ゲーム評論家の桐谷シンジです。今回も多く寄せられてる質問にお答えしていきます。
この記事を読んでいる方は、衝撃のラストを迎えた『ファイナルファンタジーVII リバース』をクリアし、「リメイクプロジェクト3作目はいつ発売されるのか?」「あの物語の続きはどうなるのか?」といった期待と疑問で胸がいっぱいになっていることと思います。

開発者である野村哲也プロデューサーや浜口直樹ディレクターの発言からは、すでに完結編への具体的なビジョンが見え隠れしています。
この記事を読み終える頃には、FF7リメイク3作目の発売時期や今後の展開についての疑問が解決しているはずです。
- 3作目の発売時期は2027年が最有力
- 開発者が語るストーリーとシステムの進化
- 原作からの変更点と完結編の重要ポイント
- 新たな仲間と広大なワールドマップへの期待
それでは解説していきます。

FF7リメイク3作目の発売時期はいつ?開発者の発言から徹底考察
多くのファンが最も気にかけているのは、やはり完結編となる3作目の発売時期でしょう。

『FF7 リバース』のエンディングから続く物語を、一刻も早く体験したいという気持ちは、私も同じです。
ここでは、開発者の公式発言やこれまでの開発ペースから、発売時期を徹底的に考察していきます。
FF7リメイク3作目の発売時期に関する公式発言まとめ
現時点で、3作目の正式な発売日が発表されているわけではありません。
しかし、主要な開発スタッフがインタビューなどで、発売時期について言及しています。
北瀬氏・野村氏の「3年以内」発言
特に注目すべきは、プロデューサーの北瀬佳範氏とクリエイティブ・ディレクターの野村哲也氏の発言です。
彼らは、『FF7 リバース』の発売後、海外メディアのインタビューにて「3作目はリバースと同じくらいの期間、つまり3年ほどで開発したい」という趣旨のコメントをしています。
これは非常に重要なヒントです。
『FF7 リメイク』が2020年4月に発売され、『FF7 リバース』が2024年2月に発売されたことを考えると、その間隔は約3年10ヶ月でした。
この発言は、次作も同程度のスパンでファンに届けたいという開発チームの意欲の表れと見ていいでしょう。
もしこの言葉通りに進むのであれば、単純計算で2027年中の発売が現実的な目標となります。
浜口氏の「効率的な開発」に関する言及
また、ディレクターの浜口直樹氏は、開発の効率化について度々言及しています。
リメイクプロジェクトは3部作という長丁場であり、開発チームも経験を積むことで、よりスムーズに制作を進められるようになっています。
特に、ゲームの基盤となる開発エンジン(Unreal Engine)の扱いや、キャラクターモデル、背景アセットなどの素材の流用が可能である点は、開発期間の短縮に大きく貢献するはずです。
1作目から2作目への移行で培ったノウハウを活かし、3作目ではさらに洗練された開発フローが期待できます。
FF7リメイクシリーズの開発期間を比較
ここで、過去作の開発期間を比較してみましょう。
タイトル | 発表/発売日 | 開発期間(概算) |
FF7 リメイク | 発表: 2015年6月 発売: 2020年4月 | 約4年10ヶ月 |
FF7 リバース | 発売: 2024年2月 | 約3年10ヶ月 |
FF7 リメイク 3作目 | 発売: ? | ? |
上の表を見ると、『リメイク』から『リバース』までの期間が、最初の発表から『リメイク』発売までの期間より短縮されていることがわかります。
これは、プロジェクトの基盤が固まり、開発が軌道に乗った証拠です。
このペースを維持、あるいはさらに加速させることができれば、先ほど述べた「3年」という目標は十分に達成可能だと考えられます。
FF7リメイク3作目の開発状況はどこまで進んでいる?
