ゲーム評論家の桐谷シンジです。 今回も多く寄せられてる質問にお答えしていきます。
この記事を読んでいる方は、2025年9月30日に発売される待望のリメイク作「ファイナルファンタジータクティクス イヴァリース クロニクルズ」の序盤をどう進めるか、特に火力と回復力を兼ね備えた効率的なパーティー編成に関心があるのではないでしょうか。

FFTの魅力は何と言ってもその奥深いジョブシステムですが、選択肢が多すぎて序盤で誰をどのジョブにすればいいか迷ってしまうのは、シリーズの「お約束」とも言えます。
ご安心ください。 この記事では、私が幾度となくイヴァリースを冒険した経験から導き出した、序盤最強の答えの一つ「オールモンク編成」について、その理由から具体的な育成方法、さらにはその先の展開まで、徹底的に解説していきます。
この記事を読み終える頃には、あなたのFFTリメイク序盤攻略に関する疑問や不安が解消され、自信を持ってイヴァリースの世界に飛び込めるようになっているはずです。
- 序盤最強の自己完結ジョブ「モンク」の圧倒的な性能
- 装備不要で経済的かつ育成もシンプルな手軽さ
- 攻防一体の万能アビリティ構成と具体的な戦術
- モンクマスター後のキャリアパスと将来性
それでは解説していきます。

なぜFFTリメイクの初期はオールモンク編成が最強なのか
ファイナルファンタジータクティクス(以下、FFT)の序盤攻略において、なぜ私がこれほどまでに「オールモンク編成」を推奨するのか。 それは、モンクというジョブが持つ「自己完結能力」と「圧倒的なコストパフォーマンス」に集約されます。

多くのジョブが装備や他者からのサポートを必要とする中、モンクは単体で攻撃、回復、さらには自己強化までこなせてしまう、まさに序盤の救世主と呼べる存在なのです。 ここでは、その具体的な理由を多角的に掘り下げていきましょう。
結論:攻守最強の自己完結ジョブだから
モンクの最大の強みは、アタッカーとヒーラーの役割を一人で完結できる点にあります。 通常、RPGのパーティー編成では、ダメージを与える前衛役、回復や補助を担う後衛役といった役割分担が基本となります。 しかし、FFTの序盤ではユニット数が限られており、一人ひとりが複数の役割をこなせることが戦局を大きく左右します。
モンクは、アクションアビリティ「拳術」に含まれる「チャクラ」によって、自身のHPとMPを同時に回復できます。 特筆すべきは、このアビリティがMPを消費しない点です。 つまり、行動さえできれば無限に回復し続けることが可能であり、継戦能力が他のジョブとは比較になりません。 さらに、この回復効果は隣接する味方にも及びます。 モンクが複数人いれば、互いに回復し合うことで、パーティー全体の生存率が劇的に向上するのです。
攻撃面においても、モンクは素手による高い物理攻撃力を誇ります。 AT(物理攻撃力)の成長率が高く、装備に頼らずとも安定したダメージを叩き出せるため、攻撃の要として十分すぎるほどの性能を持っています。 このように、攻撃と回復を高いレベルで両立している「自己完結能力」こそ、モンクが序盤において最強と呼ばれる所以なのです。
装備不要!ギルを節約できる経済性
FFTをプレイしていて序盤に直面する大きな壁の一つが「金欠」です。 新しいジョブに就くたびに、そのジョブに合った武器や防具を買い揃える必要がありますが、これがなかなかの出費となります。 特に、パーティーメンバー全員分の装備を常に最新のものに更新し続けるのは至難の業です。
しかし、モンクはこの問題を根本から解決してくれます。 なんと、モンクは武器を装備できません。 攻撃は己の拳のみで行うため、高価な剣や斧を買う必要が一切ないのです。 防具に関しても、装備できるのは帽子や服といった軽装備に限られるため、ナイトなどが装備する重鎧に比べて安価で済みます。 極論を言えば、初期装備のままでも十分に戦えてしまうのです。
この「装備不要」という特性は、序盤のギル(お金)を大幅に節約できることを意味します。 節約したギルは、いざという時のための回復アイテムの購入や、後々仲間になる強力なユニットのために温存しておくことができます。 ゲームを効率的に進める上で、この経済的なメリットは計り知れません。
圧倒的な攻撃性能を誇るアビリティ群
