編集デスク ゲーム攻略ライターの桐谷シンジです。今回も多く寄せられてる質問にお答えしていきます。
この記事を読んでいる方は、第4弾アップデートで追加された「巨戟龍ゴグマジオス」のあまりのタフさや、即死ギミックに苦戦し、効率的な周回方法や必須スキルが気になっていると思います。
かつて『モンスターハンター4G』でハンターたちを絶望させた伝説の古龍が、ワイルズのシステムでどのように進化したのか。その脅威は計り知れませんが、適切な対策と手順を踏めば確実にタイムを縮めることが可能です。
この記事を読み終える頃には、ゴグマジオス討伐の不安が消え、素材集めのための高速周回の手順と、生存率を劇的に高める装備構成の疑問が解決しているはずです。
- 必須スキルによる生存率向上対策
- 形態変化ごとの立ち回り徹底解説
- 撃龍槍などのギミック活用手順
- 周回効率を高める部位破壊優先度
それでは解説していきます。
ゴグマジオスの基本情報と脅威
復活した巨戟龍の特徴
第4弾アップデートの目玉として登場した「巨戟龍ゴグマジオス」。かつてのシリーズをプレイしたハンターならば、その絶望的な巨大さと、身体から滴り落ちる重油の粘着質に苦しめられた記憶が蘇るのではないでしょうか。 今作『モンスターハンターワイルズ』においても、その圧倒的な質量と攻撃範囲は健在です。しかし、過去作と決定的に異なるのは、フィールドギミックの豊富さと、フェーズ移行による明確な攻略手順の存在です。
単に体力を削るだけでは討伐に時間がかかりすぎるため、本記事では効率的にダメージを与えるためのギミック活用を前提とした攻略チャートを解説します。特にマルチプレイにおいては、意思疎通と役割分担がクリアタイムを大きく左右します。まずは敵を知り、己の装備を整えるところから始めましょう。
過去作との相違点と注意点
『MH4G』時代は、ひたすらに硬い肉質と、撃龍槍の使用タイミングが重要でしたが、ワイルズ版では「部位破壊によるダウン拘束」と「DPSチェック(ダメージノルマ)」の要素が色濃く反映されています。
| 特徴 | MH4G版 | MHWs版(本作) |
|---|---|---|
| 主要ギミック | 撃龍槍、巨龍砲 | 古代式撃龍槍(レールガン)、スリンガー |
| 即死級攻撃 | 熱線ブレス | フェーズ移行時の広範囲爆発(NPCガード必須) |
| 弱点属性 | 火、龍 | 龍(フェーズ3で特に重要) |
| 必要対策 | 粘着無効、火耐性 | 耐震、水場・深雪適応、耳栓 |
表の通り、対策すべきスキル構成が大きく変化しています。特に「水場・深雪適応」が必須級になっている点は、初見殺しと言えるでしょう。これを知らずに挑むと、後半のフェーズで身動きが取れなくなり、確実な死を迎えることになります。
ゴグマジオス周回に向けた準備
攻略に必須となるスキル構成
ゴグマジオス戦において、火力スキル以上に重要となるのが「快適に動くための生存スキル」です。巨大な敵だからこそ、拘束時間を減らし、攻撃チャンスを増やすことが結果的にDPS(時間あたりダメージ)向上に繋がります。
耐震
推奨レベル:Lv2以上 ゴグマジオスが前脚を叩きつける「土下座」のようなモーションや、ボディプレスを行った際に発生する振動は極めて範囲が広いです。これを受けてしまうと、ハンターが長時間ふらついてしまい、その後の追撃を確定で受けてしまうリスクがあります。 特に今回の検証では、Lv1では無効化できない振動が確認されました。Lv2、あるいは余裕があればLv3を積むことで、振動中を全て攻撃チャンスに変えることができます。双剣や太刀など、接近戦を挑む武器種では最優先で採用すべきです。
耳栓
