編集デスク ゲーム攻略ライターの桐谷シンジです。今回も多く寄せられてる質問にお答えしていきます。
この記事を読んでいる方は、防具の強化素材である「重鎧玉」や「堅鎧玉」の枯渇、そして高難易度イベントクエスト「天滄無窮」の攻略法が気になっていると思います。モンハンワイルズ(MHWs)のエンドコンテンツにおいて、防具の強化は生存率に直結する死活問題です。特に今回のクエストは、過去作のメインモンスターたちが立ちはだかる高難易度仕様となっており、単なる周回作業とは一線を画す緊張感があります。
この記事を読み終える頃には、効率的な周回方法とモンスターへの対策、そして「天滄無窮」の疑問が解決しているはずです。
- イベントクエスト「天滄無窮」の基本報酬と効率性
- 復活した海竜ラギアクルス(星1個体)の攻略と立ち回り
- 歴戦の王者リオレウス(星3個体)の翼破壊と閃光対策
- 龍属性特化装備とカウンター主体の武器選びの重要性
それでは解説していきます。
重鎧玉救済クエスト「天滄無窮」の全貌と報酬効率
モンハンワイルズのハンターライフにおいて、最も頭を悩ませるのが「鎧玉不足」です。特にマスターランク帯(G級相当)の装備強化には、膨大な量の鎧玉が必要となります。今回配信されたイベントクエスト「天滄無窮」は、まさにその救済措置として実装された「神クエスト」と言えるでしょう。
基本報酬の期待値と「神クエ」と呼ばれる理由
まず、このクエストがなぜ「神クエ」と称されているのか、その報酬体系から紐解いていきます。私が実際に検証プレイを行った結果、以下の報酬が確定、および高確率で排出されることが確認できました。
| アイテム名 | 平均入手数 | 用途と重要性 |
|---|---|---|
| 重鎧玉 | 2個〜 | 防具強化の最重要アイテム。入手手段が限られるため、確定2個は破格。 |
| 堅鎧玉 | 5個〜10個 | 重鎧玉の次に重要な強化素材。数を集めやすく、基礎強化に必須。 |
| 紫色の鉱石系素材 | ランダム | 護石錬金や武具強化に使用される高レアリティ素材。 |
| HR/MRポイント | 多め | ハンターランクおよびマスターランク上げにも適している。 |
特筆すべきは「重鎧玉」が最低でも2個確保できる点です。通常の調査クエストやフリークエストでは、報酬枠で1個出るか出ないかという確率設定が一般的ですが、本クエストでは安定して複数が手に入ります。
私が試行した際のチャットログ(情報ソース)によると、「重鎧玉2個、堅鎧玉2、2、6、7」というリザルト結果も確認されています。これは一度のクエストで堅鎧玉が合計17個近く手に入る計算になり、防具1パーツを一気に最大強化レベルまで近づけるポテンシャルを秘めています。
ただし、手放しで喜べるわけではありません。「エンジョイ勢からしたら渋い」という声も一部にはあります。それは、クエストの難易度に対して「もう少し報酬があっても良いのでは?」という、疲労感からくる意見でしょう。確かに、ただ漫然とクリアできる難易度ではなく、しっかりとした対策が必要なクエストであることは間違いありません。それでも、現状のMHWsにおいて、これ以上の効率で鎧玉を集める手段は存在しないと言っても過言ではないのです。
ターゲットとなる二頭の脅威
このクエストの討伐対象は、シリーズファンなら思わず身構える二頭です。
- 海竜 ラギアクルス(星1個体相当の強化)
- 火竜 リオレウス(星3個体・歴戦の個体相当)
「星」の表記は、今作における危険度や個体の強化具合を示しています。ラギアクルスは星1とはいえ、その俊敏性と攻撃範囲は脅威です。一方のリオレウスは星3、つまり「歴戦の個体」あるいはそれに準ずる強化が施されており、生半可な防御力では一撃でキャンプ送りにされる火力を有しています。
この二頭を制限時間内に、かつ効率よく狩猟することが、鎧玉長者への唯一の道となります。次項からは、それぞれのモンスターに対する具体的な攻略法を深掘りしていきます。
海竜ラギアクルス攻略:速度への対応と龍属性の有効性
