ゲーム評論家の桐谷シンジです。 今回も多く寄せられてる質問にお答えしていきます。
この記事を読んでいる方は、HD-2D版「ドラゴンクエストI&II」の『ドラクエ1』を進める中で、「中盤以降、装備を整えたいのにお金が足りない」「効率よくゴールドを稼げる場所はどこか」といった点が気になっていると思います。 特に今作は、美しいHD-2Dグラフィックに見とれていると、意外とモンスターが強く、しっかりとした装備が要求されますからね。
この記事を読み終える頃には、ドラクエ1リメイクにおける中盤以降の効率的な金策(ゴールド稼ぎ)の具体的な場所と方法、そのために必要な準備についての疑問が解決しているはずです。
- 中盤以降の金策の重要性と必須準備
- ゴールド稼ぎ最有力候補地「旅人の宿屋」周辺
- 金策効率を爆上げする「なりきんベスト」の効果
- 金策とレベル上げを両立させる応用テクニック
それでは解説していきます。
ドラクエ1リメイクにおける金策の重要性と中盤以降の必要性
まずは、HD-2D版『ドラゴンクエスト1』において、なぜ「金策(ゴールド稼ぎ)」が重要になるのか、そしてなぜ特に「中盤以降」にそれが求められるのかについて、詳しく解説していきましょう。
なぜドラクエ1でゴールド稼ぎが必要なのか?
『ドラゴンクエスト1』は、後のシリーズ作品と比較して、非常にシンプルなRPGです。 仲間はおらず、勇者一人旅。 それゆえに、プレイヤーの強さは「レベル」と「装備」に直結します。 そして、その「装備」を整えるためには、当然ながら大量の「ゴールド」が必要になるのです。
ファミコン(FC)版のオリジナルが発売された当時、このゴールドの「重み」は非常に大きいものでした。 例えば、ラダトームの城下町で最初に買える「どうのつるぎ」ですら180G。 序盤の敵スライムが1~2Gしか落とさないことを考えると、その大変さがわかるでしょう。
HD-2Dリメイク版においても、この「装備を整えるためにゴールドを稼ぐ」というRPGの根源的なサイクルは健在です。 むしろ、美しいグラフィックで描かれる強力なモンスターたちと渡り合うためには、オリジナル版以上に各段階で最強の装備を揃えておきたい、という欲求に駆られるプレイヤーも多いのではないでしょうか。
中盤以降に特に金策が求められる理由
ドラクエ1のゴールド稼ぎは、序盤・中盤・終盤でそれぞれ目的が変わってきます。
序盤は、まず「どうのつるぎ」「かわのふく」といった基本的な装備を揃えるための金策です。 これはラダトーム周辺のスライムやドラキーを地道に倒すしかありません。
しかし、物語が「中盤」——ガライの町や岩山の洞窟、リムルダール大陸に足を踏み入れる頃になると、状況は一変します。 敵が強くなるのはもちろんですが、それ以上に「店売りの装備品が一気に高額になる」のです。
恐ろしく高額な中盤以降の装備たち
オリジナル版の価格を参考に見てみましょう(HD-2D版でも価格設定は近いと予想されます)。
| 町 | 武器 | 価格(G) | 防具 | 価格(G) |
|---|---|---|---|---|
| ガライ | てつのオノ | 650 | くさりかたびら | 480 |
| てつのたて | 800 | |||
| リムルダール | はがねのつるぎ | 1,500 | はがねのよろい | 3,000 |
| まほうのよろい | 7,700 | |||
| メルキド | ほのおのつるぎ | 9,800 | みかがみのたて | 14,800 |
ご覧の通り、リムルダールあたりから装備の価格が跳ね上がります。 特に「まほうのよろい」(7,700G)は、呪文ダメージを軽減する非常に優秀な防具であり、中盤の攻略を安定させるためにはぜひとも欲しい一品です。 さらに終盤の町メルキドに至っては、「みかがみのたて」が14,800G。 これらは、ストーリーを普通に進めているだけでは、まず間違いなくゴールドが不足します。
この「中盤の壁」「終盤の壁」をスムーズに乗り越え、冒険を快適に進めるために、効率的な金策ポイントを知っているかどうかが非常に重要になるのです。
HD-2Dリメイク版での金策難易度は?
