ゲーム評論家の桐谷シンジです。 今回も多く寄せられてる質問にお答えしていきます。
この記事を読んでいる方は、2025年発売予定のHD-2D版『ドラゴンクエストI&II』、特に『ドラクエ2』の隠しボス「しんりゅう」の15ターン以内攻略が気になっていると思います。
リメイク版の新システムを使い、最強のボスを最短撃破する方法を徹底解説します。
この記事を読み終える頃には、しんりゅう15ターン撃破のための具体的な準備と戦略、その疑問が解決しているはずです。
- しんりゅう15ターン以内撃破の必須準備
- 超絶技「竜王斬り」を活かす戦術
- ラリホーによる完封戦法の詳細
- 報酬(願い事)の優先度
それでは解説していきます。
ドラクエ2リメイクのしんりゅうとは?
まずは、ドラクエ2リメイクにおける「しんりゅう」がどのような存在なのか、基本情報からおさらいしていきましょう。 過去のリメイク作品(SFC版やガラケー版)にも登場しましたが、HD-2D版でもクリア後の最強のやり込みボスとして君臨することは間違いないでしょう。
しんりゅうの出現場所と挑戦条件
しんりゅうは、ラスボスであるシドーを倒し、エンディングを迎えた後の「クリア後」に解放される隠しダンジョンに出現します。 過去作では「謎の塔」と呼ばれるダンジョン(『ドラクエ3』のゼニスの城へ続く塔と酷似しています)の最上階で待っていました。
HD-2D版では、クリア後にハーゴンの神殿(あるいはシドー撃破後の地点)から「妖精の城」へ行けるようになり、そこの光の柱から「謎の塔」へワープする形式が有力です。
挑戦条件は「シドーを倒していること」。 ただ、その強さから、実質的な挑戦条件は「パーティ全員が最強クラスの装備と特技を揃え、レベルもカンスト近くまで上げていること」と言えるでしょう。
しんりゅうの行動パターンと耐性
しんりゅうの強さは、その多彩かつ強力な攻撃にあります。 過去作のデータを基に、HD-2D版で予想される行動パターンを見ていきましょう。
▼しんりゅうの基本ステータス(推定)
| 項目 | 推定値 |
|---|---|
| 推奨レベル | Lv50〜(※15ターン以内を目指すならLv60以上推奨) |
| HP | 約22,800 |
| 行動回数 | 2回行動 |
▼主な行動パターン
- こうげき(通常攻撃): 単体への物理ダメージ。守備力が高くても痛い。
- のしかかり: 全体への物理ダメージ。スクルトで軽減可能。
- こごえるふぶき: 全体に約150前後の吹雪(ヒャド系)ダメージ。フバーハ必須。
- かがやくいき: 全体に約170前後の吹雪(ヒャド系)ダメージ。同上。
- もえさかるかえん: 全体に炎ダメージ。
- しゃくねつ: 全体に約150前後の炎(メラ系)ダメージ。フバーハ必須。
- バギクロス: 全体にバギ系ダメージ。
- イオナズン: 全体にイオ系ダメージ。
- にらみつける: 単体を眠らせる。地味に厄介。
- 砂けむり: 全体に幻惑(マヌーサ)を付与。物理攻撃主体のローレシアの王子が機能停止する。
- いてつく波動: 全体の補助呪文効果(バフ・デバフ)を全てかき消す。最強の行動。
見ての通り、物理、ブレス(炎・吹雪)、呪文と攻撃手段が豊富で、状態異常まで完備しています。 特に脅威なのが「いてつく波動」。 15ターン以内という短期決戦を目指す上で、戦いのドラム(バイキルト)やスクルト、フバーハといったバフを消されるのは致命的です。
しかし、しんりゅうには大きな弱点があります。 それは**「眠り(ラリホー)」が高確率で効いてしまう**ことです。 この弱点を突けるかどうかが、15ターン以内攻略の最大の鍵となります。
なぜ15ターン以内を目指すのか?(報酬について)
しんりゅうに挑戦する最大の目的は、撃破後に叶えてもらえる「願い事」という形の報酬です。 そして、この報酬のラインナップは、撃破したターン数によって変動します。
- 初回撃破(35ターン以内)
- 2回目撃破(25ターン以内)
- 3回目以降(15ターン以内)
ターン数が短くなるほど、より豪華な報酬が提示されます。 特に、3回目以降の「15ターン以内」を達成すると、全ての報酬ラインナップから自由に選べるようになります(SFC版基準)。 つまり、最強の報酬を何度も手に入れるためには、15ターン以内での安定撃破が必須となるのです。
