編集デスク ゲーム攻略ライターの桐谷シンジです。今回も多く寄せられてる質問にお答えしていきます。
この記事を読んでいる方は、ストーリーの終盤や裏ボス攻略に向けて、キャラクターの装備構成や、どのアクセサリーが本当に強いのかが気になっていると思います。特に、アクセサリー枠は限られているため、最適解を見つけるのは熟練のプレイヤーでも悩むポイントです。
この記事を読み終える頃には、必須級アクセサリーの全ての効果と入手場所、そして意外と知られていない「回復量爆増」の裏技テクニックまでの疑問が解決しているはずです。
- 経験値とJPを最大化する旅の必須アイテム
- サポアビ枠を節約する火力増強アクセサリー
- 戦況を有利にする補助・状態異常対策装備
- 回復量を永続強化する裏技的活用法
それでは解説していきます。
必携!旅の効率を劇的に変える「お供系」アクセサリー
RPGにおいて「稼ぎ」は避けて通れない道です。しかし、本作『オクトパストラベラー』においては、装備一つでその効率が天と地ほど変わります。まずは、ゲームクリア後まで、いや、クリア後こそ手放せなくなる「旅の神器」とも呼ぶべきアイテム群を紹介しましょう。これらは入手した瞬間から常時装備推奨のアイテムです。
経験値・JP・お金稼ぎの「三種の神器」
冒険を進める中で、「もう少しレベルがあれば」「アビリティを習得したいけどJPが足りない」「強力な装備を買うお金がない」という壁にぶつかることは日常茶飯事です。これらを解決するのが以下のアクセサリーセットです。
- EXPブースター
- JPブースター
- 幸せのブローチ
- 繁盛のお守り
これらは、それぞれ「獲得経験値」「獲得JP(ジョブポイント)」「獲得リーフ(お金)」を増加させる効果を持っています。特に、本作のシステム上、キャラクターごとのストーリー攻略推奨レベルと実際のパーティレベルに乖離が生まれやすいため、これらを早期に入手・装備しておくことは、スムーズな攻略において「必須」と言えます。
効果の重複と装備のコツ
よくある質問として「複数装備したら効果は倍になるのか?」という点がありますが、検証の結果、同系統の効果は重複しない仕様となっているようです(例:幸せのブローチを2つ付けても効果は1つ分)。そのため、パーティ内の誰か一人に1つずつ装備させておけば問題ありません。
重要なのは、**「控えメンバーに装備させても効果は発揮されない」**という点です。必ずバトルに参加するフロントメンバー(戦闘に出ている4人)のうち、誰かのアクセサリー枠を使用する必要があります。 終盤のボス戦など、本気でステータスを盛らなければならない場面では「外すか否か」の選択を迫られますが、道中の雑魚戦やダンジョン探索中は、メインアタッカー以外のサポート役の枠を使って常時装備させておくのが鉄則です。
特に後半になればなるほど、JPは余り気味になる一方で、レベル上げ(EXP)の必要性は増してきます。状況に応じて付け替える手間を惜しまないことが、最強パーティへの近道です。
レアモン狩りとレベル上げを加速する「遭遇操作系」
次紹介するのは、エンカウント(敵との遭遇)に関連する以下の2つです。
- 引き寄せのリボン
- 激運のコイン(※レアモンスター遭遇率アップ系)
本作は非常に親切な設計になっており、意図しないエンカウントにイライラさせられることは少ないです。「エンカウント率ダウン」のアビリティをつければ、驚くほど快適にマップを移動できます。
しかし、逆に「今すぐ戦いたい」「レベル上げをしたい」「レアモンスターを狩りたい」という時には、敵が出てこないことがストレスになります。そこで活躍するのがこれらです。
驚異の遭遇率アップ効果
特に「激運のコイン(レアモンスター遭遇率アップ)」の効果は絶大です。体感値ではありますが、装備なしの状態と比較して5倍から8倍近く遭遇しやすくなると感じています。キャットリンやオクトリンといった、大量の経験値・お金を持つボーナスモンスターを狙う「キャットリン狩り」においては、このアクセサリーの有無が時給(時間あたりの効率)を決定づけます。
