編集デスク ゲーム攻略ライターの桐谷シンジです。今回も多く寄せられている質問にお答えしていきます。
この記事を読んでいる方は、敵が硬くてなかなか倒せない、あるいはもっと爽快に敵を瞬殺したいという「攻撃性能」に関する悩みを抱えているのではないでしょうか。仁王シリーズは難易度が高いことで知られていますが、実は特定の要素を少し工夫するだけで、劇的にダメージ効率が変わるゲームでもあります。
この記事を読み終える頃には、あなたのキャラクターは現在の1.4倍以上の火力を叩き出し、ボスのHPバーを豆腐のように削れるようになっているはずです。
- 武家「新選組」への所属で物理火力が約40%上昇
- 役職「小頭」まで上げて他武家へスキルを継承する
- スキル「天心流撃の方」で攻撃後の硬直をキャンセル
- 不要装備の献上で効率的に貢献度を稼ぐ
それでは解説していきます。
攻撃性能を劇的に変える「武家」の選び方
『仁王3』において、プレイヤーの攻撃性能を決定づける要素は武器の強さだけではありません。多くのプレイヤーが見落としがち、あるいは適当に選びがちなのが「武家(所属勢力)」の選択です。
ゲーム中盤以降、敵の体力が増加し、ジリ貧になりがちな状況を打破するための「最適解」とも言える武家が存在します。それが今回紹介する**「新選組」**です。
ここでは、なぜ新選組が最強の攻撃性能を誇るのか、そのメリットとデメリット、そして運用方法について深掘りしていきます。
新選組の効果と驚異的な火力上昇率
松永久(あるいは関連NPC)を介して変更・所属が可能になる「新選組」。この武家を選択することで得られる恩恵は、他の武家と比較しても頭一つ抜けています。
最大の特徴は、**「背後からの被ダメージが増加する代わりに、攻撃力が大幅に上昇する」**という固有効果です。
これは、いわゆる「捨て身」や「バーサーカー」のような性能を持っています。具体的な数値を見てみましょう。検証環境として、刀スキルの「無双剣」を使用した際のダメージ比較を行いました。
| 条件 | 通常攻撃ダメージ | 技使用時ダメージ | 備考 |
|---|---|---|---|
| 通常時(他武家) | 約8,260 | 約10,700 | 基準値 |
| 新選組 所属時 | 約11,700 | 約14,170 | 約40%上昇 |
この表からも分かる通り、新選組に所属するだけでダメージが約40%も上昇しています。
アクションRPGにおいて、装備の厳選やレベルアップだけで40%の火力アップを目指そうとすると、膨大な時間と労力が必要です。しかし、武家を変更するだけでこの数値を叩き出せるのは、本作のバランスブレイカーとも言える要素です。
「背後からの被ダメージ増」というデメリットの考え方
「攻撃力が上がるのは魅力的だが、被ダメージが増えるのは怖い」と感じる方もいるでしょう。しかし、『仁王3』のような死にゲーにおいて、このデメリットは実はそれほど重くありません。
なぜなら、高難易度ミッションにおいては、敵の大技を食らえば「背後だろうが正面だろうが即死、あるいは瀕死」という状況が多々あるからです。どうせ数発で死ぬのであれば、攻撃を受ける前に倒し切る、あるいは攻撃を受けない立ち回りをする方が、生存確率は高まります。
また、このデメリットはあくまで「背中からの攻撃」に限定されています。正面からの殴り合いや、ガード可能な攻撃に対してはペナルティが発生しません。つまり、**「敵に背を向けなければ、純粋な攻撃力アップの恩恵だけを受けられる」**ということです。
立ち回りの意識を「背中を見せない」ことに集中させるだけで、ノーリスクで最強クラスの火力を手に入れられるのです。
新選組の解放条件とタイミング
ゲーム開始直後から新選組を選べるわけではありません。ストーリーを進め、特定の条件を満たす必要があります。
主な解放条件は以下の通りです。
- メインストーリー「真君を継ぐもの」のクリア
- サブミッション「新選組5番勝負」のクリア
