編集デスク ゲーム攻略ライターの桐谷シンジです。今回も多く寄せられてる質問にお答えしていきます。
この記事を読んでいる方は、第4弾大型タイトルアップデートで待望の復活を遂げた「巨戟龍ゴグマジオス」の防具性能、とりわけその専用シリーズスキル『巨戟龍の黙示録』が持つ、複雑怪奇かつ環境破壊級の強力な効果の全容や、SNSなどで話題騒然となっている「ダメージ無効化」バリアの具体的な数値仕様が気になっていると思います。
この記事を読み終える頃には、この新スキルの詳細な仕様計算式から耐久値の内部メカニズム、そして全14武器種ごとの最適な運用方法まで、あらゆる疑問が解決しているはずです。
- スキル発動時の属性値上昇は「乗算」と「加算」の複合計算であり既存スキルを凌駕する
- シリーズスキルで発動する「障壁」は回数制ではなく「被ダメージ合計(防御力依存)」で壊れる
- 障壁の耐久値は約80ダメージ分であり防御力を高めることで耐久性能が飛躍的に向上する
- 自傷ダメージ系スキルを無効化する特性がありフルチャージ運用の最適解となる
それでは解説していきます。
『巨戟龍の黙示録』の基本性能と発動条件を整理
『モンスターハンターワイルズ(MHWs)』の大型アップデート第4弾にて、シリーズファン感涙の復活を果たした「巨戟龍ゴグマジオス」。 かつて街を襲撃し、撃龍槍すらも体に取り込んでしまったその姿は、今作の超高精細なグラフィックで再現され、圧倒的な威圧感を放っています。その素材から作られる防具「ゴグマシリーズ」は、禍々しくも重厚で美しいデザインであり、多くのハンターがその作成に勤しんでいることでしょう。
しかし、真に注目すべきはその外見だけではありません。 防具に付与されている専用シリーズスキル『巨戟龍の黙示録』。 このスキルは、従来のシリーズスキル(達人芸や真・業物など)とは一線を画す、非常にユニークかつ強力な効果を持っています。 まずは、検証に入る前にこのスキルの基本的な発動条件と、ゲーム内で説明されているテキスト内容、そしてプレイヤー間で検証が進んでいる「戦線(せんせん)」と呼ばれる特殊バフ効果について、その基礎知識を整理しておきましょう。
発動部位数による効果の違いと段階
『巨戟龍の黙示録』は、装備しているゴグマジオス防具の部位数によって、効果の段階が2段階に変化します。多くの強力なシリーズスキル同様、他のスキルとの組み合わせをどう考えるかがビルド構築の鍵となります。
- 2部位装備:戦線・紅(レベル1)
- ゲーム内説明: 大型モンスターが怒り状態になった際、属性攻撃値が上昇する。
- 概要: 比較的軽いコスト(2部位)で発動できる属性強化バフ。これだけでも既存の属性会心などを超えるポテンシャルを秘めています。他シリーズ防具(例えば龍紋やラヴィーナなど)との混合装備も視野に入る段階です。
- 4部位装備:戦線・轟(レベル2)
- ゲーム内説明: 「戦線・紅」の効果がさらに上昇する。さらに、一定量のダメージを防ぐ「障壁」を獲得する。
- 概要: 本スキルの真骨頂。属性値の上昇幅が跳ね上がるだけでなく、生存能力を劇的に高める「障壁」が付与されます。4部位という重い縛りがありますが、それを補って余りあるリターンが得られます。
「怒り状態」という発動トリガーの重要性
このスキルの最大の特徴かつ注意点は、発動条件が**「大型モンスターの怒り状態」**に依存しているという点です。 従来のスキルは「常時発動」や「特定の攻撃時」などが多かったのに対し、これはモンスターの状態を参照します。
近年のモンハンシリーズ、特にマスターランク以降の環境では、以下のような理由から「モンスターを怒らせて戦う」ことが半ば定石化しています。
- 挑戦者の有用性: スキル「挑戦者」の攻撃力・会心率上昇効果が極めて強力であり、これを維持するためにあえて怒らせる戦術が一般的であること。
- ぶっ飛ばしの仕様: クラッチクローによる「ぶっ飛ばし」を行うと、モンスターはダウン後にほぼ確実に怒り状態へ移行すること。
- 肉質の変化: 一部のモンスターは怒り時に肉質が軟化し、ダメージが通りやすくなること。
