ゲーム評論家の桐谷シンジです。 今回も多く寄せられてる質問にお答えしていきます。
この記事を読んでいる方は、2025年に発売が延期された待望の新作『リトルナイトメア3』の「フレンドパス」について、特にNintendo Switch(ニンテンドースイッチ)での使い方や注意点が気になっているのではないでしょうか。 「ソフト1本で友達と遊べるって本当?」 「クロスプレイはできるの?」 「スイッチでオンラインプレイするのに、月額料金はかかる?」 など、具体的な疑問がたくさんあると思います。

この記事を読み終える頃には、リトルナイトメア3のフレンドパスに関するあらゆる疑問が解決しているはずです。
- ソフト1本で友達と2人協力プレイが可能なフレンドパス
- 異なるゲーム機同士で遊ぶクロスプレイは非対応
- スイッチでのオンラインプレイには有料サービス加入が必須
- フレンドパス利用時のセーブデータやボイスチャットの仕様
それでは解説していきます。

リトルナイトメア3のフレンドパスとは?基本を徹底解説
まずは多くの方が気になっている「フレンドパス」という素晴らしい機能の基本から解説していきましょう。 リトルナイトメア3で初めて導入されるこのシステムは、オンラインでの協力プレイのハードルをぐっと下げてくれる画期的なものです。

そもそもフレンドパスとは?1本のソフトで2人プレイできる神機能
フレンドパスとは、ゲームソフトを1本持っている人(製品版購入者)がいれば、ソフトを持っていない友達を1人招待して、オンラインでゲーム全編を一緒にプレイできる機能のことです。
つまり、2人で遊びたい場合でも、ソフトを2本購入する必要がない、ということです。 これは本当にお得なシステムですよね。 招待される側のプレイヤーは、体験版(デモ版)をダウンロードするだけで、製品版購入者と一緒にストーリーの最初から最後まで、すべてのコンテンツを体験できます。
リトルナイトメ-ア3は、シリーズで初めてオンライン協力プレイに対応した作品です。 2人の主人公「ロゥ」と「アローン」が、それぞれのユニークなアイテムを使い、協力して恐ろしい世界からの脱出を目指します。 この協力プレイの魅力を最大限に引き出すために、フレンドパスが導入されたと言えるでしょう。
フレンドパスの対象プラットフォーム一覧
フレンドパスは、リトルナイトメア3が発売されるすべてのプラットフォームで利用可能です。 具体的な対応機種は以下の通りです。
- Nintendo Switch
- PlayStation 5 (PS5)
- PlayStation 4 (PS4)
- Xbox Series X|S
- Xbox One
- PC (Steam)
どの機種で遊ぶ場合でも、製品版を1つ購入すれば、同じ機種の友達を1人招待して協力プレイが楽しめます。 ただし、後述しますが異なる機種間でのクロスプレイはできないため、その点だけは注意が必要です。
フレンドパスの入手方法と使い方をステップで解説
では、実際にフレンドパスを使って友達と遊ぶまでの手順を、分かりやすくステップ形式で解説します。 と言っても、やることは非常にシンプルです。
【ステップ1:製品版購入者(ホスト)の準備】
- リトルナイトメア3の製品版(パッケージ版またはダウンロード版)を購入し、ゲーム機にインストールします。
- ゲームを起動し、オンライン協力プレイのモードを選択します。
- ゲーム内のメニューから、一緒に遊びたい友達に招待を送ります。
【ステップ2:招待される側(ゲスト)の準備】
- お使いのゲーム機のストア(ニンテンドーeショップなど)から、リトルナイトメア3の**体験版(Friend’s Pass版)**を検索し、無料でダウンロードします。
- 友達からゲームの招待が届いたら、承認してゲームに参加します。
たったこれだけです。 ゲスト側は製品版を購入する必要は一切ありません。 体験版をダウンロードして待っていれば、ホストからの招待を受けてすぐに悪夢の世界へ旅立つことができます。
製品版購入者(ホスト)ができること
フレンドパスを利用する際、ゲームの進行やセーブデータはすべて製品版購入者である「ホスト」側で管理されます。
- ゲームの全編をプレイ可能
- 友達(ゲスト)を1人招待して協力プレイができる
- ゲームの進行状況がセーブされる
- 獲得した実績やトロフィーが記録される
- 1人プレイ(AIパートナーとプレイ)も可能
ホストは、まさにそのゲームセッションの主導権を握る存在です。 友達と遊ぶ約束がなくても、一人でじっくりと物語を進めることもできます。 その際は、もう一人のキャラクターをAIが操作してくれます。
フレンドパス利用者(ゲスト)ができること
一方、フレンドパスで招待される「ゲスト」側は、以下のようになります。
- ホストに招待されている間、ゲームの全編をプレイ可能
- ゲームソフトを購入する必要がない
- ゲームの進行状況はセーブされない
- 実績やトロフィーは獲得できない(プラットフォームによる)
ゲストの最大のメリットは、何と言っても無料でゲームを最後まで遊べる点です。 ただし、ゲームのセーブデータはホストに紐づくため、ゲスト自身のゲーム機に進行状況が保存されることはありません。 もし後から製品版を購入したとしても、フレンドパスで遊んだ続きからプレイすることはできないので、その点は理解しておく必要があります。
オフラインでの協力プレイは可能?
