編集デスク ゲーム攻略ライターの桐谷シンジです。 今回も多く寄せられてる質問にお答えしていきます。
この記事を読んでいる方はスイッチ版「ポケットモンスター ファイアレッド・リーフグリーン」の原作からの変更点が気になっていると思います。 事前情報にて一部仕様が異なると発表されており様々な憶測が飛び交っています。 長年ゲーム攻略に携わってきた視点から注目すべきポイントを整理しました。
この記事を読み終える頃にはスイッチ版FRLGにおける仕様変更の疑問が解決しているはずです。
- フェアリータイプの追加と対戦環境への影響
- 色違い出現確率の緩和と厳選環境の変化
- 伝説や幻のポケモンの新たな入手経路
- 現代のプレイヤーに向けたシステムの大幅改修
それでは解説していきます。
スイッチ版FRLGの大きな変更点|3つの注目ポイント
本レビューではまず読者の皆様が最も気になっている疑問を解決していきます。 原作であるゲームボーイアドバンス版「ファイアレッド・リーフグリーン」は素晴らしい名作でした。 しかし現代のゲーム環境と比較すると不便に感じる仕様も存在します。 スイッチ版への移植にあたりどのような手が加えられるのかを考察を交えて解説します。
注目ポイント1|フェアリータイプの扱いはどうなるのか
最も大きな懸念点は「フェアリータイプ」が存在するかどうかです。 原作のファイアレッド・リーフグリーンが発売された第3世代ではフェアリータイプは未登場でした。 フェアリータイプが正式に追加されたのはニンテンドー3DSの「ポケットモンスター X・Y」からです。
カントー地方に登場するポケモンの中には後からフェアリータイプが追加された種族が複数存在します。 代表的なポケモンを以下の表にまとめました。
| ポケモン名 | 原作のタイプ | 現代のタイプ |
|---|---|---|
| ピッピ | ノーマル | フェアリー |
| ピクシー | ノーマル | フェアリー |
| プリン | ノーマル | ノーマル・フェアリー |
| プクリン | ノーマル | ノーマル・フェアリー |
| バリヤード | エスパー | エスパー・フェアリー |
もしスイッチ版でフェアリータイプが実装された場合ゲームバランスに多大な影響を与えます。 特に終盤に登場する四天王のワタルはドラゴンタイプのエキスパートです。 フェアリータイプはドラゴンタイプの技を無効化し弱点を突くことができます。 ピクシーやプクリンをパーティに入れているだけでワタル戦の難易度が劇的に下がるでしょう。 逆にフェアリータイプが実装されなかった場合現代のポケモンに慣れたプレイヤーは違和感を覚えるはずです。 「ノーマルタイプだと思って格闘技を撃ったら効果が抜群だった」というかつての仕様に戻るため注意が必要です。
ナナシマ以降で出会える他地方のポケモンにもマリルやルリリなどフェアリータイプを持つものが存在します。 これらの扱いも含めてフェアリータイプの有無はバトルの根幹を揺るがす重要な変更点と言えます。
注目ポイント2|色違いの出現確率は緩和されるのか
次に注目したいのが色違いポケモンの出現確率です。 原作での色違い出現確率は「1/8192」という非常に低い設定でした。 これは現代のプレイヤーからすると気が遠くなるような確率です。 最近のポケモン作品における色違い確率の変遷を表で比較してみましょう。
| 作品世代 | 基本確率 | 確率を上げる主な手段 | 最大緩和時の確率 |
|---|---|---|---|
| 第3世代 (FRLG) | 1/8192 | 特になし | 1/8192 |
| 第6世代以降 | 1/4096 | ひかるおまもり | 約1/1365 |
| SV (第9世代) | 1/4096 | サンドイッチ・大量発生など | 約1/512 |
