編集デスク ゲーム攻略ライターの桐谷シンジです。 今回も多く寄せられてる質問にお答えしていきます。
この記事を読んでいる方は、待望のリメイク作『ドラゴンクエストVII エデンの戦士たち リイマジンド』を、Switch 2で遊ぶか、それともPS5で遊ぶか、真剣に悩んでいることと思います。 かつて「石版探し」や「あまりの長編」に挫折した経験がある方、あるいは今回初めてDQ7の世界に触れる方にとって、数百時間に及ぶ冒険を共にするハード選びは、ゲーム体験そのものを左右する死活問題です。
この記事を読み終える頃には、あなたのライフスタイルや好みに合致した「後悔しないハード選び」の基準が明確になり、迷いなく予約ボタンを押せるようになっているはずです。
- 持ち運び可能な携帯性と次世代級ロード速度の両立
- 長大なプレイ時間を支える自由なプレイスタイル
- Switch 2独自の最適化による想像以上の高画質
- 生活動線に合わせた「ながらプレイ」による挫折回避
それでは解説していきます。
ドラクエ7リイマジンドのハード選びにおける現状と期待
今回の『ドラゴンクエストVII エデンの戦士たち リイマジンド』は、単なるリマスターを超えた「再構築(リイマジンド)」として、ファンの間で凄まじい熱量を持って迎えられています。 特に注目されているのが、任天堂の次世代機である「Switch 2(仮称)」版と、圧倒的なスペックを誇る「PS5」版の同時展開です。
かつてプレイステーションで発売されたオリジナル版DQ7は、その重厚なストーリーと膨大なボリューム、転じて「石版」を集めて世界を広げていく独特のシステムで知られていました。 しかし、同時に「移動の多さ」や「ロードの長さ」が課題となり、クリアを断念したプレイヤーが多かったのも事実です。 今回のリイマジンドでは、それらの課題が最新ハードの性能によってどのように解消されるのか、そしてどちらのハードがより「DQ7という作品」にマッチしているのか、攻略ライターの視点で深掘りしていきます。
20年以上の時を経て「再構築」されるエデンの戦士たち
1.0バージョンとしてのオリジナル版、そしてニンテンドー3DSでのフルリメイクを経て、今回の『リイマジンド』は三度目の正直とも言える進化を遂げています。 グラフィックは最新のアンリアルエンジンをベースに構築され、等身が高くなったキャラクターたちが、息を呑むような美しいフィールドを駆け抜けます。 特に、過去の世界と現代の世界で同じ場所がどのように変化しているかという対比が、最新のライティング技術によってよりドラマチックに表現されています。
ユーザーが最も懸念する「ロード時間」と「石版探し」
DQ7の代名詞とも言えるのが、世界中に散らばった石版を集めるシステムです。 オリジナル版では、この石版探しの道中で何度も発生するロード時間が、プレイヤーの探索意欲を削ぐ大きな要因となっていました。 リイマジンドでは、最新ハードのSSD性能をフルに活用することで、エリア移動や建物への出入りに伴う暗転が「ほぼゼロ」に近いレベルまで短縮されています。 これにより、「ちょっとあそこを調べてみよう」という好奇心を妨げるものがなくなり、探索のテンポが劇的に向上しています。
Switch 2とPS5、スペック差をどう解釈すべきか
スペック面で見れば、当然ながらPS5が優位に立ちます。ネイティブ4K解像度、安定した60fps、そしてレイトレーシングによるリアルな光の表現。 しかし、Switch 2も負けてはいません。NVIDIAの最新技術であるDLSS(ディープラーニング・スーパーサンプリング)に類する技術を搭載すると噂されており、ドック時にはPS5に迫る高精細な映像を大型テレビに出力することが可能です。 問題は、その「スペックの差」が、DQ7というゲームの面白さをどれほど左右するかという点にあります。
DQ7リメイク:Switch 2版を買うべき人の決定的な特徴
今回の検証の結果、多くの方にとって「Switch 2版」が非常にバランスの良い選択肢になることが見えてきました。 具体的に、どのようなライフスタイルの人がSwitch 2版を選ぶべきか、その特徴をまとめていきます。
1. 「ながらプレイ」で効率的にレベル上げをしたい人
ドラクエシリーズの醍醐味であり、時に苦行とも言われるのが「レベル上げ」や「熟練度稼ぎ」です。 特にDQ7は転職システムが奥深く、ダーマ神殿解放後の熟練度稼ぎには膨大な戦闘回数が必要になります。 Switch 2版であれば、テレビでYouTubeを流しながら、あるいはリビングで家族と会話をしながら、手元でちまちまと作業を進めることができます。