リトルナイトメア3の協力プレイは、オンライン専用です。 残念ながら、1台のゲーム機と2つのコントローラーを使って画面分割で遊ぶような、オフラインでの協力プレイ(ローカル協力プレイ)には対応していません。
友達と一緒に遊びたい場合は、必ずインターネットに接続できる環境と、それぞれのゲーム機(Nintendo Switchなど)が必要になります。 隣同士に座って遊びたい場合でも、それぞれのSwitchでオンラインに接続してプレイする形になる、と覚えておきましょう。
前作『リトルナイトメア2』との違いは?
ここで、シリーズファンの方のために前作との比較もしておきましょう。 前作『リトルナイトメア2』でも、主人公のモノとシックスが協力して進む場面が多くありました。 しかし、これはあくまでもAIパートナーとの協力であり、プレイヤーが2人で操作することはできませんでした。
リトルナイトメア3では、この協力要素がオンラインマルチプレイへと進化し、実際のプレイヤー同士が息を合わせて謎を解き、危険を乗り越えていく、という全く新しいゲーム体験が可能になったのです。 これが、前作からの最も大きな進化点と言えるでしょう。 AIにはない、人間同士ならではの連携ミスや、逆に阿吽の呼吸でクリアできた時の達成感は、本作ならではの醍醐味となるはずです。
【Switch版】リトルナイトメア3のフレンドパス利用における注意点
さて、ここからは本題であるNintendo Switchでフレンドパスを利用する際の注意点について、さらに詳しく掘り下げていきます。 Switchは手軽に持ち運べて便利な反面、オンラインプレイには特有の注意点も存在します。 購入してから「こんなはずじゃなかった!」とならないよう、しっかり確認しておきましょう。
注意点1:クロスプレイは非対応!異なる機種では遊べない
これは最も重要な注意点です。 リトルナイトメア3は、クロスプレイに対応していません。
クロスプレイとは、例えば自分がPS5、友達がNintendo Switchといったように、異なるゲーム機を使っているプレイヤー同士が一緒にオンラインで遊べる機能のことです。
リトルナイトメア3ではこの機能がないため、協力プレイは必ず同じプラットフォーム(ゲーム機の種類)のプレイヤー同士で行う必要があります。
- OKな例: 自分(Switch)と 友達(Switch)
- NGな例: 自分(Switch)と 友達(PS5)
- NGな例: 自分(Switch)と 友達(PC/Steam)
もしあなたがSwitch版の購入を検討していて、友達と一緒に遊びたいのであれば、その友達も必ずSwitch(またはSwitch Lite、有機ELモデル)を持っている必要があります。 購入前に、友達とどの機種で遊ぶか必ず相談しておきましょう。
注意点2:Switch同士でも「同世代」の制約あり
公式からの発表によると、協力プレイは「同世代のプラットフォーム」間でのみ可能とされています。 これはどういうことでしょうか。
例えば、PlayStationであれば「PS4とPS5」は世代が異なるため、PS4版のプレイヤーとPS5版のプレイヤーが一緒に遊ぶことはできません。 (PS5でPS4版をプレイしている場合は、PS4版のプレイヤーと遊べます)
これをNintendo Switchに当てはめて考えてみましょう。 現行のモデルである「Nintendo Switch」「Nintendo Switch Lite」「Nintendo Switch(有機ELモデル)」は、すべて同世代のゲーム機です。 したがって、これらの機種間であれば問題なく協力プレイが可能です。
問題は、今後発売が噂されている任天堂の次世代機(通称:Switch2)です。 もしリトルナイトメア3の発売後に次世代機が登場した場合、現行のSwitchと次世代機との間で協力プレイができるかどうかは、現時点では不明です。 「同世代」という制約を考えると、次世代機版と現行Switch版では一緒に遊べない可能性が高いと見ておくのが無難でしょう。
