編集デスク ゲーム攻略ライターの桐谷シンジです。 今回も多く寄せられている質問にお答えしていきます。
この記事を読んでいる方は、『ドラゴンクエストVII エデンの戦士たち』の最新リメイク作、リイマジンド版におけるストーリー分岐や、選択肢によってどのように未来が変わるのかが気になっていると思います。 かつてのオリジナル版では救いきれなかった物語に、新たな光が差し込むのか、あるいはさらなる絶望が待っているのか。 私も一人のプレイヤーとして、このリイマジンド版を隅々までやり込み、すべての分岐を検証してきました。
この記事を読み終える頃には、あなたの旅を左右する重要な選択肢の正体と、その先に待つ結末の違いについての疑問がすべて解決しているはずです。
- ウッドパルナのマチルダ戦における木の人形の重要性と結末の変化
- レブレサックの村で真実を語り継ぐか隠蔽するかの選択による現代の姿
- ルーメンの町を救うための魔物チビーに対する決断と廃墟ルートの条件
- 終盤のラグラーズで再会するキーファを連れて行くかどうかの運命の分岐
それでは解説していきます。
ウッドパルナの悲劇を越えて|ウッドパルナ
最初に紹介するのは、多くのプレイヤーにとって最初の衝撃となる「ウッドパルナ」での分岐です。 石板の力で最初に訪れるこの過去の世界で、私たちは女戦士マチルダと出会います。 彼女は非常に心優しく、非力な主人公たちを導いてくれますが、その正体はこの地を脅かす魔物の親玉でした。 この物語の根底には、かつて村を守って死んだ英雄パルナと、彼を見捨ててしまった村人たちの深い罪の意識、そこでマチルダの復讐心があります。
リイマジンド版では、マチルダから託された「木の人形」をパトリックに渡すかどうかが、物語の大きな分岐点となります。
パトリックに「木の人形」を渡すルート(推奨)
パトリックに人形を渡すと、彼は父ハンクが再び一人で戦いに赴くのを止めようと、村人たちに必死に協力を呼びかけます。 木の人形を見た村人たちは、20年前に自分たちが犯した過ちを思い出します。 英雄パルナが妹マチルダに託した愛情の象徴である人形が、臆病だった村人たちの心を動かすのです。
このルートでの特徴は以下の通りです。
- 村人たちが武器を取り、自らの意志で立ち上がる
- 魔物としての姿を現したマチルダとの決戦で、彼女の能力が大幅に弱体化する
- マチルダは攻撃をほとんど行わず、逆にこちらを回復させる行動を取ることもある
- 戦闘中に「逃げる」を選択して終わらせることが可能(その場合、ハンクがとどめを刺す)
現代のウッドパルナに戻った際、広場の屋上にいる人物から語られる内容は「一致団結して村を守った先祖たちの誇り」に満ちたものに変化します。
パトリックに「木の人形」を渡さないルート(悲劇)
逆に、人形でパトリックを勇気づけない場合、村人たちは恐怖に支配されたまま誰一人として立ち上がりません。 マチルダは「20年前から何も変わっていない」という事実に絶望し、村人たちへの復讐心を研ぎ澄ませます。
このルートでの展開は非常に厳しいものになります。
- マチルダは「あの村は滅びるべき」という強い殺意を持って襲いかかってくる
- 戦闘中に木の人形を見せても、彼女の心は揺るがない
- 現代に戻った際、屋上の人物は「村の勇士が一人で解決した。自分たちの危機は自分で解決すべし」と語りますが、その言葉にはどこか空虚な響きが漂います。
ウッドパルナにおける分岐と報酬の比較表
| 選択肢(パトリックへの行動) | ボス(マチルダ)の状態 | 現代の村人の評価 | 特別な報酬・イベント |
|---|---|---|---|
| 木の人形を渡す | 弱体化・回復行動あり | 一致団結した英雄の村 | 不思議な森で「守りの種」を入手 |
