編集デスク ゲーム攻略ライターの桐谷シンジです。 今回も多く寄せられてる質問にお答えしていきます。
この記事を読んでいる方は、フィールドやダンジョンで遭遇する希少な経験値モンスター「キャットリン」に遭遇した際、先制攻撃ができずに逃げられてしまい、悔しい思いをしていることが多いのではないでしょうか。
レベル上げにおいて、これほど歯がゆい瞬間はありませんよね。 特に高レベル帯を目指す上で、キャットリン狩りの効率化は避けて通れない道です。
この記事を読み終える頃には、キャットリンの逃亡をシステム的に封じ込め、確実に経験値とリーフを稼ぐための「理論と実践」が完全に理解でき、レベル99への道筋が明確になっているはずです。
- バルジェロの特殊アビリティを活用した逃走阻止ギミックの解説
- 経験値とリーフ獲得量を最大化するパーティ編成と装備構成
- 誰でも再現可能な行動順調整と確殺のコマンド入力手順
- 効率的な周回を実現するための細かな準備と心構え
それでは解説していきます。
キャットリン逃亡のストレスから解放される「絶対確殺」のメカニズム
なぜキャットリンは逃げるのか?速度と行動順の秘密
RPGにおいて「メタル系」や「キャットリン系」と呼ばれるボーナスモンスターは、莫大な経験値を持つ反面、極めて高い「回避率」と「逃走率」、そして何よりも圧倒的な「速度」を持っています。
オクトパストラベラー0においても例外ではありません。
通常の戦闘であれば、こちらのパーティメンバーがある程度育っていれば先手を取ることは容易ですが、キャットリン種、特に上位種であるブルジョワキャットリンなどは、こちらの速度ステータスを嘲笑うかのような速さで行動ターンが回ってきます。
システム内部の話をすると、戦闘開始時の行動順(タイムライン)は、キャラクターごとの「速度」ステータスに乱数を加味して決定されます。
キャットリンはこの基礎速度が極端に高く設定されているため、普通に戦っているだけでは、プレイヤーがコマンドを入力する前に「逃げる」を選択され、戦闘が終了してしまうのです。
この「速度負け」こそが、多くのプレイヤーが抱える悩みの根源です。
どんなに火力が高い武器を持っていても、どんなに強力な必殺技を持っていても、ターンが回ってこなければ意味がありません。
したがって、キャットリン狩りにおける最優先事項は「火力」ではなく「行動権の確保」にあるのです。 ここを履き違えて攻撃力ばかり上げていると、いつまで経っても安定した狩りは実現できません。
救世主「バルジェロ」の特殊ジョブ特性「先駆け」とは
ここで登場するのが、今回の戦術の要となるキャラクター「バルジェロ」です。
彼は単なる強力なアタッカーというだけでなく、キャットリン狩りにおいて唯一無二の役割を果たす特殊な能力を持っています。 それが特殊ジョブ特性、あるいはアビリティとして実装されている「先駆け」です。
「先駆け」の効果は、非常にシンプルかつ強力です。 「戦闘開始時、自分だけが1ターン目に行動できる」というものです。
通常の戦闘では敵味方入り乱れての1ターン目が始まりますが、バルジェロがパーティにいる場合、彼専用の「0ターン目」とも言うべき特別なフェーズが発生します。
このフェーズでは、敵であるキャットリンは動くことができません。 どれだけキャットリンの速度が速かろうと、システム的に割り込まれることのない「バルジェロだけの時間」が確保されるのです。
この「先駆け」こそが、長年プレイヤーを苦しめてきた「キャットリンの初手逃げ」に対する究極の回答です。
しかし、ただバルジェロが先に動くだけでは、彼が攻撃して少し削った後に、通常の1ターン目が始まり、そこでキャットリンに逃げられてしまう可能性があります。
重要なのは、「先に動けること」を利用して、「次も自分たちが有利に動ける状況を作る」ことです。 そこで次のキーアイテムが登場します。
逃走を封じる鍵「粘着糸」の驚くべき効果
バルジェロが「先駆け」で確保した貴重な1手番。 ここで使用すべきスキルは、高火力の攻撃技でも、盗むスキルでもありません。
「粘着糸」です。
このアビリティの効果を正しく理解しているかどうかが、上級者への分かれ道と言っても過言ではありません。
