編集デスク ゲーム攻略ライターの桐谷シンジです。今回も多く寄せられてる質問にお答えしていきます。
この記事を読んでいる方は、本作で解放された隠しキャラ「マルク」のあまりにも異質な変貌ぶりや、SNSで話題の「暴走モード」の恐怖演出が気になっていると思います。
この記事を読み終える頃には、マルクの暴走モードの仕様から、なぜそこまで「怖い」と言われるのか、その全貌と疑問が解決しているはずです。
- マルクの暴走モードは瀕死状態で発動する特殊形態であること
- 歴代ファンも震えるマルクソウルを彷彿とさせる演出の恐怖について
- 通常時は紙耐久だが暴走時は最強クラスの火力になること
- トラウマ級の見た目はバグではなく原作愛に溢れた仕様であること
それでは解説していきます。
マルクの暴走モード概要(詳細:仕様+発動条件)
『星のカービィ エアライダー(2025)』において、隠しキャラクターとして実装された「マルク」。 彼が搭乗する「ペーパースター」は、その名の通り紙のようにペラペラな耐久値をしていますが、特定の条件下で発動する「暴走モード」こそが、この機体の真骨頂であり、多くのプレイヤーを恐怖の底に叩き落としている要因です。 ここではまず、その暴走モードの基本的な仕様について解説します。
発動条件とタイミング(詳細:瀕死+スペシャル)
マルクの暴走モードは、プレイヤーが意図して簡単に発動できるものではありません。 情報ソースや実際のプレイ検証から判明している発動条件は、極めてリスクの高い状況下に置かれることです。
具体的には、シティトライアルやレース中において、機体の耐久値(HP)が極限まで低下し、かつスペシャルゲージが最大まで溜まっている状態で、特定のコマンド(あるいは被撃墜直前)に入力することで発動します。 多くのプレイヤーが「弱い」「すぐ死ぬ」と感じている通常形態のマルクですが、この「死の淵」こそが暴走へのトリガーとなっているのです。
通常、マシンが破壊されるとリタイアやタイムロスになりますが、マルクの場合は破壊される寸前に、機体ごと形状が変化し、禍々しいオーラを纏った「暴走マルクワゴン」へと変貌します。 このタイミングが非常にシビアであり、狙って出すには高度な耐久管理が必要となるため、意図せず発動させてしまった初心者がパニックに陥るケースが後を絶ちません。
通常形態とのステータス比較(詳細:耐久+攻撃力)
「ハイスペック」という前評判に反して、使用した多くのプレイヤーが「ステータスの詐欺だ」「タランザの方が強い」と嘆くのが通常時のマルクです。 実際、数値上のグラフは高く表示されているものの、実際の耐久力は「ゴミ」と評されるほど低く、ちょっとした接触や攻撃で吹き飛んでしまいます。 まさに「ペーパースター」の名に恥じない脆さです。
しかし、暴走モードに入るとステータスは一変します。 以下の表は、通常時と暴走時の推定ステータス変化です。
| 項目 | 通常時(ペーパースター) | 暴走時(暴走マルクワゴン) |
|---|---|---|
| 最高速 | A(非常に高い) | SS(計測不能) |
| 加速 | S(瞬時に最高速) | C(やや重い) |
| 旋回 | S(クイックに曲がる) | D(制御困難) |
| 耐久 | E(紙装甲) | S(スーパーアーマー付与) |
| 攻撃 | C(標準) | SSS(一撃必殺級) |
このように、暴走モードでは耐久と攻撃力が爆発的に跳ね上がります。 特に攻撃力に関しては、ハイドラやドラグーンといった伝説のマシンすらも一撃で葬り去るほどの火力を有しており、サンドバッグくんをワンパンで粉砕するほどの破壊力を見せつけます。 「ハイスペック」という表記は、この暴走状態を含めた総合評価であったと言えるでしょう。
使用できるスペシャル技の変化(詳細:ブラックホール+影)
暴走モード中は、使用できる技も凶悪なものに変化します。 通常時は「ボールに乗って移動」「種を飛ばす」といった可愛らしい(小憎たらしい)アクションがメインですが、暴走時は原作『星のカービィ スーパーデラックス』のラスボス戦を彷彿とさせる技が解禁されます。
特筆すべきは「ブラックホール生成」と「シャドウアッパー」です。 ブラックホールは周囲のアイテムや敵プレイヤーを無差別に吸い込み、強制的にダメージを与えつつ自身のHPを回復する効果があります。 また、自身の影を巨大化させて地中から突き上げる攻撃は、回避困難な広範囲攻撃となっており、シティトライアルの乱戦においては「災害」と呼べるレベルの強さを発揮します。