推奨レベル:Lv3以上 開幕の咆哮だけでなく、怒り移行時やフェーズ変化時など、頻繁に咆哮を行います。ゴグマジオスの咆哮は拘束時間が長く、耳栓がないとその都度手が止まってしまいます。 開幕に確定で咆哮が入るため、ここで耳栓があれば初動の儀式(バフ掛けや傷つけ)をスムーズに行えます。不動の装衣などで代用も可能ですが、事故を防ぐならスキルでの発動を推奨します。
水場・深雪適応
推奨レベル:Lv1(必須) これは盲点になりがちなスキルですが、第3フェーズにおいて極めて重要です。ゴグマジオスが撒き散らす重油や、フィールド変化により、移動速度が著しく低下するエリアが発生します。 このスキルがないと、即死級攻撃の予備動作中に安全地帯へ退避することが間に合わず、クエスト失敗に直結します。Lv1で十分効果を発揮するため、スロットが余っていれば必ず入れてください。
推奨武器種と属性の選択
今回の周回検証において、最も相性が良いと感じたのは「双剣」です。理由は以下の通りです。
- 機動力の高さ:広範囲攻撃をステップで避けやすい。
- 定点攻撃性能:弱点である前脚に張り付き続けられる。
- 手数の多さ:属性ダメージを稼ぎやすく、DPSチェックを突破しやすい。
属性に関しては「龍属性」一択と言っても過言ではありません。特に第3フェーズ以降は龍属性の通りが良くなるだけでなく、特定のギミック解除に龍属性ダメージが関わっている可能性が高いです。物理特化よりも属性値を重視したビルドを組んでいきましょう。 もちろん、遠距離武器も有効ですが、クリティカル距離の維持や弾切れの懸念があるため、キャンプ補充のタイミングを計算に入れる必要があります。
アイテムと食事の準備
周回における「猫飯(食事)」選びも重要です。 おすすめは「ネコの解体術」が発動する組み合わせです。ゴグマジオスは剥ぎ取り回数が多く、素材集めが主目的となるため、報酬枠が増える恩恵は計り知れません。特にレア素材である「戦火の龍神玉」などを狙う場合、試行回数と枠数は正義です。
また、双剣や弓を使う場合は「ネコの体術」や「ネコのスタミナ急速回復」も候補に入りますが、強走薬でカバーできる範囲です。アイテムポーチには、回復薬グレートなどの基本セットに加え、「強走薬」「怪力の種」「鬼人薬グレート」などのバフアイテムを忘れずに。そして、第3フェーズのスリンガー攻撃に備えて、スリンガー弾を装填数UPさせるスキルや、空きポーチも意識しておくと良いでしょう。
第1フェーズ:前脚破壊と落石ギミック
開幕の動きとダウンの取り方
クエストが開始したら、まずは全員でバフを掛け、ゴグマジオスの懐へ飛び込みます。 開幕の確定咆哮を耳栓で無効化し、即座に前脚(腕)への攻撃を開始しましょう。ゴグマジオスの前脚は、一定ダメージを与えることで特殊なダウンが発生します。
このダウンは非常に重要です。一度目のダウンで長時間拘束でき、さらにダメージを蓄積させることで、二度目のダウンと共に部位破壊が発生します。部位破壊に成功すると、重油が剥がれ落ち、肉質が軟化します。さらに、この剥がれたパーツはエンドコンテンツの強化素材として大量に必要になるため、周回においては「前脚の部位破壊」はマストと考えてください。
マルチプレイの場合、全員で片方の腕に集中攻撃を仕掛ける「一点突破」が効率的です。ダウン中にもう片方の腕へ移動し、起き上がりに合わせて再度ダウンを奪う、いわゆる「ダウンハメ」に近い形に持ち込めれば、第1フェーズはあっという間に終了します。
落石ポイントの活用
第1フェーズのエリアには、天井に落石ポイントが2箇所存在します。 スリンガーやガンナーの射撃で落下させることができ、ゴグマジオスに直撃させれば大ダメージと共にダウンを奪えます。
運用テクニック:
- 1つ目の落石:開幕直後、あるいは最初の怒り状態に合わせて使用し、出鼻をくじく。