モンクのアクションアビリティ「拳術」は、単なる通常攻撃を遥かに凌駕する強力な技で満ちています。 これらのアビリティを使い分けることで、あらゆる戦況に柔軟に対応することが可能です。
波動撃(はどうげき)
射程3マス、高低差3までの遠距離攻撃。 弓や魔法と違い、チャージタイムなしで即座に遠くの敵を攻撃できるのが最大の魅力です。 敵のナイトが持つ「カウンター」など、近接攻撃に対するリアクションアビリティを誘発しないため、一方的にダメージを与えられます。 威力も十分に高く、序盤の主力となる遠距離攻撃手段です。
地烈斬(ちれつざん)
自身の前方、直線8マスを一気に攻撃する範囲攻撃。 まさにマップ兵器とも呼べる性能で、一直線に並んだ複数の敵をまとめて薙ぎ払うことができます。 高低差に弱いという弱点はありますが、平坦なマップでは無類の制圧力を発揮します。 うまく使えば、1ターンで戦況をひっくり返すことも可能な、モンクを象徴する必殺技です。
連続拳(れんぞくけん)
通常攻撃の代わりに、2回連続で攻撃を繰り出すアビリティ。 単純に火力が2倍近くになるため、硬い敵やボスユニットに対して絶大な効果を発揮します。 MPを消費するため連発はできませんが、ここぞという場面で使えば強力なダメージソースとなります。
これらの攻撃アビリティは、近距離、遠距離、範囲攻撃とバランス良く揃っており、モンク一体で様々な距離の敵に対応できることを示しています。
回復アイテムいらずの「チャクラ」
前述の通り、「チャクラ」はモンクの継戦能力を支える非常に重要なアビリティです。 もう少し詳しくその性能を見ていきましょう。
アビリティ名 | 効果 | 消費MP |
---|---|---|
チャクラ | 自身と隣接ユニットのHPとMPを回復 | 0 |
HPだけでなく、MPまで回復できる点が極めて重要です。 例えば、パーティーに魔法を使う黒魔道士などがいる場合、モンクが隣でチャクラを使うだけでMPを供給し、魔法の使用回数を増やすことができます。 オールモンク編成の場合は、「連続拳」などで消費したMPを回復し、再び高火力技を放つ準備を整えるといった使い方ができます。
ポーションやフェニックスの尾といった消耗品への依存度を大幅に下げられるため、ここでも経済的なメリットが光ります。 戦闘が終わるたびにチャクラで全快すれば、常に万全の状態で次の戦闘に臨むことができるのです。
優秀なリアクションアビリティによる反撃能力
モンクは、敵のターンに反撃するリアクションアビリティも優秀なものが揃っています。 これらをセットしておくことで、ただ攻撃を待つだけでなく、敵の行動にリスクを与えることができます。
- カウンター: 敵からの物理攻撃に対して、通常攻撃で反撃します。発動率が高く、シンプルながら非常に強力です。敵の攻撃が激しいほど、こちらの総ダメージ量も増えていきます。
- ハメどる: 物理攻撃を受けると、その敵を「ドンアク(行動不能)」状態にすることがあります。敵の行動を完全に封じることができるため、発動すれば戦況が非常に有利になります。
これらのアビリティにより、モンクは防御している時間でさえ、敵に対してプレッシャーを与え続けることができるのです。
ステータス成長率の優秀さ
ジョブごとのステータス成長率も、FFTにおいて非常に重要な要素です。 モンクは特にHPとAT(物理攻撃力)の成長率が高く設定されています。
ステータス | 成長率の目安 |
---|---|
HP | 高い |
MP | 普通 |
Speed | 普通 |
AT (物理攻撃力) | 非常に高い |
MAT (魔法攻撃力) | 低い |
レベルアップをモンクのジョブで迎えることで、自然とHPが高く、物理攻撃に強いユニットが育ちます。 これは、ゲーム終盤まで役立つ強固な土台となります。 序盤からモンクとしてユニットを育成することは、将来的なキャラクターの強化にも繋がる、非常に合理的な選択と言えるでしょう。
最速でモンクになるためのロードマップ
これほど強力なモンクですが、ゲーム開始直後からなれるわけではありません。 特定の条件を満たすことで初めて転職が可能になります。 しかし、その道のりは決して長く険しいものではなく、計画的に進めれば誰でも短時間でモンクになることができます。 ここでは、そのための具体的なステップと、育成のコツを詳しく解説します。

モンクへの転職条件をおさらい
モンクに転職するためのルートは以下の通りです。