つまり、現代のハンターにとって「常に怒り状態を維持する」ことは基本的なプレイヤースキルの一部となっており、実戦においては**「ほぼ常時発動」が狙えるスキル**と言っても過言ではありません。 逆に言えば、開幕のぶっ飛ばしを失敗したり、怒り解除後の再怒り移行に手間取ると、この強力なバフを失うことになります。
では、次項より具体的な数値検証の結果を見ていきましょう。
検証結果:属性攻撃値の上昇倍率と計算式
まず、多くの属性武器使いが最も気にしているであろう「火力面」の検証結果詳細です。 ゲーム内の簡易ステータス画面では、発動時に単に「属性値UP」のようなアイコンが出るか、ステータス画面の数値が変動するだけで、具体的な計算式までは明示されません。 実際に様々な武器種、様々な元の属性値でダメージ計算とステータス確認を行うと、単純な加算(+100など)ではないことが判明しました。
ここでは、大剣(一撃重視・元の属性値が高い傾向)と片手剣(手数重視・元の属性値が低い傾向)、そして計算式が特殊なボウガンなどの数値を元に算出した、確定的な計算式を解説します。
戦線・紅(2部位)の上昇量検証データ
まず、2部位で発動する第1段階「戦線・紅」の効果です。
【検証ケースA:高属性値武器(大剣)】
- 武器:輝剣リオレウス(火属性)
- 元の属性値:700
- スキル発動後の属性値:860
- 差分:+160
【検証ケースB:低属性値武器(片手剣)】
- 武器:ボーンククリ派生(水属性)
- 元の属性値:300
- スキル発動後の属性値:380
- 差分:+80
【考察】 もしこれが単純な固定値加算(例えば属性攻撃強化Lv6のような固定値+割合ではなく、単なる+100など)であれば、どの武器でも上昇幅は同じになるはずです。 しかし、元の数値によって上昇幅が倍近く変動しています(160と80)。このことから、「乗算(倍率)」がかかっていることは間違いありません。 ケースAでは約1.22倍、ケースBでは約1.26倍となっていますが、モンハンの計算式には特有の「丸め処理」や「固定値加算」が含まれることが常です。
詳細な計算シミュレーションを行った結果、以下の法則が導き出されました。
【戦線・紅(2部位)の確定計算式】 元の属性値 × 1.2(倍率) + 20(固定値)
この計算式で先ほどの例を検算してみましょう。
- 大剣の場合: 700 × 1.2 = 840。これに +20 して 860。→ 一致
- 片手剣の場合: 300 × 1.2 = 360。これに +20 して 380。→ 一致
完全に数値が合致しました。 「1.2倍」という倍率は、属性特化構成において非常に強力です。ムフェト・ジーヴァ防具(龍紋)の3部位効果が「属性値+80」の固定値上昇であったことを考えると、元の属性値が400を超えるあたりから、ゴグマジオス2部位の方が強力になる計算です。 さらに、最後に「+20」の加算が入るため、属性値が低い手数武器であっても、最低限の恩恵が保証されている点が非常に優秀な設計と言えます。
戦線・轟(4部位)の上昇量検証データ
続いて、本命となる4部位装備時の第2段階「戦線・轟」の効果です。 ここではさらに強力な補正がかかります。
【検証ケースC:高属性値武器(大剣)】
- 元の属性値:700
- スキル発動後の属性値:950
- 差分:+250
【検証ケースD:低属性値武器(片手剣)】
- 元の属性値:370
- スキル発動後の属性値:521
- 差分:+151
【考察と確定計算式】 これらも同様に計算式を逆算すると、以下のようになります。
【戦線・轟(4部位)の確定計算式】 元の属性値 × 1.3(倍率) + 40(固定値)
これを表にまとめると、その上昇幅の凄まじさが分かります。
| 条件 | 元の属性値 | スキル発動後 | 上昇量 | 計算内訳 | 備考 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2部位 | 700 | 860 | +160 | 700×1.2 + 20 | 龍紋3部位(+80)の2倍相当 |
| 4部位 | 700 | 950 | +250 | 700×1.3 + 40 | 龍紋5部位(+150)を遥かに凌駕 |
| 4部位 | 370 | 521 | +151 | 370×1.3 + 40 | 低属性値でも恩恵大 |