しんりゅう15ターン以内攻略の報酬(願い事)
しんりゅうを倒すモチベーションとなる「願い事」。 HD-2D版でも同様の報酬が期待されます。 ここでは、予想される報酬ラインナップと、ゲーム評論家としての目線で見たおすすめ優先度を解説します。
報酬一覧とターン数条件
前述の通り、撃破ターンによって願い事の内容が変わります。 15ターン以内を達成すれば、以下の全ての選択肢から選べるようになると想定されます。
| 願い事の選択肢 | 得られる報酬 |
|---|---|
| 強い武器がほしい | ルビスの剣(攻撃力206、道具使用でギガデイン) |
| 新しいふくびき屋で遊びたい | ゼニスの城(謎の塔)に新たな福引所が追加 |
| 武の巻物がほしい | 「会心必中」の巻物(特技:かいしんひっちゅう) |
| 魔の巻物がほしい | 「魔力かくせい」の巻物(特技:まりょくかくせい) |
| ギャルの巻物がほしい | 「ぱふぱふ改」の巻物(特技:ぱふぱふかい) |
※「巻物」はHD-2D版の新システムで、キャラクターに特技を習得させられるアイテムです。
願い事のおすすめ優先度【第1位:強い武器がほしい】
報酬:ルビスの剣
最優先で確保すべき報酬は、間違いなく「ルビスの剣」です。 攻撃力は206と、『ドラクエ3』の「おうじゃのけん」をも凌駕します(ロトの竜剣よりは低い)。 しかし、この剣の真価は道具使用時の「ギガデイン」効果にあります。
ローレシアの王子は呪文を使えませんが、この剣を持てばギガデインを連発できます。 ……と言いたいところですが、15ターン攻略においてローレシアの王子はメインアタッカーであり、ギガデインを使っている暇はありません。
ではなぜ優先度1位なのか? それは、ローレシアの王子以外のキャラ、例えばサマルトリアの王子やサマル王女に持たせることで、サブウェポン兼ギガデイン砲台として機能するからです。 特にサマルトリアの王子に持たせると、攻撃も呪文もこなせる万能キャラが誕生します。 しかし、今回の15ターン攻略法では、メインアタッカーであるローレシアの王子に「ロトの竜剣」以外の最強武器を持たせる、という意味合いが強くなります。
「ロトの竜剣」は、後述する戦術でサマル王女が道具使用(デバフ)するために必須となります。 そのため、ローレシアの王子には最強クラスの武器が別途必要となり、その筆頭がこの「ルビスの剣」なのです。 (もし「バスタードソード」など、他の強力な武器を先に入手している場合は、後回しでも構いません)
願い事のおすすめ優先度【第2位:新しいふくびき屋】
報酬:ゼニスの城に「はぐれメタル装備」が景品の福引所が追加
次におすすめなのが、新しい福引所の解放です。 この福引所では、景品として「はぐれメタル」系の装備が手に入ります。
▼新・福引所の主な景品(推定)
| 等級 | 景品 |
|---|---|
| 特賞 | はぐれメタルの剣(攻撃力154、メタル系に確定ダメージ) |
| 1等 | はぐれメタルのよろい(守備力136、全属性ダメージ軽減) |
| 2等 | はぐれメタルヘルム(守備力92) |
| 3等 | はぐれメタルの盾(守備力108、全属性ダメージ軽減) |
これら「はぐれメタル装備」は、最強クラスの耐性と守備力を誇ります。 特に「よろい」と「盾」の全属性軽減は、しんりゅうのブレスや呪文対策として非常に強力です。 しんりゅう周回を安定させるためにも、早期に解放し、パーティ全員分の装備を揃えたいところです。 福引には大量の「ふくびきけん」が必要になるため、ザコ敵からのドロップなどで集めておく必要があります。
願い事のおすすめ優先度【第3位:巻物各種】
報酬:「会心必中」「魔力かくせい」「ぱふぱふ改」の巻物
巻物は、HD-2D版の攻略を大きく変える新要素です。
- 武の巻物(会心必中): メタル系モンスターとの戦闘で真価を発揮します。メタル狩りによるレベル上げ効率が劇的に向上するため、複数入手する価値が非常に高いです。ローレシアの王子に覚えさせれば、メタルキングすら確実に仕留められます。
