編集デスク ゲーム攻略ライターの桐谷シンジです。今回も多く寄せられてる質問にお答えしていきます。
この記事を読んでいる方は、ドラクエ7リイマジンド(リメイク版)における「キーファとの再会」や「別れた後の物語」が気になっていると思います。「種泥棒」なんて不名誉なあだ名で呼ばれることもあった彼ですが、実はその後の物語には涙なしでは語れない熱いドラマが隠されているのです。
この記事を読み終える頃には、キーファという男の生き様を深く理解し、彼に対する評価が180度変わり、大人キーファについての疑問が解決しているはずです。
- ラグラズ城での衝撃的な再会イベントの詳細を完全網羅
- ユバール離脱後のキーファが歩んだ20年の人生と家族の物語
- 子孫アイラやかつての仲間たちとの「夢の共闘」会話集
- エンディング分岐と現代に残された「最後の手紙」の全貌
それでは解説していきます。
大人キーファとは?20年の時を超えた再会イベントの全貌
ドラゴンクエストVII エデンの戦士たち。その長い物語の中で、プレイヤーに最も大きな衝撃を与えたのは、やはり「キーファの離脱」でしょう。しかし、リメイク版(リイマジンド等の追加要素を含むシナリオ)では、なんと大人になったキーファと再会できるイベントが存在します。
少年から大人へ、そして一族の守り手へと成長した彼が、どのような経緯で主人公たちと再会するのか。まずはその導入部分である「ラグラズ城」での出来事を詳細に解説していきます。
廃墟と化したラグラズ城での遭遇
物語の舞台は、暗雲立ち込める「ラグラズ城」。 本来であれば活気ある城のはずが、プレイヤーが訪れた時には異様な静けさと、どんよりとした空気に包まれています。
城に入ると、すぐに違和感に気づくはずです。兵士たちの態度はどこか刺々しく、何かを隠しているような雰囲気。 ここで登場するのが、城を騒がせているという「流浪の男」の噂です。
【ラグラズ城の現状まとめ】
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 雰囲気 | 陰鬱で、常に緑色の不気味な炎が灯されている |
| 兵士の証言 | 先日、卑劣な賊の襲撃を受け、王も命を落とした |
| 犯人 | 「血の流浪者」と呼ばれる男が捕らえられ、北の荒れ地で野晒しにされている |
| 警告 | 城壁の緑色の炎は「魔除け」であり、決して消してはならない |
この状況下で、主人公たちは「北の荒れ地」へと向かいます。そこで待っていたのは、磔(はりつけ)にされた一人の屈強な男。 ボロボロの服、伸びた髭、しかしその瞳の力強さは失われていない。
そう、彼こそが成長したキーファ・グランその人だったのです。
「おっさん」と呼ばれた元王子との対話
再会の瞬間、ガボは彼を「おっさん」と呼びます。 少年時代の面影を残しつつも、20年という過酷な歳月を生き抜いた彼の姿に、マリベルやガボは最初、半信半疑の反応を見せます。
【再会時の会話抜粋と考察】
キーファ:「これは夢か幻か…久しぶりだな。マリベル、ガボ。お前も。」 ガボ:「おっさん、もしかしてキーファの兄ちゃんなのか?また会えておいら嬉しいぞ」 マリベル:「ちょっと待ちなさいよ。血の流浪者がキーファなら、あんたがあの城の人たちを襲ったの?」
ここで注目したいのは、キーファの第一声です。「夢か幻か」という言葉から、彼がこの20年間、元の世界の仲間たちのことを片時も忘れていなかったことが伺えます。
そして、マリベルの鋭いツッコミに対し、キーファは言い訳をせず、ただ「信じてくれるなら行動で示せ」と告げます。この潔さこそ、守り手として成長した彼のメンタリティを表しています。
緑の炎に隠された真実とアイロス将軍
キーファの言葉を信じ、主人公たちは城に戻り「緑色の炎」を消します。 兵士たちが「魔除け」だと言っていたその炎こそが、実は彼らの正体を隠す幻影の炎だったのです。