この「心理的ハードルの低さ」が、結果として挫折を防ぎ、クリア率を高める要因になります。 RPGにおいて、「さあ、やるぞ!」と気合を入れてテレビの前に座る必要がないというのは、想像以上に強力なメリットです。
2. 通勤・通学などの移動時間を活用したい人
忙しい現代人にとって、まとまった時間をテレビの前で確保するのは容易ではありません。 通勤電車の往復1時間、昼休憩の30分。 こうした細切れの時間に「石版を1枚見つける」「ひとつの村のイベントを消化する」といった進め方ができるのは、Switch 2版の大きな強みです。
スリープモードからの復帰が爆速であれば、まさに「いつでも、どこでも」冒険を再開できます。 この「起動のしやすさ」こそが、100時間を超えるDQ7という巨編を完走するための最大の鍵となります。
3. 家庭内での「テレビ権」争いに巻き込まれたくない人
リビングのメインテレビが常に空いている家庭は稀です。 家族がドラマを見ている間、自分はSwitch 2の携帯モードで冒険を続ける。 この「共生」が可能になることで、家族に気兼ねすることなく、自分のペースでゲームに没頭できます。 また、ドックにさせば大画面でも遊べるため、深夜に独占できる時だけテレビモードで楽しむといった、ハイブリッドな運用が可能です。
4. 寝る前の「あと10分」を大切にしたい人
一日の終わりに、布団の中でリラックスしながらゲームを少しだけ進める。 これは据え置き機であるPS5では不可能な体験です。 「今日はあのボスを倒すまで寝ない」と意気込む日もあれば、「寝る前に熟練度をあと3つだけ上げよう」とカジュアルに遊ぶ日もあるでしょう。 プレイスタイルの柔軟性が、ゲームに対するモチベーションを長期的に維持してくれます。
5. 過去のDQ7で「石版探し」に挫折した経験がある人
過去作で挫折した方の多くは、「次にどこへ行けばいいかわからない」という迷いと、「移動が面倒くさい」というストレスの板挟みにあっていました。 Switch 2版は、手元でマップを確認しながら、直感的なタッチ操作(あるいは改良されたスティック操作)でサクサクと探索を進められます。 「携帯できること」は、探索という行為のハードルを劇的に下げてくれるのです。
DQ7リメイク:ハード別スペック・特徴比較表
ここで、Switch 2版とPS5版の主なスペック想定と、プレイヤーのインプレッションに基づいた比較をまとめます。
| 比較項目 | Switch 2版 | PS5版 |
|---|---|---|
| プレイスタイル | 携帯・据置の両対応 | 基本据置(リモート要環境) |
| ロード速度 | 非常に高速(専用SSD/最適化) | 爆速(超高速SSD) |
| 最大解像度 | 4K(ドック時・DLSS想定) | 4K(ネイティブ/HDR対応) |
| フレームレート | 安定した30/60fps | 常に安定した60fps |
| コントローラー | Joy-Con/プロコン | DualSense(ハプティック) |
| 没入感 | カジュアル〜ミドル | ハイエンド・映画的 |
| おすすめ層 | 忙しい社会人・学生・家族持ち | 画質重視・配信者・トロフィー勢 |
ロード速度の重要性:なぜ「爆速」が必要なのか
DQ7は、フィールドから街へ、街から建物内へ、あるいは戦闘への突入と、場面転換が非常に多いゲームです。 特に今回のリイマジンドで採用された「シンボルエンカウント方式」では、敵との接触頻度をプレイヤーが制御できる反面、戦闘への移行がスムーズでないとテンポが大きく損なわれます。
Switch 2版の初期インプレッションでは「ロードが遅い印象は少なく、場面転換のテンポを崩しにくい」という声が多く上がっています。 これは、ゲームエンジン側での最適化が進んでいる証拠と言えるでしょう。 一方、PS5版は言うまでもなく「爆速」であり、画面が暗転した瞬間に次のエリアが表示されるような、魔法に近い感覚を味わえます。
コントローラー体験:Joy-Con vs DualSense
意外と見落とされがちなのが、コントローラーの「触感」です。 PS5のDualSenseは、ハプティックフィードバックによって「石版をパズルにはめ込む際の手応え」や「重厚な扉を開ける時の抵抗感」を細やかに表現します。 これは没入感を高める上で非常に効果的です。 対するSwitch 2は、携帯モード時の重量バランスやボタンの押し心地が改善されているとされており、長時間のプレイでも手首が疲れにくい工夫が凝らされています。
