編集デスク ゲーム攻略ライターの桐谷シンジです。今回も多く寄せられてる質問にお答えしていきます。
この記事を読んでいる方はバイオハザードレクイエムのストーリーの全貌が気になっていると思います。 シリーズの集大成とも言える本作は過去作からの伏線が絡み合う複雑な構造を持っています。 プレイする時間が取れない方や、ストーリーの要点だけを深く理解したい方に向けて、詳細な解説をまとめました。
この記事を読み終える頃にはバイオハザードレクイエムの物語に関する疑問が解決しているはずです。
- バイオハザードレクイエムの物語全貌
- 主人公グレースとレオンの過酷な運命
- エンディング分岐による結末の違い
- 過去作との繋がりと謎の考察
それでは解説していきます。
バイオハザードレクイエム ストーリー要約:序盤の展開と謎の幕開け
バイオハザードレクイエムの序盤はアメリカ中西部の都市を舞台に始まります。 全米各地で奇妙な変死事件が相次いで発生し、社会に不安の影を落としていました。
プレイヤーはFBI分析官である新主人公と、シリーズお馴染みのベテランエージェントを交互に操作して物語を進めていきます。 視点や操作感が大きく異なる二人の主人公を通じて、多角的に事件の謎に迫る構成となっています。
本セクションでは序盤の重要なストーリー展開と、キャラクターの背景について要約して解説します。
バイオハザードレクイエム 主人公たちの背景と役割
本作はダブル主人公制を採用しており、キャラクターによって視点や操作性が大きく異なります。 それぞれの特性を理解することが、ゲームを深く楽しむための第一歩となります。
一人目の主人公はFBI特別捜査官のグレース・アッシュクロフトです。 彼女のパートは主観視点であるFPS形式で進行し、サバイバルホラーとしての恐怖が前面に押し出されています。 暗闇を探索する恐怖や、武器や弾薬が限られた中で生き延びる緊張感が強調されています。
彼女は8年前に起きたレンウッド・ホテルでの殺人事件で、母親のアリッサ・アッシュクロフトを目の前で殺害された過去を持ちます。 この凄惨な事件が彼女の心に深いトラウマを残しており、物語の随所でフラッシュバックとして描かれます。
二人目の主人公はDSOのエージェントであるレオン・S・ケネディです。 彼のパートは従来通りの三人称視点であるTPS形式で進行し、高いアクション性が特徴です。 豊富な武器と強力な体術を駆使して、押し寄せる感染者の群れをなぎ倒していく爽快感があります。
彼は過去のラクーンシティでの事件から長年にわたり、終わりの見えないバイオテロとの戦いを続けてきました。 本作でも重要な任務を帯びて現地に潜入しますが、その過程で彼自身の肉体も恐ろしい脅威に晒されることになります。
両者のステータスと初期装備の比較
二人の主人公は初期状態での能力や、所有している装備に明確な違いがあります。 それぞれのプレイスタイルに合わせた戦略を立てることが求められます。 以下の表はそれぞれの初期ステータスと装備の比較です。
| 項目 | グレース・アッシュクロフト | レオン・S・ケネディ |
|---|---|---|
| 所属組織 | FBI中西部支局 | DSO(対バイオテロ組織) |
| カメラ視点 | 1人称視点(FPS) | 3人称視点(TPS) |
| 初期ハンドガン | S&SM232(装弾数9発) | アリゲーター(装弾数15発) |
| 近接戦闘能力 | クラフトナイフでの抵抗のみ | パリィ及び強力な体術が可能 |
| 特殊システム | 血液検体によるアイテムクラフト | ガンパウダーによる弾薬クラフト |
バイオハザードレクイエム レンウッド・ホテルでの凄惨な事件
物語は全米各地で相次ぐ奇妙な変死事件の調査から本格的に動き出します。 被害者の遺体は全て、全身に黒い血管が浮き出るという共通の異常な症状を示していました。
優秀な分析官であるグレースは上司の指示により、新たな被害者が出たレンウッド・ホテルへと向かいます。 そこは奇しくも、8年前に彼女の母アリッサが首を切り裂かれて殺害された因縁の場所でした。
ホテル内は長らく閉鎖されており、荒れ果てた空間には暗闇と静寂が広がっています。 床には血痕や謎の肉塊が散乱しており、尋常ではない事態が起きていることを物語っていました。
