編集デスク ゲーム攻略ライターの桐谷シンジです。今回も多く寄せられてる質問にお答えしていきます。
この記事を読んでいる方は、待望の新作『仁王3』をプレイし始めたものの、新要素の「オープンワールド」や複雑化した「ビルドシステム」、あるいは「キャラクリの仕様」などで少し戸惑っているのではないでしょうか。あるいは、効率的な進め方や、取り返しのつかない要素がないか気になっていることと思います。
死にゲー特有の難易度に加え、本作独自のシステムが絡み合い、何から手をつけていいか分からないという声も耳にします。
この記事を読み終える頃には、探索の不安が解消され、自分に合った最強ビルドの構築方針が明確になり、仁王3の世界をより自由に、よりスタイリッシュに楽しめるようになっているはずです。
- キャラクリ保存の落とし穴と後から変更不可な要素
- オープンワールド探索の効率的な進め方と収集要素
- 初心者救済レベルの「手斧×忍術」最強ビルド理論
- 複雑な「魂代・地獄武器」システムの完全理解
それでは解説していきます。
キャラクタークリエイトと外見設定の落とし穴
『仁王3』の旅の始まりであるキャラクタークリエイト。これまでのシリーズ同様、非常に細部までこだわることができますが、今作独自の「スタイル」システムにより、意外な落とし穴が存在します。後悔しないために、まずはこの仕様を完璧に理解しておきましょう。
侍スタイルと忍者スタイルの仕様と保存の注意点
今作では、一つのキャラクターに対して「侍スタイル」と「忍者スタイル」という2つの外見を持つことができます。これらは性別以外は全く別の外見に設定することが可能です。
例えば、侍スタイルは屈強な武人のような見た目にし、忍者スタイルは小柄で俊敏そうな見た目にする、といったロールプレイが可能です。ゲーム進行中、特定の拠点にある「鏡」を使えばいつでも変更可能ですが、ここで注意すべきは「補助機能による保存」の仕様です。
【外見保存の重要ポイント】
- セット保存の仕様:補助機能で外見データを保存(セーブ)する場合、現在設定している「侍スタイル」と「忍者スタイル」がセットで保存されます。個別に保存することはできません。
- 読み込み時のリスク:保存したデータを読み込む際も、両方のスタイルが上書きされます。「侍スタイルだけ今のままにして、忍者スタイルだけ過去のデータに戻したい」といったことは不可能です。
もし、片方のスタイルだけ渾身の出来栄えで作成し、もう片方を適当(あるいはネタ的な見た目)にして保存してしまうと、後で片方だけを修正して組み合わせることができません。保存する際は、必ず両方のスタイルが納得いく状態であることを確認してから行いましょう。
ゲーム開始後に変更可能な要素・不可能な要素
基本的に『仁王』シリーズは、外見に関して非常に寛容な設計になっています。
- 変更可能:顔のパーツ、髪型、装飾品、体型、声のピッチなど、性別以外のほぼ全ての要素。これらは拠点の「鏡」でいつでも調整可能です。
- 注意が必要な点:性別自体の変更可否や、それに伴う防具の見た目の変化については、進行度によって制限がかかる場合がありますが、基本的には「外見の作り直しは容易」と考えて大丈夫です。
しかし、前述した「保存データの管理」だけは取り返しがつかない(作り直しが手間)ため、キャラクリ勢は特に注意が必要です。
オープンワールド化に伴う探索の鉄則
本作の最大の特徴である「オープンワールド」。広大なマップを自由に探索できる楽しさがある反面、「アイテムを取り逃していないか」「今行くべき場所はどこか」という強迫観念に駆られるプレイヤーも多いはずです。ここでは精神衛生上良い、効率的な探索方法を伝授します。
マップ機能「探索度」の活用と精神的余裕
広大なマップを隅々まで歩き回るのは骨が折れます。そこで活用したいのが、マップ画面での**「探索度確認機能(R2ボタン)」**です。
マップを開いてR2ボタンを押すと、現在のエリアや地域ごとの探索度合い(収集率)がパーセンテージや詳細リストで表示されます。
- 宝箱の回収率
- 地蔵(チェックポイント)の発見数
- 重要アイテムの取得状況
これらが可視化されるため、「このエリアはもう何もないな」と判断して次に進むことができます。逆に、ストーリーを優先してサクサク進めたい場合は、一旦探索を無視して先に進み、後からマップ画面で「未探索エリア」を確認して戻ってくるというプレイスタイルが推奨されます。
