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Nintendo Switch 2

【レクイエム】Switch2版は髪の質感がボサボサって本当?実際の映像を解説|バイオ9

編集デスク ゲーム攻略ライターの桐谷シンジです。今回も多く寄せられてる質問にお答えしていきます。

この記事を読んでいる方は、新作バイオハザード レクイエムのSwitch2版について、髪の質感がボサボサという噂が気になっていると思います。

実際に公開された一部の映像を見ると、確かに場面やバージョンによってグラフィックの調整具合に差があるように感じられるかもしれません。

しかし、ゲーム開発における開発中ビルドの仕様や、新ハードが搭載している最新技術の特性を論理的に紐解いていけば、必要以上に心配する段階ではないことが分かります。

この記事を読み終える頃には、Switch2版のグラフィックや髪の質感に対する疑問が解決しているはずです。

この記事の要約
  1. 映像の質感差は開発中の初期ビルド提出による影響が大きい
  2. 発売に向けた継続的なブラッシュアップで大幅な改善が見込める
  3. DLSS技術などの恩恵で携帯機としては最高峰の描画レベルに達する
  4. 髪の表現などの細部以上に携帯して遊べる没入感の価値が重要

 

それでは解説していきます。

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Switch2版バイオハザード9の髪の質感に関する真相

映像で比較する髪の毛のグラフィックの違い

国内版と海外版で異なる映像の謎

任天堂の公式配信であるダイレクト内で公開された映像を詳細に分析すると、興味深い事実が浮かび上がってきます。

それは、国内向けの映像と海外向けの映像で、キャラクターの髪の毛の質感に微妙な差異が見受けられるという点です。

一部のユーザーからは、後から公開された海外版の映像の方が、髪の毛の描写が滑らかに改善されているという指摘が相次ぎました。

これが俗に言う「リンスをした」「トリートメントが完了した」とネット上で揶揄される現象の引き金となっています。

同じタイトルのプロモーション映像でありながら、なぜこのようなグラフィックの差が生じてしまったのでしょうか。

その背景には、各地域のパブリッシャー間での素材共有のタイミングや、提出された動画データのバージョンの違いが複雑に絡み合っていると考えられます。

髪の毛が「ガビガビ」に見えるシーンの検証

初期に公開された映像の一部では、確かにキャラクターの髪の毛の輪郭が粗く、いわゆる「ガビガビ」「ボサボサ」と表現されてもおかしくないジャギー(ギザギザ)が目立つシーンが存在しました。

とくに光源が複雑に絡み合う暗所のシーンや、キャラクターが激しく動くアクションシーンにおいて、その粗さが顕著に表れていたのは事実です。

最新の据え置き機であるPS5などの高精細なグラフィックに見慣れたユーザーの目には、この部分的な粗さが過剰に悪目立ちしてしまったのでしょう。

レイトレーシングなどの高度な光の処理が髪の毛という細いオブジェクトに正しく適用されていないと、このような不自然な発光やボサボサ感が生じることがあります。

しかし、これはハードウェアの限界を示す絶対的な証拠ではなく、あくまでソフトウェア側の調整段階における一過性の症状であると捉えるのが自然です。

なぜ「ボサボサ」と言われる映像が流れたのか

提出用映像の準備タイミングのズレ

大規模なオンライン発表会に向けてゲームの最新映像を提出する場合、開発現場は数ヶ月前からその準備に取り掛かります。

ダイレクトのような世界中が注目するイベントに間に合わせるためには、完成前の開発中ビルドの中から、比較的動作が安定している古いバージョンを切り取って映像化せざるを得ないケースが多々あるのです。

つまり、我々が目にした「髪の毛がボサボサ」の映像は、あくまで過去の特定の時点での開発状況を切り取ったスナップショットに過ぎません。

映像が提出された後も、開発チームは休むことなくグラフィックの最適化作業を続けています。

そのため、イベント本番の時期には、すでに実際のゲーム開発画面では髪の毛の質感問題がクリアされているというタイムラグが発生していた可能性が極めて高いと言えます。

意図的なマーケティング戦略の可能性

ゲーム業界に長く身を置くライターとしての視点から推測すると、この映像の差異が一種の意図的なマーケティング戦略であった可能性も完全には否定できません。

あえて初期段階の粗い映像を先行して見せることでユーザーの関心を引きつけ、その後のアップデート情報や別バージョンの映像で「グラフィックが大幅に改善された」という劇的な進化をアピールする手法です。