グレースは過去のトラウマとフラッシュバックに苦しみながらも、事件の痕跡を調査していきます。 探索の最中、グレースはホテル内で異形の姿へと変異した感染者たちに遭遇します。
彼らは通常の人間とは異なり、異常な生命力と凶暴性を持って襲いかかってきました。 限られた弾薬と貧弱な武器しか持たないグレースにとって、それは絶望的な戦いの始まりでした。
バイオハザードレクイエム ビクターの陰謀と合流
同じ頃、レオンは情報筋からの提供により、事件の黒幕と目される人物の行方を追っていました。 その人物の名はビクター・ギデオンです。 彼はかつて崩壊したアンブレラ社に所属し、Tウイルスの研究に深く携わっていた科学者でした。
ビクターはレンウッド・ホテル周辺の市街地に潜伏しており、恐るべき計画を実行に移していました。 彼は街の住民を次々と未知のウイルスに感染させ、大規模なパニックを引き起こします。
レオンは混乱する市街地で市民を救出しながら、ビクターの痕跡を追跡し続けます。 無数の感染者を退けながら、レオンはついにグレースのいるレンウッド・ホテルへと到達します。
二人はホテル内で初めて顔を合わせ、協力して事態を打開しようと試みます。 しかし、ビクターの巧妙な罠と策略により、二人は不意を突かれて分断されてしまいます。
抵抗虚しく、グレースはビクターによって気を失わされ、謎の研究施設へと連れ去られてしまいました。 レオンは彼女を救出するため、ビクターが拠点としているローデスヒル療養所へと急行します。
バイオハザードレクイエム ストーリー要約:中盤の死闘と隔離施設
物語の中盤は、ビクターの拠点であるローデスヒル療養所と、封鎖されたラクーンシティの跡地が主な舞台となります。 ここでは多くの強敵が立ちはだかり、ゲームの難易度も大幅に上昇していきます。
それぞれのキャラクターが直面する過酷な状況と、明らかになる恐るべき真実を要約して解説します。
バイオハザードレクイエム 療養所からの脱出と少女エミリー
グレースが目を覚ました場所は、ローデスヒル療養所の地下に隠された秘密の医療施設でした。 彼女は拘束台に縛り付けられ、大量の血液を抜き取られるという異常な実験を受けていました。
隙を見て拘束を解いたグレースは、非武装の状態で施設内を探索し、脱出の道を探ります。 施設内には変異型Tウイルスによる恐ろしい感染者が徘徊しており、極度の緊張感が漂っています。
探索を進める中、グレースは厳重に管理された隔離病棟で、盲目の少女エミリーと出会います。 エミリーはビクターによって、特別な実験の被検体として長期間監禁されていました。
グレースは自身の危険を顧みず、助けを求めるエミリーを見捨てることはできませんでした。 彼女はエミリーの手を引き、無数の危険が潜む療養所からの脱出を強く決意します。
療養所で立ちはだかるクリーチャーたち
療養所内には過去作には見られなかった、非常に特殊で厄介な変異体が多く存在します。 音に反応する者や、一撃で命を奪う者など、それぞれに合わせた適切な対処が求められます。 以下の表は療養所で遭遇する主要な敵対生物の能力と特徴の比較です。
| 敵の名称 | 攻撃力 | 耐久力 | 特徴と対処法 |
|---|---|---|---|
| ザ・ガール | 中 | 無敵 | 暗闇に潜み音に反応する。光を当てて退ける。 |
| ブリスターヘッド | 即死 | 高 | 頭部が肥大化した感染者。破血アンプルでの暗殺が有効。 |
| チャンク | 高 | 極高 | 巨体の変異体。複数回の破血アンプルか高威力武器が必要。 |
| 歌姫(セリーナ) | 中 | 中 | 常に歌を口ずさみながら徘徊する。背後からの奇襲が有効。 |
バイオハザードレクイエム ラクーンシティへの帰還
グレースとエミリーが療養所から決死の脱出を果たした直後、物語の視点は再びレオンへと切り替わります。 レオンは追跡の過程で、自身の体に異常な発作が起きていることに気づき愕然とします。
彼は療養所でビクターと接触した際に、不意を突かれて変異型Tウイルスを注入されていました。 ウイルスの進行を食い止めるための治療薬や手がかりを求め、レオンはかつての悪夢の地へと向かいます。