HD-2Dリメイク版では、グラフィックの向上だけでなく、様々なシステムが現代風に遊びやすく調整されています。 例えば、移動速度の向上や、オートセーブ機能、そして後述する「楽チンプレイ」モードなどです。
これにより、オリジナル版と比べて「金策のテンポ」は格段に良くなっていると筆者は感じています。 しかし、根本的に必要なゴールド量が変わったわけではありません。 むしろ、テンポが良い分、ストーリーがサクサク進みすぎてしまい、レベルや装備が追いつかないまま強力なボス(例:ゴーレム)に挑んでしまう、という事態も考えられます。
だからこそ、HD-2Dリメイク版においても、「ここで稼ぐ」という意識的な金策タイムを設けることが、結果的にスムーズな攻略に繋がるのです。
金策を効率化するメリット
あえて時間を取って金策を行うメリットは、単にお金が貯まるだけではありません。
- 冒険の安定化: 高額な装備を早期に揃えることで、受けるダメージが減り、戦闘が格段に楽になります。 特に一人旅のドラクエ1では、防具の充実は「死」の確率を直接下げることに繋がります。
- 時間短縮: 一見、金策は遠回りに見えます。 しかし、装備が貧弱なまま無理に進み、戦闘で苦戦したり、全滅してゴールドを半分失ったりするリスクを考えれば、集中して稼いで一気に装備を強化する方が、トータルのプレイ時間は短縮されます。
- レベル上げとの両立: 本レビューで紹介する金策場所は、中盤以降のレベル上げ(経験値稼ぎ)としても、ある程度機能します。 お金と経験値、両方を効率よく稼げるポイントを知ることが重要です。
本レビューで紹介する金策の前提レベル
今回紹介する金策は、主に「中盤以降」を想定しています。 具体的には、以下の条件を満たしていると、より効率的に行えるでしょう。
- レベル:10~15程度以上(リムルダール大陸に渡れる程度)
- 呪文:ベギラマ(レベル10)、ルーラ(レベル13)を習得済み
- 装備:ガライやリムルダール(序盤)で買える程度の武具
特に「ルーラ」は、拠点(ラダトーム)への即時帰還とセーブ&回復に必須です。 まだ覚えていない場合は、先にレベルを上げておくことを推奨します。
【準備編】ドラクエ1リメイクの金策効率を劇的に上げる必須アイテム
さて、具体的な金策場所を紹介する前に、効率を何倍にも引き上げる「必須準備」について解説します。 これをやるとやらないとでは、時間効率が全く変わってきますので、必ず実行してください。 準備するものは、装備品の「なりきんベスト」と、特技(巻物)の「口笛」の2点です。
ゴールド獲得量を増やす「なりきんベスト」の入手方法と効果
今回の金策レビューにおいて、最も重要なキーアイテムがこの「なりきんベスト」です。 これはHD-2Dリメイク版で追加された要素(※情報ソース①からの推測)と思われ、装備していると「戦闘勝利時の獲得ゴールドが増える」という、まさに金策のための装備です。
入手場所
「なりきんベスト」は、意外と早い段階で入手可能です。
- 「ガライの町」へ行きます。
- 町の北側(FC版では西側)にある「船着き場」を探します。
- 船着き場の近くに商人がおり、その周辺に「宝箱」が設置されています。
- この宝箱を開けることで、「なりきんベスト」が入手できます。
ガライの町は、ラダトームから北西に進み、橋を渡ってすぐです。 レベル5~7程度でも到達可能なので、ストーリー中盤を待たずとも、序盤のうちに入手しておくことを強く推奨します。
「なりきんベスト」の具体的な効果検証
情報ソース①では、このベストの効果について「本当大した額なんです。ちょっとした額なんですけれども」と序盤で述べられています。 しかし、実際に中盤の金策モンスターを倒した際、驚くべき効果が発揮されています。
情報ソース①の実践では、金策対象のモンスター(ゴールドマン)2匹を倒したところ、「6567ゴールド」を獲得していました。
もし、オリジナル版(FC版)のゴールドマンの獲得ゴールドが「約200G」程度であったと仮定すると、この数値は異常です。 情報ソース①のプレイヤーも「1匹確か2000ゴールドぐらいなので 50%ぐらい増えてるってこと?」「かなり増えるね」と驚いています。
この「1匹2000G」というのが、HD-2D版のゴールドマンの基本獲得ゴールドである可能性が高いです。 そう仮定して計算してみましょう。
- ゴールドマン(基本): 2,000 G (仮)
- ゴールドマン2匹(基本): 4,000 G (仮)
- 「なりきんベスト」装備時の獲得: 6,567 G
- 増加額: 2,567 G
- 増加率: 約64% (!)
