編集デスク ポケモンカードゲーム攻略ライターの橋本ユアです。 今回も多く寄せられてる質問にお答えしていきます。
この記事を読んでいる方は新弾「アビスアイ」に収録されたメガダークライexの強さや環境上位デッキとの相性が気になっていると思います。
新しい拡張パックが発売されると、どのポケモンが環境のトップに躍り出るのか、自分の愛用しているデッキにどう影響するのか、考えるだけでワクワクしてきますよね。 私も早速メガダークライexを中心としたデッキを組み、現在の環境でよく使われている強力なデッキたちと何度も対戦を重ねて徹底的に検証してきました。
この記事を読み終える頃にはメガダークライexの環境デッキに対する具体的な立ち回りや相性の疑問が解決しているはずです。
- アビスアイ収録メガダークライexの強さと特徴
- 環境上位デッキ4種との勝敗結果と相性詳細
- 対戦ごとの有利不利と具体的なプレイング
- 弱点を克服するおすすめデッキ構築カスタマイズ
それでは解説していきます。
【アビスアイ】メガダークライexの基本性能とデッキの特徴
新弾「アビスアイ」で登場したメガダークライex。 その圧倒的な制圧力と、トリッキーな戦術の数々は、多くのプレイヤーの注目を集めています。 まずは、メガダークライex自身のスペックと、それを最大限に活かすデッキの特徴について深く掘り下げていきましょう。
メガダークライexの強みとワザ「アビスアイ」の脅威
メガダークライexを環境の最前線に押し上げている最大の要因は、なんといってもワザ「アビスアイ」の存在です。 このワザがどれほどの脅威をもたらすのか、具体的に見ていきましょう。
相手を絶望させる特殊状態との強力なシナジー
新弾の目玉とも言えるメガダークライexですが、その最大の魅力は、相手のバトルポケモンがきぜつしてしまうという破格の効果を持つワザ「アビスアイ」にあります。 相手が特殊状態であることが条件となりますが、この条件さえ満たせば、どれだけHPが高い2進化のポケモンexであっても、一撃でトラッシュに送ることができるのです。
現在のポケモンカードゲームの環境においては、HPが300を超えるような耐久力の高いポケモンが多く活躍しています。 そうした高耐久ポケモンをダメージ計算なしで強制的にきぜつさせられるワザの存在は、相手にとって計り知れないプレッシャーとなります。 特に、相手のエースポケモンをこのワザで処理できた際のサイドレースのアドバンテージは絶大です。
一気にサイドを3枚取り進めることも夢ではないため、このワザをいかにして確実に決めるかが、このデッキの勝敗を大きく左右すると言っても過言ではありません。 いかにして相手を特殊状態に陥れ、そしてアビスアイを通すか。 この駆け引きこそが、メガダークライexデッキの醍醐味と言えます。
相手の意表を突く盤面制圧力
アビスアイの存在は、相手のプレイングを大きく制限する効果も持っています。 相手は常に「特殊状態にされたらきぜつしてしまう」という恐怖と戦いながら盤面を作らなければなりません。
そのため、うかつにエネルギーを大量につけたエースポケモンをバトル場に出すことを躊躇させたり、入れ替え系のカードを無駄に消費させたりといった、目に見えないアドバンテージを稼ぐことができます。 メガダークライexがベンチに控えているだけで、相手の行動選択に強烈な負荷をかけることができるのは、他のアタッカーにはない独自の強みと言えるでしょう。 この「見えない圧力」をいかに利用し、自分のペースでゲームを進めるかが、プレイヤーの腕の見せ所となります。
ワザ「ナイトレイド」を活かした速攻プラン
アビスアイの派手さに目を奪われがちですが、もう一つのワザ「ナイトレイド」も忘れてはいけません。 このワザを使いこなすことで、デッキの対応力は格段に跳ね上がります。
序盤からプレッシャーをかける中打点の魅力
メガダークライexのもう一つの攻撃手段である「ナイトレイド」も、非常に優秀で使い勝手の良いワザです。 相手のベンチポケモンにダメカンが乗っているという条件はありますが、それを満たせば序盤から220ダメージという高火力を叩き出すことができます。
