ゲーム評論家の桐谷シンジです。 今回も多く寄せられてる質問にお答えしていきます。
この記事を読んでいる方は、Ghost of Yōtei(ゴースト・オブ・ヨウテイ)の強敵「武蔵」をどうすれば倒せるのか、その具体的な方法が気になっていると思います。 特に、攻撃の激しさや一撃の重さに、何度も心を折られかけている方も多いのではないでしょうか。

ご安心ください。 武蔵は確かに強敵ですが、しっかりと対策を立て、正しい立ち回りを理解すれば、必ず乗り越えられる相手です。 この記事を読み終える頃には、難易度「万死」であっても武蔵を打ち破るための知識と自信が身についているはずです。
- 武蔵戦に最適なスキルと装備構成
- 防御と回避に特化した安全な立ち回り
- 最大の攻撃チャンスを生み出す必勝コンボ
- 難易度「万死」でも通用する攻略テクニック
それでは解説していきます。

武蔵戦の前に知っておきたい!万全の準備で勝率アップ
武蔵との戦いは、まさに「準備が9割」と言っても過言ではありません。 強力な攻撃を凌ぎ、数少ない好機をものにするためには、戦闘前のスキル、護符、装備の選定が極めて重要になります。

ここでは、私が実際に様々な組み合わせを試した中で、最も安定して武蔵を攻略できた「鉄板構成」を詳しく解説していきます。 遠回りなようですが、ここでしっかり準備を整えることが、結果的に最も簡単な攻略への近道となります。
武蔵攻略に必須のおすすめスキル
武蔵戦では、派手な攻撃スキルよりも、敵の攻撃をいかに捌くかという防御・カウンター系のスキルが輝きます。 スキルポイントに限りがある場合は、以下のスキルを優先的に習得・強化することをおすすめします。

受け流しの極意
これは武蔵戦における生命線とも言える最重要スキルです。 敵の攻撃をタイミングよくガードすることで発動する「受け流し」の上位版で、成功すると通常の受け流しよりも大きな体勢ダメージを与え、さらに強力な反撃を繰り出すことができます。 武蔵の攻撃は素早く、連続して繰り出されるため、通常のガードや回避だけではジリ貧になりがちです。 この「受け流しの極意」を積極的に狙っていくことで、守りから一転して攻勢に出るチャンスを生み出せます。
後の先の動意
危険攻撃(赤く光る、ガード不能の攻撃)をギリギリで回避した際に、周囲の時間の流れが遅くなるスキルです。 武蔵は強力な危険攻撃を多用してくるため、このスキルがあるかないかで生存率が劇的に変わります。 時間の流れが遅くなることで、安全に距離を取ったり、後述する必勝コンボに繋げたりと、絶大なアドバンテージを得られます。 武蔵の動きに慣れないうちは、このスキルに何度も助けられることになるでしょう。 必ず習得しておいてください。
怨霊の噴気
気力を消費して、体力がゼロになっても一度だけ復活できるスキルです。 難易度「普通」までであれば、気力消費も少なく非常に強力で、保険として絶大な効果を発揮します。 中盤以降、武蔵の攻撃は一撃で致命傷になることが多いため、このスキルがあれば一度のミスを帳消しにできます。
ただし、難易度「万死」では注意が必要です。 「万死」ではあらゆる行動での気力消費量が増加するため、「怨霊の噴気」の発動に必要な気力量も増えてしまいます。 そのため、いざという時に気力が足りずに発動できない、という事態に陥りやすくなります。 「万死」で挑む場合は、このスキルを過信せず、後述する「死活の護符」を主軸とした戦略に切り替えることを強く推奨します。
生存率を劇的に上げる最強の護符(お守り)構成
スキルと並んで重要なのが、特殊な能力を付与してくれる「護符」の存在です。 武蔵戦に特化した護符を装備することで、戦いを有利に進めることができます。
死活の護符:難易度「万死」の切り札
入手場所 | 蝦夷の高峰の「野営」から西にある「詩人の社」で確定入手 |
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効果 | 致命傷を受けた際、気力の最大値の3分の1を消費して自動で体力を回復する |
これは、特に高難易度でプレイしている方にとって必須の護符です。 「怨霊の噴気」と違い、スキルではなく護符の効果なので、気力さえあれば何度でも発動するのが最大の強みです。 武蔵戦では一撃死が当たり前になるため、この自動復活が実質的な残機となります。