「粘着糸」は、対象の敵単体にダメージを与えつつ、「次のターンの行動順を最後尾にする」というデバフ効果を付与します。 これが今回の「絶対確殺」メソッドの核心です。
流れを整理しましょう。
まず「先駆け」によって、キャットリンが動く前にバルジェロが動きます。 そこでキャットリンに「粘着糸」を撃ち込みます。
すると、キャットリンは次のターン(実質的な2ターン目)、強制的に行動順が一番最後に回されます。
本来であれば圧倒的な速度でターン冒頭に逃げ出すはずのキャットリンが、粘着糸の効果によって、味方全員が行動し終えるまで動けなくなるのです。
これにより、2ターン目は味方全員(最大4人〜8人)が、キャットリンが動く前に一方的に行動できる「ボーナスタイム」となります。
ブレイクして動きを止めるもよし、盗賊キャラでアイテムを盗むもよし、オーバーキルを狙って最大ダメージを叩き込むもよし。 完全に無防備な状態のキャットリンを、料理するように処理することができるのです。
このロジックさえ完成させれば、運に左右される要素は皆無となり、「100%」の確率でキャットリンを狩ることが可能になります。
1ターン目と2ターン目の完全制御フローチャート
では、実際の戦闘の流れを脳内でシミュレーションしてみましょう。
フィールドを歩いていて、画面が切り替わり、目の前に「ブルジョワキャットリン」が現れました。 心拍数が上がる瞬間ですが、この編成なら焦る必要はありません。
【フェーズ1:0ターン目(先駆け)】
- 戦闘開始。敵よりも先にバルジェロのコマンド入力画面が表示されます。
- バルジェロのアビリティから「粘着糸」を選択。
- ターゲットをキャットリン(複数いる場合は最も価値の高い個体)に合わせます。
- 実行。キャットリンに少量のダメージが入り、デバフアイコン(行動順低下)が付与されます。
- ここでバルジェロの行動終了。
【フェーズ2:1ターン目(実質2ターン目)】
- 通常のターンが開始されます。バルジェロの「先駆け」には、次ターンの味方全員のBP(ブーストポイント)を+1する効果も含まれている場合が多く、最初から有利な状態で始まります。
- タイムラインを確認してください。キャットリンのアイコンが一番右端(最後尾)にあるはずです。
- ここからは「料理」の時間です。
- 主人公(盗賊): まずは「盗む」を実行。キャットリン系は高額で売れる換金アイテムや、貴重なステータスアップアイテムを持っているため、倒す前に盗むのが鉄則です。
- 削り役: シールドポイントを削りつつ、HPを調整します。倒してしまわないように注意が必要ですが、後述するオーバーキルボーナスを狙うなら、ここでブレイクさせておくのが定石です。
- とどめ役: 最後に動くキャラクターで、最大火力を叩き込みます。
このように、システムをハックするかのような手順で、あの逃げ足の速いキャットリンを完全にコントロール下に置くことができるのです。
これは単なる攻略テクニックを超えた、一種の芸術的なプレイフィールすら感じさせるものです。
経験値と富を最大化する「レベル上げ特化編成」の全貌
パーティ編成の全体像と役割分担(削り・とどめ・サポート)
絶対確殺のギミックを理解したところで、次はそれを実行するための最適なパーティ編成について解説します。
オクトパストラベラー0の戦闘は最大8人パーティ(前衛4人・後衛4人)で行われますが、キャットリン狩りにおいて重要なのは「誰がどの役割を担うか」という明確な役割分担です。
漫然と好きなキャラを並べるだけでは、効率は上がりません。
役割は大きく分けて4つあります。
- ギミック始動役(必須): バルジェロ。これがいなければ始まりません。
- 資源回収役: 盗むスキルを持つキャラクター(主人公など)。経験値だけでなくリーフやアイテムも最大化するために必須です。
- 削り・とどめ役: キャットリンのHPを調整し、最後にオーバーキル(HP以上のダメージを与えて倒すこと)ボーナスを得るためのアタッカー。会心の一撃が出やすい槍攻撃などが適しています。
- サポート・育成枠: 戦闘には直接参加しないものの、居るだけで経験値やリーフの獲得量を増やすパッシブスキルを持つキャラ、あるいは単純にレベルを上げたい育成中のキャラクター。
