編集デスク ゲーム攻略ライターの桐谷シンジです。今回も多く寄せられてる質問にお答えしていきます。
この記事を読んでいる方は、アップデート第4弾で追加された「巨戟龍ゴグマジオス」の圧倒的なタフさや、即死級の熱線ブレス、そして複雑なギミックに苦戦し、「どうすれば安定して周回できるのか」「変異素材はどうやって集めるのか」が気になっていると思います。かつてMH4Gで多くのハンターを絶望させた伝説の古龍が、ワイルズのシステムでさらに凶悪になって帰ってきましたからね。
この記事を読み終える頃には、ゴグマジオスの行動パターンの完全理解はもちろん、フェーズごとの最適な立ち回り、そして新要素「アーティア武器」の強化ロジックまで、ゴグマジオス攻略の全ての疑問が解決しているはずです。
- 第1形態は火属性でタールを軟化させ第2形態以降は龍属性で攻める属性スイッチ戦法が最短攻略の鍵
- 第2形態の巨大撃龍槍ギミックはケーブル接続とチャージ手順を理解し最大出力6万ダメージを狙う
- 最終フェーズの飛行モードはセクレト騎乗での小型破龍砲による撃墜ダウンと青色結晶の破壊が必須
- 新素材「変異した兵装物」を入手するには特定部位の青白く光る結晶を破壊し追加報酬を狙うこと
それでは解説していきます。
ゴグマジオスとは? 伝説の「巨戟龍」がワイルズに降臨
アップデート第4弾の目玉モンスターとしての威容
アップデート第4弾にて、ついに姿を現した超大型古龍、それが「ゴグマジオス」です。かつて『モンスターハンター4G』のラスボスとして君臨し、街一つを壊滅させるほどの圧倒的な巨大さと、身体から絶えず滴り落ちる超高温の重油(タール)、そして背中に背負った初代撃龍槍がトレードマークのモンスターです。
今作『モンスターハンターワイルズ』においては、最新のグラフィックエンジンにより、その禍々しさと質感が大幅に強化されています。粘度の高い油がハンターの足を取り、爆発的なブレスがフィールドを焼き尽くす様は、まさに地獄絵図。しかし、その素材から作られる装備は「アーティア武器」の強化に不可欠であり、ハンターならば避けては通れない壁と言えるでしょう。
今作におけるゴグマジオスの特徴と変化
過去作との大きな違いは、ワイルズ特有のシームレスなフィールドギミックと、セクレト(乗用動物)を活用した立体的かつ高速な戦闘が求められる点です。単に足元を攻撃しているだけでは討伐に時間がかかりすぎ、制限時間内に倒しきれないことも多々あります。
特に重要なのが「油(タール)」の状態変化メカニズムです。通常時は黒く硬化した油に覆われており物理肉質が非常に硬いですが、熱を加えることで油が溶け出し、肉質が軟化します。このギミックを理解し、適切に属性を使い分けることが、討伐タイムを劇的に短縮する最大の要素となります。
ゴグマジオス攻略の準備編|推奨スキルとアイテム構成
必須級スキル「粘着無効」と「火耐性」の重要性
ゴグマジオス戦において最もストレスとなり、かつ死因のトップに挙げられるのが、地面に撒き散らされたタールによる拘束です。これに足を取られると、「足をとられる」モーションが発生し、大きな隙を晒してしまいます。その隙に熱線ブレスを重ねられると、どれだけ防御力が高くても即キャンプ送りとなります。
そこで強く推奨したいのが、タールによる拘束を無効化あるいは軽減するスキル構成です。
- 水場・深雪適応(Lv2以上推奨): これによりタール上での移動速度低下を軽減できます。
- 泥雪耐性: 拘束状態そのものを無効化できる可能性があります(要検証ですが、過去作の傾向から有効)。
また、ゴグマジオスの攻撃はほぼ全てが火属性を帯びており、タールの爆発も火属性ダメージです。「火耐性」を20以上にして「火属性やられ」を無効化しておくことは、生存率に直結する最低ラインの準備と言えます。
武器選択の最適解|火属性と龍属性のスイッチ戦略
ゴグマジオスの肉質は、戦闘の進行度によって劇的に変化するという特殊な性質を持っています。
