編集デスク ゲーム攻略ライターの桐谷シンジです。今回も多く寄せられてる質問にお答えしていきます。
この記事を読んでいる方は、アップデート第4弾で追加された「巨戟龍 ゴグマジオス」の攻略に苦戦していたり、より効率的に周回するための知識、あるいは新装備「ゴグマジオスシリーズ」や「アーティア武器」の性能について気になっていると思います。
特に今回は、過去作『MH4G』からの復活ということで、懐かしさと共に新要素が大量に追加されており、情報が錯綜している部分も多いです。
この記事を読み終える頃には、ゴグマジオス戦の立ち回りにおける疑問が解決し、ギミックを最大限に活用して有利に狩猟を進められるようになっているはずです。
- 第1形態と第2形態で変化する弱点属性と立ち回りの最適解
- 撃龍槍や落石など数万ダメージを稼ぐフィールドギミックの完全な位置と使い方
- 新装備のスキル構成と「変異した並走物」を入手するための破壊王運用の重要性
- アーティア武器の錬金システムと限界突破による環境変化の考察
それでは解説していきます。
ゴグマジオス攻略の基本:属性変化と肉質理解
まずはゴグマジオス戦において最も基礎的でありながら、多くのハンターが誤解しやすい「属性」と「肉質変化」について解説していきます。
今回のゴグマジオスは、戦闘の進行度合いによって身体の状態が変化し、それに伴い有効な属性が変わるという非常にテクニカルな仕様になっています。ここを理解していないと、ダメージ効率が著しく低下し、長期戦を強いられることになります。
開幕は「火属性」で重油を溶かすのがセオリー
戦闘開始直後、ゴグマジオスの体表は冷え固まった重油で覆われています。この状態では物理攻撃も通りにくく、非常に硬い肉質となっています。
ここで有効になるのが**「火属性」**です。
火属性武器で攻撃を続けることによって、ゴグマジオスの各部位(特に頭、前脚、翼脚、尻尾)に付着している重油がドロドロに溶け始めます。視覚的にも明らかに油が垂れ落ちるエフェクトが発生するため、これを目印に攻撃を集中させましょう。
私が実際に検証したところ、重油が溶け出した部位は肉質が軟化するだけでなく、後述する「龍属性」の通りが劇的に良くなることが確認できました。まずはパーティ全体で火属性ダメージを蓄積させ、相手を「軟化モード」に移行させることが第一フェーズの最優先事項となります。
軟化後は「龍属性」が最大火力を叩き出す
油が溶け出し、体表が濡れたような質感に変化した後は、**「龍属性」**の出番です。
この状態のゴグマジオスに対して龍属性攻撃を行うと、ダウンを奪いやすくなるという隠しステータス(属性ダウン値のようなもの)が存在する可能性が高いです。特にマルチプレイにおいては、以下の構成が理想的と言えるでしょう。
| 役割 | 推奨武器属性 | 立ち回り |
|---|---|---|
| 火属性担当 | 双剣、片手剣 | 開幕から積極的に手数を出し、全部位の油を溶かすことに専念する。 |
| 龍属性担当 | 大剣、チャージアックス | 油が溶けた部位に対して高火力の龍属性攻撃を叩き込み、ダウンを狙う。 |
野良マルチなどで連携が取りにくい場合は、汎用性の高い火属性で挑むのが無難ですが、固定パーティであれば「火2:龍2」の構成が、理論上のDPS(秒間ダメージ)を最大化できる最適解となります。
攻撃部位の優先順位と「変異した並走物」
ゴグマジオス戦において、どこを攻撃すべきか迷うハンターも多いでしょう。
基本的には、ダメージが通りやすい**「頭部」や「翼脚(ゴグマジオスの大きな腕)」を狙うのがセオリーですが、素材集めの観点からは「背中の青い結晶」や「尻尾」**の破壊が極めて重要になります。
特にアップデートで追加された新素材「変異した並走物」は、ゴグマジオスの身体に付着している青い結晶部分を破壊することで、追加報酬として入手できる確率が跳ね上がります。