炎が消えた瞬間、城の兵士たちは正体を現します。彼らはすべて魔物でした。 ラグラズ城はすでに魔物に制圧されており、キーファはその事実に気づき、たった一人で戦っていたのです。
【事件の真相】
- キーファの目的:旅の途中で寄ったこの城で、ユバールの一族が捕らえられた。彼らを逃がすために囮となって暴れた。
- アイロス将軍:城を乗っ取っていた魔物のボス。
- 緑の炎:魔物が人間に化けるための結界のようなもの。
誤解が解け、拘束を解かれたキーファと共に、ボス「アイロス将軍」とのバトルが始まります。 かつてレベル20前後で別れた彼が、遥かに高いステータスと強力な剣技を引っ提げて参戦するこの展開は、ドラクエシリーズ屈指の熱い展開と言えるでしょう。
キーファが語る「別れた後の物語」
戦闘が終わり、平和が戻ったラグラズ城(あるいは野営地)で、キーファはぽつりぽつりと「あの日」以降の話を始めます。 プレイヤーが最も知りたい空白の20年。彼は一体どこで、何をして、どんな人生を送ってきたのでしょうか。
ユバール族の守り手としての過酷な日々
別れの際、彼は「ユバールの守り手として生きる」と宣言しました。 その言葉に嘘偽りはなく、彼は一族を守る盾となり、剣となって戦い続けてきたことが語られます。
キーファ:「俺一人だったらアイロスには勝てなかった。お前らみんな、俺を信じてくれてありがとな。」
このセリフには、彼の謙虚さと成長が滲み出ています。 かつての彼は、自分の力を過信し、冒険への好奇心だけで突っ走る傾向がありました。しかし、一族の命を預かる立場になったことで、「個」の強さだけでなく「仲間」や「連携」の重要性を骨身に沁みて理解したのでしょう。
また、彼の体には無数の古傷がある描写(テキスト上の示唆)もあり、平和な旅路ではなかったことが想像できます。魔物の襲撃、食糧難、過酷な自然環境。それら全てからライラと一族を守り抜いてきたのです。
ライラとの結婚と二人の子供
そして、ファンにとって最も感慨深いのが、ライラとのその後です。 キーファは照れくさそうに、しかし誇らしげに語ります。
キーファ:「そういえば言ってなかったな。あの後、俺はライラと結婚できたんだ。」
この一言を聞いた瞬間、目頭が熱くなったプレイヤーも多いはずです。 王子の地位を捨て、家族を捨て、世界を敵に回してでも貫いた愛が、しっかりと実を結んでいたのです。
さらに衝撃の事実が続きます。
キーファ:「子供は二人。息子と娘だ。子供たちももう、お前らとそんなに変わらない年頃でな、強いユバールの戦士に育ってくれた。」
【キーファの家族構成】
| 名前 | 関係 | 詳細 |
|---|---|---|
| キーファ | 本人 | 元グランエスタード王子、現ユバール最強の守り手 |
| ライラ | 妻 | 伝説の踊り手。キーファが全てを捨てて愛した女性 |
| 息子 | 長男 | すでに立派な戦士。父の跡を継いでいると思われる |
| 娘 | 長女 | 恐らく踊り手の素質を持つ。後のアイラへ繋がる血脈 |
彼は、ラグラズ城で囮になる直前、子供たちに「守り手の仕事」を引き継いだと語っています。 つまり、彼は自分の命が終わることを覚悟し、次世代へバトンを渡した上で、最後の戦いに挑んでいたのです。父親としての覚悟が、そこにはありました。
主人公たちへの想いと「後悔」の正体
ここでキーファは、20年間抱え続けてきた「胸のつかえ」を吐露します。
キーファ:「あの日から20年とちょっと…ずっと胸のど真ん中に引っかかってたことがある。それは、自分で始めた冒険を、中途半端に投げ出しちまったことだ。」
彼は決して、ユバールに残ったことを後悔しているわけではありません。「選択」そのものは間違っていなかったと断言しています。 しかし、親友である主人公と共に始めた「魔王を倒す」という冒険を、最後までやり遂げられなかったことへの未練。それが彼の中に小さな棘として残っていたのです。
「世界に危機が迫ってると聞いて、何もせずに見てることなんてできない」