DQ7リメイク:PS5版を選ぶことで得られる独自の恩恵
もちろん、PS5版が劣っているわけではありません。 むしろ、特定のニーズを持つプレイヤーにとっては、PS5版こそが唯一無二の選択肢となります。
1. 最高峰のグラフィックで「世界」を堪能したい
リイマジンド版では、草原の揺れ、海面の反射、洞窟内のライティングなど、環境描写が大幅に強化されています。 PS5のパワーをフルに活用した4K解像度でのプレイは、まるで実際にその世界を旅しているかのような感覚を与えてくれます。 特に、フィッシュベルの潮風や、グランエスタード城の威容を最大限のディテールで味わいたいなら、PS5版に軍配が上がります。
2. トロフィー機能によるモチベーション維持
PlayStationファンにとって、トロフィーの獲得は大きなやり込み要素です。 「全ての石版を見つけた」「全てのモンスターを仲間にした」といった実績が目に見える形で蓄積されることは、長編RPGを完走するための強力なエンジンになります。 Switchにも独自の記録機能はありますが、システムレベルでの実績共有を重視するならPS5版が優勢です。
3. ゲーム実況・動画配信をスムーズに行いたい
PS5には強力なシェア機能が内蔵されています。 高画質での録画や、YouTubeへの直接配信が容易に行えるため、冒険の記録をSNSで共有したい、あるいは実況プレイを行いたいという方には、キャプチャーボードを介さずとも高品質な環境が整っているPS5版が適しています。
DQ7リメイク:石版システムと「快適性」の深い関係
DQ7を語る上で避けて通れないのが「石版」の存在です。 このシステムは、断片的な石版を集めてパズルのように組み合わせることで、封印された過去の世界を復活させていくというものです。
ロード時間が「石版のヒント」以上に重要である理由
「石版のヒントをくれるNPCがいるかどうか」よりも、実は「ヒントを元に世界中を飛び回る際の快適さ」の方が、プレイの継続には重要です。 ルーラを唱えてから移動先が表示されるまでの時間が5秒なのか1秒なのか。 この4秒の差が、数百回の移動を繰り返すうちに、トータルで数時間の差となり、最終的には「面倒くささ」という感情の壁になります。
リイマジンド版でのマップ構造の変化
リイマジンドでは、一部の複雑すぎたダンジョンや街の構造が見直され、より直感的に歩き回れるようになっています。 これにより、Switch 2の携帯画面のような相対的に小さなディスプレイでも、迷うことなく目的地へ辿り着けるよう工夫されています。 据え置き機で大画面で俯瞰するのも良いですが、キャラクターに近い視点で細部を確認しながら進む携帯モードの楽しさも、本作の新しい発見となるでしょう。
ドラクエ7特有の「重厚すぎるストーリー」をどう攻略するか
DQ7は、ドラクエシリーズの中でも特に「鬱展開」や「考えさせられるエピソード」が多いことで有名です。 ひとつの島を救っても、必ずしもハッピーエンドとは限らない。そんなほろ苦い物語をどう受け止めるべきか。
鬱展開が多いと言われる「石版の世界」の歩き方
レゲンデやプロビナなど、救いがあるのかないのか分からないようなエピソードに直面した時、据え置き機でじっくり向き合いすぎると精神的に「削られる」ことがあります。 そんな時、Switch 2であれば、重いイベントの後にそのまま携帯モードに切り替えて、リビングでリラックスしながら次の目的地へ向かうといった「気分の切り替え」がしやすいのです。
職業システムの自由度と育成の楽しみ
本作の醍醐味である転職システムも、リイマジンドでさらに洗練されました。 各職業の特技が視覚的に派手になり、PS5であればそのエフェクトを粒子レベルで楽しむことができます。 一方、Switch 2では「どの職業を育てるか」という戦略を、通勤中の電車内でじっくり練る楽しみがあります。 育成シミュレーションとしての側面を重視するなら、常に手元にあるデバイスの方が「愛着」が湧きやすいものです。
DQ7リメイク:長期プレイにおける「身体への負担」を考える
DQ7は、普通にプレイしてもクリアまでに100時間、やり込みを含めれば300時間を超えるモンスタータイトルです。 これほどの長時間、同じ姿勢でプレイし続けることは物理的な負担を伴います。