「引き寄せのリボン」も同様に、特定の敵からドロップアイテムを狙いたい場合や、短時間で戦闘回数を重ねたい場合に重宝します。これら6点のアイテムは、「旅のお供」として常にインベントリの取り出しやすい位置に置いておきたいセットです。
入手方法まとめ(旅のお供編)
| アクセサリー名 | 主な入手場所・方法のヒント |
|---|---|
| EXPブースター | 海上の宝箱、または特定の高難易度ダンジョン |
| JPブースター | ストーリー中盤の町、特定のNPCからの入手 |
| 幸せのブローチ | 特定のサブクエスト報酬 |
| 繁盛のお守り | 商人ギルド関連、または特定の町での購入・入手 |
| 引き寄せのリボン | 特定のサブストーリークリア報酬 |
| 激運のコイン | 高レベル帯ダンジョンの宝箱 |
※入手場所はゲームの進行度によりアクセスできない場合があります。ネタバレ回避のため詳細な座標は伏せますが、上記をヒントに探してみてください。
火力を底上げする「サポアビ代用系」アクセサリー
次はバトルにおける「強さ」に直結するアクセサリーです。本作の醍醐味である「サポートアビリティ(サポアビ)」の組み合わせですが、装備できる枠は1キャラにつき「4つ」までと決まっています。
「ダメージ限界突破」「BPプラス」「消費SPダウン」…つけたいアビリティは山ほどあるのに、枠が足りない。そんな悩みを解決するのが、**「アクセサリーでサポアビと同様の効果を得る」**というテクニックです。
ダメージ倍率を跳ね上げる「火力三種の神器」
物理アタッカー、魔法アタッカー問わず、ダメージを伸ばすために必須となるのが以下の3つです。
- 一気野性の爪(クリティカルダメージ強化)
- 進化の重火(ブーストダメージ強化)
- 誓いの繊維(ブレイクダメージ強化)
これらはそれぞれ、特定の条件下でのダメージを飛躍的に上昇させます。
クリティカル時の火力を最大化する「一気野性の爪」
クリティカル攻撃が発生した際のダメージ倍率を増加させます。検証によると、通常のクリティカルダメージ補正(約1.25倍)に対し、このアクセサリーを装備することで約1.5倍近くまでダメージが伸びることを確認しています。
「そもそもクリティカルが出ないと意味がないのでは?」と思うかもしれませんが、発明家の「クリティカルスコープ」や、各種バフ、または確定クリティカルを持つアビリティ(真・十文字斬り等)と組み合わせることで、常時高火力を叩き出すことが可能です。特に多段ヒットする技を持つキャラクターとの相性は抜群です。
ブースト攻撃を強化する「進化の重火」
BP(ブーストポイント)を使用して攻撃した際のダメージ補正をさらに引き上げます。サポートアビリティの「ブースト強化」に該当する効果です。 ボス戦などここぞという場面では必ずブーストして最大火力を叩き込むため、実質的に「必殺技の威力を底上げする」アイテムと言えます。腐る場面がほとんどない、汎用性の塊のようなアクセサリーです。
ブレイク中の敵を粉砕する「誓いの繊維」
敵がブレイク(シールドが0の状態)している時のダメージをアップさせます。入手時期はほぼクリア後や裏ボス挑戦手前になることが多いですが、その分効果は絶大です。 本作の戦闘の基本は「ブレイクして大ダメージを与える」ことにあるため、このアクセサリーはゲームシステムそのものと噛み合っています。
重複が可能!限界突破の火力ロマン
ここが最大のポイントですが、これらのアクセサリー効果は、サポートアビリティの同名効果と重複します。
例えば、「進化の重火(アクセ)」を装備した状態で、戦士のサポートアビリティ「ブースト強化」をセットすると、それぞれの倍率が乗算され、ダメージはさらに跳ね上がります(1.2倍×1.2倍のようなイメージ)。
- サポアビ枠の節約に使うか
- サポアビと重ねて特化型にするか
この選択ができる点が非常に戦略的です。 通常、火力役は「ダメージ限界突破(99999ダメージ)」のサポアビで1枠埋まってしまうため、残りの3枠をどう使うかが悩みどころです。アクセサリーで「ブースト強化」や「クリティカル強化」を補うことができれば、空いたサポアビ枠に「攻撃力アップ」や「改造アクセサリー」などを入れ込むことができ、ダメージ計算の最適解が広がります。