情報ソース①のプレイヤーが「50%ぐらい」と推測していましたが、計算上はそれ以上、約1.5倍~1.6倍になっている可能性があります。 (※あるいは、ゴールドマン1匹の基本が2,000Gではなく、2匹で4,000Gでもなく、別の計算式かもしれませんが、いずれにせよ大幅に増加していることは間違いありません)
序盤の敵(数ゴールド)相手では「しょぼい」と感じた増加額も、獲得ゴールドが2,000G単位になる中盤以降の金策では、絶大な効果を発揮するのです。
守備力に関しては、初期装備の「ぬののふく」や「かわのふく」よりは高い(情報ソース①より)ようなので、中盤の金策中はこれを装備しっぱなしで問題ないでしょう。 (ただし、終盤の竜王の城などに挑む際は、「まほうのよろい」や「ガイアのよろい」など、耐性のある防具に着替えるべきです)
エンカウント率を上げる「口笛」の入手方法
金策の効率を上げるもう一つの必須準備が「口笛」です。 これは、その場で即座にモンスターとエンカウントできる特技(呪文ではない)です。
ドラクエ1は一人旅であり、敵を探して歩き回る時間は純粋な無駄となります。 金策ポイントに到着したら、その場で「口笛」を吹き、即戦闘、倒したらまた「口笛」…このサイクルを繰り返すことで、移動時間をゼロにし、時間効率を極限まで高められます。
入手場所
「口笛」は、「口笛の巻物」というアイテムを使用することで習得できます。
- 「ガライの町」へ行きます。
- ガライの町の北にある「ガライの墓」(ダンジョン)に入ります。
- ダンジョンの「地下1階」へ進みます。
- 地下1階の、情報ソース①によれば「地下1階と書かれてる文字の下りのエリア」に、宝箱が3つ並んでいる場所があります。
- その3つの宝箱のうち、「一番左側」の宝箱に「口笛の巻物」が入っています。
ガライの墓は、たいまつやレミーラ(レベル7)の呪文がないと暗闇ですが、宝箱の場所さえわかっていれば、暗闇のままでも回収は可能です。 「なりきんベスト」と合わせて、ガライに着いた時点で必ず入手しておきましょう。
その他、金策にあると便利なアイテムや呪文
必須の2点に加え、以下の呪文があると金策サイクルがさらにスムーズになります。
- ルーラ(レベル13): MPが切れたり、道具袋がいっぱいになったりした際に、瞬時に拠点(ラダトーム)に戻るために使用します。
- リレミト(レベル12): ダンジョン内で金策やレベル上げを行う場合(本レビューでは非推奨)の脱出用です。
- ベギラマ(レベル10): 後述する金策対象「ゴールドマン」は、そこそこのHPと守備力を持っています。 「てつのオノ」や「はがねのつるぎ」で殴るよりも、ベギラマで一掃する方が早い場合があります。 ただし、ゴールドマンが呪文耐性を持っている可能性もあるため、物理攻撃とどちらが早いかは、ご自身の攻撃力とMPと相談してください。
【実践編】ドラクエ1リメイク中盤以降のおすすめ金策場所
準備は整いましたか? 「なりきんベスト」を装備し、「口笛」を習得したら、いよいよゴールド稼ぎの実践です。 中盤以降、最も効率が良いと筆者が判断した場所は、「ゴールドマン」が出現するポイントです。
最有力候補!「旅人の宿屋」周辺でのゴールドマン狩り
中盤の金策場所として、筆者が最も推奨するのが「旅人の宿屋」周辺です。
場所
- まず、ルーラで「ガライ」の町に飛びます。
- ガライから南下し、橋を渡って「岩山の洞窟」方面へは行かず、そのまま南東へ進みます。