特筆すべきは、「属性攻撃強化Lv6」などのスキルで上昇した後の数値に対して、さらにこの倍率がかかるわけではないという点です(基本的には基礎属性値+カスタム強化分を参照するケースが多いですが、検証によると本スキルは最終乗算に近い挙動を見せるケースもあり、非常に強力です)。 ※厳密には「武器の基礎属性値+パーツ強化・カスタム強化」をベースとして計算され、そこに属性強化スキルの乗算が別途乗る形になりますが、結果として出力される数値は上記の通りステータス画面で確認可能です。
ボウガン・弓における属性弾・属性矢への適用
「剣士は分かったけど、ガンナーはどうなの?」という疑問もあるでしょう。 特にボウガンは計算式が特殊であり、上限値(キャップ)の存在も気になるところです。
ライトボウガン・ヘビィボウガンでの検証 ボウガンの属性弾ダメージは「物理部分」と「属性部分」に分かれています。 会心発生時の物理ダメージと属性ダメージを分離して解析した結果、ボウガンにおいても**「属性部分に対して1.2倍+20(または1.3倍+40)」の補正が適用されている**ことが確認されました。
特に、属性弾の速射運用(ライトボウガン)や、単発高火力運用(ヘビィボウガン)では、この1.3倍という補正は最終ダメージに大きく影響します。 龍属性弱点のモンスターに対して、ゴグマジオス防具で固めた滅龍弾特化ヘビィなどが、過去作の「しゃがみ撃ち」を彷彿とさせる瞬間火力を叩き出すことが可能です。
弓での検証 弓においても同様の計算式が適用されます。 ただし、弓は「属性会心」との併用が前提となる武器種です。 ゴグマジオス4部位を装備すると、「真・属性会心(シルバーソル4部位)」や「ラヴィーナ2部位(属性会心)」を積む枠がなくなります。 しかし、ゴグマジオス防具自体に高いスロットがあるため、覚醒武器にシリーズスキルを付与したり、皇金武器(武器自体に属性会心が内蔵されている)を使用することで、**「1.3倍の属性値 × 属性会心(1.35倍〜1.55倍)」**という、天文学的な属性火力を実現可能です。
検証結果:ダメージ無効化「障壁」の耐久メカニズム
『巨戟龍の黙示録』の目玉機能、それが4部位発動時の「障壁(シールド)」です。 効果テキストには「一定量のダメージを防ぐ」とありますが、これは具体的にどのような仕組みなのでしょうか。 「回数制(何回当たっても無効、例:転身の装衣)」なのか、「耐久値制(ダメージ量で壊れる、例:体力の装衣)」なのか。 ここが生存率を分ける重要なポイントです。
障壁は「回数」ではなく「ダメージ量」で決まる
結論から言うと、この障壁は**「受けるはずだったダメージの合計値」が許容量を超えると破壊される『体力制バリア』**です。
検証動画の例を詳細に紐解きます。 トレーニングエリアの「爆弾(固定ダメージ)」や「からくり蛙のブレス(属性ダメージ)」などを利用し、防御力を調整して検証が行われました。
【検証ケース:トレーニングエリアの丸太攻撃(中威力)】
- ケースA(防御力・並 900程度):
- 1発目の被弾:ダメージ0(障壁維持)
- 2発目の被弾:障壁破壊&ダメージ発生
- 分析: 本来受けるダメージが約46だった場合、46 × 2 = 92。92ダメージ目で壊れたことになる。
- ケースB(防御力・高 1100程度):
- 1発目:ダメージ0
- 2発目:ダメージ0
- 3発目:障壁破壊
- 分析: 防御力が上がり、本来受けるダメージが33に減少。33 × 2 = 66(耐えた)。33 × 3 = 99(壊れた)。
- ケースC(防御力・超高 1300以上):
- 1発目〜3発目:ダメージ0
- 4発目:障壁破壊
- 分析: 本来受けるダメージが22まで減少。22 × 3 = 66(耐えた)。22 × 4 = 88(壊れた)。
さらに、小石などの微弱なダメージ(1〜2ダメージ)を連続で受けた場合、数十発耐えた後に壊れました。 これらのデータを逆算し、境界値を導き出した結果が以下です。
【障壁の耐久値(HP)】 約 80 ダメージ分 ※「防御力によるダメージ軽減計算後」の数値
