編集デスク ゲーム攻略ライターの桐谷シンジです。今回も多く寄せられてる質問にお答えしていきます。
この記事を読んでいる方は、第4弾アップデートで追加された超大型モンスター「ゴグマジオス」の周回効率や、隠されたギミックの活用法が気になっていると思います。特に野良マルチでの成功率や、タフな体力を削り切るための最適解を模索しているのではないでしょうか。
この記事を読み終える頃には、ゴグマジオス戦におけるギミックの完全な理解と、周回速度を劇的に上げるための立ち回りの疑問が解決しているはずです。
- 第1層エリアにある隠し激龍槍で8200ダメージを稼ぐ方法
- 第2層移行直後の落石を確実に当てるセットアップ手順
- 即死級大技「対巨龍熱線」を回避する地形とガードの仕様
- 最大6万7000ダメージを叩き出す収束破龍砲の運用ルール
それでは解説していきます。
ゴグマジオス周回における「知識」の重要性
モンスターハンターワイルズ(MHWs)の第4弾アップデートにて、かつて『モンスターハンター4G』でハンターたちを絶望の淵に叩き落とした「巨戟龍 ゴグマジオス」が復活を遂げました。その圧倒的な体躯と、不気味に滴る重油、そして規格外の体力は今作でも健在です。
多くのハンターが新武器「アーティアー」シリーズや、強力な防具素材を求めて周回を重ねていることでしょう。しかし、野良マルチやソロ攻略において「時間が足りない」「あと少しで削りきれない」という声を頻繁に耳にします。
私が実際にやり込み、検証を重ねた結果、このクエストの成否を分けるのは**「フィールドギミックをどれだけ正確に、無駄なく使いこなせるか」**に尽きると確信しました。ハンター自身の武器火力も重要ですが、それ以上に固定ダメージソースである設備の使用有無が、クリアタイムを数分単位で縮める鍵となります。
本稿では、意外と知られていない、あるいは知っていても実践できていないハンターが多い「周回を楽にするための豆知識」を徹底的に解説していきます。
第1層:見落とされがちな「激龍槍」の活用術
マルチでも使用率が低い隠れたダメージソース
クエスト開始直後、第1層での戦闘において、多くのハンターが地上での殴り合いに終始しがちです。しかし、ここで決定的なダメージソースとなるのが「激龍槍」です。
本来、激龍槍といえば決戦場の最終兵器というイメージが強いですが、今回のフィールドでは第1層の高台にひっそりと設置されています。私の体感では、野良マルチでこれを使用しているハンターは1割にも満たない印象です。
この激龍槍を当てるだけで、8200という莫大な固定ダメージを与えることが可能です。これは大剣の真溜め斬り数発分、あるいはガンナーが弾薬を大量に消費してようやく稼げる数値に匹敵します。これを使わない手はありません。
確実にヒットさせるためのタイミングと位置取り
激龍槍があるのは、第1層マップの左側にある高台エリアです。戦闘開始から一定時間が経過し、ゴグマジオスが特定のポジションへ移動するフェーズに入ると、この高台へのアクセスが可能になり、レバー操作が有効化されます。
ここで重要なのが「いつレバーを引くか」というタイミングです。ゴグマジオスは巨大ですが、当たり判定は意外とシビアで、適当に引いても空振りするリスクがあります。
私が検証した結果、以下の手順が最も安定してヒットさせることができます。
激龍槍ヒットのセットアップ
- 第1層の高台へ登れるようになったら即座に移動し、レバー前で待機する。
- ゴグマジオスがこちらに向かって歩み寄ってくるのを確認する。
- ゴグマジオスの**「左足」**が前に一歩踏み込まれるのを見る。
- 続いて**「右足」**が前に一歩踏み込まれた瞬間、レバーを作動させる。
この「左足→右足」のリズムを視認してレバーを引くことで、突き出す槍がゴグマジオスの胸部から腹部にかけて深々と突き刺さります。
確定ダウンではないが大きな隙を作る