- 毒の沼地地帯の手前に、「旅人の宿屋」(FC版で「雨のほこら」があった場所の近く)があります。
- この「旅人の宿屋」のすぐ近く、特に「宿屋から橋を越えたところの辺り(宿屋側)」(情報ソース①より)がポイントです。
金策の手順
- 「旅人の宿屋」周辺(橋の近く)でセーブを行います(万全を期すなら)。
- 「なりきんベスト」を装備していることを確認します。
- 特技「口笛」を使います。
- モンスターが出現。ここで「ゴールドマン」が出るのを待ちます。
- ゴールドマンが出現したら、全力で倒します。 (情報ソース①では「身を守る」行動も確認されたため、ベギラマや強力な物理攻撃で早めに倒すのが吉でしょう)
- 戦闘終了後、HP/MPを確認し、余裕があれば再び「口笛」を使います。
- MPが尽きたり、HPが危険域になったりしたら、「旅人の宿屋」で回復します。
- このサイクルをひたすら繰り返します。
ゴールドマン狩りの具体的な立ち回りと注意点
ゴールドマンは、その名の通りゴールドを大量に落とすモンスターです。 前述の通り、HD-2D版では1匹あたり約2,000G(基本値)を持っていると推測されます。
「なりきんベスト」装備で2匹倒せば、一度の戦闘で6,500G以上が手に入ります。 これは、メルキドの「ほのおのつるぎ」(9,800G)や「みかがみのたて」(14,800G)を購入する際にも、非常に効率的な稼ぎとなります。
注意点として、ゴールドマンはそこそこタフです。 中途半端な攻撃力だと倒すのにターンがかかる可能性があります。 また、「旅人の宿屋」周辺では、ゴールドマン以外にも「メーダ」「おおさそり」「てつのさそり」などが出現します。 これらは獲得ゴールドが少ないため、いわば「ハズレ」です。 「口笛」でいかに早く「ゴールドマン」のエンカウントを引けるかが、時給効率の鍵となります。
次点候補:「聖なる祠」周辺のゴールドマン狩り
もし「旅人の宿屋」周辺でゴールドマンの出現率が悪いと感じた場合(その日の運や内部的な偏りがあるかもしれません)、次点の候補地もあります。
場所
- ルーラで「リムルダール」の町に飛びます。(未到達の場合は船で南大陸へ渡ります)
- リムルダールから南西に進むと、「聖なる祠」があります。(FC版でカギを売っていた場所)
- この「聖なる祠の上あたり」(情報ソース①より)も、ゴールドマンの出現ポイントとして報告されています。
「旅人の宿屋」周辺と「聖なる祠」周辺の効率比較
情報ソース①のプレイヤーは、当初「聖なる祠」周辺でレベル上げをしながら金策を行っていたものの、後で試した「旅人の宿屋」の方が「出現率多分高めかと思います」と結論付けています。
効率を比較した場合、以下のようになります。
- 旅人の宿屋 周辺
- メリット: 宿屋が目の前にあり、回復サイクルが非常に早い。ゴールドマンの出現率が高い(可能性)。
- デメリット: ゴールドマン以外の敵は経験値・ゴールド共に美味しくない。
- 聖なる祠 周辺
- メリット: ゴールドマン以外にも、中盤のレベル上げに適したモンスター(スターキメラ、しりょうのきし等)が出現する可能性がある。
- デメリット: 回復拠点がリムルダールの町となり、ルーラ(MP消費)か徒歩での往復が必要。ゴールドマンの出現率は宿屋より低い(可能性)。
結論として、純粋な「金策」を目的とするならば、「旅人の宿屋」周辺で口笛を連打するのが最も効率的であると、筆者は強く推奨します。
ゴールドマン以外の金策モンスター候補はいるのか?
