ゲーム評論家の桐谷シンジです。 今回も多く寄せられてる質問にお答えしていきます。
この記事を読んでいる方は、待望の新作「Ghost of Yōtei(ゴースト・オブ・ヨウテイ)」の広大な世界に足を踏み入れ、どの装備を整えれば過酷な戦いを有利に進められるのか、その答えを探していることでしょう。

この記事を読み終える頃には、序盤から中盤にかけて入手できる最強クラスの装備4点の性能、具体的な入手方法、そしてそれらを最大限に活かすための戦術まで、あなたの疑問がすべて解決しているはずです。
- 圧倒的なよろめき性能を誇る「大太刀」
- 対集団戦で無類の強さを発揮する「志人無者の鎧」
- 探索と気力管理を劇的に楽にする「用心人の墓」
- ボス戦での安定感を格段に向上させる「常世の鎧」
それでは解説していきます。

ゴーストオブヨウテイ|序盤〜中盤で入手可能な最強装備4選
「Ghost of Yōtei」は、ただ闇雲に攻撃するだけでは勝利がおぼつかない、戦略性の高いアクションゲームです。 特に重要なのが、敵の体勢を崩す「よろめき」のシステム。 このシステムを理解し、適切な装備を選ぶことが、攻略の鍵となります。

今回は、数ある装備の中でも特に強力で、入手時期も比較的早く、そして何よりゲームクリアまで一線級で活躍できるポテンシャルを秘めた「最強」と呼ぶにふさわしい4つの装備を厳選して紹介します。 それぞれの装備が持つユニークな能力と、それを手に入れるための具体的な手順を、私のプレイ経験を交えながら詳しく解説していきましょう。
圧倒的なよろめき性能と耐久力「大太刀」
まず最初に手に入れてほしいのが、武器の「大太刀」です。 初期装備の刀も決して弱くはありませんが、この大太刀は戦闘の概念を根底から覆すほどのパワーを秘めています。

大太刀の入手方法と場所
大太刀は、ゲーム開始直後の初期エリアから北東に進んだ先にある「戸かち神峰」の「吉田道場」で手に入ります。 道場にいる吉田師匠に話しかけ、彼から提示される最初のクエストをクリアするだけで、報酬としてこの強力な武器を入手できます。 クエスト自体もチュートリアルを兼ねた簡単な内容なので、ストーリーを少し進めたら、まずは戸かち神峰を目指すことを強く推奨します。
大太刀の性能と強み
この武器の最大の強みは、なんといってもその圧倒的な「よろめき性能」と「耐久力」にあります。 本作では、敵の「よろめきゲージ」を削り切ることで、大きなダメージを与えるチャンスが生まれます。
武器種 | よろめき性能(序盤) | 特徴 |
---|---|---|
刀(初期武器) | 標準 | 全ての敵に特攻を持つ万能型だが、盾持ちや槍兵など防御の固い敵には苦戦しがち。 |
大太刀 | 非常に高い | 槍兵に特攻を持つ。特攻でなくとも、その高いよろめき性能で盾持ちの敵も強引に体勢を崩せる。 |
初期武器の刀は、全ての敵に対して特攻(追加ダメージ)が発生する万能武器ですが、よろめき性能は標準的。 特に序盤で遭遇する盾を持った敵や、リーチの長い槍兵に対しては、攻撃を弾かれやすく、苦戦を強いられる場面が少なくありません。
しかし、大太刀は違います。 槍兵に対して特攻を持つだけでなく、その重量を活かした一撃は、特攻対象ではない盾持ちの敵でさえ、ガードごと体勢を崩させるほどのパワーを持っています。 刀では対処しにくかった敵を、いとも簡単に無力化できる。 この爽快感は、一度味わうと病みつきになるでしょう。
大太刀を最強にするための必須スキル
ただし、入手したばかりの大太刀は、攻撃モーションが大きく隙だらけで、非常に扱いにくいと感じるはずです。 この武器の真価を発揮させるためには、「技」ツリーから以下の4つのスキルを最優先で取得する必要があります。
- 猛進撃 大太刀で攻撃している最中に受けるダメージが減少し、敵の攻撃でひるまなくなる、いわゆる「スーパーアーマー」状態になります。 これにより、敵の反撃を恐れずに強引な攻撃を仕掛けられます。
- 風林火山 「猛進撃」によるスーパーアーマー状態でダメージを受けた際に、そのダメージの約8割を回復するという驚異的なスキルです。 攻撃がそのまま回復行動に繋がるため、消耗戦にめっぽう強くなります。 これがあるかないかで、大太刀の生存性は天と地ほどの差が生まれます。
- 山の気力 大太刀での攻撃中、被ダメージがさらに減少します。 「猛進撃」と合わせることで、高難易度でも敵の大技を耐え抜き、回復スキル「風林火山」に繋げることが可能になります。
- 山の威力 全ての敵に対するよろめきダメージが増加します。 大太刀の長所をさらに伸ばし、あらゆる敵を迅速に無力化するための重要なスキルです。
これらのスキルを揃えた大太刀は、もはや序盤の武器とは思えないほどの破壊力と安定性を両立した「最強武器」へと変貌します。 スキルポイントは、まずこの4つの取得に集中させましょう。
対集団戦の切り札「死人無者の鎧」
次に紹介するのは、無数の敵に囲まれた際に真価を発揮する防具「志人無者の鎧」です。 大太刀との相性も抜群で、この鎧を手に入れれば、厄介な集団戦がボーナスステージにすら感じられるようになるでしょう。

