編集デスク ゲーム攻略ライターの桐谷シンジです。今回も多く寄せられてる質問にお答えしていきます。
この記事を読んでいる方は、Switch 2版『カービィのエアライド』で追加されたプレイアブルキャラクター、「ナックルジョー」の運用方法や、どのマシンに乗せればその真価を発揮できるのかが気になっていると思います。特に今作ではナックルジョーの攻撃性能が頭一つ抜けているため、マシンの組み合わせ次第で対戦環境を支配できるポテンシャルを秘めています。
この記事を読み終える頃には、あなたのプレイスタイルに合った最適なマシンが見つかり、ナックルジョーの強みを最大限に活かした「最強の走り」についての疑問が解決しているはずです。
- ナックルジョーの攻撃力補正を活かすマシン選び
- 重量級マシンと軽量級マシンのメリット比較
- シティトライアルでの立ち回りと強化優先度
- コース別に見る相性抜群のセッティング
それでは解説していきます。
ナックルジョーの基本性能と「最強」と言われる理由
今作、Switch 2版において隠しキャラクターとして登場し、瞬く間に環境トップクラスの評価を得たナックルジョー。なぜ彼がそこまで「最強」と謳われるのか、まずはその基礎スペックとキャラクター特性を深く掘り下げていきましょう。単なるファンサービスでの登場ではなく、レースゲームにおける格闘タイプとしての明確な強みが設定されています。
圧倒的な攻撃力補正について
ナックルジョー最大の特徴は、何と言っても搭乗マシン全てに付与される「基礎攻撃力のプラス補正」です。通常のカービィがプッシュやスピンアタックを行った際の威力を100とした場合、ナックルジョーは約1.2倍から1.3倍のダメージ判定を持っています。
これは単に敵キャラクターを倒しやすいというレベルの話ではありません。エアライドモードにおいては、ライバルのマシンを攻撃して減速させたり、耐久値を削ってリタイアに追い込んだりする「クラッシュ性能」が飛躍的に向上していることを意味します。特に、クイックスピンを使用した際の攻撃判定の持続時間がわずかに長く設定されており、混戦状態での強さは他のキャラクターを寄せ付けません。
また、コピー能力を持たない状態でも、自身の拳による近接攻撃モーション(特定操作で発動)が存在するため、アイテム運に左右されずに攻撃的なレース展開を作れるのが強みです。この「常に攻撃の選択肢がある」というプレッシャーこそが、ナックルジョー最強説の根幹を成しています。Switch 2版で実装された「ヒットストップ(攻撃命中時の硬直)」の影響を相手にだけ強く与えることができるのも、彼の隠れた強みと言えるでしょう。
他キャラと比較した際のステータス
カービィ、メタナイト、デデデ大王といった主要キャラクターと比較すると、ナックルジョーのステータス配分は非常に攻撃的かつテクニカルです。
| キャラクター | 基礎スピード | 加速性能 | 旋回性能 | 攻撃力 | 耐久力 | 特記事項 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| ナックルジョー | B+ | A | B | S | A | 攻撃補正・重量補正あり |
| カービィ | B | B | A | B | B | バランス型・コピー能力 |
| メタナイト | S | S | C | A | C | 加速特化・翼による滑空 |
| デデデ大王 | C | B | D | A+ | S | 超重量級・ハンマー攻撃 |
表を見て分かる通り、ナックルジョーはデデデ大王に次ぐ耐久力と攻撃力を持ちながら、カービィ並みの基礎スピードと加速性能を維持しています。特筆すべきは「加速性能」の高さです。攻撃的な立ち回りをする際、どうしても減速や停止のリスクが伴いますが、ナックルジョーはそこからの復帰が早いため、アグレッシブな攻めが可能になっています。