見習い戦士 (Job Lv.2) → ナイト (Job Lv.3) → モンク
- まず、初期ジョブである「見習い戦士」のジョブレベルを2まで上げます。
- これにより、「ナイト」に転職できるようになります。
- 次に、「ナイト」のジョブレベルを3まで上げることで、目的の「モンク」が解放されます。
このルートは、モンクになるまでの過程で習得するアビリティも有用なものが多く、一切の無駄がありません。
ステップ1:見習い戦士で習得すべきアビリティ
まずは初期ジョブである見習い戦士からスタートです。 ここで目標とすべきは、単にジョブレベルを2に上げるだけでなく、将来にわたって役立つ必須級のアビリティを習得することです。
最優先で習得したいアビリティ
- ためる: 次の物理攻撃のダメージをアップさせるアビリティ。モンクになった後も、高火力の拳と組み合わせることで絶大な威力を発揮します。
- 取得JpUP: サポートアビリティ。セットしておくと、戦闘で得られるJp(ジョブポイント)が1.5倍になります。今後のジョブ育成の効率が劇的に向上するため、何よりも先に習得しましょう。
まずはパーティーメンバー全員に「取得JpUP」を覚えさせることを目標にしましょう。 これにより、ナイト、そしてモンクへの道が格段に早くなります。
ステップ2:ナイトで習得すべきアビリティ
見習い戦士のジョブレベルが2になったら、ナイトに転職します。 ナイトはモンクへの通過点ではありますが、ここでも有用なアビリティを習得できます。
習得しておくと便利なアビリティ
- ウェポンガード: リアクションアビリティ。セットしている武器の回避率で敵の物理攻撃を回避します。モンクは装備できませんが、他のジョブになった際に役立ちます。
- 装備変更: サポートアビリティ。戦闘中に装備を変更できます。特定の状況で役立つことがあります。
ナイトの期間は、主に「取得JpUP」をセットしてJpを稼ぎ、ジョブレベル3を目指すことに集中するのが効率的です。 ナイトは攻守のバランスが取れたジョブなので、この期間の戦闘も安定して進めることができるでしょう。
効率的なジョブレベルの上げ方
ジョブレベルを上げるためには、Jp(ジョブポイント)を稼ぐ必要があります。 Jpは戦闘中に何かしらのアクション(攻撃、回復、補助など)を行うことで得られます。 効率的にJpを稼ぐためのテクニックをいくつか紹介します。
JP稼ぎの基本テクニック
- 敵を1体だけ残す: 敵を瀕死の1体だけ残し、その敵を回復役(白魔道士など)で回復させ続けます。その間に、他のメンバーは「ためる」を使ったり、味方同士で攻撃(武器を外して素手で)し合ったりすることで、安全かつ継続的にJpを稼ぐことができます。
- カエルやドンアクを活用: 敵を「カエル」や「ドンアク」状態にすると、無力化できます。これにより、反撃を気にせずJp稼ぎに集中できます。
- 取得JpUPは常にセット: 何度も言いますが、これが最も重要です。育成したいユニットには必ず「取得JpUP」をセットしておきましょう。
これらのテクニックを使えば、ランダムエンカウントの戦闘1回で、かなりのJpを稼ぐことが可能です。 リメイク版で仕様が変更される可能性もありますが、基本は「多く行動すること」がJp稼ぎの鍵となります。
ラムザと汎用ユニットの育成方針の違い
主人公であるラムザと、酒場で雇用する汎用ユニットでは、育成の方針が少し異なります。
ラムザの育成
ラムザはストーリーが進むと、見習い戦士の強化版である固有ジョブ「さけぶ」などを習得します。 見習い戦士としてのアビリティが非常に強力になるため、モンクになった後も、アビリティセットは見習い戦士の「基本技」のままにしておくと良いでしょう。 「さけぶ」で自己強化し、モンクの高い攻撃力で殴るという戦法が非常に強力です。
汎用ユニットの育成
汎用ユニットは、純粋なモンクとして育成するのがおすすめです。 アクションアビリティに「拳術」をセットし、波動撃や地烈斬、チャクラを駆使して戦います。 パーティーに4人モンクがいる場合、全員が同じ役割をこなせるため、戦術がシンプルになり、誰か一人が倒れても戦力が大きく落ち込まないというメリットがあります。
オールモンク編成のメリットと注意点