注意点3:オンラインプレイには「Nintendo Switch Online」への加入が必須
Nintendo Switchでオンラインマルチプレイを楽しむためには、有料サービスである**「Nintendo Switch Online」に加入している必要があります。** これはリトルナイトメア3に限らず、スプラトゥーン3やマリオカート8 デラックスなど、ほとんどのオンライン対応ソフトで共通の仕様です。

フレンドパスを利用する場合、製品版購入者(ホスト)と招待される側(ゲスト)の両方が、この「Nintendo Switch Online」に加入している必要があります。 「ゲストはソフトが無料だから、オンラインサービスも無料でいいのでは?」と思うかもしれませんが、残念ながらそうではありません。 ソフトの有無にかかわらず、オンライン通信を行うためにはサービスの利用権が必要になるのです。
友達と遊ぶ約束をする前に、お互いがNintendo Switch Onlineに加入しているか、または加入する予定があるかを確認しておくことが非常に重要です。
Nintendo Switch Onlineの料金プランを徹底比較
「Nintendo Switch Online」には、いくつかの料金プランが用意されています。 自分のプレイスタイルに合ったプランを選ぶ参考にしてください。
プラン名 | 料金(税込) | 特徴 |
---|---|---|
個人プラン | 306円/30日間 | とりあえずお試しで始めたい方向け |
815円/90日間 | 3ヶ月ごとの更新 | |
2,400円/365日間 | 1年契約で最もお得(月あたり200円) | |
ファミリープラン | 4,500円/365日間 | 最大8アカウントまで利用可能。家族や友人とシェアすると非常にお得 |
追加パック付き個人プラン | 4,900円/365日間 | NINTENDO 64などの追加コンテンツも遊び放題 |
追加パック付きファミリープラン | 8,900円/365日間 | 追加コンテンツも家族や友人とシェア可能 |
どのプランを選ぶべきか?
- 一人でしか使わない場合: 個人プランの「365日間」が最もコストパフォーマンスに優れています。月々200円でオンラインプレイやセーブデータお預かりサービスなどが利用できます。
- 家族や友達とシェアする場合: ファミリープランが圧倒的におすすめです。2人以上で利用するなら、個人プランよりも安くなります。例えば、8人で割れば1人あたり年間約563円です。
- 懐かしのゲームも遊びたい場合: NINTENDO 64やゲームボーイアドバンスのソフトも楽しみたい場合は、「追加パック」付きのプランを検討しましょう。
リトルナイトメア3の協力プレイを目的とするだけなら、最も安い個人プラン(365日間)か、誰かとシェアできるファミリープランがおすすめです。
注意点4:セーブデータと進行状況の管理について
前述の通り、フレンドパス利用時のセーブデータは、すべて製品版購入者(ホスト)のゲーム機に保存されます。
これはつまり、ゲストとしてプレイした進行状況は、ゲスト側のセーブデータとしては一切残らないということです。 例えば、チャプター3まで友達と一緒に進めたとします。 後日、そのゲストが「面白かったから自分でも製品版を買ってやってみよう」と思っても、またチャプター1の最初から始めなければなりません。
また、ホストがセーブデータを消去してしまった場合、ゲストと一緒に進めたデータも当然なくなってしまいます。 あくまで「ホストのゲームプレイをお手伝いする」というスタンスであることを理解しておきましょう。
注意点5:ボイスチャット機能の有無と代替手段
友達と協力プレイをするなら、コミュニケーションは不可欠です。 「そっちに敵がいる!」「このレバーを同時に押そう!」といった連携が、このゲームの攻略の鍵を握ります。