ただし、連続攻撃を受けると、その度に気力が消費されてあっという間に枯渇してしまう点には注意が必要です。 あくまで「単発の事故」を防ぐための保険と考え、連続で攻撃を受けない立ち回りを徹底しましょう。 気力の最大値を食事などで増やしておくと、より効果的に活用できます。
斬心の護符:気力管理の要
入手場所 | 各地の行商人「太郎」から購入可能 |
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効果 | 刀で敵をよろめき状態にすると、高い確率で気力が1回復する |
「死活の護符」と非常に相性が良い護符です。 武蔵戦では「死活の護符」の効果や回避行動で気力を消費する場面が多いため、常に気力はカツカツの状態になります。 この護符を装備していれば、戦闘の要となる「受け流し」や「弾き」で武蔵をよろめかせた際に気力が回復し、継戦能力が大幅に向上します。 気力が尽きることは、すなわち死を意味する武蔵戦において、この護符は攻防両面で戦いを支える重要なパーツとなります。
武蔵の護符シリーズ
武蔵本人と戦う上で、皮肉にも彼自身の名を冠した護符が役立ちます。 これらはストーリーを進める過程で自然と手に入っているはずです。
- 武蔵の護符・剣豪:体力が少ない時に与ダメージが上昇します。武蔵戦は常に体力が少ない状態で戦うことになるため、効果を最大限に活かせます。
- 武蔵の護符・八分:敵から攻撃を受けると気力がわずかに回復します。回復量は微々たるものですが、気力管理がシビアなこの戦いでは塵も積もれば山となります。
- 武蔵の護符・逆襲:「受け流し」成功時、追加で体勢ダメージを与えます。武蔵の体勢をより早く崩すために有効ですが、この護符は最大まで強化しないと効果が薄いため、使用する場合は事前に雑魚敵などで強化レベルを上げておきましょう。
経津主神の護符:極意を極めるための護符
入手場所 | 蝦夷の高峰の「フラノ屋」から北東にある社で入手 |
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効果 | 「受け流し」「受け流しの極意」「後の先の極意」が発生しやすくなる |
後述する防具「賞金稼ぎの装束」と組み合わせることで真価を発揮する護符です。 これらの「極意」は判定がシビアですが、この護符によって成功猶予時間がわずかに伸び、格段に発動させやすくなります。 特に「受け流しの極意」を戦術の主軸に据える場合、この護符は欠かせない存在となるでしょう。
防具はこれ一択!「賞金稼ぎの装束」の性能と入手方法
前回のレビューでは汎用性の高い「野盗の鎧」をおすすめしましたが、こと武蔵戦においては、より特化した性能を持つ「賞金稼ぎの装束」が最適解となります。
防具名 | 賞金稼ぎの装束 |
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主な効果 | ・「受け流しの極意」「後の先の極意」の判定時間が延長 ・「受け流しの極意」による反撃回数が3回に増加 ・気力の回復量が大幅に増加 |
デメリット | ・通常の受け流し(ジャストガードではない)が無効になる |
入手方法 | 1. フラノ屋にある手配書を1つクリア 2. 小次郎に話しかけ、賞金首「額隠の悪霊」の情報を得る 3. 「額隠の悪霊」を討伐すると入手 |
この防具の最大の特徴は、通常の受け流し(敵の攻撃が当たる瞬間にガードボタンを押す行為)が機能しなくなるという、極めて玄人向けの性能にあります。 つまり、敵の攻撃は「完璧なタイミングで弾く(受け流しの極意)」か「回避する」かの二択を迫られることになるのです。
一見するとデメリットが大きいように思えますが、武蔵戦においてはこれが逆にメリットとして働きます。 中途半端なガードで体勢を崩されることがなくなり、プレイヤーの意識が「完璧な弾き」と「回避」に集中するため、結果的に立ち回りが洗練されていきます。 そして、「受け流しの極意」の判定時間が伸びる効果と「経津主神の護符」との相乗効果により、リスクに見合うだけのリターン(大ダメージと気力回復)を得ることができるのです。 必ず最大まで強化してから装備するようにしましょう。
使用武器とおすすめの暗器
武器:刀一本で十分
意外に思われるかもしれませんが、武蔵戦で使用する武器は初期装備の「刀」だけで十分です。 もちろん、強化していればいるほど楽にはなりますが、たとえ物語中盤で強化が進んでいない状態でも、これから解説する立ち回りさえ徹底すれば問題なく勝利できます。 重要なのは武器の強さよりも、プレイヤーの技術です。
暗器:必勝コンボの鍵「目潰し粉」
