編集デスク ゲーム攻略ライターの桐谷シンジです。今回も多く寄せられてる質問にお答えしていきます。
この記事を読んでいる方は、待望の新作『仁王3』を起動したものの、最初の難関である「キャラクタークリエイト」の沼にハマり、まだチュートリアルさえ始められていないのではないでしょうか。
「可愛く作りたいけれど、どういじればいいかわからない」 「有名キャラのような整った顔立ちにしたい」 「カットシーンで崩れない黄金比を知りたい」
そんな悩みを持つあなたへ、私のプレイ経験と検証をもとに、誰でも失敗しない「可愛いキャラメイク」の解剖書を作成しました。
この記事を読み終える頃には、納得のいく「うちの子」が完成し、戦国死にゲーの世界へ自信を持って飛び込めるようになっているはずです。
- 再現性の高い「Tifa風」美人レシピの完全数値化
- 崩れやすい「輪郭」と「顎」の黄金比設定
- アニメ調とリアル調のバランスを取る「目」の調整法
- カットシーンでも事故らないメイクと装飾のコツ
それでは解説していきます。
仁王3のキャラクリが「沼」と呼ばれる理由と基本方針
『仁王3』のキャラクタークリエイト(以下、キャラクリ)は、前作『仁王2』や『Wo Long』からさらにグラフィックエンジンが進化し、肌の質感や筋肉の動きまでリアルに表現されるようになりました。 しかし、その自由度の高さとリアルさが相まって、どこを触ればいいのか迷子になるプレイヤーが後を絶ちません。
まず、可愛く作るための大前提として、本作特有のクセと、美少女キャラを作るための構造的な理解が必要です。
リアル寄りなグラフィックとデフォルメの融合
本作のグラフィックエンジンは非常にフォトリアルです。物理ベースレンダリング(PBR)が採用されており、光の反射や影の落ち方が現実世界に即しています。 そのため、アニメ絵やイラストをそのまま立体化したような極端なパーツ配置(目が顔の半分を占める、顎が針のように尖っている)にすると、ゲーム画面で見た際に「不気味の谷」現象が発生し、強烈な違和感が生まれます。
目指すべきは「2.5次元」のバランスです。 リアルな質感(肌のキメ、毛穴感)の中に、理想的なプロポーション(アニメ的な整った配置)を落とし込む繊細な作業が必要になります。
光源詐欺に注意する:環境光の罠
キャラクリ画面(エディター)は、キャラクターを最も美しく見せるための完璧なライティング環境(スタジオ照明)が組まれています。 しかし、実際のゲームプレイ中は、暗い洞窟、夕暮れの戦場、雨の降る夜、炎に包まれた本能寺など、過酷かつ多様な光源下でキャラクターを見ることになります。
エディター上で「完璧だ」と思っても、フィールドに出た瞬間に「顔色が悪い」「目の下にクマができる」「誰?」となってしまう現象、いわゆる「光源詐欺」や「カットシーン事故」が多発します。 これを防ぐためには、エディター機能にある「背景変更」や「光源設定」を頻繁に切り替え、特に「逆光」や「夜間」での見え方を確認する作業が必須です。
【レシピ公開】Tifa風「最強の可愛い」を作る具体的な数値
今回は、多くのプレイヤーが憧れる「FF7のTifa」のような、可愛さと強さ、そして大人の色気を兼ね備えた顔立ちをベースに解説します。 私が実際に作成し、微調整を繰り返して完成させたレシピの数値を元に、各パーツのポイントを深掘りしていきましょう。 ※数値はあくまで目安です。微調整であなた好みに仕上げてください。
ベースのプリセット選び:成功の8割はここで決まる
ゼロから粘土をこねるように作るのは、プロのモデラーでもない限り至難の業です。 まずは完成形に近いプリセットを選ぶことが、成功への最短ルートです。
おすすめは**「プリセット8番」**です。 他のプリセットに比べ、この8番は以下の特徴があります。
- 顔のパーツ配置が黄金比に近い
- クセのない卵型の輪郭
- 肌のテクスチャが健康的
| 設定項目 | 推奨値/タイプ | 備考 |