- 魔の巻物(魔力かくせい): サマルトリアの王子やムーンブルクの王女の呪文ダメージを飛躍的に高めます。しんりゅう戦でサマルトリアの王子がギガデインを撃つ余裕が生まれれば強力ですが、基本的には補助に徹することが多いため、優先度はやや下がります。
- ギャルの巻物(ぱふぱふ改): 敵1体を確率で1ターン休みにする、いわゆる「遊び」の特技です。コレクション要素以上の意味は薄いでしょう。
しんりゅう周回を重ね、武器と福引所を確保した後は、「武の巻物」を複数入手してレベル上げに備えるのが定石となります。
しんりゅう15ターン以内攻略:万全の準備
ここからは、しんりゅう15ターン以内撃破を達成するための具体的な準備について、私の経験に基づき徹底的に解説します。 戦略の9割は準備で決まると言っても過言ではありません。
推奨レベルとステータスの目安
15ターン以内という短期決戦では、火力と耐久力の両方が求められます。
- 推奨レベル: 最低でもLv60以上。理想はLv70〜80です。
- HP: 全員が500以上あると安定します。特にローレシアの王子は600以上欲しいところです。
- MP: ムーンブルクの王女はラリホーとルカニを連発するため、MPが枯渇しがちです。最低でも300以上、できれば「ふしぎなぼうし」などで補強したいです。
- すばやさ: しんりゅう(素早さ推定200前後)より先に動けるかが重要です。「ほしふるうでわ」などで調整し、最低でもムーンブルクの王女(ラリホー役)はしんりゅうより先に動けるようにしたいです。
ローレシアの王子:最適装備と必須特技
パーティの絶対的エースであり、ダメージソースの全てを担います。
- 役割: メインアタッカー(超絶技「竜王斬り」担当)
- 最適装備:
- 武器: ルビスの剣(しんりゅう報酬) or バスタードソード(攻撃力200)
- 鎧: ロトのよろい(属性耐性) or はぐれメタルのよろい(最強守備・耐性)
- 盾: ロトのたて(属性耐性) or はぐれメタルの盾(最強守備・耐性)
- 兜: ロトのかぶと or はぐれメタルヘルム
- 装飾品: はやてのリング / ほしふるうでわ(素早さ調整)、ごうけつのうでわ(火力UP)、まよけのすず(砂けむり対策)
- 必須特技(巻物):
- 精神統一(せいしんとういつ): 超絶技の発動条件を満たすために必須。メダル王に「ちいさなメダル」40枚と交換で巻物を入手できます。
- ビーストモード: 自身の攻撃力と素早さを大幅に上げ、さらに2回攻撃(通常攻撃と合わせて3回攻撃)が可能になる超強力なバフ。これがないと15ターン以内は不可能です。海底神殿の宝箱(要:さいごのカギ)から巻物を入手できます。
- ドラゴン斬り: ローレシアの王子がレベルで習得する特技。これを「精神統一」または「HP50%以下」の状態で使用すると、超絶技**「竜王斬り」**に変化します。しんりゅうはドラゴン系のため、特攻が乗ります。
サマルトリアの王子:最適装備と必須特技・道具
回復、補助、そしてバフアイテムの使用を担当する、パーティの司令塔です。
- 役割: 回復(ベホマズン)、補助(魔力の風)、バフ(戦いのドラム)
- 最適装備:
- 武器: ルビスの剣(道具使用ギガデイン) or いかずちのつえ(道具使用ベギラマ)
- 鎧: みずのはごろも(属性耐性) or はぐれメタルのよろい
- 盾: ちからのたて(道具使用ベホイミ) or はぐれメタルの盾
- 兜: ふしぎなぼうし(消費MP減) or はぐれメタルヘルム
- 装飾品: ほしふるうでわ(行動順調整)
- 必須特技(巻物):
- ベホマズン: 最優先で習得。
- 魔力の風:(サマル王女が習得しても良い)味方1人のMPを回復する特技。ムーンブルクの王女のMP切れ対策に。
- ギガデイン:(魔力かくせいとセットで)余裕があれば。
- 必須道具:
- 戦いのドラム: 味方全体の攻撃力を2倍にする(バイキルト)最強の道具。これがないと竜王斬りのダメージが足りません。 満月の塔などに出現する「ばくだんいわ」が低確率でドロップします。HD-2D版では「盗っと切り」(サマル王女が習得)で盗むのが効率的ですが、ドロップ率は体感2%程度と非常に低く、根気が必要です。最低1つ、できれば複数個欲しいアイテムです。
ムーンブルクの王女:最適装備と必須特技
