編集デスク ゲーム攻略ライターの桐谷シンジです。今回も多く寄せられてる質問にお答えしていきます。
この記事を読んでいる方は、かつて「種泥棒」とまで呼ばれてしまったあの親友、キーファの行く末が気になっていると思います。 「リイマジンド版では大人になったキーファと再会できるのか?」「彼は最後まで一緒に戦ってくれるのか?」 そんな長年のモヤモヤを抱えていることでしょう。
この記事を読み終える頃には、キーファに関する全ての謎が解け、リイマジンド版をプレイしたくてたまらなくなる疑問が解決しているはずです。
- 大人キーファの正式参戦。
- 涙なしでは見られない再会イベント。
- マリベル離脱の完全回避ルート。
- 刷新されたやり込み要素の全貌。
それでは解説していきます。
DQ7リイマジンドにおけるキーファの運命
多くのプレイヤーにとって、ドラゴンクエストVIIという作品は「キーファとの別れの物語」として記憶されていることでしょう。しかし、今回発売された「リイマジンド版」では、その運命が大きく書き換えられています。
結論から申し上げます。大人になったキーファは、仲間になります。
ただし、それは単なるファンサービスのような軽い扱いではありません。物語の根幹に関わる、極めてドラマチックな展開が用意されていました。ここでは、キーファがどのようにして物語に関わり、そして再会するのか、その全貌を解説します。
大人キーファは仲間になるのか?その真相
旧作(PS版/3DS版)において、キーファはユバール族のライラに恋をし、過去の世界に残留することを決意してパーティから永久離脱しました。多くのプレイヤーが育て上げたステータスと共に去っていく彼に、絶望したことでしょう。
しかし、リイマジンド版は違います。物語の終盤、ラスボスであるオルゴデミーラとの最終決戦直前に、その機会は訪れます。
とある条件(後述する「不思議な石板」の入手)を満たすことで、プレイヤーは石板の世界へと足を踏み入れます。そこで待っているのは、かつて少年だった頃の面影を残しつつも、歴戦の戦士へと成長した「大人キーファ」です。
彼は特定のイベント戦闘において、最初はNPCとして参戦。その圧倒的な強さを見せつけた後、**「自分の冒険に決着をつける」**という決意のもと、主人公たちと共にラストバトルへ挑むことを志願します。
つまり、最終決戦において、かつての親友と肩を並べて戦うことができるのです。これは、旧作で感じた「置いていかれた孤独感」を完全に払拭する、最高に熱い展開と言えるでしょう。
涙の再会!ラグラーズ城での出来事
では、具体的にどのようなシチュエーションで再会するのか。その舞台となるのは「ラグラーズ城」です。
現代においては既にマーディラスによって滅ぼされているはずのこの城が、石板の世界には存在しています。プレイヤーは「石板鍛治職人」から託された「不思議な石板」を使い、この世界へ飛び込みます。
| 項目 | 旧作の展開 | リイマジンド版の展開 |
|---|---|---|
| 再会の有無 | なし(石版のメッセージのみ) | あり(直接再会・共闘) |
| キーファの現状 | 伝説の守り手として生涯を終える | 北の荒れ地で囚人として刑を受けている |
| プレイヤーの感情 | 喪失感・置き去り感 | 驚愕・安堵・熱狂 |
北の荒れ地に向かった主人公一行が目にするのは、野ざらしの刑を受けている一人の男。それこそが、大人になったキーファでした。しかし、彼は罪を犯して捕まったのではありません。
実は、ラグラーズ城は影で魔物に支配されており、神の復活を願うユバールの一族が絶滅の危機に瀕していました。キーファはたった一人で城に乗り込み、一族を逃がすための囮となり、自ら犠牲となって捕まっていたのです。
「卑劣な賊」という汚名を着せられながらも、鋭い眼光を失わずに耐え忍ぶその姿。かつてのわんぱくな王子の面影はなく、そこには真の英雄としての風格が漂っていました。