- 2つ目の落石:第1フェーズで使い切っても良いが、もし火力が十分であれば、第2フェーズへの移行直後や、ピンチの時の緊急回避用に温存するのも手です。
ただし、野良マルチなど連携が取りにくい場合は、腐らせるよりは使ってしまった方が良いでしょう。落石ダウン中も全力で前脚や頭部を攻撃し、ダメージを稼ぎます。
立ち回りの注意点
第1フェーズでの主な死因は、前述した「土下座(ボディプレス)」による振動からのコンボと、予備動作の短い「薙ぎ払い」です。 特に薙ぎ払いは、巨大な体躯ゆえに判定が分かりづらく、安全だと思った位置でも被弾することがあります。基本的にはゴグマジオスの脇下や、後ろ足付近に位置取ることで、多くの攻撃を回避しやすくなります。 耐震スキルを積んでいない場合、ボディプレスの予備動作(大きく上体を起こす動き)が見えたら、攻撃の手を止めてでも距離を取るか、フレーム回避の準備をしてください。
第2フェーズ:古代式撃龍槍とレールガン
フェーズ移行とエリア移動
一定ダメージを与えると、ゴグマジオスがエリアの壁に寄りかかるような動作を見せ、第2フェーズへ移行します。 このタイミングで、天井に残っている落石があれば使用して追撃を入れましょう。壁に寄りかかっている状態は無防備に見えますが、強力な熱線ブレスを吐いてくることもあるため、正面には立たないように注意が必要です。
第2フェーズのエリアには、様々なギミックが配置されています。
- 古代式撃龍槍
- 溶岩転がし(タル爆弾のようなギミック)
これらを活用することで、体力の膨大なゴグマジオスに対して効率的に固定ダメージを与えることができます。
レールガン(撃龍槍)の発射手順
第2フェーズ最大の見せ場であり、ダメージソースとなるのが「レールガン」です。この手順を理解しているかどうかが、周回速度を大きく分けます。
- 背中の部位破壊:前脚ダウン時などに、背中にある巨大な撃龍槍の砲身のような部位を攻撃します。一定ダメージでこれが地面に落下します。
- 接続作業:落下したレールガンを、フィールドにある3箇所の接続ポイントにハンターが運び、セットします。これには時間がかかるため、3人のハンターが手分けして行うとスムーズです。
- エネルギーチャージ:接続後、すぐに撃てるわけではありません。エネルギーが充填されるまで一定時間待つ必要があります。この間、ゴグマジオスの攻撃から設備を守りつつ、立ち回ります。
- 発射(最大出力):チャージが完了すると「最大出力」の表示が出ます。ダウン中などの確実に当たるタイミングで発射スイッチを押しましょう。
直撃させれば60,000ダメージ近い数値を叩き出すことができます。これは通常の攻撃では稼ぐのに数分かかる量です。 絶対に外してはいけません。外した場合、再チャージ不可のリスクや、単純な火力不足による時間切れが見えてきます。確実に当てるために、誰かが乗り攻撃や麻痺、スタンを入れて拘束した瞬間に撃つのが定石です。
固定ダメージの重要性
ゴグマジオスは肉質が変化しやすく、重油が固まっている部位はダメージが通りにくい特性があります。しかし、レールガンや落石、爆弾などの「固定ダメージ」は肉質無視で入るため、非常に有効です。 特にレールガンは桁違いの威力ですが、外してしまった場合はリセット(クエスト帰還)を視野に入れても良いレベルの損失です。周回パーティを組む際は、誰が撃つか、いつ撃つかを事前に決めておくとトラブルを防げます。
第3フェーズ:空中戦とDPSチェック
キャンプでの準備と再突入
第3フェーズへ移行する際、画面がホワイトアウトし、エリア移動が発生します。 ここで焦って追いかける前に、必ずキャンプに戻りましょう。 斬れ味の回復、アイテムの補充、そして何より「スリンガー弾」の確保や装衣の再使用時間を稼ぐためです。第3フェーズは総力戦となるため、万全の状態である必要があります。 準備が整ったら、翼竜(ウイングドレイク)を利用して決戦の地へ向かいます。
