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【DQ7】後味の悪いショート物語まとめ|悲惨なストーリーの数々を解説|リイマジンド

編集デスク ゲーム攻略ライターの桐谷シンジです。 今回も多く寄せられてる質問にお答えしていきます。

この記事を読んでいる方は、ドラゴンクエストVII(DQ7)における「後味の悪いストーリー」の全容や、リメイク版を含めた作品の背景が気になっていると思います。 本作は「鬱ゲー」としての側面が強く、過去の世界を救ったはずが、その後の展開で絶望に突き落とされるエピソードが数多く存在します。

この記事を読み終える頃には、DQ7が描く悲劇の構造と、各ショートストーリーが抱える「救いのなさ」についての疑問が解決しているはずです。

この記事の要約
  1. 過去を救っても現代が幸福とは限らない構造
  2. 人間の醜悪さを描いたレブレサックの衝撃
  3. 英雄や善人が報われない不条理な結末
  4. プレイヤーの心に爪痕を残すリアリズム

 

それでは解説していきます。

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【DQ7】なぜ後味が悪いのか?悲惨なストーリーの共通点

ドラゴンクエストVII(以下、DQ7)を語る上で避けて通れないのが、その「重苦しさ」です。 本作は、一つ一つの島を石板によって復活させていくオムニバス形式を採用していますが、その多くが手放しで喜べるハッピーエンドではありません。 むしろ、プレイヤーが介入した結果として、より残酷な真実が浮き彫りになったり、善意が裏目に出たりする展開がデフォルトと言っても過言ではありません。

なぜこれほどまでに後味が悪いと感じるのか。 その最大の要因は「人間の業」を徹底的に描いている点にあります。 魔物による直接的な被害以上に、恐怖に駆られた人間が起こす裏切り、集団心理による排斥、そして時間の経過とともに風化・改ざんされる歴史。 これらが、勇者としての達成感を奪い去り、虚無感を与えてくるのです。

過去と現代のギャップがもたらす絶望

DQ7の基本システムは、過去の世界で問題を解決し、その結果として現代に復活した島を訪れるというものです。 通常、過去で人々を救えば、現代ではその恩恵を受けた人々が繁栄しているはずだと期待します。 しかし、本作では「過去で守ったはずの村が現代では滅びている」「過去の英雄が現代では悪人として伝わっている」といったケースが散見されます。 この時間軸の残酷さが、プレイヤーに「自分たちの行動に意味はあったのか」という根源的な問いを突きつけてきます。

英雄や善人が自己犠牲の果てに報われない

物語の多くで、村や人々を救うために立ち上がる「地元の英雄」や「善意の第三者」が登場します。 しかし、彼らの多くは、救ったはずの村人から疎まれたり、魔物と共謀していると疑われたりして、悲劇的な末路を迎えます。 「正直者が馬鹿を見る」という現実の不条理を、ファンタジーの世界でこれでもかと見せつけられるのがDQ7の特徴です。

屈指の鬱展開!後味の悪いショートストーリーまとめ

ここからは、本作の中でも特に「後味が悪い」「悲惨だ」と名高いエピソードを個別に詳しく解説していきます。 これらの物語は、単なる勧善懲悪では片付けられない深み(あるいは深淵)を持っており、プレイから数十年経った今でも多くのプレイヤーのトラウマとなっています。

ウッドパルナ:英雄の末路と報われない死

物語の最初に訪れる島「ウッドパルナ」から、DQ7の洗礼は始まります。 この村では、魔物によって村の男たちが連れ去られ、絶望が支配していました。 そこで出会うのが、女戦士マチルダです。

マチルダという悲劇のヒロイン

マチルダはかつて村を救った英雄の妹でありながら、ある事情から魔物に身を落としていました。 彼女は自分の故郷であるウッドパルナを滅ぼす役割を担わされていましたが、心の奥底では村への愛情を捨てきれていませんでした。 最終的に彼女は主人公たちに討たれることを選びますが、その死は村人たちには「恐ろしい魔物を倒した」という事実としてしか認識されません。 救った側の主人公たちだけが、彼女の真意と哀しみを知っているという孤独な結末です。