そこは、1998年の滅菌作戦(ミサイル攻撃)により完全に消滅したはずのラクーンシティの廃墟でした。 しかし、廃墟の地下にはアンブレラの巨大な秘密施設が手付かずで隠されていました。
そこでは現在もなお、違法な生物兵器の売買や研究が秘密裏に行われていたのです。 レオンはかつて勤務していたラクーン警察署(RPD)の跡地へと足を踏み入れます。
当時の面影を残す警察署内を探索しながら、レオンは過去の後悔と現在の脅威に同時に立ち向かいます。 見覚えのある廊下やオフィス、そして過去の仲間たちの痕跡が、レオンの心を強く揺さぶります。
バイオハザードレクイエム 地下施設アークの全貌
ラクーンシティの地下深くには、「アーク」と呼ばれる想像を絶する規模の巨大研究施設が広がっていました。 ここはアンブレラの総帥であったオズウェル・E・スペンサーが、全ての研究データを統合するために設立した中央管理施設です。
アークの最深部では、「エルピス」と呼ばれる未知のウイルスの研究が行われていました。 レオンは外部のオペレーターであるシェリー・バーキンのハッキング支援を受けながら、アークの深部へと進みます。
施設内には、高度に武装した謎の特殊部隊や、制御を失った量産型のタイラントなど、非常に強力な敵が配置されています。 レオンの肉体はウイルスの進行により限界に近づいており、視界が歪むなどの発作に耐えながらの戦闘を強いられます。
彼は道中で手に入れたガンパウダーで弾薬を調達し、タクティカルトラッカーを使用して戦闘データをクレジットに換金します。 集めたクレジットで武器の威力や装弾数を極限まで強化し、立ちはだかる脅威を次々と粉砕していきます。
自らの命を削りながらも、レオンはビクターの狂気に満ちた野望を阻止するために、ひたすらに奥へと突き進みます。
バイオハザードレクイエム ストーリー要約:終盤と結末の分岐
物語はアークの最深部において、ついに最高潮に達します。 散りばめられていたすべての謎が明らかになり、プレイヤーの選択によって結末が大きく変化します。
ここでは終盤のドラマチックな展開と、二つの異なるエンディングについて詳細に解説します。
バイオハザードレクイエム 希望のウイルス「エルピス」
アークの最深部である中枢システムルームで、レオンとグレースはついに再会を果たします。 そこで彼らは、ビクターが追い求めていた「エルピス」の真の正体を知ることになります。
エルピスは世界を滅ぼすための恐るべきウイルス兵器ではありませんでした。 それはスペンサーが晩年に過去の過ちを深く後悔し、贖罪のために開発した強力なワクチンだったのです。
エルピスは全てのウイルス兵器を完全に無効化する力を秘めた、まさに人類の希望(エルピス)でした。 ビクターはこのエルピスを独占して隠匿し、他のウイルス兵器を用いて世界の軍事バランスを意のままに操ろうと企んでいました。
彼はグレースの特殊な遺伝子情報が、エルピスを起動するための鍵であると信じ込み、彼女を執拗に追跡していたのです。 しかし実際には、グレースは鍵などではなく、スペンサーが残した単なるフェイクの防壁に過ぎませんでした。
自らの壮大な計画が根底から崩れ去ったことを悟り、ビクターは狂気に取り憑かれます。 彼は理性を失い、強大な力を持つ異形の怪物へと自らを変異させ、レオンとグレースに襲いかかります。
バイオハザードレクイエム 究極の選択とエンディング
ビクターとの死闘の最中、重傷を負いウイルスの進行で限界を迎えたレオンは、その場に倒れ込んでしまいます。 彼は最後の力を振り絞り、システム端末の前に立つグレースに全ての判断を委ねます。
グレースは、エルピスを完全に破壊して無に帰すか、それとも世界に解放するかという究極の選択を迫られます。 このプレイヤー自身の判断が、本作のエンディングを決定づける重要な分岐点となります。
世界を救うワクチンであっても、アンブレラの遺産を残すことの危険性をどう捉えるかが問われます。
エンディング分岐の条件と結果
以下の表は、最終局面でのエンディング分岐の選択肢と、その結果を比較したものです。 どちらを選ぶかによって、レオンの運命と世界に与える影響が全く異なるものになります。
| 選択肢の内容 | システムの動作 | レオンの生死 | エンディングの種類 |
|---|---|---|---|
