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Nintendo Switch

【ポケモンFRLG】神ゲーと呼ばれる理由まとめ|ファンに支持されるワケを解説|スイッチ版

編集デスク ゲーム攻略ライターの桐谷シンジです。今回も多く寄せられてる質問にお答えしていきます。

この記事を読んでいる方は2026年2月28日に発売予定のスイッチ版「ポケットモンスター ファイアレッド・リーフグリーン」が気になっていると思います。

原作がなぜ神ゲーと呼ばれ、現在でも多くのポケモンファンに支持されているのか。 その理由をシステムの進化や独自のやり込み要素の観点から徹底的に解説します。

この記事を読み終える頃にはスイッチ版購入への疑問が解決しているはずです。

この記事の要約
  1. スイッチ版発売に向けて知るべき神ゲーたる所以
  2. 初代から劇的な進化を遂げた快適なシステム
  3. ナナシマや強化四天王などの豊富なやり込み要素
  4. 初心者から上級者までを虜にする絶妙なゲームバランス

 

それでは解説していきます。

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FRLGのシステム進化 : スイッチ版+快適性

待望の女主人公実装 : リーフ+主人公選択

ゲームボーイで発売された初代の赤・緑・青・ピカチュウ版や、第2世代の金・銀では、主人公の性別は選択できませんでした。

強制的に男主人公で冒険を進める仕様であり、プレイヤー自身の性別に関わらず「男の子の冒険」としてゲームが進行していました。

しかし、金・銀のマイナーチェンジ版であるクリスタルや、第3世代のルビー・サファイアから男女の選択が可能となりました。 それに伴い、ルビー・サファイアと同じ第3世代のシステムをベースに開発されたファイアレッド・リーフグリーン(以下、FRLG)でも、ついに女主人公が追加されました。

初代の赤・緑を男主人公で遊んでいた当時の女性プレイヤーにとって、FRLGの女主人公は長らく待ち望んでいた実装でした。 性別や容姿を選べることは現代のゲームでは当たり前ですが、当時は画期的なシステム変更でした。

ルビー・サファイアでは選ばなかった性別の主人公がライバルとして物語に関わってきます。 しかし、FRLGでは選ばなかった性別の主人公は一切物語に登場しません。 これは、リメイク元である初代の「孤独でストイックな冒険」という雰囲気を忠実に再現するための配慮です。

また、ゲーム開始時に選んだ主人公の性別によって、周囲からの呼び名が変わったり、セリフに一部変更が加えられたりしています。 細かなセリフの調整が行われている点からも、開発陣のこだわりが感じられます。

FRLGにて初めて登場した女主人公には、ソフト名にちなんで「リーフ」というデフォルトネームが設定されています。 男主人公が「レッド」であることに対応し、リーフグリーンから名付けられた呼称です。

このリーフという呼称は長らく公式なものではありませんでしたが、2018年にフィギュア化された際などに正式に使用されるようになりました。 スマートフォン向けアプリ「ポケモンマスターズ」でも、彼女はリーフという名前で登場しています。

スイッチ版でも、この主人公選択の自由度は当然引き継がれ、さらに豊かなキャラクターカスタマイズが可能になると推測できます。

圧倒的な使いやすさ : ポケモン図鑑+UI

ポケモンシリーズにおいて、冒険の最初に必ずもらうアイテムといえば「ポケモン図鑑」です。 ポケモンを捕まえることで詳細な生態を知ることができるこの画期的なアイテムも、FRLGで劇的な進化を遂げました。

初代の図鑑と比較すると、その使いやすさと情報量は桁違いです。 図鑑の目次では、番号順にポケモンを見られるだけでなく、大まかな生息地ごとに分類して表示する機能が追加されました。

例えば、草むらに生息するポケモンは「草原のポケモン」、海に生息する水タイプは「海のポケモン」、洞窟に生息するポケモンは「洞窟のポケモン」といった具合です。 これにより、特定のポケモンを探したい時のヒントとして図鑑が機能するようになりました。

さらに、あいうえお順やタイプ順、ポケモンの重さが重い順など、多様なソート機能が搭載されています。 進化系のポケモンに関する情報も並んで表示されるため、同じ画面で進化の有無を一目で確認可能です。 ポケモンの育成計画を立てる上で、このUIの改善は非常に役立ちました。