しんりゅうを眠らせ続け、守備力を下げる、攻略の最重要人物(キーパーソン)です。
- 役割: 妨害(ラリホー、ルカニ)
- 最適装備:
- 武器: やまびこのぼうし(呪文2回発動)を装備するため、武器は実質装備不可。強いて言えば「まどうしのつえ」などMP補強系。
- 鎧: みずのはごろも(属性耐性) or あぶないみずぎ(最強守備)
- 盾: ふしぎなボレロ(消費MP減) or はぐれメタルの盾
- 兜: やまびこのぼうし(必須)
- 装飾品: ほしふるうでわ(しんりゅうより先に動くため必須)
- 必須特技(巻物):
- ラリホー: 必須。
- ルカニ: 必須。
- 最重要装備「やまびこのぼうし」: 装備すると、一度の詠唱で呪文が2回発動します。 これにより、「ラリホー」の成功判定が2回行われ、しんりゅうを眠らせる確率が劇的に上がります。 「ルカニ」も2回判定になるため、ほぼ確実に守備力を下げられます。 入手場所は、ルプガナの町の北にある「トレジャーハウス」(要:さいごのカギ)の宝箱です。
サマル王女(サマルトリアの王女・妹)
※HD-2D版では、サマルトリアの王子の代わりに妹を連れて行ける選択肢が生まれる可能性があります(原作にはいませんが、『3』のリメイクでの新要素から推測)。 もし彼女が「おうえん」などの特技を使える場合、パーティ編成の幅が広がります。 ここでは、原作通り「サマルトリアの王子」がパーティにいる前提で進めますが、もし妹が「応援」(次の行動者のダメージUP)を使えるなら、サマルトリアの王子と入れ替える戦術も考えられます。
(情報ソース②の動画ではサマル王女(妹)が登場しているため、彼女がパーティインする前提で追記します)
サマル王女(妹)を起用する場合
- 役割: デバフ(ロトの竜剣)、バフ(応援)
- 最適装備:
- 武器: ロトのりゅうけん(必須)
- 鎧: ひかりのよろい or はぐれメタルのよろい
- 盾: はぐれメタルの盾
- 兜: はぐれメタルヘルム
- 装飾品: ほしふるうでわ(行動順調整)
- 必須特技(巻物):
- 応援(おうえん): 次の行動者の与ダメージを増加させる特技。ローレシアの王子の「竜王斬り」直前に使用することで、火力を底上げします。 巻物はテパの村の、鍵がかかった民家の本棚にあります。
- 必須道具「ロトのりゅうけん」: 装備としてではなく、「道具として使用」します。 道具使用効果は「敵1体にダメージを与えつつ、被ダメージが増加するデバフを付与する」というものです。 これにより、竜王斬りのダメージがさらに増加します。 入手はストーリークリア後、光の玉を求めて竜王の城へ行き、竜王(『1』の竜王のひ孫)を倒すことで入手できます。
パーティの並び順とそれぞれの役割
以上の準備を踏まえ、パーティの役割分担を整理します。
- ローレシアの王子: アタッカー(竜王斬り)
- サマルトリアの王子: バフ(戦いのドラム)、回復(ベホマズン)、MP回復(魔力の風)
- サマル王女(妹): デバフ(ロトの竜剣)、バフ(応援)
- ムーンブルクの王女: 妨害(ラリホー、ルカニ)
この4人の連携が、15ターン撃破の鍵となります。
しんりゅう15ターン以内攻略:戦闘の流れを徹底解説
準備が整ったら、いよいよ実戦です。 しんりゅうのHP約22,800を15ターンで削り切るには、1ターンあたり平均1,520ダメージが必要です。 しかし、我々の戦略は「竜王斬り」による瞬間火力で一気に削り切る短期決戦です。
基本戦術:ラリホー戦法と超絶技の活用
基本戦術は「しんりゅうを眠らせている間に、ローレシアの王子が最大火力の『竜王斬り』を叩き込む」です。 しんりゅうが眠ってさえいれば、「いてつく波動」を使われる心配がなく、安全にバフ・デバフを整えることができます。
▼理想的なダメージ計算
- ローレシアの王子(ビーストモード+精神統一)
- しんりゅう(ルカニ2段階+ロトの竜剣デバフ)
- サマルトリア(戦いのドラム)
- サマル王女(応援)
この条件が揃った「竜王斬り」(2回攻撃)は、1発あたり約5,000〜5,500ダメージを叩き出します。 2発合計で1ターンに10,000〜11,000ダメージ。 これを2回(2ターン)決めれば、しんりゅうのHPはほぼ尽きます。 準備ターンを含めても、5〜8ターン程度での撃破が可能です。