この220ダメージという数値は、現在の環境でよく採用されているたねポケモンのポケモンVやポケモンexをちょうど一撃で倒せる非常に重要なダメージラインです。 序盤の展開でお互いに盤面を整えている最中に、いきなり相手のシステムポケモンや育ちかけのアタッカーをきぜつさせることができれば、一気にゲームの主導権を握ることができます。 アビスアイを狙うまでの繋ぎとして、あるいはメインのダメージソースとして、ナイトレイドは非常に頼りになるワザなのです。
ダメカンばらまきとの美しいコンボ
ナイトレイドの条件を満たすためには、相手のベンチポケモンにダメカンを乗せる手段が必要不可欠です。 今回の検証で使用したデッキでは、ストリンダーの特性やワザ「バットアッパー」などを駆使して、能動的に相手のベンチにダメカンを蓄積させる構築を採用しています。
これにより、相手の行動に依存することなく、自分が攻撃したいタイミングで確実にナイトレイドの追加ダメージを発動させることが可能になっています。 アビスアイという大技だけでなく、こうした堅実な中打点のワザを使い分けられる器用さも、メガダークライexの評価を押し上げている大きな要因です。 状況に合わせて柔軟に攻撃手段を選択できることが、勝率を安定させるための鍵となります。
相性抜群のグッズ「ダークベル」とのコンボ
メガダークライexを語る上で、絶対に避けて通れないのが「ダークベル」というグッズです。 この一枚のカードが、デッキのパワーを底上げしています。
アビスアイの条件を自ら満たす必須カード
メガダークライexを語る上で絶対に外せないのが、新しく登場したグッズ「ダークベル」の存在です。 このカードは、お互いのバトルポケモンを混乱にするという一見するとリスキーな効果を持っています。
しかし、悪タイプのポケモンは混乱しないという独自の仕様(あるいはそれに類する特性や効果)を活かすことで、自分だけはデメリットを受けずに相手だけを特殊状態に陥れることができるのです。 このダークベルとメガダークライexの組み合わせは、まさに芸術的とも言えるほどの美しいシナジーを生み出します。 相手の妨害に頼らず、自らの手でアビスアイの条件を作り出せるこのコンボは、デッキの核となる動きと言えるでしょう。
奇襲性と確実性を両立する強力なギミック
ダークベルを使ったコンボの恐ろしいところは、手札からグッズを1枚プレイするだけで、アビスアイの厳しい条件をいとも簡単にクリアしてしまう点にあります。 相手としては、自分のポケモンが特殊状態になっていないからと安心してバトル場に居座っていたところに、突然ダークベルからアビスアイが飛んできてきぜつさせられるという、予測困難な奇襲を受けることになります。
このグッズがあるおかげで、メガダークライexのデッキは単なるロマン砲ではなく、現実的で再現性の高い強力な環境デッキとして成立していると言えます。 手札にこのカードを引き込むための手段をデッキにどれだけ組み込めるかが、構築の腕の見せ所となるでしょう。 また、どのタイミングでダークベルを使用するかの見極めも、プレイングにおいて非常に重要になってきます。
サブアタッカー「イーユイ」の採用理由
メガダークライexデッキにおいて、イーユイは単なる脇役ではありません。 序盤のゲームメイクを担う、非常に重要な役割を持っています。
序盤のテンポを握るための重要な役割
今回の検証デッキで非常に良い働きを見せてくれたのが、サブアタッカーとして採用しているイーユイです。 イーユイは、ワザ「うずまくねたみ」によって、序盤から相手のたねポケモンに110ダメージという絶妙な打点を与えることができます。
この110ダメージは、進化前のたねポケモンや、システムとして働くHPの低いたねポケモンを処理するのに十分な威力を持っています。 ポケモンカードゲームにおいて、序盤のサイドレースで先行することは勝率に直結する非常に重要な要素です。
イーユイが序盤からガツガツとサイドを取ってくれることで、相手は盤面の再構築に追われ、本来やりたかった強力な動きを封じ込めることができます。 メガダークライexが育つまでの時間を稼ぐだけでなく、自ら主導権を握るためのキーカードとして活躍してくれます。
メガダークライexへの依存度を下げる工夫