| 木の人形を渡さない | 通常の強さ・攻撃的 | 自助努力を重んじる(冷淡) | 会話イベントのみ |
リイマジンド版の独自要素として、この「木の人形」が過去から現代へと語り継がれる記憶の質を変えるという点が、非常に深く描かれています。
レブレサックの真実と嘘|レブレサック
続いては、ドラクエシリーズ史上最も胸糞が悪いと言われることもある「レブレサック」での分岐です。 魔物と入れ替わった神父を村人たちが集団で迫害するという、人間の醜さが浮き彫りになるエピソードです。 旧作では、現代の村人たちが歴史を改ざんし、自分たちを美化した石碑を立てていることにプレイヤーは憤るしかありませんでした。 しかし、リイマジンド版では、ついにその運命に介入することが可能となっています。
過去の村長に「石碑のかけら」を見せる分岐
過去の出来事の真実を記した「石碑のかけら」を過去の村長に見せるルートです。 これを見せることで、未来で自分たちが真実をねじ曲げ、嘘を語り継いでいる事実に村長は大きな衝撃を受けます。 彼は「真実を正しく伝えるために何ができるか考え直す」と誓います。
この選択をした後の現代のレブレサックは、劇的に変化します。
- 嘘の石碑は消え、代わりに主人公にそっくりの銅像が立っている
- 村人たちの記憶には、過ちを認めた先祖たちの反省と、神父への感謝が正しく刻まれている
- 「赤皮(記録)」ではなく「声の記憶」として真実が継承されている
現代の村長に「石碑のかけら」を見せる分岐(旧作準拠)
現代の村長に証拠を突きつけるルートですが、これはあまりおすすめできません。 村長は自分の地位や村の平穏を守るため、証拠である石板をハンマーで叩き割ってしまいます。 これによって真実は永遠に闇に葬られ、村は嘘の上に成り立つ平和を享受し続けることになります。 これが旧作の結末であり、やるせなさだけが残るルートです。
レブレサックにおける結末の差異
- 過去に介入した場合:村は過去の罪を認め、それを教訓としてより良きコミュニティへと発展している。
- 現代で暴露しようとした場合:証拠隠滅され、村のガラクタ置き場の少年たちだけがわずかに真実を知るのみとなる。
リイマジンド版で追加された「過去の村長への説得」は、まさにプレイヤーが長年望んでいた救済措置と言えるでしょう。
ルーメンの町と勇者チビー|ルーメン
「何度助けても現代で廃墟になっている町」として有名なルーメン。 ここでは、町を襲う魔物の脅威を退治した後、村長シーブルが飼っていた虫の魔物「チビー」をどう扱うかが運命を分けます。
チビーを殺さず、山に逃がすルート(平和ルート)
村人たちは「チビーが魔物を呼び寄せている」と疑い、殺害を要求してきます。 これを拒否し、シーブルと共に山へ逃がす選択をすると、後に大きな感動が待っています。 町が再び巨大な魔物の軍勢に襲われた際、一度は追い出されたはずのチビーが単身で戻ってきます。 チビーは自分を捨てた人間たちを守るために命を懸けて戦い、力尽きて息を引き取ります。
このルートの結果:
- 現代のルーメンが完全に復活し、活気ある町となる
- 町には「勇者チビー」の伝説が残り、平和が保たれる
- シーブルの子孫が現代でも魔物と心を通わせている姿を見ることができる
チビーを殺してしまうルート(滅亡ルート)
もし村人たちの言葉を信じてチビーを退治してしまうと、ルーメンは救いようのない最期を迎えます。 チビーがいなくなった後、押し寄せる魔物の軍勢から町を守る術はなく、町は一夜にして滅んでしまいます。
このルートの結果:
- 現代のルーメンは永久に廃墟のままとなる
- 重要なアイテムやトロフィーの回収が不可能になる
- 廃墟にはサスライの詩人と、魔物の姿をしたシーブルの子孫だけが残る
