編集デスク ゲーム攻略ライターの桐谷シンジです。今回も多く寄せられてる質問にお答えしていきます。
この記事を読んでいる方は、モンハンワイルズのエンドコンテンツである「防具の限界突破」における素材不足、特に「重鎧玉」が足りずに強化が止まってしまっていることが気になっていると思います。
マスターランク帯や傀異化などの高難易度コンテンツに挑む際、防御力の数値は生存率に直結します。しかし、限界突破後のレベル上げには膨大な量の鎧玉ポイントが必要となり、通常の狩猟だけでは到底まかないきれません。そこで今回は、私が実際に検証を行い、現時点で最も効率が良いと判断したクエストと、その周回方法を徹底的に解説します。
この記事を読み終える頃には、防具強化の悩みから解放され、効率的な重鎧玉の収集ルートについての疑問が解決しているはずです。
- ラギアクルスと歴戦リオレウスの同時狩猟クエストが最高効率
- 1周あたり約5分で重鎧玉と堅鎧玉が大量に入手可能
- ガンランス等の肉質無視攻撃ができる武器種が相性抜群
- 獲得ポイントは1戦あたり平均20,000ptsを超え非常に美味しい
それでは解説していきます。
限界突破システムと重鎧玉が枯渇する最大の要因
モンハンワイルズにおいて、ハンターの生存率を左右する最も基礎的かつ重要なステータス、それが「防御力」です。ストーリークリアまでは適当な強化でもなんとかなりましたが、エンドコンテンツに突入するとそうはいきません。モンスターの攻撃力は跳ね上がり、一撃でキャンプ送りにされることも珍しくない調整となっています。
ここで重要になるのが防具の「限界突破」です。
限界突破に必要な経験値テーブルの異常さ
多くのハンターが直面している「重鎧玉不足」の原因は、限界突破後に要求される強化ポイントの急激な上昇にあります。
従来の強化段階では「堅鎧玉(80pts)」でも十分にゲージが伸びていましたが、限界突破後のLv20以降などは、1レベル上げるだけで数千ポイントを要求されます。これを下位・上位の鎧玉で賄おうとすれば数百個単位が必要となり、現実的ではありません。
| 鎧玉の種類 | 獲得強化ポイント | 備考 |
|---|---|---|
| 鎧玉 | 1 pts | 序盤用。現在はほぼ換金用。 |
| 上鎧玉 | 10 pts | 焼け石に水。 |
| 尖鎧玉 | 80 pts | 数があれば足しにはなる。 |
| 堅鎧玉 | 200 pts | 普段使いの主力だが不足しがち。 |
| 重鎧玉 | 2,000 pts | 今回のターゲット。必須素材。 |
| 王鎧玉 | 6,000 pts | 入手手段が極めて限定的。 |
上記の表を見ても分かる通り、「重鎧玉」は「堅鎧玉」の10倍の価値があります。つまり、重鎧玉を1個入手することは、堅鎧玉を10個集めるのと同義です。時間効率を考えるならば、いかにして「重鎧玉」を確定枠、あるいは高確率枠で入手できるクエストを回すかが、攻略の鍵となります。
防御力10の差が生む生存率の違い
「たかが防御力10でしょ?」と軽視する声をたまに聞きますが、これは大きな間違いです。モンハンのダメージ計算式において、防御力は被ダメージを減少させる除算として機能します。
特に歴戦個体や高レベル討究モンスターの必殺技クラスの攻撃(スーパーノヴァやブレスなど)を受けた際、防御力が閾値を超えているかどうかで「即死」か「ミリ残り」かが変わります。この「ミリ残り」ができるかどうかが、クエスト失敗率を大きく下げる要因となるのです。
だからこそ、私たちは血眼になって重鎧玉を探し求める必要があるのです。
今回発見された救済クエストの詳細データ
今回私が検証し、自信を持っておすすめするのが、イベントクエストとして配信されている**「ラギアクルス&リオレウス(歴戦個体)」**の連続狩猟クエストです。
このクエストは、一見すると面倒な2頭狩猟に見えますが、実際の仕様やモンスターの出現パターンを紐解くと、カプコンが用意した「強化素材救済クエスト」であることは疑いようがありません。
クエスト概要と出現モンスターの仕様
対象となるクエストの基本情報は以下の通りです。
- ターゲット: ラギアクルス(通常個体) & リオレウス(歴戦個体)