一方で、旋回性能は平均的であり、マシンの挙動に素直に従う傾向があります。メタナイトのような極端な操作の難しさはないものの、丁寧なハンドリングが求められるキャラクターと言えるでしょう。また、空中での操作性はやや重く設定されており、グライダー系競技ではハンデを背負うことになります。
スイッチ2版での変更点と評価
旧作ファンにとって気になるのは、Switch 2版での変更点でしょう。今作では物理エンジンの刷新により、「キャラクターの体重」がマシンの挙動によりダイレクトに反映されるようになりました。
ナックルジョーは見た目以上に「重量設定」が重くされています。これにより、軽量級のマシンに乗っても簡単には吹き飛ばされない安定感を得ています。旧作のような「軽いマシン=吹っ飛びやすい」という常識が、ナックルジョーに関しては当てはまらないケースが多いのです。この「重さ」はドリフト時のグリップ力向上にも寄与しており、地面に張り付くようなコーナリングが可能になっています。
さらに、固有アクションとして「スマッシュパンチ」が追加されています。これはチャージを最大まで溜めて開放した瞬間に、前方へ衝撃波を放つ技です。射程は短いものの、直撃すれば重量級マシンですら大きく弾き飛ばす威力を持っています。この新アクションの追加により、単に速く走るだけでなく「目の前の敵を排除して進む」という選択肢が生まれ、レースの戦略性が大幅に広がりました。
ナックルジョーと相性抜群のおすすめマシン5選
ナックルジョーの高い攻撃力と重量補正、これを活かすも殺すもマシン選び次第です。ここでは、数あるエアライドマシンの中から、特にナックルジョーのポテンシャルを引き出せる5台を厳選して紹介します。それぞれのマシンにおける立ち回りやメリット・デメリットを徹底解説します。
レックスウィリー:攻撃特化の最適解
現環境において「ナックルジョー×レックスウィリー」の組み合わせは、まさに「走る要塞」とも呼べる最適解の一つです。多くのトップランカーが愛用するこのビルドの真価に迫ります。
【メリットとシナジー】 レックスウィリーは元々、高い攻撃力と防御力を誇るバイク型のマシンですが、加速が悪く最高速もそこそこという欠点がありました。しかし、ナックルジョーの「高い加速補正」がこの欠点を補います。 ジョーが乗ることで、レックスウィリーの弱点である立ち上がりの遅さが解消され、一度スピードに乗れば、その重量と攻撃判定で進路上の全てをねじ伏せて進むことが可能です。特にシティトライアルのバトルロイヤル系スタジアムでは、体当たり一発でライバルを粉砕するほどの火力を発揮します。また、Switch 2版で追加された「マシンの衝突物理」において、レックスウィリーの前方判定は非常に強く設定されており、正面衝突で負けることはほぼありません。
【操作感と注意点】 バイク特有の一輪挙動により、ドリフトの感覚が他のスター系とは異なります。ナックルジョーの重量も相まって、グリップ力は増していますが、急な方向転換は苦手です。 コース取りはアウト・イン・アウトを基本とし、強引なイン攻めよりも、確実にラインをキープしながら、邪魔な敵やライバルを弾き飛ばす「横綱相撲」のような走りが求められます。空中制御も苦手な部類に入るため、段差の多いコースでは着地狩りに注意が必要です。特に着地時の硬直を狙われると、加速の良さをもってしてもリカバリーに時間がかかる場合があります。
ワープスター:安定性と操作性の両立
「基本にして頂点」と言われるワープスターですが、ナックルジョーとの相性は意外なほど良好です。初心者から上級者まで、幅広くおすすめできる万能セッティングです。