モンハンワイルズで待望の復活を遂げた「海竜ラギアクルス」。水中戦がない本作においても、その脅威は陸上で遺憾なく発揮されています。今回のイベントクエストにおけるラギアクルスは、特に「速度」と「連続攻撃」に補正がかかっているように感じられます。
龍属性武器の選択とその根拠
情報ソースおよび私の実戦経験から、このクエストにおける最適解の一つは「龍属性」の武器です。ラギアクルス、リオレウス共に龍属性が有効(あるいは次点で有効)な肉質を持っており、属性ダメージによる恩恵を最大限に受けることができます。
特にラギアクルスは、帯電状態になると肉質が変化し、物理攻撃が通りにくくなる部位が存在します。しかし、龍属性であれば属性ダメージによって安定した削りが可能です。また、龍属性には古龍種などが持つ特定の能力を封じる「龍封力」が付与されていることが多く、ラギアクルスの帯電チャージや、リオレウスのブレス頻度を抑制する副次効果も期待できます。
装備構成としては、以下のスキルを優先的に発動させることを推奨します。
- 龍属性攻撃強化 Lv5:属性値を限界まで高める。
- 見切り Lv7:会心率を上げ、属性会心(もしあれば)とのシナジーを狙う。
- 弱点特効 Lv3:有効部位へのダメージを最大化する。
- ガード性能 / 回避性能:武器種に合わせて防御面を強化。
「見切り」に頼りすぎない立ち回り
太刀使いのハンターにとって、敵の攻撃を無効化しつつ反撃する「見切り斬り」は生命線です。しかし、今回のラギアクルスに対しては、安易な見切り斬りが命取りになるケースが多発しています。
ラギアクルスの攻撃モーションは、予備動作が短く、判定の発生が極めて早いです。特に噛みつきやタックルは、見てから反応しても間に合わない、あるいは見切り斬りの無敵時間が終わった後の隙を狩られるような多段ヒット判定を持っていることがあります。
「これを見切るのは勿体ない(リスクが高い)」という判断が重要です。無理に見切り斬りでカウンターを狙うよりも、以下の立ち回りを意識しましょう。
- 位置取り重視:正面に立たず、常に前脚の斜め後ろ側へ回り込むように移動する。
- ガード主体の戦術:ランス、ガンランス、チャージアックスなどの盾持ち武器であれば、カウンターガードやガードポイント(GP)を活用する方が安定します。
- 回避への転換:太刀や双剣であれば、フレーム回避や移動斬りを駆使して、攻撃判定の外へ逃げることを優先する。
ラギアクルスの「瞬速」とも言える動きに翻弄されず、相手のターンが終わるのを冷静に待つ忍耐力が求められます。特に広範囲に放電する大技の後は大きな隙が生まれるため、そこへ大技を叩き込むメリハリのある狩猟を心がけましょう。
歴戦の王者リオレウス攻略:空の王者を地に落とす技術
ラギアクルスを退けた後に待ち受けるのは、空の王者「リオレウス」です。しかも、今回の個体は「歴戦の個体(星3)」相当の強化が施されており、攻撃力、体力、閃光耐性のすべてにおいて通常の個体を凌駕しています。
翼破壊による飛行能力の無力化
リオレウス戦において最も厄介なのは、滞空状態からのブレスや毒爪急襲攻撃です。空中にいられる時間が長ければ長いほど、こちらの攻撃チャンスは減少し、クエスト時間が長引いてしまいます。
そこで最優先すべき戦術が「翼の部位破壊」です。今作の仕様では、翼を破壊することで飛行頻度が下がったり、飛び上がろうとした際にバランスを崩して墜落したりするギミックが存在します。「翼さえ取れば飛べないリオレウス」にするため、以下の手順で徹底的に翼を狙いましょう。
- 開幕の拘束:シビレ罠や落とし穴を使用し、開幕から翼に集中攻撃を仕掛ける。
- 乗りダウン・ぶっ飛ばし:操竜やクラッチクロー(またはそれに準ずる新アクション)を駆使してダウンを奪い、翼へダメージを蓄積させる。
- ガンナーの起用:ライトボウガンや弓であれば、常に翼を狙い撃つことが可能です。マルチプレイであれば、一人はガンナーがいると攻略が格段にスムーズになります。