機能・要素 初代(赤・緑・青・ピカチュウ) FRLG
検索・並び替え機能 番号順のみ 番号順、あいうえお順、タイプ順、重さ順、生息地別
進化系の確認 個別に確認が必要 同一画面内で進化系アイコンが並んで表示される
詳細データ 高さ、重さ、テキスト 高さ、重さ、足跡、生息地マップ表示、テキスト
ベースシステム 独自のシステム ルビー・サファイアのシステムをさらに改良

ルビー・サファイアの図鑑をベースにしつつも、検索機能の充実度においてはFRLGの方が圧倒的に使いやすい仕様となっています。 スイッチ版では、この図鑑機能がさらにリッチなグラフィックと共に提供されることが期待されます。

冒険を快適にする改善 : アイテムバッグ+容量

FRLGにおける最もプレイヤーを喜ばせた調整の一つが、アイテム関連の仕様変更です。

初代では、アイテムを20種類までしか持ち歩くことができませんでした。 この20種類には、自転車やタウンマップといった「たいせつなもの」や、モンスターボール、わざマシンなども全て含まれていました。

そのため、冒険の途中で新しいアイテムを見つけても「もちものがいっぱいです」と表示され、拾えないというストレスが頻繁に発生していました。

FRLGでは、アイテムボックスが「バッグ」に変更され、カテゴリごとに完全に分割されました。 「どうぐ」「たいせつなもの」「モンスターボール」「わざマシン・ひでんマシン」などのポケットに分かれたことで、管理が劇的に楽になりました。

さらに、初代ではアイテムを1枠につき99個までしか持てませんでしたが、FRLGでは999個まで所持できるようになりました。

アイテム仕様 初代(赤・緑・青・ピカチュウ) FRLG
持ち歩ける種類 全カテゴリ合計で最大20種類 カテゴリ別に分割、事実上ほぼ全てのアイテムを所持可能
同一アイテムの最大所持数 99個 999個
アイテムの自動振り分け なし(手動で整理が必要) 入手時に各ポケットへ自動的に振り分けられる
アイテムの説明文表示 なし あり(効果や用途がゲーム内で確認可能)

新しく拾得したアイテムや購入したモンスターボールも、バッグ内で自動的に各ポケットに振り分けられます。 また、バッグを開くだけでアイテムの効果や説明文が表示されるようになった点も、初心者にとって非常に親切な設計でした。

これらのバッグの仕様は、後のシリーズから最新作に至るまで標準機能として受け継がれています。 スイッチ版においても、このストレスフリーなアイテム管理は健在であり、より直感的な操作が可能になっているはずです。

冒険のサポート機能 : ヘルプ機能+あらすじ

FRLGには、初代をプレイしていなかった初心者や、久しぶりにポケモンに触れるプレイヤーに向けた手厚いサポート機能が搭載されました。

その代表格が「ヘルプ機能」です。 プレイ中にLボタンを押すと、いつでもヘルプ画面が呼び出せます。 「こんなとき どうすればいいの?」「どうやって そうさするの?」「この ことばの いみは?」という疑問に応じた項目が表示されます。

初心者にとって難解なタイプ相性や、ポケモンを捕まえるコツなどをゲーム内で手軽に確認できました。

さらに画期的なのは、フィールド上だけでなく戦闘中にもこのヘルプを呼び出せる点です。 戦闘中に呼び出した場合は、自動的に戦闘に関するヘルプ項目が優先して表示されるという細やかな配慮がなされていました。 もちろん、システムを熟知しているプレイヤー向けに、設定からヘルプ機能をオフにすることも可能です。

もう一つのサポート機能が「あらすじ機能」です。 これは、セーブデータをロードして冒険を再開した際に、前回までの行動をテキストとセピア調の画面で振り返ってくれる機能です。

「ポケモンセンターで 回復した」「ジムリーダーに 勝利した」「〇〇を 捕まえた」など、直前の行動を自動で記録してくれます。 あらすじは「4」から始まり「3」「2」「1」と、最も新しい出来事に向かってカウントダウン形式で表示されます。