死人無者の鎧の入手方法
この鎧は、大太刀を入手した「吉田道場」から南下した先にある「謎の門」で受注できる、語り部のクエストをクリアすることで入手できます。
クエストの流れは以下の通りです。
- 4つの鍵を集める 巨大な門を開けるために、周囲に隠された4つの鍵を探します。 門を正面に見て左側に2つ、右側に2つあります。
- 左側1つ目(竹の迷路): 入り組んだ竹林を進みます。 正しい道は、道端に咲く「彼岸花」が示してくれます。 彼岸花を追いかけるように進みましょう。
- 左側2つ目(洞窟): 洞窟の最奥に鍵があります。 道筋は一本道なので迷うことはないでしょう。
- 右側1つ目(建物): 門の右側にある建物の内部に置かれています。
- 右側2つ目(死体): 建物からさらに右に進んだ先にある死体が鍵を握っています。
- 門を開けてボスを倒す 4つの鍵を使って門を開けると、その先にボスが待ち構えています。 ボスを倒し、奥にある墓を調べることで「志人無者の鎧」を入手できます。
このクエストは少々手間がかかりますが、それに見合うだけの価値がある装備です。 入手したら、素材を惜しまずすぐに強化して問題ありません。
志人無者の鎧の性能と強み
この鎧が持つ特殊能力は、対集団戦において絶大な効果を発揮します。
- 近接武器によるよろめきダメージが上昇
- 敵をよろめかせると、周囲の敵にも確率でよろめきダメージを与える(連鎖よろめき)
- 倒した敵が投げ物(クナイなど)を落としやすくなる
特筆すべきは「連鎖よろめき」の効果です。 敵を一体よろめかせると、風のようなエフェクトと共に、その周囲にいる敵にもよろめきダメージが拡散します。 この効果は頻繁に発生するため、敵が密集している場所で大太刀を振るえば、一振りで2人、3人と、面白いように敵が体勢を崩していきます。 敵の群れの中心で暴れ回り、一方的に攻撃を叩き込むという、まさに無双の戦いを実現できるのです。
開発側もこのシナジーを意図しているのか、入手場所が大太刀を手に入れる吉田道場の近くに設定されている点も興味深いですね。
探索と気力管理の革命「用心人の墓」
物語を進め、次のエリア「石ヶ原」に足を踏み入れると、今度は探索や気力管理を劇的に快適にする防具「用心人の墓」が手に入ります。