現代に伝わる「歪んだ伝承」

現代のウッドパルナを訪れると、マチルダの兄であるハンクは英雄として讃えられていますが、マチルダの存在は完全に抹消されているか、あるいは不吉なものとして扱われています。 最初の島にして、「真実は救われない」という本作のテーマを象徴する出来事です。

ダイアラック:救えなかった町と一人の生き残り

「ダイアラック」のエピソードは、DQ7の中でも視覚的な絶望感が際立っています。 この町の人々は、魔物が降らせた「灰色の雨」によって、全員が石にされてしまいました。

石化という永遠の苦しみ

石になった人々は、意識だけは残り続けています。 主人公たちが過去を訪れた時には、すでに長い年月が経過しており、多くの石像は風雨にさらされて崩れていました。 一部の人々は、石化が解けることを信じて祈り続けていましたが、最終的に救えたのは少年のヨゼフ一人だけでした。 目の前で崩れ去る家族や恋人の石像を見守ることしかできなかったヨゼフの絶望は、筆舌に尽くしがたいものがあります。

現代の「移民の町」への布石

現代では、ダイアラックは跡形もなく消え去り、ただの廃墟となっています。 のちにここが「移民の町」として再建されるきっかけにはなりますが、かつてそこにいた人々の人生が完全に断絶してしまったという事実は変わりません。

グリンフレーク:三世代にわたるドロドロの愛憎劇

DQ7の「後味の悪さ」は、魔物による被害だけではありません。 「グリンフレーク」では、人間の醜い恋愛感情と執着が、数世代にわたって描かれます。

昼ドラさながらの展開

ハーブ園の主人の息子ぺぺ、その幼馴染のカヤ、そしてぺぺが愛したリンダ。 この三人の関係は、魔物の呪いが解けた後も一向に改善されず、むしろ悪化していきます。 身分違いの恋、政略結婚、そして駆け落ち。 過去の世界を何度訪れても、そこには誰一人として幸せになれなかった人々の残滓が漂っています。

救いのない現代の結末

現代のグリンフレーク(メモリアリーフ)を訪れても、過去の愛憎劇の影響が色濃く残っています。 結果として「誰もが誰かを裏切り、誰もが後悔している」という結末は、魔王の脅威よりも人間のエゴの恐ろしさを際立たせています。

ルーメン:善意が招く最悪の悲劇

「ルーメン」は、何度も滅びの危機に瀕する町です。 プレイヤーは何度も過去に戻り、この町を救おうと奮闘しますが、その結末はあまりにも皮肉です。

チビィという献身的な魔物

町を襲うヘルバオムの脅威を取り除いた後、一人の男性が魔物の子供「チビィ」を拾って育て始めます。 チビィは非常に温厚で、町に迫る別の魔物の危機を身を挺して守ります。 しかし、町の人々は「魔物はいつか裏切る」という恐怖から、チビィを殺そうと画策します。

恩を仇で返す住民たち

最終的に、チビィは町を守り抜いて命を落としますが、町の人々の反応は冷淡なものでした。 プレイヤーの選択次第では、この町が現代で完全に滅びているパターンさえ存在します。 「救おうとすればするほど、人間の醜さが露呈する」という、DQ7の精神的苦痛を象徴するエピソードです。

レブレサック:DQ史上最悪の「人間の闇」

多くのプレイヤーが「DQ7で最も嫌いな場所」として挙げるのが、この「レブレサック」です。 ここでは、魔物の狡猾さと、それ以上に恐ろしい人間の集団心理が描かれます。

姿を変えられた神父の悲劇

レブレサックの村を守っていたのは、実は「魔物に姿を変えられた神父」でした。 本物の魔物は村長に成り代わり、村人たちを扇動して「あの魔物(姿を変えられた神父)が諸悪の根源だ」と信じ込ませます。 神父は自分が傷つくことで村を守り続けていましたが、真実を知らない村人たちは神父を迫害し、ついには処刑しようとします。