しかし、リトルナイトメア3のゲーム内にボイスチャット機能が搭載されるかどうかは、現時点では発表されていません。 最近のゲームの傾向として、ゲーム内ボイチャがない、もしくはあっても音質が良くないケースは多々あります。
そのため、快適にコミュニケーションを取りたいのであれば、外部の通話アプリを併用することを強くおすすめします。
おすすめの通話アプリ
- Discord(ディスコード): ゲーマーに最も人気の無料通話アプリ。PC、スマホで利用でき、音質も非常にクリアです。サーバーを立てて仲間と集まったり、個別に通話したりできます。
- LINE(ライン): 普段から使っている方も多いでしょう。手軽に通話を開始できるのが魅力です。
- Nintendo Switch Online(アプリ): スマートフォン向けの公式アプリにもボイスチャット機能があります。対応ソフトであれば、ゲームと連携して利用できますが、リトルナイトメア3が対応するかは不明です。
ヘッドセットやマイク付きイヤホンを用意し、Discordなどで通話しながらプレイするのが、最も快適な協力プレイ環境と言えるでしょう。
注意点6:通信環境の安定性がプレイ体験を左右する
オンライン協力プレイである以上、お互いのインターネット通信環境が非常に重要になります。
通信が不安定だと、以下のような問題が発生する可能性があります。
- ラグ(遅延): 自分の操作がキャラクターの動きに反映されるまで時間がかかる。精密な操作が求められる場面で命取りになります。
- キャラクターのワープ: 友達のキャラクターが瞬間移動しているように見える。
- セッションの中断: 通信が途切れてしまい、ゲームが強制的に終了してしまう。
これらの問題は、ゲームの没入感を大きく損ない、ストレスの原因となります。 快適にプレイするためにも、できるだけ安定した通信環境を用意しましょう。
通信環境を安定させるためのヒント
- 有線LAN接続を試す: 無線Wi-Fiよりも通信が安定しやすい有線LAN接続がおすすめです。Switch用のLANアダプターも販売されています。
- ルーターの再起動: 通信機器の調子が悪いときは、一度電源を落として再起動すると改善することがあります。
- 時間帯を変える: 夜間など、回線が混雑しやすい時間帯を避けてプレイするのも一つの手です。
ホストとゲスト、双方の通信環境がプレイの質に直結することを覚えておいてください。
まとめ
今回は、2025年に発売が延期された『リトルナイトメア3』のフレンドパスについて、特にNintendo Switchで利用する際の注意点を中心に徹底解説しました。
最後に、重要なポイントをもう一度おさらいしておきましょう。
- フレンドパスは超お得: ソフト1本あれば、友達を招待してオンラインで全編協力プレイが可能。
- クロスプレイは不可: 必ず同じ機種(SwitchならSwitch同士)で遊ぶ必要がある。
- Switch Onlineへの加入が必須: ホストもゲストも、両方が有料サービスに加入している必要がある。
- セーブデータはホスト依存: ゲスト側に進行状況は保存されない。
- オフライン協力プレイは不可: オンライン専用モード。
- ボイスチャットは外部アプリ推奨: Discordなどで快適なコミュニケーション環境を。
- 安定した通信環境を: ラグや中断を防ぐため、ネット環境を整えよう。
リトルナイトメアシリーズ初の協力プレイは、これまでの作品とは一味違った恐怖と達成感を味わえる、非常に楽しみな要素です。 フレンドパスという素晴らしいシステムを最大限に活用するためにも、今回解説した注意点をしっかりと理解して、友達と一緒に悪夢の世界からの脱出に挑戦してみてください。
発売日までまだ時間がありますが、今からどの友達とプレイするか、作戦を練っておくのも楽しいかもしれませんね。 私も一人のゲームファンとして、発売を心待ちにしています。