久しぶりにゲームを起動した際「次は何をすればいいのか」を見失うことを防ぐ、非常に優れたシステムでした。 ただ、頻繁にセーブとロードを繰り返すプレイスタイルのユーザーにとっては、毎回表示されるあらすじが若干煩わしく感じられることもありました。

スイッチ版では、このあらすじ機能がより洗練され、ログとして任意で確認できる形式に進化している可能性があります。

画期的な育成アイテム : バトルサーチャー+再戦

FRLGを語る上で絶対に外せない画期的なアイテムが「バトルサーチャー」です。 これは、フィールド上で使用することで、周囲にいるNPCトレーナーが再戦可能かどうかを教えてくれるアイテムです。

クチバシティのポケモンセンターにいる女性NPCから受け取ることができます。 バトルサーチャーを使用すると、再戦可能なトレーナーがその場で手を挙げたり、頭上に「!」マークを出したりしてアピールしてくれます。

このアイテムの登場により、ポケモンシリーズが長年抱えていた「資金不足」と「経験値稼ぎの難しさ」という課題が一気に解決しました。

初代では、一度倒したトレーナーとは二度と戦えず、クリア後の金策は四天王周回などに限られていました。 しかし、バトルサーチャーを使えば、賞金の高い「おぼっちゃま」や「ジェントルマン」といったトレーナーと何度でも戦うことができます。

経験値稼ぎにおいても、野生のポケモンを狩り続けるよりも効率的にレベルアップを図ることが可能になりました。

さらに素晴らしいのは、再戦するトレーナーの手持ちポケモンが、プレイヤーの冒険の進行度に合わせて成長していく点です。 レベルが上がっていたり、進化していたり、新たなポケモンを手持ちに加えていたりと、NPCの成長を感じられる仕様になっています。

ダンジョン内では使用できないことや、再使用のために100歩歩いて充電する必要があるといった制限はあります。 それでも、育成環境を劇的に改善したこのアイテムの功績は計り知れません。

後の第4世代(ダイヤモンド・パール・プラチナ)などでも採用されるほど、プレイヤーから高く評価されたシステムです。 スイッチ版でも、このバトルサーチャーに相当する再戦システムは間違いなく実装されており、育成の要となるでしょう。

お役立ち情報番組 : 教えテレビ+初心者支援

アイテム関連でもう一つ、FRLGで新規に登場したユニークな初心者救済アイテムが「おしえテレビ」です。

これは、トキワシティにいるおじいさんからポケモンの捕まえ方を教わった後に貰えるアイテムです。 使用すると、テレビ番組を見ているかのような演出で、ポケモンバトルの基礎知識を学ぶことができます。

番組を進行するのは「テレビのおにいさん」と呼ばれるキャラクターです。 視聴できる番組の内容は以下の6種類です。 「たたかいかたを おしえて」「じょうたいいじょうを おしえて」「タイプのあいしょうを おしえて」 「ポケモンをつかまえたい」「わざマシンについて おしえて」「どうぐをとうろくしたい」

単なるテキストの羅列ではなく、実際にゲーム内の戦闘画面を用いて視覚的に解説してくれるのが特徴です。 例えばタイプ相性の解説では、バタフリーとナゾノクサのバトルを例に挙げ、どの技が効果的かを分かりやすく実演してくれます。

難しい専門用語を並べるよりも、子供たちやシリーズ初体験のプレイヤーが直感的に理解しやすい設計でした。 初代をプレイしたことがあるベテランプレイヤーにとっても、テレビ番組風の演出を楽しむお遊び要素として重宝されました。

現在のシリーズでは、こうしたチュートリアルはストーリー内に自然に組み込まれることが多いです。 しかし、アイテムとしていつでも見返すことができる「おしえテレビ」は、当時の開発陣の「絶対にプレイヤーを迷わせない」という強い意志の表れです。

スイッチ版では、よりリッチな動画コンテンツとしてチュートリアルが実装されるかもしれません。

終わらない冒険 : やり込み要素+クリア後

新マップでの冒険 : ナナシマ+追加ストーリー

FRLGが単なるグラフィックのリメイクにとどまらない最大の理由が、追加マップ「ナナシマ」の存在です。 関東地方から遠く離れた南の海に浮かぶ7つの島々で構成されており、ストーリー後半からクリア後にかけての膨大なやり込み要素を提供してくれます。