序盤(1〜3ターン目):バフ・デバフと睡眠
戦闘開始直後は、しんりゅうを眠らせつつ、竜王斬りの準備を整える最も重要なフェーズです。 行動順が非常に重要になります。
【1ターン目】
- ムーンブルク(最速): ラリホー(やまびこ効果で2回判定)
- ここで眠らせることが最重要。眠らない場合はリセットも視野。
- サマルトリア: 戦いのドラム(全員にバイキルト)
- サマル王女: ロトの竜剣(道具使用でデバフ)
- ローレシア: 精神統一(超絶技の準備)
【2ターン目】
- ムーンブルク: ルカニ(やまびこ効果で2回判定)
- ほぼ確実に2段階ダウンが入ります。
- サマルトリア: (HPが減っていればベホマズン、やることがなければ魔力の風でムーンブルクのMP回復 or 攻撃)
- サマル王女: (やることがなければ応援 or 攻撃)
- ローレシア: ビーストモード(自己バフ)
【3ターン目】
- ムーンブルク: ラリホー(睡眠ターンが切れる頃なので、上書き)
- サマルトリア: (状況に応じて)戦いのドラム(効果が切れていれば) or ベホマズン
- サマル王女: 応援(ローレシアの王子へ)
- ローレシア: 竜王斬り(ドラゴン斬りを選択)
- ここで1万ダメージを狙います。
中盤(4〜7ターン目):竜王斬りでの猛攻
1回目の竜王斬りが決まれば、しんりゅうのHPは残り半分(約1万〜1万2千)です。 精神統一とビーストモードの効果が切れていなければ、畳み掛けます。
【4ターン目(精神統一が切れている場合)】
- ムーンブルク: ラリホー(睡眠維持)
- サマルトリア: (回復 or 魔力の風)
- サマル王女: (デバフが切れていればロトの竜剣、切れてなければ応援)
- ローレシア: 精神統一(再度の準備)
【5ターン目(準備完了)】
- ムーンブルク: ラリホー(睡眠維持)
- サマルトリア: (回復 or ドラム更新)
- サマル王女: 応援
- ローレシア: 竜王斬り
- ここでとどめを刺すのが理想です。
もしビーストモードの効果(通常3〜5ターン)が切れてしまった場合は、火力が落ちます。 その場合は、ビーストモード(2回攻撃)+ドラゴン斬り(超絶ではない)で削ります。 それでも1ターン4,000〜5,000程度のダメージは期待できます。
いてつく波動後の立て直し方
この戦術の最大の敵は、「ムーンブルクのラリホーが失敗し、しんりゅうに行動され、なおかつ『いてつく波動』を使われること」です。
▼波動を使われた場合の優先順位
- ムーンブルクのラリホー: 何よりもまず、しんりゅうを眠らせることを最優先します。バフの掛け直し中に動かれると壊滅します。
- サマルトリアの戦いのドラム: 火力の要であるバイキルトを即座にかけ直します。
- サマル王女のロトの竜剣: デバフを入れ直します。
- ムーンブルクのルカニ: 守備力を下げ直します。
- ローレシアの精神統一・ビーストモード: バフ・デバフが整ってから、再度準備に入ります。
波動を使われると、最低でも2〜3ターンは準備に費やすことになり、15ターン以内が厳しくなります。 いかにラリホーを切らさないかが勝負です。
運要素とリトライのポイント(眠らない場合など)
この戦術は強力ですが、いくつかの運要素を含んでいます。
- ラリホーの成功率: やまびこのぼうしで2回判定しても、稀に2回とも失敗することがあります。1ターン目、または波動後に眠らせられない場合は、リセット(全滅してやり直す)を選択する方が早いです。
- ビーストモードの持続ターン: 持続ターンが短い(3ターンなど)と、竜王斬りを1回撃つ前に切れてしまうこともあります。
- 精神統一の持続ターン: こちらも同様です。
- 敵の行動: 眠らせる前に「のしかかり」や「かがやくいき」が集中すると、パーティが半壊します。
15ターン以内を狙う場合、1〜2ターン目のムーンブルクのラリホーが成功しなかった時点でリトライするのが最も効率的です。
さらに深掘り!しんりゅう攻略Q&A
最後に、この攻略法に関して読者の皆さんからよく寄せられる、さらに細かい質問についてお答えしていきます。
Q1. レベル上げはどこで行うのが効率的?