|---|---|---|
| ベースプリセット | 8 | クセが少なく調整しやすい |
| 肌の色 | RGB(225, 190, 170) | やや明るめの健康的な肌色 |
| 顔のタイプ | 輪郭重視で調整 | 年齢設定は「若年」 |
最難関パーツ「輪郭」の完全攻略
『仁王3』のキャラクリにおいて、最も難しく、かつ印象を決定づけるのが「輪郭」です。 ペルソナであるあなたが一番悩んでいるのも、おそらく「顎のライン」や「エラの張り」ではないでしょうか。
輪郭調整の具体的な数値レシピ
目指すべきは「丸みを帯びつつ、顎先はシュッとしている」現代的な美人のラインです。
- 額の深さ:-5(少し前に出すことで立体的になります)
- 頬骨の高さ:-8(主張させない)
- 頬骨の幅:-10(小顔効果)
- 頬の深さ:-3(こけすぎないように注意。ふっくら感を残す)
- 顎の幅:-15(かなり細くします)
- 顎の位置(上下):-4(少し短くすることで幼さを演出)
- 顎の深さ(前後):+2(Eラインを意識して少し前に出す)
- エラの幅:-12
- エラの上下位置:+5(少し上に上げることでリフトアップ効果)
【重要ポイント:エラを消しすぎない】 数値を最小(-20)にしてエラを完全に消すと、横顔が不自然になり、首との繋がりがおかしくなります(通称:宇宙人化)。 「耳の下あたりに自然に残す」のが正解です。必ずRスティックでカメラを回し、斜め後ろからのラインを確認してください。
「目」はタレ目気味で愛らしさを演出
「可愛い」を作る上で、目の形は命です。 キリッとしたツリ目も魅力的ですが、Tifaのような万人受けする「守ってあげたくなる可愛さ」を目指すなら、少しタレ目気味に設定するのがトレンドです。
目の推奨設定と数値
- 目のタイプ:12番(二重幅が綺麗で、虹彩の形が良い)
- 目の大きさ:+8(大きすぎると白目が目立ち恐怖感が出るので注意)
- 目の幅:+3
- 目の間隔:-2(少し寄せると意思の強さが出る)
- 目の角度:-6(タレ目にするための最重要項目)
- 目頭の上下:+2
- 目尻の上下:-5
ここで注意点があります。「目を大きくしたい」という心理が働きがちですが、数値を極端に上げると、瞬きをした時にまぶたが眼球にめり込むクリッピングが発生しやすくなります。 「少し大きいかな?」くらいで止めておくのが、インゲームでの自然さに繋がります。
眉毛で表情のニュアンスを決める
眉毛はキャラクターの感情表現の要です。 太すぎれば男勝りに、細すぎればヤンキー風になってしまいます。
- 眉タイプ:34(Tifa風のアーチ型)
- 眉の高さ:-3(目との距離を近づける=美人顔のセオリー)
- 眉の角度:-4(困り眉になりすぎない程度に下げる)
- 眉の間隔:+2
- 色:髪色よりもワントーン明るい「赤茶色」あるいは「ダークグレー」
眉と目の距離(まぶたの広さ)も重要です。ここが広すぎると間延びした顔になり、狭すぎると常に不機嫌に見えます。
ディテールを作り込む:鼻・口・耳の設定
顔の印象の8割は目と輪郭で決まりますが、残りの2割を埋めるのが鼻や口などのパーツです。 ここをおろそかにすると、「なんとなく惜しい」「AI生成画像の失敗作」のような顔になってしまいます。
鼻は「主張させない」のがコツ
美少女キャラにおいて、鼻は存在感を消すのがセオリーです。アニメでも鼻は点や線で描かれることが多いように、リアル調でも主張を抑えます。
- 鼻タイプ:1番または3番(鼻筋が通っているもの)
- 鼻の高さ:+2(横顔の美しさのために少し高く)
- 鼻の幅:-12(小鼻を小さく)
- 鼻のサイズ:-5
- 鼻先の上向き:+3(ツンとした鼻先に)
特に鼻の「上下位置」は重要です。少し下げることで「中顔面短縮効果」が生まれ、幼く可愛い印象になりますが、下げすぎるとバランスが崩壊します。 「目の下ライン」と「鼻先」で作る三角形を意識して配置しましょう。