デバフのプロフェッショナルへ「弱化増しのお守り」
火力系とは少し毛色が異なりますが、デバフ(弱体効果)を付与する役割のキャラ(盗賊や踊子など)に持たせたいのがこれです。
- 弱化増しのお守り(デバフターン延長)
敵にステータスダウンや状態異常を付与した際、その効果ターン数を「+1ターン」します。これはサポートアビリティの「弱体効果延長」と同等の効果です。 たかが1ターンと思うなかれ。ブーストなしでデバフをかけた場合、通常は2ターン(実質次のターンで切れる)程度ですが、これが3ターンになるだけで、かけ直しの手間が激減します。
特にボス戦では、防御ダウンや攻撃ダウンを維持することが生存率と討伐速度に直結します。デバフ役は火力役ほどサポアビ枠がカツカツではないことが多いですが、耐久力を上げるためのHPアップ系などを積みたい場合、アクセサリーでこの枠を確保できるのは非常に大きいです。
入手方法まとめ(サポアビ代用編)
| アクセサリー名 | 入手ヒント |
|---|---|
| 一気野性の爪 | 闘技場や特定NPCとの試合報酬 |
| 進化の重火 | ストーリー終盤のボスドロップ、または高難易度宝箱 |
| 誓いの繊維 | クリア後ダンジョンの最奥、または裏ボス関連 |
| 弱化増しのお守り | 中盤以降の町、夜間のNPC所持品 |
困ったらこれ!思考停止で強い「補助系」装備
どのキャラクターに何を装備させるか迷った時、とりあえずこれを付けておけば間違いないという「汎用最強」アクセサリーを紹介します。
完全耐性とBP供給「希望の涙」
入手は物語の終盤になりますが、その効果は破格です。
- 希望の涙
- 効果1:恐怖・気絶などの厄介な状態異常を無効化
- 効果2:バトル開始時 BP+1
前半の状態異常無効も強力ですが、真価は「開幕BP+1」にあります。商人のサポアビ「BPプラス」の上位互換と言える性能です。 開幕からBPが2ある状態でスタートできるため、最初の手番でいきなり強力な全体攻撃を放ったり、バフを最大強化でかけたりと、戦術の幅が劇的に広がります。雑魚戦の1ターンキル周回にも、ボス戦の速攻セットアップにも使える、まさに「希望」の名にふさわしい逸品です。
必殺技を連発する「石のブローチ」
- 石のブローチ(必殺技ゲージ上昇量増加)
本作の奥義とも言える「底力(ラテンツパワー)」や必殺技のゲージ蓄積速度を加速させます。 ブレイク時や被ダメージ時だけでなく、攻撃行動をとるだけでゲージがもりもり溜まるようになります。
底力が強力なキャラクター(例:オーシュットやキャスティなど)に装備させれば、戦闘中に複数回底力を発動することも現実的になります。「いきなり底力MAX」のサポアビと異なり、長期戦で真価を発揮するタイプです。 回復役やタンク役に持たせて、緊急時の立て直しスキルをいつでも使えるようにしておく運用も非常に安定感があります。
ステータスを暴力的に上げる「数値上昇系」
シンプルイズベスト。ステータスの数値を大幅に上げるアクセサリーは、どんな搦め手よりも強い場合があります。
HPとSPの最大値を盛る
- 助手のお守り(最大HP+1200)
- 師匠のお守り(最大SP+120 / 属防+120)
特筆すべきは「HP+1200」です。学者や神官など、HPが低く打たれ弱い後衛職にとって、HP1200の上昇は生存率を劇的に変えます。全体攻撃一発で沈んでいたキャラが、余裕を持って耐えられるようになるのです。 パーティ全体の耐久バランスを整えるために、打たれ弱いキャラには優先的に回しましょう。
SPアップも地味ながら強力です。消費の激しい大魔法を連発するキャラにとって、SP枯渇は死活問題。SP管理の手間が減る=攻撃回数が増えることに直結します。
瞬間火力を高める「サカの魔眼」
- サカの魔眼(物攻+120 / 属攻+120 / 戦闘開始時デバフ付与)