A1. しんりゅうに挑む前のレベル上げ、あるいは「武の巻物」を手に入れた後のレベル上げは、やはり「はぐれメタル」を狩るのが最速です。 HD-2D版でも、ロンダルキアへの洞窟の後半や、謎の塔の低層階に出現すると予想されます。
「武の巻物(会心必中)」を手に入れた後は、ローレシアの王子に覚えさせ、はぐれメタルが出現したら即座に「かいしんひっちゅう」を使いましょう。 これにより、レベル上げのストレスが激減します。
Q2. ビーストモードの巻物、ローレシアの王子以外に使う選択肢は?
A2. ビーストモードの巻物は、海底神殿で手に入る「1個限定」の貴重品です(しんりゅう報酬にもありません)。 これを誰に使うかは非常に悩ましい問題です。
サマルトリアの王子に覚えさせると、超絶技「ぶんしん」が使えるようになります。 しかし、この「ぶんしん」は1ターンしか持続せず、使いどころが非常に難しいです。 (マダンテに乗るかどうかも検証が必要ですが、乗らない可能性が高いです)
HD-2D版の仕様にもよりますが、しんりゅう15ターン以内攻略という目的においては、ローレシアの王子に使い、攻撃回数を増やして「竜王斬り」の火力を最大化するのが最も合理的でしょう。
Q3. 戦いのドラム、本当に必要? ドロップが大変すぎる…
A3. 必須です。 「戦いのドラム」によるバイキルト(攻撃力2倍)があるかないかで、竜王斬りのダメージは文字通り桁が変わります。 15ターン以内を目指すのであれば、攻撃力1.5倍の「たたかいのうた」(サマル王女の特技)などでは火力不足です。
「ばくだんいわ」からのドロップ狙いは苦行ですが、それに見合うだけの価値があります。 サマル王女の「盗っと切り」を覚えさせ、根気よく挑みましょう。 幸い、ばくだんいわは満月の塔の序盤など、アクセスしやすい場所に出現します。
Q4. もっと楽に勝つ方法はないの?
A4. 15ターン以内という「縛り」を無視して、ただ倒すだけであれば、もっと安全な戦い方があります。 ローレシアの王子も「ちからのたて」などで回復役に回し、サマルトリアの王子とムーンブルクの王女が「魔力かくせい」からのギガデインやイオナズンで削る、といった長期戦です。
しかし、しんりゅう戦の醍醐味は、やはり15ターン以内撃破による報酬コンプリートにあります。 今回紹介した「ラリホー+竜王斬り」戦法は、リメイク版で追加された「超絶技」「巻物」「やまびこのぼうし」といった新要素を最大限に活用した、最も効率的かつ爽快な攻略法だと私は考えています。
まとめ
今回は、HD-2D版『ドラゴンクエスト2』における最強の隠しボス「しんりゅう」を、15ターン以内に撃破するための徹底攻略レビューをお届けしました。
オリジナル版の理不尽なほどの難易度を知る者として、リメイク版で追加された超絶技「竜王斬り」によって、あのしんりゅうを1ターンで1万ダメージ以上削る光景は、まさにカタルシスの一言です。
攻略の鍵は、以下の4点に集約されます。
- 徹底した準備: 「やまびこのぼうし」「戦いのドラム」「ロトの竜剣」、そして「精神統一」「ビーストモード」の巻物。これら全てを揃える。
- 役割分担の徹底: ムーンブルクの「ラリホー」を絶対に切らさない。
- バフ・デバフの重複: ドラム、ロトの竜剣、ルカニ、応援、ビーストモード。全てを重ねて火力を最大化する。
- リトライの決断: 1ターン目に眠らせられなければ、迷わずリセットする。
準備には多大な時間がかかりますが、全ての準備が整い、戦略が完璧にハマった瞬間の爽快感は格別です。 『ドラクエ1&2』リメイクが発売された暁には、ぜひこのレビューを参考に、最強のボス「しんりゅう」の15ターン撃破に挑戦してみてください。







