編集デスク ポケモンカードゲーム攻略ライターの橋本ユアです。今回も多く寄せられてる質問にお答えしていきます。
この記事を読んでいる方は、2025年11月末に発売されたハイクラスパック「MEGAドリームex」が、発売から1ヶ月経った今でもどこにも売っていなくて、焦りや諦めを感じていることだと思います。「年末年始こそはパックを剥きたい」「子供に頼まれたけれど見つからない」「プレ値では絶対に買いたくない」そんな切実な思いを抱えているあなたへ、私の1000万円以上の課金経験と、実際に都内から地方まで足を運んで得た「生きた情報」をすべてシェアしますね。
この記事を読み終える頃には、どのお店をどのタイミングで回れば「MEGAドリーム」に出会えるのか、その明確な答えと戦略が見つかり、明日からのポケカライフにおける「買えない」という疑問が解決しているはずです。
- コンビニ各社の入荷時間は「深夜便」と「早朝便」そして「火曜日の法則」で決まる
- 家電量販店は「クレジットカード会員限定」や「ゲリラ販売」の壁を越えれば購入確率がグンと上がる
- 再販の狙い目はメーカー出荷直後の「月曜日夕方」と店舗着弾の「火曜日全日」に集中している
- 闇雲に回るのではなく「生活圏内の穴場」と「Googleマップ」を組み合わせることが定価購入への近道
それでは解説していきます。
https://lifematome.blog/pokemoncard-megadream-atari/
MEGAドリームexが店頭から消えた理由と現在の市場分析
まずは、なぜこれほどまでにハイクラスパック「MEGAドリームex」が手に入らないのか、その背景を少しだけお話しさせてください。敵を知るには、まずその正体と現状の市場環境を深く理解することが大切ですからね。
今回の「MEGAドリームex」ですが、従来のハイクラスパック(VSTARユニバースやシャイニートレジャーexなど)と同様に、1パックの単価が高い(550円)代わりに、必ずキラカードや強力なカードが封入されているという「お祭りパック」です。それに加えて、今回は「メガシンカ」という往年のファンにはたまらないギミックが復活したことで、プレイヤーだけでなく、かつてポケモンを遊んでいた30代〜40代の復帰勢が爆発的に増えました。
特に、パッケージを飾るメガシンカポケモンたちのスペシャルアートレア(SAR)や、新規描き下ろしの女性サポートカードのイラストアド(イラストの良さ)が、発売前からSNSで異常なほどの盛り上がりを見せていました。私自身、カードリストが公開された瞬間、「これは……過去最大級の争奪戦になる」と確信し、震えたのを覚えています。
需要と供給のバランスが崩壊している現状
昨今のポケモンカードブームは、皆さんご存知の通りです。一昔前なら、ハイクラスパックであっても発売日にお店に行けば普通に1BOX買えていましたよね。でも今は違います。メーカーさんも年末商戦に向けて過去最大級の増産体制を整えてくれていたはずなのですが、それを遥かに上回るスピードでプレイヤーとコレクター、そして残念ながら転売を目的とする人たちの需要が増え続けているんです。
「MEGAドリームex」に関しては、以下の3つの要素が複雑に絡み合っています。
- 過去作「XY」世代のリメイク要素があり、当時子供だった層が大人買いをしている
- 新規イラストレーターさんの起用で、新たなアートファン層が流入している
- 環境トップクラスの性能を持つ「汎用グッズ」が再録されており、プレイヤーの必須アイテムとなっている
これらが重なり、発売日当日に店頭在庫が瞬殺されました。そして現在、発売から1ヶ月が経過しましたが、週に一度程度の「微量な再販」に対して、数百人が群がるという異常事態が続いています。
定価購入へのこだわりが大切な理由
「フリマアプリやリサイクルショップで買えばいいや」と思ってしまう気持ち、痛いほど分かります。寒い中、何店舗も自転車で回り、空振りに終わった時の徒労感は計り知れません。探し回る時間やガソリン代を時給換算したら、多少高くてもプレ値で買ったほうが安い……という悪魔の囁きに駆られますよね。
でも、私はあえて、声を大にして「定価での店頭購入」をおすすめしたいんです。
理由はシンプルかつ重要です。「パックを開ける瞬間のドキドキ」は、正規のルートで手に入れたものだからこそ、より輝くからです。それに、もっと現実的なリスクの話をしましょう。フリマアプリなどで流通している「未開封BOX(シュリンクなし)」や「バラパック」には、サーチ行為(レア抜き)のリスクが常につきまといます。高額なSARだけが抜かれた後の、いわゆる「出殻」を高値で掴まされる可能性がゼロではありません。
大切なカードたちを安心してお迎えするためにも、そして転売ヤーにお金を落とさないためにも、ここから紹介する「店舗攻略法」を一緒に見ていきましょう。
コンビニエンスストアでの購入攻略法|深夜と早朝の戦い
身近にあって、実は一番の狙い目となるのがコンビニエンスストアです。「コンビニなんてどうせ売ってないでしょ?」「店員さんに聞くのが恥ずかしい」と思っていませんか?