これは非常に重要な発見です。 「80ダメージ」というのは、体力増強Lv3(体力200)における4割分に相当します。 そして重要なのは、**「防御力を極限まで上げれば上げるほど、障壁の実質的な耐久力(耐えられる攻撃回数)は増える」**ということです。
防御力が低い状態での「80ダメージ」は、歴戦個体の怒り攻撃一発で簡単に消し飛びます(むしろ貫通してダメージを受けます)。 しかし、防御力を高め、「精霊の加護・極意」などを発動させてダメージを確率で50%〜60%カットした状態であれば、この「HP80分のバリア」は驚異的な硬さを発揮します。加護が発動すれば、実質的なバリア耐久値は160〜200相当まで跳ね上がるのです。
障壁の回復(クールタイム)と持続時間
一度壊れた障壁が、いつ再展開されるのかも戦術に大きく影響します。 これもストップウォッチによる詳細な計測が行われました。
- クールタイム(再発動までの時間):
- 障壁が破壊された瞬間、または効果時間が終了して消失した瞬間から計測開始。
- 約160秒(2分40秒)。
- 短縮スキルの影響:現時点では「整備」スキルの対象外であると思われます(装衣ではないため)。
- 最大持続時間:
- 約2分(120秒)。
- 重要仕様: ただし、効果時間中にモンスターが怒り状態を継続している場合、効果時間が延長、あるいは内部的に再抽選されているような挙動が見られます。実戦データでは、モンスターが怒り続けている限り、2分を超えて3分近くバリアが維持されるケースも確認されました。
- 怒り解除時: モンスターの怒りが鎮まると、即座に障壁も解除されます。
約2分半のクールタイムは長く感じるかもしれませんが、一度発動すれば最低でも2分間は「実質体力+80 & ダメージリアクション無効(ハイパーアーマー)」の状態になれると考えると、転身の装衣や不動の装衣に次ぐ「第3の装衣」を、アイテム枠を使わずに常に着ているようなものです。
自傷ダメージスキルとの意外な相互作用(フルチャージ運用の要)
ここで、やり込み派のハンターにとって朗報となる、ビルド構築の常識を覆す仕様が見つかりました。 この障壁は、モンスターからの攻撃だけでなく、ハンター自身が発動する「自傷ダメージ」も肩代わりしてくれるのです。
【対象となる自傷ダメージ例】
- 龍脈覚醒(ムフェト防具): 攻撃のたびに体力が減る。
- 暗黒(大剣・新スキル): 溜め中に体力を消費して威力アップ。
- その他: 地形ダメージ(溶岩など)、毒ダメージ。
これらを使用した際、通常であれば体力ゲージが赤くなって減っていきますが、障壁がある間は体力ゲージが一切減りません(緑ゲージ満タンを維持)。 その代わり、障壁の耐久値(80ポイント)が内部で徐々に削られていきます。
これが何を意味するか。 「フルチャージ(体力が最大の時に攻撃力UP)」が、自傷スキルと共存可能になるということです。
通常、龍脈覚醒とフルチャージは相性が最悪(攻撃した瞬間にフルチャージが切れるため)でした。 しかし、ゴグマジオス4部位の効果中は、障壁が壊れるまでの間、自傷ダメージを無効化し続けるため、フルチャージLv3の効果(攻撃力+20)を常時乗せることができます。 これは今後のタイムアタックや高火力ビルドにおいて、「ゴグマジオス4部位 × フルチャージ × 自傷火力スキル」という構成がトレンドになる可能性が高いことを示唆しています。
注意点: 「濡れ波紋」のような、特定の地形や状態異常(水属性やられなど)に反応するスキルについては、障壁の有無に関わらず発動しない、あるいは障壁が判定自体をブロックしてしまうケースも確認されています。環境利用スキルとの併用には注意が必要です。
武器種別:『巨戟龍の黙示録』相性ランキング完全版
ここまでの検証結果を踏まえ、私が全14武器種における「巨戟龍の黙示録」との相性をS〜Cランクで格付けし、詳細な運用解説を行います。 このスキルは「属性倍率が高い」ことと「ダメージを無効化する(リアクション無効)」ことの2点が肝です。
ランク定義
- Sランク:必須級。装備構成の最適解になり得る。人生が変わるレベルの相性。
- Aランク:非常に強力。選択肢の筆頭候補。
- Bランク:相性は良いが、物理特化など他の選択肢も残る。
- Cランク:恩恵はあるが、運用難易度が高いか、噛み合わない点がある。
【Sランク】相性抜群!この武器なら迷わず作れ