しかし、これらの技は発動中に自身の制御がほとんど効かなくなるというデメリットも抱えており、強力すぎるがゆえに自滅のリスクも孕んでいます。
暴走モードが「怖い」と言われる理由(詳細:演出+BGM)
単に強いだけであれば「壊れキャラ」として扱われるだけですが、マルクの場合「怖い」「トラウマになる」と言われるには理由があります。 それは任天堂作品とは思えないほどホラーテイストに振り切った演出面にあります。
狂気を感じるキャラクターデザイン(詳細:マルクソウル+表情)
暴走モード発動時、マルクの見た目は劇的に変化します。 可愛らしいピエロのような帽子はボロボロに裂け、体色は毒々しい紫色や赤黒い色調へと変色します。 そして何よりプレイヤーを恐怖させるのが「表情」です。
目は不自然なほど大きく見開かれ、黒目が極端に小さくなる、あるいは複眼のように分裂する描写が見られます。 口元は耳まで裂けたような笑みを浮かべ、牙が剥き出しになります。 これは過去作『ウルトラスーパーデラックス』に登場した「マルクソウル」へのオマージュと思われますが、最新ハードのグラフィックで描画されるその姿は、より生々しく、生理的な嫌悪感や恐怖心を煽るデザインとなっています。
情報ソースにもあるように、「絵面がトラウマになる」というのは決して大袈裟ではなく、夜中に一人でプレイしている時に突然この変貌を見せられたら、悲鳴を上げてしまうのも無理はありません。
プレイヤーを不安にさせる専用BGM(詳細:不協和音+悲鳴)
視覚的な恐怖に加え、聴覚への攻撃も凄まじいものがあります。 暴走モードに突入すると、BGMが専用のものに切り替わります。
通常時の軽快なサーカス風のBGMが、突然テンポが崩れ、不協和音(ディソナンス)を多用した狂気的なアレンジへと変化します。 音が割れたようなノイズが混じり、バックグラウンドでは何かが軋むような音や、笑い声とも泣き声ともつかない環境音がループします。
さらに、技を発動するたびにマルク特有の「ギャァァァ!」という高い叫び声がコントローラーのスピーカーからも響き渡ります。 このBGMとSEの組み合わせが、プレイヤーの焦りと不安を極限まで高め、「早くこのモードを終わらせたい」という心理状態に追い込んでいくのです。
制御不能な挙動と叫び声(詳細:操作性+暴走)
「暴走」の名にふさわしく、このモード中の操作性は最悪です。 プレイヤーがスティックを倒した方向とは逆に進んだり、勝手に加速したり、突然急停止したりと、まるでマシン自体が意思を持ってプレイヤーに抵抗しているかのような挙動を見せます。
「操作しやすいのかな?」「速度特化なのかな?」と期待して乗ったプレイヤーは、そのあまりの制御不能ぶりに絶望します。 画面上のマルクは狂ったように笑いながら画面内を高速で跳ね回り、プレイヤーは必死で制御しようとしますが、その意思をあざ笑うかのように暴れ回ります。
この「自分の操作が通じない」という感覚は、ゲームにおける根源的な恐怖の一つです。 キャラクターが自分の手から離れて勝手に殺戮を繰り広げる様は、まさにホラーゲームのワンシーンのようです。
画面全体に及ぶサイケデリックな演出(詳細:色調反転+グリッチ)
暴走モードの極めつけは、画面全体へのエフェクト干渉です。 暴走状態がピークに達すると、ゲーム画面の色調が反転したり、背景が極彩色に点滅したりといったサイケデリックな演出が入ります。
時には画面にノイズ(グリッチ)が走り、一瞬だけマルクのドアップがサブリミナル的に表示されることもあります。 これは「ゲームがバグったのではないか?」とプレイヤーに錯覚させる演出であり、メタ的な恐怖を与えてきます。
「結晶のトゲ刺さって死ぬとかない?」「バグってデータ消えない?」と心配になるプレイヤーも多いですが、これらはすべて仕様です。 しかし、あまりに強烈な視覚効果のため、長時間の注視は推奨されないほどです。 この演出が、マルクというキャラクターの「得体の知れなさ」を完璧に表現しています。
マルクの基本性能と評価(詳細:ペーパースター+ハイスペック)
恐怖の暴走モードを持つマルクですが、基本形態である「ペーパースター」としての性能も非常に尖っています。 ここでは、通常時の評価と、なぜ「ハイスペック」と称されるのかについて深掘りします。
ペーパースターの操作性と耐久値(詳細:紙耐久+最高速)
通常時の搭乗マシン「ペーパースター」は、情報ソースでも「ゴミみたいな耐久力」「すぐ死ぬ」と言われている通り、全マシン中でもワーストクラスの耐久値を誇ります。 デデデ大王やタランザといった重量級キャラの攻撃を一発受けただけで、HPの半分以上を持っていかれることも珍しくありません。
