編集デスク ゲーム攻略ライターの桐谷シンジです。 今回も多く寄せられている質問にお答えしていきます。
この記事を読んでいる方は、2026年発売予定とされるシリーズ最新作『バイオハザード レクイエム』の最新情報と、前作までの「ウインターズ家」の物語がどう繋がるのか気になっていると思います。 ナンバリング9作目となる本作は、過去作との決別とも取れる新たな展開を見せています。
しかし、シリーズファンとしては過去の物語、特にイーサンとローズの物語がどう扱われるのかは無視できない点でしょう。 今回は、最新作の情報を整理しつつ、感動の完結を迎えたウインターズ家のサーガを振り返り、新作への繋がりを考察します。
この記事を読み終える頃には、最新作への予習と過去作の復習が完了し、新たな恐怖への準備が整っているはずです。
- 最新作『レクイエム』は2026年2月27日発売予定でグレース・アッシュクロフトが主人公
- 物語は『アウトブレイク』のアリッサ・アッシュクロフトの死と娘のグレースの因縁を描く
- 『バイオハザード7』『8』で描かれたウインターズ家の物語は一度完結しており直接の続編ではない可能性が高い
- 1人称と3人称の視点切り替えが可能で「光と闇」が攻略の鍵となる新システムを採用
それでは解説していきます。
バイオハザード レクイエムの最新情報と概要
多くの謎に包まれていたバイオハザードシリーズの最新作、通称『バイオハザード レクイエム』。 ここでは、現時点で判明している発売日やストーリー、そして主人公について深掘りしていきます。 ナンバリングタイトルでありながら、これまでのシリーズとは一線を画す「独立した物語」の様相を呈している点に注目です。
発売日と世界的評価
まずはファンが最も気にしている発売時期についてです。 情報のソースによれば、本作は2026年2月27日に発売が予定されています。 また、ドイツで開催された「gamescom award 2025」において最多の4冠を受賞するなど、発売前から世界的な注目度は非常に高いと言えます。 これまでのバイオハザードシリーズも高い評価を得てきましたが、発売前の段階でこれほどの賞を獲得するのは異例です。 REエンジンによるグラフィックの進化はもちろん、ホラーとしての原点回帰と新たな挑戦が高く評価された結果でしょう。 メディア向けのプレイデモも解禁されており、開発は順調に進んでいると考えられます。
主人公グレースと母アリッサの物語
本作の主人公は、FBI分析官の「グレース・アッシュクロフト」です。 彼女は、かつてラクーンシティの悪夢を生き延びた新聞記者「アリッサ・アッシュクロフト」の娘であることが判明しています。 物語の導入は、グレースの母アリッサの死に深く関わっています。 8年前、レウットホテル(Reud Hotel)という場所で、アリッサは何者かによって殺害されました。 当時、その場に居合わせたグレースは生き延びましたが、母を失ったトラウマと謎を抱えたまま成長し、FBIの分析官となります。 そして現在、変死事件の調査のために再び廃墟となったレウットホテルへと足を踏み入れることになるのです。 この「母の死の真相を探る」というプロットは、個人的な復讐劇や真実の探求という側面が強く、世界規模のバイオテロとの戦いだったこれまでのシリーズとは少し毛色が異なるサスペンス要素を感じさせます。
舞台となる療養所と「デキサフィル」の謎
物語の舞台の一つとして「療養所」が登場します。 グレースは何らかの組織に捕まり、この場所で実験体として拘束されていたところからゲームプレイ(デモ版)が始まります。