この8200ダメージを与えた際、ゴグマジオスは大きくのけぞり、長時間体勢を崩します。これはシステム上の「確定ダウン」ではありませんが、実質的にダウンに近い拘束時間を生み出します。
マルチプレイであれば、1人がレバーを操作し、残りの3人が下で待ち構えて一斉にラッシュをかけるという連携が理想的です。ソロプレイの場合でも、激龍槍を当てた後に飛び降りて追撃を行う十分な猶予があります。
この初動の8200ダメージがあるかないかで、第1層突破のスピードが劇的に変わります。特に火力不足になりがちなパーティーでは、このギミックの使用が必須テクニックと言えるでしょう。
第2層:開幕の「落石」を必中させるテクニック
暴れる巨体に落石を当てる難しさ
第1層で一定のダメージを与えると、ゴグマジオスは空へと飛び立ち、第2層(最終決戦エリア)へと移動します。このエリア移行直後こそが、次の大きなダメージチャンスです。
第2層のフィールド左側には、スリンガー等で刺激することで落下させられる岩(落石ポイント)が存在します。これを直撃させることで約4100〜4200ダメージを与えることができます。
しかし、第2層のゴグマジオスは非常に活動的で、地上を這いずり回ったり、空を飛んだりと動きが激しくなります。「通常戦闘中に落石を狙おうとして外した」という経験がある方も多いのではないでしょうか。
エリア移動直後の「決め打ち」が最強
私が推奨するのは、エリア移動演出が終わり、ゴグマジオスが第2層の崖を登ってくる**「出現の瞬間」**を狙い撃つ方法です。
このタイミングであれば、ゴグマジオスの位置は完全に固定されており、タイミングさえ覚えれば100%命中させることが可能です。
開幕落石の手順
- 第2層へ移動したら、即座に左側の落石ポイントが見える位置へ移動する。
- ゴグマジオスが崖下から這い上がってくるのを待つ。
- ゴグマジオスの**「翼」**が崖の縁からパッと見えた瞬間、スリンガーを発射する。
この「翼が見えた瞬間」というのが重要です。スリンガーの弾が着弾し、岩が崩落して落下するまでには数秒のタイムラグがあります。ゴグマジオスが完全に登りきってから撃つのでは遅く、逆に早すぎると当たりません。
ダメージかダウンか:戦略的判断
この「開幕落石」には一つの注意点があります。それは、**「ダメージは入るが、ダウンは取れないことが多い」**という点です。
通常、戦闘の最中に落石を当てると、ダメージ蓄積によってダウン奪取が期待できます。しかし、登場モーション中はスーパーアーマー状態に近い挙動をとるため、4200ダメージという数値は入りますが、ゴグマジオスは何事もなかったかのように咆哮や次の行動へ移ります。
「ダウンを取れないなら勿体ないのでは?」という意見もあるかもしれません。しかし、激しく動き回る後半戦で落石チャンスを待ち続け、結局外してしまうリスクを考えれば、**「確実に4200ダメージを削る」**という選択の方が、周回における安定性は高いと私は判断しています。
特に野良マルチでは意思疎通が難しいため、誰かが外す前に、わかっている人間が開幕で確実に当ててしまうのが最も貢献度が高いと言えます。
ギミックダメージの総量を把握する
ここで一度、ギミックによって与えられるダメージ総量を整理しておきましょう。ゴグマジオスの体力は膨大ですが、これらを知っているだけで数万単位のHPを削り取ることができます。
主要ギミックのダメージ一覧
| ギミック名称 | ダメージ量 | 使用可能エリア | 備考 |
|---|---|---|---|
| 第1層 激龍槍 | 8,200 | 第1層 | 1回のみ使用可能 |
| 落石(大) | 約4,100〜4,200 | 第2層 | 左側壁面 |
| コロコロ爆弾 | 変動値 | 第1層 | 3箇所に設置あり |
| 収束破龍砲 | 最大67,750 | 第1層/第2層 | チャージ率に依存 |
