編集デスク ゲーム攻略ライターの桐谷シンジです。今回も多く寄せられてる質問にお答えしていきます。
この記事を読んでいる方は、ストーリー中盤以降のボスがあまりに強すぎて心が折れかけている、あるいは「死にゲー」特有の理不尽な難易度に疲れ果てているのではないでしょうか。
特に今作『仁王3』は、敵の火力が大幅に上がっており、一瞬のミスが命取りになる場面が増えています。「アクションが苦手でもクリアしたい」「とにかく俺TUEEEして爽快感を味わいたい」、そう思うのはゲーマーとして当然の心理です。
この記事を読み終える頃には、棒立ちでボスと殴り合っても体力が減らない驚異のゾンビ性能を手に入れ、これまでの苦戦が嘘のように解決しているはずです。
- 攻撃するだけでHPが即時回復する「アムリタドレイン」の仕組み
- 鍛冶屋をフル活用した「全部位・体力回復」装備の作り方
- 必須となる「魂代」と「陰陽術」の完全セットアップ
- アクション不要で敵を溶かす「密着ごり押し」の立ち回り
それでは解説していきます。
仁王3における「不死身ビルド」の正体とは
『仁王3』には数多くのビルドが存在しますが、今回紹介するのは「生存弱者」を自称するプレイヤーでも、最高難易度のボスを鼻歌交じりで倒せてしまう、ある種「禁じ手」とも言える構成です。
通称**「アムリタドレインビルド」**。
このビルドのコンセプトは非常にシンプルです。「敵からダメージを受ける速度よりも、回復する速度が上回れば死なない」という理論です。従来の回復薬(仙薬)に頼る戦い方では、飲む隙に攻撃を受けて落命するのがオチでした。しかし、このビルドでは**「攻撃すること自体が回復行動」**になります。
なぜ「アムリタ」が重要なのか
通常、アムリタ(経験値)は敵を倒した時や、宝箱を開けた時に出現するものです。しかし、特定の陰陽術や魂代の効果を使用することで、「攻撃をヒットさせるたびにアムリタを放出させる」ことが可能になります。
そして、装備品の特殊効果に「アムリタ吸収で体力回復」をつけておくことで、以下の無限ループが完成します。
- 敵を攻撃する
- アムリタが放出され、即座に吸収する
- 吸収と同時に体力が回復する
- ダメージを受けても即座に攻撃すればリカバリー完了
このサイクルを高速化させることで、ボスの連撃を顔面で受け止めながら、逆に相手の体力を削り取るという理不尽な攻略が可能になるのです。
ビルド構築の要:装備と特殊効果の厳選
このビルドを完成させるには、適当な装備では機能しません。鍛冶屋での入念な準備が必要です。「面倒くさい」と思うかもしれませんが、ここさえ乗り切れば後は楽勝ですので、手順を追って解説します。
防具選びの鉄則:防御性能と重量のバランス
まず、ベースとなる防具選びです。ここで絶対にやってはいけないのが「軽装」を選ぶことです。 今回のビルドは「敵の攻撃を受けること」を前提としています。そのため、一撃で即死してしまうような防御力では、回復する前にゲームオーバーになってしまいます。
推奨される防具の条件
- 重装または中装:物理カット率が高いもの。
- 揃え効果(セットボーナス):防御系の効果がついているもの。
特におすすめの防具シリーズを比較表にまとめました。
| 防具名 | カテゴリ | 特徴 | おすすめ理由 |
|---|---|---|---|
| 盾無(たてなし)シリーズ | 重装 | 装備重量に応じてダメージ軽減A | 圧倒的な硬さを誇る。迷ったらこれを着れば間違いなし。被ダメージそのものを減らすため、回復が追いつきやすい。 |
| 金吾(きんご)シリーズ | 中装 | 背後ダメージアップ、気力ダメージ | 攻撃面も重視したい人向け。防御力はそこそこだが、火力で押し切るスタイルに向いている。 |
| 山賊・一般兵防具 | 軽装 | 重量軽いが紙装甲 | 非推奨。今回のビルドでは事故死のリスクが高すぎるため避けるべき。 |
