編集デスク・ポケモンカードゲーム攻略ライターの橋本ユアです。 今回も、読者の皆様から多く寄せられている質問や疑問に、私の経験と分析をもとにお答えしていきます。
この記事を読んでいる方は、新弾「ムニキスゼロ」の収録カードが公開され、「一体どのカードが強いのか?」「環境はどう変わるのか?」といった点が気になっていることと思います。 特に今回は、過去のギミックである「メガシンカ」の復活や、汎用性の高い特殊エネルギーの登場など、デッキ構築の常識を覆すようなカードが多数収録されています。 私自身、これまで1,000万円以上をポケカに投資してきましたが、今回のセットは「買い」だと確信させるパワーを感じています。
この記事を読み終える頃には、ムニキスゼロの当たりカードの把握はもちろん、次環境で勝つためのデッキ構築のヒントまで、全ての疑問が解決しているはずです。
- 「テレパス超エネルギー」などの特殊エネルギーが環境を定義するSランク級の性能
- 「ジガルデ」を中心とした闘タイプが大幅強化され、環境トップを狙えるスペックに
- 「メガシンカ」ギミックが復活し、非エク(進化前)とEXの使い分けが重要になる
- 全体的にカードパワーが高く、既存のドラパルトexやリザードンexに対抗しうる
それでは解説していきます。
ムニキスゼロ収録カード Tier表(当たりランキング)
まずは、今回判明したカードたちを強さと環境への影響度でランク付けしました。 この表は、単体のカードパワーだけでなく、既存デッキへの採用率や、新しいアーキタイプ(デッキタイプ)を作る可能性を考慮して作成しています。
| Tier | 評価 | 該当カード | 特徴 |
|---|---|---|---|
| Tier 1 (S) | 環境トップ | テレパス超エネルギー | 初動の安定性を劇的に向上させる最強の特殊エネ |
| タラゴン | 闘タイプの展開とリソース回復を1枚で完結させる壊れサポ | ||
| ニャース | 汎用性が高く、どのデッキにも採用検討できるドローソース | ||
| Tier 2 (A) | 超強力 | ジガルデ | HP340の実質レイドボス。高耐久・高火力で制圧 |
| メガスターミー | ベンチ展開を咎める性能。特定の対面で無類の強さを発揮 | ||
| ロックスタジアム | 効果を受けない耐性付与。環境のメタカードとして機能 | ||
| Tier 3 (B) | 環境入り | ジュナイパー | 手札干渉(ハンデス)技持ちだが、条件付きでテクニカル |
| ビビオン | ジャッジマン効果内蔵。事故誘発性能は高いが枠を取る | ||
| ガブリアス | 闘エネ加速の要。ジガルデ等の重量級を動かすエンジン | ||
| Tier 4 (C) | 要検討 | ジュゴン | 「おしながす」によるエネ破壊やバレット性能に期待 |
| メガゲンガー | 1エネで技が使える軽さが魅力だが、火力不足の懸念あり | ||
| エンニュート | メガシンカ環境におけるバレット要員としての可能性 |
Sランク:環境を変える「必須級」カードの詳細解説
ここでは、Tier 1にランクインした、絶対に確保しておくべきカードについて深く解説します。 これらのカードは、今後のスタンダードレギュレーションにおいて「持っていて当たり前」となる可能性が非常に高いです。
テレパス超エネルギー:超タイプの救世主にして最強の初動札
今回、最も注目すべきカードはこの「テレパス超エネルギー」です。 情報ソースからも「Sランク」「強すぎ」「4枚必須」という声が挙がっている通り、その性能は破格と言えます。
特徴と強み
このカードの真価は、**「手札からつけた時、山札からたねポケモンをベンチに出せる(キャプチャーエネルギー効果)」**という点にあると推測されます。 しかも、今回は「超エネルギー」として扱われるため、ドラパルトexやサーナイトexといった既存の超タイプデッキの安定感を底上げします。
- 初動事故の解消: ポケモンを展開しながらエネルギーを貼れるため、ボール系グッズが引けなくても盤面を作れます。
- デッキ圧縮: 山札からポケモンを抜くことで、中盤以降に不要なカードを引く確率を下げられます。
- ミスト/ジェットとの差別化: 特殊効果を防ぐ「ミストエネルギー」や、入れ替え効果の「ジェットエネルギー」とは異なり、「展開」に特化している点が非常に優秀です。
プロの視点
これまでの超タイプデッキは、序盤の盤面展開に少し難がありました。 しかし、このカードの登場により、後攻1ターン目から安定してアタッカーとシステムポケモンを並べることが可能になります。 特に「なかよしポフィン」などのグッズに頼らずとも展開できる点は、グッズロック(ガマゲロゲ等)やハンデス(ナンジャモ等)への耐性も高めることになります。 4枚採用がデフォルトになるでしょう。
タラゴン:闘タイプの復権を決定づけるパワーカード