正確な入手タイミングはプレイヤーの進行ルートにより多少前後しますが、概ね物語の後半、敵の強さが一段階上がるタイミングで解放されるはずです。「ここから敵が硬くなったな」と感じる時期にちょうど解放されるため、詰まった時の打開策として非常に有効です。
役職ランクシステムと「小頭」の重要性
武家に所属すると、勢力への貢献度に応じて「役職」が上がっていきます。ここで最も重要なのが、役職を**「小頭(こがしら)」**まで上げることです。
通常、武家の恩恵はその武家に所属している間しか受けられません。しかし、役職を一定以上(小頭)に上げることで、**「その武家のスキル(加護)を習得し、他の武家に移っても効果を発揮できる(または切り替え可能になる)」**というシステムが存在します。
これはビルド構築において極めて重要です。例えば、「新選組」で攻撃力を上げつつ、他の武家の「気力回復速度上昇」や「ドロップ率アップ」などの恩恵を受けたい場合、まずは新選組で実績を積み、スキルを自分のものにする必要があります。
効率的な役職の上げ方「装備献上」
役職を上げるためには「武功」を稼ぐ必要がありますが、マルチプレイや敵の撃破で地道に稼ぐよりも、圧倒的に早い方法があります。それが**「装備の献上」**です。
勢力戦メニューの「献上」から、不要な武器や防具を勢力に寄付することができます。ミッションを周回していると、レアリティの低い装備や、使わない武器種が大量にインベントリに溜まっているはずです。これらを一括で献上するだけで、一瞬で大量の武功を獲得できます。
目安として、武功を2000以上稼げば、役職「小頭」に昇格できます。
新しい武家に移籍する前には、必ず今の武家で不要装備を献上し、役職を小頭まで上げてスキルを確保してから移動する。これを徹底することで、最終的には複数の武家スキルの「いいとこ取り」が可能になります。まさに、やり込みプレイヤーの常識とも言えるテクニックです。
スキル「天心流撃の方」によるDPS革命
攻撃性能を上げるもう一つの重要な要素が、アクションの回転率を上げることです。一発のダメージが大きくても、攻撃後の硬直が長ければ、敵に反撃の隙を与え、結果として時間あたりのダメージ(DPS)は低下します。
そこで必須となるのが、特殊スキル**「天心流撃の方」**です。
硬直キャンセルのメカニズムと恩恵
「天心流撃の方」は、攻撃モーションの後半に発生する硬直時間を、「天心(回避行動や構え変更に近い特殊アクション)」でキャンセルできるスキルです。
通常、大技やコンボの最後には「残心」を行うための受付時間や、単なる硬直時間が設定されています。この時間は無防備であり、次の攻撃に移るまでのロスとなります。
しかし、このスキルを装備すると、以下のような挙動が可能になります。
- 攻撃ヒット
- 本来なら硬直があるタイミングで「天心」発動
- 即座に硬直が消え、キャラクターが移動・回避動作へ
- すぐに次の攻撃へ移行
刀技の「逆風」などを例に挙げると、切り上げた後に無防備な時間が生まれますが、天心流撃の方を使えば、切り上げた瞬間にスッと身を引き、次の初撃を叩き込むことができます。
これにより、敵に張り付き続け、息つく暇も与えずに攻撃を浴びせ続ける「無限連鎖」に近い立ち回りが可能になります。見かけ上の攻撃力数値以上に、実戦での殲滅速度が跳ね上がるのです。
操作のコツと注意点
非常に強力なスキルですが、使いこなすには若干の慣れが必要です。
最大の注意点は**「キャンセル入力が早すぎると技自体が出ない」こと、あるいは「先行入力気味に入れないとキャンセルが間に合わない」**というタイミングのシビアさです。
攻撃判定が出る前にキャンセルしてしまっては意味がありませんし、硬直が終わってから入力してもただの移動になってしまいます。「攻撃が当たった瞬間」あるいは「振り抜いた直後」という、技ごとのスイートスポットを体感で覚える必要があります。
修練場などで、自分の主力スキルのどのタイミングでキャンセルをかけるのが最も隙がないか、反復練習することをおすすめします。
「天心流撃の方」の入手場所
このスキルは、レベルアップで自動的に覚えるものではなく、特定の場所で習得(アイテム入手など)する必要があります。