この4つの役割を8枠の中にどう配置するかが、編成の妙味となります。
特に前衛の4人は行動順やコマンド入力の手間に直結するため、厳選する必要があります。 後衛は基本的にサポート枠か、入れ替え用の予備戦力となりますが、今回の戦術では敵にターンを回さないため、後衛が戦闘に出ることはほぼありません。
つまり、後衛4枠は完全に「育成枠」や「置物(パッシブスキル要員)」として活用できるのです。
必須キャラクター解説:バルジェロ、主人公、オルベリク
ここでは、この戦術において核となる3名のキャラクターについて、評論家視点で詳細に分析します。
1. バルジェロ(ゴッドファーザー)
彼については前述の通り、「先駆け」と「粘着糸」のコンボが本体と言っても過言ではありません。 しかし、彼の魅力はそれだけではありません。
短剣による高火力攻撃や、風属性魔法による全体攻撃も持っており、キャットリンが出なかった場合の通常の雑魚敵処理においても非常に優秀です。 彼の存在が、この「レベル上げ特化編成」を「汎用周回編成」へと昇華させています。
彼には必ず「粘着糸」を装備させ、MP管理のために「戦闘後SP回復」などのアクセサリをつけておくと、宿屋に戻る回数を減らせて効率的です。
2. 主人公(盗賊ジョブ推奨)
多くのプレイヤーが選んでいるであろう主人公キャラクターですが、キャットリン狩りにおいては「盗賊」としての役割が求められます。 アビリティ「盗む」あるいは「もっと盗む」は必須です。
キャットリンから得られる「キャットリンの髭」などの換金アイテムは、ゲーム内経済を回す上で非常に重要です。
また、主人公は「交代」する必要がない固定枠であることが多いため、彼(彼女)に速度装備を固め、バルジェロの次に動けるように調整するのがセオリーです。
バルジェロが糸を吐き、主人公が盗む。 この美しい連携こそが、富への近道です。
3. オルベリク(あるいは高火力槍使い)
「剣士」として名高いオルベリクですが、ここでは「槍」による攻撃性能に着目します。 キャットリン種は防御力もそれなりに高いですが、槍属性が弱点であることが多いです(あるいはクリティカルが出やすい「会心の槍」などのアビリティを活用します)。
「会心の槍」は確定でクリティカルヒットが発生するため、ダメージ計算がしやすく、「あとこれくらいで倒せる」という計算が狂いにくい利点があります。
また、オーバーキルボーナス(敵の残りHPを大幅に超えるダメージで倒すと、経験値ボーナスが入るシステム)を狙う際、単発超火力の技は非常に重宝します。
オルベリクでなくとも、同等の火力が出せる槍使いや、高火力の単体攻撃持ちであれば代用は可能ですが、剛剣の使い手である彼の信頼性は頭一つ抜けています。
自由枠の活用法:育成枠とサポート枠のバランス
前衛4人のうち、バルジェロ、主人公、とどめ役(オルベリク等)で3枠が埋まります。 残りの前衛1枠と、後衛4枠の計5枠は、比較的自由に使える「自由枠」となります。
ここをどう使うかで、プレイヤーの個性が出ます。
前衛4枠目の使い方
ここには「BPパサー(BP譲渡役)」を入れることを強く推奨します。 例えば、商人ジョブのキャラクターや、支援に長けた薬師などです。
バルジェロの「先駆け」効果で2ターン目にはBPが溜まっていますが、さらにBPを供給することで、とどめ役が最大ブーストで攻撃を放てるようになります。 これにより、オーバーキルボーナスの発生率を極限まで高めることができます。
「ルード」などのキャラがいれば、BPを味方に渡すアビリティで火力を底上げしましょう。
後衛4枠の使い方
ここは完全に「パッシブスキル」の見本市にするのが正解です。 戦闘に参加しなくても効果を発揮する「獲得経験値アップ」「獲得リーフ(お金)アップ」の特殊アビリティを持つキャラクターを優先的に配置します。
例えば、獲得経験値を底上げするキャラや、エンカウント率を操作するアクセサリを持たせたキャラなどです。
もしそういったキャラがいなければ、単純にレベルを上げたい低レベルのキャラクターを配置しておけば、戦闘終了時に莫大な経験値を吸って、驚くべきスピードで育っていきます。
獲得経験値・リーフを最大化する支援アビリティ一覧