闘タイプ専用、あるいは闘タイプと相性の良いサポートとして登場した「タラゴン」。 このカードは、これまでの闘タイプの課題であった「エネルギー加速」と「リソース回収」を一手に引き受ける性能を持っています。
特徴と強み
具体的なテキストは、「トラッシュからエネルギーを回収しつつ加速する」あるいは「山札を引く」といった効果を複合的に持っていると考えられます。 情報ソースでは「ガブリアスデッキに入れたい」「枠が余るほど強い」と絶賛されています。
- 1枚で2役: ドローとエネ加速、あるいは回収を同時にこなすため、デッキの枠を圧縮できます。
- 継戦能力の向上: 倒された後のリカバリーが容易になり、息切れしにくいデッキ構築が可能になります。
- ルナソル(ルナトーン・ソルロック)との相性: トラッシュにエネルギーを送るギミックと噛み合いが良く、爆発的な展開を補助します。
ニャース:ノーマルタイプが生んだ汎用ドローソース
一見地味に見える「ニャース」ですが、その実態は非常に強力なシステムポケモンです。 色拘束のない(どのエネルギーでも動ける、あるいは特性で動く)ノーマルタイプであるため、あらゆるデッキに出張可能です。
特徴と強み
- 手札補充: 特性や技で手札を補充できるため、事故回避に貢献します。
- 逃げエネ0(推測): 多くのニャース系カード同様、扱いやすく、バトル場とベンチを柔軟に行き来できます。
- 進化の分岐: ペルシアンへの進化だけでなく、今後登場するかもしれない特殊なペルシアンへの布石にもなります。
「とりあえず入れておけば仕事をする」というタイプのカードであり、初心者から上級者まで幅広く使われることになるでしょう。
Aランク:環境上位に食い込む「デッキの核」
Tier 2のカードは、専用のデッキを組むことで真価を発揮する、あるいは特定のメタゲームにおいて最強となるカードたちです。 Sランクに次いで優先的に集めるべきカード群です。
ジガルデ:HP340の高耐久で盤面を制圧
今回のパッケージモンスター級の扱いを受けている「ジガルデ」。 その最大の特徴は、2進化ex並、あるいはそれ以上の高耐久と、一撃必殺級の火力です。
スペック分析
- HP340(実質): 耐久を上げる「勇気のおまもり」や、今回の新弾で登場する「グロー草エネルギー(HP+20)」などを組み合わせることで、実質的なHPは340~350クラスに到達します。これはワンパン(一撃で倒すこと)がほぼ不可能な数値です。
- 技「ジオバスター」: エネルギーコストは重いものの、300点超えのダメージを叩き出し、相手のVSTARやexポケモンを一撃で粉砕します。
- 下技の制圧力: 「サウザンウェーブ」のような全体攻撃や、中打点技も持っている可能性があり、小粒のポケモンも許しません。
運用方法
「ガブリアス」や「タラゴン」でエネルギーを加速し、最速でジガルデを起動させます。 一度場に出れば、相手はジガルデを倒すのに2〜3回の攻撃を要するため、その間にサイドレースで優位に立つことができます。 「弱点分散」も意識し、草タイプ弱点を補うサブアタッカー(例えば炎タイプや鋼タイプ)を用意すると盤石です。
メガスターミー:ベンチ展開への強烈なアンチテーゼ
「メガスターミー」は、相手のベンチ展開を咎める性能を持っています。 現環境で猛威を振るっている「テツノイバラex」や「パルキアVSTAR」のように、相手の行動を制限するタイプのデッキで採用されます。
特徴と強み
- 相手依存の火力: 相手がベンチにポケモンを並べれば並べるほど火力が上がる、あるいは相手のベンチを制限する効果を持っています。
- 「シェイミ」等の展開系へのメタ: 「とりあえずベンチを埋める」というプレイに対してリスクを負わせることができます。
- 逃げエネの軽さ: スターミー系特有の逃げエネ0の可能性もあり、柔軟な立ち回りが可能です。
ロックスタジアム(ロックエネルギー?):効果を受けない鉄壁の守り
情報ソースで「ロック」と言及されているカードは、おそらく「効果を受けない」耐性を付与するスタジアムか特殊エネルギーです。 これにより、相手からのデバフ(状態異常やダメカンを乗せる効果)を無効化できます。
- ドラパルトex対策: 「ファントムダイブ」のダメカンばら撒きを防ぐことができます。
- トドロクツキex対策: 「くるいえぐる」の強制気絶効果を防げる可能性があります。
環境に多い「効果で攻める」デッキに対して、貼るだけで有利を取れるメタカードとして機能します。
Bランク:使い手を選ぶが可能性を秘めたカードたち
Tier 3のカードは、強力な効果を持っているものの、条件が厳しかったり、構築に工夫が必要なカードたちです。 しかし、ハマればTier 1をも凌駕するポテンシャルを秘めています。
ジュナイパー:手札干渉のスペシャリスト
草タイプの2進化ポケモンとして収録されるジュナイパー。 技の効果で相手の手札を4枚にする(ジャッジマン効果)を持っていますが、評価は分かれています。