この素材は、後述するアーティア武器の強化や錬金に大量に使用するため、周回においては「討伐」そのものよりも「部位破壊」の価値が高まっています。そのため、スキル**「破壊王」**の発動は、火力スキル以上に優先度が高いと言っても過言ではありません。
第1フェーズ(下層エリア)のギミック活用術
戦闘は大きく分けて2つのフェーズに分かれます。まずは開幕のエリア、下層での戦い方とギミックについて深掘りしていきましょう。ここでは環境を利用して数千ダメージを稼ぐことが可能です。
4000ダメージ確定!初期位置の落石ギミック
クエスト開始直後のエリアには、天井に不安定な岩盤が存在します。これはスリンガーやボウガンの射撃、あるいは特定の攻撃を当てることで落下させることが可能です。
見事ゴグマジオスに直撃させることができれば、約4,000ダメージという大ダメージを与えつつ、長時間の大ダウンを奪うことができます。
ただし、この落石には「当たり判定が2箇所ある」という独特の癖があります。ゴグマジオスの位置によっては、岩の中心ではなく端の方に当たってしまい、ダメージが入らない、あるいはダウン時間が短くなるケースも報告されています。
確実に当てるためのコツは、開幕の咆哮をフレーム回避またはガードでやり過ごした後、ゴグマジオスを岩の真下に誘導することです。特に怒り状態移行前の動きが遅いタイミングが狙い目です。
マグマ噴出孔を利用した2000ダメージ
下層エリアの地面には、間欠泉のようにマグマが噴き出しているポイントがあります。
ここにゴグマジオスを誘導し、攻撃を加えてダウンや怯みを取ることで、マグマの噴出に巻き込み約2,000ダメージを追加で与えることができます。
これも地味ながらバカにできないダメージソースです。特に序盤は肉質が硬いため、こうした固定ダメージギミックをどれだけ活用できるかが、クリアタイムを短縮する鍵となります。
第1フェーズ終了の合図と移動
一定のダメージを与えると、ゴグマジオスは咆哮とともに上層エリアへと移動を開始します。
この際、注意すべきは「移動は不可逆である」という点です。一度上層へ上がってしまうと、下層へ戻ることはできません。もし落とし物や採掘ポイントが下層に残っている場合は、移動前に回収しておく必要があります。
また、移動演出中もわずかながら攻撃判定が残っている場合があるため、深追いは禁物です。速やかにキャンプ経由、または翼竜を利用して上層へ移動しましょう。
第2フェーズ(上層エリア)の完全攻略
戦いの舞台は上層、かつての「戦闘街」を彷彿とさせるエリアへと移ります。ここからがゴグマジオス戦の本番であり、最もギミックが豊富なフェーズとなります。
環境ダメージ対策:クーラードリンクの効果
上層エリアは熱気が充満しており、ハンターは常時地形ダメージ(熱ダメージ)を受け続けることになります。
『モンハンワイルズ』ではクーラードリンクが廃止されたと思われがちですが、このエリア限定のギミックとして、支給品ボックスやフィールド上の特定の植物から冷気効果を得られるアイテムが入手可能です。
または、スキル「熱ダメージ無効」や旋律効果で対策することも可能です。このスリップダメージを放置していると、ゴグマジオスの重い一撃と合わさって「根性」ラインを割ってしまう事故が多発します。ヒーラー役がいない場合は、自己防衛手段を必ず用意しておきましょう。
巨龍砲(撃龍槍)のチャージと発射プロセス
この戦いの最大の目玉ギミックが、背中に背負った「撃龍槍」およびフィールドに設置された「巨龍砲」を用いた攻撃です。手順は複雑ですが、成功すれば約60,000〜70,000ダメージという桁違いの数値を叩き出せます。
成功させるためのプロセスを整理しました。
- 腕の部位破壊とダウン まず、第2フェーズに入ったらゴグマジオスの「腕(翼脚)」を集中的に攻撃します。一定ダメージを与えると、ゴグマジオスが大きく体勢を崩し、長時間ダウンします。