武蔵戦で唯一、そして絶対におすすめしたい暗器が「目潰し粉」です。 これは単なる目眩しではなく、最大の攻撃チャンスを作り出すための重要なキーアイテムとなります。 戦闘前に、R1ボタン長押しで開くショートカットメニューから、十字キーの上などにセットしておき、いつでも瞬時に使えるように準備しておきましょう。 具体的な使い方は、後ほど実践編で詳しく解説します。
戦う前の最後の仕上げ!食事で気力を最大に
見落としがちですが、焚き火で食事をしておくことも重要です。 食事をすることで、気力の最大値を一時的に上昇させることができます(最大で7まで)。 気力最大値が1増えるだけでも、「死活の護符」の発動回数が変わってくる可能性があります。 万全を期すために、武蔵に挑む前は必ず食事を済ませておきましょう。
【実践編】武蔵の攻撃パターンを完全解剖!立ち回りと攻撃のタイミング
入念な準備が整ったら、いよいよ実戦です。 ここからは、武蔵の猛攻をいかに凌ぎ、どこで反撃すべきか、具体的な立ち回りと攻撃のタイミングについて解説していきます。 リプレイ映像を見るような感覚で、動きを頭に叩き込んでください。

武蔵戦の基本スタンス|守りを固めて好機を待て
武蔵戦で最も重要な心構えは**「こちらからは絶対に攻撃を仕掛けない」**ということです。 焦って刀を振っても、達人である武蔵には簡単に見切られ、手痛い反撃を受けるだけです。 我々がやるべきことは、ただ一つ。 武蔵の攻撃を完璧に捌き、相手が隙を見せる瞬間をひたすら待ち続けることです。
戦闘中は、常に以下のポジショニングを意識してください。
- 左手の人差し指はL1ボタン(ガード/弾き)の上に置く
- 右手の親指は丸ボタン(回避)の上に置く
これにより、武蔵の攻撃が通常攻撃であればL1で弾き、危険攻撃(赤・黄の光)であれば即座に丸ボタンで回避するという、反射的な対応が可能になります。 攻撃するのは、武蔵の体勢が完全に崩れた時か、これから解説する特定のコンボを決める時だけです。 それ以外は、徹底的に防御と回避に専念してください。
見極めが重要!通常攻撃と危険攻撃(赤・黄)の対処法
武蔵の攻撃は、大きく分けて「通常攻撃」と「危険攻撃」の2種類です。 それぞれ対処法が全く異なるため、瞬時に見極める必要があります。

通常攻撃:弾きと受け流しの極意で捌く
予備動作が少なく、素早く繰り出される連続攻撃です。 これに対しては、L1ボタンによる「弾き」で対応します。 「賞金稼ぎの装束」を装備している場合、完璧なタイミングで弾くことで「受け流しの極意」が発動し、カウンターのチャンスが生まれます。 武蔵の連撃には独特のリズムがあります。 最初はタイミングが掴めなくても、何度も挑戦するうちに剣戟の音や動きでリズムが体に染み付いてくるはずです。 焦らず、一撃一撃を丁寧に対処することを心がけましょう。
危険攻撃(赤・黄):回避に専念
刀が赤や黄色に光った後、ガード不能の強力な一撃を放ってきます。 これが見えたら、迷わず丸ボタンで回避してください。 特に重要なのが、赤く光る突進攻撃です。 この攻撃こそが、武蔵戦における最大のチャンスに繋がります。 攻撃をただ避けるのではなく、「ギリギリまで引きつけて避ける」ことを意識してください。 成功すればスキル「後の先の動意」が発動し、反撃の狼煙が上がります。
最大の攻撃チャンス!「後の先の極意」と「目潰し粉」コンボ
いよいよ、このレビューの核心となる必勝コンボの解説です。 このテクニックをマスターすれば、武蔵の体力を安全かつ効率的に削り取ることができます。
【コンボ手順】
- 武蔵が赤く光る危険攻撃の予備動作を見せる。
- 攻撃をギリギリまで引きつけて、タイミングよく丸ボタンで回避する。
- スキル「後の先の動意」が発動し、周囲の時間の流れが遅くなる。
- スローモーションになっている間に、即座に暗器「目潰し粉」を武蔵に投げつける。
- 目潰し粉が命中し、武蔵が怯む。
- 怯んでいる隙に、すかさず駆け寄り、通常攻撃を叩き込む。
通常、「後の先の動意」からの反撃は1回しか攻撃できません。 しかし、間に「目潰し粉」を挟むことで、武蔵が長時間無防備な状態になり、通常攻撃を4〜5発連続で叩き込むことが可能になります。 これは、武蔵戦における最大のダメージソースです。 このコンボを成功させるためだけに、赤く光る攻撃を待ち続けると言ってもいいほどです。 戦闘中は常にこのコンボを狙う意識を持ち、赤く光る予備動作を見逃さないように集中しましょう。
