編集デスク ゲーム攻略ライターの桐谷シンジです。今回も多く寄せられてる質問にお答えしていきます。
この記事を読んでいる方は、あつまれどうぶつの森の最新アップデートVer3.0で追加された新要素、特にNintendo Switch 2(スイッチ2)エディション限定アイテムである「メガホン」の挙動や、旧ハードであるスイッチ1での互換性が気になっていることと思います。特に、ハード間の垣根を超えたアイテムの受け渡し時の挙動は、多くのプレイヤーにとって未知の領域でしょう。
この記事を読み終える頃には、スイッチ2限定メガホンに隠された驚くべき仕様や、スイッチ1で使用した際の衝撃的なペナルティ、さらには細かすぎる小ネタの数々についての疑問が完全に解決しているはずです。
- スイッチ1でメガホンを使うと任天堂の妨害電波演出が発生する
- 通信プレイ中やおすそ分けプレイ中は使用制限がかかる
- ジョニーや海賊、観光客への反応が異常に細かい
- 雪だるまや引っ越し検討中の住民にはシビアな判定がある
それでは解説していきます。
メガホン機能の基本とスイッチ2限定の理由
あつまれどうぶつの森(あつ森)が大型アップデートVer3.0を迎え、ついに次世代機であるNintendo Switch 2(以下スイッチ2)に対応しました。このアップデートの目玉の一つが、過去作『とびだせ どうぶつの森』で人気を博した「メガホン」の復活です。
しかし、このメガホンは単なる復活ではありません。スイッチ2本体に内蔵された高性能マイクとAI音声認識機能をフル活用した「スイッチ2エディション限定」の機能として実装されています。スイッチ2のコントローラーに向かって住民の名前を呼ぶと、遠くにいる住民が振り向いたり、挨拶を返してくれたりするという、没入感を極限まで高めるアイテムです。
スイッチ1ユーザーが抱く「ある疑問」
ここで多くのプレイヤー、特にまだスイッチ1(現行モデルおよび有機ELモデル)でプレイしているユーザーが抱く疑問があります。「マルチプレイでスイッチ2ユーザーからメガホンをもらったら、スイッチ1でも使えるのではないか?」という点です。
あつ森では、アイテムを地面に置くことで他のプレイヤーに受け渡すことができます。もし、スイッチ2独自の機能であるはずのメガホンがスイッチ1でも機能してしまったら、それはハードウェアの制限を超えた裏技になってしまいます。任天堂はこれに対し、どのような対策、あるいは「粋な計らい」を用意しているのでしょうか。今回はその検証結果を詳しく解説します。
スイッチ2限定のメガホンをスイッチ1で使用するとどうなるのか
まずは本記事の核心である、異なるハード間でのメガホン使用実験の結果からお伝えします。結論から言うと、任天堂の対策は「徹底的」かつ「ユーモアに溢れた」ものでした。
実験の手順と状況
検証は以下の手順で行われました。
- スイッチ2を使用しているユーザー(ホスト)が島を開放する。
- スイッチ1を使用しているユーザー(ゲスト)が島を訪問する。
- スイッチ2ユーザーが、限定アイテム「メガホン」を地面に置く。
- スイッチ1ユーザーがそれを拾い、自分の島へ持ち帰る、あるいはその場で使用を試みる。
通常、アップデートで追加されたアイテムは、データ自体は共有されているため、アイテムとして所持すること自体は可能です。しかし、問題は「使用(Aボタンを押す)」した時の挙動です。
衝撃のペナルティ「任天堂からの妨害電波」
スイッチ1のプレイヤーが、入手したメガホンを手に持ち、高鳴る鼓動を抑えつつAボタンを押して使用を試みました。すると、画面には通常では見られない衝撃的なメッセージウィンドウが表示されたのです。
「ザーーッ……ピーーッ……」 「こちらは任天堂サポートです。強力な妨害電波により、旧型機器での動作が確認できません。故障の原因となるため、直ちに使用を中止してください。」
なんと、メタ的な表現を含んだ「妨害電波」という設定で、使用が強制的にキャンセルされました。キャラクターはメガホンを構えるものの、ノイズ音と共にずっこけるようなリアクションを取り、機能しません。
対策が細かすぎる点についての考察
この挙動の面白い点は、単に「このアイテムは使えません」というシステムメッセージが出るのではなく、世界観を崩さないギリギリのライン(あるいは少し崩したメタフィクション)で「故障」や「電波干渉」を理由にしている点です。