発売時期を予測する上で、現在の開発進捗も重要な要素です。

これについても、開発者から心強いコメントが発信されています。
メインストーリーの脚本はすでに完成済み
最も驚くべき情報は、野村哲也氏によって明かされた「3作目のメインストーリー(脚本)はすでに完成している」という事実です。
これは、物語の骨格がすでに固まっていることを意味し、開発が非常に順調に進んでいることを示唆しています。
ゲーム開発において、シナリオの確定はプロジェクト全体の進行を左右する重要なマイルストーンです。
これが完了しているということは、すでに各セクション(マップ制作、キャラクターモデリング、イベント演出など)が具体的な作業に着手できる段階にあるということです。
浜口氏も「脚本作業は概ね完了しており、どこまでをゲームに盛り込むかの検討段階に入っている」と語っており、プロジェクトが前進している様子がうかがえます。
ボイス収録も進行中か
脚本が完成しているということは、キャラクターのセリフも固まっているということです。
つまり、声優陣によるボイス収録も、そう遠くない未来に、あるいはすでに一部が開始されている可能性があります。
主要な開発段階が着実に進んでいることは、ファンにとって大きな安心材料と言えるでしょう。
発売時期に影響を与える可能性のある要因
もちろん、開発が順調に進んだとしても、発売時期に影響を与える外部的な要因も存在します。
PlayStation 5の普及と次世代機への移行
FF7リメイクプロジェクトは、現在PlayStation 5をプラットフォームとしています。
3作目も同様にPS5で発売されることはほぼ確実ですが、発売が2027年以降になる場合、市場は「PS5 Pro」や、さらにその先の次世代機へと移行している可能性も考えられます。
もし、より高性能なハードの登場に合わせてグラフィックのクオリティをさらに引き上げるという判断がなされれば、その分開発期間が延長されることもあり得ます。
ただし、開発チームはPS5の性能を最大限に引き出すことに注力していると公言しており、現行機での最高の体験を提供することが最優先されるでしょう。
開発規模の拡大
3作目は、物語の完結編として、これまでの作品以上に広大な世界を描く必要があります。
原作のDisc2以降は、飛空艇「ハイウインド」を手に入れ、世界中を自由に飛び回ることができました。
この自由度の高い冒険をリメイクでどう表現するのかは、大きな注目点です。
ワールドマップのスケールが『リバース』以上に広がり、探索可能なエリアやサブクエストが大幅に増加する場合、それらの物量を制作するために相応の時間が必要となります。
【結論】FF7リメイク3作目の発売は2027年が最有力か
これらの情報を総合的に判断すると、FF7リメイク3作目の発売時期は2027年が最も有力な候補として浮かび上がります。
その理由は以下の通りです。
- 開発者の「3年程度」という発言: 2024年の『リバース』発売から3年後となると、2027年が該当します。
- 原作『FF7』発売30周年: オリジナル版『ファイナルファンタジーVII』が発売されたのは1997年です。2027年は、その30周年という記念すべき年にあたります。この節目の年に完結編をリリースすることは、プロモーションの観点からも非常に効果的であり、スクウェア・エニックスが狙うべきターゲットイヤーとして申し分ありません。
- 順調な開発進捗: 脚本の完成など、開発が計画的に進んでいることから、大幅な遅延が発生する可能性は低いと考えられます。
もちろん、これはあくまで現時点での予測に過ぎません。
しかし、ファンとしては2027年という希望の年を胸に、公式からの続報を待ちたいところです。
野村P・浜口Dが語る!FF7リメイク3作目の今後の方針
発売時期と同じくらい気になるのが、ゲームの内容です。
『リバース』では、原作の物語を尊重しつつも、大胆なアレンジと新たな謎が提示されました。
完結編では、これらの物語がどのように収束していくのでしょうか。
開発者の発言を元に、ストーリー、システム、そして世界の広がりについて深く掘り下げていきます。
FF7リメイク3作目のストーリーはどうなる?原作からの変更点
『リバース』のエンディングは、多くのプレイヤーに衝撃と、そして数多くの疑問を投げかけました。

あのラストシーンをどう解釈し、3作目でどう描くのかが、完結編の最大の核となります。
「忘らるる都」の運命とエアリスの行方
原作における「忘らるる都」での出来事は、ゲーム史に残る悲劇としてあまりにも有名です。