現代の作品では「ひかるおまもり」や特定の料理アイテムを活用することで確率を大幅に引き上げることが可能です。 もしスイッチ版FRLGが原作準拠の「1/8192」かつ救済アイテムなしの仕様だった場合色違い厳選は茨の道となります。 しかし近年のリメイクや移植作品の傾向を見ると何らかの緩和措置が導入される可能性が高いと推測できます。 スイッチ本体の機能を使えばコントローラーの連射機能やマクロを活用した厳選の自動化も視野に入ります。 最初のパートナーとなるフシギダネやヒトカゲやゼニガメの色違いをリセット周回で狙うプレイヤーも多いでしょう。 現代のプレイスタイルに合わせてより遊びやすく色違いに出会いやすい環境になることを期待しています。
注目ポイント3|伝説・幻のポケモンへの遭遇方法は変わるか
原作において特定の伝説や幻のポケモンを入手するためには現実世界のイベントに参加してチケットを受け取る必要がありました。 当時は映画館やポケモンセンターに足を運ぶことが必須だったのです。 入手が困難だった主なポケモンと必要なチケットは以下の通りです。
- ルギア(しんぴのチケット)
- ホウオウ(しんぴのチケット)
- デオキシス(オーロラチケット)
- ミュウ(ふるびたかいず ※エメラルド限定)
スイッチ版でこれらのポケモンがどのように扱われるのかは大きな見どころです。 通常のゲームプレイ内で特定の条件を満たせば出会える仕様に変更される可能性があります。 あるいはインターネットを通じた定期的なイベント配信という形でチケットが配られるかもしれません。 近年では「テラレイドバトル」のような期間限定の協力プレイイベントで伝説のポケモンが解禁されるケースも増えています。 過去の幻のポケモンたちが現代の技術でより手軽に入手できるようになれば図鑑完成のハードルは大きく下がります。 特にミュウやデオキシスは対戦環境でも強力な存在感を示すため入手経路の変更は多くのプレイヤーに歓迎されるはずです。
スイッチ版を深く楽しむための予想と追加要素の考察
ここからは上記の3つのポイントに加えて攻略ライターの視点から追加されると嬉しい要素や変更が予想されるシステムについて深掘りしていきます。 過去の作品が最新ハードで蘇る際ただのベタ移植ではなく必ず遊びやすさの向上が図られてきました。 どのような変化が起こり得るのか事前に予測しておくことでプレイの準備に役立てることができます。
物理技と特殊技の仕様変更によるバトル環境の激変
ポケットモンスターシリーズの歴史において最も革新的だったシステム変更は第4世代(ダイヤモンド・パール)で行われた「物理・特殊の技ごとの分化」です。 原作のFRLGを含む第3世代までは技が物理か特殊かは「タイプ」によって完全に固定されていました。
- 炎タイプはすべて特殊技
- 水タイプはすべて特殊技
- ゴーストタイプはすべて物理技
- 悪タイプはすべて特殊技
このような仕様だったため種族値とタイプの噛み合いが悪いポケモンは非常に扱いが難しい状況でした。 例えばゲンガーは特攻が高いにも関わらず当時のゴーストタイプ技である「シャドーボール」が物理扱いだったため本来の力を発揮できませんでした。 もしスイッチ版FRLGが最新のバトルシステムを採用し技ごとに物理・特殊が分かれる仕様になった場合ポケモンの評価は根本から覆ります。 ギャラドスが物理の「たきのぼり」をメインウェポンにできたりゲンガーが特殊の「シャドーボール」で無双したりと原作とは全く異なる戦術が展開されるでしょう。 この変更が適用されるかどうかは対戦や旅パーティの構築において極めて重要なポイントとなります。
がくしゅうそうちの仕様変更による育成の快適化