「飛べなくても走れる」とばかりに地上での突進を繰り返すようになれば、こちらのペースです。地上戦であれば、龍属性武器による足元への斬り込みで転倒を誘発させやすく、ハメに近い形でダメージを稼ぐことも夢ではありません。
閃光玉の運用と耐性管理
過去作では「リオレウスが飛んだら閃光玉」が定石でしたが、マスターランク帯、特に歴戦個体においては「閃光耐性」の管理が必須です。
- 回数制限:強力な個体ほど、閃光玉で落下させられる回数が制限されています(通常2〜3回程度)。
- 耐性上昇:使うたびに効果時間が短くなり、最終的には効かなくなります。
今回のクエストでも、無闇に閃光玉を投げるのは推奨されません。「ここぞ」という大技の予備動作中や、怒り状態で手がつけられない時の緊急回避用として温存しておくべきです。また、閃光で落としても暴れまわることが多く、近接武器では手出ししにくい状況になることもあります。
「なんであなたに視力を使わなきゃならないんですか」という強気な精神で、閃光玉に頼らずとも、位置取りと部位破壊で制空権を奪い取るプレイヤースキルが試されています。
高難易度を支えるハンターの心得と準備
このクエストは報酬が美味しい反面、失敗すれば時間とアイテムの無駄になります。安定周回のためには、クエスト出発前の準備が8割を占めると言っても過言ではありません。
食事スキルとバフアイテムの活用
クエスト前の食事場では、必ず攻撃力アップか防御力アップの大定食を選びましょう。さらに、以下の食事スキルが発動すれば理想的です。
- ネコの弱いの来い!:出現する個体の体力等を低く抑える可能性がある。
- ネコのド根性:致死ダメージを受けても一度だけ耐える(事故防止に最適)。
- ネコの特殊攻撃術:麻痺や毒武器を使う場合は必須。
また、アイテムポーチには「鬼人薬グレート」「硬化薬グレート」を常備し、クエスト開始直後に服用することをお勧めします。これらのバフアイテムは力尽きるまで効果が持続するため、長期戦となる本クエストではコストパフォーマンスが非常に高いです。さらに「怪力の種」や「鬼人の粉塵」をエリア移動ごとに使用し、常に攻撃力を底上げしておくことが、10分針、5分針での周回への近道となります。
オトモアイルー・ガルクの装備構成
ソロ、あるいはペア狩りの場合、オトモの装備も重要です。
- 武器:睡眠属性または麻痺属性の武器を持たせる。クエスト中に1〜2回の拘束が入るだけで、総ダメージ量は大きく変わります。
- 道具:回復ミツムシ(生存重視)またはあしどめの虫かご(拘束重視)。
特にラギアクルスのような動きの速い相手には、オトモがターゲットを取ってくれている間に回復や研磨を行う場面が多々あります。「たかがオトモ」と侮らず、最強の相棒として装備を整えてあげてください。
まとめ:鎧玉長者への道は修羅の道
今回は、モンハンワイルズのイベントクエスト「天滄無窮」について、その報酬の魅力と具体的な攻略法を解説しました。
- 報酬の旨味:重鎧玉2個確定、堅鎧玉大量入手は現状最高効率。
- 対ラギアクルス:龍属性武器で挑み、安易なカウンターを避けて確実な隙を突く。
- 対リオレウス:徹底的な翼破壊で飛行能力を奪い、閃光玉は計画的に使用する。
- 準備の徹底:バフアイテムとオトモ装備を見直し、万全の状態で挑む。
「エンジョイ勢には渋い」と感じるほどの難易度設定ですが、それを乗り越えた先には、最大強化された防具による快適なハンターライフが待っています。何度も挑み、モンスターの動きを学習し、最適化していく過程こそがモンスターハンターの醍醐味です。
この記事が、あなたの装備強化の一助となり、強敵ひしめくモンハンワイルズの世界を生き抜く力となることを願っています。さあ、準備ができたら集会エリアへ向かいましょう。良きハンターライフを!
筆者情報
筆者:桐谷シンジ フリーランスのゲーム攻略ライター。慶應大学卒業後、大手出版社を経て、現在に至る。幅広いゲームに携わるが、主にRPG/FPS/サンドボックス系のゲームを得意とする。最近の悩みは趣味の時間が取れず、積みゲーが100作品を超えたこと。