グレンジムを制覇した後、マサキの誘いでまずは1の島から3の島までを訪れることになります。 そして、殿堂入り後に全国図鑑を入手することで、4の島から7の島までの全域を探索できるようになります。

南国リゾートのような雰囲気を持つナナシマですが、それぞれの島には独自の施設やイベントが用意されています。

1の島〜3の島の魅力

1の島には「ポケモンネットワークセンター」があり、ここの巨大な機械を完成させることが後半の目的の一つとなります。 また、ファイヤーが生息する巨大な火山「ともしびやま」があり、麓にはポケモンの体力を回復できる「ともしびおんせん」が湧いています。

2の島は小さな島ですが、「きわめのみさき」と呼ばれる場所で、特定の条件を満たすと御三家に最強の技(ブラストバーン、ハイドロカノン、ハードプラント)を教えてもらえます。 さらに、後述する通信ミニゲームを遊ぶための施設もこの島に存在します。

3の島は暴走族がたむろしている少し治安の悪い島ですが、奥には「きのみのもり」という自然豊かなエリアがあります。 ここで発生する迷子の少女を救出するイベントは、多くのプレイヤーの記憶に残っているはずです。

4の島〜7の島の深淵

殿堂入り後に解禁される4の島には、シリーズ恒例の「そだてや」が存在します。 ここでポケモンを2匹預けることでタマゴを発見できるようになり、本格的な厳選と育成の環境が整います。 また、氷に覆われた「いてだきのどうくつ」というダンジョンもあります。

5の島には、お嬢様が暮らす「ゴージャスリゾート」や、ロケット団の残党が潜伏する「ロケットだんそうこ」があります。 複雑な構造の「かえらずのあな」と呼ばれる迷路のような洞窟もあり、探索の歯ごたえは抜群です。

6の島は「てんのあな」と呼ばれる古代遺跡があり、入り口の点字の謎を解き明かすことで内部に侵入できます。 この点字の謎解きは、当時のプレイヤーたちの間で大きな話題となりました。

7の島には、バトル施設である「トレーナータワー」がそびえ立っています。 さらに、アンノーンが多数生息する「アスカナのいせき」があり、全種類のアンノーンを捕獲するというコレクション要素も楽しめます。

これらナナシマの存在により、FRLGは歴代トップクラスのボリュームを誇る作品となりました。 スイッチ版でも、このナナシマの冒険はさらに美しいグラフィックと広大なフィールドで再現されることでしょう。

友達と白熱する通信機能 : ミニゲーム+ワイヤレス

FRLGのパッケージには「ワイヤレスアダプタ」という周辺機器が同梱されていました。 これまでの通信ケーブルを使った煩わしい接続から解放され、無線でスムーズに対戦や交換ができるようになった画期的なデバイスです。

このワイヤレス通信の恩恵を最大限に活かしたのが、2の島にあるゲームコーナーで遊べる通信専用のミニゲームです。 タマムシシティのスロットやゲームコーナーとは異なり、複数のプレイヤーがリアルタイムで参加するアクション性の高いゲームが楽しめました。

ミニポケモンでジャンプ

一つ目のミニゲームは「ミニポケモンでジャンプ」です。 最大5人まで参加できる縄跳びのようなゲームで、参加できるのは一定の高さ以下の「小さなポケモン」に限定されています。

2匹のフシギバナが回す巨大なツルに合わせて、タイミングよくAボタンを押してジャンプし、スコアを競い合います。 参加している全員のジャンプのタイミングが完全に一致すると高得点が得られるため、プレイヤー同士の息の合った連携が求められます。

非常にシンプルなルールですが、連続ジャンプの記録を伸ばそうとすると並外れた集中力が必要になり、時間を忘れて没頭できる魅力がありました。

ドードリオのきのみどり

二つ目のミニゲームは「ドードリオのきのみどり」です。 こちらは最低3人、最大5人まで参加できるゲームで、参加者全員が手持ちに「ドードリオ」を入れている必要があります。

上から次々と落ちてくるきのみを、十字キーを操作してドードリオの3つの頭を動かし、キャッチしていくゲームです。 ドードリオ自体の位置は固定されているため、どの頭をどの方向に動かすかという瞬時の判断力がスコアを左右します。