ドラクエ1において、ゴールドマン(あるいはオリジナル版の「あくまのきし」)以外で、効率的にゴールドを稼げるモンスターは、実はあまり存在しません。
中盤の他のモンスター(例:スターキメラ、しりょうのきし)は、ゴールドよりも経験値効率の方が良い場合が多いです。 終盤、竜王の城まで行けば「だいまどう」などがそこそこのゴールドを落としますが、その頃にはレベル上げ(はぐれメタル)が主目的となっているでしょう。
したがって、中盤の装備を整えるための「金策」に絞れば、ゴールドマン一択。 そのゴールドマンを「なりきんベスト」で狩る、というのがHD-2D版の最適解となると考えられます。
【応用編】金策とレベル上げを両立させる方法
さて、ゴールドマン狩りで「まほうのよろい」や「ほのおのつるぎ」といった強力な装備を揃えたとしましょう。 冒険は一気に楽になりますが、次に待っているのは「竜王」との最終決戦に向けた「レベル上げ」です。 ここでは、金策で潤った後の、最終的なレベル上げについて解説します。 金策とは少し趣旨が変わりますが、RPG攻略は地続きですからね。
レベル上げの聖地「竜王の城」での狩り
ドラクエ1のレベル上げにおいて、今も昔も「竜王の城」の右に出る場所はありません。 特に終盤、最後の鍵を入手した後に侵入できるエリアが、経験値の宝庫です。
- 場所: 竜王の城(ラダトームから南西の島)
- 主な出現モンスター: キースドラゴン、ダースドラゴン、しにがみのきし、はぐれメタル
この中でも、圧倒的な経験値を持っているのが「はぐれメタル」です。 HD-2D版でもその価値は変わらないでしょう。 (参考:FC版のはぐれメタルの経験値は1,150)
「はぐれメタル」の効率的な倒し方
ご存知の通り、はぐれメタルは守備力が異常に高く、すぐに逃げ出すため、倒すのが非常に困難です。 HD-2D版において、情報ソース①で試行されていた有効な倒し方は以下の通りです。
1. 魔人の斧(会心の一撃狙い)
「魔人の斧」は、攻撃力が非常に高い代わりに、一定確率でミス(会心の一撃 or 通常ミス)になる武器です。 この「会心の一撃」が出れば、はぐれメタルの守備力を貫通して一撃で倒すことができます。
- 入手場所: ラダトーム城内の宝物庫。「さいごのカギ」が必要。
会心の一撃に賭けるロマン砲ですが、ドラクエ1は一人旅。 3や4のように、複数人で魔人の斧を振り回す戦法が取れないのが難点です。
2. はやぶさ切り(特技)
ドラクエ1リメイクでは、呪文やアイテムだけでなく「特技」が追加されています。 「はやぶさ切り」は、1ターンに2回攻撃できる強力な特技です。 (※はやぶさの剣(装備)とは別)
はぐれメタルに1ダメージでも通れば、2回攻撃で2ダメージを与えられます。 確実性はありますが、はぐれメタルのHPが3~4程度ある場合、倒す前に逃げられる可能性も高いです。
3. ギガデイン(呪文)
情報ソース①では、しにがみのきしをギガデインで一掃していました。 はぐれメタルが呪文耐性(特にデイン系)を持っていなければ有効ですが、多くのシリーズでははぐれメタルに呪文は効きにくいため、過度な期待は禁物かもしれません。
HD-2D版の新要素「楽チンプレイ」の活用術
ここで注目したいのが、HD-2Dリメイク版で追加された「楽チンプレイ」モードです。 これは、設定でONにすることで、「HPが半分以下になってもやられることがない」という、非常に強力なサポート機能です。
この機能は、通常プレイでは使いたくないという方もいるでしょう。 しかし、情報ソース①のプレイヤーが言うように「システム上入ってるものなので、ま、使うのはね、全然問題ないと思う」と筆者も考えます。 特に、クリア後のやりこみや、効率をとことん追求するスタイルのプレイヤーにとっては、素晴らしい機能です。
このモードをONにすると、レベル上げが劇的に変化します。
- HPを気にせず「超はやぶさ切り」(おそらくMP消費が多い)を連発できる。
- 後述する「来光一閃突き」のリスクをゼロにできる。
- 全滅の心配がないため、竜王の城にこもり続けられる(MPが続く限り)。
賛否はあるでしょうが、選択肢として提供されている以上、活用するのも一つのプレイスタイルです。
「来光一閃突き」ではぐれメタルを狙う方法
さらにHD-2D版では、特定のアイテム(命の紋章?)と特技(稲妻切り?)を組み合わせることで、特技が「超絶」化し、「来光一閃突き」という技に変化するようです。