「取り逃がしが気になってストーリーが進まない」という事態を防ぐためにも、この確認機能を常に意識しましょう。
今は開けられない「霊脈」と「鍵付き宝箱」
探索中に見かける「鍵のマーク」がついた宝箱や、「霊脈」と呼ばれる封印されたギミック。これらは、現時点ではどうあがいても開けられないケースが多々あります。
- 特定の守護霊が必要:対応する属性や種類の守護霊を入手してからでないと解除できないギミックがあります。
- ストーリー進行で入手する鍵:鍵がかかった宝箱の多くは、そのエリアのボスを倒したり、サブクエストをクリアしたりすることで鍵が入手できます。
つまり、これらは「後で戻ってくること前提」で配置されています。マップ上にマーキングされることが多いので、無理に解除しようとして時間を浪費せず、「今は開かないもの」と割り切ってスルーする勇気が効率的な攻略には不可欠です。
装備品選びとステータス管理の基礎
ハクスラ(ハックアンドスラッシュ)要素の強い本作では、膨大な数の装備品が手に入ります。初心者が陥りがちな「どれを装備すればいいか分からない」問題を解決する指針を示します。
序盤における装備選定の優先順位
ゲーム序盤において、装備品の細かい「特殊効果(オプション)」を気にする必要は全くありません。以下の基準で装備を更新していきましょう。
- 防御力(物理カット率)の数値:最も重視すべきは、単純な防御力の数値です。これが高いものに次々と乗り換えていくのが基本です。
- 特殊効果の発動条件:防具には強力な特殊効果がついていますが、これらは「体」「技」などのステータスが一定値以上ないと発動しません(グレーアウトしています)。しかし、序盤はステータスが足りなくても、防御力が高ければ無視して装備してOKです。
- レアリティ:紫や青といったレアリティが高いものは基礎性能が良い傾向にありますが、レベルの低いレア装備より、レベルの高いコモン(白)装備の方が強いことが多々あります。
重量オーバーは死に直結する
『仁王』シリーズにおいて最も警戒すべきステータス、それが**「装備重量」**です。
装備画面に表示される重量ゲージ(%表示)は、キャラクターの敏捷さに直結します。特に本作は、気力(スタミナ)管理が戦闘の勝敗を分けます。重量オーバーになると以下のような強烈なペナルティが発生します。
| 重量区分 | 敏捷さ評価 | 気力消費 | 気力回復速度 | 推奨スタイル |
|---|---|---|---|---|
| ~30% | A | 非常に少ない | 非常に速い | 忍者・回避主体 |
| 30%~70% | B | 普通 | 普通 | 侍・バランス型 |
| 70%~100% | C | 多い | 遅い | 重装タンク |
| 100%超 | D | 激増 | 激遅(致命的) | 論外 |
特に100%を超えると、攻撃を一回振っただけで息切れし、回避もままならず、敵の餌食になります。「防御力が高いから」といって重い鎧を無理に着込むのは自殺行為です。常に70%以下(敏捷B以上)をキープすることを強く推奨します。
揃え効果(セットボーナス)の確認テクニック
特定の装備シリーズを複数箇所に装備することで発動する「揃え効果」。これをいちいちメニューを行き来して確認するのは面倒です。
【便利な確認方法】 装備画面でL2ボタンを押しながら十字キーの左を押すと、現在選択している装備の「揃え効果詳細」がポップアップで表示されます。
- 2つ揃え:体力増加
- 4つ揃え:近接ダメージ増加
このように、現在の装備数で何が発動しているか、あと何個装備すれば次の効果が出るかが一目瞭然です。中盤以降は、この揃え効果を意識したビルド構築が攻略の鍵となります。
戦闘システムを理解する:魂代とショートカット
妖怪の力を借りるシステムも進化しています。敵を倒して入手できる「魂代(たましろ)」のようなアイテムには、「陽の座」と「陰の座」という区分が存在します。
「陽の座」と「陰の座」の役割分担
チュートリアルでさらっと流されがちですが、この2つは明確に役割が異なります。
- 陽の座(ようのざ):妖怪そのものを一時的に召喚し、強力な技を放ってもらう攻撃的なスロット。大ダメージを与えたり、敵の気力を削り切るのに適しています。