ちなみに、本作は中盤まで攻略ルートの自由度が高く、戸かち神峰へ行かずに、いきなり石ヶ原へ向かうことも可能です。 私も初見プレイではルートに気づかず、先に石ヶ原へ行ってしまいました。 しかし、石ヶ原では刀の強化素材も豊富に手に入るため、これも一つの有効な攻略ルートと言えるでしょう。
用心人の墓の入手方法
この防具の入手は非常に簡単です。 石ヶ原のメインストーリーを進めていくと発生する「石カ城侵入」ミッションの道中で、自動的に入手できます。 特別なクエストをこなす必要がないため、ストーリーを進めていれば誰でも手に入れられるのが嬉しいポイントです。
用心人の墓の性能と強み
この防具は、直接的な戦闘能力を高めるものではありませんが、継戦能力と探索効率を飛躍的に向上させる、ある意味でチート級の能力を持っています。
- 敵を闇討ちすると「酒」を確定でドロップする
- 酒による気力の回復量がアップする
- 投げ物の威力が上昇し、気力が追加で回復する
この中で最も強力なのが「酒の確定ドロップ」です。 本作の新要素である「酒」は、使用することで技の発動に必要な「気力」を3ゲージも回復できる貴重なアイテム。 しかし、フィールドで探そうとすると意外に見つからず、店で購入するにも、このゲームは非常にお金が貯まりにくい経済バランスになっています。 (発売当初のデイワンパッチで金策が修正され、先行プレイ時よりも金銭的に厳しくなった印象です)
そんな貴重な酒を、闇討ちという比較的安全な手段で、無限に確保できるようになるのです。 強力な気力技を連発したり、護符の育成で気力を消費したりと、気力の使い道は多岐にわたります。 その気力を常に潤沢に保てるこの鎧は、探索や道中の雑魚戦において、他の追随を許さない圧倒的な快適性をもたらしてくれます。 ただし、ボスとの一騎打ちでは効果を発揮しにくいため、後述する「常世の鎧」と使い分けるのが賢明です。
対ボス戦最強の防具「常世の鎧」
最後に紹介するのが、一対一の戦い、特に強大なボスとの戦闘で輝く「常世の鎧」です。 集団戦の「志人無者の鎧」とは対極に位置する、対単体特化の決戦用装備と言えるでしょう。
常世の鎧の入手方法
この鎧は、石ヶ原にいる語り部から受注できるクエストをクリアすることで入手できます。 クエストを受注すると、エリア内に散らばる4つの「鈴」を集めることになります。
- 4つの鈴を集める 大まかな場所は地図に示されます。 地図の範囲内で「導き風」を使うと、風が次の鈴の方向を示してくれます。 風のなびきが弱い方向へ進んでいくのがコツです。
- 石ヶ原の岬でボスを倒す 4つの鈴を集め終えたら、石ヶ原の岬に向かいます。 崖を降り、左手にある細い道を進んだ先にいるボスを倒すことで、「常世の鎧」が手に入ります。
常世の鎧の性能と強み
この鎧は、敵の攻撃を見切り、カウンターを狙う「受け流し」を主体とした戦いを極限まで強化してくれます。
- 特攻武器で敵をよろめかせると、体力が回復する
- 特攻武器での「受け流しの極意」「五の先の極意」の受付時間が長くなる
- 特攻武器での溜め攻撃のよろめきダメージがアップする
最大の魅力は、特攻武器でよろめきを取るだけで体力が回復する点です。 敵の弱点武器を使い、的確に攻撃を受け流していけば、ダメージレースで圧倒的に有利に立てます。
さらに、特定の「護符」と組み合わせることで、その真価を発揮します。 例えば、「圧の父親の歩」という護符を装備すれば、受け流しを成功させるだけで体力が回復。 「武蔵のご歩」を装備すれば、受け流しがよろめきダメージも与えるようになります。
これらを組み合わせることで、敵の攻撃を受け流すという防御行動が、「体力回復」と「よろめきダメージ」を同時に生み出す最強の攻防一体のアクションへと昇華されるのです。 敵の猛攻を凌ぎきり、反撃の狼煙を上げる、まさに侍の戦いを体現したかのような装備と言えるでしょう。
ゴーストオブヨウテイ|最強装備を最大限に活かすための育成・攻略ガイド
ここまで紹介した4つの装備は、単体でも非常に強力ですが、ゲームシステムを理解し、適切に運用することで、その力はさらに増大します。 このセクションでは、最強装備を120%活かすための育成方針や戦術について解説します。