スイッチ2のハードウェア特性(マイク機能)がないスイッチ1では物理的に音声入力ができないため、当然の仕様ではあります。しかし、あえて「妨害電波」というワードチョイスをするあたりに、開発チームの遊び心と、不正利用(あるいは意図しない挙動)に対する徹底した管理体制が垣間見えます。
マルチプレイ・通信環境下での使用制限検証
次に、スイッチ2同士であっても、通信状況やプレイ環境によってメガホンの使用が制限されるケースがあることが判明しました。これらも非常に細かい条件分岐が設定されています。
通信プレイ中の使用(飛行場経由)
自分の島では快適に使えるメガホンですが、飛行場からインターネット通信またはローカル通信を使って友人の島(スイッチ2ユーザーの島)に遊びに行った場合はどうなるのでしょうか。
実際に友人の島に到着し、メガホンを使用してみると、以下のメッセージが表示されました。
「通信の混線により、現在は使用できません。」
通信プレイ中は、ラグや同期ズレを防ぐため、あるいは荒らし行為(大声で叫び続けるなど)を防止するために、機能自体がロックされる仕様になっているようです。友人の島で住民を呼びつけて驚かせるといったイタズラはできないようになっています。
おすそ分けプレイ中の挙動
では、1台のスイッチ2を使って2人で遊ぶ「おすそ分けプレイ」の時はどうでしょうか。 住民呼び出しアプリを使って2人プレイを開始し、リーダー権を持っているプレイヤーがメガホンを使ってみました。
結果は以下の通りです。
「近くに人がいるため、メガホンは使用を控えています。」
ここでも専用のメッセージが表示され、使用不可となりました。通信プレイ時とは微妙にメッセージの内容が異なっており、シチュエーションに応じたテキストが用意されていることが分かります。おすそ分けプレイは画面を共有しているため、画面外の住民を呼ぶことによるカメラワークの乱れなどを防ぐ意図があると考えられます。
特殊エリアでのメガホン使用実験
あつ森には自分の島以外にも様々なエリアが存在します。かっぺいのボートツアー、パニーの島、そしてハッピーホームパラダイス(別荘地)です。これらの場所でメガホンは機能するのでしょうか。
かっぺいのボートツアー(離島)
かっぺいのボートに乗り、見知らぬ離島へ到着。ここでメガホンを使い、誰かを呼んでみます。しかし、ここには自分の島の住民はいません。
結果:
「ザーッ……反応がない。遠すぎて電波が届かないようだ。」
「故障」というよりは「圏外」に近いニュアンスのメッセージが表示され、使用できませんでした。誰もいない無人島で叫んでも虚しいだけ、というリアリティのある挙動です。
マイル旅行券の離島ツアー
ドードーエアラインを利用して行く離島ツアーでも同様の実験を行いました。結果はボートツアーと同様で、使用不可です。特定の住民(離島ガチャで出会うどうぶつ)がいる場合でも、まだ知り合いではないためか、名前を呼ぶ機能は作動しませんでした。
パニーの島(撮影スタジオ・広場)
パニーの島ではどうでしょうか。広場にはシャンクやレイジなどの行商人がいますが、彼らを呼びつけることはできるのでしょうか。
結果:
「ここでは使う必要がなさそうだ。」
パニーの島はエリアが限定的であり、呼ぶほど広くないという判断なのか、あるいは撮影スタジオという静粛な場であるためか、使用は制限されていました。
ハッピーホームパラダイス(タクミライフ)
追加コンテンツであるハッピーホームパラダイスの諸島。ここでは施工事例として多くのどうぶつが生活しています。ここでメガホンを使えば、別荘を作ったどうぶつたちを呼び出せる気がします。
しかし、衝撃の事実が判明しました。 「そもそもメガホンを装備することができない」
ハッピーホームパラダイスのエリアでは、制服への着替えなどが発生するためか、ポケットの中身の使用に制限があり、メガホンを取り出すことすら許されませんでした。「持つ権利すらなかった」という悲しい結果です。
ジョニー&海賊ジョニー(J)への反応が細かすぎる件
あつ森の小ネタ検証において欠かせないのが、浜辺に打ち上げられている「ジョニー」と「海賊(通称J)」です。彼らに対するメガホンの挙動は、開発者の執念すら感じるほどの作り込みがなされていました。
通常の起こし方との比較
通常、浜辺で寝ているジョニーを起こすには、何度も何度も話しかける必要があります。「うーん…」「あと5分…」といった寝言を繰り返され、起きるまでに5回程度話しかける必要があり、非常に手間がかかります。