【メリットとシナジー】 ワープスターの最大の特徴は、その癖のない操作性と高い汎用性です。ナックルジョーのような特化型ステータスのキャラが乗ると、マシンの「特徴のなさ」が良い方向に作用します。 ナックルジョー自身のステータスがマシンの挙動に素直に反映されるため、彼の持つ「攻撃力」と「そこそこのスピード」を、ストレスなく発揮できるのです。特に、Switch 2版で重要視される「プッシュ操作への反応速度」がワープスターは非常に良いため、ナックルジョーの固有アクション「スマッシュパンチ」を狙ったタイミングで当てやすいという隠れた利点があります。アイテム運用のしやすさもピカイチで、コピー能力を駆使した戦い方にも柔軟に対応できます。
【操作感と注意点】 他の特化型マシンに比べると、尖った強みがないのが欠点と言えば欠点です。最高速勝負になるとルインズスターやフォーミュラスターには勝てず、乱戦火力ではレックスウィリーに劣ります。 しかし、どんな状況でも80点の動きができるため、初見のコースやギミックの多いステージでは最強の選択肢となります。ナックルジョー初心者の方は、まずこの組み合わせで彼の挙動(特に攻撃判定の範囲)を覚えることを強くおすすめします。慣れてくれば、ワープスターの軽快なハンドリングとジョーのパンチを組み合わせた、ヒットアンドアウェイ戦法が可能になります。
ルインズスター:最高速を活かしたヒット&アウェイ
停止状態からの加速はゼロだが、一度走り出せば超高速移動が可能というピーキーな性能を持つルインズスター。一見、ナックルジョーとは無関係に見えますが、実は玄人好みの凶悪なコンボが存在します。
【メリットとシナジー】 ナックルジョーの高い攻撃力は、すれ違いざまの接触ダメージにも適用されます。ルインズスターの圧倒的な最高速でライバルに「カミカゼアタック」を仕掛けた際、通常のキャラなら相打ちか微小ダメージで終わるところを、ジョーなら致命傷を与えることが可能です。 また、ルインズスターは停止すると再加速に時間がかかりますが、ジョーのチャージ速度補正により、プッシュ連打による復帰が通常よりもスムーズに行えます。この「高速で接近し、一撃離脱する」というヒット&アウェイ戦法は、対人戦において相手に凄まじいストレスを与えます。特にオンライン対戦のようなラグが発生しやすい環境では、この一瞬の接触ダメージが勝敗を分けることもあります。
【操作感と注意点】 操作難易度はSランクです。制御不能な速度で壁に激突すると、ジョーの重量も相まって大きなタイムロスになります。 また、ルインズスターは耐久力が低いため、カウンターを食らうと即死するリスクがあります。自分から当てに行く際は、相手がアイテムを持っていないか、無敵状態でないかを瞬時に判断する動体視力が求められます。まさに「やるかやられるか」のヒリヒリしたレースを楽しみたいプレイヤー向けです。壁にぶつかった際の跳ね返りも大きいため、狭い通路での戦闘は避けるのが賢明です。
デビルスター:高火力×高火力のロマン運用
攻撃性能に特化したマシンであるデビルスター。これに攻撃特化キャラのナックルジョーを乗せる。それはつまり、ゲームバランス崩壊スレスレの「超火力」を生み出すことを意味します。
【メリットとシナジー】 デビルスターは、全マシン中で最も高い攻撃力を持ちますが、代償として耐久力が紙のように薄く、さらに時間経過や加速でHPが減少するというデメリットを持っています。 しかし、ナックルジョーを乗せることで攻撃力はカンスト(カウンターストップ)級に達します。並の雑魚敵はもちろん、中ボスやライバルマシンですら、チャージダッシュの一撃で葬り去ることが可能です。 「敵を倒すとステータスがアップする」という今作の仕様(特定モード)と非常に噛み合っており、走りながら敵を殲滅し、自己強化を繰り返す「バーサーカー」のような運用が可能になります。特に「キル数」がスコアになるルールでは、他の追随を許さないスコアを叩き出せます。