ここでキーワードとなるのが「デキサフィル」という薬品です。 これは実在しない架空の薬品名であり、本作独自のウイルスや寄生生物に関連する重要な物質であることは間違いありません。 療養所の探索中に発見される職員の遺体は、皮膚が腐敗したような状態であり、ゾンビとも異なる新たな脅威を示唆しています。 また、本作では「ラクーンシティ」も舞台の一つとして登場することが明言されています。 ただし、メインの舞台となるレウットホテルや療養所はラクーンシティとは別の場所にあるようです。 シリーズの原点であるラクーンシティがどのように物語に関わってくるのか、アリッサの過去とどうリンクするのかが、考察班の腕の見せ所となるでしょう。
ウインターズ家の物語の振り返り(バイオ7・8)
『レクイエム』の情報を整理したところで、ここからは前作まで主軸となっていた「ウインターズ家」の物語を振り返ります。 なぜ振り返る必要があるのか。 それは、『レクイエム』がナンバリング9作目でありながら、なぜウインターズ家の物語から離れたのかを理解するためです。 イーサン・ウインターズという一般人が巻き込まれた悲劇と、その家族愛の物語は、バイオハザードの歴史においても特異かつ重要な位置を占めています。
バイオハザード7 レジデント イービルの悪夢
物語は、3年前に失踪した妻ミアからのメールをきっかけに、主人公イーサン・ウインターズがルイジアナ州のベイカー邸を訪れるところから始まります。 そこで彼を待っていたのは、謎の菌「特異菌」に感染し、不死身の怪物と化したベイカー一家による狂気の歓迎でした。 この作品の最大の特徴は、主人公が特殊部隊員ではなく「ただの一般人」であること、そして「アイソレートビュー(主観視点)」を採用したことによる没入感のある恐怖です。 イーサンは左手を切断され、足を切断され(後に接合されますが)、散々な目に遭いながらも、妻を救うために奔走します。 最終的に、すべての元凶である生物兵器「エヴリン」を倒し、駆けつけたクリス・レッドフィールドによって救出されます。 しかし、この時すでにイーサンの身体にはある「異変」が起きていたことが、次作で明らかになります。
バイオハザード ヴィレッジ(8)での決断
『7』から3年後。 イーサンはミア、そして生まれたばかりの娘ローズマリー(ローズ)と共に欧州で静かに暮らしていました。 しかし、その平穏はクリス・レッドフィールドの襲撃によって破られます。 ミアは射殺され(実はミランダが擬態していた偽物でしたが)、ローズは連れ去られてしまいます。 ローズを取り戻すため、イーサンは怪異と狂気に満ちた「村(ヴィレッジ)」へと足を踏み入れます。 そこで明らかになったのは、イーサン自身が『7』の時点でジャック・ベイカーに殺害されており、特異菌によって動く「カビ人間」として生かされていたという衝撃の事実でした。 彼は既に人間ではなく、それ故に驚異的な再生能力を持っていたのです。 四貴族やマザー・ミランダとの死闘の末、イーサンは自らの命を燃やし尽くしてローズを救い出し、村と共に爆散する道を選びました。 一般人として巻き込まれ、父として覚醒し、最後は家族のために命を捧げたイーサンの物語は、ここで幕を閉じます。
DLC「Shadows of Rose」による完結
『ヴィレッジ』のDLC「Shadows of Rose」では、成長したローズの物語が描かれました。 父から受け継いだ特異菌の力を「呪い」と感じていた彼女は、その力を捨てるために菌の意識世界へと入ります。 そこで彼女は、父イーサンの愛を知り、自らの力と向き合う覚悟を決めます。 このDLCをもって、「ウインターズ家の物語」は正式に完結したと公式にアナウンスされています。 時系列的にローズが成長した世界は2037年頃となるため、『レクイエム』の舞台となる2026年とは10年以上の開きがあります。 つまり、『レクイエム』がウインターズ家の直接的な続編とならないのは、時系列的にも、物語のテーマ的にも必然であると言えます。 クリスがBSAA本部に乗り込むという『ヴィレッジ』エンディングの伏線は残されていますが、『レクイエム』では一旦そのラインとは別の、「新たな恐怖の軸」を描こうとしていることが伺えます。