基本的には「防御力の数値」が高いものを選んでください。ソース元の検証では、軽い防具と重い防具では、被ダメージ確定数が「3〜4発」から「2発」に減ってしまうほどの差が出ると報告されています。生存率を上げるため、可能な限り硬い鎧を着込みましょう。
最重要プロセス:全部位に「回復」を付与する
防具を選んだら、次は鍛冶屋での「焼き直し(打ち直し)」です。ここがこのビルドの生命線です。
目標:頭・胴・腕・腰・足の5部位すべてに「アムリタ吸収で体力回復」をつける
通常、このオプションは胴防具にしか付かないことが多いですが、アクセサリーや特定のセット効果、または「継承」システムを駆使してでも、全身にこの効果を付与する必要があります。
手順
- 霊石炭の確保:鍛冶屋の「分解」で不要な神器以上の装備を分解し、「霊石炭」系素材を集めます。
- 焼き直し:鍛冶屋メニューの「焼き直し」を選択。
- オプション選定:全部位の特殊効果リストを確認し、「アムリタ吸収で体力回復」が出るまで粘ります。出ない場合は、テーブル(出現候補)を変えるために一度適当な安い素材で焼き直すか、ミッションを一度クリアしてリセットします。
※注意点 ゲームの進行度(周回数や解放されている難易度)によっては、胴体以外にこのオプションが出現しない場合があります。その場合は、後述する「武家」や「魂代」の効果で補う必要がありますが、効果量は全身装備に比べて劣ります。可能な限りストーリーを進め、上位の霊石炭(神木の霊石炭など)が入手できる状態にしておくのが理想です。
アクセサリーの選定:カニ玉の呪縛
アクセサリーには必須級のアイテムがあります。「八尺瓊勾玉(やさかにのまがたま)」、通称「カニ玉」です。 これには「揃え効果の必要装備品数-1」という強力な効果があります。これにより、複数のセットボーナスを重複させて発動させたり、重装のセット効果を維持しつつ武器だけ自由に変えるといった構成が可能になります。
また、アクセサリーにも「焼き直し」で「アムリタ吸収で体力回復」をつけましょう。ここも重要な回復ソースになります。
所属武家の決定:豊臣一択の理由
『仁王3』にはオンライン要素として「勢力戦(武家)」システムがあります。特定の武家に所属することで、パッシブ効果を得られます。 このビルドにおいて、所属すべき武家は**「豊臣(とよとみ)」**以外あり得ません。
豊臣家の加護
- アムリタ吸収で体力回復:これが本体です。装備品につけた効果と加算されるため、回復量が跳ね上がります。
- 獲得金アップ:ビルド構築には莫大なお金がかかるため、地味に嬉しい効果です。
移籍のタイミングと注意点 ゲーム中盤、「久遠の狭間(くおんのはざま)」などが解放された段階で、茶室から「移籍」を行ってください。一度移籍すると8時間は変更できませんが、このビルドを使うなら変える必要はありません。 また、武家には「家紋の加護」ランクがあります。長く所属し、貢献度(武功)を稼ぐことで効果値が上昇します。早めに豊臣に所属し、ランクを上げておくことが、後半のボス戦での安定感に直結します。
魂代と守護霊:回復エンジンの核
装備と武家が「回復を受け入れる器」だとすれば、魂代と守護霊は「回復の燃料(アムリタ)を供給するエンジン」です。ここの選定を間違えると、単に硬いだけのサンドバッグになってしまいます。
必須魂代:ガキ大将(餓鬼)
一見すると最弱の敵「餓鬼(がき)」ですが、このビルドにおいては神のような性能を発揮します。
ガキ大将の魂代の効果
- アムリタ放出(攻撃時):この魂代を装備、あるいは妖怪技を使用することで、攻撃を当てるたびにアムリタが飛び散るようになります。
- 低コスト:妖怪技の使用コストが低く、連発しやすいのもメリットです。
必須魂代:属性まとい系(雷獣・火車など)
攻撃の手数を増やすために、自分の周囲に属性攻撃判定を発生させる魂代が有効です。