しかし、メガホンを使って至近距離で「ジョニー!」と叫ぶとどうなるでしょうか。
結果: 「うわぁっ!!!」
なんと、一発で飛び起きます。これは攻略における時短テクニックとして非常に有効です。海賊に対しても同様で、「海賊!」と呼びかけると一発で覚醒します。これだけでもメガホンを入手する価値があると言えるでしょう。
同一人物説を裏付ける検証
ここで興味深い検証を行いました。ジョニーと海賊は、公式には明言されていないものの、プレイヤー間では「同一人物ではないか」と噂されています(というよりバレバレです)。
そこで、寝ている「海賊」に向かって「ジョニー!」と呼びかけてみました。もし別人なら反応しないはずです。
結果: 「はいっ!? …あ、いや、誰がジョニーでごわすか!」
なんと、海賊の姿をしているにも関わらず、「ジョニー」という名前に反応して飛び起きてしまいました。起きた直後に「しまった」という顔をしてキャラ設定(語尾の『ごわす』など)に戻るあたり、やはり彼らは同一人物であることが確定しました。
覚醒後の呼びかけに対する反応
さらに検証を続けます。起きた後のジョニーに対し、遠くからメガホンで「ジョニー!」と呼ぶと、手を振って反応してくれます。 同様に、起きた後の海賊に「海賊!」と呼ぶと、やはり反応してくれます。
では、起きた後の海賊に向かって「ジョニー!」と叫んだらどうなるでしょうか。
海賊は一瞬こちらを向きますが、頭を抱えて悩み始めます。
「うっ、頭が……。その名前は聞きたくないでごわす……」
過去の記憶(通常ジョニーとしての遭難の記憶)がフラッシュバックしているのか、あるいはキャラ設定を守るための必死の演技なのか、非常に意味深なセリフを吐きます。この「海賊にジョニーと呼びかけた時だけの専用セリフ」が用意されていること自体、狂気的な作り込みと言えます。
逆のパターン(ジョニーに「海賊」)
逆に、通常のジョニーに向かって「海賊!」と叫んでみました。 しかし、これには反応しませんでした。ジョニーの状態の時は、海賊としての記憶はないのか、あるいは海賊の衣装を着ていない時は完全に一般人のフリをしているのか。一方通行の反応というのも興味深い点です。
画面内にいる時の「うっかり」反応
さらに面白い現象が確認されています。海賊が画面内に映っている(カメラの画角に入っている)状態で、あえて「ジョニー!」と叫んでみました。
通常、画面外から呼ぶと位置を知らせる返事をしますが、画面内で呼ぶと手を振るなどのリアクションをとります。 海賊に向かって「ジョニー」と呼んだ結果、彼は満面の笑みで手を振って挨拶してきました。
先ほどの「頭が痛い」という設定をうっかり忘れ、反射的にジョニーという名前に笑顔で応えてしまう。この「バレバレすぎる」挙動も、おそらく意図的にプログラムされた小ネタでしょう。
ジョニー・海賊のメガホン反応まとめ
| 対象 | 呼びかけ名 | 状態 | 反応・結果 |
|---|---|---|---|
| ジョニー | ジョニー | 睡眠中 | 一発で起きる(時短) |
| 海賊 | 海賊 | 睡眠中 | 一発で起きる(時短) |
| 海賊 | ジョニー | 睡眠中 | 一発で起きる(正体バレ) |
| 海賊 | ジョニー | 起床後(遠) | 「頭が…」と意味深な反応 |
| 海賊 | ジョニー | 起床後(近) | 笑顔で挨拶(設定崩壊) |
| ジョニー | 海賊 | 起床後 | 反応なし |
観光客(Ver3.0新要素)への反応
Ver3.0アップデートでは、島にランダムで「観光客」というNPCが訪れるようになりました。彼らは住民ではなく、一時的に島を散策しているどうぶつたちです。
彼らは初対面であり、名前も知らない設定のはずですが、メガホンで種族名(例:「ネコ!」「ウサギ!」など)や、話しかけて名前を知った後に名前で呼ぶとどうなるのでしょうか。
検証の結果、なんと観光客もメガホンに反応します。 「おーい!」と手を振り返してくれたり、キョロキョロと辺りを見回したりします。 住民登録されていないNPCに対しても汎用的な反応AIが組み込まれており、島全体の賑やかさを演出するのに一役買っています。作り込みが凄まじいです。
雪だるま(ゆきだるま)に対する季節外れの検証