- フィールド: 古代樹の森(あるいはそれに準ずる新フィールド)
- 参加条件: MR1以上
- 制限時間: 50分
- 失敗条件: 3回力尽きる
ここで特筆すべきは、**「最初はラギアクルスのみがフィールドに存在し、ラギアクルスが瀕死、あるいは討伐された段階で歴戦リオレウスが乱入してくる」**というウェーブ形式に近い仕様になっている点です。
通常の2頭同時狩猟では、合流による事故死やこやし玉の手間が発生しますが、このクエストでは各個撃破が非常に容易な構成になっています。
報酬期待値:1周あたりの重鎧玉入手数
実際に私がこのクエストを周回して得られた報酬データの平均値を紹介します。
【周回データ(10戦平均)】
- 重鎧玉: 平均 3.2個(最大6個 / 最低2個)
- 堅鎧玉: 平均 8.5個
- その他: ラギアクルス・リオレウス素材(錬金や売却に利用可能)
これをポイント換算してみましょう。
- 重鎧玉 3個 × 2,000pts = 6,000pts
- 堅鎧玉 8個 × 200pts = 1,600pts
- 合計期待値: 約 7,600pts / 周
運が良い回(上振れ)では、重鎧玉が4個〜6個ドロップすることもあり、その場合は一気に10,000pts以上、つまり「王鎧玉」2個分に近い経験値をわずか5分程度で稼ぐことができます。
以前流行していた「蒸気機関管理所」の燃料集めルートと比較しても、確実性という面でこちらに分があります。蒸気はあくまで確率依存ですが、このクエストはクリアすれば確実に重鎧玉が手に入ります。
周回にかかる時間と時給換算
装備が整ったハンターであれば、1周あたり4分〜6分で周回可能です。 ロード時間を含めても、1時間に8周〜10周は回せる計算になります。
- 1時間あたりの期待値:約 60,000pts 〜 76,000pts
これは、防具1部位をLv1から限界突破後の実用ラインまで一気に持っていけるだけの量です。休日に1時間集中して回すだけで、全身の強化が完了するレベルの効率と言えるでしょう。
ラギアクルス攻略:怯みハメによる高速処理
それでは、具体的な攻略レポートに入ります。まずは前座にしてメインディッシュの一つ、ラギアクルスについてです。 この個体は「歴戦」ではなく「通常個体」であることが最大のメリットです。
耐久値の低さを利用したゴリ押し戦術
今回のクエストに出現するラギアクルスは、体力・部位耐久値ともに低めに設定されている印象を受けます。特に私が使用した「ガンランス」の拡散型砲撃や、竜杭砲などの固定ダメージ攻撃を当てると、面白いように怯みます。
- 開幕: 不動の装衣を着て接近。
- 攻撃: 脚または胸部に砲撃コンボを叩き込む。
- 反応: ほぼ数発ごとに怯み、または転倒が発生。
このループに入ると、ラギアクルスはまともな反撃モーションを取れないまま、HPを削られていきます。歴戦個体特有の「閃光耐性」や「怯み耐性」の上昇がないため、ストレスフリーでダメージを与え続けられます。
注意すべき帯電攻撃と立ち回り
いくら通常個体とはいえ、ラギアクルスの広範囲放電攻撃には注意が必要です。 特に怒り状態時の「大放電」は、ガード性能を積んでいても削りダメージが発生します。
しかし、今回の構成では「部位破壊」を優先することで、帯電状態を解除、あるいは弱体化させることが可能です。背中の蓄電殻を破壊してしまえば、放電攻撃の威力と範囲が著しく低下します。
- 狙い目: 胸部および背中
- 有効属性: 火属性(リオレウス戦を見越して氷や龍でも可だが、物理重視でOK)
私の実戦では、ラギアクルスとの戦闘時間は約2分〜2分半。この短時間で処理できるかどうかが、全体の周回効率を決めます。
歴戦リオレウス攻略:乱入と確定行動の利用
ラギアクルスを瀕死に追い込む、あるいは討伐すると、空から「空の王者」リオレウス(歴戦個体)が舞い降ります。ここからが本番です。
縄張り争いの活用は必須テクニック
ラギアクルスがまだフィールドに残っている状態でリオレウスが合流した場合、高確率で**「縄張り争い」**が発生します。
この縄張り争いは、ハンターにとって最大の攻撃チャンスです。 お互いに数千ダメージを与え合うだけでなく、双方がダウン、あるいは大きな隙を晒します。この間に武器の研磨、バフのかけ直し、あるいは大技の準備を行いましょう。