推奨:雷獣(らいじゅう)の魂代 雷獣の妖怪技を使用すると、プレイヤーの周囲に雷の玉が纏わりつきます。これ自体が敵に触れるとダメージ判定が発生します。 つまり、**「敵に密着しているだけで高速でダメージ判定が発生し、その回数分だけアムリタが発生し、超高速で回復し続ける」**という現象が起きます。 これが「棒立ちでも勝てる」と言われる所以です。
魂代のオプション厳選
魂代にも特殊効果がつきます。ここで狙いたいのは以下の効果です。
- 攻撃でのアムリタゲージ加算量アップ
- 妖怪技のダメージで体力吸収
- 雷(または使用する属性)ダメージで体力吸収
特に「雷ダメージで体力吸収」などを重ねがけすることで、アムリタ回復とは別の「ドレイン回復」も発生し、ダブルの回復ラインを構築できます。塵も積もれば山となる、の精神で細かい回復効果を積み重ねましょう。
陰陽術:魔法戦士としての準備
このビルドは、剣術の腕前よりも、事前の準備(バフ)が全てです。陰陽術スキルツリーを育成し、以下の術をセットしてください。
絶対に外せない術:奪霊符(だつれいふ)
これがないと始まりません。
- 効果:攻撃を当てた敵からアムリタを放出させる。
- 運用:ボス部屋に入る前に必ず使用します。効果が切れると回復が止まり、ただの脆い肉体になってしまうため、効果時間を延ばす工夫や、複数枚の準備が必要です。
自動攻撃システム:従雷符(じゅうらいふ)などの従〇符系
魂代の解説でも触れましたが、陰陽術にも同様の効果を持つものがあります。
- 従雷符 / 従火符 / 従水符:自身の周囲に属性の玉を浮遊させ、接近した敵に継続ダメージを与えます。
- 運用:これを展開して敵にダッシュで密着します。密着している間、常に「ガガガガッ」とヒットし続け、その分だけ猛烈な勢いで体力が回復します。雷属性なら敵の動作を遅くする「雷やられ」も期待できるため、攻防一体の最強呪文です。
奥義:陽の刹那(ようのせつな)
陰陽術のスキルツリー最奥にある奥義です。
- 効果:陰陽術の発動動作を高速化する。
- 重要性:これがないと、戦闘中にバフを掛け直す際、長い詠唱時間の間に殴り殺されます。「陽の刹那」をセットすることで、一瞬で術を発動できるようになります。特に動きの速いボス戦では必須です。
- 補足:効果時間を延ばす「陰の長久」も魅力的ですが、実戦での掛け直しの安全性を考えると、まずは「陽の刹那」を優先すべきです。
ステータス振り分けの最適解
このビルドを運用するためのステータス配分について解説します。『仁王3』はレベルアップ時に自由にステータスを振れますが、以下の優先順位を意識してください。
1. 剛(ごう):装備重量対策
重装防具を装備するため、「剛」への投資は必須です。 装備重量が上限の70%を超えると、気力(スタミナ)回復速度が激減し、回避や攻撃ができなくなります(通称:ドッスンローリング)。
- 目標:装備したい重装防具を着た状態で、装備重量が70%以下(緑色表記)になるまで「剛」に振り続けてください。
- 補助:陰陽術の「剛力の符」などを使えば一時的に重量上限を増やせますが、基本ステータスで解決するのが一番安定します。
2. 呪(じゅ):術の容量と効果時間
陰陽術の容量(支度数)を増やし、術の効果時間を延ばすために必要です。
- 目標:まずは30まで振って、術容量を最大化させます。その後は、術の威力を上げたい場合にさらに振っていきます。
3. 体(たい):HPの底上げ
回復するとはいえ、最大HPが低すぎて一撃で即死しては意味がありません。
- 目標:即死しない程度のHPを確保します。重装防具の要求ステータスにも絡んでくることが多いので、装備に合わせて振ります。
攻撃ステータス(心、武、技など)は、上記の条件を満たした後で、使用する武器に合わせて振ればOKです。このビルドは火力よりも生存を優先するため、攻撃ステータスは二の次で構いません。