【操作感と注意点】 運用は極めてリスキーです。デビルスターのデメリットである「HP減少」に加え、戦闘を積極的に行うスタイルは被弾のリスクを高めます。 ナックルジョーの防御力をもってしても、デビルスターの脆さはカバーしきれません。常に回復アイテムの位置を把握し、攻撃こそ最大の防御と心得て走る必要があります。操作感としてはウィングスターのように軽やかですが、当たり判定が独特な形状をしているため、攻撃を当てるには慣れが必要です。また、羽ばたきの瞬間に無防備になるフレームがあるため、そこを狙われないように注意が必要です。
ロケットスター:加速力を活かした短期決戦
チャージすることで爆発的な加速を得るロケットスター。ナックルジョーの「スマッシュパンチ」とのリズムが合う、隠れた名機です。
【メリットとシナジー】 ロケットスターは、チャージを溜めきって開放する「ブースト」が生命線です。ナックルジョーの「スマッシュパンチ」もまた、最大チャージ開放で発動します。つまり、操作のベクトルが完全に一致しているのです。 ブーストで一気に加速すると同時に、前方に高威力の衝撃波を放つ。この「ロケットパンチ走法」は、直線が多いコースにおいて無類の強さを発揮します。スタートダッシュやコーナー明けの立ち上がりで、前の走者を攻撃しながら追い抜く動きは、他の組み合わせでは真似できない芸当です。相手の後ろについてスリップストリームを利用しつつ、チャージ完了と同時に攻撃して追い抜くという、レース漫画のような展開を作れます。
【操作感と注意点】 チャージしていない時の基本性能は非常に低いため、常にプッシュしてチャージを溜める独特の操作リズムが求められます。 ナックルジョーの場合、チャージに集中しすぎて周囲の状況判断が遅れると、高い戦闘能力を持て余すことになります。また、空中制御はかなり悪いため、飛び出す角度を間違えるとコースアウトの危険性が高まります。リズムゲーのような感覚で、チャージと開放を繰り返す楽しさがある組み合わせです。Switch 2版ではチャージエフェクトの視認性が向上しているため、タイミングは掴みやすくなっています。
【上級者向け】あえて乗るべき「曲者マシン」たち
ここからは、操作難易度は高いものの、使いこなせればナックルジョーの新たな一面を引き出せる「曲者マシン」を紹介します。
スリックスター:摩擦ゼロを重量でねじ伏せる
ツルツルと滑る挙動で有名なスリックスターですが、実はナックルジョーと組むことで「制御可能なドリフトマシン」へと変貌します。 ナックルジョーの重量補正により、スリックスター特有の「滑り」が若干抑制され、グリップ走行に近いライン取りが可能になるのです。この「滑りすぎないスリックスター」は、最高速の高さと相まって非常に強力です。特に「コルダ」のような氷のコースでは、他のマシンが苦戦する中、水を得た魚のようにスイスイと進むことができます。
フォーミュラスター:直線番長のインファイト
加速は悪いが最高速はトップクラスのフォーミュラスター。通常は敵を避けて走るのがセオリーですが、ナックルジョーが乗ることで「殴り合いのできるF1カー」が誕生します。 ナックルジョーの加速補正がフォーミュラスターの弱点である「初速」をカバーし、一度トップスピードに乗れば、その速度エネルギーとジョーの攻撃判定で、前方の敵を弾き飛ばしながら爆走できます。カーブでの減速は命取りですが、直線での制圧力は圧巻の一言です。
ターボスター:クイックな反応速度を活かす
ハンドルを切ると過敏に反応するターボスター。ナックルジョーの「スマッシュパンチ」を当てるための「軸合わせ」に最適です。 敵が左右に動いた際、通常のマシンでは照準を合わせるのに時間がかかりますが、ターボスターなら一瞬で敵の正面に回り込むことができます。この「超反応エイム」により、射撃キャラのような立ち回りが可能になります。ただし、操作が忙しすぎて指への負担が大きいのが難点です。
シティトライアルにおける立ち回りとマシン選び
