編集デスク ゲーム攻略ライターの桐谷シンジです。 今回も多く寄せられてる質問にお答えしていきます。
この記事を読んでいる方はバイオハザードレクイエムが気になっており、未経験でも楽しめるか不安に思っているのではないでしょうか。
30年も続く歴史あるシリーズだからこそ、今から始めて物語についていけるのかという悩みは当然のことです。
この記事を読み終える頃にはシリーズ未経験でも楽しめるのかという疑問が解決しているはずです。
- 新主人公視点による没入感
- 予備知識不要のストーリー
- 新規勢特有の新鮮な恐怖
- 公式動画による効率的予習
それでは解説していきます。
【バイオハザードレクイエム】未経験者でも安心な理由と新規勢の楽しみ方
レクイエムはシリーズ初心者でも問題なく楽しめる設計
バイオハザードシリーズは世界累計1億8300万本を突破している日本を代表するゲームです。
しかし、その歴史の長さゆえに、初心者にとってはハードルが高く感じられることも事実でしょう。
最新作となる本作について、結論から申し上げますと、過去作を一切プレイしていなくても十分に楽しむことができます。
開発陣自身も、シリーズ未経験者が問題なく理解し、入り込めるように意図して設計していると明言しています。
その最大の理由が、本作で新たに登場する主人公の存在です。
過去作の複雑な人間関係や専門用語を知らなくても、ゲームの進行とともに自然と世界観を理解できる仕組みが用意されています。
長寿シリーズにありがちな「一見さんお断り」の雰囲気は一切排除されています。
むしろ、本作をきっかけにバイオハザードの世界へ足を踏み入れるプレイヤーを歓迎するような、非常に丁寧な導入がなされているのです。
難易度設定も複数用意されており、アクションが苦手な方でもストーリーを最後まで見届けられるよう配慮されています。
未経験だからと敬遠するのは非常にもったいない、優れたエンターテインメント作品に仕上がっています。
新主人公グレースの視点で物語に深く没入
本作が初心者でも入り込みやすい最大の要因は、新主人公であるFBI分析官グレースの存在にあります。
彼女はこれまでのシリーズに登場した歴戦の勇士たちとは異なり、ゾンビもバイオテロも全くの初体験です。
過酷な戦闘訓練を受けた特殊部隊員でもなければ、数々の修羅場を潜り抜けてきたエージェントでもありません。
私たちプレイヤーと全く同じように、突然の異常事態に戸惑い、恐怖を覚えるごく普通の人間として描かれています。
物語は主に彼女の視点を通して進行していくため、プレイヤーはグレースの驚きや絶望と完全にシンクロすることになります。
「あの化け物は何なのか」「どうすればこの悪夢から抜け出せるのか」という疑問を、キャラクターと共に抱きながら探索を進めることができるのです。
彼女が手に入れるわずかな手がかりやメモが、そのままプレイヤーにとっての世界観を理解するためのチュートリアルとして機能しています。
未知の脅威に対して無力な彼女が、恐怖に震えながらも知恵を絞って生き延びようとする姿は、強い共感を呼び起こします。
この徹底した「初心者視点」の導入により、シリーズの専門知識がなくても、全く違和感なく物語の核心へと迫っていくことが可能です。
過去作の知識不要で楽しめるストーリー展開
バイオハザードシリーズは30年にわたる壮大な物語を紡いできましたが、本作はその知識を前提としていません。
もちろん過去の事件や組織に関する言及はありますが、それらは物語のスパイスであり、本筋を理解する上での必須条件ではないのです。
本作でプレイヤーが直面する最大の目的は「目前の脅威から生き延びること」という、極めてシンプルかつ根源的なものです。
過去にどのような事件があったかを知らなくても、迫り来るゾンビから逃げ、閉ざされた空間から脱出するという目標は揺るぎません。
そして本作には、シリーズを代表するベテランキャラクターであるレオン・S・ケネディももう一人の主人公として登場します。
彼は30年前の「ラクーン事件」と呼ばれる大惨事の当事者であり、数え切れないほどのバイオテロと戦ってきた人物です。
何も知らない新人のグレースと、重い過去を背負ったレオンという対照的な二人の視点が交錯することで、物語は立体的な深みを持ちます。
初心者の方はグレースに共感し、シリーズファンはレオンの背中に過去の歴史を感じるという、見事な構成がなされています。