| エルピスを破壊する | 全データを消去し自爆 | 死亡する | バッドエンド |
| エルピスを解放する | ワクチンの散布とデータ送信 | 生還する | トゥルーエンド |
バイオハザードレクイエム バッドエンド:破壊の代償
「エルピスを破壊する」という選択肢を選んだ場合の結末です。 グレースは、スペンサーが残した研究の全てが、形を変えて再び災いをもたらすと考えます。 彼女は迷いを断ち切り、システムのコンソールを操作してエルピスのデータを完全に消去します。
中枢システムの破壊に伴い、アーク全体が激しい振動と共に崩壊を始めます。 グレースは意識が朦朧としているレオンの肩を貸し、崩れゆく施設からの脱出を試みます。
しかし、道中でレオンの体力が限界に達し、ウイルスの進行も末期状態となってしまいます。 レオンは自身の最期を悟り、追ってくる崩落からグレースを庇い、彼女だけを先へと逃がします。
グレースは背後で崩れ落ちる瓦礫の音を聞きながら、一人で地上へと脱出を果たします。 朝焼けの空の下、救助のヘリコプターを見上げながら、彼女はレオンを救えなかった痛恨の念に涙を流します。
強大なウイルス兵器の脅威はこの世から完全に消え去りましたが、レオン・S・ケネディというあまりにも大きな犠牲を払うことになりました。
バイオハザードレクイエム トゥルーエンド:希望の光
「エルピスを解放する」という選択肢を選んだ場合の真の結末です。 グレースがシステムを正常に起動させると、エルピスのワクチンデータが全世界の機関に向けて送信され始めます。
長年の計画を完全に台無しにされたビクターは激昂し、さらなる高濃度のウイルスを自らに注射します。 彼は過去作の強敵を彷彿とさせる、ネメシスガンマのような巨大で醜悪なクリーチャーへと変異します。
レオンは薄れゆく意識の中で最後の力を振り絞り、強力な火器を用いてビクターとの最終決戦に挑みます。 激闘の末、持てる全ての弾薬を撃ち込み、ついにビクターを完全に打倒します。
しかし直後、レオンはウイルスの侵食に耐えきれず、ついに意識を失い倒れてしまいます。 そこに、ヘリコプターで降下してきた完全武装の謎の特殊部隊が現れます。
部隊の隊員は倒れたレオンの元へ駆け寄り、抽出されたばかりのエルピスのワクチンを彼に投与します。 ワクチンの劇的な効果によりレオンの変異は急速に止まり、彼は奇跡的に一命を取り留めました。
後日、テレビのニュース番組では、アンブレラの残党や彼らと癒着していた非合法組織の実態が世界中に暴露されたことが報じられます。 グレースは、ワクチンの効果で視力を取り戻し、明るい笑顔を見せるエミリーと共に、新たな人生を歩み始める場面で物語は幕を閉じます。
バイオハザードレクイエム 登場人物の深い考察
本作のストーリーをより深く、そして多角的に理解するためには、登場人物たちの背景や設定を知ることが非常に重要です。 ここでは主要キャラクターたちが持つ役割と、過去作との深い繋がりについて詳細に考察して解説します。
バイオハザードレクイエム グレース・アッシュクロフトの真実
グレースは本作の物語の核となる、非常に数奇な運命を背負った重要なキャラクターです。 彼女はFBIの優秀な分析官として高い頭脳を持ちながら、過酷な局面に耐えうる戦闘訓練も受けているタフな女性です。
物語の後半、アークの深部で発見される機密文書により、彼女の出生の恐るべき秘密が明かされます。 彼女は自然に生まれた人間ではなく、スペンサーの主導したクローン実験により生み出された「70号(黒エ)」と呼ばれる存在でした。
彼女の遺伝子情報はアンブレラのデータベースに厳重に記録されており、そのためビクターから執拗な追跡と執着を受けていました。 ビクターは彼女こそが、エルピスを起動するための「生きた鍵」であると誤認していたのです。
しかし、人工的に生み出された存在であっても、彼女自身は人間としての確かな意識と感情を持っています。 養母であるアリッサから深い愛情を受けて育ったことで、彼女はアンブレラの呪縛から精神的に解放されていました。
グレースの存在は、スペンサーが狂気の中で追い求めた理想の産物であると同時に、愛によってそこから脱却した人間の強い意志を象徴しています。
バイオハザードレクイエム レオン・S・ケネディの戦い