- 初期状態(黒い油): 全身が冷え固まった油に覆われており、物理攻撃が弾かれやすく、ダメージが通りにくい状態です。この段階では「火属性攻撃」を当て続けることで油を加熱し、ドロドロに溶かす必要があります。
- 軟化状態(溶けた油): 油が赤熱し滴り落ちる状態になると、肉質が軟化し物理攻撃が通りやすくなります。さらに、この状態では「龍属性」が最大の弱点となり、ダメージ効率が跳ね上がります。
この特性から、ソロプレイの場合は汎用性の高い「火属性武器」で挑むのが無難ですが、効率を求めるマルチプレイの最適解は以下の通りです。
- 火属性武器と龍属性武器の混成パーティ: パーティ内で役割分担をします。双剣や片手剣などの手数武器が火属性を持ち、大剣やハンマーなどの一撃重視武器が龍属性を持つのが理想的です。
- キャンプでの武器持ち替え: 第1形態終了後のエリア移動時に、キャンプに入って装備を変更する戦法です。序盤は火属性で一気に軟化させ、後半は龍属性の最強装備で畳み掛ける。これが最速討伐への近道です。
持ち込みアイテムと装衣の選択
広大なフィールドかつ長期戦となるため、回復アイテムの枯渇が懸念されます。「秘薬」の調合分(マンドラゴラ+栄養剤グレート)の持ち込みは必須です。また、タールまみれになった状態(骨まみれ状態など)を解除するための「消散剤」も、念のためポーチに入れておきましょう。
装衣に関しては以下の2つが鉄板です。
- 転身の装衣: 予備動作のわかりにくいタール爆発や、即死級のなぎ払い熱線を自動回避するために必須です。
- 耐熱の装衣: 火属性ダメージを大幅に軽減し、火属性やられと爆破やられを無効化します。生存率を大きく高めてくれます。
第1形態の攻略|地上戦での油軟化と落石ギミック活用
開幕の立ち回りと「油」の軟化プロセス
戦闘開始直後、ゴグマジオスは全身が固い油で覆われています。この状態では物理ダメージの通りが悪いため、まずは火属性武器を持つハンターが中心となって、前脚(翼脚)、頭部、尻尾を集中的に攻撃しましょう。
攻撃を続けると、黒い油が赤熱し、ボタボタと地面に滴り落ちるエフェクトが発生します。これが「軟化」の合図です。この状態になれば、龍属性武器のダメージが爆発的に通るようになります。特に「翼脚(前脚)」は破壊することでダウンを奪いやすくなるため、パーティ全員で一点集中攻撃を行うのが効果的です。
フィールドギミック「落石」の場所とタイミング
第1形態のエリア(初期エリア)には、天井に巨大な岩が配置されているポイントが数カ所存在します。これらはスリンガーやボウガンの射撃で落下させることができます。
- 小規模落石: ダメージは約4,000前後。当てやすく、小ダウンを奪えます。
- 大規模落石: 特定のエリア端に存在。ダメージは約8,000前後と強烈ですが、当てるのが難しいです。
これらの落石をヒットさせることで、ゴグマジオスに大ダメージを与えつつ、長時間の大ダウンを奪うことが可能です。ダウン中は最大の攻撃チャンスとなるので、ここで一気に部位破壊を狙いましょう。特に、後のフェーズで重要になる「背中の突起」や「青い結晶」がある場合は優先して狙うべきです。
注意すべき攻撃モーション:タール設置爆破
第1形態で最も警戒すべきは「タール設置からの爆破コンボ」です。ゴグマジオスが腕を振るったり、身震いしたりすると、周囲に黒いタールの水たまりが生成されます。
この上にハンターがいると「足を取られる」モーションが発生し、身動きが取れなくなります。その直後、ゴグマジオスがタールに引火させるブレスや熱風を放ち、広範囲が大爆発を起こします。足元の色が変わり、タールが設置されたのを確認したら、攻撃を中断してでもその場から離脱する意識を持ちましょう。
第2形態の攻略|巨大撃龍槍ギミックとNPC共闘
上層エリアへの移動とギミックの準備
一定ダメージ(約3割程度)を与えると、ゴグマジオスはエリアを移動し、上層の要塞エリアへと戦いの舞台を移します。ここからはフィールドギミック「固定式撃龍槍」や「防衛兵器」の活用が攻略の核心となります。