つまり、過去作を知らないことは決してハンデではなく、グレースと同じ「何も知らない新鮮な視点」で物語を体験できるという特権でもあるのです。
新規勢ならではの新鮮な恐怖体験
シリーズを長くプレイしていると、ある程度「この角を曲がったら敵が出そうだ」といった展開の予測がついてしまうものです。
しかし、シリーズ未経験の新規勢にとって、本作で待ち受けるすべては全くの未知であり、純度100パーセントの恐怖を体験することができます。
ゾンビの動きの不気味さ、弾薬が底を突くかもしれないという焦燥感、暗闇から聞こえる正体不明の物音。
これらの一つ一つが、新規プレイヤーの心を強く揺さぶり、忘れられないゲーム体験として刻み込まれるでしょう。
特に本作は、グラフィック技術の進化により、空気の冷たさや血の匂いまで感じられそうなほどの圧倒的な没入感を実現しています。
過去の「お約束」を知らないからこそ、純粋に画面の中で起きている事象に驚き、怯え、そして乗り越えた時の達成感を深く味わうことができます。
予備知識がないことの強み
バイオハザードの世界には「B.O.W.(有機生命体兵器)」と呼ばれる多種多様なクリーチャーが存在します。
シリーズファンであれば「これはあのウイルスの変異体だろう」と分析的に見てしまうところを、新規勢はただ純粋な「得体の知れない化け物」として対峙することになります。
この「相手の正体が全くわからない」という状態こそが、ホラーにおける恐怖の根源です。
弱点も分からず、行動パターンも読めない敵に対して、手探りで対処法を見つけていく過程は、新規勢にしか味わえない極上のサスペンスとなります。
考察の余地を楽しむ
ゲーム内には、事件の背景や人々の末路を記したファイルやメモが多数配置されています。
これらを拾い集め、点と点を繋ぎ合わせて事件の真相を自分なりに考察していくのも、バイオハザードの大きな魅力です。
予備知識がない状態から、少しずつ世界のパズルを完成させていく喜びは、推理小説を読み解くような知的な興奮をもたらしてくれます。
ベテランライターが教える初心者の楽しみ方
これまで数多くのゲームをプレイしてきた攻略ライターの視点から、初心者の方が本作を120パーセント楽しむための心得をお伝えします。
バイオハザードをプレイする上で最も重要なのは、すべてを力技で解決しようとしないことです。
このゲームは無双アクションではなく、生き残るためのサバイバルホラーであることを常に意識してください。
リソース管理の徹底
ゲーム内で手に入る弾薬や回復アイテムは常に有限であり、無駄遣いは命取りになります。
目の前に敵が現れたからといって、無計画に引き金を引くのは避けるべきです。
時には敵の攻撃を避け、弾薬を温存して逃げるという選択が、後のボス戦での生死を分けることも多々あります。
アイテムボックスを活用し、常に状況に応じた最適な装備を持ち歩くという計画性が、生存率を大きく高めてくれます。
マップ探索と情報の整理
マップの隅々まで探索することは、アイテム回収だけでなく、自身の安全を確保するためにも不可欠です。
本作のマップ構造は非常に緻密に設計されており、最初は通れなかった場所が、後になって別のルートから繋がるというアハ体験が頻繁に起こります。
セーフルームと呼ばれる安全地帯の位置を把握し、そこを拠点として少しずつ探索範囲を広げていくのが基本の立ち回りとなります。
公式の振り返り動画で世界観を予習
もし、プレイする前にどうしてもシリーズの全体像や過去の出来事を少しだけ知っておきたいという方がいれば、最適な方法があります。
それは、公式が配信している振り返り動画「Road to Requiem」を視聴することです。
この動画は、約10分という短い時間の中に、30年にわたるバイオハザードの歴史の要点が非常に分かりやすくまとめられています。
ウイルスの誕生、アンブレラ社の暗躍、そしてレオンを始めとする主人公たちの戦いの軌跡が、美しい映像と共に解説されています。
これを一度見ておくだけで、ゲーム内に登場する専門用語や、レオンが抱える過去の重みに対する理解度が飛躍的に向上します。
もちろん、この動画を見なくてもゲーム自体は問題なく楽しめますが、より深く世界観に浸りたい方には強くおすすめできるコンテンツです。
物語の背景を知ることで、ただのパニックホラーから、壮大なSFサスペンスとしての魅力も感じ取ることができるようになるでしょう。
【バイオハザード】シリーズ共通の魅力とレクイエムの特徴
サバイバルホラーの真髄とリソース管理