私の検証では、この縄張り争いによるダメージだけで、リオレウスの体力の1割近くを削ることができています。これを逃す手はありません。
歴戦個体の攻撃力と閃光玉の重要性
出現するリオレウスは「歴戦個体」であり、攻撃力が非常に高いです。特に怒り時のブレスや、滞空からの強襲毒爪攻撃は、防御力が低いガンナーであれば即死級です。
ここで重要になるのが**「閃光玉」**です。 ワールド系列の仕様を引き継いでいる場合、歴戦個体には閃光玉の耐性がつきますが、数回は確実に撃ち落とせます。
- 滞空確認: リオレウスが空中に留まりそうなら即座に納刀。
- 閃光投擲: 視界に入れて撃ち落とす。
- 拘束攻撃: 地に落ちたレウスの頭部、または翼を破壊する。
この手順を徹底するだけで、討伐タイムは大幅に縮まります。今回の実戦レポート動画でも触れましたが、私はうっかり閃光玉を切らしてしまい、後半少しグダりました。調合分も含めて持ち込むことを強く推奨します。
傷付けと部位破壊のシナジー
ワイルズの新システム(あるいはMHWsの継承システム)である「傷」システムを活用しましょう。特定の部位に攻撃を集中させて「傷」を付け、そこに高威力技を叩き込むことで大ダメージを与えられます。
特にリオレウスの「翼」と「頭」は肉質が柔らかく、破壊することで報酬枠が増える可能性もあります。ガンランスであれば、肉質に関係なくダメージを通せるため、硬い翼も容易に破壊可能です。
周回用おすすめ装備ビルド解説
今回の周回で使用した装備、および推奨スキルを紹介します。効率を最大化するためには、火力だけでなく快適性も重要です。
筆者使用:快適重視ガンランス装備
私が動画内で使用していたのは、ガード性能と砲撃レベルを最大化したガンランス装備です。
- 武器: 拡散型Lv最大 ガンランス(爆破属性など汎用性が高いもの)
- 頭: リオソウルヘルム等(超会心・砲術)
- 胴: バゼルギウス系(ガード性能)
- 腕: ガンキン系(ガード強化)
- 腰: 自由枠(回避距離など)
- 脚: 自由枠(砲弾装填数UP)
- 護石: 業物の護石
【発動スキル】
- 砲術 Lv5(必須)
- ガード性能 Lv5(安定周回に必須)
- ガード強化 Lv1(不測の事態用)
- 砲弾装填数UP(DPS向上)
- 回避距離UP Lv2(機動力確保)
- 耳栓 Lv5(不動の装衣が切れた時の保険)
ガンランスを選んだ理由は、**「肉質無視」と「ガードの安定性」**です。ラギアクルスの硬い部位や、リオレウスの翼なども気にせず砲撃で一定のダメージを与え続けられる点は、思考停止で周回したい時に非常に有利です。また、ガード性能を高めることで、事故死のリスクを極限まで減らしています。
その他の適正武器種
ガンランス以外でこのクエストを回すなら、以下の武器種がおすすめです。
- ライトボウガン(徹甲榴弾・斬裂弾)
- メリット: リオレウスを撃ち落としやすく、スタンで拘束できる。
- デメリット: 弾の調合が必要で、リソース管理が面倒。
- ハンマー
- メリット: 坂道が多いフィールドであれば、空中回転攻撃でレウス・ラギア共に頭を狙いやすい。
- デメリット: 敵の攻撃を避けるプレイスキルが要求される。
- ランス
- メリット: ガンランス同様、鉄壁の守りで安定する。
- デメリット: 火力が控えめになりがちで、周回タイムが伸びる可能性がある。
推奨オトモ装備
オトモアイルーには「足止めの虫かご」を持たせましょう。閃光羽虫や痺れ罠を設置してくれるため、拘束時間が大幅に伸びます。武器は「睡眠」または「麻痺」属性を持たせ、1クエスト中に1回でも状態異常が入れば儲けものです。
他の鎧玉稼ぎとの比較:なぜこのクエなのか
読者の中には、「他にも鎧玉を稼ぐ方法はあるんじゃないの?」と疑問に思う方もいるでしょう。既存の稼ぎ手段と比較し、なぜ今回紹介したクエストが優れているのかを論理的に解説します。
蒸気機関管理所(燃料稼ぎ)との比較
前作MHW:IBで猛威を振るった蒸気機関管理所ですが、今作でも健在です。しかし、以下の点で今回のクエスト周回に劣ります。