レオンはバイオハザードシリーズを初期から支え続ける、ファンから絶大な人気を誇る主人公の一人です。 本作での彼は49歳前後という設定であり、数々の死線を潜り抜けてきたベテランとしての渋みと、隠しきれない肉体的な疲労が色濃く描かれています。
彼は1998年のラクーンシティでの惨劇から始まり、長年にわたり世界各地でバイオテロとの終わりのない過酷な戦いを続けてきました。 本作で自らが変異型Tウイルスに感染し、死の淵を彷徨う絶望的な状況に陥っても、彼は決して諦めることなく戦い抜きます。
彼の行動原理の根底には、過去の事件で救うことができなかった多くの命への深い後悔が存在しています。 「これ以上の悲劇を絶対に防ぐ」という、強迫観念にも似た強い信念が彼を突き動かしているのです。
ゲーム中盤、彼が廃墟となったラクーン警察署(RPD)に戻った際の彼の独白やセリフからは、当時の出来事がどれほど深く心に傷として刻まれているかが痛いほどに伝わってきます。
バイオハザードレクイエム アリッサ・アッシュクロフトの遺志
アリッサは、過去のオンライン協力プレイ作品「バイオハザード アウトブレイク」の主人公の一人として知られる、行動力あふれるジャーナリストです。 彼女は地獄と化したラクーンシティからの数少ない生還者であり、事件後も決して諦めることなくアンブレラの深い闇を追及し続けていました。
本作の物語の中で、彼女が主人公グレースの育ての親(養母)であったという驚きの事実が判明します。 アリッサは独自の調査により、スペンサーの晩年の動向や「エルピス」に関する重大なスクープを掴み、それを世界に公表しようと準備していました。
しかし、事実の隠蔽を図る巨大な闇組織「コネクション」の放った刺客によって、8年前にレンウッド・ホテルで惨殺されてしまいます。 その光景は幼いグレースの目の前で繰り広げられ、癒えることのない深いトラウマとなりました。
しかし、アリッサの死は決して無駄ではありませんでした。 彼女が密かに遺した手帳やフロッピーディスクのデータが、成長したグレースたちを真実へと導く最も重要な鍵となったのです。
バイオハザードレクイエム 敵対生物(B.O.W.)とシステムの解説
本作には様々な生体兵器(B.O.W.)や不気味な変異体が登場し、プレイヤーの行く手を容赦なく阻みます。 また、絶望的な状況を生き抜くため、ゲームを有利に進めるためのシステムも多数用意されています。
ここでは、プレイヤーを苦しめる敵の特徴と、生存に不可欠なシステム要素について詳しく解説します。
バイオハザードレクイエム クリーチャーとボス兵器
本作に登場する敵は、過去作のオマージュを含め、非常に多彩で個性に溢れています。 単に銃で撃つだけではなく、それぞれの弱点や行動パターンを理解することが攻略の必須条件となります。
以下は、物語の中盤から終盤にかけて登場する強力なB.O.W.の性能と特徴をまとめた比較表です。
| B.O.W.名称 | 開発コード | 特徴と攻撃手段 | 脅威度 |
|---|---|---|---|
| ガルム | CMG002 | かつてのケルベロスの強化版。時速100kmを超えるスピードで追跡してくる。 | 中 |
| ネメシスガンマ | 不明 | NE-α寄生体をベースにした量産型。異常な回復力を持ち、触手で攻撃する。 | 極高 |
| モータルエッジ | 不明 | 伝説の傭兵ハンクに酷似した完全武装の執行者。高いパリィ性能を持つ。 | 極高 |
| プラント43 | 不明 | アークレイ山地で確認された巨大植物の変異体。強酸性の溶解液や巨大な触手で攻撃する。 | 高 |
バイオハザードレクイエム クラフトと強化システム
本作は、限られたリソースをいかにやり繰りするかという、アイテムの管理とクラフトが生存の鍵を握るゲームデザインとなっています。 二人の主人公はそれぞれ異なるシステムを用いて、自身を強化していきます。
グレースは探索中に採取した「血液検体」と専用の採血キットを使用します。 これらを組み合わせることで、敵を背後から一撃で仕留める「破血アンプル」や、自身の最大体力を永続的に上昇させる「ステロイド」などを作成します。 ステルスと計画的なリソース管理が彼女の生存戦略の基本となります。