唇で色気をプラスする
口元は、可愛さの中に大人っぽさを混ぜ込む重要なパーツです。 ポリゴンの形状で「ぷっくり感」を出しておかないと、後でメイクをしても平面的になってしまいます。
- 口タイプ:11番
- 口の大きさ:-4(おちょぼ口気味に)
- 口の凸量(前後):+3(唇全体を前に出す)
- 上唇の厚み:-2(薄めに)
- 下唇の厚み:+6(厚めにすることで色気が出る)
- 口角の上下:+8(真顔でも微笑んでいるように見える「アルカイックスマイル」を作る)
耳は髪で隠れるが手は抜かない
「どうせ髪を下ろすから耳なんて見えない」と思っていませんか? 兜を非表示にした際や、温泉イベント、特定の髪型に変えた時に、耳の形がおかしい(餃子のような耳)と一気に現実に引き戻されます。
- 耳タイプ:1番
- 耳の大きさ:-5(小ぶりに)
- 立ち耳具合:-2(寝かせる)
印象を劇的に変える「化粧」と「髪型」
造形(スカルプト)が終わったら、次はテクスチャと装飾です。 実は、造形が多少甘くても、この工程で「可愛くごまかす」ことが可能です。いわゆる「化粧映え」です。
アイラインとまつ毛で目力を強化
スッピンの状態ではぼやけていた目元も、メイクで一変します。 戦国時代とはいえ、ファンタジー要素のある本作ではガッツリメイクが映えます。
- アイライン:タイプ2(囲み目系)。色は漆黒(RGB 0,0,0)。濃度は67〜80。
- まつ毛:タイプ3(目尻長め)。色は黒、もしくは濃い茶色。
- まつ毛の長さ:-3(重要!長くしすぎると横顔で浮きます)
チークとリップで血色感を
死にゲーの世界は全体的に彩度が低く、画面が暗いです。 そのため、チーク(頬紅)とリップは、自分が思っているよりも「少し濃いめ」に入れるのが正解です。
- チーク:タイプ1(ふんわり丸く)。色は薄いコーラルピンク。濃度は40前後。
- リップ:タイプ2。色はローズ系。光沢(グロス感)を+15程度足すと、唇の立体感が際立ち、光源を受けた時に艶めかしく光ります。
髪型選びのポイント:物理演算を味方につける
髪型はキャラクターのフレームです。 Tifa風を目指すなら、後ろで束ねているスタイルや、ロングヘアを選びましょう。
- 髪型:ロング(ポニーテールベースなど)
- 髪色:真っ黒(RGB 0,0,0)はNG。テクスチャが潰れて「海苔」のように見えてしまいます。
- おすすめ設定:R:40, G:35, B:30 くらいの「ダークブラウン」や「アッシュブラック」に設定することで、髪の毛一本一本のハイライトが綺麗に出ます。
- 揺れ設定:もし設定項目があれば「柔らかめ」に。アクション時のなびき方が美しくなります。
ゲーム内での確認と微調整:トライ&エラー
キャラクリ画面で「完成!」と思っても、すぐにゲームを開始してはいけません。 以下の手順で最終チェックを行いましょう。
様々な角度と表情でチェック
Rスティックでカメラを回すだけでなく、エディター機能にある「表情変更」を使いましょう。 「笑顔」「怒り」「悲しみ」などの表情をさせた時に、顔のパーツが破綻しないか確認します。 特に**「目を閉じた時」**に、まぶたが眼球にめり込んでいないか、まつ毛が突き抜けていないかは要チェックポイントです。
体型バランス(頭身)の調整
顔だけでなく、体型も重要です。 顔を可愛く作っても、体がムキムキすぎたり、頭身がおかしかったりすると台無しです。
- 頭の大きさ:-10(小顔化)
- 身長:装備する武器とのバランスを考えましょう。大太刀や大筒を使うなら、ある程度身長があった方が映えます。
- 首の長さ:+2(首を少し長くすることで、防具を着た時の詰まり感を解消し、スタイル良く見せます)
- 胸の大きさ:お好みですが、大きくしすぎると防具の変形(伸び)が激しくなる場合があります。
最初のミッションでの実地検証