空中モードへの対処法
第3フェーズのゴグマジオスは、頻繁に飛行モードへ移行します。 空中にいる間は近接攻撃が届きにくく、剣士にとってはストレスが溜まる時間帯ですが、ここで輝くのが「スリンガー」です。
フィールドには「滅龍弾」や「可燃石」など、強力なスリンガー弾が落ちています。また、ゴグマジオスの体からドロップすることもあります。 飛行中はこれらを拾い、強化撃ちなどで当てていきましょう。一定ダメージを与えたり、特定部位にヒットさせることで撃墜ダウンを奪えます。 弓やボウガンであっても、弾薬節約のためにスリンガーを活用する価値は十分にあります。
必殺技とファビウスのガード
戦闘中盤、ゴグマジオスが上空へ舞い上がり、エリア全域を焼き尽くすような超広範囲ブレスの予備動作に入ります。これは『MHWI』のアルバトリオンの「エスカトンジャッジメント」を彷彿とさせる即死ギミックです。
この時、NPCである「ファビウス」が盾を展開し、ハンターを守るエリアを生成してくれます。 しかし、これには条件があります。 **「それまでに十分なダメージ(特に龍属性ダメージ)を与えていること」**です。
- ダメージが足りている場合:ファビウスのガード内に入れば、ダメージを無効化(あるいは微小ダメージ)でやり過ごせます。
- ダメージが不足している場合:ファビウスのガードが崩壊、または展開されず、パーティ全員が即死します。
もし火力が怪しいと感じた場合、エリア内に一箇所だけ存在する「高台」へ避難することで、一度だけ回避できる可能性があります。しかし、2回目以降はこの高台も破壊されていることが多いため、基本的には「攻撃こそ最大の防御」です。逃げ回るのではなく、果敢に攻めてDPSチェックをクリアしましょう。
水場・深雪適応の真価
第3フェーズの地面は、重油と熱によってドロドロの状態になります。ここで「水場・深雪適応」スキルがないと、足を取られて移動速度がガクンと落ちます。 ファビウスの元へ走る際や、即死ブレスの安置へ逃げ込む際、この移動速度低下が命取りになります。検証プレイでも、このスキルがないメンバーが逃げ遅れて乙るケースが多発しました。Lv1で劇的に変わるので、絶対に付けていきましょう。
まとめ:効率的な周回のために
ゴグマジオス戦は、単なる殴り合いではなく、ギミック処理能力が問われるレイドボスのような側面があります。 最後に、高速周回のためのポイントを整理します。
- 耐震Lv2以上、耳栓Lv3、水場適応Lv1は必須スキルとして組み込む。
- 前脚への集中攻撃でダウンと部位破壊を狙い、素材効率と拘束時間を稼ぐ。
- レールガンは絶対に外さない。ダウン時や拘束時に確実に当てる連携を意識する。
- 第3フェーズは龍属性で攻め続け、即死ギミックをNPCガードで突破する。
これらの手順を守れば、野良マルチでも10分〜15分台での安定討伐が見えてきます。 ゴグマジオスの素材から作られる武器や防具は、今後のアップデートを見据えた最強クラスの性能を誇ります。また、周回過程で得られる装飾品やアーティアパーツも魅力的です。
最初は失敗することもあるかもしれませんが、動きを覚えれば確実に倒せる相手です。この記事を参考に装備を整え、ぜひ巨戟龍の討伐に挑戦してみてください。
筆者情報
桐谷シンジ フリーランスのゲーム攻略ライター。慶應大学卒業後、大手出版社を経て、現在に至る。幅広いゲームに携わるが、主にRPG/FPS/サンドボックス系のゲームを得意とする。最近の悩みは趣味の時間が取れず、積みゲーが100作品を超えたこと。ハンターランクはカンスト済みだが、物欲センサーには勝てない日々を送っている。