第2形態に移行したら、まずはフィールドに散らばっている「バリスタの弾」や「大砲の弾」を回収しつつ、ゴグマジオスの攻撃を回避します。このエリアでは、ゴグマジオスが城壁に手をついて登ってくるようなモーションを見せることがあります。この時こそがギミック発動のチャンスです。
撃龍槍(ドラゴネーター)の接続と発射手順
今作の撃龍槍は、単にスイッチを押すだけでは発動しません。以下の複雑な手順をパーティで連携して行う必要があります。
1. ダウンを奪う
まずは脚や胸部を攻撃し、ゴグマジオスをダウンさせます。または、フィールドに設置された「拘束弾」を使用して動きを止めるのも有効です。
2. エネルギーラインの接続
ダウン中、ゴグマジオスの背中に刺さっている「初代撃龍槍」と、要塞側のエネルギー供給装置をケーブルで接続するアクションが可能になります。ハンターがケーブルを持ち、背中まで運んで接続します。
3. チャージ待機と防衛
接続が完了するとエネルギーの充填(チャージ)が始まります。画面に「チャージ中…30%…50%…」といった表示が出ます。この間、ゴグマジオスが暴れて接続が切れないように、攻撃を加えて怯ませ続ける必要があります。
4. 最大出力発射
チャージが100%になった瞬間、レバーを引くことで60,000ダメージ〜70,000ダメージという桁外れの超特大ダメージを与えることができます。これが成功するか否かで、クエストのクリアタイムは数分単位で変わります。失敗するとケーブルが切れ、再度ダウンからやり直しになるため、全員で死守しましょう。
NPC「ファビウス」との連携防御
ストーリーに関連する重要NPC「ファビウス」が共に戦ってくれる場合、彼は強力な盾役として機能します。彼が「私の後ろに!」や「来るぞ、耐えろ!」と叫んだ時は、ゴグマジオスの即死級ブレス「重油熱線・極」が来る合図です。
迷わずファビウスの後ろに避難しましょう。彼が展開する青いシールド内であれば、どんな強力な攻撃も無効化できます。逆に言えば、この合図を見逃すと力尽きる可能性が非常に高いため、常にNPCのボイスやチャットログには気を配っておく必要があります。
最終フェーズ(第3形態)の攻略|空中戦と変異素材
飛行モードへの移行とセクレトの活用
体力が残り3割を切ると、ゴグマジオスは空へと舞い上がり、上空から灼熱のタールを雨のように降らせてきます。近接武器では手出しができなくなるため、ここで活躍するのが相棒である「セクレト」です。
セクレトに騎乗し、フィールドに落ちている「小型破龍砲」の弾を回収しましょう。この弾は黄色く光るオブジェクトとして視認できます。セクレト上で移動しながら射撃体勢に入り、ゴグマジオスの翼や胴体を狙い撃ちます。
小型破龍砲による撃墜ダウン
この小型破龍砲は、溜め撃ちすることで威力が上昇します。しっかりとチャージし、弱点部位(特に翼膜や胸部)に当てることで、ゴグマジオスを怯ませ、地上へと撃ち落とす(撃墜ダウン)ことができます。
このダウン時間は非常に長く、一斉攻撃の最大のチャンスとなります。また、上空を飛んでいる最中に「天井の落石」ギミックを当てることでも撃墜が可能です。エイム力と状況判断が試される、ワイルズならではのダイナミックな戦闘フェーズと言えます。
英雄の証と共に|トドメの一撃と変異部位破壊
ゴグマジオスの体力が限界に近づくと、シリーズおなじみのBGM「英雄の証」が流れ始めます。これは勝利確定のBGMではなく、「ここからが本番(発狂モード)」の合図でもあります。ゴグマジオスの攻撃は激化し、全ての攻撃が即死級の威力を持つようになります。
しかし、こちらの攻撃も通りやすくなっています(肉質が全体的に軟化)。焦らず、的確に攻撃を当て続けましょう。特に、この段階で露出する「青白い結晶」のような部位(変異部位)を破壊することで、後述する貴重な追加報酬が得られます。