これらを合計するだけでも、約8万〜9万近いダメージになります。これはハンター1人分の総火力に匹敵、あるいはそれ以上です。
特に後述する「収束破龍砲」のダメージが桁違いであるため、これを最大効率で運用できるかが周回効率の全てを握っていると言っても過言ではありません。
即死級大技「対巨龍熱線」の生存戦略
絶望を呼ぶ油と熱線のコンボ
ゴグマジオスの代名詞とも言えるのが、身体から滴る大量の重油と、それを爆発させる熱線攻撃です。特に第2層移行後、あるいは怒り状態が極まった際に放ってくる大技(通称:ノヴァ)は、対策を知らなければパーティーが一瞬で壊滅する威力を持ちます。
NPCであるファビウスも警告を発し、防御策を講じてくれますが、プレイヤー自身も自衛手段を知っておく必要があります。
高台を利用した回避(ワンチャンス)
第2層には一部、登ることができる高台が残っています。ゴグマジオスが大技の予備動作(大量の油を撒き散らし、滞空して熱線を溜める動作)に入った際、この高台の裏側や影に隠れることで、熱線の直撃を防ぐことができます。
これは『モンスターハンター4G』時代からの伝統的な回避方法へのオマージュとも言えますが、注意点があります。
- 高台は破壊可能オブジェクトである
一度でもゴグマジオスの大技や、強烈な物理攻撃を受けると、この高台は粉砕されてしまいます。つまり、この回避方法は**「クエスト中、実質1回限り」**の緊急避難措置と考えてください。
初見のハンターがいつまでも高台に頼ろうとして、2回目以降の大技で隠れる場所がなくなり力尽きるケースが散見されます。「最初の1回は高台でやり過ごせる」と覚えておき、それ以降は別の回避手段を用意する必要があります。
ガードによる生存と「龍属性攻撃」の重要性
高台がない場合、あるいは間に合わない場合はどうすればよいのか。基本的には緊急回避(ハリウッドダイブ)が推奨されますが、ランスやガンランス、チャージアックスなどのガード可能武器を使用している場合、**「ガード」**で耐えるという選択肢も生まれます。
ただし、これには条件があります。 ゴグマジオスに対して十分な**「龍属性ダメージ」**を与え、背中の「撃龍槍」が刺さっている部位や胸部のコアを抑制できている状態であれば、大技の威力が減衰し、ガード強化スキルなしでも、あるいは削りダメージを最小限に抑えてガード可能になるケースがあります。
ファビウスが「ゴグマジオスの力を抑制できている!」といった旨のセリフを発した時は、積極的に攻めるチャンスであると同時に、大技をガードで凌げる合図でもあります。
逆に抑制が不十分な状態で大技をガードしようとすると、スタミナを一瞬で削りきられ、ガードブレイクからの即死、あるいは多段ヒットで削り殺されることになります。龍属性武器を担いでいくメリットは、単なる火力だけでなく、こうした生存率の向上にも繋がっているのです。
最大火力「収束破龍砲」の運用マニュアル
67,000ダメージを叩き出すロマン砲
本クエスト最大の目玉ギミックであり、ゴグマジオス討伐の決定打となるのが「初代撃龍槍」の技術を応用したとされる巨大兵器、**「収束破龍砲」**です。
この兵器は、フィールド内にある3箇所の充填ポイントからエネルギーを供給し、チャージ率を高めることで威力が上昇します。
私の検証では、チャージ率100%(MAX充填)状態で発射し、弱点部位にクリーンヒットさせた場合、最大で67,750ダメージというとてつもない数値を記録しました。過去作を含めても、単発ダメージとしては歴代最高クラスの威力でしょう。
多くのハンターが犯す「早撃ち」のミス
野良マルチで最も勿体ないと感じるのが、この収束破龍砲をチャージ完了前に発射してしまうケースです。
「撃てるようになったから撃つ」という判断で、例えばチャージ率40%〜50%程度で発射ボタンを押してしまうハンターが少なくありません。