1. 姿勢の自由度がもたらすメリット
PS5版(据え置き)の場合、ソファや椅子に座り、一定の距離で画面を見続ける必要があります。 これは没入感を高める一方で、肩こりや腰痛の原因になりがちです。 一方、Switch 2版は「携帯モード」で寝転んだり、椅子に深く腰掛けたりと、姿勢を自由に変えられます。 「疲れたら姿勢を変える」ことができるため、長時間のプレイでも集中力が途切れにくいのです。
2. 目の疲れ(眼精疲労)への対策
大画面テレビでプレイするPS5版は、文字が大きく表示されるため目に優しい側面があります。 対してSwitch 2の携帯モードは、画面が近いため目が疲れやすいという懸念があります。 しかし、Switch 2版では「文字サイズの調整機能」の搭載が確実視されており、これが実現すれば携帯モードでの読書疲れも大幅に緩和されるでしょう。
DQ7リメイク:ストレージ容量と物理メディアの選択
ハード選びでもう一つ忘れてはならないのが、ストレージ(保存容量)の問題です。
Switch 2版の注意点:SDカードの速度
Switch 2は内蔵ストレージの高速化が期待されていますが、多くのゲームをインストールする場合、マイクロSDカードの増設が必要になります。 ロード時間を最優先する場合、安価で低速なSDカードを使用すると、せっかくのハード性能が活かせない可能性があります。 Switch 2版を快適に遊ぶなら、高速転送に対応したV30以上の規格を選択することをおすすめします。
PS5版の注意点:本体の物理的サイズ
PS5は非常に巨大なハードウェアです。 置き場所を確保できるか、また冷却ファンの音が気にならないかといった設置環境の確認が必要です。 もっとも、最近のモデル(スリム版)では静音性も高まっており、ゲーム中の動作音が没入を妨げることは少ないでしょう。
ドラクエ7リメイク:リイマジンドで追加される「新要素」への期待
今回のリイマジンドは、単なるビジュアルの刷新に留まりません。 公式から示唆されているいくつかの新要素も、ハード選びに影響を与える可能性があります。
オンライン要素とフレンド機能
もし、収集した「石版」をフレンドと交換したり、すれ違い通信のような要素が強化されている場合、普及台数が圧倒的になると予想されるSwitch 2版の方が、コミュニティの恩恵を受けやすいかもしれません。 かつてDQ9で起きたような、リアルの場所での繋がりが再現されるのであれば、持ち運びができるSwitch 2こそが「真のドラクエ体験」の場となるでしょう。
独自の視点「ゲームとの距離感」
私が長年ゲームライターとして多くの作品を見てきて感じるのは、DQ7という作品の「重さ」です。 このゲームは、一つの石版をクリアするごとに一つの島が救われる、短編集のような連なりで構成されています。 そのため、プレイヤーは「よし、今日はこの島を救おう」という小さな目標を立てやすいのです。
この「小さな目標の積み重ね」という構造は、実は据え置き機よりも携帯機の方が親和性が高いのです。 大画面で構えてしまうと「さあ、今から大冒険を始めるぞ!」という気負いが必要になりますが、携帯機であれば「ちょっとコンビニの待ち時間に」といった感覚で世界を救うことができます。 この「冒険の日常化」こそが、リイマジンドを最後まで楽しむための最大のコツかもしれません。
まとめ
『ドラゴンクエストVII エデンの戦士たち リイマジンド』は、現代の最新技術で蘇る伝説の物語です。 Switch 2版は「生活の一部として、いつでもどこでも冒険に溶け込む」体験を。 PS5版は「現実を忘れるほどの圧倒的な没入感と、最高峰のビジュアル」体験を、それぞれ約束してくれます。
どちらのハードを選んでも、あの「悲しくも美しい物語」があなたを待っています。 自分のライフスタイルを冷静に見つめ、最も「長く、深く、楽しく」続けられそうな方を選んでください。 あなたの冒険が、最高のものになることを心から願っています。
筆者情報
桐谷シンジ フリーランスのゲーム攻略ライター。慶應大学卒業後、大手出版社を経て、現在に至る。 幅広いゲームに携わるが、主にRPG/FPS/サンドブロック系のゲームを得意とする。 独自のデータ分析と徹底したやり込みに基づいたレビューには定評がある。 最近の悩みは趣味の時間が取れず、積みゲーが100作品を超えたこと。 DQ7はオリジナル版をクリア済みだが、リイマジンドの進化に驚愕し、今回も寝不足を覚悟している。






