『カービィのエアライド』の華である「シティトライアル」。広大な街を駆け巡り、パワーアップアイテムを集めて最終決戦に挑むこのモードにおいて、ナックルジョーはどのように立ち回るべきか、時間経過に合わせた戦略を解説します。
序盤(残り時間7:00〜5:00):マシンの確保と基礎ステータス上げ
ゲーム開始直後、まずはナックルジョーに合ったマシンを探します。前述の「レックスウィリー」や「ワープスター」が見つかればベストですが、無ければ「ライトスター」でも構いません。 この段階での最優先事項は「カソク(加速)」パッチの回収です。ナックルジョーは重量があるため、最高速に達するまでの時間を短縮することで、探索効率が劇的に上がります。また、青コンテナを見つけたら積極的に壊し、「センカイ(旋回)」以外のステータスを底上げしましょう。
中盤(残り時間5:00〜2:00):イベント活用と対人戦
街にイベントが発生し始める時間帯です。「タックが逃げ出した!」や「ダイナブレイド出現!」などの戦闘系イベントは、ナックルジョーにとってボーナスタイムです。 高い攻撃力を活かして敵を殲滅し、大量のアイテムを一気に獲得しましょう。また、この頃から他のプレイヤーとの遭遇率が上がります。相手が「デビルスター」や「フォーミュラスター」などの高脅威マシンに乗っている場合は、積極的に攻撃を仕掛けてマシンを破壊(クラッシュ)させるのも戦略です。マシンを壊された相手はタイムロスを負い、最終決戦での脅威度が下がります。 重点的に集めるべきは以下の通りです。
- カソク(加速):探索と逃げ性能アップ。
- タイリョク(体力):戦闘時の保険。
- コウゲキ(攻撃):確殺ラインの引き上げ。
- ヒコウ(飛行):5〜6個で十分。取りすぎ注意。
終盤(残り時間2:00〜0:00):ドラグーン・ハイドラへの換装判断
パーツが揃っていれば、伝説のマシンへの乗り換えを検討します。
【ハイドラとの相性:SS】 ハイドラは戦闘特化の伝説マシンです。チャージしないと動けませんが、攻撃力と耐久力は最強。これにナックルジョーが乗ると、まさに「破壊神」となります。 ジョーの攻撃補正がハイドラの兵器並みの火力に乗算され、スタジアム「デスマッチ」では、開始数秒でライバルを全滅させることも可能です。また、ハイドラの重量をジョーがさらに重くするため、どんな攻撃を受けてもビクともしない不動の要塞が完成します。
【ドラグーンとの相性:A】 圧倒的な飛行能力を持つドラグーンですが、ナックルジョーとの相性は「悪くはないが、最高ではない」という評価です。 ドラグーンは逃げ性能が高く、戦闘を避ける運用が主になりますが、これだとジョーの攻撃性能が腐ってしまいます。もちろん、スタジアムが「エアグライダー」だった場合は最強ですが、汎用性を考えるとハイドラに軍配が上がります。
VSデデデ大王戦を見据えたビルド
イベントや最終決戦で対峙する「デデデ大王」。彼もまたSwitch 2版で強化された強敵ですが、ナックルジョーはデデデキラーとして機能します。 対デデデを想定する場合、マシンは「ヘビーバイク」や「ルインズスター」が推奨されます。デデデ大王のハンマー攻撃は範囲が広く高威力ですが、振りが遅いという弱点があります。 ナックルジョーなら、相手の攻撃後の隙を突いて「スマッシュパンチ」を叩き込み、即座に離脱することが可能です。「ボウギョ(防御)」パッチを厚めに盛り、インファイトで殴り勝つビルドが有効です。
スタジアム別攻略:ナックルジョーが輝く瞬間
シティトライアルの最後に行われるスタジアム競技。ナックルジョーが得意とする競技、苦手とする競技を知っておきましょう。
得意:デスマッチ、バトルロイヤル系