ポケモンの育成において欠かせないアイテムが「がくしゅうそうち」です。 原作のFRLGにおけるがくしゅうそうちはポケモン1匹に持たせることで戦闘に出なくても経験値を半分もらえるというものでした。 しかし第6世代(X・Y)以降がくしゅうそうちは大切なもの扱いとなり手持ちのポケモン全員に経験値が入る仕様へと進化しました。 さらに最近の作品では最初から経験値が手持ち全体に分配されるのがデフォルトとなっています。
| 仕様の変遷 | 経験値の入り方 | 育成の手間 |
|---|---|---|
| 原作仕様(持たせる) | 戦闘に出たポケモンと持たせた1匹で分割 | 非常に手間がかかる |
| 現代仕様(全体化) | 手持ち全員に一定割合で分配される | スムーズに育成可能 |
スイッチ版においてこの全体化の仕様が採用されればレベル上げの苦労は劇的に軽減されます。 特に多数のポケモンを育てて図鑑を完成させたいプレイヤーにとってはこの上ないQoLの向上となるでしょう。 一方で「全員のレベルが上がりすぎてストーリーが簡単になりすぎる」という懸念もあるためオン・オフの切り替え機能が実装されることが望ましいです。
ひでんマシンの扱いと移動のストレス軽減
フィールドを探索する上で「いあいぎり」や「なみのり」といった「ひでんマシン」は必須の要素でした。 原作ではこれらの技をポケモンに覚えさせる必要があり技スペースを1つ圧迫するというデメリットがありました。 また一度覚えさせると「わすれオヤジ」のところに行かないと忘れさせることができないという煩わしさもありました。
近年の作品ではこの「ひでん要員」をパーティに縛り付けるシステムは廃止される傾向にあります。 例えば「ポケットモンスター Let’s Go! ピカチュウ・Let’s Go! イーブイ」では相棒ポケモンが「ヒジュツ」としてフィールド技を代行してくれました。 スイッチ版FRLGでもライドポケモンや特別なアイテムによってひでん技を代用できるシステムが導入される可能性は十分にあります。 これにより好きなポケモンだけで自由にパーティを組むことができるようになり冒険の自由度が大きく向上します。
通信機能のオンライン化とポケモンHOMEへの対応
原作のFRLGでは「ワイヤレスアダプタ」という画期的な周辺機器が同梱されケーブルなしでのローカル通信が実現しました。 プレイヤーが集まる「ユニオンルーム」は当時の子供たちに新しいコミュニケーションの形を提供しました。 スイッチ版ではこれが間違いなくインターネット通信へと進化するでしょう。 世界中のプレイヤーと手軽にポケモン交換や対戦が楽しめるようになるはずです。
さらに重要なのが「ポケモンHOME」との連携です。 過去作から連れてきた思い入れのあるポケモンをスイッチ版FRLGの世界で活躍させることができるのか。 逆にFRLGで捕まえた色違いポケモンやリボンを付けたポケモンを最新作のSVへ連れていけるのか。 この互換性の有無はプレイヤーのモチベーションを大きく左右します。 これまでのスイッチ向けポケモンソフトの展開を考慮すると発売後しばらく経ってからポケモンHOMEへの連携が解禁される流れが濃厚です。
スイッチ版FRLG 序盤から終盤までの攻略ガイド
仕様変更の予想を踏まえた上でいざゲームをプレイする際に役立つ攻略情報をお届けします。 カントー地方を舞台にしたこの壮大な冒険をスムーズに進めるための指針として活用してください。
最初のパートナー(御三家)の選び方と特徴
マサラタウンでオーキド博士からもらう最初の1匹は冒険の難易度を大きく左右します。 それぞれのポケモンの特徴とおすすめ度をまとめました。
| ポケモン | タイプ | 序盤の難易度 | 終盤の活躍度 | おすすめ度 |
|---|---|---|---|---|
| フシギダネ | くさ・どく | 非常に楽 | やや厳しい | ★★★★★ |
| ゼニガメ | みず | 楽 | 安定して強い | ★★★★☆ |
| ヒトカゲ | ほのお | 非常に厳しい | 大器晩成 | ★★★☆☆ |