もしデッキのアタッカーがメガダークライexしかいなかった場合、相手にメガダークライexを集中狙いされたり、草タイプの弱点を突かれたりした際に、なす術なく敗北してしまう危険性があります。 そこでイーユイのような小回りの利くサブアタッカーを用意しておくことで、状況に応じて柔軟に戦い方を変えることが可能になります。
特に、後攻になってしまった場合や、手札の事故でメガダークライexがすぐに育てられないような苦しい展開において、イーユイが時間を稼ぎながらサイドを取ってくれる動きは非常に頼もしい存在です。 デッキ全体の安定感を高め、様々な状況に対応するための「保険」としての役割も果たしているのです。
スタジアム「夜の鉱山」による妨害性能
メガダークライexデッキの強さを陰で支えているのが、スタジアム「夜の鉱山」です。 このカード一枚で、相手の計算を大きく狂わせることができます。
相手の計算を狂わせる逃げるエネルギーの増加
メガダークライexデッキの強さを下支えしているもう一つのキーカードが、スタジアムの「夜の鉱山」です。 このスタジアムは、お互いのポケモンの逃げるためのエネルギーを増やすという一見地味な効果を持っています。
しかし、この効果が実際の対戦で与える影響は計り知れません。 多くの環境デッキは、ポケモンの入れ替えをスムーズに行うために、逃げるエネルギーが少ないポケモンをクッションとして使ったり、必要最低限のエネルギーで逃げられるような構築にしています。
そこに夜の鉱山を配置することで、相手の目論見を大きく崩し、本来必要なかったエネルギーを手札から貼ることを強要したり、攻撃のテンポを遅らせたりすることができるのです。 この「ちょっとした嫌がらせ」が、ゲーム終盤になるほど重くのしかかってきます。
アビスアイやうずまくねたみとの相乗効果
夜の鉱山で相手のバトルポケモンを逃げにくくすることは、メガダークライexの戦略と非常に噛み合っています。 ダークベルで相手を混乱にした後、相手は逃げて特殊状態を回復したいと考えるのが自然ですが、夜の鉱山のせいで逃げられず、そのままアビスアイの餌食になるというパターンを何度も作り出すことができます。
また、イーユイのうずまくねたみでダメージを与えた後、相手が手負いのポケモンをベンチに下げようとする動きを阻害し、次のターンに確実に仕留めるといったプレイングも可能になります。 スタジアムという張り替えられやすいカードではありますが、ここぞというタイミングでプレイすることで、相手に致命的な隙を作らせる強力な武器となります。 自分の有利な盤面を維持するための、欠かせないピースと言えるでしょう。
ストリンダーとハブネークによる打点補強
メガダークライexとイーユイだけでは、ダメージや役割が足りない場面も出てきます。 そこを補ってくれるのが、ストリンダーとハブネークという二匹のポケモンです。
相手のベンチを脅かすストリンダーの圧力
メガダークライexのナイトレイドを最大限に活かすためには、相手のベンチにダメカンを乗せる役割を持つポケモンが不可欠です。 その役割を担うのがストリンダーです。 ストリンダーは、相手のベンチポケモンにダメカンをばらまくことで、ナイトレイドの220ダメージという高打点をいつでも出せる状態を作り出してくれます。
また、ストリンダー自身も状況によってはアタッカーとして前に出ていくことができ、相手のHPを削ることで、後続のメガダークライexやハブネークがトドメを刺しやすくなるという利点もあります。 ベンチにいるだけで相手にプレッシャーを与え続け、ナイトレイドの威力を担保する重要なサポーターです。
終盤の詰めに活躍するハブネークの漆黒の牙
ゲームの終盤、お互いにサイドを削り合い、あと一歩で勝敗が決するという極限の状況で輝くのがハブネークです。 ハブネークのワザ「漆黒の牙」は、特定の条件(エキサイトパワーなど)を満たすことで、非常に高いダメージを叩き出すことができます。
今回の検証でも、相手の手負いのポケモンexを弱点込みの240ダメージで粉砕し、一気にゲームエンドに持ち込むシーンが見られました。 メガダークライexが倒されてしまった後のリカバリーとして、あるいは相手の意表を突く最後のアタッカーとして、デッキに1枚潜ませておくだけで勝率をグッと引き上げてくれるいぶし銀の活躍を見せてくれます。 最後のフィニッシャーとして、これほど頼もしい存在はいません。