ゲームを開始し、最初のカットシーンや、明るい場所、暗い場所でキャラクターを観察します。 もし「なんか違う」と思ったら、迷わずやり直しましょう。 『仁王3』はプレイ中にも拠点である「庵」などで外見変更が可能になるはずですが、序盤のモチベーションに関わるため、納得いくまでリセットする価値はあります。
他のプレイヤーと差をつける「独自性」の出し方
ここまでTifa風レシピをベースに解説しましたが、完全に同じにする必要はありません。 あなたの個性を出すためのアイデアをいくつか提示します。
「オッドアイ」や「和風メイク」
- オッドアイ:左右の目の色を変える。厨二心をくすぐられますが、色味をパステルカラー(片方を薄いブルー、片方をピンクなど)で統一すると、幻想的で可愛い雰囲気になります。
- 和風メイク:目尻に紅をさしたり、唇を小さく塗る(おちょぼ口)ことで、戦国時代らしい「和の美少女」や「姫カット」に似合う顔を演出できます。
ほくろや傷跡のスパイス
完璧すぎる顔は、時としてAI画像や人形のように冷たく見えてしまいます。 あえて**「泣きぼくろ」**をつけたり、頬に薄い傷跡を入れることで、キャラクターに「生きた証(ストーリー)」が生まれます。 これは、無機質なポリゴンに魂を吹き込む作業です。傷の位置一つで、「過去に何があったのか」を妄想させるキャラクターになります。
よくある質問と解決策(Q&A)
ここでは、キャラクリ中によくぶつかる壁とその解決策をまとめました。
Q. 横顔がどうしても平たくなる(平たい顔族問題)
A. 鼻の高さだけでなく、「額」と「顎」の前後位置を調整してください。 日本人は平たい顔立ちが多いですが、ゲームキャラとしては少しEライン(鼻先と顎を結んだライン)を意識して、鼻と顎を前に出し、額を少し引っ込めると立体的になります。
Q. 装備を着ると髪が貫通する
A. ロングヘアの宿命です。物理演算の限界とも言えます。 気になる場合は、ポニーテールやアップスタイルにするか、襟の高い防具を避ける(装備の見た目変更機能を活用する)のが現実的な解決策です。また、髪の長さを調整できる場合は、肩にかからない長さに微調整するのも手です。
Q. 声の選び方は?
A. 見た目とのギャップがないものを選びましょう。 可愛い系なら高めの声、クール系なら低めの声。ピッチ変更も可能ですが、極端に変えると機械音声(ボイスチェンジャーを通したような音)になるので、デフォルトの高さ周辺(±5以内)で選ぶのが無難です。掛け声(攻撃時の「たぁ!」「やぁ!」)も必ず試聴してください。
まとめ
『仁王3』のキャラクタークリエイトは、時間をかければかけるほど、愛着の湧く素晴らしいシステムです。
今回紹介したレシピはあくまで「ベース」です。 ここからあなたの好みを反映させ、世界に一人だけの主人公を作り上げてください。
- 輪郭はエラを残して自然に(数値に頼りすぎず回転させて確認)
- 目はタレ目設定で愛嬌を(大きさよりも角度が重要)
- 鼻と口は主張しすぎない(配置バランス重視)
- メイクで血色と目力を補強(光源負けしない濃さで)
この4点を意識するだけで、クオリティは格段に向上します。
可愛いキャラクターができれば、何度死んでも「うちの子が可愛いから頑張れる」というモチベーションに繋がります。 ぜひ、納得のいくキャラクリで、妖怪はびこる戦国の世を駆け抜けてください。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。 あなたの仁王ライフが、より華やかなものになることを願っています。
筆者情報
桐谷シンジ フリーランスのゲーム攻略ライター。慶應大学卒業後、大手出版社を経て、現在に至る。幅広いゲームに携わるが、主にRPG/FPS/サンドボックス系のゲームを得意とする。最近の悩みは趣味の時間が取れず、積みゲーが100作品を超えたこと。『仁王』シリーズはα体験版から全て




