バイオハザードシリーズが世界中で愛され続けている最大の理由は、独自の「サバイバルホラー」というジャンルを確立し、進化させ続けている点にあります。
ただお化け屋敷のように驚かせるだけではなく、プレイヤー自身が極限状態を生き抜くための戦略を立てる面白さがそこにはあります。
そして、そのサバイバル性を担保しているのが、厳格なリソース管理のシステムです。
プレイヤーが所持できるアイテムの枠は限られており、弾薬、回復薬、そして謎解きに必要なキーアイテムをどう配分するかが常に問われます。
「あと数発しか弾がない状況で、目の前の通路を塞ぐ敵をどうするか」というジレンマは、プレイヤーの手に汗を握らせます。
この不自由さがあるからこそ、弾薬を節約して敵の脇をすり抜けられた時や、隠されたアイテムを発見した時の喜びはひとしおなのです。
強敵を倒して経験値を得てレベルアップするゲームとは異なり、プレイヤー自身の「状況判断能力」と「知恵」が試されるのが、バイオハザードの真髄と言えます。
心理的な恐怖とジャンプスケアの違い
ホラーゲームにおける恐怖演出には、大きく分けて二つの種類が存在します。
一つは「ジャンプスケア」と呼ばれる、突然大きな音を立てたり、画面に恐ろしい顔を急に映し出したりして、生理的な驚きを引き起こす手法です。
もう一つは、じわじわとプレイヤーの精神を削り取っていく「心理的な恐怖」です。
バイオハザードシリーズは、この心理的な恐怖の演出において、他の追随を許さない圧倒的なクオリティを誇っています。
例えば、長い廊下の先が真っ暗で何も見えない時、あるいは誰もいないはずの上の階から重い足音が聞こえてきた時。
「何かがいるかもしれない」という予感と、見えない脅威に対する想像力が、プレイヤーの不安を極限まで増幅させます。
また、敵の造形も単なるモンスターではなく、かつて人間だった頃の面影をわずかに残している点が生々しく、本能的な嫌悪感を刺激します。
さらに、倒しても倒しても立ち上がり、ゆっくりと執拗に追いかけてくる敵の存在は、逃げ場が失われていくという絶望感をプレイヤーに植え付けます。
視覚と聴覚、そしてプレイヤーの心理を巧みに操ることで生み出される、この「終わらない緊張感」こそが、バイオハザードを名作たらしめている要素なのです。
謎解き要素がもたらす極限の緊張感
バイオハザードを語る上で絶対に外せない要素が、各所に散りばめられたパズルや謎解きです。
閉ざされた扉を開けるための鍵を探し出し、複雑な仕掛けを作動させて新たな活路を見出すプロセスは、単なるホラーアクションの枠を超えた奥深さをゲームに与えています。
そして重要なのは、これらの謎解きが安全な場所で落ち着いて行えるとは限らないという点です。
背後から敵のうめき声が近づいてくるプレッシャーの中で、暗号を解読し、アイテムの組み合わせを考えなければならない状況は、尋常ではない緊張感を生み出します。
恐怖でパニックになりそうな心を落ち着かせ、冷静に論理的な思考を巡らせる。
この静と動のコントラストが、ゲームプレイに強烈なメリハリを生み出し、プレイヤーを飽きさせません。
また、洋館や警察署など、緻密に作り込まれた建物の構造そのものが一つの巨大なパズルとなっており、少しずつ探索範囲が広がっていく過程は、メトロイドヴァニア的な探索の楽しさも兼ね備えています。
爽快なガンアクションによるカタルシス
バイオハザードシリーズは、ホラーゲームでありながら、非常に質の高いガンアクションゲームとしての側面も持っています。
特に『バイオハザード4』以降の作品では、肩越しのビハインドビュー(TPS視点)が採用され、狙って撃つことの楽しさが飛躍的に向上しました。
迫り来る多数の敵の急所を的確に撃ち抜き、体術を絡めて一網打尽にする爽快感は、他のシューティングゲームにも引けを取りません。
ホラーゲーム特有の「逃げるしかない無力感」とは対極にある、自らの手で運命を切り拓き、敵を圧倒するカタルシス。
このアクション要素があるからこそ、プレイヤーは恐怖に押し潰されることなく、前へ進み続けるモチベーションを保つことができるのです。
手に入れた資金で武器を改造し、火力を強化していく育成要素も、アクションの楽しさをさらに深める重要な要素となっています。
恐怖と爽快感という、本来相反するはずの二つの感情が、バイオハザードという器の中で見事な化学反応を起こしているのです。
レクイエムのダブル主人公システム