実は、コンビニこそが「ゲリラ販売」の宝庫であり、ライバルを出し抜ける最大のチャンススポットなんです。ただし、各社によって、またオーナーの方針によって、入荷のタイミングや販売ルールが全く異なります。ここを解像度高く理解しているかどうかが、勝負の分かれ目になりますよ。
セブンイレブン|夜便のトラックを狙う戦略
最大手であるセブンイレブンは、ポケカハンターにとっての主戦場の一つです。店舗数が圧倒的に多いため、単純に遭遇確率が高いのが魅力です。
セブンイレブンの大きな特徴は、店舗によって「入荷直後に並べる」か「オーナー指定の時間に並べる」かが大きく分かれる点です。しかし、物流の動きにはある程度の法則があります。
入荷・品出しのゴールデンタイム
- 深夜1時〜3時エリア(深夜便)
- 夕方17時〜19時エリア(夕方便)
多くの店舗では、食品や日用品と一緒に、特定の配送ルートに乗って商品が届きます。私の経験上、都心部や住宅街のセブンイレブンでは、深夜帯(日付が変わったあたりから明け方)に入荷し、そのまま検品を終えて店頭に並ぶケースが多いです。「お弁当の搬入トラックが来たな」と思ったら、その30分後くらいに店内を覗いてみてください。レジ横や、お菓子売り場のフックにひっそりと「MEGAドリームex」がぶら下がっているかもしれません。
購入制限の特徴と注意点
セブンイレブンは、店舗ごとの裁量が非常に大きいです。「お一人様1パックまで」という厳しい制限のところもあれば、「3パック」「5パック」、稀に「1BOX」そのまま買わせてくれる神店舗も存在します。また、最近では転売対策として「中学生以下限定」や「常連さん限定」としている店舗も増えてきました。
ローソン|朝7時のルールを把握する
ローソンは、ポケカプレイヤーの間では非常に有名な「朝7時解禁」というルールを設けている店舗が多いです。これは本部の方針として通達が出ることが多いため、全国的に比較的足並みが揃っています。
狙い目の時間帯と立ち回り
- 発売日・再販日の朝7:00ジャスト
ただし、注意が必要です。7時ちょうどに行っても、すでに待機列ができていることが多々あります。また、一部の店舗では「前日の夜に入荷はしているけれど、レジ登録ができるのが翌朝7時から」というシステムになっているため、深夜に行っても物理的にレジが通らず、売ってくれません。
逆に言えば、「深夜に徘徊しなくていい」というメリットでもあります。健康的にポケカ活動をするなら、ローソン巡りが一番体への負担が少ないかもしれませんね。特に駅から少し離れた「ロードサイド店」のローソンは、朝7時の競争率が低い傾向にあります。
ファミリーマート|10時販売開始の店舗が増加中
ファミリーマートもまた、独自の販売時間を設けている傾向があります。最近増えているのが「朝10時販売開始」というパターンです。
10時開始のメリットと攻略法
朝の通勤・通学ラッシュが落ち着いたタイミングでの販売となるため、主婦の方や、夜勤明けの方、あるいは大学生などが購入しやすい環境です。
また、ファミリーマートは「お菓子売り場の奥」ではなく、「レジカウンターの目の前」や「揚げ物ケースの上」に専用のボックスを置いていることが多いです。店員さんに声をかけなくても在庫状況が一目でわかるので、精神的にも楽ですよね。ただし、ファミマは流通量が店舗によってまちまちで、全く入荷しない店舗と、毎回大量に入荷する店舗の差が激しいのも特徴です。
ミニストップ・デイリーヤマザキ|穴場中の穴場
大手3社に隠れがちですが、実はミニストップやデイリーヤマザキこそが、ライバルの少ない「ブルーオーシャン」である可能性が高いです。