- 背中へのアクセスと接続 ダウン中、ゴグマジオスの背中に登れるポイントが出現します(フックのようなアイコンが表示されます)。ここにアクセスし、フィールドの動力源とゴグマジオスの背中にある撃龍槍ユニットをケーブルで接続します。
- エネルギーチャージ 接続が完了すると、画面に「チャージ中」の表示が出ます。この間、ハンターは攻撃を続けてエネルギーを供給する必要があります。一定のダメージを与えるか、時間が経過することでチャージが完了します。 注意点:チャージが完了していない状態でダウンから復帰されると、接続が切れてやり直しになる場合があります。ダウン中は全力でDPSを出しましょう。
- 発射トリガー チャージが完了すると「撃龍槍の使用が可能」というアナウンスが流れます。指定されたスイッチ(フィールド上のレバーなど)を操作することで、超高出力の熱線をゴグマジオスに浴びせることができます。
この一連の流れが決まれば、勝利は目前です。逆に言えば、これを決めないと体力を削り切るのが非常に困難な体力設定になっています。
瘴気岩(ステージギミック)の8000ダメージ
上層エリアの壁面には、不安定な岩場が存在します。これも下層の落石同様、衝撃を与えることで落下させられます。
この岩には特殊な瘴気(あるいは爆発性のガス)が含まれており、ゴグマジオスに命中させると約8,000ダメージを与えます。
落石ポイントの下には目印があることが多いですが、乱戦中には見落としがちです。壁際で戦う際は、常に頭上を意識し、チャンスがあればスリンガーなどで狙っていきましょう。特に、巨龍砲の準備が整うまでの時間稼ぎとして最適です。
飛行モード対策と「小型撃龍槍」の活用
体力が減ると、ゴグマジオスは空へと舞い上がり、上空から油を撒き散らす「飛行モード」に移行します。
この状態のゴグマジオスに近接武器で攻撃を当てるのは困難です。ここで役立つのが、フィールドに落ちている支給品**「小型撃龍槍弾」**です。
- 入手方法: フィールド各所に点在するポイントで拾う、または特定部位破壊でドロップ。
- 使用方法: バリスタ等の設備、または手投げ(スリンガー)で使用。
- セクレト騎乗射撃: 今回のアップデートで強化された点として、セクレトに騎乗しながらこの弾をチャージして撃つことが可能です。
チャージして命中させると、ゴグマジオスが空中で大きく怯みます。数回当てることで「撃墜」が可能となり、地上に引きずり下ろすことができます。
この撃墜ダウン中は、背中の「青い結晶」を破壊する最大のチャンスです。近接武器のハンターも、このフェーズだけは積極的に射撃を行うことを推奨します。
ゴグマジオス装備「ゴグマシリーズ」の性能解析
見事ゴグマジオスを討伐し、素材を手に入れた先に待っているのが、新装備の作成です。今回の装備は、従来の常識を覆すようなユニークなスキル構成となっています。
アルファ(α)とベータ(β)で異なるセットボーナス
通常、α装備とβ装備の違いはスロット数とスキルの有無だけですが、ゴグマジオス装備に関しては**「シリーズスキル自体が異なる」あるいは「部位ごとに異なるシリーズスキルポイントが付与されている」**という特殊な仕様になっています。
- ゴグマジオスαシリーズ
- 特徴: 「超回復」に近い自動回復能力と、属性攻撃力の強化がメイン。
- 独自スキル「激流の黙示録」: 大型モンスターが怒り状態になると、属性攻撃値が大幅に上昇し、さらに一定時間ダメージを無効化するアーマー(『サンブレイク』の「剛心」に近い効果)が付与されます。
- 運用: 属性武器、特に双剣や弓との相性が抜群です。被弾を恐れずに攻め続けるインファイター向けの性能です。
- ゴグマジオスβシリーズ
- 特徴: スロットが非常に優秀で、拡張性が高い。