リメイクプロジェクトでは、この運命に抗うかのような描写が随所に見られましたが、『リバース』のラストでは、クラウドだけが認識できるエアリスの存在が描かれ、極めて曖昧で示唆に富んだ終わり方をしました。
これは、単なる生死の問題ではなく、「世界の分岐」や「並行世界」といった、より複雑なテーマが絡んでいることを示唆しています。
野村氏はインタビューで「結末の描き方については、プレイヤーの解釈に委ねる部分もある」と語っており、単純なハッピーエンドでもバッドエンドでもない、深い余韻を残す結末が用意されているのかもしれません。
3作目では、クラウドの精神世界と現実世界が交錯し、「本当のエアリスはどこにいるのか」「ライフストリームの中の彼女とどう繋がるのか」が、物語を牽引する大きな謎として描かれるでしょう。
セフィロスが目論む「リユニオン」の真の意味も、この世界の真実と深く関わってくるはずです。
ザックスの役割と世界の分岐
『リバース』で本格的に登場したザックスは、クラウドたちがいる世界とは異なる時間軸、あるいは並行世界に存在していることが示唆されました。
彼の存在は、運命を変えるための「鍵」となるのか、それともセフィロスの掌の上で踊らされているだけなのか。
浜口氏は「ザックスの物語は3作目で重要な役割を果たす」と明言しています。
最終的に、クラウドたちの世界線とザックスの世界線がどのように交わるのか、あるいは交わらないまま物語が完結するのか。
このマルチバース的な構造をどう畳むのかが、脚本家である野島一成氏の腕の見せ所です。
オリジナル版にはなかったこの新たな要素が、物語に予測不可能な深みを与えています。
3作目の舞台はどこまで描かれる?広大なワールドマップへの期待
物語のスケールアップに伴い、冒険の舞台も飛躍的に広がります。
『リバース』の広大なエリアマップも素晴らしいものでしたが、3作目はそれを超えるスケールになることが予想されます。
飛空艇ハイウインドの登場
原作ファンが待ち望んでいる要素の一つが、飛空艇「ハイウインド」の登場です。

シド・ハイウィンドが船長を務めるこの飛空艇を手に入れることで、プレイヤーはワールドマップを自由に探索できるようになります。
浜口氏は「ハイウインドでの冒険は、プレイヤーに大きな自由とカタルシスを与えるものにしたい」と語っています。
単なる移動手段としてだけでなく、空からの探索や、特定の場所でしか発生しないイベントなど、冒険の幅を大きく広げるシステムになることは間違いありません。
『リバース』のチョコボのように、ハイウインドにもカスタマイズ要素やミニゲームが盛り込まれるかもしれません。
原作Disc2以降のロケーションの再現
ハイウインドを手に入れることで、訪れることが可能になる場所は数多くあります。
- ミディール: ライフストリームに落ちたクラウドが精神崩壊した状態で発見される重要な場所。
- コレル砂漠: ゴールドソーサーの裏にある広大な砂漠と、その先にある巨大魔晄キャノン。
- ウータイ: ユフィの故郷であり、五強の塔などのやり込み要素も豊富な和風の国。
- ロケット村: シドの故郷であり、巨大なロケットが象徴的な村。物語のクライマックスにも関わります。
- 大氷河: 雪と氷に閉ざされた極寒の地。忘らるる都への道でもあります。
これらの個性豊かなロケーションが、PS5の美麗なグラフィックでどのように再現されるのか、期待は尽きません。
特に、最終決戦の地となる「北の大空洞」の表現は、圧巻のものとなるでしょう。
登場キャラクターと新たな仲間たち
物語の後半では、ついにパーティメンバー全員が揃うことになります。
『リバース』でゲスト参戦したキャラクターたちが、正式にプレイアブルキャラクターとして加わります。
シド・ハイウィンドのプレイアブル化
『リバース』ではNPCとして登場したシドですが、3作目では間違いなくプレイアブルキャラクターとして活躍します。
原作では槍(スピア)を武器に戦う竜騎士のようなキャラクターでした。
リメイク版では、ジャンプを駆使した空中戦や、ハイウインドを絡めたダイナミックなリミットブレイクなどが期待されます。
彼のぶっきらぼうながらも仲間思いな性格が、パーティに新たな化学反応をもたらすでしょう。
ヴィンセント・ヴァレンタインのプレイアブル化
同じく『リバース』で仲間になったヴィンセントも、3作目では操作可能になります。
銃を武器とし、魔獣への変身能力を持つ彼は、非常にユニークな戦闘スタイルになることが予想されます。
遠距離からの射撃を基本としつつ、リミットブレイクで強力な魔獣(ガリアンビーストやデスクロー)に変身し、敵を蹂躙する姿が目に浮かびます。
彼の過去と宝条との因縁も、物語の重要なサブストーリーとして深く描かれるはずです。
探索とミニゲームの進化|ゴールドソーサーはさらに充実?