きのみを10個落としてしまうとゲームオーバーとなるため、徐々にスピードが上がる落下物に対する反射神経が試されます。 これらのミニゲームの報酬として、FRLGの通常プレイでは入手が難しい珍しいきのみを獲得することができました。

スイッチ版では、ローカル通信だけでなくインターネットを通じたオンラインマッチングで、世界中のプレイヤーとこれらのミニゲームを楽しめる機能が追加されると予想されます。

キャラクターの深掘り : ボイスチェッカー+裏設定

FRLG独自のコレクションアイテムとして「ボイスチェッカー」が存在します。 ハナダシティでのライバル戦後に手に入るこのアイテムは、ゲーム内に登場する重要キャラクターたちのプロフィールや噂話、裏設定を記録し、いつでも閲覧できる画期的なシステムです。

対象となるキャラクターは、オーキド博士、ライバル(ナナミ)、ジムリーダー8人、四天王4人、チャンピオン、フジ老人の計16名です。 一人のキャラクターにつき6つの情報スロットが用意されており、世界各地を巡って情報を収集していきます。

情報を集める楽しさ

情報の収集方法は多岐にわたります。 街にいる一般のNPCから話を聞いたり、各地のポケモンセンターの本棚に置かれている「ポケモンジャーナル」という雑誌を読んだりすることで、ボイスチェッカーに情報が追加されていきます。

ストーリーの進行状況に応じてNPCのセリフが変化し、新たな情報が得られることもあります。 例えば、ジムリーダーの意外な趣味や、四天王同士の人間関係など、本編のストーリーだけでは語られない奥深い設定を知ることができます。

すべての情報を集め切ると、そのキャラクター本人からの特別なコメントメッセージがボイスチェッカー上で再生されるようになります。

バトルや育成といったメインのゲーム性とは直接関係のないフレーバー要素ですが、キャラクターへの愛着を深める素晴らしいシステムでした。 近年の作品ではキャラクターの掘り下げが重視されていますが、その先駆けとも言えるのがこのボイスチェッカーです。

スイッチ版では、より多くのキャラクターの情報や、フルボイスでのコメント再生などの機能拡張が期待できるレビューポイントです。

限界への挑戦 : カンナの部屋+殿堂入り

ポケモンシリーズのクリア目標である「殿堂入り(四天王とチャンピオンの撃破)」。 FRLGでは、この殿堂入りを何度繰り返したかによって、ゲーム内の特定の場所に変化が起こるという隠し要素が存在します。

その場所とは、4の島にある四天王「カンナ」の実家です。 カンナといえば、強力なこおりタイプのポケモンを操るクールな大人の女性という印象ですが、彼女の部屋には可愛らしいポケモンのぬいぐるみが飾られています。

そして、プレイヤーが殿堂入りを重ねるごとに、この部屋に飾られるぬいぐるみの種類と数が徐々に増えていくのです。

殿堂入り回数 追加されるぬいぐるみ
25回 ニャース
50回 ラッキー
75回 ニドラン♀
100回 ニドラン♂
125回 プリン
150回 オニドリル
175回 ピジョット
200回 ラプラス(特大)

最大で8種類のぬいぐるみが追加されますが、最終段階であるカンナの切り札「ラプラス」の大きなぬいぐるみを出現させるためには、なんと200回もの殿堂入りが必要です。

四天王とチャンピオンの5連戦を200周するという作業は、並大抵の労力ではありません。 バトルアニメーションのスキップや、レベル100の強力なポケモンを用いた高速周回を行っても、膨大な時間がかかります。

これといった実用的な報酬があるわけではなく、完全にプレイヤーの自己満足を満たすためのエンドコンテンツです。 しかし、だからこそ「カンナの部屋をぬいぐるみでいっぱいにした」という事実は、真のやり込みプレイヤーとしてのステータスとなっていました。

スイッチ版でも、こうしたストイックなやり込み要素が実績システムやトロフィーのような形で実装される可能性があります。

やり込みの証 : 自慢シール+トレーナーカード

殿堂入り回数に関するやり込み要素はカンナの部屋だけではありません。 プレイヤーの分身である「トレーナーカード」の裏面を彩る「じまんシール」というシステムも存在します。

