編集デスク 子供グッズ紹介ライターの浜辺渚です。今回も多く寄せられてる質問にお答えしていきます。
この記事を読んでいる方は、毎日の保育園の送迎や、子供を連れてのお買い物移動手段として「パナソニック ギュットクルームR・EX」が気になっていると思います。
「本当にその価格の価値があるの?」「パパとママで身長差があっても乗りやすい?」「一番安く買う方法は?」そんな疑問をお持ちではないでしょうか。
この記事を読み終える頃には、ギュットクルームR・EXのリアルな乗り心地から、後悔しないモデル選び、そして数千円〜数万円お得に購入する裏技まで、全ての疑問が解決しているはずです。
- 身長差23cmの夫婦でも快適に乗れる「ユニバーサルデザイン」の秘密
- 2025年モデルの「EX」と「R・EX」の決定的な違いと選び方
- 楽天経済圏をフル活用した「実質2万円引き」を狙う購入テクニック
- 実際に乗って分かった「電動アシスト」の有無による天国と地獄の差
それでは解説していきます。
ギュットクルームR・EX 実際の口コミと評判
毎日の育児、本当にお疲れ様です。 二児の母として、私も日々戦場のような朝を過ごしています。
今回は、私が実際に購入し、我が家の救世主となった『パナソニック ギュットクルームR・EX(2025年モデル)』について、どこよりも詳しく、そして正直にレビューしていきます。
我が家には2歳と3歳の年子怪獣がいます。 これまでは車中心の生活をしていましたが、夫の車を手放し、私の軽自動車1台体制になったことで、ある大きな壁にぶつかりました。
それは「保育園お迎え時の渋滞地獄」です。
私の職場から保育園までは車で通常ならなんとか間に合う距離。 しかし、4月や5月の新年度シーズン、そして雨の日。 道路は動きません。 延長保育の料金が発生する時間ギリギリに滑り込む毎日。 子供たちはお腹を空かせて不機嫌、私もイライラ。 「これではいけない」と思い立ち、夫と相談して導入したのがこの電動自転車でした。
結論から申し上げますと、「もっと早く買えばよかった」の一言に尽きます。 では、なぜ数ある電動自転車の中からパナソニックを選んだのか、その核心に迫ります。
パナソニックブランドへの絶対的な信頼感
電動自転車は、決して安い買い物ではありません。 20万円を超える、我が家にとっては一大投資です。 だからこそ、絶対に失敗したくない。 すぐに壊れたり、バッテリーがダメになったりするのは避けたい。
そこで一番重視したのが「ブランドの信頼性」です。
我が家の家電を見渡すと、洗濯機、冷蔵庫、電子レンジ…多くがパナソニック製です。 長年使っていても壊れにくく、使い勝手が考え抜かれている。 その「当たり前の快適さ」を知っていたからこそ、「命を乗せて走る自転車も、信頼できるパナソニックにお願いしたい」と考えました。
また、「日本製」であることも大きな安心材料です。 フレームの溶接から組み立てまで、日本の厳しい基準で作られていることは、親として何よりの安心感につながります。
圧倒的なアシスト力と試乗体験
実は購入前に、兄夫婦が乗っているギュットクルームを試乗させてもらったことがありました。 兄夫婦が住んでいたのは坂道の多い都会エリア。 そこで彼らが「これがないと生きていけない」と言っていた意味が、またがった瞬間に分かりました。
ペダルを軽く踏み込んだ瞬間、後ろから誰かに「グイッ」と背中を押されたような感覚。 子供を乗せていることを忘れてしまうほどのパワフルな加速。 「これなら、あのお迎えの時間の焦りから解放される!」 そう確信した瞬間でした。
特に漕ぎ出しのふらつきがないことは、子供乗せ自転車において最も重要な安全機能の一つだと言えます。
身長差夫婦でも共有できる調整力
我が家はいわゆる「デコボコ夫婦」です。
| 夫の身長 | 私の身長 | 身長差 |
|---|---|---|
| 178cm | 155cm | 23cm |
夫は背が高く、私は平均的な女性の身長。 この身長差があると、自転車の共有は意外と難しいのです。 夫に合わせれば私が足が届かず怖い思いをするし、私に合わせれば夫が膝をぶつけて漕ぎにくい。