- 陰の座(いんのざ):その妖怪にちなんだ「術」や「札」を使用可能にするスロット。バフ(自己強化)、デバフ(敵弱体化)、あるいは属性攻撃などのサポート的な役割を担います。
これらは装備しただけでは使用できず、必ずアイテムショートカットに登録する必要があります。「入手して装備したのに使えない!」という初心者の悩みNo.1ポイントです。
アイテムメニューからのショートカット登録
ショートカット登録は、装備画面だけでなく「所持品(アイテム)」メニューからも可能です。
戦闘中に「今の技構成じゃ勝てない」と思った時、わざわざ装備画面に戻らなくても、インベントリにある「雷霆符(らいていふ)」や「火薬玉」などを直接ショートカットの空き枠にセットできます。
また、ショートカットパレットはR1ボタン長押しなどで切り替え可能(最大2〜4ページ)なので、回復薬などの必需品と、戦闘用の術・妖怪技はページを分けて管理すると誤爆を防げます。
スキル習得とステータス振り直しの極意
レベルアップやアイテム(遺髪)の使用で得られるスキルポイント。どのスキルを取るべきか、ステータスをどう振るべきかは永遠の悩みですが、本作はリセットが容易なため、恐れずに試行錯誤できます。
最初に習得すべき必須スキル
「侍スキル」と「忍者スキル」の中に、プレイスタイルに関わらず全員が取るべき必須級スキルがあります。
- 残心・流転・紫電などの基本アクション: これらは『仁王』の基本です。特に攻撃後の硬直をキャンセルし気力を回復するアクションは、取得しないとゲーム難易度が跳ね上がります。
- 構え専用技(上段・中段・下段): 特定の構えでしか出せない技を解放することで、戦術の幅が広がります。
- 「見切り」系スキル(忍者): 敵の攻撃をギリギリで回避することでメリットを得るスキル。
- 効果:消費気力が回復する、忍術ゲージ・技ゲージが増加する。
- この「リソース回復」が本作の探索において非常に重要です。
- 空中回避・受け身: 被弾した際のリカバリーや、機動力を上げるスキルは生存率に直結します。
ステータス振り直し(六道輪廻)のリスク管理
拠点のメニューや特定のアイテムを使用することで、L3ボタン一つで簡単にステータスやスキルの振り直しが可能です。
【重大な注意点】 振り直しを実行すると、これまで振っていたステータス分の経験値(アムリタ)が全て手元に戻ってきます。この状態でミッションに出撃し、一度でも死亡して回収に失敗すると、戻ってきた膨大な経験値を全てロストします。
「レベルを下げて縛りプレイをしたい」という特殊な目的がない限り、振り直しを行ったら、その場ですぐに全ての経験値をステータスに割り振ってからメニューを閉じることを徹底してください。
戦支度(ロードアウト)の活用法
本作には「戦支度」という機能があり、最大20個まで装備・ステータス・セット中の術などを丸ごと保存できます。
- ボス攻略用ガチビルド
- 探索用移動速度重視ビルド
- アイテムドロップ率特化ビルド
- 特定の武器練習用ビルド
これらを保存しておけば、一瞬で切り替えが可能です。特に、ステータスの割り振りまで保存される点が優秀で、毎回振り直しアイテムを使わなくても、登録した状態へ自由にトランスフォームできます。
攻略を楽にする最強ビルドと武器種
ここまでシステムを理解した上で、具体的に「どうすれば楽に攻略できるか」という最適解の一つを提案します。
全ステータス「1」振りの推奨理由
レベルアップ時、特定のステータスに特化させるよりも、まずは**「全てのステータスにまんべんなく振る(あるいは目標値を10〜15程度にする)」**ことを推奨します。
理由:
- 防具の装備条件クリア:序盤に拾える優秀な防具や、お守り(小物)の性能を引き出すための必要ステータスを満たすため。
- 守護霊の加護発動:守護霊のパッシブスキルもステータス値が必要な場合が多い。
- 万能性の確保:どの武器を拾っても最低限の性能で試すことができる。
まずは装備の足切りラインをクリアし、その後のポイントを自分の特化したいステータス(技や忍など)に全投入するのが最も無駄がありません。
初心者救済レベルの「忍術×手斧」ビルド
アクションが苦手な人、あるいは探索をサクサク進めたい人に最強の組み合わせが**「忍術」と「手斧(ておの)」**です。