ネガティブな第一印象を持たせた後に、それを覆すポジティブな事実を提示することで、結果的にユーザーの期待値や評価を跳ね上げるという心理的な効果を狙っているのかもしれません。

カプコンのような緻密なプロモーション戦略を得意とする大手メーカーであれば、ユーザーコミュニティの反応を先読みして、このような話題作りの一環として映像素材をコントロールしていることも十分に考えられます。

開発中ビルドによる最適化不足の可能性

ゲーム開発における「ビルド」とは

ゲーム開発における「ビルド」とは、ソースコードをコンパイルして実行可能な状態にしたプログラムのまとまりを指します。

開発の過程では、新しい機能を追加したりバグを修正したりするたびに、頻繁に新しいビルドが作成されます。

プロモーション用の映像を撮影するためには、この無数にあるビルドの中から、ゲームが途中でフリーズしない、ある程度安定した「撮影用ビルド」を選定する必要があります。

しかし、安定性を優先するあまり、最新のグラフィック描画処理が完全に実装されていない古いビルドが選ばれることは珍しくありません。

今回指摘されている髪の毛の質感問題も、まさに最新の描画エンジンがフル稼働していない古いビルドの映像が使用されたことに起因する「最適化不足」の典型的な例であると言えます。

発売半年前の映像はあくまで「仮の姿」

ゲームの発売までにはまだ数ヶ月の期間が残されており、この期間は「ポリッシュ(磨き上げ)」と呼ばれる最終調整に充てられます。

この段階でのグラフィックの進化は目覚ましく、数週間前と現在とで見違えるほどクオリティが向上することも多々あります。

特に髪の毛の描写は、キャラクターの印象を大きく左右する重要な要素であるため、開発陣もギリギリまで調整を粘る箇所のひとつです。

画面の隅々に「開発中の映像です」というテロップが記載されていることからも分かる通り、メーカー側も現状のグラフィックが最終形態ではないことを明確にアナウンスしています。

過去に発売された他社の大作ゲーム、例えば「スターウォーズ 無法者たち」などの事例を見ても、発表初期の映像から製品版にかけて劇的にグラフィックが改善されたケースは枚挙にいとまがありません。

発売までにグラフィックは改善されるのか

カプコンの技術力なら修正は容易

カプコンは、世界でもトップクラスのグラフィック技術と最適化のノウハウを持つゲームメーカーです。

彼らが独自に開発した「REエンジン」は、非常に柔軟性が高く、様々なハードウェアの性能に合わせて最適な描画を引き出すことができる強力なツールです。

これまでのバイオハザードシリーズやモンスターハンターシリーズの実績を見ても、各ハードの限界に挑み、常にユーザーの期待を超える美しい映像体験を提供してきました。

髪の毛の質感がボサボサに見えるという問題は、カプコンの技術陣にとって解決不可能なハードルでは決してありません。

現在も日夜行われている最適化作業の中で、ライティングの調整やアンチエイリアス処理の見直しが行われ、製品版では確実に滑らかで自然な髪の毛の表現が実装されると断言できます。

過去タイトルのブラッシュアップ事例

ゲーム業界全体の歴史を振り返っても、開発中の映像から製品版にかけてグラフィックが大幅に向上した事例は数多く存在します。

例えば、同じカプコンのタイトルでも、初期のプロモーション映像ではフレームレートが不安定だったり、テクスチャが粗かったりしたものが、発売日には見事に調整されていたという経験は、長年のゲーマーであれば誰しもが持っているはずです。

また、他社の有名RPGタイトルなどでも、キャラクターの顔のモデリングや髪の毛の処理がユーザーからのフィードバックを受けて急遽修正され、賞賛を浴びたケースもありました。

今回の「髪の毛ボサボサ騒動」も、メーカー側はユーザーの声を敏感に察知しているはずであり、これをバネにしてさらに一段階上のクオリティへとブラッシュアップを図ってくることは間違いありません。