歴史の改ざんと村人の本性

主人公たちが真実を暴いた後も、村人たちは自分たちの過ちを認めようとしません。 現代を訪れると、レブレサックには「自分たちが勇敢に魔物を倒した」というデタラメな歴史を記した石碑が建っています。 主人公が本物の歴史が書かれた石碑を村長に見せても、村長は「こんなものは村の恥だ」と言って石碑を破壊します。 反省も救済もない、純粋な悪意と自己保身だけが残るエピソードです。

プロビナ:疑心暗鬼が生む裏切りの連鎖

「プロビナ」では、黄金の女神像を巡る騒動が描かれます。 魔物の襲撃を恐れるあまり、村人たちが互いを疑い、最終的には自分たちを救おうとした神父を見捨てるという、レブレサックに似た構図の悲劇が起こります。

守ろうとした者の孤独

ここでも「神父」という善意の象徴が、村の身代わりとして犠牲になります。 彼が最期まで村人の幸せを祈っていた一方で、村人たちは自分たちが助かったことに安堵するばかり。 DQ7は、こうした「善人の自己犠牲」を美談として描かず、むしろ「報われない空虚な行為」として突きつけてきます。

コスタール:引き裂かれた親子の運命

終盤に訪れる「コスタール」では、魔王の呪いによって生まれたばかりの赤ん坊が魔物に変えられるという、生理的な恐怖を伴う物語が展開されます。

シャークアイとアニエスの悲劇

伝説の海賊シャークアイとその妻アニエス。 彼らは魔王によって引き裂かれ、アニエスは呪いを避けるために自分の子供を海へ逃がします。 最終的に国は救われますが、アニエスは夫を待つために人魚となり、数百年という孤独な時間を過ごすことになります。 エンディングで明かされる「主人公の正体」とも深く関わるこの話は、壮大な悲劇のフィナーレを飾るにふさわしい重さを持っています。

補足:キャラクター離脱とシステムがもたらす「喪失感」

DQ7の物語がこれほどまでに重く感じるのは、シナリオの悲惨さだけではありません。 ゲームシステムやキャラクターの動向が、プレイヤーの精神にダイレクトに影響を与えるよう設計されているからです。

キーファの離脱:唯一無二の相棒を失う痛み

物語の中盤、主人公の親友であり頼れる前衛アタッカーであるキーファが、過去の世界(ユバール族)に残ることを決意し、パーティを永久離脱します。

プレイヤーへの精神的・戦術的ダメージ

キーファは、主人公にとって単なる仲間以上の存在、いわば「冒険の動機」そのものでした。 彼が自分の意志でパーティを抜けることは、物語上の大きな転換点ですが、同時にプレイヤーにとっては「育てたキャラクターと装備が消失する」というメタ的な絶望も伴います。 この「二度と戻ってこない」という喪失感は、DQ7が持つ「取り返しのつかない感覚」を象徴しています。

エンディングでの再確認

エンディングで、数百年後の現代に届くキーファからの石板。「俺たちは友達だよな」という言葉は、感動的であると同時に、決して交わることのない時間の断絶を再認識させ、プレイヤーにえも言われぬ寂寥感を与えます。

マリベルの離脱と復帰のタイミング

キーファの離脱後、今度はマリベルが父親の病気のために一時離脱します。 彼女がいない間のパーティは非常に静かで(あるいは殺伐として)、彼女の毒舌がいかに旅の清涼剤(?)であったかを思い知らされます。 こうした「仲間がいなくなる」という体験の繰り返しが、DQ7の孤独な旅路を強調しています。

比較:PS版とリメイク(3DS/スマホ)版の違い

DQ7は、オリジナルであるPS版と、のちに発売された3DS/スマホ版でいくつか仕様が変更されています。 この変更の中には、物語の「後味」を少しだけ変えるものも含まれています。