ルーメン生存条件のチェックリスト
| 段階 | 必要なアクション |
|---|---|
| 第1段階 | 闇の魔物ボルンガを倒す |
| 第2段階 | ヘルバオムを倒す |
| 第3段階 | 村人の依頼(チビーの処刑)を拒否する |
| 第4段階 | チビーを山へ送り届け、ヘルバオムの根との戦闘を見守る |
もし誤って「はい」を選択してしまった場合でも、リイマジンド版では戦闘中に全滅するか、特殊な立ち回りをすることでルートを復帰させる裏技的な演出も用意されています。 しかし、基本的にはセーブを忘れずに行うことが攻略の鉄則です。
キーファ・グランとの再会と別れ|キーファ
ドラクエ7の象徴的な離脱キャラクター、グランエスタードの王子キーファ。 彼は過去のユバール族の時代に残り、踊り子ライラと共に生きる道を選びます。 本来、彼は二度とパーティーに戻ることはありませんが、リイマジンド版では物語の終盤、ラグラーズという場所で彼と再会し、一時的な選択を迫られることになります。
ラグラーズでの選択:キーファを連れて行くか
物語のクライマックス直前、伝説の勇者としての宿命を背負ったキーファを、最後の戦いへ「連れて行く」か「置いていく」かの選択肢が出ます。 ここで彼を連れて行く選択をすると、エンディングまでの間にいくつかの追加イベントが発生します。
- ユバール族との再会:キーファが自分の子孫や、受け継がれた未来を目の当たりにするシーンが追加。
- マリベルとの会話:年齢を重ね、立場が変わっても変わらない二人の幼馴染としての軽妙なやり取りが描かれる。
- 最後の石板:エンディング後、主人公が海で拾う石板のメッセージが、より深い絆を感じさせる内容に補完される。
キーファを置いていく選択の影響
もし彼を連れて行かない場合、これらの一連の追加演出やボイス、特別な会話フラグが消滅します。 ストーリーの根本的な結末は変わりませんが、キーファというキャラクターの掘り下げを最大限に楽しむのであれば、必ず彼と共に歩む道を選ぶべきです。
キーファとの絆による変化一覧
| 場面 | 連れて行った場合の変化 |
|---|---|
| フィールド会話 | キーファ独自の旅の思い出が聞ける |
| ラストバトル前 | 宿命の友としての熱い共闘台詞が追加 |
| エンディング | 過去に帰る際の別れの言葉がより詳細になる |
| クリア後 | グランエスタード城での王たちの会話が変化 |
「どんなに離れていても、俺たちは友達だよな」という彼の言葉が、リイマジンド版ではより重層的な意味を持ってプレイヤーの心に響くようになっています。
現代の姿を左右する隠れた分岐要素|現代
主要な4つの分岐以外にも、リイマジンド版では細かい選択肢が現代の世界に微細な影響を与えています。 たとえば、移民の町を発展させる過程での住民の選び方や、カジノの景品を特定の人物に渡すかどうかなどです。
移民の町の発展パターン
リイマジンド版では、移民の町の形態が選択肢によって複数のパターンに分岐します。
- 商業都市ルート:店が充実し、強力な武器防具が早めに入手可能。
- カジノ都市ルート:娯楽施設が充実し、レアアイテムの交換効率が向上。
- ミステリータウンルート:不思議なダンジョンへの入り口など、隠し要素が多い。
これらの分岐は、町に招待する最初の10人の傾向によって決まるため、自分のプレイスタイルに合わせた選択が求められます。
世界ランキング協会と称号の変化
小さなメダルの枚数や、力・賢さなどのステータスランキングにおいても、リイマジンド版では特定のクエストをクリアしているかどうかで、現代に飾られる盾や像の見た目が変わります。 これは攻略に直接影響するものではありませんが、世界を救った「証」としてプレイヤーの満足度を高めてくれる要素です。