フシギダネは序盤のタケシ(いわ)やカスミ(みず)やマチス(でんき)といったジムリーダーに対して有利に戦えるため初心者にとって最も安定した選択肢です。 ゼニガメは弱点が少なく秘伝技の「なみのり」をタイプ一致で高威力で撃てる点が非常に優秀です。 ヒトカゲは序盤のジムリーダーとの相性が最悪でかなりの苦戦を強いられますが最終進化形のリザードンになれば強力なアタッカーとして活躍します。 特にこだわりがなければフシギダネを選ぶことでサクサクとストーリーを進めることができるでしょう。
カントー地方のジムリーダー対策一覧
ストーリーを進行させる上で立ちはだかる8人のジムリーダーたちの情報を整理しました。 事前に弱点を把握し有利なポケモンを育てておくことが攻略の鍵です。
| ジム | リーダー | 専門タイプ | 主な弱点 | おすすめ対策ポケモン |
|---|---|---|---|---|
| ニビ | タケシ | いわ | くさ・みず・かくとう | フシギダネ・ゼニガメ・マンキー |
| ハナダ | カスミ | みず | くさ・でんき | フシギソウ・ピカチュウ |
| クチバ | マチス | でんき | じめん | ディグダ・ダグトリオ |
| タマムシ | エリカ | くさ | ほのお・ひこう・むし | リザード・ピジョン |
| セキチク | キョウ | どく | じめん・エスパー | ダグトリオ・ユンゲラー |
| ヤマブキ | ナツメ | エスパー | むし・ゴースト・あく | スピアー・ゲンガー |
| グレン | カツラ | ほのお | みず・じめん・いわ | カメックス・ダグトリオ |
| トキワ | サカキ | じめん | みず・くさ・こおり | カメックス・フシギバナ |
中盤の難所となるのがヤマブキジムのナツメです。 エスパータイプは初代から強力なタイプであり弱点を突ける強力なポケモンが手に入りにくい時期でもあります。 レベルを上げて力押しするか状態異常を駆使して戦うなどの工夫が求められます。
四天王とチャンピオンの攻略指南
ポケモンリーグで待ち受ける四天王とチャンピオンはこれまでの敵とは一線を画す強さを誇ります。 回復アイテムを大量に買い込み万全の態勢で挑む必要があります。
| 相手 | 専門タイプ | 警戒すべきポケモン | 効果的な対策タイプ |
|---|---|---|---|
| カンナ | こおり・みず | ラプラス | でんき・かくとう |
| シバ | かくとう・いわ | カイリキー | ひこう・エスパー |
| キクコ | ゴースト・どく | ゲンガー | エスパー・じめん |
| ワタル | ドラゴン・ひこう | カイリュー | こおり・でんき |
| ライバル | 多彩(バランス) | 御三家の最終進化形 | 相手の弱点を突く幅広い技 |
ワタルのカイリューは非常にレベルが高く強力な技を連発してきます。 こおりタイプの技を持つポケモン(ラプラスやフリーザーなど)を必ず1匹はパーティに編成しておきましょう。 ライバルとの最終決戦はこちらの選んだ御三家によって相手のパーティが変化します。 様々なタイプに対応できるよう手持ちポケモンの技のバリエーションを豊かにしておくことが勝利への近道です。
ストーリー中盤〜終盤で活躍するおすすめ旅パーティ候補
御三家だけでは過酷な冒険を乗り切ることはできません。 道中で捕獲でき即戦力として活躍してくれる優秀なポケモンたちを紹介します。
序盤で捕まえたい優秀なポケモン
- ピカチュウ(トキワの森) 出現率は低いですが捕まえておくとハナダジム(カスミ)で大活躍します。 素早さが高く先手を取りやすいのも魅力です。
- マンキー(22番道路) ニビジム(タケシ)対策として非常に有効です。 格闘技の「からてチョップ」や「けたぐり」で岩タイプのポケモンを粉砕できます。