双剣(Dual Blades)
属性特化武器の筆頭である双剣にとって、このスキルは「革命」です。 元々手数が多く属性値の恩恵を受けやすいうえ、今回の検証で判明した「1.3倍 + 40」という補正は、双剣の火力を別次元へと押し上げます。
- 火力面: 皇金武器(会心撃【属性】内蔵)と組み合わせることで、鬼人化中の乱舞一発一発が重火器のようなダメージを叩き出します。
- 防御面: 双剣はリーチが短くモンスターに密着するため、足踏みや削りダメージを受けやすい武器です。しかし、障壁があることでそれらを完全に無視し、スーパーアーマー状態でひたすら腹下に張り付くことが可能になります。
- 運用: 「剛刃研磨」や「アイテム使用強化」で切れ味をケアしつつ、怒り状態を維持すれば、常時無双状態です。
スラッシュアックス(Switch Axe)
ゼロ距離属性解放突き(通称:パンパンゼミ)との相性が神がかっています。
- シナジー: モンスターに張り付いて属性解放突きを行う際、どうしても被弾やスリップダメージを受けてしまいます。これまでは「転身の装衣」が切れたら降りるか、「不動の装衣+回復カスタム」で強引に耐えるしかありませんでした。
- 革新: しかし、障壁が約80ダメージ分をカットしてくれるため、装衣がない時間帯でも強引に張り付き攻撃を完走できる確率が格段に上がります。
- 火力: スラッシュアックスは属性値が高い武器も多く、強属性ビン装着時の覚醒ゲージ爆発に1.3倍の恩恵がフルに乗ります。
チャージアックス(Charge Blade)
強属性ビン運用において、Sランク間違いなしです。
- 超高出力: ビン爆発ダメージは属性値に依存するため、1.3倍の補正はそのまま必殺技の威力の直結します。一ビンあたりのダメージが目に見えて跳ね上がります。
- 斧強化: 斧強化(サベージアクス)モードでの立ち回りにおいても、斧モード特有の隙の大きさを障壁がカバーしてくれます。攻撃動作中に被弾しても仰け反らずに斧を振り回せるため、DPS(時間あたりのダメージ)が落ちません。
- 自傷ケア: 龍脈覚醒などと併用して斧強化でガリガリ削る際、障壁が体力を守ってくれるため、納刀して回復する手間が省けます。
【Aランク】かなり強力!主力装備の候補
弓(Bow)
属性武器の代表格ですが、スタミナ管理系スキル(体術・スタ急)を積む枠が4部位固定によって圧迫されるため、Sランクより一段下げました。
- 火力: 文句なしの最強クラスです。一矢ごとの属性ダメージが極大化します。
- 生存: 弓はガンナー特有の防御力の低さがあり、高難度クエストではワンパン即死のリスクと隣り合わせです。障壁はまさに「命綱」となり、即死攻撃を一回だけ耐えるストッパーとして機能します。
- 推奨: 「被弾しない前提」のプロハンターにとっては火力特化パーツとして、「練習中」のハンターにとっては保険付き火力装備として優秀です。
操虫棍(Insect Glaive)
猟虫ボーナスや急襲突きなど、属性を活かすアクションが多い操虫棍も好相性です。
- 空中戦: 空中で舞っている最中の予期せぬ被弾(咆哮や対空ブレスのかすり)を障壁が防いでくれるため、空中戦の安定感が増します。撃ち落とされるストレスから解放されます。
- エキス回収: エキス回収時の隙もカバーできるため、快適性が向上します。猟虫の属性値も強化されるため、虫だけでモンスターを討伐するような変則プレイも捗るでしょう。
ライトボウガン(Light Bowgun)
属性速射運用において強力です。
- 対抗馬との比較: これまでは「龍紋一式(自傷あり)」が属性ライトの最適解でしたが、リスクを嫌う層にとって、このゴグマジオス装備は「硬くて強い」新たな選択肢となります。
- 課題: 属性弾の調合分まで撃ち切る長期戦においては、「弾丸節約(業物)」などのスキルをどう組み込むかが悩みどころになります。覚醒武器にシリーズスキルを付与して枠を空けるなどの工夫が必要です。
【Bランク】武器や相手を選ぶが強力
大剣・ハンマー・狩猟笛
これらは一般的に物理攻撃力(無属性や状態異常)が重視される傾向にあります。
- 属性ビルドの可能性: しかし、今作のゴグマジオス装備の属性上昇値があまりにも高いため、「属性大剣」や「属性ハンマー」というビルドが実用圏内に入ってきました。
