編集デスク ゲーム攻略ライターの桐谷シンジです。今回も多く寄せられてる質問にお答えしていきます。
この記事を読んでいる方は、「ドラクエ7リイマジンド」の膨大なシナリオ分岐において、取り返しのつかない要素や、特定の選択肢を選んだ場合のみ発生するレアなイベントシーンが気になっていると思います。特に今作は「リイマジンド(再構築)」と銘打たれているだけあり、過去作とは異なる結末が用意されている箇所も多数存在します。
この記事を読み終える頃には、見逃しやすい分岐ポイントの条件と、それによって見られる感動(あるいは絶望)のストーリーの疑問が解決しているはずです。
- マチルダ救済ルートとウッドパルナの分岐条件
- エンゴウの火山噴火イベントを見る特殊な手順
- レブレサックとルーメンにおける歴史改変の結末
- 大人キーファ参戦条件とエンディングへの影響
それでは解説していきます。
ウッドパルナの分岐|マチルダへの対応とパトリックの人形
物語の始まりであり、ドラクエ7の暗く重いテーマを象徴する最初の島「ウッドパルナ」。 リイマジンド版においても、この村の救済とマチルダ姉さんの運命はプレイヤーの心に深く刺さるポイントです。
ここでは、重要アイテム「木の人形」を巡る選択によって変化するストーリー展開と、それによって現代にどのような影響が出るのかを解説します。
木の人形を渡さない選択|孤高の戦士ハンクと悲哀
過去のウッドパルナにおいて、マチルダが兄パルナから贈られた「木の人形」。これを弟分であるパトリックに渡すかどうかが最大の分岐点となります。
まず、木の人形を渡さない(あるいは持っていない)状態でマチルダ戦に突入する場合について解説しましょう。
このルートは、従来のドラクエ7に近い、救いのない展開が待っています。 戦闘において、ハンクはたった一人でマチルダと対峙することになります。村人たちは過去にパルナを見捨てた罪悪感と恐怖から動くことができず、ただ怯えるのみ。
マチルダは村人たちのその態度に絶望し、魔物としての怒りを爆発させます。 ここでのポイントは以下の通りです。
- ハンクの孤独な戦い: プレイヤーとハンクのみで暴走したマチルダを止めることになります。
- マチルダの最期: 説得の余地はなく、彼女を討ち取るしかありません。非常に後味の悪い、悲しい結末を迎えます。
- 現代への影響: 現代のウッドパルナには「ハンクの塔」が建ちますが、なぜウッドパルナという名前なのか、村人は深い歴史を知らないままです。
このルートは「人間の弱さと悲劇」を強調するものであり、一度は見ておくべき胸が締め付けられる展開と言えるでしょう。
木の人形を渡す選択|村人の覚醒とマチルダの塔
次に、**リイマジンド版で特に強化された「救済ルート」**とも呼べる展開です。 ボス戦の前に、パトリックに「木の人形」を渡して説得を試みるケースです。
この選択を行うと、イベントシーンが劇的に変化します。 ハンクが危機に陥った際、これまで怯えていた村人たちが勇気を振り絞り、武器を持って助けに来るのです。 「もう二度と、英雄を見殺しにはしない」という村人たちの叫びは、マチルダの凍りついた心を溶かします。
- 心の浄化: マチルダの魔物としての瘴気が晴れ、人間の心を取り戻す演出が追加されています。
- 戦闘回避: このルートではマチルダと戦うことなく(あるいは防御のみで)和解に近い形で別れを迎えることが可能です。
- 現代の変化: ここが最も大きな違いです。現代の村の中央に建つ塔の名前が**「マチルダの塔」**に変わっています。
| 項目 | 人形を渡さないルート | 人形を渡すルート |
|---|---|---|
| ボス戦 | ハンクと共闘(殲滅必須) | 村人が加勢(和解可能) |
| マチルダの状態 | 怒りと絶望の中で死亡 | 心を取り戻し昇天 |
| 現代の塔の名称 | ハンクの塔 | マチルダの塔 |
| 読後感 | 鬱・悲哀 | 感動・救済 |
両方の展開を見るためには、マチルダ戦の直前、あるいはパトリックに話しかける前のセーブデータを必ず残しておくことを強く推奨します。
エンゴウの崩壊|パミラの予言を無視し続けると起きる悲劇
次にご紹介するのは、ある種のお遊び要素でありながら、グラフィックの進化によってとてつもない迫力を持ってしまった「エンゴウの火山噴火」イベントです。
通常プレイではまず選ばない選択肢をあえて選び続けることで見られる、衝撃のバッドエンド(直前復帰あり)について深掘りします。
パミラの警告と3回の拒絶