- 準備の手間: まず「龍脈炭」などの燃料を集めるクエスト(ジンオウガ等)に行く必要がある。
- 確率の壁: スロットを回しても、必ず重鎧玉が出るとは限らない。
- 時間効率: 燃料集め+スロット回しの時間を合計すると、実はそれほど効率が良くない場合がある。
蒸気機関は「アイテム錬金チケット」や「秘薬」などの副産物が美味しいシステムであり、重鎧玉一点狙いであれば、確定ドロップのあるクエストの方が精神衛生上も良いです。
配信バウンティとの比較
毎週更新される配信バウンティや、日替わりバウンティも重鎧玉の入手源です。
- メリット: 様々なクエストを遊んでいるついでに手に入る。
- デメリット: 入手数に上限があり、無限に稼ぐことはできない。
バウンティはあくまで「基本給」のようなもので、今回紹介しているクエストは「歩合制の残業」です。大量に必要な場合は、バウンティだけでは絶対に足りません。
歴戦調査クエストとの比較
紫枠の報酬が出る「歴戦調査クエスト」も重鎧玉が出やすいですが、以下の欠点があります。
- クエスト枯渇: 良い条件(4枠・5枠など)のクエストを持っているとは限らない。
- 難易度: 古龍クラスの歴戦個体だと、周回に10分以上かかることもザラにある。
- 不安定さ: ターゲットによって強さがバラバラで、安定周回に向かない。
対して今回のイベントクエストは、**「いつでも受注可能」「固定メンバー」「難易度が手頃」**という3拍子が揃っています。これが「救済」と呼ばれる所以です。
効率をさらに高めるための小テクニック
ここからは、実際に私が周回する中で気づいた、少しでもタイムを縮めるための小技を紹介します。塵も積もれば山となります。
1. キャンプの選択とファストトラベル
クエスト開始時は、ラギアクルスの初期位置に最も近いキャンプを選びましょう。古代樹の森であれば、北東のキャンプか、エリア1に近いキャンプが候補です。 開幕で迷子になると、それだけで30秒〜1分ロスします。事前にマップを確認し、最短ルートを頭に入れておきましょう。
2. 捕獲の積極的利用
討伐までする必要はありません。モンスターが瀕死状態(ドクロマーク点灯)になったら、即座に「シビレ罠」か「落とし穴」を設置し、捕獲用麻酔玉を投げましょう。
- 時間短縮: 瀕死から討伐までの1〜2分の攻防をカットできます。
- 拠点帰還: 捕獲完了後、20秒でクエストが終わります(討伐だと60秒)。
この「待ち時間40秒の短縮」は、10周すれば400秒(約7分)の差になります。これはもう1周回れる時間です。絶対に捕獲セットは持ち込みましょう。
3. オトモダチの活用は非推奨
普段ならテトルーやガジャブーを仲間にするのは有効ですが、周回効率を考えるなら今回は不要です。 仲間を呼びに行く移動時間が無駄ですし、ターゲットが分散してモンスターがあちこちに走り回ると、かえって攻撃しにくくなります。自分とオトモアイルーだけでタゲを集中させ、カウンターを決めやすくするのがコツです。
まとめ:今のうちに貯蓄を作っておこう
今回の記事では、ラギアクルス&歴戦リオレウスのクエストがいかに重鎧玉稼ぎに適しているかを解説してきました。
- 圧倒的な入手量: 1周で7,000pts〜10,000pts相当の鎧玉が手に入る。
- 低ストレス: ラギアは通常個体、レウスは閃光と縄張り争いで完封可能。
- ガンランス推奨: 肉質無視で安定周回が可能。
- 捕獲で時短: 最後の待ち時間をカットして回転率を上げる。
イベントクエストは期間限定であったり、アップデートで報酬内容が調整されたりする可能性があります。「いつかやろう」ではなく、この記事を読んだ「今」が稼ぎ時です。
防御力を極限まで高めた装備は、あなたのハンターライフをより快適に、より強固なものにしてくれます。ぜひ、倉庫が重鎧玉で溢れかえるまで周回してみてください。
それでは、良きハンターライフを!
筆者情報
桐谷シンジ フリーランスのゲーム攻略ライター。慶應大学卒業後、大手出版社を経て、現在に至る。幅広いゲームに携わるが、主にRPG/FPS/サンドブロック系のゲームを得意とする。最近の悩みは趣味の時間が取れず、積みゲーが100作品を超えたこと。