- ミニストップ:イオングループ傘下なので流通ルートがしっかりしていますが、ポケカ目当てで巡回する人が大手ほど多くありません。Waonが使えるのも地味に嬉しいポイント。特に、ソフトクリームやハロハロを買いに来る客層がメインなので、トレカコーナーが手付かずで残っていることがあります。
- デイリーヤマザキ:店舗数が少ない分、ノーマークになりがちです。しかし、独自の流通ルートを持っているのか、他店が全滅している時期にポロッと置いてあることがよくあります。焼きたてパンを買いに行くついでに、「あ、そういえばポケカあります?」と聞いてみると、意外と「ありますよ〜」なんて言われることも。
家電量販店での購入攻略法|会員カードと黒いカードの力
一度に大量に入荷し、BOX購入もしやすいのが家電量販店です。しかし、最近では転売対策として「会員カード」や「購入履歴」を条件にするところが増えてきました。一見面倒に感じるかもしれませんが、これは私たち純粋なファンを守るための施策です。条件さえクリアしていれば、購入確率は飛躍的に高まります。
ヨドバシカメラ|黒カードを持っているか
ヨドバシカメラは、ポケカの聖地と言っても過言ではありません。特に都内の大型店舗(Akiba、梅田、新宿西口など)は入荷量が桁違いです。ここで重要になるのが、「ゴールドポイントカード・プラス(通称:黒カード)」と呼ばれるクレジットカード機能付きの会員カードです。
ヨドバシでの購入条件の傾向
- 黒カードの提示が必須
- さらに、他社クレジットカードや現金ではなく、黒カードでの決済が必須
- バーコードを読み込んで、過去の購入履歴(転売認定されていないか)をチェック
この条件があるおかげで、転売ヤーの多くが弾かれます。もし、あなたがまだ黒カードを持っていないのであれば、今後のためにも作成を検討してみてもいいかもしれません。審査などが必要ですが、ポケカを定価で買い続けたいなら「必須装備」と言えるレベルです。
ゲリラ販売のタイミング
ヨドバシカメラは、週末の午後や、平日の夕方など、人が集まる時間帯に突発的に「ゲリラ販売」を行うことがあります。レジ裏からダンボールが出てきた瞬間、店内の空気が変わるあの感じ……何度味わってもドキドキします。最近の「MEGAドリームex」再販では、金曜日の夕方17時頃や、土曜日の14時頃によく目撃情報が上がっています。
ビックカメラ|コジマ×ビックも狙い目
ビックカメラもまた、有力な購入スポットです。ヨドバシほど条件は厳しくないことが多いですが、やはり提携クレジットカード(ビックカメラSuicaカードなど)やアプリ会員証の提示を求められることが一般的です。
狙い目は、駅前にある大型店舗よりも、郊外にある「コジマ×ビックカメラ」です。ファミリー層がメインの客層なので、発売日から数日経ってもパック制限(お一人様3パックなど)で残っていることがよくあります。車で移動できる方は、少し足を伸ばしてみる価値がありますよ。
Joshin(ジョーシン)|キッズランドをチェック
関西圏を中心に展開するJoshinですが、おもちゃ売り場である「キッズランド」が併設されている店舗は非常に強力です。
Joshinはアプリでの抽選販売がメインですが、キャンセル分や追加入荷分が店頭に並ぶことがあります。特に「ダイヤモンド会員」「ゴールド会員」などのランクによって優遇されることは少ないので、誰にでもチャンスがあるのが魅力です。ただし、Joshinの会員カード(ポイントカード)の提示は求められることが多いので、必ず持参しましょう。
ヤマダデンキ|おもちゃ売り場のレジを注視
ヤマダデンキも全国に店舗があり、ポケカの取り扱いが多い家電量販店です。最近は「デジタル会員アプリ」からの抽選販売が主流ですが、再販分に関しては店頭でひっそりと売られていることがあります。