この言葉は、元王子としての責任感というよりは、主人公の「親友」としての魂の叫びでしょう。 彼は父親であり、夫であり、守り手である前に、やはり「冒険者キーファ」だったのです。
夢の共闘!パーティメンバーとの掛け合い徹底分析
ラグラズ城での一件が解決した後、なんとキーファは「気が変わった」と言い、主人公たちのパーティに一時的に加わります。 ここでの仲間会話は、リメイク版における最大のファンサービスと言っても過言ではありません。 各キャラクターとの掛け合いから、彼らの関係性や心情を深く読み解いていきましょう。
マリベル・ガボとの懐かしい会話
まずは、かつての旅の仲間であるマリベルとガボとの会話です。
対マリベル: マリベルは相変わらずのツンデレぶりを発揮します。 「あんたがいなくなってから、こっちは散々苦労してんのよ!」と文句を言いながらも、その声色はどこか嬉しそうです。 キーファもそんな彼女に対し、「あの頃とは別人だぜ」と成長を認めつつ、変わらない彼女の態度に安心感を覚えている様子。 二人の間には、言葉以上の信頼関係、幼馴染だからこそ通じ合う空気感が漂っています。
対ガボ: ガボに対しては、完全に「親戚の頼れるおじちゃん」のような接し方です。 「いっぱい食って、いっぱい遊んで大きくなれよ」というセリフは、自分の子供たちを重ねているのかもしれません。 ガボもまた、キーファの匂いを嗅ぎ、「やっぱりキーファの兄ちゃんだ!」と無邪気に喜びます。理屈ではなく本能で繋がりを感じているガボの姿に、癒やされたプレイヤーも多いでしょう。
メルビンとの初対面と敬意
興味深いのは、キーファが抜けた後に加入した伝説の英雄・メルビンとの対話です。
メルビン:「ア、アルジ殿の友が仲間に加わるとなれば心強い。わしはメルビンでござる」 キーファ:「よろしく。ただのしがない旅の剣士だ」
本来であれば、グランエスタードの王子と伝説の英雄という関係ですが、キーファは身分を隠し、一人の剣士として接します。 お互いに「古風な武人肌」の部分があるためか、意外と馬が合う様子が描かれます。 メルビンも、キーファの剣技や立ち振る舞いから、彼がただの流浪者ではないことを見抜いている節があります。
子孫アイラとの奇跡の邂逅
そして、本作最大のハイライト。 キーファとその子孫であるアイラとの対面です。
アイラは、キーファとライラの血を引く遠い子孫(数世代後、あるいは直系の孫の世代の可能性も示唆されるが、時代設定的には数百年後のため、正確には遠い子孫)です。 しかし、この「異世界・異時間」の冒険においては、時空を超えて二人が並び立つ奇跡が起きます。
【キーファとアイラの会話考察】
アイラ:「キーファさんって、あなたたちの幼馴染にしては随分と年上なのね。それにどこか懐かしい感じがする…」 キーファ:「……鋭い。俺の選択は無駄じゃなかったみたいだ」
アイラはキーファの正体を知りません。しかし、血の繋がりがなせる技か、彼に直感的な親近感を抱きます。 一方のキーファは、アイラの姿を見てすぐに「自分とライラの血を引く者」だと確信します。 アイラが強く、美しく育っていること。そしてユバールの使命を背負って戦っていること。 その姿を見たキーファの心中は、計り知れない喜びと安堵に満ちていたはずです。
「俺の選択は無駄じゃなかった」
この独白こそが、キーファの人生の全てを肯定する答えなのです。彼が種を持って離脱し(笑)、一族を守り抜いたからこそ、未来にアイラが存在し、魔王を倒す希望が繋がったのです。
ラストバトルとエンディングの分岐
大人キーファがパーティにいる状態でラストダンジョン「ダークパレス」へ向かい、魔王オルゴ・デミーラに挑む。 これは正規ルートではありませんが、特定のリメイク版ややり込み要素として語られる展開です。
オルゴ・デミーラ戦での専用セリフ
魔王との対峙において、キーファは専用の口上を述べます。