圧倒的な戦闘力!NPCとしての参戦
再会後のイベントバトルでは、まずNPCとして戦闘に参加します。ここでの強さは圧巻の一言です。
少年時代のキーファといえば、高い攻撃力とHPを誇る頼れる前衛でしたが、大人キーファはその特性をさらに尖らせたような性能をしています。
- 攻撃力: 主人公たちのレベルを遥かに凌駕する数値を叩き出す。
- スキル: 旧作では習得しなかった強力な剣技や、守りの特技を使用。
- AI: 非常に賢く、適切なタイミングで攻撃と防御を使い分ける。
魔物の群れを次々と薙ぎ倒していくその姿は、「守り手」として彼が過ごした過酷な時間と、研鑽の日々を物語っています。プレイヤーはこの戦闘を通じて、「ああ、彼は本当に強くなったんだ」と実感することになるでしょう。
そして、城の魔物を討伐し、真実を暴いた後、彼は未来(主人公たちのいる現在)の状況を知ります。そして、自らの血を引く子供たちにユバールの守り手としての使命を託し、主人公と共に「最後の戦い」へ赴くことを願うのです。
ユバール族との別れに隠された真実
キーファとの再会が感動的なのは、その「別れ」が丁寧に描き直されているからです。旧作での別れは唐突感が否めず、一部では「女に走った」と揶揄されることもありました。しかし、リイマジンド版ではそのプロセスが大幅に補完されています。
共闘イベントの追加と深化
物語が大きく動くのは、ユバール族の宴の夜です。旧作でも魔物の襲撃はありましたが、リイマジンド版では戦闘の演出が異なります。
- 旧作: キーファが単独でライラを守る演出。主人公は蚊帳の外。
- 今作: 主人公とキーファの二人で町全体を守る「共闘」が発生。
この変更により、プレイヤーはキーファと共に戦い、民を守るという体験を共有します。「俺たちで守った」という一体感が、後の別れの切なさをより際立たせるのです。
西の森での新規エピソード
決定的な違いは、完全新規で追加された「西の森」でのイベントです。
襲撃直後、魔物に連れ去られた子供を追って森へ入ったライラ。彼女を追って主人公とキーファも駆けつけます。絶体絶命のピンチに二人が間に合い、足を挫いたライラをキーファが支えるシーン。
ここで描かれるのは、単なる恋愛感情だけではありません。ライラの責任感の強さ、それを支えたいと願うキーファの想い、そしてそれを見守る主人公。三人の絆が深く描かれることで、キーファがライラに惹かれていく過程に説得力が生まれています。
ジャンという男の悲劇と救済
ユバール族のストーリーを語る上で外せないのが、ライラの婚約者であるジャンです。旧作では、掟に縛られ、儀式に失敗して逃げ出す「情けない男」という印象が強かったかもしれません。
しかし、リイマジンド版のジャンには過酷な運命が用意されていました。
- 儀式の強行: 掟への嫌悪と焦りから、条件を満たさずに神の復活儀式を強行。
- 魔物化: 天の怒りに触れ、その身が魔物へと変貌してしまう。
- 勇者との対決: 主人公たちとの激闘の末、元の姿に戻る。
自らの過ちにより魔物と化し、それを主人公たちに救われる。この経験を経て、彼は己の弱さと向き合います。一族を去る際、彼はキーファに対し、嫉妬心を吐露した上で「ライラを頼む」と言い残します。
旧作では和解することなく終わった二人の関係ですが、今回は男同士の腹を割った会話が用意されています。これにより、キーファがライラの隣に立つことの「重み」が増しているのです。
「種泥棒」の汚名返上!父への手紙
そして訪れる別れの時。ここでキーファが語る残留の理由は、以前よりも遥かに高潔で、納得のいくものです。
彼は単に「ライラと一緒にいたい」という私情だけで残るわけではありません。魔王の脅威、世界全体の命運、そして神の復活という使命の重さ。それらをユバール族だけに背負わせるわけにはいかないという、**「対局的な視点」**からの決断なのです。
さらに、今作で追加された重要アイテム**「王への手紙」**の存在が大きいです。