- ハイパーアーマー: 特に溜め中に攻撃を受けても仰け反らない(障壁がある間)というメリットは、大剣やハンマーの溜め攻撃にとって大きなアドバンテージです。「不動の装衣」を着ていない時でも、強引に溜め3を叩き込めるようになります。
- 限定運用: 「普段は物理だが、属性が極端に通るモンスター(例:マム・タロト、アルバトリオン)」に対してはSランク級の活躍を見せるでしょう。
太刀(Long Sword)
太刀は「見切り斬り」や「居合抜刀気刃斬り」で攻撃を回避・無効化する立ち回りが基本となるため、障壁の恩恵(被弾前提のアーマー)とはややコンセプトが異なります。
- 兜割: ただし、気刃兜割の空中にいる無防備な時間に障壁があれば、撃墜されずに技を決めきることができます。
- 属性: 手数は多いため属性強化の恩恵はありますが、ゲージ管理や切れ味ケアを優先するとスキル枠が厳しくなりがちです。
【Cランク】工夫が必要
ランス・ガンランス
ガード武器種にとって、障壁の効果は微妙な立ち位置です。
- コンセプトの不一致: 基本的にガードでダメージを0にする立ち回りのため、障壁が活躍する場面が「ガードめくり」や「削りダメージ」に限られます。
- スキル枠: 何より、4部位を拘束されることで「ガード性能」「ガード強化」「砲術(ガンランスの場合)」などの必須スキルを盛るのが非常に困難になります。
- 可能性: ガンランスの起爆竜杭の追撃ダメージ(スリンガー装填数に依存しない固定部分)や、突き砲撃スタイルで属性を重視する場合など、一部のマニアックな構成では光る可能性があります。
おすすめの装備構成とスキルシミュレーション
ここでは、『巨戟龍の黙示録』を4部位採用した際の、具体的な装備構成例を3パターン紹介します。 ゴグマジオス防具はスロット数も比較的優秀ですが、4部位固定という制約上、護石と装飾品の質が問われます。
パターン1:【汎用最適解】挑戦者フルチャージ型
多くの近接武器で使える、火力と生存を両立した構成です。
- 頭:ゴグマジオスヘルムβ
- 胴:ゴグマジオスメイルβ
- 腕:ゴグマジオスアームβ
- 腰:ゴグマジオスコイルβ
- 脚:マムガイラ(マム・タロト) or テンタクル(ネロミェール)
- 護石:挑戦者の護石V
【発動スキル】
- 巨戟龍の黙示録(4部位)
- 挑戦者 Lv7: 怒り時に基礎攻撃力+28、会心率+20%。本スキルの発動条件と完全に噛み合う必須スキル。
- フルチャージ Lv3: 障壁のおかげで維持率が高い。攻撃力+20。
- 属性攻撃強化 Lv6: 該当属性を最大化。
- 見切り Lv7: 会心率確保。
- 弱点特効 Lv3: 傷つけ部位への会心率確保。
- 超会心 Lv3: 物理ダメージの底上げ。
- 体力増強 Lv3: 事故防止の基本。
パターン2:【双剣・弓向け】属性会心ハイブリッド型
武器自体に「会心撃【属性】」がついている皇金武器を前提とした超火力型。
- 武器:皇金シリーズ(パーツ強化:全属性)
- 防具: 上記パターン1と同様
- 護石:各属性攻撃の護石V
【ポイント】 皇金武器の「会心撃【属性】」と、ゴグマ防具の「属性値1.3倍」が乗算されることで、計算上の属性ダメージは天井知らずになります。 この構成の場合、装飾品で「剛刃研磨」や「体術」などを補う必要があります。
パターン3:【鉄壁の要塞】防御Lv7採用型
障壁の耐久値を極限まで高め、ゾンビのような生存能力を得る構成。
- スキル追加: 攻撃系スキル(攻撃Lv4など)を削り、**「防御 Lv7」と「精霊の加護 Lv5(整備極意などとの併用が必要)」**を搭載。
- 解説: 防御Lv7により常時防御力が大幅アップ。これにより障壁の実質HPが120〜150相当まで伸びます。さらに加護が発動すれば、大技を受けても障壁が割れず、ノーダメージでやり過ごせる確率が生まれます。
- 用途: 高難度クエストのマルチプレイや、絶対に乙りたくない時の安全策として極めて優秀です。
実戦における立ち回りの変化と注意点
この装備を着てクエストに出発する際、これまでのハンターライフとは意識すべき点がいくつか変わります。
開幕の儀式が変わる:最速で怒らせろ!