- キメラ性能: 驚くべきことに、部位によっては他の古龍装備(例えばアルシュベルドやラヴィーナなど)のシリーズスキルポイントを持っています。これにより、ゴグマ装備を混ぜるだけで、複数のシリーズスキルを同時に発動させる「キメラ装備」の構築が容易になりました。
注目部位:腕(アーム)の性能が異常
私が特に注目しているのが**「腕装備」**です。
α、β共に「渾身」「挑戦者」といった強力な火力スキルが高いレベルで付与されており、さらにスロットも「2-2-1」や「4-1-1」といった破格の構成になっています。
現状のシミュレーターを回す限り、ほぼ全ての物理・属性構成において、腕装備はゴグマジオス製が「呪い」の如く装備されることになるでしょう。まずは腕から作成することを強く推奨します。
新スキルと「無尽蔵」の可能性
一部の部位に付与されている新スキル(あるいは既存スキルの複合)である**「無尽蔵」**の効果が話題です。
これはスタミナ消費を抑えつつ、回避性能やガード性能を複合的に上げる効果があるようです。特にスタミナ管理が厳しい双剣や弓、ガード主体のランス・ガンランスにとっては革命的なスキルとなり得ます。
アーティア武器の錬金システムと「ガチャ」の闇
ゴグマジオス素材と「変異した並走物」を使用することで、既存の「アーティア武器」を強化・錬金するシステムが実装されました。これは『サンブレイク』の「傀異錬成」に近い、いわゆる**「ガチャ要素」**です。
3つのパーツを消費して性能をランダム付与
アーティア武器の強化には、同一の「変異パーツ」を3つ消費します。これにより、以下の要素がランダムで決定されます。
- 攻撃力 / 会心率 / 属性値の増減
- 例:「攻撃力+30、会心率-15%」や「属性値+50、攻撃力-10」など。
- 切れ味レベルの変動
- 稀に「切れ味強化EX」というボーナスが付き、紫ゲージが大幅に延長される個体が確認されています。
- 付与されるスキル
- 武器自体に「根性」や「破壊王」などのスキルがランダムで付与されます。
「復元ボーナス」とリセットの仕様
一度強化した結果が気に入らない場合、「復元ボーナス」を使用してリセット、あるいは再抽選を行うことが可能です。
- 同じ構成で再復元: 素材を消費して、同じ方向性(例えば会心特化など)で数値を再抽選します。
- ボーナスリセット: 全てを白紙に戻します。
このシステムにより、理論上は「攻撃力MAX、切れ味紫、会心率プラス」という神武器を作ることが可能ですが、天文学的な確率になることが予想されます。まさにエンドコンテンツです。
特に「切れ味強化EX」が付いた個体は非常に強力で、匠スキルなしで紫ゲージを維持できるため、装備構築の幅が劇的に広がります。
まとめ:ゴグマジオス周回が今の最適解
ゴグマジオス戦は、単なる強敵との戦いではなく、今後のハンター生活を豊かにするための重要な通過点です。
最後に、今回の記事のポイントをまとめます。
- 属性管理を徹底せよ 開幕は火属性で油を溶かし、軟化後は龍属性で畳み掛ける。これが最速討伐の鍵です。
- ギミックを使い倒せ 落石、マグマ、巨龍砲、瘴気岩。これら全てを当てれば、総HPの3割〜4割を削れます。
- 破壊王は必須級 新素材「変異した並走物」を集めるために、背中や頭の青い結晶破壊はマスト。破壊王Lv3を積んで挑みましょう。
- ガチャを楽しめ アーティア武器の錬金は沼ですが、当たれば最強です。気長に周回して理想の一本を目指しましょう。
この情報が、皆さんの狩猟の助けになれば幸いです。ゴグマジオス戦はBGMも演出も最高峰の出来栄えです。ぜひ、装備を整えてこの伝説の古龍に挑んでみてください。
筆者:桐谷シンジ フリーランスのゲーム攻略ライター。慶應大学卒業後、大手出版社を経て、現在に至る。幅広いゲームに携わるが、主にRPG/FPS/サンドボックス系のゲームを得意とする。最近の悩みは趣味の時間が取れず、積みゲーが100作品を超えたこと。