オールモンク編成は序盤において絶大な強さを誇りますが、万能というわけではありません。 その強みを最大限に活かし、弱点を理解してカバーするためにも、メリットと注意点を改めて整理しておきましょう。
メリット1:圧倒的な継戦能力
最大のメリットは、やはりその継戦能力の高さです。 パーティーメンバー全員がMP消費なしで自己回復できる「チャクラ」を持っているため、多少のダメージはすぐに回復できます。 戦闘が終わるたびにメニュー画面を開いてポーションを使う必要もなく、戦闘中に回復行動を完結させられるため、テンポ良くゲームを進めることができます。 4人のモンクが互いに隣接してチャクラを使い合えば、敵の集中攻撃を受けても簡単には倒れない鉄壁の布陣を築くことが可能です。
メリット2:シンプルな操作性で初心者にも優しい
FFTは戦略性が高い反面、システムが複雑で初心者には難しいと感じられる場面もあります。 しかし、オールモンク編成は操作が非常にシンプルです。
- 遠くの敵には「波動撃」
- 敵が並んでいたら「地烈斬」
- HPが減ったら「チャクラ」
- 硬い敵には「連続拳」
基本的にはこの4つの行動を使い分けるだけで、ほとんどの戦闘を有利に進めることができます。 難しいバフやデバフ、魔法の相性を考える必要が少ないため、FFT初心者でも迷うことなく、その強さを実感できるはずです。
メリット3:物理攻撃主体の敵に滅法強い
序盤の敵は、ゴブリンやボム、人間系の兵士など、物理攻撃を主体とするユニットが大半を占めます。 モンクは高いHPと、リアクションアビリティ「カウンター」を持つため、こうした物理攻撃の応酬に対して非常に有利に立ち回れます。 敵から殴られれば殴り返し、ダメージを受ければチャクラで回復する。 このサイクルによって、物理系の敵に対してはほぼ無敵に近い強さを発揮します。
注意点1:装備品がほぼないという唯一の弱点
モンクの最大のメリットである「装備不要」は、裏を返せば最大のデメリットにもなり得ます。 装備品には、攻撃力や防御力を上げるだけでなく、ステータス異常を防いだり、特定の属性攻撃を無効化したりする効果を持つものがあります。 モンクは武器や盾、重鎧を装備できないため、こうした装備品による恩恵を受けることができません。 特に、睡眠や混乱、石化といった厄介なステータス異常攻撃を多用してくる敵と戦う際には、アクセサリーなどで対策する必要があります。
注意点2:魔法攻撃や高低差のあるマップに注意
モンクのステータスは物理面に偏っており、MAT(魔法攻撃力)や魔法防御力は高くありません。 そのため、黒魔道士などが使う強力な属性魔法を受けると、大ダメージを受けてしまう可能性があります。 敵に魔道士系のユニットがいる場合は、最優先で波動撃などを使って素早く処理することが重要です。
また、強力な範囲攻撃である「地烈斬」は、高低差の影響を大きく受けます。 起伏の激しいマップでは、敵を直線に捉えることが難しくなり、その性能を十分に発揮できないことがあります。 マップの地形をよく見て、波動撃や通常攻撃と使い分ける判断が求められます。
注意点3:オートバトルのAIは過信禁物
リメイク版でオートバトル機能が搭載される場合、そのAIの挙動には注意が必要です。 オリジナル版のAIを参考にすると、例えば「地烈斬」を使う際に、味方を巻き込むことを全く意に介さない場合があります。 HPが満タンの味方を巻き込んででも、敵にダメージを与えようとすることがあるのです。 便利な機能ではありますが、重要な戦闘や、味方を守りたい場面では手動操作に切り替えるのが賢明です。 特に、チャクラを最適なタイミングで使ってくれないこともあるため、HP管理は自分で行う意識を持つと良いでしょう。
状況別!モンクのおすすめアビリティ構成
モンクの強さを最大限に引き出すには、4つのアビリティ(アクション、リアクション、サポート、ムーブ)を状況に応じて適切に組み合わせることが重要です。 ここでは、いくつかの典型的な状況に合わせたおすすめのアビリティ構成を紹介します。
基本セット:まずはこれを揃えよう(汎用型)
どんな状況でも安定して活躍できる、最も基本的な構成です。 まずはこの形を目指しましょう。
種類 | アビリティ名 | 習得ジョブ | 備考 |
---|---|---|---|
アクション | 拳術 | モンク | モンクの基本。必須。 |
リアクション | カウンター | モンク | 高い発動率でダメージ効率アップ。 |