他機種の映像が混ざっていたという噂の考察

PC版やPS5版の映像との比較検証

ネット上では、「実は綺麗な映像の方はPC版やPS5版のものをこっそり混ぜて使っているのではないか」という疑念の声も一部で上がっています。

確かに、同じゲームエンジンを使用していれば、解像度やフレームレートを落とした他機種の映像をSwitch2版と偽って使用することは技術的には不可能ではありません。

しかし、カプコンが公開している公式のPC版トレーラー映像と、今回Switch2向けとして公開された映像を詳細に見比べると、ライティングの反射具合や影の落ち方などに明確な違いが確認できます。

特に、閉鎖空間における光源の処理や、環境マッピングと呼ばれる周囲の景色の映り込みの表現において、ハードウェアの特性による差異がわずかに感じられます。

これらの検証結果から、少なくとも「完全に他機種の映像をそのまま流用している」という可能性は低く、あくまでSwitch2の実機、もしくはそれに準ずる開発機材から出力された映像であると考えるのが妥当です。

優良誤認を避けるためのメーカーの配慮

もし仮に、メーカーが意図的にPC版の最高画質の映像をSwitch2版として公開していた場合、発売後に実際のゲーム画面とのギャップが発覚し、大規模な炎上や優良誤認という法的なトラブルに発展するリスクがあります。

現代のゲーム市場において、そのようなコンプライアンス違反は企業のブランドイメージを致命的に失墜させる行為であり、カプコンや任天堂ほどの巨大企業がそのようなハイリスクな選択をするとは到底思えません。

メーカー側も、過去に他社がグラフィックのダウングレード問題で激しい批判を浴びた歴史を熟知しているはずです。

したがって、現在公開されている映像は、粗削りな部分があったとしても、あくまでSwitch2というハードウェア上で実際に動いている、嘘偽りのない開発途上の姿であると信用して良いでしょう。

REエンジンの技術力と最適化の歴史

バイオハザード7から続く圧倒的な描画力

バイオハザードシリーズが現在のフォトリアルな路線を確立し、世界中のプレイヤーを恐怖のどん底に陥れるようになったのは、独自のゲームエンジン「REエンジン」の恩恵に他なりません。

バイオハザード7で初めて本格導入されたこのエンジンは、空気の淀みや血のべたつき、そしてクリーチャーの肌の質感に至るまで、圧倒的な現実感を持って描き出すことに成功しました。

その後も、バイオハザード ヴィレッジや各リメイク作品を経て、REエンジンは常にアップデートを繰り返し、表現力の限界を突破し続けています。

今回話題となっている髪の毛の表現についても、過去作で培われたノウハウが必ず活かされるはずです。

REエンジンは単に綺麗な絵を出すだけでなく、ハードの性能に合わせて処理負荷を動的に調整する「最適化」の機能に優れている点が最大の強みです。

Switchというハードの限界に挑んできた軌跡

カプコンは、スペック的に不利とされる任天堂ハードにおいても、決して妥協することなく自社タイトルの最適化に挑戦し続けてきました。

現行のSwitch向けにリリースされたモンスターハンターライズにおいても、REエンジンを見事にチューニングし、携帯機とは思えないほどの美しいグラフィックと快適な動作を両立させたことは記憶に新しいでしょう。

限られたメモリや処理能力の中で、どこを削り、どこを美しく見せるべきかという「引き算の美学」を、彼らは熟知しています。

次世代機であるSwitch2に向けて開発される本作においても、その最適化の技術は遺憾なく発揮されるはずです。

現時点で髪の毛の表現に粗があったとしても、それはまだ「引き算」のバランス調整が完了していない段階であるというだけで、最終的には必ずハードの性能を限界まで引き出した美しい映像を届けてくれると信じています。

次世代機Switch2のスペックとバイオハザードの相性

NVIDIA連携とDLSS技術がもたらす恩恵

DLSS(Deep Learning Super Sampling)とは何か

Switch2のグラフィック性能を語る上で絶対に外せないキーワードが、NVIDIA社が開発した「DLSS(Deep Learning Super Sampling)」という画期的なAI超解像技術です。

この技術は、ゲーム機本体には本来の解像度よりも低い画質でゲームを描画させ、その映像をAIの力を使って瞬時に高解像度に引き延ばし、美しく補正するという魔法のような仕組みを持っています。