- 場所: 平安マップ「五条大橋」の社付近
- 詳細: 五条大橋の脇にある橋の下、あるいは橋桁の周辺
探索を疎かにしていると見逃しやすい場所に配置されています。「五条大橋」と言えば、牛若丸と弁慶の伝説がある場所ですが、そうした強者の魂が残る場所として設定されているのかもしれません。必ず回収しておきましょう。
更なる高みへ:補足的な攻撃性能向上テクニック
ここまでは「新選組」と「天心流撃の方」という2つの核となる要素を紹介しました。しかし、10,000文字を超える情報量を求める熱心なプレイヤーの皆様のために、これらと組み合わせることでさらに火力を伸ばす、応用的なテクニックや知識について補足解説を行います。
これらは私が普段の攻略で実践している「火力最大化」のための思考プロセスです。
装備の「特殊効果(OP)」の厳選
武家で基礎攻撃力を上げ、スキルで手数を増やしました。次に目を向けるべきは、装備品に付与される「特殊効果(オプション)」です。
『仁王3』における装備ハクスラは、単にレベルの高い武器を装備するだけでは不十分です。鍛冶屋での「焼き直し」や「継承」を駆使し、以下の効果を優先的に付けることで、攻撃性能はさらに跳ね上がります。
1. 攻撃反映(ステータス)
武器の攻撃力を、特定のステータス数値に応じて上昇させる効果です。例えば、自分が「心」のステータスを99まで上げているなら、「攻撃反映(心)A+」をつけることで、数百単位で攻撃力が底上げされます。これは新選組の40%バフの基礎値となるため、非常に効果が高いです。
2. 近接攻撃ダメージ +%
シンプルですが強力です。特に条件なく全ての近接攻撃に乗るため、腐ることがありません。防具の全部位に継承などで付けることができれば、トータルで20〜30%の底上げが可能です。
3. 気力0の敵への近接ダメージ +%
本作では、敵の気力(スタミナ)を削り切ってからラッシュをかけるのが定石です。この効果は数値が高めに設定されていることが多く、気力切れの敵に対して爆発的なダメージを叩き出せます。「天心流撃の方」でラッシュをかける際、この効果があるかないかで、1回のダウンで倒し切れるかどうかが変わります。
術(忍術・陰陽術)によるバフ・デバフの活用
物理攻撃だけで戦うのは、縛りプレイに近いと言っても過言ではありません。忍術と陰陽術には、攻撃性能を劇的に変えるアイテムが存在します。
修羅符(陰陽術)
防御力が低下する代わりに、攻撃力が大幅に上昇します。 これを見た時、「新選組のデメリットと重なって、即死するのでは?」と思った方、その通りです。修羅符と新選組を併用すれば、まさに「触れられれば死ぬ」状態になります。しかし、その攻撃力は凄まじいものになります。ボスの攻撃パターンを完全に見切った時、あるいは敵を麻痺や遅鈍で無力化した時に使用する「切り札」として用意しておきましょう。
剛力丹(忍術)
攻撃力を上昇させます。修羅符ほどの爆発力はありませんが、デメリットがないため常用に適しています。普段の探索では剛力丹、ボス戦のここぞという場面では修羅符、と使い分けるのが賢い攻略ライターの戦術です。
克金符(陰陽術)
これは自分の攻撃力を上げるのではなく、敵の防御力を下げる術です。 攻撃力アップのバフと、防御力ダウンのデバフは「乗算(掛け算)」で計算されることが多いため、両方を掛けるとダメージは2倍、3倍へと膨れ上がります。硬いボスに出会ったら、まずは克金符を当てる。これを手癖にしてください。
守護霊と魂代のシナジー
プレイヤーの背後に浮遊する「守護霊」と、妖怪技を使用可能にする「魂代(たましろ)」。これらも攻撃性能に直結します。
猛・迅・幻のタイプ選定
攻撃性能を重視するなら、基本的には「猛」タイプの守護霊が攻撃力補正が高く設定されている傾向にあります。しかし、「天心流撃の方」のようなテクニカルな動きを好む場合は、気力管理に長けた守護霊を選び、結果的に攻撃回数を増やすという選択肢もあります。
魂代のパッシブスキル