サポート | 取得JpUP | 見習い戦士 | 育成中は常にこれをセット。 |
ムーブ | Move+1 | 見習い戦士 | 移動力を上げ、戦略の幅を広げる。 |
育成がある程度完了したら、サポートアビリティを「攻撃力UP」(侍)などに変更すると、さらに火力を高めることができます。
対ボス戦用カスタマイズ(単体火力特化型)
ストーリーのボスなど、一体の強敵を集中して攻撃する場合の構成です。
種類 | アビリティ名 | 習得ジョブ | 備考 |
---|---|---|---|
アクション | 基本技 | 見習い戦士 | 「ためる」で火力を最大限に高める。 |
リアクション | カウンター | モンク | ボスの強力な物理攻撃に反撃。 |
サポート | 攻撃力UP | 侍 | さらなるダメージアップを狙う。 |
ムーブ | Move+1 | 見習い戦士 | ボスに接近しやすくする。 |
この構成では、アクションアビリティに「基本技」をセットし、「ためる」を数回使ってから攻撃することで、通常では考えられないほどのダメージを叩き出すことができます。 ラムザの「さけぶ」も同様の使い方が可能です。
雑魚散らし用カスタマイズ(範囲殲滅型)
ランダムエンカウントなど、複数の弱い敵を素早く倒したい場合の構成です。
種類 | アビリティ名 | 習得ジョブ | 備考 |
---|---|---|---|
アクション | 拳術 | モンク | 地烈斬と波動撃を最大限に活用。 |
リアクション | ハメどる | モンク | 敵の行動を止め、被ダメージを減らす。 |
サポート | 精神統一 | 弓使い | 波動撃や地烈斬が必中になる。 |
ムーブ | Move+2 | シーフ | 敵陣の奥まで切り込む。 |
サポートアビリティを弓使いの「精神統一」にすることで、物理攻撃の命中率が100%になります。 これにより、回避率の高い敵にも確実に攻撃を当てられるようになります。
アビリティ習得の優先順位
モンクになったばかりで、どの「拳術」アビリティから習得すれば良いか迷うかもしれません。 以下におすすめの習得順を示します。
- チャクラ: 最優先。回復手段の確保が生存率に直結します。
- 波動撃: 次に優先したい遠距離攻撃。これが有るか無いかで戦術の幅が大きく変わります。
- 蘇生: 戦闘不能の味方を復活させます。フェニックスの尾の節約になります。
- 地烈斬: 強力な範囲攻撃。平坦なマップでの殲滅力が飛躍的に向上します。
- 連続拳: 対ボス用の切り札として。
この順番で習得していけば、スムーズにモンクを使いこなせるようになるでしょう。
モンクの次へ!おすすめ派生ジョブ
オールモンク編成で序盤を駆け抜けた後、その高いステータスと豊富なJpを活かして、さらに強力な上位ジョブを目指すことができます。 モンクはあくまで強力な土台であり、ここからキャラクターをどう成長させていくかを考えるのもFFTの醍醐味です。
物理アタッカーの極み「侍」
モンクで高く育てたAT(物理攻撃力)を最も活かせるジョブの一つが「侍」です。 侍は刀による高い攻撃力と、強力なアビリティ「引き出す」を使えます。 さらに、侍で習得できるリアクションアビリティ「白刃取り」は、敵の物理攻撃を完全に無効化することがある最強クラスの防御アビリティです。 モンクの高いHPと「白刃取り」を組み合わせることで、物理攻撃に対してはまさに鉄壁の要塞と化します。
万能ジョブ「風水士」
モンクの弱点である装備の乏しさや、魔法攻撃への対応力を補いたい場合、「風水士」への転職がおすすめです。 風水士は剣や盾、鎧を装備できるため、防御面を大きく強化できます。 アクションアビリティ「風水術」は、チャージタイムなしで地形に応じた様々な追加効果を持つ範囲攻撃を行えるため、モンクとはまた違った形で戦況をコントロールできます。
最強への道「算術士」
全てのジョブをある程度マスターした先に見えてくるのが、FFTにおける最強ジョブと名高い「算術士」です。 算術士は、レベルや経験値などを条件に、マップ上の全ユニットを対象とした魔法をチャージタイムなし、MP消費なしで放つことができます。 モンクで稼いだJpは、この算術士を目指すための長い道のりの第一歩として、決して無駄にはなりません。 「CT(クロックティック)5のユニットにホーリー」といった、ゲームの理を覆すような戦術が可能になります。