詳細は不明な点が多いですが、この「来光一閃突き」は、おそらく「会心の一撃」が出やすい、あるいは確定で出る技なのでしょう。 これこそが、HD-2D版における「はぐれメタル狩り」の最終回答になる可能性があります。
「楽チンプレイ」モードであれば、HPやMPの消費を気にせず、この強力な技を連発してはぐれメタルを狩りまくる…という、オリジナル版では考えられなかった効率的なレベル上げが可能になるかもしれません。
HD-2D版「ドラゴンクエストI&II」の魅力とドラクエ2への期待
今回は「ドラクエ1の金策」という非常にニッチなテーマでレビューしてきましたが、最後に本作「HD-2D版 ドラゴンクエストI&II」そのものの魅力と、続く『ドラクエ2』への期待についても少し触れておきましょう。
HD-2Dで蘇るアレフガルドの世界
なんといっても、本作の最大の魅力は「HD-2D」というグラフィック表現でしょう。 ドット絵の温かみを残しつつ、3DCGによる高低差のあるマップ、光や水の美しいエフェクトが融合しています。
ファミコン版で育った筆者(桐谷)のような世代にとっては、脳内で補完していた「ラダトームの城」や「竜王の城」が、これ以上ない形で具現化されたように感じ、感動もひとしおです。 この美しいアレフガルドを、最強の装備を揃えて闊歩したい、という欲求が、金策へのモチベーションにも繋がります。
遊びやすさの追求と「ロト三部作」への入り口
前述の「楽チンプレイ」や「口笛」の特技化、「なりきんベスト」のようなサポートアイテムの追加など、本作は「ドラクエ1は初めて」というプレイヤーにも非常に親切な設計になっています。
オリジナル版の「ふっかつのじゅもん」や、理不尽な難易度の高さを知る者としては、隔世の感があります。 この遊びやすさによって、ドラクエの原点である「ロト三部作」の物語に、現代のプレイヤーが触れる最高のきっかけとなっているのではないでしょうか。
そして「ドラゴンクエストII」へ
本作は『I&II』のセットです。 『ドラクエ1』でゴールドを稼ぎ、竜王を倒した勇者の物語は、その子孫たちが織りなす『ドラゴンクエストII 悪霊の神々』へと続いていきます。
『ドラクエ2』は、『1』とは比べ物にならない広大なマップ、3人パーティ、船の導入、そしてシリーズ屈指の難易度(特にロンダルキアへの道)で知られています。 あの絶望的な難易度も、「楽チンプレイ」モードやHD-2D版ならではの調整によって、遊びやすくなっていることが期待されます。
『1』で金策の基礎を学んだプレイヤーが、『2』ではどのようにパーティを育て、あの強大な敵「シドー」に挑むのか。 HD-2Dで描かれるロンダルキアの雪原や、ハーゴンの神殿を想像するだけで、今から楽しみでなりません。
『ドラクエ2』は『1』以上にゴールドが必要(3人分の装備!)になるため、もしかしたら『2』にも「なりきんベスト」のような金策サポートアイテムが用意されているかもしれませんね。 それを見つけるのも、リメイク版をプレイする楽しみの一つと言えるでしょう。
まとめ
今回は、HD-2D版『ドラゴンクエスト1』の中盤以降の金策(ゴールド稼ぎ)について、徹底的にレビューしました。
重要なポイントを最後にもう一度まとめます。
- 金策の準備が最重要: ガライで「なりきんベスト」(宝箱)と「口笛の巻物」(ガライの墓)を必ず入手すること。 特に「なりきんベスト」は、獲得ゴールドを1.5倍以上に引き上げる可能性のある必須装備です。
- 金策場所は「旅人の宿屋」周辺: 中盤の金策は「ゴールドマン」一択。 そのゴールドマンが効率的に出現し、かつ回復拠点(宿屋)が目の前にある「旅人の宿屋」周辺(橋の近く)が最適解です。
- 効率化のサイクル: 「口笛」で即エンカウント → ゴールドマンを全力で倒す → 宿屋で回復。 このサイクルを「なりきんベスト」装備で繰り返すことで、中盤以降の高額な装備も短時間で揃えることが可能になります。
- 金策の先にあるもの: ゴールドが貯まり、最強装備が揃ったら、次は「竜王の城」でのレベル上げです。 「楽チンプレイ」モードや「来光一閃突き」といった新要素を活用し、「はぐれメタル」を狩って、万全の態勢で竜王に挑みましょう。
『ドラゴンクエスト1』は、RPGの原点であり、一人で広大な世界を切り開いていく「冒険」そのものを楽しむ作品です。 金策という地道な作業も、HD-2Dリメイク版の手軽さと効率的な方法を知ることで、快適な「強くなる実感」のプロセスとして楽しめるはずです。
このレビューが、あなたのアレフガルドの冒険の一助となれば幸いです。