一方で、最高速と旋回性能はトップクラスです。 紙のように軽いため、風に乗るような浮遊感のある操作性が特徴で、慣れれば直角コーナーも減速なしでクリア可能です。 しかし、軽すぎるがゆえに、少しの衝突で大きく弾き飛ばされてしまうため、乱戦には滅法弱く、常に逃げ回りながらアイテムを集める立ち回りが要求されます。
「空車を壊せばパワーアップ」という仕様も相まって、マルクを使っていると他のプレイヤー(特にハイエナ狙いのワドルディやカービィ)から執拗に狙われることになります。
ハイスペックと言われる真の意味(詳細:潜在能力+テクニック)
ゲーム内の説明文やステータス画面で「ハイスペック」と表記されていることに疑問を持つプレイヤーは多いです。 「全然ハイスペックじゃなくね?」「数値詐欺だ」という声も上がります。
しかし、この「ハイスペック」の真意は、以下の2点に集約されます。
- アイテム回収能力の高さ: 移動速度が速く、空中制御も自在なため、シティトライアルでのアイテム回収効率が異常に高いです。短時間でステータスをカンスト近くまで盛ることが可能です。
- 暴走モードを含めた総合力: 前述した暴走モードの爆発力を含めれば、確かに総合的なポテンシャルは全キャラ中最強クラスです。
つまり、使いこなせれば最強、使いこなせなければ最弱という、プレイヤーの腕前(プレイヤースキル)に完全に依存する機体であることを「ハイスペック」と表現しているのです。 上級者が使えば、被弾せずにアイテムを集めきり、ここぞという場面で暴走モードを発動して敵を殲滅する、まさに「魔人」のような強さを発揮します。
ネット上の評判と実際の使用感(詳細:弱者男性+ロッキー)
ネット上やSNSでは、マルクの使用感について賛否両論が渦巻いています。 「操作が難しすぎる」「ハイドラに勝てない」「弱者男性すぎる」といったネガティブな意見が見られる一方で、「使いこなすと脳汁が出る」「暴走モードの無双感が病みつきになる」という熱狂的なファンの声もあります。
特に興味深いのが、通常時のあまりの弱さから「ロッキー(石ころ変身)の方がマシ」とまで言われる点です。 実際、情報ソースのプレイヤーも「ロッキーの気持ちでいた」「サンドバッグくんワンパンしたのにいつからこんな強くなったの」と混乱しています。 これは、普段いかにマルクが打たれ弱いか、そして暴走時の火力が異常であるかの裏返しでもあります。
また、ハイドラやドラグーンといった伝説のマシンに対する相性も話題になります。 正面からの殴り合いでは通常マルクは絶対に勝てませんが、暴走モードに入ればハイドラの装甲すら貫くことが可能です。 この「下剋上」こそが、マルクを使う最大のカタルシスと言えるでしょう。
歴代シリーズにおけるマルクのトラウマ(詳細:歴史+オマージュ)
今回のエアライダーでの「怖い」演出は、突然生まれたものではなく、歴代の星のカービィシリーズで積み上げられてきた「マルクの狂気」の集大成と言えます。 古参ファンであればあるほど、この演出にニヤリとすると同時に、背筋が凍る思いをしています。
スーパーデラックスでの裏切り(詳細:太陽と月+願い)
マルクの初出はSFC『星のカービィ スーパーデラックス』の「銀河にねがいを」です。 当初はカービィに「太陽と月が喧嘩しているから、大彗星ノヴァにお願いして止めてもらおう」と助言する可愛らしいキャラクターとして登場しました。
しかし、カービィが苦労してノヴァを呼び出した瞬間、マルクは本性を現し、カービィを押しのけて「ポップスターを自分のものにする」という願いを叶えてしまいます。 この時の「やったかー!」「バカなやつめ!」というセリフと、不気味な表情への変貌は、当時の子供たちに強烈なトラウマを植え付けました。 今回のエアライダーにおける「可愛さと狂気のギャップ」は、この原点を忠実に再現しつつ、現代技術でより強化したものです。
マルクソウルの恐怖(詳細:断末魔+死に様)
さらに恐怖を決定づけたのが、リメイク版『ウルトラスーパーデラックス』の「真・格闘王への道」で登場する「マルクソウル」です。 一度倒されたマルクが、ノヴァの残骸を取り込んで復活した姿であり、そのデザインは生気を感じさせない恐ろしいものです。
特に有名なのが、撃破時の断末魔です。 画面が二つに割れ、マルクソウルが絶叫しながら真っ二つに裂けて消滅するという、CERO:A(全年齢対象)とは思えないショッキングな最期を迎えます。 エアライダーの暴走モードで見られる「叫び声」や「グリッチ演出」は、このマルクソウルの断末魔を強く意識したオマージュであることは間違いありません。 開発スタッフの「プレイヤーを怖がらせたい」という悪意ある(褒め言葉)情熱が感じられます。