ヤマダデンキの特徴として、「購入制限が厳しめ(1人3〜5パックなど)」という点が挙げられます。その分、多くの人の手に渡るように配慮されているので、夕方に行っても買える可能性があります。おもちゃ売り場のレジカウンターに「本日のポケモンカード販売状況」というPOPが貼ってあることが多いので、まずはそこをチェックしましょう。
エディオン|実店舗での確認が必須
エディオンもまた、クレジットカード会員限定での販売を行うことが多いですが、店舗によっては一般会員でも購入できる場合があります。特に、ゲーム・おもちゃコーナーが充実している「ネバーランド」併設店が狙い目です。
エディオンは、Twitterなどでの入荷告知を行わない店舗が多いため、直接足を運んで確認する必要があります。その分、SNSで拡散されて瞬殺されるリスクが低く、地元の人がひっそりと買えているケースが多いです。
ショッピングモール・スーパーでの購入攻略法|生活圏内で見つける
「買い物ついで」にチェックできるのが、スーパーやショッピングモールの強みです。ここには、ガチ勢のプレイヤーよりも、お子様連れのご家族が多く訪れます。
イオン|抽選販売と店頭販売のハイブリッド
イオンは、新弾発売時は「キッズリパブリックアプリ」での抽選販売が基本です。しかし、「MEGAドリームex」のような人気商品でも、発売から数週間経った後の再販タイミングでは、予告なしに店頭に並ぶことがあります。
狙い目の店舗
- 直営のおもちゃ売り場がある大型イオンモール
- 地方の少し古びたイオン(ジャスコ時代の名残があるような店舗)
特に後者は狙い目です。入荷数は少ないですが、ライバルも圧倒的に少ないからです。また、イオンのおもちゃ売り場レジには、転売対策として「ダミーパッケージ」が置いてあることがあります。棚に何もなくても、レジの店員さんに「ポケカの在庫ありますか?」と聞くと、奥から出してくれることもあります。
イトーヨーカドー|アリオの中を探索
イトーヨーカドーもポケカの取り扱いがあります。こちらも基本は抽選ですが、キャンセル分販売のアナウンスが店内放送で流れることがあります。
「ただいまより、おもちゃ売り場レジにてポケモンカードの販売を行います」
この放送が聞こえた瞬間、買い物カゴを置いて走り出したくなる気持ちを抑えて、早歩きで向かいましょう(笑)。イトーヨーカドーは、セブン&アイ・ホールディングス系列なので、セブンイレブンと同じ物流ルートを使っている可能性があります。
トイザらス|家族連れの聖地
トイザらスは、子供たちが主役の場所です。そのため、大人が一人で並ぶことに少し抵抗があるかもしれませんが、店員さんは慣れているので大丈夫です。
トイザらスは、店頭に「QRコード」が掲示され、それを読み込んで抽選に参加する形式や、レジでの直接販売など、店舗によって対応が分かれます。また、入荷量が比較的安定しています。ただし、会員カードが必要になるケースが多いので、事前にアプリをダウンロードして会員登録を済ませておきましょう。
しまむら・バースデイ|意外な穴場
ファッションセンターしまむらや、系列のバースデイも、実はおもちゃコーナーにポケカが置いてあることがあります。ここは本当に「知る人ぞ知る」穴場です。
特にバースデイは子供用品店なので、転売ヤーが入りにくい雰囲気があります。レジ横の小さなスペースに、数パックだけ吊るされている光景をよく見かけます。「MEGAドリームex」のようなハイクラスパックでも、ひょっこり残っていることがあるので、服を買うついでにチェックしてみてください。
ポケモンセンターとジム店舗での購入|公式の強み
やはり本家本元、ポケモンセンターとポケモンカードジム(公認店)は外せません。