体勢(よろめき)ゲージを削り切れ!体勢を崩した後の追撃方法
武蔵の体力ゲージの下には、「体勢ゲージ」が存在します。 このゲージは、「弾き」や「受け流しの極意」を成功させることで溜まっていきます。 ゲージが最大になると、武蔵は体勢を大きく崩し、一定時間完全に無防備になります。
ここも絶好の攻撃チャンスです。 持っているスキルの中で最も威力の高い技や、連続攻撃を叩き込みましょう。 ただし、深追いは禁物です。 武蔵が体勢を立て直したら、すぐに距離を取って再び防御態勢に戻ってください。 欲張って攻撃を続けると、反撃を受けてそれまでの有利を失いかねません。
難易度「万死」特有の注意点と立ち回り
最高難易度「万死」では、武蔵の攻撃力、体力、そして思考ルーチンが強化され、さらにシビアな戦いを強いられます。
- 一撃の重さ:「万死」では防具を最大強化していても、ほぼ全ての攻撃が一撃死に繋がります。そのため、「死活の護符」による自動復活が文字通り生命線となります。
- 気力管理の徹底:回避や復活で気力消費が激しくなるため、「斬心の護符」の効果を最大限に活かす必要があります。つまり、危険攻撃をただ避けるだけでなく、通常攻撃を積極的に弾いて気力を能動的に回復していくプレイスタイルが求められます。
- 集中力の維持:戦闘が長期化しやすいため、高い集中力を維持することが不可欠です。一つのミスが命取りになる緊張感の中で、冷静に相手の動きを見極め続ける必要があります。
基本的な戦術は変わりませんが、「万死」ではより一層、防御と回避の精度を高め、数少ないチャンスを確実にものにする精密機械のような立ち回りが要求されるのです。
武蔵を倒せない…よくある失敗パターンと解決策
何度やっても勝てないという方のために、よくある失敗パターンとその対策をまとめました。 自分に当てはまるものがないか、確認してみてください。
失敗パターン | 解決策 |
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焦って攻撃してしまい、カウンターを受ける | 「攻撃は最大の防御」という言葉は武蔵には通用しません。「防御こそが最大の攻撃」と心に刻み、徹底して後手に回りましょう。攻撃ボタンを押したい衝動をぐっと堪えてください。 |
危険攻撃の回避が間に合わない | 攻撃の予備動作を覚えきれていない証拠です。一度、攻撃せずに回避と防御に専念するターンを作ってみましょう。武蔵と少し距離を取り、どのような動きの後にどの攻撃が来るのかをじっくり観察することで、対処しやすくなります。 |
すぐに気力が尽きてしまう | 無駄な回避行動が多いか、弾きができていない可能性があります。護符の構成を見直し、「斬心の護符」を装備しましょう。また、ステップ回避を多用するのではなく、歩いて攻撃範囲から逃れるなど、気力を温存する意識も重要です。 |
「目潰し粉コンボ」が上手く決まらない | 最初から完璧に決めるのは難しいものです。まずは「赤く光る攻撃をギリギリで避ける」ことだけに集中して練習しましょう。「後の先の動意」の発動が安定してきたら、次に目潰し粉を投げる練習、というように段階を踏んでマスターするのがおすすめです。 |
武蔵撃破後の報酬とメリット
苦労して武蔵を打ち破った先には、それに見合うだけの報酬が待っています。 武蔵を倒すと、貴重な装飾品**「天下無双の浪人笠」**が手に入ります。 さらに、戦闘があった場所に戻ると、武蔵の墓ができており、そこで刀の装飾品も入手できます。 これらは、苦難を乗り越えた者だけが手にできる、まさに冥人としての誉れの証です。 忘れずに回収しておきましょう。
まとめ
今回は、Ghost of Yōteiにおける大きな壁の一つ、「武蔵」の簡単な攻略法について徹底的に解説しました。
改めて、攻略のポイントをまとめます。
- 準備:「賞金稼ぎの装束」と「死活の護符」を軸とした装備を整える。
- 立ち回り:こちらからは攻撃せず、徹底的に防御・回避に専念する。
- 攻撃:最大のチャンスは「後の先の動意」からの「目潰し粉コンボ」。
武蔵は、力押しでは決して勝てない相手です。 しかし、彼の剣を見切り、冷静に対処し、一瞬の隙を突くという、侍の戦いの神髄を理解すれば、必ず道は開けます。 このレビューが、あなたの武蔵討伐の一助となれば幸いです。
これからも、皆さんがつまずきやすいポイントや、面白い発見があれば、どんどんレビューとして発信していくので、ぜひチェックしてみてください。 それでは、良き冥人の旅を。