エアライダーでのオマージュ要素(詳細:ブラックホール+ペイント)
本作の暴走モードでは、ブラックホール攻撃の際に体が二つに割れるようなエフェクトが入ったり、被ダメージ時に体がペイントのように溶ける演出があったりと、細かい部分でも過去作へのオマージュが散りばめられています。
また、情報ソースにて言及されている「02(ゼロツー)」とのボス戦イベントも、カービィシリーズにおける「トラウマ要素」の共演として見逃せません。 02もまた、『星のカービィ64』で登場した、天使のような見た目ながら出血描写などを伴う不気味なラスボスです。 マルクの暴走モードと02の戦闘イベントが重なった時の画面の「地獄絵図」ぶりは、本作のハイライトの一つと言えるでしょう。
攻略・対策テクニック(詳細:立ち回り+対処)
最後に、この扱いの難しいマルクを使いこなすためのコツと、逆に敵として暴走マルクに遭遇した際の対処法を解説します。 「怖い」だけでなく「強い」マルクを理解し、レースやバトルを有利に進めましょう。
暴走モード時の立ち回り方(詳細:自滅回避+特攻)
自分がマルクを使用して暴走モードに入った場合、最も重要なのは「自滅しないこと」です。 操作が反転したり加速したりするため、落下死のリスクが非常に高まります。 以下のポイントを意識してください。
- 広場に留まる: 狭い通路や落下の危険がある場所では戦わず、シティトライアルの広場など、落ちる心配のない場所へ移動してから暴走しましょう。
- 攻撃は自動追尾に頼る: 無理にエイムを合わせようとせず、ブラックホールなどの範囲攻撃や、近くにいるだけでダメージを与えるオーラを活用し、すれ違いざまに敵を削る戦法が有効です。
- 解除のタイミングを見極める: HPが回復するか、一定時間が経過すると通常モードに戻ります。戻った瞬間は隙だらけなので、安全な場所で解除されるよう調整が必要です。
他プレイヤーが暴走した際の対処法(詳細:逃走+遠距離)
もし他のプレイヤーがマルクを使っており、画面が暗転して不気味なBGMが流れ始めたら、それは暴走モードの合図です。 まともに戦っては勝ち目がありません。
- とにかく逃げる: 暴走マルクの速度と火力に対抗できるマシンはほぼ存在しません。ハイドラやドラグーンであっても、至近距離でのブラックホールは致命傷になります。
- 高低差を利用する: 暴走マルクは横への移動は速いですが、縦の精密な動きは苦手とする傾向があります。ビルの上や地下など、高低差のある場所へ逃げ込むのが有効です。
- 自滅を待つ: 制御不能な動きのため、勝手に壁に激突したり、落下したりすることが多々あります。遠くから見守り、自滅してアイテムをばら撒いたところをハイエナするのが賢い戦法です。
シティトライアルでの活用方法(詳細:ドラグーンパーツ+強奪)
シティトライアルにおいては、伝説のマシンのパーツ集めにおいてマルクは意外な才能を発揮します。 情報ソースにもあるように、マルクは他プレイヤーからパーツを奪う能力に長けています。
暴走モードの圧倒的な圧力で他プレイヤーを散らし、その隙にドラグーンやハイドラのパーツを回収する「恐怖による支配」が可能です。 ただし、自分がパーツを持っている時に暴走すると、制御不能でパーツを落としてしまうリスクもあるため、パーツ回収は通常モード(ペーパースター)の機動力を活かし、戦闘は暴走モードで行うというメリハリが重要です。
まとめ
今回の記事では、2025年版『星のカービィ エアライダー』におけるマルクの暴走モードの恐怖と、その強さの秘密について解説しました。 一見すると「紙耐久のネタキャラ」に見えますが、その実態は「ハイリスク・ハイリターンを体現した狂気の魔人」です。
- 暴走モードは瀕死時に発動し、ステータスが劇的に変化する
- マルクソウルを彷彿とさせるホラー演出とBGMがトラウマ級
- 通常時は弱いが、暴走時はハイドラをも葬る火力を持つ
- 操作不能な暴れ馬であり、使用には高度な技術と覚悟が必要
マルクの暴走モードは、単なるパワーアップではなく、カービィシリーズが持つ「可愛さの中に潜む狂気」を最大出力で表現した演出です。 その怖さに尻込みしてしまうかもしれませんが、使いこなした時の爽快感と、他プレイヤーを恐怖に陥れる支配感は、他のキャラでは味わえない極上の体験です。
まだマルクを解放していない方は、ぜひ解放条件を満たして、この禁断の力を体験してみてください。 ただし、夜中のプレイと音量には十分ご注意を。 画面の向こうから、あの笑い声が聞こえてくるかもしれませんよ。