歴代主人公の比較
ここで、ウインターズ家と今回の主人公グレース、そして従来のヒーローたちを比較してみましょう。
| 項目 | クリス/レオン等 | イーサン・ウインターズ | グレース・アッシュクロフト |
|---|---|---|---|
| 所属 | STARS / DSO / BSAA | 一般人(システムエンジニア) | FBI分析官 |
| 戦闘能力 | 非常に高い(超人級) | 一般人(後に特異菌で強化) | 低い(一般人レベルの可能性) |
| 動機 | バイオテロ撲滅 / 任務 | 妻・娘の救出 | 母の死の真相究明 / 生存 |
| 特徴 | 物理攻撃も可能 | 再生能力・家族愛 | 高い分析力・洞察力・集中力 |
この表からも分かる通り、グレースはイーサンに近い「巻き込まれ型」の側面を持ちつつも、FBIとしての「調査・分析」という知的なスキルセットを持っています。 筋肉で解決するクリスや、エージェント能力で切り抜けるレオンとは全く異なる攻略アプローチが必要になるでしょう。
新主人公グレースと『アウトブレイク』の繋がり
『レクイエム』を語る上で避けて通れないのが、過去作『バイオハザード アウトブレイク』との繋がりです。 これまでのナンバリングタイトルでは、外伝作品のキャラクターがここまで深くメインストーリーに関わることは稀でした。 ここでは、母アリッサと娘グレースの関係性について掘り下げます。
アリッサ・アッシュクロフトとは誰か
アリッサ・アッシュクロフトは、2003年(時系列は1998年)に発売された『バイオハザード アウトブレイク』に登場する新聞記者です。 彼女はラクーンシティの惨劇に巻き込まれた一般市民の一人であり、その高い行動力とキーピックを扱うスキル、そして特ダネを狙うジャーナリスト魂で脱出劇を繰り広げました。 性格は勝気で、時には他人と衝突することもありましたが、真実を追求する姿勢は本物でした。 彼女がラクーンシティを生存して脱出した後、どのような人生を送っていたのかは長らく謎とされていました。 しかし、『レクイエム』において、彼女がその後もジャーナリストとして活動し、何らかの組織の闇に触れたことで命を狙われていたことが示唆されています。 8年前のレウットホテルでの死は、彼女が追い続けていた「何か」の代償だったのでしょう。
娘グレースへ受け継がれる意志
主人公グレースは、母の死の現場を目撃し、そのトラウマを抱えています。 彼女はFBIの分析官として非常に優秀で、一度集中すると周囲の声が聞こえなくなるほどの没入感を見せます。 これは、母アリッサが持っていた「真実への執着心」が形を変えて受け継がれたものとも言えるでしょう。 ただし、開発インタビューによれば、ゲーム序盤のグレースは非常に弱々しく、クリーチャーに遭遇するとパニックになり、足がもつれて転びそうになる描写もあるようです。 これは、イーサンが最初は銃の扱いすらままならなかったことを彷彿とさせます。 しかし、彼女は物語を通じて成長していくとされています。 母が遺した謎、そして「グレースこそが希望である」という母の言葉の意味。 これを解き明かす過程で、彼女はただの分析官から、真のサバイバーへと変貌を遂げていくはずです。
ラクーン事件との再接続
アリッサの登場、そして舞台の一部としてのラクーンシティの再登場は、シリーズファンにとって非常に大きな意味を持ちます。 『RE:2』や『RE:3』でリメイクされたラクーンシティですが、新たな視点、あるいは「事件後の影響」という観点から描かれる可能性があります。 アリッサが何を掴んでいたのか。 それはアンブレラの残党に関するものなのか、それともBSAAの腐敗に関わるものなのか。 あるいは、『ヴィレッジ』で語られたコネクションのような別組織の陰謀なのか。 過去の遺恨が2026年の現在にどう影響しているのか、この「歴史の点と線を繋ぐ作業」こそが、本作のストーリーテリングの肝になるでしょう。