メガダークライexデッキの基本的な回し方
ここまで紹介してきたカードたちを、どのように組み合わせて戦っていくのか。 メガダークライexデッキの基本的な回し方を確認しておきましょう。
序盤は盤面構築と速攻の準備を急ぐ
このデッキの基本的な戦術は、いかに早く攻撃の態勢を整え、相手にプレッシャーをかけていくかにかかっています。 先攻を取れた場合は、まずはたねポケモンを展開し、メガダークライexやイーユイに手札からエネルギーをしっかりと貼ることを優先します。
理想としては、2回目の自分のターンにはイーユイのうずまくねたみで相手のたねポケモンをきぜつさせるか、ナイトレイドの条件を整えて220ダメージを与えにいく動きを目指します。 そのために、ネストボールやハイパーボール、なかよしポフィンなどのサーチカードを駆使して、必要なポケモンをベンチに並べていきましょう。 序盤のスピード勝負で優位に立つことが、その後のゲーム展開を大きく左右します。
中盤以降はダークベルとアビスアイの圧力をかける
中盤に差し掛かると、相手もエースポケモンを育てて強力なワザを撃ってくるようになります。 ここで重要になるのが、メガダークライexのアビスアイを狙うタイミングの見極めです。 相手の盤面にHPの高い脅威となるポケモンが現れたら、ダークベルを手札に引き込み、一気にアビスアイできぜつさせてサイドのアドバンテージを奪いに行きます。
もちろん、相手もそれを警戒して入れ替え札を温存してくるはずですので、事前に夜の鉱山を張って逃げ道を塞いだり、手札干渉のサポートを使って相手の要求値を上げたりする工夫が必要です。 終盤は、残りのサイド枚数と相手の盤面を見極めながら、ハブネークの漆黒の牙や、ボスの指令を使ったベンチ狙撃で確実に勝利を掴み取りましょう。 相手の行動を予測し、常に先手を打つプレイングが求められます。
【アビスアイ】メガダークライexと環境デッキ4種の相性検証
今回の検証では、現在の環境で非常に強力とされている4つのデッキとそれぞれ4戦ずつ対戦を行いました。 対戦結果と相性の評価を以下の表にまとめました。
| 対戦デッキ | 勝敗結果 | 相性評価 |
|---|---|---|
| メガルカリオexデッキ | 2勝2敗 | 五分五分 |
| ドラパルトexデッキ | 2勝2敗 | 微有利 |
| フーディンexデッキ | 2勝2敗 | 微有利 |
| タケルライコexデッキ | 2勝2敗 | 不利 |
それぞれの対面について、どのような戦いが繰り広げられたのか、勝負のポイントはどこだったのかを詳しく解説していきます。
メガルカリオexデッキとの相性(五分五分)
環境トップクラスのパワーを誇るメガルカリオexデッキとの対戦は、まさに力と力のぶつかり合いとなりました。 結果は2勝2敗ということで、相性としては完全に五分五分と言って良いでしょう。
序盤の主導権争いが勝敗を直結する対面
この対面で最も重要になるのは、序盤のサイドレースでどちらが先行できるかという点です。 メガルカリオexデッキは、一度バトル場に出てきてワザ「はどうづき」を宣言し始めると、エネルギーを加速しながら毎ターン安定して高いダメージを出し続けてきます。
そのため、相手のメガルカリオexが完成する前に、こちらがいかにイーユイやストリンダーで相手のシステムポケモンや進化前のリオルを狩り取れるかが勝負の鍵を握ります。 序盤の展開でお互いにどれだけ理想的な動きができるかが、そのまま勝敗に直結するシビアな対面です。
マキシマムベルトという見えない脅威
メガルカリオexデッキと対峙する際に常に頭の片隅に置いておかなければならないのが、ポケモンのどうぐ「マキシマムベルト」の存在です。 このカードをメガルカリオexにつけられると、メガダークライexが相手のワザの射程圏内に入ってしまい、一撃できぜつさせられる危険性が跳ね上がります。