- ディグダ / ダグトリオ(ディグダの穴) 素早さが非常に高く強力な地面技「あなをほる」や「じしん」を覚えます。 クチバジム(マチス)を単騎で突破できるほどの実力を持っています。
中盤以降のパーティを支える要
- ケーシィ / ユンゲラー(24番道路など) 特攻と素早さが圧倒的に高くエスパー技の通りが良いため多くのトレーナー戦で無双できます。 通信交換ができればフーディンに進化しさらに強力になります。
- ラプラス(シルフカンパニーで貰う) 高い耐久力と優秀なタイプ構成を持ちます。 なみのりやれいとうビームなどストーリー攻略に必須級の技を自力で覚えるため四天王戦まで長く活躍します。
- カビゴン(12番道路・16番道路) イベントで戦闘になり捕獲可能です。 HPと攻撃が非常に高く「のしかかり」や「あくび」など使い勝手の良い技を覚える頼れる壁役兼アタッカーです。
クリア後の巨大なやり込み要素「ナナシマ」の魅力
ファイアレッド・リーフグリーンの最大の独自要素であり魅力とも言えるのがカントー地方の南に位置する「ナナシマ」と呼ばれる諸島エリアです。 原作ではストーリー中盤から一部の島に行くことができ殿堂入り後にはさらに広大なエリアが解放されました。
ナナシマの概要とできること
ナナシマは1の島から7の島までの7つの島で構成されています。 それぞれの島には独自のイベントや施設が用意されておりクリア後もプレイヤーを飽きさせません。
| 島の名前 | 主な施設・イベント | 出現する特徴的なポケモン |
|---|---|---|
| 1の島 | ポケモンネットセンター・ともしびやま | ファイヤー・ポニータ |
| 2の島 | ゲームコーナー・きわめばあさんの家 | 特になし(ミニゲーム主体) |
| 3の島 | きのみのもり | スリーパー(イベント) |
| 4の島 | そだてや・いてつきのどうくつ | ラプラス・ウパー |
| 5の島 | ゴージャスリゾート・おもいでのとう | トゲピー(タマゴ) |
| 6の島 | みずのさんぽみち・へんげのどうくつ | ヘラクロス・ヤンヤンマ |
| 7の島 | トレーナータワー・アスカナいせき | アンノーン・エアームド |
第2世代(ジョウト地方)のポケモンとの遭遇
殿堂入り後に図鑑を「ぜんこくずかん」にバージョンアップしてもらうことでナナシマの奥地へと進むことができます。 4の島以降ではカントー地方には生息していないジョウト地方(金・銀世代)のポケモンたちが多数野生で出現します。 これにより収集の楽しみが大きく広がり図鑑完成へのモチベーションが高まります。
スイッチ版でのナナシマ拡張の可能性
現代のスイッチ向けタイトルとしてリリースされるにあたりこのナナシマエリアに新たな要素が追加される可能性は否定できません。 例えば過去の幻のポケモンに関連する新しいダンジョンが追加されたりトレーナータワーにより強力なNPCが配置されたりするかもしれません。 ナナシマはFRLGのアイデンティティとも言える重要なコンテンツであるため開発陣もこのエリアの再現と拡張には力を入れてくるはずです。
育成の深淵:個体値・努力値・性格の可視化への期待
ポケモンを本格的にバトルで活躍させるためには「種族値」「個体値」「努力値(きそポイント)」「性格」という隠しステータスを理解する必要があります。 原作が発売された当時はこれらの数値はゲーム内で明確に確認する手段がなくプレイヤーは手計算や外部のツールに頼るしかありませんでした。
隠しステータスの基本と原作での苦労
- 個体値:ポケモンが生まれつき持っている才能の数値。原作ではクリア後に特定のNPCが漠然とした評価を教えてくれる程度でした。
- 努力値:ポケモンを倒すことで蓄積される後天的なステータス。原作では一切可視化されておらず自分でメモを取りながら戦闘回数を数える必要がありました。