最新作「レクイエム」において最も注目すべき革新的な要素が、グレースとレオンによるダブル主人公システムです。
これまでのシリーズでは、作品ごとにホラー寄りかアクション寄りかという方向性の違いがありました。
しかし本作は、この二つの全く異なるプレイスタイルを、一つの作品の中で両立させるという意欲的な試みを行っています。
グレース編:純度の高いサバイバルホラー
戦闘経験のないFBI分析官グレースを操作するパートでは、極限の緊張感が伴う純粋なサバイバルホラーが展開されます。
彼女は強力な武器を持っておらず、弾薬も常に不足しているため、敵との正面衝突は死を意味します。
物陰に隠れてやり過ごし、敵の視界を避けながら探索を進めるステルス要素や、逃げ回るしかない無力感が強調されています。
『バイオハザード7』や『RE:2』の序盤で味わったような、恐怖に怯えながら一歩ずつ暗闇を進む感覚を存分に味わうことができます。
レオン編:戦略的で爽快なアクション
一方、シリーズ屈指の戦闘能力を持つレオンのパートでは、状況が一変します。
豊富な武器種と高度な体術を駆使し、群がる敵を次々と薙ぎ倒していく、戦略的で爽快なアクションがメインとなります。
敵の攻撃を弾き返すパリィシステムなども健在であり、プレイヤーの腕前次第でピンチを華麗に切り抜けることが可能です。
『RE:4』で確立された、攻撃的でアドレナリンが噴出するようなバトルを存分に楽しむことができます。
グレース編で蓄積された恐怖やストレスを、レオン編の圧倒的な火力で解放する。
この見事な緩急のサイクルが、本作を現代バイオの集大成と言わしめる所以です。
歴代シリーズとレクイエムの要素比較
シリーズの変遷と、本作「レクイエム」がどのようなバランスで構成されているのかを分かりやすく理解していただくために、近年の代表的な作品との比較表を作成しました。
ホラーの強さやアクションの比重、初心者へのおすすめ度などを比較検討してみてください。
| タイトル | ホラー要素 | アクション要素 | 謎解き難易度 | 初心者おすすめ度 | 作品の特徴 |
|---|---|---|---|---|---|
| バイオハザード RE:2 | 非常に強い | 控えめ | 高い | ★★★☆☆ | 閉鎖空間での恐怖と、執拗な追跡者による極限のサバイバル。 |
| バイオハザード RE:4 | 控えめ | 非常に強い | 低め | ★★★★☆ | 多彩な武器と体術を駆使する、圧倒的爽快感のガンアクション。 |
| バイオハザード 7 | 極めて強い | 控えめ | 中程度 | ★★☆☆☆ | 一人称視点による究極の没入感と、狂気に満ちた恐怖体験。 |
| バイオハザード レクイエム | 強い | 強い | 中程度 | ★★★★★ | ダブル主人公制により、ホラーとアクションの最高峰を融合。 |
表からも分かる通り、レクイエムはホラー要素とアクション要素のどちらかに偏るのではなく、両方を高い次元で両立させています。
そして、その二つの要素をプレイヤーが自然に体験できるよう、新主人公の視点を取り入れることで、初心者おすすめ度を最大限に高めているのです。
この絶妙なバランス調整こそが、本作がシリーズ未経験者にこそプレイしてほしいと断言できる最大の理由です。
まとめ
今回のレビューでは、バイオハザードシリーズの魅力と、最新作「レクイエム」がシリーズ未経験者でも十分に楽しめる理由について詳しく解説してきました。
本作は、30年の歴史を持つ大作でありながら、新規プレイヤーを温かく迎え入れるための工夫が随所に凝らされています。
新主人公グレースの視点を通じて、予備知識なしで純粋な恐怖と驚きを体験できるのは、今から始めるプレイヤーだけの特権です。
そして、ベテランのレオンによる爽快なアクションが、ホラーの緊張感を程よく中和し、極上のエンターテインメント体験を提供してくれます。
「ホラーは苦手だから」「ストーリーが分からないから」と諦めてしまうのは、あまりにも惜しい傑作です。
ぜひこの機会に、サバイバルホラーの金字塔が提示する新たな恐怖と興奮を、ご自身の手で体験してみてください。
筆者情報
筆者:桐谷シンジ フリーランスのゲーム攻略ライター。慶應大学卒業後、大手出版社を経て、現在に至る。幅広いゲームに携わるが、主にRPG/FPS/サンドブロック系のゲームを得意とする。最近の悩みは趣味の時間が取れず、積みゲーが100作品を超えたこと。