旧作では口頭での伝言のみで、父であるバーンズ王への配慮が欠けているように見えました。しかし今回は、直筆の手紙を主人公に託します。そこには以下の内容が記されていました。
- 父への心からの謝罪。
- 王子という地位を捨ててでも成し遂げたい使命への覚悟。
- 育ててくれた感謝。
この手紙があることで、彼は「国を捨てた無責任な王子」から「自らの使命を見つけた一人の男」へと昇華されました。プレイヤーとしても、安心して(寂しくはありますが)彼を送り出すことができるようになったのです。
その他のキャラクター・ストーリーの大改変
キーファだけでなく、他の主要キャラクターやエピソードにも大きな変更が加えられています。これらは全て、物語の深みを増し、プレイヤーのストレスを軽減する方向で調整されています。
ガボとオルフィーの切ない物語
狼少年ガボの加入エピソードであるオルフィーの町。ここでの最大に変化は、「きこり」が登場しないことです。
旧作では、動物と話せる「きこり」を通訳として連れてくることで物語が進みました。しかし、今回はその役割を主人公たちの「夢」や、一時的な人化現象が担います。
- 情報収集: 宿屋で目覚めた朝、一時的に人間の姿に戻った住人たちの会話を聞くことで事情を把握。
- ガボの決意: 旅の扉の前で流れる新規ムービー。言葉を話せないガボが、必死に身振り手振りで「一緒に行きたい」と伝える。
- 白狼との別れ: 幻影の白狼が、旅立つガボの頬をひと舐めする感動的な演出。
通訳というクッションを挟まず、ガボ自身の感情や行動を直接描写することで、彼が「人間として生きる」ことを選ぶ覚悟がよりダイレクトに伝わってきます。
メルビンは最初から最強格
伝説の英雄メルビン。旧作では「復活させたものの、レベルが低くて即戦力にならない」「見た目がおじいちゃんでガッカリ」という評価を受けることもありました。
リイマジンド版では、この評価が一変します。
- 登場演出: 光の中から現れ、鋭い剣技を見せつける専用ムービーが追加。枯れた老人ではなく、歴戦の猛者としての風格が強調されています。
- 初期能力: 加入時点で「戦士」「武闘家」「僧侶」の熟練度を極めています。
つまり、加入した瞬間に上級職である「バトルマスター」や「パラディン」に転職可能なのです。最初から上級職を2つ掛け持ちできるポテンシャルを持った、文字通りの「伝説の英雄」としてパーティに参加してくれます。
マリベル離脱回避!幼き日の約束
個人的に最も驚き、かつ嬉しかった改変がこれです。マリベルが離脱しません。
旧作では、父アミットの病気により、中盤でマリベルがパーティを離脱しました。長期間育てたメイン魔法使いがいなくなることは、戦力ダウンだけでなく、精神的なダメージも大きいものでした。
リイマジンド版では、主人公の母マーレから語られる「10年前の出来事」が運命を変えます。
- 過去: 家出をして船に隠れていた幼いマリベルを、幼い主人公が連れ戻した。
- 約束: アミットからの礼に対し、主人公は「マリベルを自由にしてください」「その時は僕がいつだってマリベルと一緒にいます」と答えた。
このエピソードが明らかになった後、病床のアミットは娘に対し、「親のために我慢するな」と背中を押します。そして主人公には「あの日の約束を忘れないでくれ」と。
この展開により、マリベルは一度も離脱することなく旅を続けることができます。復帰後のレベル差に悩むこともなく、ずっと彼女の毒舌(という名の愛情表現)を聞き続けられるのは、ファンにとって最大の救済と言えるでしょう。
システム面の進化と刷新された要素
ストーリーだけでなく、ゲームシステム面でも現代風に大胆なアレンジが施されています。特に「快適さ」と「やり込み」のバランスが見事です。
ダーマ神殿に行かなくても転職可能
これは革命的です。旧作では転職のたびにダーマ神殿に戻る必要がありましたが、今回は違います。