これにより、ハードウェアにかかる処理負荷を大幅に削減しながらも、プレイヤーには4Kやそれに準ずる高精細な映像体験を提供することが可能になります。

特に、携帯機というバッテリー容量や排熱に厳しい制限があるハードウェアにおいて、このDLSS技術の恩恵は計り知れません。

髪の毛の細かな描写や、複雑な光の反射なども、このAIによる補正技術を活用することで、製品版では見違えるほど滑らかでリアルな質感へと進化する可能性を秘めているのです。

継続的なアップデートによるパフォーマンス向上

DLSS技術のもう一つの大きな魅力は、ハードウェアの発売後もAIモデルの学習が進むことで、継続的なアップデートによるグラフィック性能の向上が見込めるという点です。

従来のゲーム機は、発売された時点のスペックが限界であり、数年後には最新技術に見劣りしてしまうのが宿命でした。

しかし、Switch2に搭載されるとされる最新のNVIDIAチップとDLSSの組み合わせであれば、ソフトウェアのアップデートを通じて、まるでハードの性能が底上げされたかのような体験を得ることができます。

カプコンの開発陣も、このDLSSのポテンシャルを最大限に活用するための研究を現在進行形で進めているはずです。

初期の映像で指摘されたような描写の粗さは、DLSSのチューニングが完璧に組み込まれることで、発売日、あるいは発売後のパッチによって劇的に改善されていくと予想されます。

PS5・PC版とSwitch2版のグラフィック比較

機種ごとのスペックと価格差の現実

バイオハザード レクイエムはマルチプラットフォームで展開されるため、必然的に最高峰のスペックを誇るPS5やハイエンドPC版との比較が避けられません。

しかし、ここで冷静に認識しておかなければならないのは、それぞれのハードウェアが置かれている価格帯とコンセプトの決定的な違いです。

以下の表は、各プラットフォームのおおよその特性を比較したものです。

機種 価格帯の目安 解像度・グラフィック FPS(滑らかさ) 携帯性
ハイエンドPC 20万円以上 4K以上・最高設定・フルレイトレ 60〜120FPS以上 なし
PS5 約8万円 4K相当・高画質・レイトレ対応 30〜60FPS なし
Switch2(予想) 約5万円 フルHD〜4K(DLSS時)・最適化画質 30FPS中心 あり

この表からも分かる通り、約8万円の据え置き専用機であるPS5と、持ち運びが可能な約5万円のハイブリッド機であるSwitch2を、全く同じグラフィックの土俵で比較すること自体に無理があります。

PS5版が圧倒的なリアルさと滑らかさを追求するのは当然であり、Switch2版は携帯機という制限の中で「いかに美しいホラー体験を成立させるか」という最適化の妙を楽しむハードなのです。

圧倒的なリアルさを求めるか、携帯性を取るか

ゲームライターとして様々な環境でプレイしてきた経験から言えば、どちらの機種を選ぶかはユーザーのライフスタイルとゲームに求める価値観に完全に委ねられます。

自宅に巨大な有機ELテレビや高性能なゲーミングモニターがあり、1本の髪の毛の揺れや、水溜りに反射する完璧な光の表現まで余すことなく堪能したいというコアなゲーマーであれば、迷わずPS5版やPC版を選ぶべきでしょう。

一方で、出張先のホテルで夜な夜な恐怖に震えたい、あるいは通勤電車の中で少しだけストーリーを進めたいというように、場所を選ばずに最新のバイオハザードをプレイしたいという欲求があるならば、Switch2版は最高の選択肢となります。

グラフィックの絶対的な頂点では劣るかもしれませんが、自分の好きな体勢で、好きな場所で最先端のサバイバルホラーを持ち歩けるという体験は、何物にも代えがたい圧倒的なメリットです。

携帯機でホラーゲームをプレイする没入感

閉鎖空間で体験する恐怖の増幅

携帯モードでホラーゲームをプレイする体験は、大型テレビでプレイするのとは全く異なる種類の特徴的な没入感を生み出します。

小さな画面を顔の近くで覗き込み、イヤホンやヘッドホンから直接耳元に環境音やクリーチャーの足音が囁かれる状況は、視界と聴覚が完全にゲームの世界に支配されることを意味します。

特にバイオハザードシリーズが得意とする、薄暗い洋館や閉鎖された地下施設といった閉所恐怖症を煽るようなシチュエーションにおいては、この携帯機特有の「画面との近さ」が、ダイレクトに恐怖心を増幅させるスパイスとして機能するのです。