ポケモンセンター(実店舗)
全国にあるポケモンセンターですが、基本的には「事前抽選」や「整理券配布」での販売となります。しかし、平日の夜など、客足が落ち着いたタイミングで「ゲリラ販売」が行われることがあります。
また、スタッフさんに「次の入荷予定はありますか?」と聞いても、基本的には「未定です」と答えられます。これはマニュアルなので仕方ありません。ですが、店内の様子を観察していると、スタッフさんが補充の準備をしている動きが見えることがあります。
ポケモンセンターオンライン
公式通販サイト「ポケモンセンターオンライン」では、発売後も定期的に抽選販売や、受注生産の受付を行うことがあります。「MEGAドリームex」に関しても、追加の抽選販売が行われる可能性が高いので、メールマガジンや公式サイトのニュースをこまめにチェックしましょう。送料はかかりますが、確実に定価で購入できる最も安全なルートです。
ポケモンカードジム(カードショップ)
TSUTAYA、GEO、古本市場、そして専門店などの「ポケモンカードジム」認定店です。これらのお店は、公式から定期的に商品を卸してもらっています。
特にTSUTAYAは、フランチャイズ店舗が多いため、店舗ごとに入荷状況や販売ルールが大きく異なります。「毎週○曜日の○○時に入荷する」という法則を持っている店舗を見つけることができれば、そこはあなただけの秘密の補給基地になります。GEOはアプリでの抽選がメインですが、キャンセル分が店頭に出るタイミング(通常は発売日の翌週月曜日など)があります。
【曜日別】再販・入荷の傾向と対策|いつ店に行くべきか
ここからは、さらに踏み込んで「曜日」と「時間帯」の戦略をお話しします。「毎日お店に通うなんて無理!」という方がほとんどだと思います。だからこそ、確率の高い日時に絞って行動することが大切です。
月曜日|メーカー出荷の翌日を狙う
多くのメーカーや問屋さんは、土日が休みです。そのため、月曜日に出荷された荷物が、その日の夕方から夜にかけて店舗に届くパターンがあります。
特にコンビニや、都心の量販店では、月曜日の夕方以降にSNSで「買えた!」という報告が増える傾向にあります。仕事帰りや学校帰りに、ふらっと立ち寄ってみる価値は十分にあります。これを私は「月曜夕方の奇跡」と呼んでいます。
火曜日|地方への着弾日とコンビニの更新
月曜日に出荷された荷物が、地方の店舗に届くのが火曜日になるケースが多いです。「昨日はどこにもなかったのに、今日はコンビニに置いてあった!」という現象は、この配送ラグによるものです。
また、大手コンビニチェーンでは、火曜日が新商品の切り替え日(新商品発売日)になっていることが一般的です。お菓子やカップ麺の新商品と一緒に、ポケカが補充されるのを目撃したことは一度や二度ではありません。火曜日の深夜から早朝は、コンビニ巡回のゴールデンタイムと言えるでしょう。
木曜日・金曜日|週末への準備
週末の商戦に向けて、週の後半に入荷する店舗もあります。特に金曜日の夕方は、土曜日の朝から販売するための在庫がバックヤードに搬入されるタイミングです。
お店によっては、「金曜日の夜に出しちゃう」ところと、「土曜日の開店まで待つ」ところがあります。こればかりは、そのお店の癖を見抜くしかありません。金曜日の仕事終わりに、ヨドバシカメラやビックカメラを覗いてみると、サラリーマンたちが列を作っている光景に出くわすかもしれません。
雨の日|ライバルが減るチャンス
これは精神論に近いですが、雨の日は間違いなく狙い目です。人は天気が悪いと外出を控えます。ポケカハンターも例外ではありません。