物理攻撃力と属性攻撃力の両方を大幅に上げますが、デメリットとして戦闘開始時に自身にデバフがかかります。しかし、このデバフは数ターンで切れるため、長期戦となるボス戦ではほとんど気になりません。 デメリットを許容できるなら、最強クラスのステータス補正値を得られます。速攻で終わらせる雑魚戦よりも、腰を据えて戦うボス戦向きの装備と言えるでしょう。
【裏技】回復量が永続バフ!?「手縫いの手袋」の秘密
今回、私が最も紹介したかったのがこのアイテムです。一見地味な性能に見えますが、特定の運用をすることで**「とんでもない回復装置」**へと化けます。
手縫いの手袋の性能
- 属防 +60
- バトル開始時、属防アップの効果付与(3ターン)
一見すると、「属防がちょっと上がって、開幕バフがかかるだけ」の防御用アイテムに見えます。しかし、ヒーラー(特に継続回復使い)にとっては最強装備の一角です。
継続回復(リジェネ)の仕様
本作の「継続回復(ターン終了時にHP回復)」の効果量は、かけた時点での術者の「属防」ステータスに依存します。ここまでは一般的な知識ですが、重要なのはここからです。
「バフで上昇したステータスも、回復量計算に含まれる」 「効果を延長しても、最初のかけた時点の回復量が維持される」
つまりどういうことか。
- 「手縫いの手袋」を装備して戦闘開始。
- 「属防アップ」のバフがかかった状態でスタート。
- このバフがかかっている間に「継続回復魔法」を味方全体にかける。
- 通常よりも高い属防値を参照して計算された、高回復量のリジェネが付与される。
- その後、属防アップのバフが切れても、リジェネの回復量は高いまま維持される。
- さらに、リジェネの効果ターンを上書き(延長)し続けている限り、戦闘終了まで永続的に強化された回復量を得られる。
実測値の比較
実際に検証を行いました。
- パターンA: 手縫いの手袋なし(属防のみアクセ等で同等に調整)
- 継続回復量:約 450
- パターンB: 手縫いの手袋あり(開幕属防バフあり)
- 継続回復量:約 680
なんと、約1.5倍近く回復量が跳ね上がりました。 踊子の「舞」などで属防バフをかけ直す手間なく、開幕にただ回復魔法を撃つだけで、この恩恵を受けられるのです。
テクニックの応用:永続機関の完成
商人のBPパサーや、効果時間を延長するアビリティを駆使して、この「強化リジェネ」を切らさないように立ち回るだけで、パーティの生存率は盤石になります。 もし途中でリジェネが切れそうになっても、効果が残っているうちに上書きすれば「高回復量」の状態(スナップショット)が引き継がれます。
「手縫いの手袋」は、ただの防御アイテムではありません。**「手間いらずの回復量ドーピングアイテム」**なのです。ヒーラー役のキャスティやテメノスには、ぜひ騙されたと思って装備させてみてください。ボス戦での安定感が段違いになります。
まとめ
今回はオクトラ0(II)の攻略において、終盤まで、そしてクリア後も活躍し続ける「必須級アクセサリー」を紹介しました。
- 旅のお供系:レベル上げと金策の効率を最大化する。
- 火力アップ系:サポアビ枠を節約し、ダメージ上限を目指す。
- 補助・ステータス系:BP供給やHP底上げで安定感を作る。
- 手縫いの手袋:継続回復の仕様を利用した回復量ブースト。
たかがアクセサリー、されどアクセサリー。 武器や防具は「数値」しか見ないことが多いですが、アクセサリーは「効果」で戦況をひっくり返す力を持っています。
もし、インベントリの肥やしになっているアイテムの中に今回紹介したものがあれば、ぜひ一度装備してその効果を体感してみてください。「どうしても勝てなかったあのボス」があっさり倒せるようになるかもしれません。
みなさんの旅路が良いものになることを願っています。
筆者情報
桐谷シンジ フリーランスのゲーム攻略ライター。慶應大学卒業後、大手出版社を経て、現在に至る。幅広いゲームに携わるが、主にRPG/FPS/サンドボックス系のゲームを得意とする。最近の悩みは趣味の時間が取れず、積みゲーが100作品を超えたこと。







