの中では、弱点分散の意味でも採用価値があります。 HPが少し低め(210ダメージなどで倒されやすいライン)なので、あくまで奇襲用としてベンチに温存するプレイングが求められます。
ムニキスゼロの注目カード④:メガピジョットEX
効果と基本スペック
4枚目は、耐久力と制圧力を兼ね備えた「メガピジョットEX」です。 1進化ポケモンでありながら、2進化ex並みのHPを誇ります。
| カード名 | メガピジョットEX |
|---|---|
| 分類 | 1進化ポケモン(EX) |
| HP | 320 |
| 特性 | 光の翼(このポケモンは、相手のポケモンから特性の効果を受けない) |
| ワザ | 超超無(予想):120+手札からエネを4枚までトラッシュし、枚数×40追加 |
「特性の効果を受けない」という鉄壁の防御
このポケモンの最大の強みは、HP320という高耐久に加え、「相手の特性の効果を受けない」という特性「光の翼」です。
現環境で猛威を振るっている以下の効果を無効化できます。
- リザードンex(悪): ダメージ計算は特性ではないですが、例えば「まけんき」系の効果やデバフ系の特性を持つポケモンに対して強気に出られます。
- カースドボム: ヨノワールたちの「ダメカンを乗せる」効果を防げます。
- ユキメノコ: ダメカンばら撒きを受けません。
- トドロクツキex: 「くるいえぐる」の強制きぜつ効果も、この特性で防げる可能性があります(テキストの詳細な裁定によりますが、一般的に「効果」であれば防げます)。
シンオウ神殿やジャミングタワーなどが飛び交う環境下で、ポケモン自身の能力で耐性を持っているのは非常に頼もしいです。
青天井に近い火力性能
ワザの威力も侮れません。素点で120ダメージがあり、手札のエネルギーをトラッシュすることで最大+160ダメージ、合計280ダメージを叩き出します。 280という数字は、ポケモンVSTARを一撃で倒せるラインであり、1進化exの多くも範囲内です。
「スーパーエネルギー回収」などで手札にエネルギーを集める構築にすれば、毎ターン高火力を連発することも夢ではありません。 耐久型のデッキのメインアタッカーとして、あるいはコントロールデッキの壁役兼アタッカーとして活躍が期待できます。
ムニキスゼロの注目カード⑤:ニャースex
効果と基本スペック
5枚目は、汎用性の塊とも言える「ニスEX」です。 このカードは特定のデッキタイプを選ばず、あらゆるデッキに出張できるポテンシャルを持っています。
| カード名 | ニスEX |
|---|---|
| 分類 | たねポケモン(EX) |
| HP | 170 |
| 特性 | ハイパーボール等の効果で捨てた時、代わりにサポートを持ってくる等の変換能力(要約) |
| ワザ | 60ダメージ。このポケモンとついている全てのカードを手札に戻す。 |
ハイパーボールが確定サーチに化ける?
特性の詳細は非常にテクニカルですが、要するに「手札コストやボール系のカードを、より確実なアドバンテージ(サポートなど)に変換する」役割を持ちます。 これにより、デッキの事故率が大幅に下がります。
- 手札に不要なカードが溜まっている時。
- どうしても特定のサポート(ナンジャモやボスの指令)に触りたい時。
ニスEXが盤面、あるいはデッキに存在することで、そのアクセスルートが増えることになります。 「ネオラントV」に近い役割ですが、よりドローや展開の安定感に寄与するデザインです。
「しっぽをまく」系のワザで負け筋を消す
ワザの効果も非常に優秀です。 60ダメージを与えつつ、自身とついているカードを全て手札に戻します。
- バトル場に出して攻撃。
- 手札に戻る。
- ベンチの耐久ポケモン(クレッフィやミミッキュなどの壁)をバトル場に出す。
この動きにより、HP170という低耐久を相手に晒し続けるリスクを回避できます。 また、バトル場に縛り付けられて(逃げられなくなって)LO負けする、という負け筋も、エネルギーさえ貼れれば自身で解除して手札に帰ることができます。
コントロール系デッキや、サイドを1枚しか取られないポケモンを中心に戦うデッキにおいて、あえて採用することで「詰み」の状況を回避するジョーカー的な役割を果たします。
ムニキスゼロの注目カード⑥:メガスターミーEX
効果と基本スペック
6枚目は、速攻とベンチ狙撃を得意とする「メガスターミーEX」です。 水タイプのアタッカーとして、環境に一石を投じる性能です。