- 性格:ステータスに上昇・下降の補正をかける要素。性格自体は確認できましたがどのステータスに補正がかかっているかは色付けされていませんでした。
現代の育成環境との比較
近年のポケモン作品ではこれらの複雑な要素が初心者にも分かりやすく可視化・簡略化されています。
| 要素 | 原作(FRLG)の仕様 | 最新作(SVなど)の仕様 |
|---|---|---|
| 個体値 | 確認困難・変更不可 | ジャッジ機能でグラフ化・おうかんで最大化可能 |
| 努力値 | 不可視・きそポイント減少実なし | グラフで視覚的に確認可能・アイテムで簡単に増減可能 |
| 性格補正 | テキストのみ・補正変更不可 | 赤青の色分けで一目瞭然・ミントで補正変更可能 |
もしスイッチ版FRLGに最新作と同等の育成環境・可視化システムが導入されればかつての「廃人向け」と呼ばれた厳選作業は過去のものとなります。 ストーリーで一緒に旅をした愛着のあるポケモンを後から「おうかん」や「ミント」を使って対戦用の最強個体に鍛え上げることができるようになるのです。 これは多くのプレイヤーが望んでいる最も大きな仕様変更の一つと言えます。
より深みを増す図鑑完成への道のり
ポケモンの普遍的な目標である「ポケモン図鑑の完成」。 カントー図鑑の151匹に加えてぜんこく図鑑の完成を目指す道のりはスイッチ版においてさらに洗練されるでしょう。
バージョンによる出現ポケモンの違い
「ファイアレッド」と「リーフグリーン」ではそれぞれ出現しやすいポケモンや片方のバージョンでしか手に入らないポケモンが存在します。 図鑑を完成させるためには必ず他のプレイヤーとの通信交換が必要になります。
| バージョン | 限定出現ポケモン(一部) |
|---|---|
| ファイアレッド | アーボ・ナゾノクサ・マンキー・ガーディ・ストライク・エレブー |
| リーフグリーン | サンド・マダツボミ・ニャース・ロコン・カイロス・ブーバー |
スイッチ版ではオンライン通信が普及しているためSNSや掲示板を活用することでこれらのバージョン限定ポケモンを集めるのは原作よりもはるかに容易になるはずです。
アイテム収集と進化の石の入手
特定のポケモンを進化させるためには「ほのおのいし」や「みずのいし」といった進化アイテムが必要です。 タマムシデパートで購入できるものもありますが「つきのいし」など数が限られているアイテムの管理は慎重に行う必要があります。 スイッチ版では野生のポケモンがアイテムを持っている確率が上がっていたり新たな入手経路が追加されていたりする救済措置があるかもしれません。
音楽とグラフィックのリマスターへの期待
ゲームの没入感を高める上でグラフィックとBGMは非常に重要な役割を担います。 ゲームボーイアドバンスのドット絵と音源で作られた原作の空気感をスイッチのスペックでどのように表現するのかも注目ポイントです。
グラフィックの進化方向性予測
考えられるグラフィックのアプローチは大きく分けて2つあります。
- HD-2Dスタイルの採用 スクウェア・エニックスの作品などで見られるドット絵の良さを残しつつ背景を美しい3Dで描く手法です。 原作の懐かしさを保ちながらも現代的な美しさを提供できるためオールドファンからの支持は厚いでしょう。
- 完全3D化(ピカブイ路線) 「Let’s Go! ピカチュウ・イーブイ」や「ブリリアントダイヤモンド・シャイニングパール」のようなデフォルメされた3Dモデルでカントー地方を再構築する手法です。 ポケモンの動きや表情が豊かになるメリットがあります。
どちらの路線をとるにせよ原作の温かみのある世界観が損なわれない丁寧な作り込みが期待されます。
BGMのアレンジと原曲切り替え機能
