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PS5

【Project Motor Racing】良い点・悪い点まとめ|実際にプレイした感想

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編集デスク・ゲーム攻略ライターの桐谷シンジです。 今回も、読者の皆様から多く寄せられている質問にお答えしていきます。

この記事を読んでいる方は、話題の新作レースシム『Project Motor Racing』の購入を検討していたり、その評判が気になっていたりすると思います。

「本当にProject CARS 2の正当後継作なのか?」 「シムとしてどれくらいガチなのか?」 「初心者でも楽しめるのか?」

そんな疑問をお持ちではないでしょうか。

この記事を読み終える頃には、Project Motor Racingが自分に合ったゲームかどうかの疑問が解決しているはずです。

この記事の要約
  • Project CARS開発陣による「ガチ勢」向け至高のシミュレーター
  • 前代未聞!家庭用ゲーム機(CS機)でもMOD導入が可能
  • 720Hz物理エンジンによる圧倒的な挙動とFFBのリアリティ
  • AIが強すぎて初心者は苦戦必至の高難易度仕様

 

それでは解説していきます。

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Project Motor Racingとは?ファン待望の「原点回帰」

まずは、本作がどのような立ち位置のゲームなのか、その背景から深掘りしていきましょう。

レースゲームファン、特にシミュレーター勢(シム勢)にとって、本作は単なる新作ではありません。 ある種の「約束された復活」とも言えるタイトルです。

Ian Bell率いるStraight4 Studiosの挑戦

本作を開発したのは「Straight4 Studios」。 このスタジオを率いるのは、かつてSlightly Mad Studiosで『GTR』シリーズや『Project CARS』シリーズを生み出したIan Bell氏です。

多くのファンが記憶している通り、『Project CARS 2』は天候変化や挙動のリアルさで高い評価を得ました。 しかし、続編の『3』ではアーケード寄りの操作感に舵を切り、コアなファンが離れてしまったという経緯があります。

その後、スタジオは解散。 続編の道は絶たれたかに思えました。

しかし、Ian Bell氏は諦めていませんでした。 彼が新たなスタジオを立ち上げ、「本当に作りたかったリアルシミュレーター」として世に送り出したのが、この『Project Motor Racing』なのです。

まさに、『Project CARS 2』の精神的続編(スピリチュアル・サクセサー)と呼ぶにふさわしい作品と言えるでしょう。

異色のタッグ?Farming Simulatorのエンジンを採用

本作の特筆すべき点は、パブリッシャーおよび技術提携先が「GIANTS Software」であることです。 GIANTS Softwareといえば、あの超人気農業シム『Farming Simulator』の開発元です。

「農業ゲーのエンジンでレースができるのか?」

発表当初はそんな不安の声も聞かれましたが、実際にプレイしてみるとその親和性の高さに驚かされます。 彼らが提供する「GIANTS Engine」は、広大なオープンワールドや複雑な物理演算、そして何よりMOD(改造データ)の管理に長けています。

これにIan Bell氏たちの物理演算ノウハウを融合させることで、これまでのレースゲームにはない拡張性を手に入れました。

発売日と対応プラットフォーム

本作はPCだけでなく、PlayStation 5やXbox Series X|Sといった現行コンソール機にも対応しています。 さらに、PCとコンソール間でのクロスプレイもサポート。

シミュレーターとしての硬派な中身を持ちながら、プラットフォームの壁を超えて多くのプレイヤーとレースができる環境が整っています。

720Hz物理エンジンが生み出す「極上の操作感」

実際にステアリングを握って走ってみて、最初に感じるのは「情報量の多さ」です。 本作の最大の売りである「720Hz物理エンジン」について解説します。

秒間720回の演算がもたらす世界

一般的なレースゲームの物理演算は、60Hzから360Hz程度と言われています。 しかし、Project Motor Racingは倍以上の「720Hz」で演算を行っています。

これが何を意味するかというと、タイヤが路面に接地している瞬間の計算が、とてつもなく細かく行われているということです。

  • タイヤのゴムのたわみ
  • サスペンションの微細な動き
  • 路面のわずかな起伏
  • 縁石に乗った時の衝撃

これらが秒間720回という高頻度で計算され、フォースフィードバック(FFB)としてステアリングに伝わってきます。

MOZA R5で感じた路面の「手触り」

今回のレビューにあたり、私はダイレクトドライブ方式のハンコン「MOZA R5」を使用してプレイしました。

結論から言うと、FFBの感触は極めて良好です。 路面の凹凸が「ガタガタ」と大雑把に伝わるのではなく、「ザラザラ」「ヌルヌル」といった質感まで感じ取れるような解像度の高さがあります。

特に素晴らしいのが、タイヤのグリップが抜ける瞬間の情報です。 コーナーで限界まで攻めた時、ステアリングがふっと軽くなる瞬間(=グリップを失う予兆)が明確に伝わってきます。