キーファ:「世界のことはお前たちに任せる…と言ったが、やっぱり我慢できなかったぜ!いくぞ、これが俺たちの本当の冒険だ!」
彼は20年前、魔王との戦いから降りました。しかし今、時空を超えてその決着をつけるために剣を抜きます。 彼の参戦は、単なる戦力加算以上の意味を持ちます。 「エデンの戦士たち」が真の意味で全員集合し、神をも騙った巨悪に立ち向かう。この構図こそ、プレイヤーが長年夢見た光景ではないでしょうか。
戦闘中も、キーファは強力なスキル(火炎斬りの強化版や、ユバール直伝の剣技など)を駆使し、パーティの盾となって戦います。彼のHPや攻撃力は非常に高く設定されており、頼れるアニキ分としての面目躍如です。
現代への帰還と本当の別れ
魔王を倒し、世界に平和が戻った後。 感動のエンディングにて、ついに本当の別れの時が訪れます。
他のメンバーは現代へと帰還しますが、キーファだけは違います。 彼は「過去」の人間であり、守るべき家族が待つ時代へ帰らなければなりません。
キーファ:「みんな、俺の旅はここまでのようだ。そろそろ元の時代に戻るよ」
マリベルは涙をこらえきれず、ガボは寂しそうに俯きます。 しかし、キーファの表情は晴れやかです。 「昔も今もこれからも、どんなに離れていても俺たちは…」 そう言いかけて、「湿っぽいのは苦手だ」と笑って誤魔化す彼。
最後に見せるその背中は、かつてのわがままな王子ではなく、一人の偉大な英雄のそれでした。
未来へ託した石版と手紙
キーファが去った後、現代に戻った主人公たちは、ある場所で古い石版と手紙を発見します。 それは、過去に戻ったキーファが、長い人生を終える間際に書き残した、親友への遺書とも言えるメッセージでした。
【キーファからの手紙 全文要約】
- 報告:あれからずっとユバールのため、世界のために旅を続けたこと。
- 伝言:父(グランエスタード王)に対し、「キーファは自分の使命を最後までやり遂げた」と伝えてほしいこと。
- 友情:どんなに時が経っても、離れていても、俺たちは友達だということ。
この手紙を読んだ時、物語は真の完結を迎えます。 キーファは、現代に戻ることは二度とありませんでした。しかし、彼が守った血脈(アイラ)と、彼が遺した想いは、確実に現代へと受け継がれました。
ドラクエ7のテーマである「エデンの戦士たち」。 その「エデン」とは、特定の場所ではなく、彼らが心を通わせ合ったあの少年時代の日々そのものだったのかもしれません。
まとめ:キーファ・グランという男の生き様
今回は、【DQ7リメイク】における大人キーファの全シーンと、その後の物語について徹底解説しました。
改めて、今回の記事のポイントをまとめます。
- 再会:ラグラズ城での再会は、魔物との戦いの中での劇的なものだった。
- 成長:彼はユバールの守り手として家族を持ち、精神的にも肉体的にも大きく成熟していた。
- 共闘:時空を超えて再びパーティに加わり、子孫アイラとの対面や魔王討伐を果たした。
- 継承:彼は過去へ戻ったが、その想いは手紙と血脈を通じて未来(現代)へ繋がれた。
かつて「種泥棒」と揶揄された彼は、実は誰よりも情に厚く、誰よりも孤独に戦い、そして誰よりも「種」としての未来を蒔いた男でした。 彼の離脱は悲しい出来事でしたが、その選択があったからこそ、ドラクエ7の世界は救われたのです。
もし、まだこのリイマジンド・イベントを見ていない方がいれば、ぜひご自身の目で確かめてみてください。 きっと、キーファという友人が、もっと好きになるはずです。
筆者情報
桐谷シンジ フリーランスのゲーム攻略ライター。慶應大学卒業後、大手出版社を経て、現在に至る。幅広いゲームに携わるが、主にRPG/FPS/サンドボックス系のゲームを得意とする。最近の悩みは趣味の時間が取れず、積みゲーが100作品を超えたこと。特にドラクエシリーズへの造詣が深く、ナンバリングタイトルは全てRTAレベルまでやり込んでいる。




