しかし、ギュットクルームはサドルの調整幅が広く、フレームの形状もまたぎやすい「低床設計」になっています。 155cmの私でも両足がべったりと地面につき、信号待ちでもふらつきません。 一方で、サドルを上げれば178cmの夫でも窮屈さを感じずにスイスイ漕ぐことができます。
一台の自転車を夫婦でシェアする予定のご家庭には、この「懐の深さ」は非常に大きなメリットになるはずです。
ギュットクルームR・EXとEXの違いと選び方
さて、購入を検討する際に誰もが迷うのが「モデル選び」です。 特に2025年モデルにおいては、非常に悩ましい選択肢が存在します。
それが「ギュットクルームEX(前乗せ標準タイプ)」にするか、「ギュットクルームR・EX(後ろ乗せ標準タイプ)」にするか、という問題です。
2025年モデルにおける機能格差の謎
実は、2025年モデルにおいて、パナソニックはある「戦略的」な仕様変更を行いました。 前乗せタイプである「EX」には、以下の魅力的な新機能が搭載されています。
- 押し歩きモード: 子供を乗せたまま歩道橋のスロープなどを歩く際、モーターが補助してくれる機能。
- 空気入れタイミングお知らせ機能: タイヤの空気圧が減ってきたことを知らせてくれる機能。
「えっ、すごく便利そう!」と思いますよね。 私も最初は「絶対にこれだ!」と思いました。 しかし、これらは私が購入した「R・EX(後ろ乗せタイプ)」には搭載されていないのです(2025年時点のモデルにおいて)。
なぜ、このような差をつけたのか。 パナソニックさんの戦略には感服しますが、消費者としては非常に悩みます。 「機能を取るか、将来性を取るか」 この二択を迫られることになります。
「カゴ問題」が決定打に
私が高機能な「EX(前乗せ)」ではなく、「R・EX(後ろ乗せ)」を選んだ最大の理由。 それは「子供が成長した後の姿」です。
前乗せタイプの自転車は、ハンドル部分にチャイルドシートが組み込まれている構造です。 子供が大きくなり、チャイルドシートが不要になった時、その部分をどうするか。 カゴに付け替えることはできますが、どうしても「元々チャイルドシートがあった場所」という独特の形状が残ります。 また、専用のカゴを取り付けても、デザイン的に少し頭でっかちな印象になりがちです。
一方で、「R・EX(後ろ乗せタイプ)」は、最初から前に普通のカゴが付いています。 後ろのチャイルドシートは、子供が乗らなくなれば取り外すだけ。 そうすれば、ごく普通の、おしゃれな電動自転車として長く乗り続けることができるのです。
- 地下道や歩道橋を頻繁に利用する人 → 押し歩きモードのある「EX」がおすすめ
- 子供が卒業した後も長く愛用したい人 → デザインがスッキリする「R・EX」がおすすめ
我が家は地下道を通る機会がほとんどなく、子供が成長した後も私が買い物などで長く使いたいと考えたため、「R・EX」を選択しました。 この選択は間違っていなかったと、実際に使ってみて確信しています。 前カゴが大きいので、保育園の布団セットやスーパーの買い物袋も余裕で入ります。 これは「働くママ」にとって、押し歩き機能以上に重要なポイントかもしれません。
ラクラクドライブ(電子キー)の恩恵
「R・EX」の「EX」たる所以、それは「ラクイック」と呼ばれる電子キーシステムです。 車のスマートキーと同じように、カギをカバンやポケットに入れたまま、手元の電源ボタンを押すだけで開錠されます。
これがもう、涙が出るほど便利です。
想像してみてください。 雨の日、片手には傘、もう片手には子供の手。 肩には重たい保育園バッグと自分の仕事カバン。 その状態で、カバンの底にある小さなカギを探し出すストレス。 「あれ?ない!どこ!?」と焦る数秒間が、毎朝の積み重ねとなると大きな負担になります。