4の島にいる特定の男性NPCに、自分のこれまでの冒険の記録を自慢することで、カードの裏面にシールを貼ってもらうことができます。 自慢できる項目は「タマゴを孵した数」「通信対戦での勝利数」「殿堂入り回数」の3種類です。

記録の回数が一定の基準を満たすたびに、貼ってもらえるシールの色が豪華にランクアップしていきます。

達成基準(段階) シールの色
第1段階 橙色(オレンジ)
第2段階 青色
第3段階 黄色
第4段階(最高) 黒色

例えば殿堂入りの場合、1回で橙色、50回で青色、100回で黄色、そして200回で最高ランクの黒色のシールが貼られます。 カンナの部屋のコンプリートを目指す過程で、自然と殿堂入りの黒色シールも獲得できるという導線になっています。

タマゴ孵化の黒色シールや、通信対戦勝利の黒色シールを獲得するには、さらに果てしない時間と情熱、そして通信相手の協力が必要です。

トレーナーカードのランクアップ

じまんシールとは別に、トレーナーカード自体の色が変化するランクアップ仕様もFRLGの大きなやり込み要素です。

初期のカードから始まり、特定の厳しい条件(殿堂入り、カントー図鑑完成、全国図鑑完成、ミニゲームでの高得点獲得など)を一つ達成するごとに、カードの色が変化し、最終的に星が輝く最高ランクのカードになります。

これらの要素は、強さの探求だけでなく「ゲームをどれだけ遊び尽くしたか」を視覚的に証明するものであり、コアなファンを長期間熱中させました。 スイッチ版においても、プロフィール画面のカスタマイズやバッジ機能として、こうしたやり込みの証が継承されることは間違いありません。

最高難易度のバトル : 強化四天王+チャンピオン

ストーリー本編のラストに立ちはだかる四天王とチャンピオンのライバル。 彼らとの戦いは非常に過酷ですが、FRLGの真の地獄は殿堂入り後に解禁されます。

全国図鑑を入手し、ナナシマでの特定のイベント(ネットワークセンターの完成)を終えると、ポケモンリーグに挑戦する四天王とチャンピオンの手持ちポケモンが大幅に強化されます。

ただレベルが上がるだけでなく、金・銀(ジョウト地方)の強力なポケモンが手持ちに追加され、わざの構成や持っているアイテムまでもがガチの対戦仕様に変更されます。

トレーナー 初回挑戦時の主なポケモンとレベル 強化後の主な手持ちとレベルの変化
カンナ (氷) ラプラス(Lv.54)、ヤドラン(Lv.52)など ヤドランがイノムー(Lv.63)に変更、ラプラス(Lv.66)など全体的に10以上レベルアップ
シバ (格闘) イワーク(Lv.51、Lv.54)、カイリキー(Lv.58)など イワーク2匹が鋼タイプのハガネール(Lv.65、Lv.66)に進化、カイリキー(Lv.68)など
キクコ (霊) ゴルバット(Lv.56)、ゲンガー(Lv.60)など ゴルバットがクロバット(Lv.66)に進化、新たにムウマ(Lv.65)追加、ゲンガー(Lv.70)など
ワタル (竜) ハクリュー(Lv.56)、カイリュー(Lv.62)など ハクリューがキングドラ(Lv.66)に変更、カイリューが2匹(Lv.66、Lv.72)体制に強化
ライバル (王) 御三家(Lv.65)、ピジョット(Lv.61)など 手持ちにバンギラス(Lv.72)やヘラクロス(Lv.72)が追加、御三家(Lv.75)など圧倒的な高レベル

特にシバのハガネールやキクコのクロバット、そしてワタルのキングドラなど、初代には存在しなかったタイプ複合や強靭なステータスを持つポケモンが追加されたことで、相性の突き方が複雑になりました。

ライバルに至っては、種族値600族の凶悪なバンギラスを筆頭に、レベル70台後半のパーティーで襲いかかってきます。 回復アイテムである「かいふくのくすり」や「げんきのかけら」を大量に持ち込まなければ、あっという間に全滅させられてしまう難易度です。

後の世代のシリーズでも「クリア後の強化ボス」は恒例行事となりましたが、その基礎を築き、絶望的なまでの強さを見せつけたのがFRLGの強化リーグでした。 スイッチ版でこの強化リーグに挑む際は、個体値や努力値をしっかり吟味した本格的な育成が求められるでしょう。