ゴグマジオス素材と新装備「EXゴグ」シリーズ
新素材「変異した兵装物」の入手方法
今回のアップデートで追加された新要素として、「変異した兵装物」という特殊素材があります。これは通常の剥ぎ取りや報酬では入手率が低く、以下の手順を踏むことで入手確率が跳ね上がります。
- 最終フェーズまで持ち込む: 変異部位は後半になるほど露出します。
- 青白い結晶を破壊する: ゴグマジオスの背中、翼、尻尾などに付着している、青白く発光する結晶部分を「破壊王」スキルなどを駆使して破壊します。
- 撃墜時の落とし物: 飛行モードからの撃墜時に落とし物をすることがあり、そこから入手できることもあります。
この素材は後述するアーティア武器の強化に3つも必要になるため、周回時は必ず部位破壊を意識しましょう。
EXゴグマジオス防具(ゴグシリーズ)の性能解析
作成できる防具は、過去作のデザインを踏襲しつつ、ワイルズ流にアレンジされた禍々しい見た目が特徴です。
αシリーズ(攻撃特化)
- スキル構成: 「フルチャージ」「属性攻撃強化」に加え、新スキル「白龍の脈動(仮称)」が発動します。これは体力が徐々に回復しつつ(自動回復)、攻撃力が上昇するという攻守一体の強力なスキルです。
- 用途: フルチャージを維持しやすい遠距離武器や、ガード武器との相性が抜群です。
βシリーズ(拡張性特化)
- スキル構成: スロット数が非常に優秀で、「連撃」や「渾身」、「挑戦者」などの火力スキルが散りばめられています。
- シリーズスキル: 部位ごとに発動するシリーズスキルが異なるという特殊な仕様を持っています。「アルシュベルド」や「ラヴィーナ」など他モンスターの防具と組み合わせることで、「無尽蔵」のような強力なスタミナスキルや、属性火力を底上げするキメラ装備の構築が可能になります。
アーティア武器の強化と「変異パーツ」システム
ゴグマジオスの素材を使用することで、「アーティア」シリーズの武器をさらに強化・派生させることが可能になりました。これはエンドコンテンツとして位置づけられています。
強化の仕組み
「変異した兵装物」等の素材を消費して強化を行います。この際、通常の強化とは異なり、「復元ボーナス」というランダム要素が絡みます。
復元ボーナス(ガチャ要素)
強化時に、以下のようなボーナス効果がランダム(あるいはテーブル管理)で付与されます。
- 切れ味強化EX: 切れ味ゲージが+50され、紫ゲージが出現する。
- 攻撃力強化EX: 基礎攻撃力が大幅に上昇する。
- 会心撃【属性】: 属性ダメージが会心時に上昇する。
このボーナスを厳選するために、何度も強化とリセット(素材の再投入)を繰り返すことになります。特に「切れ味+50」と「攻撃力強化」が両立した武器は、現環境における最強武器候補となります。
まとめ
ゴグマジオス戦は、単なる殴り合いではなく、ギミック理解と連携が求められる総力戦です。
- 準備: 火耐性とタール対策を万全にし、火属性(前半)と龍属性(後半)を使い分ける準備をする。
- 序盤(第1形態): 火属性で油を溶かし、落石ギミックで大ダメージを稼ぎつつ部位破壊を進める。
- 中盤(第2形態): 撃龍槍ギミックの手順(ダウン→接続→チャージ→発射)を確実に成功させ、6万ダメージを与える。ファビウスの盾を活用して生存する。
- 終盤(第3形態): セクレトで空中戦を制し、小型破龍砲で撃墜。青い結晶(変異部位)を破壊して「変異した兵装物」を集める。
これらのポイントを押さえれば、最初は絶望的に思えた巨戟龍も、必ず足元にひれ伏すはずです。最強のアーティア武器を作り上げるため、ぜひこの記事を参考に周回してみてください。
筆者情報
筆者:桐谷シンジ フリーランスのゲーム攻略ライター。慶應大学卒業後、大手出版社を経て、現在に至る。幅広いゲームに携わるが、主にRPG/FPS/サンドボックス系のゲームを得意とする。最近の悩みは趣味の時間が取れず、積みゲーが100作品を超えたこと。