「拳術」をセットした他ジョブの強さ
モンクをマスター(全てのアビリティを習得)した後は、他のジョブに「拳術」をセットして運用するのも非常に強力です。 例えば、ナイトに「拳術」をセットすれば、重装備による高い防御力を持ちながら、波動撃やチャクラを使える万能ユニットが誕生します。 このように、ジョブのアビリティを組み合わせることで、自分だけのオリジナル最強ユニットを育成していくことが、FFTの最も面白い部分と言えるでしょう。
FFTリメイクの初期ジョブに関するよくある質問
最後に、オールモンク編成や序盤のジョブに関して、よく寄せられる質問とその回答をまとめました。
Q1: 女性ユニットと男性ユニットでモンクの性能は違いますか? A1: はい、異なります。 FFTでは性別によってステータスの成長率に補正がかかります。 男性ユニットはHPとAT(物理攻撃力)が高く、女性ユニットはMPとMAT(魔法攻撃力)が高くなる傾向があります。 そのため、純粋な物理アタッカーであるモンクの性能を最大限に引き出したい場合は、男性ユニットの方が適性が高いと言えます。 しかし、その差は序盤では微々たるものなので、あまり気にする必要はありません。
Q2: モンクだけのパーティーでゲームクリアは可能ですか? A2: 非常に困難ですが、不可能ではありません。 しかし、FFTには特定のジョブやアビリティがないと攻略が難しいマップや、物理攻撃が効きにくい敵も存在します。 オールモンク編成はあくまで「序盤を効率よく進めるため」の強力な選択肢であり、中盤以降は敵の構成に合わせて、魔道士系のジョブや遠距離攻撃に特化したジョブを育てていくことを強く推奨します。
Q3: モンクにおすすめのサポートアビリティは何ですか? A3: 育成中は見習い戦士の「取得JpUP」が最優先です。 育成が一段落したら、侍が習得する「攻撃力UP」が火力を直接高められるため、最も相性が良いでしょう。 また、弓使いの「精神統一」をセットすれば、攻撃が必中になるため、回避率の高い敵(特に忍者など)と戦う際に非常に有効です。
Q4: 装備がないのが不安です。どう補えばいいですか? A4: モンクが装備できる数少ない部位である「頭」と「体」、そして「アクセサリ」を有効活用しましょう。 特にアクセサリは、ステータス異常を防ぐ効果を持つものが多く存在します。 敵の攻撃に合わせて、「ン・カイの腕輪(石化防止)」や「ジュエルリング(ドンアク防止)」などを装備することで、モンクの弱点を補うことができます。 常に店をチェックし、有用なアクセサリがないか確認する癖をつけると良いでしょう。
Q5: リメイク版でモンクは弱体化される可能性はありますか? A5: これは憶測の域を出ませんが、可能性はゼロではありません。 オリジナル版であまりにも強力だったため、バランス調整のために何らかの修正が入ることは考えられます。 例えば、チャクラにMP消費が設定されたり、アビリティの威力が調整されたりする可能性です。 しかし、モンクというジョブのコンセプト(素手で戦う武闘家)が大きく変わることはないでしょう。 仮に調整が入ったとしても、その攻守に優れた自己完結能力は、依然として序盤の攻略において大きな助けとなるはずです。
まとめ
今回は、FFTリメイク「イヴァリースクロニクルズ」の序盤を圧倒的な効率で進めるためのおすすめ編成として、「オールモンク編成」を徹底的に解説しました。
- 攻撃と回復を一人でこなす自己完結能力
- 装備不要でギルを節約できる圧倒的な経済性
- 波動撃や地烈斬といった強力かつ多彩な攻撃手段
- チャクラによる無限の継戦能力
- シンプルな操作性で初心者でも安心
これらの理由から、オールモンク編成はFFTの複雑なジョブシステムの面白さを知るための、最高の入門編と言えるでしょう。 もちろん、これは数ある攻略法の一つに過ぎません。 このレビューを参考にまずはモンクの強さを体感し、そこから自分だけの最強のパーティー編成を模索していく。 それこそが、ファイナルファンタジータクティクスというゲームが持つ、色褪せない魅力なのです。
さあ、あなたも来るべきリメイクの日に向けて、最強の武闘家集団を率いる準備を始めてみてはいかがでしょうか。 イヴァリースの大地が、再び我々を待っています。