効率を突き詰めるならば、戦闘勝利時のリザルト画面で表示される数字にもこだわりたいものです。 以下の要素を組み合わせることで、1戦あたりの実入りは数倍に膨れ上がります。
- 獲得経験値強化(相互): パーティ全体の獲得経験値を上昇させるパッシブスキル。重複するかどうかはスキル説明文によりますが、可能な限り積みたいスキルです。
- 獲得リーフ強化(相互): キャットリンは経験値だけでなくお金も大量に持っています。富を求めるなら必須です。
- レアエネミー遭遇率アップ: そもそもキャットリンに出会わなければ意味がありません。このアビリティを持つキャラやアクセサリ(「激運のコイン」など)は、周回において神器とも言える価値を持ちます。
- エンカウント率アップ: 敵と出会う回数自体を増やすことで、試行回数を稼ぎます。「引き寄せの鈴」系のアイテムやアビリティを活用しましょう。
これらのアビリティを持つキャラクター(トレーサの「歩いてリーフ」的な能力や、特定の支援キャラ)は、戦闘能力が低くてもパーティに入れる価値があります。 彼らは戦わずして貢献する「影の功労者」なのです。
確実な勝利のための装備・アビリティ調整テクニック
行動順を支配する「速度調整」の極意
このメソッドを成功させるための最大のハードル、それは「味方内での行動順調整」です。
バルジェロは「先駆け」で最初に動きますが、その後の2ターン目において、以下の順番で行動することが理想です。
理想の行動順(タイムライン)
- バルジェロ & 主人公: 雑魚敵の処理や、キャットリンからの「盗む」を実行。
- サポート役(BPパサー): とどめ役にBPを供給、またはバフをかける。
- 削り役: とどめを刺さない程度にHPを削る(必要であれば)。
- とどめ役: 全ての準備が整った状態で、最大火力を叩き込む。
もし、とどめ役の速度が速すぎて最初に動いてしまうと、盗む前に倒してしまったり、BPが足りずにオーバーキルできなかったりする事故が起きます。 逆に、盗む役が遅すぎると、他のキャラが倒してしまった後に動くことになり、アイテムを回収できません。
したがって、装備品による速度調整(Speed tuning)が不可欠です。
盗む成功率と効率を上げる主人公のビルド
主人公には、パーティ内で(バルジェロを除いて)最も高い速度を持たせる必要があります。 目標数値としては「速度400以上」を目指したいところです。
これを実現するために、以下の装備を活用します。
- 禁断の短剣 / 禁断の槍: シリーズおなじみの「禁断」シリーズですが、これらはマイナス補正がある代わりに、特定のステータスが爆発的に上がることがあります。速度補正が高い武器を選びましょう。
- 獣装ごしの首輪: 速度を大幅に上げるアクセサリです。
- 軽装備防具: 物理防御よりも速度や回避を重視した防具を選びます。
主人公の役割は「先手を取って盗む」ことと、「雑魚戦でバルジェロと共に敵を掃討する」ことです。 したがって、速度だけでなくある程度の物理攻撃力も確保しておくと、キャットリンが出なかった時の周回テンポが良くなります。
オーバーキルボーナスを狙うための火力調整
「オーバーキル」とは、敵の残りHPに対して一定割合以上のダメージを与えて倒すことで発生するボーナスです。 これにより経験値が1.1倍〜1.3倍(作品による)になるため、チリも積もれば山となります。
キャットリンのHPは意外と低いため、普通に殴るとオーバーキル判定が出る前に倒れてしまいます。 そこで、「ブレイク状態」にして防御力を下げ、そこに「ブーストMAX」の「高威力単体技」を叩き込むという手順が必要になります。
とどめ役(レイメやオルベリクなど)には、「フィジカルベルト」や「勝利を呼ぶ指輪」などの攻撃力を極限まで高めるアクセサリを装備させます。
一方で、速度が上がりすぎる装備はNGです。 あえて重装備をつけて速度を落とし、パーティ内で最後に行動するように調整するのがテクニックです。 これを「重り調整」と呼びます。
おすすめ装備カタログ:勝利を呼ぶ指輪から呪われた鎧まで
ここでは、この編成を作る上で欠かせない「神器」とも呼べる装備品をピックアップして紹介します。 入手難易度は高いものもありますが、それに見合う価値があります。