| カード名 | メガスターミーEX |
|---|---|
| 分類 | 1進化ポケモン(EX) |
| HP | 330 |
| ワザ1 | 水1エネ:バトル場に120、ベンチに50 |
| ワザ2 | 210ダメージ(詳細効果あり) |
| 弱点 | 雷 |
1エネで170ダメージ分の仕事をするコスパ
1エネルギーで使える上技「ジェットブロー(仮)」が非常に優秀です。 バトル場に120ダメージを与えながら、ベンチにも50ダメージを飛ばせます。
これは、進化前のたねポケモンを倒しながら、裏のシステムポケモン(ビーダルやキルリアなど)に圧力をかける動きとして最適です。 後攻1ターン目、あるいは先行2ターン目からこのワザが飛んでくるとなると、相手はたねポケモンを並べることすら躊躇してしまいます。
雷弱点という環境的な追い風
特筆すべきは「雷弱点」であることです。 現在の環境トップメタ(リザードン、ドラパルト、ルギア、サーナイトなど)において、雷タイプをメインアタッカーに据えているデッキは比較的少数です(テツノカイナexはいますが、準備に時間がかかります)。
多くの水ポケモンが雷弱点ですが、メガスターミーEXはHP330という高耐久を持っているため、中途半端な雷ワザなら一発耐えることができます。 「一発耐えて、殴り返して、ベンチも削る」という動きができれば、サイドレースで優位に立てます。
マシマシラとの相性
ベンチに50ダメージを与える効果は、悪タイプの「マシマシラ(アドレナブレイン)」と相性抜群です。 50ダメージ乗せておけば、アドレナブレインで30移動させたりして、HP70〜80ラインのポケモンをターン終了時にきぜつさせるコンボが狙えます。 水と悪の混色デッキにおいて、新たなエースアタッカーになり得る存在です。
ムニキスゼロの注目カード⑦:なかよしポフィン(再録・集めやすさ)
初心者・復帰勢には嬉しい収録
最後に紹介するのは、新規カードではありませんが、収録リストに含まれていることが判明した「なかよしポフィン」です。
現在のスタンダードレギュレーションにおいて、HP70以下のたねポケモンを2体並べるこのグッズは、ほぼ全てのデッキに必須級のカードです。 しかし、これまでは入手が少し面倒だったり、シングル価格が安定しなかったりしました。
ムニキスゼロに再録されることで、流通量が増え、これからポケカを始める人や、新しいデッキを組みたい人が入手しやすくなります。 「当たったらラッキー」程度ではなく、「確実に複数枚集めておくべきカード」として、リストアップしておきましょう。
まとめ:ムニキスゼロは「環境対応力」が高いパック
今回は、新弾「ムニキスゼロ」から、特に環境に影響を与えそうなぶっ壊れカード7選を紹介しました。
ここまでの内容を振り返りましょう。
- テレパス超エネルギーは、超デッキの展開力を劇的に変える革命児。
- メイの励ましは、2進化デッキの逆転プランを支えるキーカード。
- イベルタルは、ダメカンばら撒きデッキの最強フィニッシャー。
- メガピジョットEXは、特性環境に刺さる高耐久アタッカー。
- ニスEXは、あらゆるデッキの事故率を下げる潤滑油。
- メガスターミーEXは、速攻とベンチ攻撃で序盤を制圧する。
- なかよしポフィン等の優良再録も見逃せない。
個人的な感想としては、単に火力が高いカードが増えたというよりは、「展開を安定させる」「負けている状況から捲る」「特定のメタ(対策)になる」といった、プレイングの幅を広げるカードが多い印象です。
特に超タイプと水タイプ、そしてダメカンコントロール系のデッキを使っている方にとっては、絶対に剥くべきパックと言えるでしょう。私も発売日にはショップに並んで、これらを4枚ずつ揃えるつもりです(笑)。
環境は常に変化しますが、これらのカードは長く使われるスペックを持っています。ぜひ皆さんも、自分のデッキにどう組み込むか妄想してみてくださいね!
筆者情報
橋本ユア フリーランスのトレカ攻略ライター。慶應大学卒業後、大手出版社を経て、現在に至る。幅広いトレカに携わるが、主にポケカ、遊戯王、ワンピ、デュエマを得意とする。特にポケカが好きで、総課金額は1,000万円以上。自称リーリエの旦那。丁寧でわかりやすい解説を心がけ、初心者から上級者まで楽しめる記事を執筆中。





