ラクイックなら、ただ近づいて電源オン。それだけ。 「カチャッ」という解錠音は、忙しい朝のスタートを告げる勝利のファンファーレのように聞こえます。 この機能のためだけに「EX」グレードを選ぶ価値は十分にあります。 DX(標準グレード)との価格差はありますが、毎日の数秒とストレスを買うと思えば、決して高い投資ではありません。
ギュットクルームをお得に買う楽天攻略法
20万円オーバーの買い物ですから、1円でも安く買いたいのが本音です。 私は半年間、価格の推移を見守り続け、最もお得なタイミングとショップを狙い撃ちしました。 ここでは、私が実践した「実質2万円以上お得にする」購入メソッドを公開します。
楽天市場の「自転車D」を選んだ理由
私は「楽天市場」に出店している「自転車D(仮名:大手自転車通販店)」で購入しました。 実店舗で買う安心感もありますが、ネット通販の大手ショップは以下のメリットがあります。
- 価格が実店舗より安いことが多い
- ポイント還元率が圧倒的
- 配送網がしっかりしており、完全組立で届く
特に注目すべきは、InstagramなどのSNSでの情報収集です。 「自転車D」のようなショップは、SNSで購入者限定のクーポンを配布していることがあります。
クーポンとポイントの二重取り戦略
私が購入した際の内訳は以下の通りです。
| 項目 | 金額・詳細 |
|---|---|
| 本体価格 | 約208,600円 |
| 送料 | 4,400円(地域による) |
| 小計 | 213,000円 |
| 楽天クーポン | ▲2,000円 |
| ショップクーポン | ▲2,000円 |
| 値引き後価格 | 209,000円 |
| 獲得ポイント | 約6,000ポイント |
| 実質価格 | 約203,000円 |
ここでのポイントは、「楽天本体のクーポン」と「ショップ発行のクーポン」の併用です。 私が購入した時は、楽天のイベントで2,000円オフ、さらにショップ独自のクーポンで2,000円オフ、合計4,000円の値引きが適用されました。
さらに重要なのが「購入するタイミング」です。 楽天スーパーセールや、お買い物マラソンの時期を狙いましょう。 過去の傾向を見ると、スーパーセールの時期には割引額が3,000円にアップすることもあるようです。
- 5と0のつく日: ポイント5倍
- お買い物マラソン: 買い回りでポイント倍率アップ
- SPU(スーパーポイントアップ): 楽天カードやアプリ利用でベースの倍率アップ
これらを組み合わせることで、表示価格からさらに数千円〜1万円分以上のポイントバックを受けることが可能です。
配送と開封の儀:女性一人は要注意
注文から約5日で到着しました。 大型配送なので日時の細かい指定はできませんでしたが、配送業者の方が事前に電話をくれたのでスムーズに受け取ることができました。
届いた姿は、巨大なダンボールに包まれた「塊」です。 傷がつかないように、ハンドル、サドル、フレーム、全ての箇所が丁寧に緩衝材で巻かれていました。
ここで一つ注意点があります。 **「開封は大人二人で行うこと」**を強くおすすめします。
我が家は夫と二人で作業しましたが、ダンボールから出す作業や、大量の緩衝材を外す作業は、女性一人ではかなり骨が折れると思います。 完成品で届くとはいえ、最後の梱包を解く作業にはパワーが必要です。 もしパパが不在の場合は、カッターを使う際など十分に気をつけて、広い場所で作業してください。
電動アシストのある生活:走行レビュー
実際に保育園の送迎ルートを走ってみた感想を、包み隠さずお伝えします。 色は夫婦で相談して「チャコールブラック」を選びました。 マットオリーブやキャメルも素敵で最後まで悩みましたが、パパが乗っても違和感がなく、汚れも目立ちにくいブラックは正解でした。 シックで高級感があり、飽きがこないデザインです。
坂道も向かい風も「無」になる感覚
走り出した瞬間、思わず「わぁっ!」と声が出ました。 子供を二人(合計約25kg)乗せているのに、まるで誰も乗せていないかのような軽さです。