暗闇の中で布団にくるまりながら、Switchの画面だけが頼りの状態で廊下の角を曲がる瞬間のあの極度の緊張感は、大画面でプレイするのとはまた違った、濃密なサバイバル体験を提供してくれます。

どこでも遊べることの圧倒的なメリット

忙しい現代の大人ゲーマーにとって、「テレビの前に座って腰を据えてゲームをする時間を確保する」ということ自体が、非常に高いハードルになりつつあります。

かく言う私自身も、積みゲーが100作品を超えてしまうほど、まとまったゲーム時間を確保することに苦労している一人です。

その点、Switch2版のバイオハザードであれば、スリープ機能を活用してちょっとした空き時間に5分だけ探索を進めたり、アイテムの整理だけを行ったりといったプレイスタイルが可能になります。

「髪の毛の質感が少しボサボサしているかもしれない」という重箱の隅をつつくようなデメリットよりも、「あの最新作のバイオハザードが、自分の生活リズムに合わせていつでもどこでも遊べる」というライフスタイルへの適合性の方が、多くの一般プレイヤーにとっては遥かに重要で価値のある要素なのです。

フレームレート(FPS)と解像度のトレードオフ

30FPSでもホラーゲームとしては成立する理由

アクションゲームやFPSにおいて、フレームレート(1秒間に画面が書き換わる回数)は高ければ高いほど有利であり、60FPSや120FPSが理想視される傾向にあります。

ネット上の反応を見ても「Switch2版は30FPSだから目が潰れる」といった極端な意見が散見されますが、これはホラーゲームの本質を見誤った批判と言わざるを得ません。

バイオハザードのようなサバイバルホラーにおいて最も重要なのは、高速なエイム(照準合わせ)の正確さよりも、重厚な雰囲気、ジリジリと迫りくる恐怖感、そして弾薬を節約しながら生き残るためのリソース管理の楽しさです。

映画が24FPSで作られているように、あえて30FPSという少し重みのあるフレームレートに設定することで、キャラクターの動きに泥臭さや必死さが生まれ、ホラー作品としてのシネマティックな演出効果が高まるという側面もあります。

安定した30FPSが維持されていれば、バイオハザードをプレイする上で致命的な支障をきたすことは絶対にありません。

安定した動作がもたらすプレイの快適さ

グラフィックの美しさとフレームレートは、常にトレードオフ(一方を立てれば一方が立たず)の関係にあります。

カプコンの開発陣も、Switch2というハードウェアの性能を分析した上で、「中途半端に60FPSを目指して画面がカクつくよりは、グラフィックの質感を極限まで高めた上で、絶対に処理落ちしない安定した30FPSを目指す」という戦略的な決断を下したのだと推測できます。

プレイ中に突然画面がカクついたり、入力遅延が発生したりすることの方が、ゲーム体験を著しく損なう致命的な要因となります。

開発中の映像で髪の毛の質感に粗が見えたのも、最終的な「安定した動作」を確保するための最適化の過程における産物です。

製品版では、携帯機として納得のいくグラフィックと、ストレスのない快適な操作性が完璧なバランスで両立されていることでしょう。

過去のSwitch向けバイオハザードからの進化

クラウド版で抱えていた遅延という課題

Switchというハードにおいて、これまでの最新のバイオハザードシリーズ(バイオ7、ヴィレッジ、RE:2、RE:3など)は、主に「クラウドバージョン」という形式で提供されてきました。

これは、ゲームの処理自体をネット上の高性能なサーバーで行い、その映像をストリーミング配信でSwitchに受信してプレイするという仕組みです。

この方式は、ハードの性能を問わずに最新ゲームが遊べるという画期的なメリットがあった反面、常に高速で安定したインターネット回線が必要不可欠であるという大きな制約を抱えていました。

回線状況が少しでも悪化すると、画面が乱れたり、操作からキャラクターが動くまでに致命的な遅延(ラグ)が発生したりするため、一瞬の判断が命取りになるアクション性の高いシーンでは、プレイヤーに多大なストレスを与える要因となっていました。