一方レオンは、マップ上の様々な場所に配置された「ガンパウダー」と「スクラップ」を拾い集めます。 これらを組み合わせることで、ハンドガン、ショットガン、ライフルなど、状況に応じた各種弾薬を自在に作成します。
さらにレオンは、敵を倒したデータを記録する「タクティカルトラッカー」を所持しています。 この端末を使用して戦闘データをクレジットに換金し、専用のサプライボックスで武器の威力、装弾数、連射速度などを極限まで強化することができます。 プレイヤーの戦闘スタイルに合わせて、どの武器を優先的に強化するかが攻略の難易度に直結するシステムです。
バイオハザードレクイエム 隠された謎と次回作への伏線
本作は単なるサバイバルホラーアクションにとどまらず、シリーズ全体の歴史の根幹に関わる重大な事実が次々と明かされました。 ゲーム内のエンディングや、各所に隠された機密文書から読み取れる謎と、今後のシリーズ展開の伏線について深く考察します。
バイオハザードレクイエム コネクションと政府の癒着
ゲームの終盤で発見される数々の機密文書により、アンブレラ社の崩壊が単なる事故や裁判の結果ではなく、意図的に仕組まれたものであったことが判明します。 「コネクション」と呼ばれる、古くから裏社会を牛耳る巨大な闇組織が存在していました。
この組織がアメリカ政府の一部高官と深く結託し、アンブレラの持つ莫大な資産と研究データを奪い取る計画を立てていたのです。 ラクーンシティの惨劇を隠蔽し、全てを無に帰したあのミサイル攻撃(滅菌作戦)も、実は彼らが裏から政府を誘導して実行させたものでした。
この衝撃的な事実は、過去のシリーズ作品における政府の不自然な対応や、アンブレラ崩壊後に世界中でバイオテロが頻発した理由に明確な説明をつけます。 バイオハザード6でアダム・ベンフォード大統領が暗殺された理由も、このラクーン事件の真実と政府の癒着を公表しようとしたためであると強く示唆されています。
コネクションの全貌と指導者の正体は未だ完全な闇の中にあり、彼らが今後のバイオハザードシリーズにおいて、最大の敵として立ちはだかる可能性が非常に高いと考えられます。
バイオハザードレクイエム 謎の部隊「狼」の正体
トゥルーエンドの最後の場面で、無線通信から流れてくる「謎の兵士」の音声と、「狼が来る前に証拠を回収する」という言葉は、シリーズファンにとって非常に大きな意味を持っています。
この「狼」というキーワードは、バイオハザード ヴィレッジに登場した、クリス・レッドフィールドが率いる対バイオテロ精鋭部隊「ハウンドウルフ隊」を指していることは疑いようがありません。
この通信から、クリスと彼の一連のチームが、表向きの組織の枠を超えて、裏で独自にコネクションや政府の腐敗を追跡していたことが窺えます。 彼らは独自の目的のために、アークでの事態に水面下で介入していたのでしょう。
本編のストーリーでは直接姿を見せなかったクリスですが、今後のダウンロードコンテンツ(DLC)や、完全な新作となる次回作で、彼らの視点から見た裏側の物語が描かれることが強く期待されます。
バイオハザードレクイエム まとめ
本作は、グレースの視点による極限の恐怖とサバイバル、そしてレオンの視点による激しいアクションと重厚なドラマが、見事に融合した傑作となっています。
「エルピス」という名の希望のワクチンを巡る戦いは、過去のラクーンシティでの犠牲者たちの無念を晴らすと同時に、バイオテロの恐怖に怯える世界に新たな扉を開きました。
究極の選択を迫られるストーリーの分岐や、探索するほどに深まる豊富なテキストなど、やり込み要素も満載です。 まとまったプレイ時間が取れない方でも、本レビューを通じて、その重厚な世界観と緻密なストーリーの魅力を十分に感じていただけたのではないでしょうか。
ゲーム実況や動画などで興味を持った方は、実際にプレイする機会があれば、是非ご自身の手でこの結末を見届けてみてください。 きっと、忘れられないゲーム体験になるはずです。
筆者情報
筆者:桐谷シンジ フリーランスのゲーム攻略ライター。慶應大学卒業後、大手出版社を経て、現在に至る。 幅広いゲームに携わるが、主にRPG/FPS/サンドブロック系のゲームを得意とする。 最近の悩みは趣味の時間が取れず、積みゲーが100作品を超えたこと。
