実践!ボス戦での立ち回りガイド
準備が整ったら、いよいよ実戦です。ボス戦での具体的な動き方をステップごとに解説します。
Step 1: 開幕の儀式(バフかけ)
ボスエリアに入る直前、またはボスが出現する前の隙に、以下の手順でバフをかけます。
- 奪霊符:最優先。これがないと死にます。
- 従雷符(従〇符):自動攻撃バリアを展開。
- 金剛符(防御アップ):あれば安心感が違います。
- 結界符(気力回復):ガードや攻撃で気力を使うため、あると便利。
Step 2: 密着&ごり押しラッシュ
戦闘が始まったら、距離を取ってはいけません。 「敵の懐に飛び込み、密着し続ける」 これが正解です。
- 攻撃:手数の多い武器(二刀の水形剣、手甲の連撃など)でひたすら殴り続けます。
- 被弾:敵が攻撃モーションに入っても、避ける必要はありません(大技の赤攻撃以外)。こちらの攻撃+従雷符のヒットによる回復が、被ダメージを上書きします。
- 掴み攻撃への対処:通常、ガード不能の掴み攻撃は脅威ですが、このビルドでは「掴まれている最中も従雷符がヒットし続け、アムリタを吸収して回復する」という現象が起きます。結果、掴み攻撃が終わって地面に叩きつけられた瞬間には、体力が全快していることすらあります。
Step 3: 効果切れへの対処
戦闘が長引くと、陰陽術の効果が切れます。 回復が止まった瞬間が最も危険です。
- 予兆:自分の体力が回復しなくなったり、周囲の属性玉が消えたら黄色信号。
- リカバリー:一度距離を取り、障害物の裏などに隠れて「奪霊符」と「従雷符」を掛け直します。ここで「陽の刹那」による高速詠唱が活きます。
このビルドのメリット・デメリット
最強に見えるこのビルドにも、メリットとデメリットが存在します。
メリット
- アクションスキル不要:回避やパリィができなくても勝てる。
- 周回が楽:脳死で連打しているだけで素材集めができる。
- マルチプレイで貢献しやすい:死なないことは、マルチプレイにおいて最大の貢献です。囮役としても優秀。
デメリット
- プレイスキルの低下:敵のパターンを覚える必要がなくなるため、普通にプレイする能力が著しく低下します。「下手になる」と警告されるのはこのためです。
- 一部の敵に弱い:アムリタを放出しない特殊な敵や、一撃の威力がHP最大値を超える即死攻撃を持つボスには分が悪いです。
- 準備が大変:装備の厳選、鍛冶屋へ投資する金、スキルの習得など、完成までには時間がかかります。
まとめ:最強の矛と盾を手に入れろ
いかがでしたでしょうか。今回は『仁王3』におけるバランスブレイカー、「アムリタドレインビルド」について解説しました。
記事のポイントをまとめます。
- 「奪霊符」と「従雷符」で、攻撃判定とアムリタ吸収の自動化ループを作る。
- 防具は重装で固め、鍛冶屋で全部位に「アムリタ吸収で体力回復」をつける。
- 武家は「豊臣」一択。魂代は「ガキ」や「雷獣」で回復ソースを確保する。
- 立ち回りは「密着して殴り合う」。避けることより殴ることを優先する。
このビルドは、開発者が用意した救済措置とも、システムの穴を突いた裏技とも取れます。しかし、ゲームはクリアしてこそ楽しいもの。どうしても勝てない壁にぶつかった時は、プライドを捨ててこの「不死の力」を借りてみてはいかがでしょうか。 その圧倒的な全能感に、病みつきになること間違いなしです。
それでは、良きサムライライフを!
筆者情報
桐谷シンジ フリーランスのゲーム攻略ライター。慶應大学卒業後、大手出版社を経て、現在に至る。幅広いゲームに携わるが、主にRPG/FPS/サンドボックス系のゲームを得意とする。最近の悩みは趣味の時間が取れず、積みゲーが100作品を超えたこと。『仁王3』のプレイ時間は既に500時間を突破。




