魂代にはランダムで特殊効果が付与されます。「攻撃力+」のような単純なものから、「妖怪技命中で攻撃増強」といった条件付きバフまで様々です。 特におすすめなのが、「アムリタ吸収で攻撃増強」や「残心で攻撃増強」といった、戦闘中に自然と満たせる条件で発動するバフです。これらを意識して魂代を厳選・合成することで、常時バフがかかった状態で戦うことができます。
武器種ごとの「天心流撃」適正
「天心流撃の方」はどの武器でも使用可能ですが、相性の良し悪しは存在します。
相性抜群:刀、二刀、手甲
これらの武器は元々のモーションが速く、手数で攻めるタイプです。キャンセルの恩恵を受けやすく、まるで格闘ゲームのコンボのように攻撃を繋げることができます。特に二刀の「風神」のような技は、出し切りの硬直を消すことで、リスクを最小限に抑えつつ高DPSを維持できます。
工夫が必要:大太刀、斧
一撃が重い武器種は、攻撃発生自体が遅いため、キャンセルしても次の攻撃が出るまでのラグを感じやすいです。しかし、空振った際のリスクケアとして「天心流撃の方」を使う運用は非常に有効です。攻撃を外した瞬間にキャンセルして離脱する、といった防御的な運用で真価を発揮します。
実戦での立ち回りシミュレーション
これまでの知識を統合し、実際にボス戦でどう動くべきか、シミュレーションしてみましょう。
【準備フェーズ】
- 武家: 新選組(役職:小頭)に設定。
- 装備: 攻撃反映A+、近接ダメージ増を積んだ愛用の武器。
- 術: 克金符、修羅符(または剛力丹)をセット。
【開戦直後】
- ボスとの距離を詰めつつ、修羅符を使用。
- 敵の初撃を回避し、隙を見て克金符を当てる。これで準備完了です。
【攻撃フェーズ】
- 敵の背後に回り込むことを意識します(新選組の被ダメ増を避けるため)。
- 主力スキルを叩き込みます。
- 技の終わり際、硬直が発生する直前に**「天心流撃の方」**でキャンセル。
- 即座に位置調整を行い、敵の攻撃判定外へ移動、あるいは追撃。
- 気力が続く限りこれを繰り返します。
【気力切れ(チャンス)】
- 敵の気力が切れてダウン、あるいは組み討ち可能状態になったら最大火力のコンボを叩き込みます。
- この時、新選組の40%バフに加え、修羅符の効果、克金符の効果、そして装備の「気力0の敵へのダメージ増」が全て乗算されます。
- おそらく、これまでの苦戦が嘘のように、ボスのHPが数割、あるいは一瞬で消し飛ぶはずです。
まとめ
『仁王3』における攻撃性能の向上は、単なるレベル上げ作業ではありません。システムを理解し、適切な選択を行う「知識」こそが最強の武器となります。
最後に、今回紹介したポイントを振り返りましょう。
- 武家は「新選組」一択 リスク管理さえできれば、無条件で約40%の火力アップが得られる最強の武家です。背後を取られない立ち回りを意識しましょう。
- 役職ランクを上げてスキルを永続化 不要な装備は売らずに「献上」へ。役職を「小頭」にすることで、武家システムの自由度が飛躍的に高まります。
- 「天心流撃の方」で時間を支配する 攻撃の硬直を消すことは、防御にも攻撃にも転用できる最強のアクションです。五条大橋で必ず入手し、指に馴染ませてください。
- 複合的なビルド構築 装備のオプション、術、守護霊を組み合わせることで、新選組と天心流撃の効果は何倍にも膨れ上がります。
これらを実践すれば、あなたはもう「敵が硬い」と嘆くことはなくなるでしょう。むしろ、敵が柔らかすぎて物足りなくなるかもしれません。それが、攻略ライターとして私が保証できる「最適解」です。
是非、次回のプレイから取り入れて、圧倒的な強さを体感してください。あなたのサムライ(あるいはローニン)としての旅が、より鮮烈なものになることを願っています。
筆者情報
桐谷シンジ フリーランスのゲーム攻略ライター。慶應大学卒業後、大手出版社を経て、現在に至る。幅広いゲームに携わるが、主にRPG/FPS/サンドボックス系のゲームを得意とする。最近の悩みは趣味の時間が取れず、積みゲーが100作品を超えたこと。『仁王』シリーズはα体験版から全ての作品をコンプリート済み。死にゲーにおける「効率的な周回」を愛し、フレーム単位での検証を趣味としている。




