ゲームシステムと恐怖演出の進化
『レクイエム』では、システム面でもいくつかの進化と原点回帰が見られます。 ホラーゲームとしての純度を高めるための工夫が随所に凝らされているようです。
1人称視点と3人称視点の融合
本作では、プレイヤーが任意に1人称視点(FPS)と3人称視点(TPS)を切り替えることが可能です。 『7』では没入感を重視したFPS、『RE:2』などのリメイク作ではキャラクターの立ち回りが見えるTPSが採用されてきましたが、今回はその両方の需要に応える形となります。 個人的には、グレースの「恐怖で足がもつれる」といったモーションや、キャラクターとしての成長を感じ取るためには、TPSでのプレイが推奨されるのではないかと推測します。 一方で、狭い療養所の探索や、閉鎖空間での圧迫感を味わいたい場合はFPSが適しているでしょう。 状況に応じて視点を切り替えることが、攻略の鍵になるかもしれません。
「光と闇」のギミックとクリーチャー
デモプレイで確認された巨大な女性型のクリーチャー(コードネーム:ビッグママ)は、光に弱いという特性を持っています。 強い光を浴びると表皮が溶け出す描写があり、プレイヤーは「明かりのある場所」へ逃げ込むことで一時的な安全を確保できます。 しかし、本作のいやらしいところは、その「安全地帯」が絶対ではないという点です。 電気が突然遮断され、安全だと思っていた場所が瞬時に死地へと変わる演出が確認されています。 また、ヒューズを探して電源を復旧させるという、初代バイオハザードを彷彿とさせるアナログなギミックも健在です。 ライターの小さな火だけを頼りに暗闇を進む恐怖は、根源的な恐怖体験を提供してくれるでしょう。 『アランウェイク』のような光を使った戦闘システムになるのか、それともあくまで逃走のための手段なのか、詳細は不明ですが、光源管理がリソース管理の一部になることは間違いありません。
戦闘システムの制約
現時点の情報では、『7』や『ヴィレッジ』に実装されていた「ガード」機能が、序盤のグレースには備わっていないようです。 これが「ゲーム全体を通してガード不可」なのか「成長すれば可能になる」のかは不明ですが、もしガードができないとすれば、回避と位置取りの重要性が跳ね上がります。 また、回復アイテムにはお馴染みの「グリーンハーブ」に加え、即時全回復可能な「回復アンプル」が登場します。 「空のインクリボン」という謎のアイテムも確認されており、これがセーブ回数の制限を意味するのか、それとも何らかのクラフト素材なのか、旧作ファンをニヤリとさせる(あるいは絶望させる)要素も散りばめられています。
まとめ
2026年発売予定の『バイオハザード レクイエム』は、シリーズの新たな一歩を踏み出す意欲作です。 ウインターズ家の物語から離れ、過去の名作『アウトブレイク』の系譜を継ぐキャラクターを主役に据えたことは、世界観の広がりを感じさせます。
本記事の要点まとめ
- 発売は2026年2月27日、期待値はMAX:すでに4冠を受賞しており、クオリティは保証付き。
- 物語は「母と娘」のサスペンス:アリッサの死の真相を追うグレースの視点で、過去と現在が交錯する。
- ウインターズ家とは別の軸:イーサンやローズの物語とは切り離された、独立したストーリーラインの可能性が高い。
- 「光」が鍵となるサバイバル:暗闇の恐怖と、光による回避、そして視点切り替えによる新たなプレイ体験。
これまでのシリーズの常識を覆すような「弱々しい主人公」が、どのように恐怖を乗り越えていくのか。 そして、ラクーンシティから続く因縁にどのような決着がつくのか。 『バイオハザード』の歴史に新たな1ページが刻まれる瞬間を、楽しみに待ちましょう。 続報が入り次第、またこの場所で詳細な分析をお届けします。






