「雨だから行くのが面倒だな……」とみんなが思っている時こそ、チャンスです。足元が悪い中、お店に行ってみたら、誰も並んでいなくてすんなり買えた、なんていうエピソードは枚挙にいとまがありません。特に自転車やバイクで移動するライバルが減るので、競争率はガクンと下がります。
店頭購入を成功させるための具体的なアクションプラン
ここまで、お店の特徴や曜日についてお話ししてきました。では、明日から具体的にどう動けばいいのか。そのアクションプランをまとめます。
1. Googleマップで「マイポケカマップ」を作る
まずは、自宅や職場、学校の周辺にある「ポケカ取扱店」をすべてリストアップしましょう。Googleマップの「保存」機能や「リスト」機能を使って、ピンを立てていくのがおすすめです。
- コンビニ(全種類網羅する勢いで)
- 家電量販店
- スーパー・おもちゃ屋
- カードショップ
- 書店・レンタルビデオ店
これらを可視化することで、「A店に行ってダメなら、帰り道にあるB店とC店に寄ろう」という効率的なルート構築が可能になります。無駄な移動時間を減らすことが、継続的な探索の鍵です。
2. SNS(X/Twitter)の検索スキルを磨く
リアルタイムの情報収集には、X(旧Twitter)が最強のツールです。しかし、ただ「MEGAドリーム」と検索するだけでは不十分です。ノイズ(宣伝やオリパ販売のツイート)を除去し、純粋な入荷情報を拾う必要があります。
おすすめの検索ワード組み合わせ
- 「MEGAドリーム 入荷」
- 「MEGAドリーム 買えた」
- 「MEGAドリーム 地域名(例:横浜、梅田)」
- 「ポケカ コンビニ」
- 「MEGAドリーム ex 再販」
さらに、検索フィルターを「最新」にすることを絶対に忘れないでください。「たった今、○○店で買えました!」というツイートを見つけたら、それがチェーン店であれば、近所の同系列店にも入荷している可能性が高いです。
3. 店員さんとのコミュニケーション術
これが意外と重要です。店員さんも人間です。「ポケカありますか?」「ないです」という事務的なやり取りだけでなく、少しだけ丁寧に接してみましょう。
- 混雑している時は絶対に聞かない(レジが空いている時を見計らう)
- 「お忙しいところすみません」と一言添える
- もし在庫がなくても「ありがとうございます、また来ますね」と笑顔で返す
こういった小さな積み重ねが、顔を覚えてもらうきっかけになります。仲良くなると、「次の入荷、実は未定なんですけど、大体このくらいの時期に来ることが多いですよ」なんて、こっそりヒントをくれる神店員さんに出会えることもあります(もちろん、無理な聞き出しや、業務の妨げになる行為は厳禁ですよ!)。
4. 諦めない心と、適度な休息
これが一番大切かもしれません。何店舗回っても買えない日はあります。私も、一日中自転車で走り回って、結局1パックも買えなかった日は何度もあります。そういう時は、本当に心が折れそうになります。
そんな時は、「今日は運気が溜まった日だ」と割り切って、美味しいスイーツでも買って帰りましょう。ポケカは逃げません。無理をして心や体を壊してしまっては、元も子もありませんからね。
「MEGAドリームex」の注目カードをおさらい
苦労して手に入れるパックですから、何が入っているか、改めてワクワクを高めておきましょう。まだ手に入れられていない方も、これから出会うカードたちを想像してみてください。
注目カード①:伝説のポケモンのSAR
パッケージを飾る伝説のポケモン、そのスペシャルアートレアが存在感を放っています。幻想的な背景と、迫力あるポケモンの構図は、額縁に入れて飾りたくなる美しさ。プレイヤーとしても、その特性が「エネルギー加速」や「確定サーチ」など強力なものであれば、デッキに必ず入れたい一枚になります。