忍術が探索において最強である理由
本作の忍術(手裏剣、クナイ、火術、水術など)は、遠距離から安全に攻撃できる手段です。 特筆すべきはリソースの回復しやすさです。
- 見切り(ジャスト回避)で回復:敵の攻撃を避けるだけで忍術の使用回数が回復します。
- 通常攻撃で回復:弱い敵(雑魚)を近接攻撃で殴っているだけでゲージが溜まります。
つまり、「雑魚敵でゲージを溜め、強敵や厄介な敵には遠距離から忍術連打で完封する」というループが成立します。陰陽術に比べて隙も少なく、DPS(時間あたりのダメージ)も高い傾向にあります。
手斧の「黒風発止」が強すぎる
武器種「手斧」で習得できるスキル**「黒風発止(こくふうはっし)」**。これが初心者救済の要です。
- 操作:移動しながら(Lスティック入力中)+□ボタン長押し。
- 効果:足を止めずに、移動しながら手斧を投擲する。
ロックオンしていれば、敵の周囲をぐるぐる回りながら、あるいは後退しながら一方的に斧を投げ続けることができます。敵の攻撃範囲外からチクチク削り、近づかれたら逃げる。これを繰り返すだけで、大半のボスや強敵をノーダメージで撃破可能です。
これに忍術を組み合わせれば、遠距離攻撃の弾幕で敵を圧倒できます。
地獄武器と愛着度のシステム
ゲーム中盤から入手できる「地獄武器(アイコンに泥マークや赤文字がある武器)」は、特殊な仕様を持っています。
- 地獄武器専用技:この武器を持っている時だけ使える強力な技(赤文字で表示)が存在します。
- 愛着度システム:その武器を使い込み「愛着度」を最大にすると、その専用技を習得(白文字化)できます。
- 技の移植:習得した技は、武器カスタマイズ画面で他の武器を使用している時にもセットできるようになります。
「この武器弱いけど、技は強そうだな」と思ったら、売らずに使い込んで技を習得しましょう。
特に**「無双剣(むそうけん)」**のような、スーパーアーマー(敵の攻撃で怯まない)状態で超火力を叩き込む技や、ガード判定を持ちながら攻撃できる技などは、攻略の難易度を劇的に下げてくれます。
マルチプレイと「お猪口」システム
どうしても勝てない時は、他プレイヤーの力を借りましょう。本作は非同期マルチプレイ(NPC召喚)が充実しています。
義人塚と血刀塚の活用サイクル
フィールドにある青い塚「義人塚」にお供え物をすると、他プレイヤーのデータを持つNPC「すけびと」を召喚できます。これには**「お猪口」**というアイテムが必要です。
【お猪口の稼ぎ方(エコシステム)】
- 血刀塚(赤い塚)を倒す:他プレイヤーが死亡した場所にできる赤い塚を調べると、敵対NPC「屍狂い」が出現します。これを倒すと高確率で「お猪口」とお金、装備品をドロップします。
- すけびとと協力する:一人で屍狂いを倒すのが辛い場合、まず手持ちのお猪口で「すけびと」を呼びます。
- 2対1で狩る:すけびとと共に、周囲の血刀塚を次々と起動して倒していきます。これでお猪口を消費しつつ、それ以上のお猪口を回収できます。
手斧の遠距離攻撃などを使えば、安全に血刀塚をファーミング(周回)できます。強敵エリアの前には、このサイクルでお猪口を貯め、万全の状態で挑みましょう。
まとめ
『仁王3』はシステムが複雑ですが、理解すればするほどプレイヤーに有利な選択肢が増えていくゲームです。
- キャラクリは両スタイル確認してから保存:後悔しないために必須。
- 探索はR2で確認、無理なら後回し:ストレスフリーな冒険を。
- 重量は70%以下を死守:軽さは命。防御力より敏捷さを優先。
- 「忍術×手斧」で安全圏から攻撃:アクションが苦手ならこの戦法一択。
- 地獄武器の技を習得してカスタマイズ:最強のモーションを組み合わせる。
これらの知識を武器に、妖怪はびこる戦国(あるいは三国・幕末)の世を生き抜いてください。序盤の苦労を乗り越えれば、最高のアクション体験があなたを待っています。
筆者情報
桐谷シンジ フリーランスのゲーム攻略ライター。慶應大学卒業後、大手出版社を経て、現在に至る。幅広いゲームに携わるが、主にRPG/FPS/サンドボックス系のゲームを得意とする。最近の悩みは趣味の時間が取れず、積みゲーが100作品を超えたこと。『仁王』シリーズはαテストからプレイ済み。




