| 装備名称 | 分類 | 効果・特徴 | 推奨装備者 |
|---|---|---|---|
| 勝利を呼ぶ指輪 | アクセサリ | 物攻+20 / 属攻+20(数値は例)。火力を底上げする。 | とどめ役(アタッカー) |
| フィジカルベルト | アクセサリ | 物理攻撃力を大幅に強化。 | とどめ役(アタッカー) |
| 獣装ごしの首輪 | アクセサリ | 速度を大幅に強化。先手を取るために必須。 | 主人公 / 盗む役 |
| 呪われた鎧 | 防具 | 防御力は高いが速度が下がるマイナス効果がある。これを逆手に取り、行動順を遅らせるために使う。 | とどめ役(アタッカー) |
| 禁断の槍・弓 | 武器 | 速度ステータスが大幅に上昇する特殊武器。 | 主人公 / サポート役 |
| 激運のコイン | アクセサリ | レアモンスター遭遇率アップ等の複合効果。トレサのストーリー報酬等で入手。 | 誰でも(後衛可) |
| 各種経験値アップアクセ | アクセサリ | 「賢者のブローチ」など。獲得経験値を増やす。 | 育成枠のキャラ |
特に「呪われた鎧」のようなマイナス装備をポジティブに活用するのは、RPGやり込み勢ならではのテクニックです。 速度を意図的に下げることで、連携の精度を高めるのです。
実践!キャットリン狩り周回の具体的な手順と注意点
エンカウントから戦闘終了までの理想的なムーブ
準備は整いました。いよいよ実践です。 ここでは、実際にフィールドで周回する際の手順を、ミスのないように具体的に記述します。
- フィールド移動: エンカウント率アップのアビリティをつけ、危険度が高いエリア(高レベル帯)を走り回ります。
- エンカウント発生: 画面が割れ、戦闘開始。
- 敵の確認:
- パターンA(雑魚のみ): バルジェロの全体攻撃(風魔法など)や主人公の全体攻撃で1ターンキルを目指します。この時、SPを使いすぎないように注意。
- パターンB(キャットリン出現): 確殺モードへ移行します。
- 確殺モード手順:
- 0ターン目: バルジェロ「粘着糸」→ キャットリンへ。
- 1ターン目:
- 主人公「もっと盗む」→ キャットリンへ。成功祈願。
- サポート役「BPパサー」→ とどめ役へ。
- 削り役「連撃」など → キャットリンのシールドを割る(ブレイク)。
- とどめ役「ブーストMAX 会心の槍」→ ブレイク中のキャットリンへ。
- リザルト: 大量の経験値とリーフ、アイテムを獲得。
- 回復: 戦闘後回復アビリティでHP/SPが回復しているか確認。減っていればアイテム等でケア。
このループを淡々と繰り返します。 慣れてくれば、テレビを見ながらでも指が勝手に動くようになるでしょう。 それが「周回」の境地です。
BP管理の重要性:ルードのBP取引活用法
周回において意外と盲点なのが「BP(ブーストポイント)の枯渇」です。
毎回全力でブーストして攻撃していると、いざキャットリンが出た時にBPがなくて最大火力を出せない、あるいはブレイクできないという事態に陥ります。
ここで活躍するのが「ルード」のような、BP管理に長けたキャラクターです。 彼の持つ「BP取引」のようなアビリティは、自身のBPを味方に分け与えたり、逆に味方のBPを効率よく回転させたりする効果があります。
また、バルジェロの「先駆け」には、多くの場合「次ターンの味方BP+1」という隠れた(あるいは明記された)効果が付随しています。
これにより、実質2ターン目には通常よりも多くのBPを持った状態でスタートできます。 この仕様を理解し、雑魚戦ではBPを温存(ノーブースト)で倒しきる火力を確保し、キャットリン戦でのみ開放するというリソース管理が重要です。
事故を防ぐためのリカバリー策
完璧な作戦でも、事故は起こります。
- 操作ミス: 誤って「粘着糸」ではなく「攻撃」をしてしまい、倒しきれずに次ターン逃げられる。
- ターゲットミス: キャットリンではなく隣の雑魚に糸を撃ってしまう。
- 乱数: 稀にダメージが下振れして、とどめを刺し損ねる。
こうした事故を防ぐためには、「予備のプラン」を用意しておくことです。