この場合のダメージは、文字通り半減以下になります。 50%チャージで撃った場合、ダメージはおよそ35,000前後。もちろんこれでも大きい数字ですが、100%チャージ時の67,000と比較すれば、約3万ダメージもの損失になります。
3万ダメージを武器で稼ごうと思えば、どれだけの時間がかかるか想像してみてください。この損失はクリアタイムを大きく遅延させる原因となります。
正しい運用フロー
収束破龍砲を最大限に活かすためには、以下のフローを徹底してください。
- 燃料の確保: フィールドに点在する燃料(あるいは自動供給されるポイント)から、3つのバッテリー全てにエネルギーを供給する。
- アナウンスを待つ: NPCやシステムログで「エネルギー充填完了」の合図が出るまで絶対にレバーに触れない。
- 拘束との連携: ゴグマジオスは動き回るため、ただ撃つだけでは外れるリスクがある。拘束バリスタ(単発式拘束弾)を持っているメンバーがいれば、合図を送って動きを止めてもらう。
- 角度調整: ゴグマジオスが正面にいない場合、発射台の角度を調整する。右側に1回傾ける等の微調整で、驚くほど吸い付くようにヒットする。
特にソロプレイ時は、自分で拘束弾を撃ってから発射台へダッシュするという一連の流れを練習しておくと良いでしょう。マルチプレイでは、「私が撃ちます」というスタンプやチャットで意思表示をし、他のメンバーに拘束を任せる連携が取れればベストです。
周回する価値:アーティアー武器とスキル
復元ボーナスと性能
これほどの手間をかけて周回する最大の理由は、やはり報酬にあります。ゴグマジオスの素材から作成できる装備はもちろんですが、クエストクリア後の「復元ボーナス」で入手できる**「アーティアー」**シリーズの武器が非常に強力です。
アーティアー武器は、高い攻撃力と長めの紫ゲージ、そして覚醒不要の高い属性値(特に龍属性や睡眠属性)を持つ傾向があります。既存の武器環境を一変させるポテンシャルを秘めています。
厳選要素:グループスキルとシリーズスキル
さらにやり込み要素として、これらの武器にはランダムで「グループスキル」や「シリーズスキル」が付与されます。
- グループスキル: 特定の武器種同士でパーティーを組んだ際に発動するバフ効果。
- シリーズスキル: 防具のセット効果を武器単体で1部位分としてカウントする効果。
理想的なスキル構成を引き当てるためには、何十回、何百回という周回が必要になるでしょう。だからこそ、今回紹介した「激龍槍8200」「落石4200」「破龍砲67750」という固定ダメージを確実に積み重ね、1周あたりの時間を短縮することが重要なのです。
まとめ
ゴグマジオス戦は、単なる殴り合いではなく、フィールド全体を使った総力戦としてデザインされています。
- 第1層では「左足→右足」の歩みを見極め、激龍槍で8200ダメージを奪う。
- 第2層開幕は、崖を登る翼が見えた瞬間に落石を落とし、4200ダメージを確保する。
- 即死級大技は、初回は高台で回避し、以降は龍属性抑制によるガードや緊急回避で凌ぐ。
- 収束破龍砲は必ず100%充填まで待ち、最大67,750ダメージを叩き込む。
これらを実行するだけで、クエストの成功率は飛躍的に向上し、クリアタイムも安定します。特に野良マルチでは、あなたがこの知識を持ってギミックを担当するだけで、パーティー全体の勝利に大きく貢献できるはずです。
英雄の証が流れる最終局面、巨大な古龍が沈む瞬間まで、油断せず狩りを楽しんでください。積みゲーが崩せるその日まで、私も狩りを続けます。
筆者情報
桐谷シンジ フリーランスのゲーム攻略ライター。慶應大学卒業後、大手出版社を経て、現在に至る。幅広いゲームに携わるが、主にRPG/FPS/サンドボックス系のゲームを得意とする。最近の悩みは趣味の時間が取れず、積みゲーが100作品を超えたこと。