過去のエンゴウでは、占い師パミラが「ホムラ祭りを行えば火山が噴火する」と予言し、村人や村長に警告を発しています。しかし、村の伝統を重んじる村長はこれを聞き入れません。
ここで主人公たちに白羽の矢が立つわけですが、パミラの依頼を頑なに断り続けるとどうなるか、ご存知でしょうか。
手順は以下の通りです。
- 最初の依頼: パミラの家で「村を救うために力を貸してくれ」と言われた際に「いいえ」を選択。
- 祭りの最中: ホムラ祭りの準備中、再度パミラから協力を求められた際に「いいえ」を選択。
- 火山の火口: 最後に炎の山へ向かうよう促された際、さらに「いいえ」を選択。
この「3回の拒絶」を行うと、パミラは諦め、主人公たちに村を離れるように告げます。 そして、フィールドマップに出て村を離れようとしたその瞬間、イベントが発生します。
圧倒的映像美で描かれる炎の山の大噴火
リイマジンド版の真骨頂とも言えるのが、このムービーシーンです。 警告を無視した結果、炎の山が大噴火を起こし、エンゴウの村が溶岩と火山灰に飲み込まれていく様が、映画並みのクオリティで描かれます。
- 絶望的な光景: 逃げ惑う人々や崩れ落ちる建物など、通常のゲームオーバー画面とは一線を画す演出が入ります。
- マリベルの反応: 道中、マリベルに話しかけると「あんたって空気読めないわね」と呆れられますが、噴火時には彼女も言葉を失うほどの惨状です。
- ゲームオーバーの扱い: このイベント後は「とある力」によって時間が巻き戻り、パミラとの会話直前からやり直すことになります。セーブデータが消えるわけではないので安心してください。
正規ルートに進む前に、一度はこの「世界を救わなかった場合のIF」を見ておくことで、英雄としての責任感がより強まるかもしれません。
レブレサックの真実|石碑が導く二つの未来
シリーズ屈指の「胸クソ展開」として名高いレブレサック。 魔物の姿に変えられた神父が、守ろうとした村人たちから虐げられ、追放されるという救いのない過去を持つ村です。
今作では、現代におけるプレイヤーの行動によって、この村の歴史認識を根本から覆すことが可能になりました。
ガラクタ置き場の石碑と選択肢
現代のレブレサックを訪れると、過去の真実は歪められ、村人たちが「魔物を退治した英雄」として語り継がれているという、吐き気を催すような偽りの歴史が定着しています。
物語を進めると、ガラクタ置き場(リサイクルショップ付近)で「古びた石碑」を発見します。これには、当時の真実——神父がいかにして村を守り、犠牲になったか——が刻まれています。
ここで重要な分岐が発生します。この石碑を**「誰に見せるか」**です。
現代の村長に見せる場合(バッド/正史ルート)
石碑を現代の村長に見せると、彼は顔色を変えます。 「村の恥になるような事実はあってはならない」と主張し、なんとその場で石碑をハンマーで粉々に破壊してしまうのです。
- 真実の隠蔽: 真実は永遠に闇に葬られ、神父は魔物として語り継がれるままとなります。
- 子供たちの境遇: 真実を知る数少ない子供たちは、嘘つき呼ばわりされ、村の中で冷遇され続けます。
- 後味の悪さ: 原作ファンにはおなじみの、あのもどかしく腹立たしい結末です。
過去の村長に渡す場合(ハッピー/改変ルート)
リイマジンド版の追加要素として、この石碑を時を超えて**「過去の村長」**に渡す(または見せる)という選択肢が存在します。
過去の村長に、未来で歴史が歪められている事実と石碑の内容を伝えると、彼は自身の行いを深く悔恨し、「正しい歴史を後世に伝える」と誓います。
その後、現代に戻ると村の様子が一変しています。
- 銅像の変化: 村の中央には、かつての偽りの石碑ではなく、神父と主人公たちを称える立派な銅像が建てられています。
- 村人の意識: 現代の村人に話を聞くと、口伝によって「過ちと真実」が正確に語り継がれていることが分かります。
- 文章に残さない理由: 「文章は書き換えられるが、親から子へ語り継ぐ言葉は魂に刻まれる」という信念のもと、あえて石碑ではなく口伝を選んだというエピソードが聞けます。
この改変ルートを見ることで、長年のレブレサックに対するモヤモヤが晴れるプレイヤーも多いはずです。両方のパターンを確認するため、石碑入手時点でセーブを分けることを強く推奨します。
ルーメンの興亡|チビィの処遇と町の復活
何度救っても滅びてしまう、呪われた町ルーメン。 「第3の災厄」において、ヘルバオムの根に寄生していた魔物「チビィ」と、彼を匿う老人シーブルを巡る選択は、町の存続に直結します。
チビィ討伐依頼を引き受ける(滅亡ルート)