そのため、スピンしそうになっても瞬時にカウンターステアを当てて修正することが可能です。 この「車と対話している感覚」は、既存のシムの中でもトップクラスだと感じました。

妥協なき車両挙動のリアルさ

挙動は完全に「ガチシム」寄りです。 『グランツーリスモ7』や『Forza Motorsport』のような、パッドでも気持ちよく走れるような補正はほとんど感じられません。

  • 荷重移動:ブレーキングでしっかり前輪に荷重を乗せないと曲がらない
  • アクセルワーク:ラフに踏めば即スピン。繊細なパーシャルスロットルが必須
  • 冷えたタイヤ:走り出しのタイヤが冷えている状態では、氷の上のように滑る

「ゲーム」として楽しませるための演出よりも、「現実の車ならこうなる」というシミュレーション結果をそのまま出力している印象です。 その分、上手くコーナーを抜けられた時の達成感は、脳汁が出るほど格別です。

シムレーサー歓喜!詳細すぎるセッティング項目

本作は、メカニック気分を味わいたいプレイヤーにとっても天国(あるいは地獄)のような深さを持っています。

画面表示(HUD)の自由なカスタマイズ

地味ですが非常に嬉しかったのが、HUD(ヘッドアップディスプレイ)のレイアウト調整機能です。

多くのレースゲームでは、スピードメーターや順位表の位置は固定、あるいは数パターンのプリセットから選ぶだけです。 しかし本作では、各要素を画面上の好きな位置に、好きな大きさで配置できます。

  • 実車のメーターが見えにくいから、デジタルのスピード計を中央に配置
  • タイムアタックに集中したいから、順位表示を消去
  • タイヤ温度を常に監視したいから、テレメトリーを大きく表示

といった調整が直感的に行えます。 特にウルトラワイドモニターを使用しているユーザーにとっては、視線移動を減らすために重要な情報を中央に寄せるといった使い方ができ、非常に便利です。

初心者お断り?深淵なるセットアップ画面

車両のセッティング画面を開くと、そこには膨大な項目が並んでいます。

  • タイヤ空気圧(4輪独立)
  • ブレーキバイアス
  • ステアリングラック比
  • バンプ・リバウンド(サスペンションの伸び縮みの硬さ)
  • デプロイ上限(ハイブリッドシステム)
  • ターボブースト圧

これらはほんの一部です。 正直、私も全ての項目が挙動にどう影響するかを完璧に理解しているわけではありません。

しかし、知識がある人にとっては、自分のドライビングスタイルに合わせて車をミリ単位で調整できる最高の遊び場となるでしょう。 逆に言えば、知識がないと何をしていいか分からず、デフォルト設定で走るしかなくなりますが、デフォルトでも十分に走れるセッティングにはなっています。

コンソール版でもMOD対応!革命的な拡張性

Project Motor Racingが他のシムと決定的に違う点。 それは「公式がMODを全面的にサポートしている」こと、そして「PS5やXboxでもMODが使える」という点です。

GIANTS Softwareだからこそ実現したシステム

通常、MOD(ユーザー作成コンテンツ)といえばPC版の特権でした。 『アセットコルサ』などが今でも人気なのは、MODによって首都高や峠、架空の車などを自由に追加できるからです。

しかし、本作は『Farming Simulator』で培ったノウハウを生かし、ゲーム内に公式の「MODハブ」を用意しています。 これにより、審査を通ったMODであれば、家庭用ゲーム機でもダウンロードして導入することが可能になる予定です。

  • 新しいコースの追加
  • マニアックな旧車の追加
  • グラフィック設定の変更プロファイル

これらがCS機で楽しめるとなれば、レースゲームの寿命を飛躍的に延ばす革命的な機能と言えます。 現状、まだリリース直後で数は少ないですが、今後クリエイターたちが参入してくれば、無限のコンテンツが広がる可能性があります。

特に日本のユーザーにとっては、有志による「日本のサーキット」や「峠コース」の追加が期待されるところです。

気になる点・悪い点:AIと難易度の壁

ここまで褒めてきましたが、手放しでおすすめできるかと言うと、そうではありません。 実際にプレイして感じた「明確な不満点」や「人を選ぶポイント」について、正直に解説します。

AIが強すぎる問題

これが最大の問題点かもしれません。 シングルプレイでAIと戦う際、難易度設定ができるのですが、このAIが異常に速いです。

私は普段からレースゲームをプレイしていますが、AIの強さを「50(標準)」に設定しても、勝つどころか最下位を脱出するのすら困難でした。

  • 予選タイムが速すぎる:プレイヤーが完璧なラップを刻んでも、平気で数秒速いタイムを出してくる
  • ラインを譲らない:こちらの存在を認識しているのか怪しいほど、強引にレコードラインを死守してくる
  • ミスのなさ:人間ならミスをするような難しいコンディションでも、AIはオンレール(線路の上を走るよう)に正確に走る