冬の風物詩である「ゆきだるま」。彼らに対するメガホンの反応もまた、異常なまでのこだわりが見られます。
通常の反応(冬)
雪だるまを作った直後、あるいは溶けきる前の雪だるまに向かってメガホンで「雪だるま!」と呼ぶと、専用のメッセージウィンドウが表示されます。
「呼んだか? 俺はここだぜ! 溶ける前にたくさん話そうぜ!」 このように、自分が雪だるまであることを自覚したセリフが返ってきます。
真夏の雪だるまホラー現象
ここで疑問が湧きます。あつ森では、タイムトラベル(本体時計の変更)を行うことで季節を自由に行き来できます。では、雪だるまを作った状態で、一気に季節を「真夏」に変えてから呼んだらどうなるのでしょうか。
通常、季節が変われば雪だるまは即座に消滅します。しかし、日付変更の仕様の穴を突くと、雪だるまの判定が残る場合があります。
季節の境目「2月25日」の検証
あつ森の北半球において、雪が完全に溶けて地面が草(緑)に戻る日は「2月25日」です。この日が季節の切り替わりの境目となります。
2月25日の数日前に雪だるまを作っておき、そのまま2月25日を迎えます。すると、景色は春の緑色なのに、溶けかけの雪だるまが緑の芝生の上に鎮座しているというシュールな光景(通称:残留雪だるま現象)が発生します。
この「春の雪だるま」に向かってメガホンを使ってみました。 目の前に雪だるまは確かに存在します。しかし、メガホンで呼んだ結果は……。
「……。(反応がない)」
なんと、システム上は「雪だるまは存在しない」ものとして処理されていました。 左上に雪だるまの姿が見えているにも関わらず、季節外れであるという理由だけで、彼の存在は世界から抹消されていたのです。あつ森の世界の物理法則と判定の厳しさを垣間見た瞬間でした。「雪だるまへの当たりが強い謎現象」として、検証班の間でも話題になりました。
夏に雪だるまを呼んだ時の専用メッセージ
一方で、雪だるまが完全にいない「真夏」に、何もない空間に向かって「雪だるま!」と叫ぶとどうなるでしょうか。
「今は夏だ。幻聴でも聞こえているのか?」
といった旨の、季節外れであることを指摘する専用メッセージ(プレイヤーの正気を疑うようなツッコミ)が表示されるパターンも確認されています。存在判定の厳しさと、専用テキストの豊富さが同居しています。
住民の「モヤ出し」状態とメガホン
住民が島の生活に悩み、引っ越しを検討している時などに出る「白いモヤモヤ(通称:モヤ出し)」。この状態の住民は、普段とは異なるメンタル状態にあります。
通常、メガホンで呼べばどんなに遠くても、あるいは作業中でも手を止めて反応してくれる住民たち。しかし、この「モヤ出し」状態の時だけは例外でした。
モヤが出ている住民の背後からメガホンで大声で名前を呼んでみます。 結果は……完全無視。
考え事に夢中すぎて、メガホンの大音量すら耳に入っていない「上の空」状態であることが表現されています。 「引っ越ししようかな……どうしようかな……」という人生の岐路に立たされている時、友人の呼びかけすら聞こえなくなるという、妙にリアルで人間臭い演出です。
まとめ
今回のVer3.0アップデートで追加されたスイッチ2限定「メガホン」は、単なる懐かしアイテムの復刻ではなく、ハードウェアの進化と細かすぎる開発のこだわりが詰まったオーパーツでした。
- スイッチ1での使用不可演出: 「妨害電波」という世界観を守りつつ使用を制限するウィットに富んだ仕様。
- マルチプレイ制限: 通信の安定性とトラブル防止のための厳格なロック。
- NPCごとの専用反応: 特にジョニー・海賊周りの「同一人物イジり」は必見。
- 季節と状況の判定: 雪だるまの存在判定や、悩み事がある住民の心理描写まで反映。
スイッチ2を手に入れた方は、ぜひ様々なシチュエーションで叫んでみてください。まだ発見されていない「専用メッセージ」が隠されているかもしれません。そしてスイッチ1の方は、残念ながら自分で使うことはできませんが、スイッチ2ユーザーが叫んでいる横でリアクションをとるなどして、その進化を楽しんでみてはいかがでしょうか。
筆者情報
桐谷シンジ フリーランスのゲーム攻略ライター。慶應大学卒業後、大手出版社を経て、現在に至る。幅広いゲームに携わるが、主にRPG/FPS/サンドボックス系のゲームを得意とする。最近の悩みは趣味の時間が取れず、積みゲーが100作品を超えたこと。





