特に感動するのは「漕ぎ出し」です。 普通の自転車なら、子供を乗せてのスタートは「よいしょ!」と気合を入れて、ペダルに全体重をかけなければなりません。 しかし、ギュットクルームはペダルに足を乗せただけで、モーターが優しく、でも力強くアシストしてくれます。 信号待ちからのスタートでふらつくことがない。 これだけで、事故のリスクは大幅に減ると感じました。
衝撃の実験:電源オフで走ってみた
動画内でも検証しましたが、あえて電動アシストの電源を切って走ってみました。
結果は…**「地獄」**でした。
ただでさえ車体重量が30kg近くある自転車に、子供と荷物を乗せています。 ペダルは鉛のように重く、平坦な道でさえ数メートル進むのがやっと。 夫も「これは無理だ、壊れてるんじゃないか?」と言うほどの重さです。
この実験を通じて、改めて電動アシストの偉大さと、日々の生活をどれだけ支えてくれているかを痛感しました。 それと同時に、**「バッテリー切れの恐怖」**も知りました。 充電の残量管理だけは、絶対に怠ってはいけません。 出先でバッテリーが切れたら、それはただの「非常に重い鉄の塊」になってしまいます。 特に冬場はバッテリーの減りが早くなる傾向があるので、こまめな充電を心がけています。
コンビ監修のチャイルドシート「クルームシート」
「R・EX」のもう一つの大きな特徴、それはベビー用品メーカー「Combi(コンビ)」と共同開発したチャイルドシートです。
子供の頭を守る「エッグショック」という衝撃吸収素材がヘッドレストに使われています。 卵を落としても割れないというあの素材です。 自転車は段差の衝撃をダイレクトに受けやすい乗り物。 まだ首や脳が柔らかい子供にとって、この機能は安心材料として非常に大きいです。
また、直射日光から子供を守る「サンシェード」も標準装備されています。 夏場の強い日差しは、子供の体力を奪います。 日傘のようにサッと広げられるシェードがあるだけで、子供の快適さは段違いです。 乗っている最中に子供が寝てしまっても、首がガクンとなりにくい設計になっているのも、さすがコンビといったところでしょうか。
まとめ
最後に、パナソニック ギュットクルームR・EXを購入して良かった点、気をつけるべき点をまとめます。
毎日の送迎がストレスから「楽しいサイクリング」に変わったこと。 これが最大のメリットです。 渋滞に巻き込まれてイライラすることも、時間に追われて焦ることもなくなりました。 風を感じながら子供と歌を歌って帰る時間は、何にも代えがたい親子のコミュニケーションタイムになっています。
【ギュットクルームR・EXをおすすめする人】
- 身長差のある夫婦で共有したい人: 調整幅が広く、誰でも乗りやすい。
- 子供の安全を第一に考えたい人: 漕ぎ出しの安定性とコンビのシートが優秀。
- 毎朝の鍵探しのストレスから解放されたい人: 電子キー(ラクイック)は必須。
- 子供が成長した後も長く使いたい人: 前カゴ標準装備の「R」タイプが正解。
- とにかくお得に買いたい人: 楽天セール+ショップクーポンの併用が最強。
決して安い買い物ではありませんが、これから数年間、毎日使うものだと思えば、日割り計算すれば十分に元は取れます。 何より、ママとパパの笑顔が増えること。 それが子供にとっても一番の幸せにつながるはずです。
もし、購入を迷っている方がいれば、私は自信を持って背中を押します。 「電動自転車のある生活は、世界が変わりますよ」と。
この記事が、あなたの自転車選びの参考になれば幸いです。 安全運転で、素敵な自転車ライフを送ってくださいね。
筆者情報
浜辺 渚(はまべ なぎさ)
フリーランスの子供用グッズ紹介ライター。 慶應大学卒業後、大手出版社を経て、現在に至る。 二児の母(3歳・2歳)として、日々子育てという名の戦場で奮闘中。 ライター活動を通じて、同じように育児に悩むパパ・ママの「ちょっとした困りごと」を解決するような商品の紹介を行なっている。 丁寧な取材と、母親目線のリアルなレビューに定評がある。 最近の悩みは、電動自転車が快適すぎて運動不足になり、腰痛が悪化したこと。(笑) 休日は子供たちと公園巡りをするのが日課。