『リバース』は、その膨大なミニゲームとやり込み要素でプレイヤーを魅了しました。
3作目では、この点がさらにパワーアップすることが期待されます。
原作の人気ミニゲームの復活
原作のDisc2以降には、印象的なミニゲームが数多く存在しました。
- スノーボード: 大氷河で楽しめる爽快なアクションミニゲーム。
- 潜水艦: 海中を探索し、マテリアなどを探すシミュレーションゲーム。
- チョコボレースのSランク: ゴールドソーサーのチョコボレースも、さらなる高みが待っています。
- 巨大マテリア争奪戦: フォートコンドルやコレルでの攻防戦。
これらのミニゲームが、現代の技術でどのようにリメイクされるのか、非常に楽しみです。
特にスノーボードは、原作でも非常に人気が高かったため、大幅なクオリティアップが期待されます。
ゴールドソーサーのアップデート
『リバース』で多くのプレイヤーが時間を忘れて楽しんだゴールドソーサーも、3作目で新たなアトラクションが追加される可能性があります。
物語の進行に合わせて、新たな景品や、より難易度の高いモードが解放されるかもしれません。
戦闘システムのさらなる深化
リメイクプロジェクトの戦闘システムは、アクションとコマンドバトルが融合した革新的なものとして高く評価されています。
3作目では、このシステムがさらに洗練され、深みを増すでしょう。
シドとヴィンセントの加入による戦術の変化
新たな仲間が2人加わることで、パーティ編成の幅が大きく広がります。
シドの空中戦能力や、ヴィンセントの遠距離攻撃と変身能力は、これまでのキャラクターにはない特徴です。
彼らを含めた連携アクションや連携アビリティが多数追加され、より戦略的でド派手な戦闘が楽しめるようになるはずです。
究極リミット技と最強マテリア
物語のクライマックスに向けて、各キャラクターは最強のリミット技を習得していくでしょう。
クラウドの「超究武神覇斬」をはじめ、原作でお馴染みの究極リミット技が、息をのむような演出で再現されることが期待されます。
また、「ナイツオブラウンド」や「マスターまほう」といった最強クラスのマテリアの入手方法も、一筋縄ではいかない高難易度のコンテンツとして用意されると予想されます。
FF7リメイク3作目のタイトル名を大予想
最後に、多くのファンが議論している3作目のタイトル名についても考察してみましょう。
これまでの流れから、「R」で始まる単語が採用される可能性が非常に高いです。
- REMAKE (再創造)
- REBIRTH (再生)
- RE-??? (?)
いくつかの候補が考えられます。
- Reunion (再会・再結集): 物語のテーマである「リユニオン」に直結する言葉。クラウドとエアリスの再会、そしてパーティメンバーの再結集という意味も込められます。最有力候補の一つと言えるでしょう。
- Requiem (鎮魂歌): 星のために命を落とした者たちへの追悼の意味合いを持つ言葉。物語の結末が、ある種の犠牲を伴うものであることを示唆します。
- Resolution (決意・解決): 星を救うというパーティの固い決意と、長きにわたる物語の解決を示す言葉。完結編として非常にふさわしいタイトルです。
- Rebellion (反逆): セフィロスや神羅、そして運命そのものへの反逆を示す言葉。より闘争的なニュアンスが強まります。
どのタイトルが選ばれるにせよ、その単語には完結編のテーマが集約されているはずです。
正式発表の瞬間を心待ちにしましょう。
まとめ
今回は、『ファイナルファンタジーVII リメイク』プロジェクト3作目の発売時期と、開発者が語る今後の展開について、徹底的に考察しました。
- 発売時期: 開発者の発言や原作の記念イヤーから、2027年が最有力。
- ストーリー: 『リバース』の謎を引き継ぎ、エアリスとザックスの存在が鍵を握る、予測不能な展開が待っている。
- システム: ハイウインドによる自由な冒険、シドとヴィンセントの加入による戦闘の進化、さらに充実したミニゲームなど、全ての要素がスケールアップする。
『FF7 リバース』が作り出した大きな期待と熱狂は、そのまま完結編へと引き継がれます。
開発チームは、そのプレッシャーを力に変え、ゲーム史に残る三部作を完成させてくれることでしょう。
いちゲームファンとして、そして評論家として、クラウドたちの旅がどのような結末を迎えるのか、その瞬間を最高の形で見届けたいと思います。
今後の公式発表から、目が離せません。