現代のダーマ神殿にいる大神官ミレーユ(旧作とは異なる若い女性)から「ダーマの水晶」を受け取ることで、いつでもどこでもメニュー画面から転職が可能になります。
さらに、ミレーユの修行(クエストのようなもの)をこなすことで、「職歴の掛け持ち」が可能になるなどの恩恵も。育成の煩わしさが消え、純粋にキャラクタービルドを楽しめるようになりました。
現代コスタール:カジノ消滅と闘技場の新設
衝撃的な変更点として、現代コスタールからカジノが消滅しています。 「石板のためにスロットを回し続ける作業」はもう必要ありません。
その代わりに建設されたのが**「闘技場」**です。
| ランク | 内容 | 報酬 |
|---|---|---|
| ブロンズ杯 | 初級者向けトーナメント | 基礎的な装備・アイテム |
| シルバー杯 | 中級者向け・条件付きバトル | レア素材・中位装備 |
| ゴールド杯 | 上級者向け・高難易度 | 不思議な石板・最強装備の素材 |
運任せのギャンブルではなく、プレイヤーの育成と戦術が試されるコンテンツへと生まれ変わりました。「〇〇ターン以内に勝利せよ」などの条件をクリアすることで報酬がグレードアップする仕組みで、やりごたえは十分です。
エンドコンテンツ:修羅の道と伝説の道
本編クリア後のお楽しみも強化されています。
- 修羅の道: ラスボス以上の強敵が待ち受ける超高難易度ダンジョン。ここをクリアすることで、裏ボスへの道が開かれます。
- 伝説の道(DLC): 歴代ドラクエシリーズの魔王たちと戦えるドリームマッチ。勝利すれば「ロトの剣」などの伝説装備が入手可能。
特に「伝説の道」は、過去作ファンなら感涙必至の演出が盛りだくさん。生半可なパーティでは瞬殺される難易度ですが、それを攻略する過程こそがRPGの醍醐味です。
ラッキーパネルは健在
カジノがなくなったことで心配されるのが「ラッキーパネル」ですが、ご安心ください。ダーマ神殿周辺にある「旅の宿」の井戸の中でひっそりと営業しています。
- 仕様: 1日3回までの回数制限あり(宿屋で宿泊すればリセット)。
- 難易度: 「中級」「上級」「超級」などが存在し、クリアするごとに上の難易度へ挑戦可能。
店主の趣味で細々と続けられているという設定もまた、世界観に深みを与えています。序盤から強力な装備を手に入れるチャンスは残されているので、積極的に活用しましょう。
まとめ
今回は『ドラゴンクエストVII リイマジンド』における、大人キーファの参戦やストーリーの大改変について解説しました。
- 大人キーファは、物語の終盤で真の英雄として再会し、共に戦ってくれる。
- ユバールでの別れは、共闘と手紙によって「納得のいく名シーン」へと昇華された。
- マリベル離脱回避やメルビンの強化など、パーティ編成のストレスが激減。
- 転職システムや闘技場など、遊びやすさとやり込み要素が現代水準に進化。
「種泥棒」という不名誉なミームは、このリイマジンド版によって完全に過去のものとなりました。そこにいるのは、主人公の最高の親友であり、一人の自立した男としてのキーファです。
かつてPS版で彼との別れに心を痛めた人こそ、このリイマジンド版をプレイすべきです。あの時の寂しさが、熱い感動へと変わる瞬間を、ぜひあなたの手で体験してください。
もしプレイ中に「ここも変わっていて感動した!」「この演出が最高だった!」というポイントがあれば、ぜひSNSなどでシェアしてください。この素晴らしいリメイク体験を、多くの冒険者と分かち合いましょう。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
筆者情報
桐谷シンジ フリーランスのゲーム攻略ライター。慶應大学卒業後、大手出版社を経て、現在に至る。幅広いゲームに携わるが、主にRPG/FPS/サンドボックス系のゲームを得意とする。最近の悩みは趣味の時間が取れず、積みゲーが100作品を超えたこと。
