文句なしに最強です。「デスマッチ」では、狭いフィールドでナックルジョーの攻撃判定が猛威を振るいます。特に「メガトンパンチ」などのアイテムを取得した状態での回転攻撃は、触れただけで相手を即死させるほどの威力。 「VSキングデデデ」などのボス戦でも、そのDPS(時間あたりのダメージ量)の高さでチームのメインアタッカーとして活躍できます。
普通:ゼロヨンアタック、ポイントストライク
「ゼロヨンアタック」などの直線勝負では、「ロケットスター」に乗っていれば上位を狙えますが、純粋なスピード勝負ではメタナイトやウィリー系に遅れを取ることもあります。 「ポイントストライク」では、重量があるため飛距離は伸びにくいですが、空中での姿勢制御が安定しているため、狙ったパネルに着地しやすいという利点があります。
苦手:エアグライダー、ハイジャンプ
「エアグライダー」や「ハイジャンプ」は、ナックルジョーにとって鬼門です。重量補正により、どうしても飛距離が伸び悩みます。 これらの競技が選ばれた場合、諦めて最下位を免れることを目標にするか、あるいはドラグーンを完成させてマシンの性能だけでねじ伏せるしかありません。事前のスタジアム予報でこれらが来る可能性が高い場合は、無理にナックルジョーを使わず、カービィに乗り換えるという判断も必要かもしれません。
ライバルキャラクター別対策マニュアル
対人戦において、相手が使用するキャラクターごとの対策をまとめました。
- VS カービィ:コピー能力による遠距離攻撃に注意。プラズマやボムを持たれると厄介です。常に背後を取るか、サイドからの体当たりでコピー能力を解除させましょう。
- VS メタナイト:スピードでは勝てません。直線勝負は避け、コーナーや狭い場所での肉弾戦に持ち込みましょう。メタナイトは耐久力が低いため、一撃入れれば大きく減速させられます。
- VS デデデ大王:真っ向勝負は危険です。重量級同士のぶつかり合いでは互角か、やや不利になります。相手の攻撃を誘ってかわし、隙を突くカウンター戦法を徹底しましょう。
- VS ワドルディ(および雑魚敵):無視して構いませんが、数が集まると邪魔になります。スマッシュパンチでまとめて吹き飛ばし、カソクアイテムに変えてしまいましょう。
コース別:ナックルジョーの強みを活かせるマシン
エアライドモードにおける全コース攻略に向けた推奨セッティングです。
テクニカルなコースでの推奨マシン
「チェックナイト」や「ギャラックス」、「ヴァレリオン」のような、急カーブやギミック、高低差が激しいコースでは、ナックルジョーのパワーよりも「制御力」が求められます。
推奨:ワープスター、またはウィングスター
ここでは、あえて基本性能の高いマシンを選びます。ナックルジョーは重量があるため、テクニカルコースでの急な操作ミスが致命的な減速に繋がりやすいです。 ウィングスターを選択した場合、その高い滑空能力と旋回性能でコースの難所をパスしつつ、直線のわずかな区間でジョーの加速力を活かして差を詰める走りが有効です。壁にぶつからずに完走することを最優先とし、攻撃は「余裕があれば行う」程度に留めましょう。
直線が多いコースでの推奨マシン
「アイルーン」や「サンドーラ」、「マグヒート」のような、比較的道幅が広く、直線区間が長いコースこそ、ナックルジョーの独壇場です。
推奨:ロケットスター、またはレックスウィリー
ここでは攻撃的なマシンを選びます。直線ではロケットスターのブースト&パンチでライバルを弾き飛ばしながら加速。アイルーンのような中継ポイントが多いコースでは、レックスウィリーの高い耐久力で乱戦を制し、安定して上位をキープする戦法が強力です。 特にサンドーラでは、砂地による減速の影響を受けにくい(パワーで押し切れる)レックスウィリーが猛威を振るいます。ライバルを流砂に叩き落とすようなラフプレーも、ナックルジョーならではの勝ち筋と言えるでしょう。
特殊ギミックコースでの推奨マシン
「スチールオーガン」や「コルダ」のような特殊な路面環境のコース。