項目 PS版 (オリジナル) 3DS/スマホ版 (リメイク) 影響
石板の探しやすさ ヒントが少なく、非常に難解 石板レーダー等の補助機能あり ストレス軽減により物語に集中できる
グラフィック ドット絵と2D背景 フル3D、キャラクターの表情が豊か 凄惨なシーンがより生々しく(あるいはマイルドに)感じられる
レブレサックの描写 徹底的に救いがない 若干のセリフ調整はあるが、本質は変わらず 相変わらずの最悪な後味を維持
キーファの種泥棒 種(ステータスアップアイテム)を返してくれない 同上(離脱時に自動で預かり所へ行く等の救済なし) プレイヤーの恨みが継続しやすい
戦闘テンポ やや遅め 高速化、シンボルエンカウントに変更 長大な物語を完遂しやすくなった

リメイク版では、システム面での利便性が大幅に向上していますが、シナリオの根幹にある「鬱展開」はほぼそのまま継承されています。 むしろ、3Dモデルによってキャラクターが生き生きと動くようになった分、レブレサックなどの「人間の醜い表情」がよりリアルに感じられるという意見もあります。

考察:DQ7が現代のプレイヤーに提示するもの

なぜ、これほどまでに辛い物語を私たちはプレイし続けるのでしょうか。 それは、DQ7が「正義の限界」を描いているからに他なりません。

勇者は万能ではないというリアリズム

多くのRPGにおいて、勇者はすべてを救う存在です。 しかしDQ7の主人公は、魔王を倒すことはできても、人間の心の中にある醜さや、過ぎ去った時間の残酷さを変えることはできません。 この「無力感」を受け入れることこそが、DQ7という作品の真のテーマであると言えます。

過去から未来へ繋ぐ「記憶」の重要性

たとえ過去で救った人々が現代で忘れ去られていても、あるいは歴史が歪められていても、プレイヤー(主人公)だけはその真実を覚えています。 「誰も知らなくても、自分だけは知っている」という記憶の重みが、孤独な冒険者に微かな誇りを与えます。 後味が悪いからこそ、その中で見つけた小さな善意や、キーファとの絆がより一層輝いて見えるのです。

まとめ:ドラクエ7の「悲劇」は、人生そのものの投影

ドラクエ7(DQ7)の後味の悪いショート物語を振り返ると、そのどれもが「魔王の邪悪さ」以上に「人間の弱さと愚かさ」に焦点を当てていることがわかります。

  • ウッドパルナ:英雄は孤独に死に、歴史から消える。
  • ダイアラック:失われた時間は二度と戻らない。
  • グリンフレーク:愛は執着へと変わり、世代を超えて呪いとなる。
  • ルーメン:善意は集団の恐怖によって踏みにじられる。
  • レブレサック:真実は保身のために隠蔽され、善人が悪とされる。
  • コスタール:親子の情愛さえも魔王の玩具にされる。

これらの物語は、プレイしている最中は非常に不快で、やりきれない気持ちにさせられます。 しかし、その不快感こそが、この作品が他のドラクエシリーズとは一線を画す「名作」と呼ばれる所以でもあります。 現実世界もまた、綺麗事だけでは済まない不条理に満ちています。 DQ7は、その不条理をファンタジーのオブラートに包むことなく、剥き出しのまま提示してくる稀有な作品なのです。

もしあなたがまだ未プレイであれば、ぜひこの「心の痛み」を伴う冒険に身を投じてみてください。 そして、すべてを終えた後に届くキーファからのメッセージを読んだとき、あなたはきっと、この長い旅路に意味があったことを確信できるはずです。

筆者情報

桐谷シンジ フリーランスのゲーム攻略ライター。 慶應大学卒業後、大手出版社を経て、現在に至る。 幅広いゲームに携わるが、主にRPG/FPS/サンドブロック系のゲームを得意とする。 ドラクエシリーズは全作品を複数回クリア済み。 最近の悩みは趣味の時間が取れず、積みゲーが100作品を超えたこと。

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サブカルチャー情報を総合的に発信しています。主にポケモンGOの攻略情報、おすすめゲームソフトの紹介、雑誌・漫画のサブスクリプションの情報を取り扱います。

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