初代ポケモンのBGMを豪華にアレンジしたFRLGの楽曲たちは今なお高い評価を受けています。 スイッチ版ではこれらの楽曲が生演奏風のオーケストラアレンジや現代風のクリアな音源にリマスターされるでしょう。 また近年のリメイク作品でよく見られる「DSプレイヤー」のようなアイテムでBGMを原作のゲームボーイアドバンス音源(あるいは初代ゲームボーイ音源)に切り替えられる機能が実装されると古参ファンにとっては非常に嬉しいサプライズとなります。
マクロや自動化ツールと現代のプレイスタイル
ゲームライターとして様々なプレイスタイルを見てきた立場から少し踏み込んだ話題にも触れておきます。 スイッチというハードの特性上外部コントローラーの連射機能やマクロを活用した「自動化」を取り入れるプレイヤーは一定数存在します。
自動化のメリットと対象作業
自動化が最も威力を発揮するのは以下のような単純作業の繰り返しです。
- おこづかい稼ぎ(金策) 四天王の自動周回などによる資金集め。
- 色違い厳選 固定シンボル(伝説のポケモンなど)の前でセーブし遭遇とリセットを繰り返す作業。
- タマゴ孵化 育て屋の前で自転車に乗って走り回る作業。
もし原作通りの厳しい確率や仕様が残された場合これらのツールを活用して効率化を図ることは時間のない現代の大人プレイヤーにとって一つの選択肢となり得ます。 ただしゲーム本来の「自らの手で冒険し発見する喜び」を損なう可能性もあるため利用するかどうかは個人のプレイスタイルや価値観に委ねられます。
規約とモラルの境界線
外部ツールの使用についてはゲームの規約違反に該当する可能性があるため注意が必要です。 特にオンライン対戦や交換など他のプレイヤーと関わる部分で不正なデータを使用することは絶対に行ってはいけません。 あくまで個人のオフライン環境でのみ自己責任の範囲で楽しむというモラルが求められます。
スイッチ版FRLGは過去と現代を繋ぐ架け橋となるか
ここまで様々な角度からスイッチ版「ファイアレッド・リーフグリーン」の仕様変更予測と考察を行ってきました。 この作品は単なる過去の遺産ではなく現代のポケモンシリーズの基礎を築いた重要なマイルストーンです。
原作の良さである「手探りで世界を冒険するワクワク感」と現代のゲームに求められる「ユーザーフレンドリーな快適さ」をどのように融合させるのか。 開発陣のバランス感覚が試される作品になることは間違いありません。 フェアリータイプの扱いや色違いの確率伝説ポケモンの入手方法などコアなプレイヤーが気になるポイントがどのように調整されるのか。 その答え合わせができる日が今から待ち遠しくてなりません。
カントー地方での新たな冒険の始まりに向けて今からどの御三家を選ぶか旅のパーティをどう編成するか想像を膨らませておくのも一興です。
まとめ
本レビューではスイッチ版「ポケットモンスター ファイアレッド・リーフグリーン」の発表を受け読者の皆様から寄せられた原作からの変更点に関する疑問について解説・考察を行いました。 特に注目すべきはフェアリータイプの有無色違い出現確率の仕様伝説・幻ポケモンの入手経路という3点です。 これらの要素がどのように現代向けに調整されるかによってゲーム体験は大きく変わるでしょう。 さらに技の物理・特殊の細分化やがくしゅうそうちの全体化といったシステムの近代化が行われればより快適に奥深い育成やバトルを楽しめるようになります。 続報に期待しつつカントー地方への再訪に向けて準備を進めていきましょう。
筆者情報
筆者:桐谷シンジ フリーランスのゲーム攻略ライター。慶應大学卒業後、大手出版社を経て、現在に至る。幅広いゲームに携わるが、主にRPG/FPS/サンドブロック系のゲームを得意とする。最近の悩みは趣味の時間が取れず、積みゲーが100作品を超えたこと。




