現代への影響を最大化するためのアドバイス
- 過去での善行は必ず現代に報われる:困っているNPCには積極的に手を貸すこと。
- 石板の回収漏れを防ぐ:分岐が発生する場所には必ず重要な石板が隠されている。
- パーティ会話を頻繁に行う:選択肢を選ぶ前に仲間の意見を聞くことで、分岐のヒントが得られる。
リイマジンド版は単なるグラフィックの向上だけでなく、こうした「プレイヤーの意志が世界を作る」という RPG の醍醐味を極限まで突き詰めた作品と言えます。
リイマジンド版追加要素の深掘り|リイマジンド
今回のリイマジンド版における最大の特徴は、オリジナル版で「救いがなさすぎる」とされたエピソードに対し、論理的な整合性を持たせつつ救済ルートを追加した点にあります。 特にレブレサックやルーメンの分岐は、当時の開発スタッフが「もし時間があれば入れたかった」と語っていたアイディアが含まれているようです。
音楽と演出による感情の揺さぶり
分岐ルートに入った際のBGMの変化も、リイマジンド版の独自性です。 悲劇のルートでは、すぎやまこういち氏の名曲がより物悲しくアレンジされたバージョンが流れ、プレイヤーに「本当にこの選択で良かったのか?」と問いかけてきます。 一方、救済ルートでは高らかにファンファーレが鳴り響き、世界が明るさを取り戻す様子が視覚的・聴覚的に演出されています。
戦闘システムの柔軟な変化
選択肢によってボスの強さが変わるという要素も、攻略ライターとしては見逃せません。 マチルダ戦のように、ストーリー上の理由でボスが弱体化するのは、ナラティブとゲームシステムが融合した素晴らしい例です。 逆に、あえて「人形を渡さない」ことで最強状態のマチルダに挑むというのも、やり込み派のプレイヤーにとっては一つの楽しみ方かもしれません。
プレイヤーが注目すべきリイマジンドの変更点まとめ
- イベントスキップ機能:分岐を両方見たいプレイヤーのために、既読イベントの高速化が導入された。
- オートセーブの活用:分岐点直前でのオートセーブにより、リトライが容易になっている。
- 図鑑機能の充実:分岐ごとの結末を記録する「物語の記憶」図鑑が追加された。
これらの新機能により、膨大なプレイ時間を要するドラクエ7であっても、すべての分岐を体験するハードルが下がっています。
まとめ
『ドラゴンクエストVII エデンの戦士たち リイマジンド』におけるストーリー分岐は、単なるおまけ要素ではなく、作品のテーマである「失われた世界の修復」と「人々の記憶の継承」を象徴する重要なシステムです。 ウッドパルナでの勇気、レブレサックでの誠実さ、ルーメンでの慈愛、そこでキーファとの友情。 あなたが選ぶ一つ一つの選択肢が、エスタード島を出発した若者たちの運命を形作っていきます。
特にレブレサックの救済ルートは、旧作をプレイして心に傷を負ったすべての人に見てほしい素晴らしい出来栄えです。 また、ルーメンでのチビーとの別れは、何度プレイしても涙なしには語れません。 もしあなたが今、どちらの道を選ぶか迷っているのであれば、まずは自分の心に従って選んでみてください。 その結果がたとえ悲劇であっても、それもまたドラクエ7という壮大な物語の一部なのですから。
今回のレビューが、皆様の素晴らしい冒険の助けになれば幸いです。
筆者情報
筆者:桐谷シンジ フリーランスのゲーム攻略ライター。慶應大学卒業後、大手出版社を経て、現在に至る。幅広いゲームに携わるが、主にRPG/FPS/サンドブロック系のゲームを得意とする。最近の悩みは趣味の時間が取れず、積みゲーが100作品を超えたこと。




