推奨:スリックスター、またはヘビーバイク
コルダでは前述の通りスリックスターが強力です。スチールオーガンのような機械的なコースでは、狭い通路での接触が増えるため、ヘビーバイクの耐久力が活きます。
ナックルジョー使用時の注意点とデメリット
ここまで良い点ばかりを挙げてきましたが、当然デメリットも存在します。これらを理解していないと、ただの「重くて扱いづらいキャラ」になってしまいます。
被弾時のリスクと耐久値管理
ナックルジョーは攻撃的であるがゆえに、ヘイト(敵対心)を集めやすい傾向にあります。マルチプレイでは特に、「あいつは危険だから先に潰そう」と集中攻撃を受ける可能性が高いです。
また、Switch 2版の仕様として、ダメージを受けると「マシンの基本性能が一時的に低下する」というシステムがあります。ナックルジョーは元のスペックが高い分、この低下幅を大きく感じる場面があります。 特にデビルスターのような低耐久マシンに乗っている場合、一度のリタイアで勝負が決まってしまうこともあります。「攻撃は最大の防御」ですが、無謀な特攻は避け、引き際を見極める冷静さが不可欠です。
ハンドリングの癖と慣性
記事内で何度も触れていますが、ナックルジョーの操作感には独特の「慣性」が働きます。カービィなら曲がれるコーナーでも、ジョーだと大回りになって壁に激突する、というケースが多発します。
これを克服するには、「早めのドリフト開始」を意識することです。コーナーのクリッピングポイント(頂点)よりもかなり手前から車体を傾け、スライドしながらコーナーに進入するイメージを持ちましょう。 また、空中での姿勢制御も重さを感じます。着地時に水平になっていないと大きくバウンドして減速してしまうため、スティック操作はカービィ使用時よりも繊細に行う必要があります。この「重さ」を「安定感」として扱えるようになるまで、タイムアタックモードでの練習をおすすめします。
マナーとしての「攻撃」
最後に、対人戦におけるマナーについても触れておきます。ナックルジョーはその性能上、どうしても相手を攻撃するプレイスタイルになります。 これはゲームの仕様上問題ない行為ですが、友人同士での対戦などで、あまりにも執拗に特定の一人を狙い続ける「粘着行為」を行うと、リアルファイトに発展しかねません(笑)。 あくまでレースの一環として、スマートに、そしてクールに敵を排除するのが、真のナックルジョー使いと言えるでしょう。
まとめ
Switch 2版『カービィのエアライド』におけるナックルジョーは、単なる隠しキャラの枠を超えた、環境を定義するパワーファイターです。彼の特性を理解し、適切なマシンを選ぶことで、レースの支配者となることができます。
- 基礎性能の高さ:攻撃力と耐久力に優れ、加速性能も優秀。重量級ながら鋭い立ち回りが可能。新アクション「スマッシュパンチ」を使いこなせ。
- ベストマッチなマシン:総合力なら「レックスウィリー」、爆発力なら「ロケットスター」、ロマンを追うなら「デビルスター」。初心者は「ワープスター」で挙動を学ぼう。
- シティトライアルの極意:「カソク」を最優先で集め、伝説のマシン「ハイドラ」を目指す運用が最強クラス。対デデデ性能も高く、イベント戦で輝く。
- 操作のコツ:独特の重量と慣性を理解し、早めのハンドリングを心がける。攻撃判定の強さを活かし、ライバルを排除しながら進むアグレッシブな走りを。
ナックルジョーを使う楽しみは、その圧倒的な「力」でコースをねじ伏せる爽快感にあります。繊細なライン取りでタイムを削るのもレースの醍醐味ですが、ライバルを吹き飛ばし、障害物を粉砕してゴールテープを切るカタルシスは、彼でしか味わえません。
ぜひ、今回紹介したマシンセッティングを試し、あなただけの最強のナックルジョーを見つけ出してください。サーキットで、その豪腕が唸りを上げる瞬間を楽しみにしています。