検証の対戦でも、相手のメガルカリオexにマキシマムベルトとエネルギーが2個ついた状態でバトル場に君臨され、アビスアイを撃つかどうかの究極の選択を迫られる場面がありました。 相手のトラッシュや手札の枚数を注意深く観察し、マキシマムベルトが飛んでくるリスクを計算しながらプレイングを組み立てる高度な読み合いが要求されます。 この見えない脅威をいかにいなすかが、勝率を上げるためのポイントとなります。
メガルカリオex戦の勝負を分けるポイント
五分五分の戦いを制するためには、細かいプレイングの差が勝負を分けます。 具体的にどのような点に気をつけるべきか、深く掘り下げてみましょう。
アビスアイを通すための緻密なルート構築
メガルカリオexのような高耐久のポケモンを倒すためには、やはりアビスアイのきぜつ効果に頼るのが一番手っ取り早く、確実な方法です。 しかし、相手も当然それを警戒しており、容易には決まらせてくれません。
勝負を分けるポイントは、こちらのダークベルに対して相手がどれだけ入れ替え札や回復手段を持っているか、そしてこちらがそれをどう上回るかという駆け引きにあります。 事前に相手の入れ替え札を消費させるような動きを見せたり、相手の手札が少ないタイミングを見計らってダークベルを使ったりと、アビスアイを通すための緻密なルート構築が求められます。 単に大技を狙うだけでなく、相手の行動を予測した上での罠を張るようなプレイングが重要です。
キチキギスexの出し所という難しい判断
この対面で少し気を使わなければならないのが、キチキギスexやモモワロウexといった、闘タイプを弱点とするポケモンの扱い方です。 これらのポケモンは非常に強力な特性やワザを持っていますが、メガルカリオexの前に無防備にさらしてしまうと、弱点を突かれて簡単にサイドを2枚献上してしまうリスクがあります。
検証対戦の中でも、不用意にキチキギスexをベンチに出してしまい、そこをボスの指令で狙撃されて一気に劣勢に立たされるという苦い経験がありました。 どうしても出さなければならない場面以外は極力ベンチに出すのを控え、出す場合は相手のボスの指令が飛んでこないという確証がある時に限定するなど、シビアな判断が必要となります。 盤面の管理能力が問われる、非常に奥深い対面と言えるでしょう。
ドラパルトexデッキとの相性(微有利)
環境を席巻しているドラパルトexデッキとの対戦も、2勝2敗という結果になりました。 勝率こそ五分ですが、対戦の内容を振り返ってみると、メガダークライex側が自分のペースでゲームを進めやすい展開が多く見られたため、相性としては微有利と考えています。
ファントムダイブの脅威をいかにいなすか
ドラパルトexの最大の武器は、バトルポケモンにダメージを与えつつベンチにもダメカンをばらまくワザ「ファントムダイブ」です。 このワザを連発されると、こちらのHPの低いシステムポケモンや育ちかけのアタッカーが次々と倒されてしまい、盤面が崩壊してしまいます。
いかにしてこのファントムダイブの回数を減らすか、あるいはダメカンを分散させて被害を最小限に抑えるかが、この対面の大きなテーマとなります。 相手の動きを鈍らせ、自分のペースに持ち込むことが勝利への鍵です。
夜の鉱山とイーユイによる強烈なテンポロス
この対面でメガダークライex側が有利に立てる最大の要因は、イーユイと夜の鉱山の組み合わせによる序盤のテンポロスの強要です。 先攻を取ってイーユイのうずまくねたみで攻撃を開始できれば、ドラパルトex側は進化前のドラメシヤやドロンチを次々と失い、理想的な盤面を作るのが非常に困難になります。
さらに、そこに夜の鉱山を配置することで、相手は傷ついたポケモンをベンチに逃がすこともできず、エネルギーの要求値が跳ね上がって攻撃の手が止まってしまいます。 検証対戦でも、この序盤の猛攻が綺麗に決まった試合は、そのまま相手に何もさせずに押し切って勝利を収めることができました。 序盤の制圧力が、そのままゲームの主導権を握る決定打となります。
ドラパルトex戦で警戒すべきダメカンコントロール
微有利とはいえ、油断は禁物です。 ドラパルトexデッキには、こちらの計算を狂わせる厄介なギミックが潜んでいます。
スボミーのむずむずかふんによる計算狂い