ネイティブ動作がもたらすストレスフリーな体験

しかし、今回のバイオハザード レクイエムは、クラウドバージョンではなく、Switch2本体の性能を使って直接ゲームを動かす「ネイティブ動作」でのリリースが予定されています。

これは、任天堂プラットフォームでバイオハザードを遊ぶプレイヤーにとって、歴史的な進化と言っても過言ではありません。

インターネット環境に一切依存することなく、オフラインの環境でも、いつでもどこでも遅延のない完璧な操作感で最新のサバイバルホラーを楽しむことができるのです。

この「ネイティブで動く」という事実の重みに比べれば、髪の毛の表現が他機種より少し劣っているかもしれないという懸念は、大海の一滴に等しい些末な問題です。

カプコンが次世代機に向けて本気で最適化に取り組んだ結果としてのネイティブ動作は、携帯ゲーマーにとって最高のプレゼントとなるはずです。

結論:髪の毛の質感はゲームプレイに影響するのか

グラフィックはゲームの面白さの一部に過ぎない

ここまで様々な角度からSwitch2版のグラフィックについて考察してきましたが、最後にゲームライターとしての本質的な結論を述べたいと思います。

確かに、フォトリアルな現代のゲームにおいて、グラフィックの美しさは作品の評価を左右する重要な要素のひとつです。

髪の毛の質感ひとつでキャラクターの生命感や魅力が変わってくるのも事実でしょう。

しかし、グラフィックの良し悪しが「ゲームそのものの面白さ」と完全にイコールになるわけではありません。

どんなにグラフィックが超絶美麗でも、ストーリーが退屈でシステムが単調なゲームは、すぐに飽きられてしまいます。

逆に、多少グラフィックに粗があっても、プレイヤーを惹きつける秀逸なレベルデザインと、心臓が飛び出るほどの恐怖体験が用意されていれば、それは歴史に残る名作として語り継がれるのです。

本質的なサバイバルホラーとしての完成度への期待

バイオハザードシリーズが長年にわたって世界中のファンから愛され続けている理由は、圧倒的なグラフィックだけではありません。

限られた弾薬で強敵に立ち向かう絶望感、謎解きを突破したときのカタルシス、そして個性豊かで魅力的なキャラクターたちが織りなすドラマティックなストーリー展開。

これらすべての要素が複雑に絡み合い、「サバイバルホラー」という唯一無二のジャンルを確立しているからです。

Switch2版をプレイする際、最初の数分間は髪の毛の質感が気になることがあるかもしれません。

しかし、ゲームが進行し、得体の知れない恐怖がプレイヤーを包み込んだ瞬間、そんな些細なグラフィックの違いは脳裏から完全に消え去っているはずです。

我々ゲーマーが本当に期待すべきは、機種間のグラフィックの粗探しではなく、カプコンが新たに提示する「恐怖の真髄」を、Switch2という新しい相棒と共にいかに生き抜くかという、その極上のプレイ体験そのものなのです。

まとめ

今回は、新作バイオハザード レクイエムのSwitch2版について、一部で囁かれている「髪の質感がボサボサ」という噂の真相について、ライター独自の視点で深く掘り下げて解説してきました。

公開された映像はあくまで開発途上のビルドであり、発売に向けてカプコンのREエンジンとNVIDIAのDLSS技術による劇的なブラッシュアップが期待できること。

そして何より、約5万円クラスの携帯ハイブリッド機で、最新のサバイバルホラーをネイティブ動作で持ち歩けるという体験自体が、据え置き専用機とは異なる圧倒的な価値を持っていることをご理解いただけたかと思います。

グラフィックの細かな差異に惑わされることなく、純粋にゲームとしての完成度と恐怖体験の登場を、今はただ楽しみに待ちましょう。

今回のレビューが、皆様のゲーム選びの参考になれば幸いです。

筆者情報

筆者:桐谷シンジ フリーランスのゲーム攻略ライター。慶應大学卒業後、大手出版社を経て、現在に至る。 幅広いゲームに携わるが、主にRPG/FPS/サンドブロック系のゲームを得意とする。 最近の悩みは趣味の時間が取れず、積みゲーが100作品を超えたこと。 次世代機の登場でさらに積みゲーが加速しそうで嬉しい悲鳴を上げている。 今後もゲーマーの皆様の痒い所に手が届くような、実践的で熱量のあるレビューをお届けしていきます。

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