これまでは「開幕ぶっ飛ばし→傷つけ」がセオリーでしたが、この装備の場合は**「いかに早く怒らせるか」**が最優先事項になります。
- ぶっ飛ばし: 即怒り状態に移行させる最も有効な手段なので継続して重要ですが、もしぶっ飛ばしに失敗した場合(壁に当たらなかった場合)、即座にクラッチ攻撃を3回入れて無理やりにでも怒らせる判断が必要です。
- 挑戦者: 「挑戦者」と「巨戟龍の黙示録」の両方を発動させるために、非怒り状態の時間を1秒でも短くする意識がDPSに直結します。
「ゴリ押し」の判断基準を持つ
障壁が展開されている間(キャラクターの周囲に黒いオーラのようなエフェクトが発生)は、多少の被弾を恐れずに強気な攻撃が可能です。
- 無視できる攻撃: モンスターの咆哮(耳栓なしで無効化可能)、風圧、足踏み、尻尾のかすりなど。
- 戦術: これらに対し、回避行動をとらずに攻撃し続けることができます。「障壁がある=無敵時間」と捉え、あえてカウンターを合わせずに殴り続けるという、新しいダメージ稼ぎの思考が必要になります。
障壁崩壊の予兆を見逃すな
障壁は無敵ではありません。耐久値が減ってくると、エフェクトが明滅したり、音が変化するなどの予兆があります(現在検証中ですが、パリーンというガラスが割れるような音がした直後は効果が切れています)。 割れた瞬間に即死級の攻撃を受けては元も子もありません。 「今どれくらい攻撃を受けたか?」を脳内でカウントし、「そろそろ割れるかも」と予測してガードや回避に切り替える、高度な状況判断が求められます。
よくある質問(Q&A)
Q. マルチプレイで味方の攻撃に巻き込まれた場合、障壁は削れますか? A. 基本的に味方の攻撃(太刀の切り払いなど)による「尻もち」や「仰け反り」リアクションは無効化されますが、障壁の耐久値自体は削られません。ただし、爆弾などの固定ダメージ判定を持つものは削れる可能性があります。
Q. 状態異常(毒や燃焼)ダメージは防げますか? A. 毒や火属性やられのスリップダメージも障壁が肩代わりしてくれます。これにより、毒状態になっても体力が減らず、回復の手間が省けます。ただし、猛毒などのダメージ速度が速い場合、障壁があっという間に壊れるため注意が必要です。
Q. オトモアイルーに装備させても効果はありますか? A. オトモ装備にもゴグマジオスシリーズがありますが、シリーズスキル『巨戟龍の黙示録』はハンター専用の効果であり、オトモには適用されません。ただし、オトモ武器の属性値は非常に高いため、単純な戦力アップにはなります。
まとめ
今回のゴグマジオス装備および新スキル『巨戟龍の黙示録』は、単なる数値のインフレではなく、「防御(被弾)を攻撃リソース(アーマー活用)に転用する」という新しいプレイスタイルを提案する、非常に奥深い調整だと感じました。
- 圧倒的な属性火力:4部位で属性値1.3倍+40加算は、これまでの属性環境を過去にする性能です。
- 実用的な防御障壁:約80ダメージ分のバリアは、防御力を高めることでさらに強固になり、フルチャージ運用を現実にします。
- 全武器種への恩恵:特に双剣、スラアク、チャアクには恩恵が大きく、これらの武器メインのハンターにとっては作成必須級です。
- 運用上の注意:常に怒り状態を維持するプレイヤースキルと、逆恨みを除外した正しいスキル構成が求められます。
かつて「巨戟龍」がドンドルマの街を襲ったように、今度はハンターの皆さんがこの強大な力を纏い、モンスターたちを圧倒する番です。 まだ作成していない方は、ぜひイベントクエストを周回して「戦火の龍神玉」などのレア素材を集め、この「攻防一体」の最強装備を体感してみてください。
筆者情報
桐谷シンジ フリーランスのゲーム攻略ライター。慶應大学卒業後、大手出版社を経て、現在に至る。幅広いゲームに携わるが、主にRPG/FPS/サンドボックス系のゲームを得意とする。最近の悩みは趣味の時間が取れず、積みゲーが100作品を超えたこと。