例えば、バルジェロ以外にも「先制攻撃」ができるアビリティを持たせたり、もし逃げられそうになったら「精霊石(固定ダメージアイテム)」を使って無理やり削り切るなどの判断が必要です。
また、操作ミスを減らすために、コマンドの位置を覚え、指差し確認をするくらいの慎重さが、最初のうちは必要かもしれません。
周回効率を上げるための「名声」アビリティと料理
戦闘外の要素も重要です。
このゲームには「影響力」というパラメータがあり、「名声」「富」「権力」のランクを上げることで様々なボーナスが得られます。 特に「名声」のアビリティツリーには、キャットリン狩りに有利な効果が含まれていることが多いです(例:獲得経験値アップ、逃走成功率アップなど)。
さらに、忘れてはならないのが「料理」や「支援獣」の存在です。
もしシステムに実装されているなら、経験値獲得量がアップする食事アイテムを使用したり、戦闘終了時に追加報酬をもたらす支援獣をセットしたりすることで、効率はさらに跳ね上がります。
これらは消耗品や回数制限がある場合が多いですが、ここぞという時の集中周回(いわゆる「狩りの時間」)には惜しみなく投入すべきです。
さらなる高みへ:レベル99を目指す意義と評論家視点の考察
カンストレベルがもたらすゲームプレイの変化
多くのプレイヤーは、ストーリークリアレベル(60〜70程度)で満足してしまいます。 しかし、レベル99(カンスト)の世界は、また違った景色を見せてくれます。
まず、ステータスの暴力によって、これまで苦戦していた高難易度コンテンツ(闘技場や裏ボス)が、パズルのように攻略できるようになります。 敵の攻撃を余裕で耐え、こちらの攻撃が面白いように通る。 この「俺TUEEE」感は、RPGの根源的な快楽です。
また、レベル99になることで解放されるアビリティボードの最深部や、特定の装備が可能になることで、キャラクターのビルド幅が広がります。 「避けるタンク」「魔法を使う戦士」など、遊びの幅が広がるのも高レベルの特権です。
今後のアップデートを見越した育成の重要性
運営型のゲーム(スマホ版オクトラなど)において、現在の戦力が過剰であっても、将来的にそれが「必須」になる可能性は常にあります。
新たなメインストーリーの追加、超高難易度ボスの実装、あるいはレベルキャップの解放。 そうしたアップデートが来た時に、慌ててレベル上げを始めるのではなく、今のうちに資産(経験値アイテムやレベル)を蓄えておくことは、賢いゲーマーの投資術と言えます。
特にオクトラシリーズは、裏ボスが極端に強いことで有名です。 生半可な育成では門前払いされることも珍しくありません。 来るべき強敵に備え、キャットリンの屍を積み上げておくことは、決して無駄にはならないのです。
このメソッドの汎用性と他コンテンツへの応用
今回紹介した「バルジェロによる行動順操作」と「速度調整による連携」という考え方は、キャットリン狩り以外にも応用可能です。
例えば、特定のターンに即死級の攻撃をしてくるボスに対して、粘着糸で行動を遅らせてブレイクのタイミングを合わせたり、速度調整をしてバフ・デバフの順番を最適化したりといった戦術眼は、全ての戦闘において役立ちます。
単にレベルを上げるだけでなく、このメソッドを通して「オクトパストラベラー」というゲームのバトルシステムの深淵に触れ、システムを理解することこそが、真の収穫と言えるかもしれません。
まとめ
長くなりましたが、キャットリン逃亡不可の絶対確殺メソッドについて解説しました。 ポイントをおさらいしましょう。
- バルジェロの「先駆け」と「粘着糸」が全ての鍵。 これで逃走をシステム的に封鎖します。
- 役割分担と速度調整が命。 盗む役は速く、とどめ役は遅く。装備で緻密にコントロールしましょう。
- 1ターン目の動きをルーチン化する。 思考停止で周回できるレベルまで指に覚え込ませましょう。
- 準備8割、実行2割。 アビリティや装備の準備さえできていれば、結果は勝手についてきます。
「たかが経験値稼ぎ」と侮るなかれ。 そこにはRPGの戦略性が凝縮されています。
逃げられるストレスから解放され、画面に表示される「獲得経験値」の桁が増えていく快感を、ぜひ味わってください。 あなたの旅路が、より快適で豊かなものになることを願っています。
それでは、良き旅を!