ドラパルトexデッキとの対戦で最も厄介だったのが、スボミーというポケモンの存在です。 スボミーのワザ「むずむずかふん」は、少ないダメージを与えつつ、こちらのポケモンをコントロールしてくる厄介な効果を持っています。
これによってチクチクとダメカンを乗せられると、本来ならファントムダイブを一発耐えられるはずのメガダークライexが、絶妙なダメージ調整によってきぜつラインに押し込まれてしまうのです。 また、グッズロックのような効果を伴う場合、肝心な場面でダークベルが使えず、アビスアイで相手のエースを処理できないという最悪の事態を引き起こす原因にもなります。 このスボミーの存在が、プレイングを一層難しくしています。
弱点を突かれることへの恐怖と対策
メガダークライexは草タイプが弱点であるため、ドラパルトexデッキに採用されている草タイプのアタッカーや、先ほどのスボミーの攻撃に対しても非常に脆いという弱点があります。 また、イーユイも水タイプ(または草タイプなど)に弱点を持つ場合が多く、相手のダメカンの乗せ方次第では、こちらの思惑を大きく外されて簡単に倒されてしまう危険性があります。
この対面では、相手のダメカンばらまきの計算を常に予測し、モモワロウexの特性でこまめにHPを管理したり、ハブネークのような別のタイプのアタッカーを準備しておくなどの柔軟な対応が勝利への近道となります。 相手の動きを読み、常に最悪の事態を想定したプレイングが求められます。
フーディンexデッキとの相性(微有利)
超タイプのギミックを駆使するフーディンexデッキとの対戦は、スピード感が問われる展開となりました。 結果はこちらも2勝2敗でしたが、ドラパルトex戦と同様に、こちらの攻めが機能しやすい点から微有利という評価をしています。
進化のスピード勝負を制する
フーディンexデッキは、「ふしぎなアメ」を使ってたねポケモンのケーシィから一気に2進化のフーディンexへと進化し、強力なワザを放ってくるというコンセプトを持っています。 つまり、相手がふしぎなアメを引き込んで進化を成功させる前に、こちらがどれだけサイドを削れるかが勝負の分かれ目となります。
いかに早く攻撃の態勢を整え、相手の進化を阻害できるかが、この対面の全てと言っても過言ではありません。 相手の準備が整う前に、どれだけプレッシャーをかけられるかが重要です。
たねポケモンを狩り尽くす爽快感とリスク
この対面では、メガダークライexのナイトレイドやイーユイのうずまくねたみが驚異的な刺さり方をします。 相手の盤面にいるケーシィやユンゲラ、あるいはサポート役のたねポケモンを序盤から次々と倒していくことができれば、相手は進化の基盤を失い、完全に機能不全に陥ります。 検証対戦でも、先攻を取って順調に攻撃を始められた試合は、相手にフーディンexを立たせる隙を与えずに圧勝することができました。
しかし、調子に乗ってストリンダーやハブネークにエネルギーを集中させすぎると、相手の反撃に遭ってそれらが倒された時に、後続のアタッカーが育たずに息切れしてしまうというリスクも潜んでいます。 エネルギーの配分や、アタッカーを前に出す順番には細心の注意を払う必要があります。 勢いに任せるだけでなく、冷静な盤面管理が勝利を確実なものにします。
タケルライコexデッキとの相性(不利)
今回の検証で最も苦戦を強いられ、明確に不利だと感じたのがタケルライコexデッキとの対面です。 結果こそ2勝2敗と食らいついていますが、勝った試合も綱渡りのような展開が多く、相性としてはかなり厳しいと言わざるを得ません。
草弱点を的確に突いてくる最大の天敵
その最大の理由は、タケルライコexデッキに高い確率で採用されている「オーガポンみどりのめんex」の存在です。 メガダークライexは草タイプが弱点であるため、オーガポンみどりのめんexのワザ「まんようしぐれ」を受けると、エネルギーが少しついているだけで簡単に大ダメージを受けてきぜつしてしまいます。
相手にとって、こちらのエースポケモンを簡単に処理できる手段が豊富にあるということは、それだけで圧倒的な不利を背負うことになります。 この弱点をいかにカバーするかが、最大の課題となります。
アビスアイ後の強烈なカウンター