「AIレベル20」くらいまで下げてようやく良い勝負ができる、という報告も多数上がっています。 「初心者が徐々に上手くなってAIに勝つ」というレベルデザインのバランス調整が、現状ではうまくいっていない印象を受けます。

アップデートでの改善が待たれますが、現時点では「勝てないストレス」を感じる可能性が高いです。

夜間走行の視認性が悪すぎる

リアリティを追求しすぎた弊害でしょうか。 夜のレースが「本当に真っ暗」です。

もちろん、実際の耐久レースの夜間走行も暗いものですが、ゲームとしては視認性が悪すぎてプレイに支障が出ます。 ヘッドライトの照射範囲が狭く、コーナーの先が全く見えません。

さらに問題なのが、先行車のブレーキランプの視認性です。 最近のレースカーはLEDで輝度が高いはずですが、本作ではブレーキランプの光り方が弱く、「いつブレーキを踏んだか」が直感的に分かりにくいです。

ただでさえシビアな挙動で、AIが急減速してくる中、ブレーキランプが見えにくいのは致命的で、追突事故(通称:カマ掘り)の原因になります。

リプレイ映像の演出不足

レース後の楽しみである「リプレイ」ですが、カメラワークが非常に淡白です。

トレーラー映像では映画のような迫力あるカメラアングルが使われていましたが、実際のリプレイは定点カメラが遠くから車を映すだけのシーンが多く、スピード感や迫力に欠けます。

自分の走りをカッコよく眺めたい、フォトモードで映える写真を撮りたい、というユーザーにとっては少々物足りない仕様です。 ここもMODで改善されることを期待したいポイントです。

他タイトルとの比較(GT7・Forza・Assetto Corsa)

ここで、ライバルとなる主要レースゲームとの比較を表にまとめました。 購入の際の参考にしてください。

特徴 Project Motor Racing Gran Turismo 7 Forza Motorsport Assetto Corsa Comp.
挙動 ガチシム(超硬派) シムケード(遊びやすい) シム寄り ガチシム
FFB 720Hz(極上) 良好 普通 非常に良い
AI 鬼強い 普通(調整可) 普通 強い
車種数 約70台(厳選) 500台以上 500台以上 GTカー中心
MOD CS機対応 なし なし PCのみ
初心者 非推奨 推奨 推奨 練習が必要
VR PCのみ対応 PSVR2対応 なし PCのみ対応

数字で見ると車種数は少ないですが、1台1台の作り込みと物理演算の密度が違います。 「たくさんの車を集めたい」ならGT7、「リアルな挙動で走りたい」ならProject Motor Racing、という選び方が正解でしょう。

まとめ:これは「ゲーム」ではなく「シミュレーター」だ

今回は『Project Motor Racing』の良い点・悪い点を徹底解説しました。

最後に、どのような人にこのゲームがおすすめなのかをまとめます。

おすすめできる人

  • ハンドルコントローラー(ハンコン)を所有している人
  • 『Project CARS 2』のリアルな挙動が好きだった人
  • 車のセッティングを細かく煮詰めるのが好きな人
  • 家庭用ゲーム機でMODを使った拡張を楽しみたい人

おすすめできない人

  • パッド(コントローラー)で気軽にレースを楽しみたい人
  • レースゲーム初心者で、爽快感を求めている人
  • AIに理不尽な強さを見せつけられると心が折れる人
  • 車のコレクション(収集)がメインの目的の人

一言で言えば、**「選ばれし者のための硬派なシミュレーター」**です。

敷居は間違いなく高いです。 しかし、タイヤの温度管理、路面状況の変化、荷重移動といった要素をすべて完璧にコントロールし、コーナーを全開で抜けられた時の快感は、他のゲームでは味わえないレベルに達しています。

もしあなたが「もっとリアルな走りを体験したい」と飢えているなら、このProject Motor Racingは間違いなく買いです。 逆に、「休日に軽く走ってストレス発散」という用途なら、火傷する可能性があります。

今後のMODコミュニティの盛り上がり次第では、10年遊べる傑作になるポテンシャルを秘めています。 覚悟を決めて、このリアルなレースの世界に飛び込んでみてはいかがでしょうか。

参考: 本記事執筆にあたり、以下の動画も参考にさせていただきました。 Project Motor Racingのプレイレビュー映像

この動画は、Project Motor RacingのAIの挙動やキャリアモードの詳細、物理エンジンの感触について詳しく解説しており、本作がProject CARS 2の精神的続編と呼ばれる理由を深く理解するのに役立ちます。

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