伝説の追跡劇 : 徘徊ポケモン+三犬

FRLGのやり込み要素の極めつけが、関東地方全土を逃げ回る伝説のポケモンの捕獲です。 全国図鑑を入手し、1の島のネットワークセンターの通信システムを完成させると、特定の伝説のポケモンがフィールド上の草むらにランダムで出現するようになります。

登場するのは、第2世代(金・銀)で初登場した「スイクン」「エンテイ」「ライコウ」の通称「三犬」と呼ばれるポケモンたちです。

御三家による出現変化

面白いのは、3匹全てが出現するわけではなく、ゲーム開始時に選んだ最初のポケモン(御三家)によって、出現する三犬が1匹だけ決定されるという仕様です。

選んだ御三家 出現する徘徊ポケモン タイプ相性の関係
フシギダネ(草) エンテイ(炎) プレイヤーの御三家の弱点をついてくる
ヒトカゲ(炎) スイクン(水) プレイヤーの御三家の弱点をついてくる
ゼニガメ(水) ライコウ(電気) プレイヤーの御三家の弱点をついてくる

プレイヤーが手塩にかけて育てた最初の相棒に対して、弱点となるタイプを持った伝説のポケモンが立ちはだかるという、非常にドラマチックな設定になっています。

捕獲の絶望的な難易度

これらの徘徊ポケモンは固定のシンボルとして待っているわけではありません。 プレイヤーが道路を移動したり、戦闘を数回行うだけで、関東地方の別のエリアへと瞬時にワープしてしまいます。

「そらをとぶ」を使って追いかけようとすると、相手も察知して遠くへ逃げてしまうため、自転車で地道に境界線を往復しながら遭遇を狙うしかありません。

運良く草むらで遭遇できたとしても、彼らは素早さが高く、プレイヤーが行動する前に「にげる」を選択して戦闘から離脱してしまいます。 「くろいまなざし」などの技で逃亡を封じても、今度は「ほえる」を使って強制的に戦闘を終了させてくるという厄介極まりない行動パターンを持っています。

体力をギリギリまで削る「みねうち」や、状態異常にする「さいみんじゅつ」などを駆使しても、捕獲率は非常に低く設定されています。

そのため、多くのプレイヤーは物語の途中で手に入る絶対に捕まえられるアイテム「マスターボール」を、ミュウツーではなくこの三犬のために温存するという戦略をとりました。

逃げ回る伝説のポケモンを追い詰めるというヒリヒリとした緊張感は、FRLGにおける最高のスパイスでした。 スイッチ版では、シンボルエンカウントの採用などにより徘徊ポケモンの仕様が変化する可能性もありますが、このスリリングな捕獲劇は形を変えてでも残ってほしい要素です。

まとめ

初代の素晴らしい世界観とゲームデザインを壊すことなく、第3世代の洗練されたシステムとUIを見事に融合させた『ポケットモンスター ファイアレッド・リーフグリーン』。

女主人公の追加、バッグや図鑑の劇的な利便性向上、バトルサーチャーによる快適な育成環境の構築。 そして、ナナシマという広大な新規マップと、カンナの部屋や強化四天王、三犬の徘徊といった狂気的なまでのやり込み要素。

これらの圧倒的なボリュームとプレイヤーへの配慮が、本作が今なお「神ゲー」としてポケモンファンから圧倒的な支持を集め続ける理由です。

2026年発売予定のスイッチ版は、この完璧な土台の上に現代のグラフィックとオンライン要素が加わるわけですから、期待を裏切らない最高傑作になることは間違いありません。 発売までに原作の仕様をおさらいし、来るべき関東地方での新たな冒険に備えておきましょう。

筆者情報

桐谷シンジ フリーランスのゲーム攻略ライター。慶應大学卒業後、大手出版社を経て、現在に至る。幅広いゲームに携わるが、主にRPG/FPS/サンドブロック系のゲームを得意とする。最近の悩みは趣味の時間が取れず、積みゲーが100作品を超えたこと。徹底的なデータ検証と、プレイヤー目線に立った実用的な攻略情報の執筆に定評がある。FRLGは当時ボロボロになるまで遊び尽くし、カンナの部屋をラプラスで埋め尽くした経験を持つ。

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