注目カード②:汎用性の高いトレーナーズ
「MEGAドリームex」には、デッキの安定感を底上げする強力なサポートカードが収録されています。例えば、手札をリフレッシュしながら相手のベンチを呼び出せるような、1枚で2つの役割を持つカードなど。こういったカードは、レアリティが低くても需要が高く、複数枚集める必要があります。
注目カード③:意外なポケモンのAR
アートレア(AR)枠も見逃せません。普段あまりスポットライトが当たらないポケモンが、人気イラストレーターさんの手によって、とても可愛らしく、あるいはカッコよく描かれています。パックを開けて、キラキラ光るARが出てきた時の「癒やし」効果は絶大です。
転売品を買わないという選択肢
最後に、少しだけ真面目な話をさせてください。
どうしても欲しいカードが手に入らない時、フリマアプリやリサイクルショップで、定価の2倍、3倍の価格で売られているのを見ると、心が揺らぐと思います。「数千円上乗せすれば、探し回る手間が省ける……」そう思うのは自然なことです。
ですが、私たちが転売品を買ってしまうと、転売ヤーたちは「ポケカは儲かる」と味を占め、次の新弾もまた買い占めに走ります。この悪循環を断ち切るためには、私たちが「定価で買う」「公式や正規取扱店にお金を落とす」という意志を持つことが大切です。
メーカーさんも再販を頑張ってくれています。発売から少し時間が経てば、相場は落ち着き、店頭で普通に見かけるようになることも多いです。実際に、過去の人気セットも、数ヶ月後にはコンビニで普通に買えるようになりました。
焦らず、長い目で見て、一緒に「MEGAドリームex」を楽しんでいきましょう。定価で手に入れた時の喜びは、転売品を買った時の何倍も大きいはずです。
まとめ:MEGAドリームexを手にするためのロードマップ
長くなってしまいましたが、ここまで読んでくださってありがとうございます。今回の「MEGAドリームex」店頭購入攻略のポイントをまとめます。
記事の要点振り返り
- コンビニの時間割を把握する:セブンは深夜便、ローソンは朝7時、ファミマは朝10時。自分の生活リズムに合った店舗をマークし、火曜日の入荷を意識しましょう。
- 家電量販店の条件をクリアする:ヨドバシの黒カードなど、必要な武器(会員証)を揃えることで、ライバルに差をつけることができます。
- 再販の波に乗る:月曜夕方〜火曜日は要チェック。雨の日はライバルが減るチャンスタイムです。
- 情報と足で稼ぐ:SNSでのリアルタイム検索と、地道な店舗開拓、そして店員さんへの丁寧な対応が、最終的な勝率を決めます。
「MEGAドリームex」は、その名の通り、私たちに夢を見せてくれる素晴らしいセットです。あなたが無事にパックを手に取り、開封の儀式を行い、欲しかったあのカードを引き当てる瞬間が来ることを、心から願っています。
もし、店頭で見かけたら、それは運命の出会いです。迷わずレジに持って行ってくださいね。そして、もしこのガイドが役に立って無事に購入できたら、心の中で「ユアさん、買えたよ!」と報告してくれると嬉しいです。
ポケカライフは、まだまだこれからが本番です。一緒に、最高のカード体験を楽しみましょう!
筆者情報
橋本ユア フリーランスのトレカ攻略ライター。慶應大学卒業後、大手出版社を経て、現在に至る。 幅広いトレカに携わるが、主にポケカ、遊戯王、ワンピ、デュエマを得意とする。 特にポケカが好きで、総課金額は1,000万円以上。 自称リーリエの旦那。 「カードはプレイしてこそ輝く」がモットーだが、可愛いカードを見ると即ローダーに入れて観賞用に回してしまうのが最近の悩み。 現在は「MEGAドリームex」のSARコンプリートを目指して、日々都内を奔走中。