タケルライコexのようなたねポケモンの強力なexに対しては、本来であればダークベルからのアビスアイでサクッと処理してサイドを2枚取るというのがメガダークライexの理想の動きです。 しかしこの対面では、苦労してタケルライコexをアビスアイで倒したとしても、次のターンにベンチからオーガポンみどりのめんexが飛び出してきて、弱点を突かれてメガダークライexがワンパンされてしまうという絶望的な展開が待ち受けています。
こちらがサイドを2枚取った代償としてサイドを3枚取られてしまうため、ダメージレースで絶対に勝てないという構造的な欠陥を抱えています。 アビスアイを撃つタイミング、そしてその後のフォローをどうするか。 非常に難しい判断を迫られる対面です。
タケルライコex戦の草弱点対策と今後の課題
この絶望的な不利対面を覆すためには、デッキ構築やプレイングを根本から見直す必要があります。 いくつかの対策案を考察してみましょう。
ハブネークを主軸としたサイドレースプラン
この不利な対面をどうにかして覆すためには、メガダークライexを安易にバトル場に出さず、別のアタッカーで戦い抜くプランを模索する必要があります。 そこで白羽の矢が立つのが、エキサイトパワーを持つハブネークです。
ハブネークであれば、オーガポンみどりのめんexに弱点を突かれることなく、ボスの指令やプライムキャッチャーを駆使して相手のシステムポケモンやラティアスexを狙い撃ちし、着実にサイドを稼ぐことができます。 ただし、ハブネークの火力を上げるためにはメガダークライexを場に出しておく必要があるため、ベンチに置いたメガダークライexがボスの指令で引きずり出されないよう、常に相手の動きを警戒しなければならないという難しさがあります。 メインアタッカーを囮にするという、高度なプレイングが要求されます。
手札干渉カードの採用による逆転劇への期待
今回の検証で使用したデッキレシピには、相手の手札に干渉するサポートカード(ナンジャモ、アンフェアスタンプなど)が採用されていませんでした。 メガダークライexデッキは自分の動きを押し付ける力が強い反面、相手に妨害をされない前提で組まれている部分があり、それがタケルライコexのような突破力のあるデッキに対して脆さを露呈した原因とも言えます。
今後の環境でメガダークライexを活躍させるためには、デッキの枠を少し削ってでも手札干渉のカードを採用し、相手が理想的な動きをするのを妨害しながら、泥沼の消耗戦に持ち込んで勝ち筋を見出すようなカスタマイズが必要になってくるでしょう。 特に、相手がサイドを先行したタイミングでのアンフェアスタンプからの夜の鉱山というコンボは、相手の動きを完全にフリーズさせるほどのポテンシャルを秘めています。 こうした防御的なギミックを組み込むことで、不利な対面でも勝ち筋を見出すことができるはずです。
まとめ
今回は新弾「アビスアイ」の注目カード、メガダークライexの徹底検証レビューをお届けしました。
環境トップクラスのデッキ4種と対戦した結果から、このデッキは序盤からの速攻性と、アビスアイによる強制きぜつという規格外の決定力を併せ持つ、非常に魅力的で強力なデッキであることが証明されました。
特に、自分のやりたい動きが明確で、ナイトレイドでたねポケモンを狩る、ダークベルからアビスアイを狙うといったゴールに向かって突き進むプレイングは、使っていて非常に爽快感があり、初心者から上級者まで幅広い層におすすめできるポテンシャルを持っています。
一方で、草タイプという明確な弱点が存在し、オーガポンみどりのめんexを採用しているデッキに対しては厳しい戦いを強いられるという課題も浮き彫りになりました。
しかし、この記事で解説したように、ハブネークなどのサブアタッカーの活用や、手札干渉カードの採用といった構築の工夫次第で、その不利を覆すチャンスは十分に用意されています。
新しい環境はまだ始まったばかりです。
メガダークライexのデッキは、プレイヤーの研究が進むにつれてさらに洗練され、環境の台風の目になることは間違いありません。 この記事で紹介した立ち回りやカスタマイズ案を参考に、ぜひ皆様もメガダークライexを手にして、相手を絶望の淵に沈める強烈なアビスアイの快感を味わってみてくださいね。
