まずは大太刀の必須スキル4つを解放しよう
繰り返しになりますが、何よりも優先すべきは「大太刀」の必須スキル4つ(猛進撃、風林火山、山の気力、山の威力)の解放です。 これらのスキルが揃って初めて、大太刀は真の力を発揮します。 スキルポイントが貯まったら、他の技に目移りせず、まずはこの4つの取得に全力を注いでください。 これが、序盤の攻略を安定させるための最短ルートです。
状況に応じて装備を使い分ける「ロードアウト」の重要性
本作には、装備の組み合わせを登録しておける「ロードアウト」機能があります。 今回紹介した装備は、それぞれ得意な戦況が異なります。
- 対集団戦・砦の攻略: 大太刀 + 志人無者の鎧
- 対ボス戦・強敵との一騎打ち: 弱点武器 + 常世の鎧
- フィールド探索・素材集め: 任意の武器 + 用心人の墓
これらの組み合わせをロードアウトに登録しておき、状況に応じて瞬時に切り替える癖をつけましょう。 例えば、敵の砦に攻め込む際は「志人無者の鎧」で敵兵を薙ぎ払い、最奥のボスに挑む直前に「常世の鎧」に着替える、といった運用が非常に効果的です。 私も最終的には、ボス戦用、集団戦用、探索用、気力回復用、遠距離特化用と、5つのロードアウトをフル活用していました。
装備の強化は惜しまず行うべき?強化の優先度
今回紹介した装備は、いずれも最終盤まで通用する一級品です。 「もっと強い装備が手に入るかも」と素材を温存する必要はありません。 入手次第、積極的に強化していくことをお勧めします。
強化の優先順位に迷う場合は、以下の順番がおすすめです。
- 大太刀: 武器の攻撃力は、戦闘効率に最も直結します。 まずは大太刀の強化を優先し、よろめき性能とダメージを高めましょう。
- 志人無者の鎧: 使用頻度が最も高くなるであろう防具です。 防御力を上げることで、集団戦での安定性が格段に増します。
- 常世の鎧: ボス戦で苦戦するようになったら強化に着手しましょう。 防御力を高めることで、受け流しに失敗した際のリスクを軽減できます。
- 用心人の墓: 探索用の装備なので、強化の優先度は低めです。 素材に余裕が出てきてからで問題ありません。
序盤の効率的な金策と素材集めのコツ
前述の通り、本作は金策が非常に重要です。 パッチによって簡単な金策は対策されてしまいましたが、それでも効率的に稼ぐ方法は存在します。
金策のポイント
- 換金アイテムを売却する: 探索中に手に入る「〜の小袋」といった換金用アイテムは、使い道がないのでこまめに売却しましょう。
- 報酬の良いサブクエストを周回する: 一部のサブクエストは、クリア報酬として高額な換金アイテムやお金そのものが貰えます。 自分の得意なクエストを見つけて周回するのも一つの手です。
- 不要な装備を売る: ストーリーやクエストで入手したものの、使わない武器や防具は売却して資金の足しにしましょう。
素材集めのポイント
装備の強化には、鉄や革といった素材が大量に必要になります。 これらの素材は、敵の野営地や砦に置かれていることが多いです。 「用心人の墓」を装備して闇討ちで酒を集めつつ、野営地を巡って素材を回収する、という探索ルートを確立すると効率的です。 また、動物を狩ることで良質な革が手に入ることも覚えておきましょう。
護符との組み合わせで装備はさらに進化する
装備の性能は、腰に下げられる「護符」によってさらにカスタマイズできます。 「常世の鎧」のセクションで「圧の父親の歩」や「武蔵のご歩」を紹介しましたが、他にも強力なシナジーを生む組み合わせは無数に存在します。
例えば、
- よろめきダメージを増加させる護符: 大太刀と志人無者の鎧の性能をさらに引き上げます。
- 気力の最大値を上げる護符: 用心人の墓で回復した気力を有効活用できます。
- 受け流しの成功で気力が回復する護符: 常世の鎧と組み合わせれば、体力と気力を同時に回復する鉄壁のビルドが完成します。
護符は各地の祠などで入手できます。 新しい護符を手に入れたら、その効果をよく確認し、自分の装備やプレイスタイルに合った組み合わせを試行錯誤してみてください。 このビルド構築こそ、「Ghost of Yōtei」の醍醐味の一つと言えるでしょう。
まとめ
今回は、「Ghost of Yōtei(ゴースト・オブ・ヨウテイ)」の序盤から中盤にかけて入手できる、最強クラスの装備4点とその活用法を詳しく解説しました。
- 大太刀: 圧倒的なよろめき性能で戦闘の主導権を握る。
- 志人無者の鎧: 敵の群れを無力化する、対集団戦のスペシャリスト。
- 用心人の墓: 気力管理と探索を快適にし、継戦能力を飛躍的に高める。
- 常世の鎧: 受け流しを軸とした、対ボス戦の切り札。
これらの装備を揃え、状況に応じて使い分けることで、本作の攻略は格段に楽になり、そして何より楽しくなるはずです。 美しい日本の自然を駆け巡り、強力な装備を手に、あなただけの侍の物語を紡いでいってください。
このレビューが、あなたの旅の一助となれば幸いです。