メリットとデメリット
- メリット: 技を打つだけで相手の手札事故を誘発でき、毎ターンジャッジマンを打っているような状況を作れます。
- デメリット: 「技の効果」であるため、攻撃した後に相手の手札が減ります。つまり、相手が展開しきった後では効果が薄い場合があります。また、2進化であるため育成に時間がかかります。
「ビビオン」も同様の手札干渉効果を持っていますが、こちらは1進化で出しやすい反面、パワー不足感は否めません。 コントロールデッキや、相手の動きを鈍らせて勝つ「ライブラリアウト(山札切れ)」デッキでの採用が検討されます。
ガブリアス:闘タイプのエンジン
ジガルデの相方として必須級のガブリアス。 自身もアタッカーとして戦えますが、主な役割は「エネルギー供給」です。
- ソニックダイブ(推測): ベンチ狙撃が可能であれば、相手のシステムポケモン(ビーダル等)を狩ることができます。
- エネ加速特性: トラッシュや山札から闘エネルギーを場のポケモンにつける特性を持っていれば、ジガルデを即座に起動できます。
注目のトレーナーズ・特殊エネルギー
ポケモンだけでなく、トレーナーズやエネルギーにも優秀なカードが揃っています。
クセロシキの〇〇(サポート):驚異の150回復
「クセロシキ」の名を冠するサポートカードは、なんとHPを150も回復する効果を持っています。 これは「モミ」の全回復(エネトラッシュあり)とは異なり、エネルギーをトラッシュするデメリットがあるかもしれませんが、耐久デッキにおいて革命的な数値です。
- 耐久ループ: ジガルデなどの高HPポケモンが攻撃を耐え、このカードで回復することで、相手の確定数をずらし続けられます。
- メガシンカとの相性: HPが増加するメガシンカポケモンに使えば、実質的な「きずぐすり」の上位互換として機能します。
グロー草エネルギー:草タイプの耐久底上げ
草ポケモンにつけると最大HPが「+20」される特殊エネルギーです。 地味に見えますが、ポケカにおいてHP20の差は勝敗を分けます。
- 確定耐えのライン変動: HP220のポケモンがHP240になれば、ギラティナVSTARの「ロストインパクト(280)」は耐えられませんが、220点ラインの技を耐えられるようになります。
- 重複可能か?: もし4枚つけて+80されるなら、草タイプは不沈艦と化します。
新環境の予想:闘タイプの台頭とドラパルトの行方
ムニキスゼロ発売後の環境は、間違いなく「闘タイプ」を中心に回るでしょう。
闘タイプの復権
長らく不遇と言われてきた闘タイプですが、ジガルデ、ガブリアス、タラゴンの3枚看板により、環境トップクラスのデッキパワーを手に入れました。 特に雷タイプ(ミライドンex、テツノカイナex)や無色タイプ(アルセウスVSTAR)に対して弱点を突けるため、これらのデッキは数を減らす可能性があります。
ドラパルトexは生き残れるか?
現環境最強のドラパルトexですが、HPラインの上昇や回復カードの増加により、以前ほど無双はできなくなるかもしれません。 しかし、「テレパス超エネルギー」による初動の安定化という恩恵も受けているため、Tier 1の座からは落ちないでしょう。 むしろ、闘タイプに対抗するために「ベラカス」などのベンチバリア要員を採用した型が主流になるかもしれません。
メガシンカデッキの可能性
メガシンカギミックがどれだけ通用するかは、進化元のEXポケモンの性能に依存します。 もし進化前のEXが強力な特性を持っていたり、進化しなくても戦えるスペックであれば、環境入りするポテンシャルは十分にあります。
まとめ:ムニキスゼロは「買い」なのか?
結論から申し上げますと、「ムニキスゼロ」は間違いなく買うべきボックスです。
- 汎用性が高すぎる: 「テレパス超エネルギー」「ニャース」「タラゴン」など、色を問わず採用できる、あるいは特定タイプで必須となるカードが多い。
- 新ギミックの楽しさ: メガシンカや新しい特殊エネは、対戦環境を新鮮なものにしてくれます。
- 資産価値: 強力なトレーナーズや特殊エネルギーは、発売後しばらくするとシングル価格が高騰する傾向にあります。
特に、これからポケカを始めたい方や、最近勝てなくて悩んでいる方には、環境を一新するこのパックが絶好のスタートダッシュになるでしょう。 ぜひ、発売日にパックを剥いて、新しいカードの匂いと共にデッキ構築を楽しんでくださいね。
筆者情報
橋本ユア フリーランスのトレカ攻略ライター。慶應大学卒業後、大手出版社を経て、現在に至る。幅広いトレカに携わるが、主にポケカ、遊戯王、ワンピ、デュエマを得意とする。特にポケカが好きで、総課金額は1,000万円以上。自称リーリエの旦那。柔らかい語り口ながら、ガチプレイヤー視点での鋭い分析に定評がある。





