過去のルーメンで、村人たちはチビィを危険視し、主人公たちに討伐を依頼してきます。 ここで「はい」を選び、夜中にシーブルが寝ている隙を突いてチビィを倒してしまうと、最悪の結末を迎えます。
- 即座の報復: チビィがいなくなった直後、魔物の大軍が町を襲撃します。
- 防衛失敗: 守り神のような存在だったチビィを失ったルーメンは、主人公たちの力及ばず、一晩にして壊滅します。
- 生き残ったシーブル: 皮肉にも、シーブル一人だけが生き残りますが、彼は絶望の中で余生を送ることになります。
- 現代のルーメン: 現代に戻ると、そこは廃墟のまま。吟遊詩人と魔物が佇むだけの寂しい場所となり、復活させることは二度とできません。
チビィと共に戦う、あるいは負ける(復活ルート)
村人たちの依頼を断り、チビィを逃がすために協力する、あるいは村人との会話の流れで発生するチビィ戦で**「わざと負ける(防御し続ける)」**と、真のルートに入ります。
シーブルと共にチビィを逃がそうとしたその時、魔物の軍勢が襲来。 ここで「勇者チビィ」の伝説的なシーンが見られます。
- チビィの特攻: チビィは自らの命を燃やし尽くし、単身で魔物の群れに突っ込み、町を守り抜きます。
- 悲しい別れ: 戦いの傷により、チビィはシーブルの腕の中で静かに息を引き取ります。涙なしには見られないシーンです。
- 現代の英雄伝説: 現代のルーメンは見事に復興しています。チビィは英雄として語り継がれていますが、面白いことに「ハンサムな人間の男だった」と誤伝されていることもあり、クスッと笑える要素もあります。
- 実利面: 復活したルーメンでは強力な武器・防具が購入できるため、攻略の観点からもこちらのルートが正解です。
終盤のサプライズ|大人キーファの参戦条件
物語の序盤で離脱し、多くのプレイヤーに衝撃を与えたキーファ。 リイマジンド版における最大のサプライズは、彼との再会、そして共闘が可能になったことです。
物語終盤、とある条件を満たすことで発生する「ラグラーズ」でのイベントについて解説します。
キーファを連れて行くか否か
ラストダンジョン突入前、特定のクエストラインを消化していると、過去の世界のラグラーズ(あるいは関連する場所)で、成長した大人キーファと再会するイベントが発生します。
ここで「最後の戦いに力を貸してほしい」と頼むかどうかの選択肢が出現します。
連れて行かない選択
従来のドラクエ7に近い形です。キーファはあくまで過去の住人としてその場に残り、主人公たちは4人のパーティーでラスボスに挑みます。 エンディングでも特別な会話はなく、あっさりとしたお別れになります。
連れて行く選択(推奨)
こちらを選ぶと、キーファが**5人目のゲストメンバー(NPC扱い、あるいは操作可能キャラとして)**参戦します。
- 戦闘への影響: 圧倒的な攻撃力を持つ大人キーファの加入により、ラスボス戦の難易度が大きく変化します。
- エピローグの変化: これが最大の見どころです。エンディング中、ユバールの民やエンゴウなどを巡る際、キーファ専用の会話イベントが追加されます。
- マリベルとの会話: 年月を経て大人になったキーファと、子供のままのマリベル。そのギャップがありつつも、昔と変わらないノリで会話するシーンは、往年のファンなら落涙必至です。
- 最後の別れ: すべてが終わった後、改めて交わされる主人公とキーファの「拳を合わせる」シーンなど、リメイクならではの演出が盛り込まれています。
この分岐を確認し忘れると、本作の「リイマジンド」たる所以の半分を見逃すことになります。必ず、ラグラーズへ向かう前のセーブデータは確保しておきましょう。
まとめ
今回は「DQ7リイマジンド」において、誤った選択や特定の行動をとらなければ見ることのできない、貴重なストーリー分岐について解説しました。
- ウッドパルナ: 人形を渡してマチルダを救済し、現代の塔の名前を変える。
- エンゴウ: 3回の拒絶で、映画級の火山大噴火ムービーを目撃する。
- レブレサック: 石碑を過去に持ち込み、胸クソ悪い歴史をハッピーエンドに書き換える。
- ルーメン: チビィを信じ抜き、町を復活させて強力な装備を解禁する。
- キーファ: 終盤で彼を迎え入れ、真のエンディングと友情の物語を見届ける。
このゲームは「やり直し」がテーマの一つでもあります。一度クリアした方も、これらの分岐を回収するために、もう一度石版の世界へ旅立ってみてはいかがでしょうか。 あなたの選択一つで、世界の形は大きく変わるのです。
筆者情報
桐谷シンジ フリーランスのゲーム攻略ライター。慶應大学卒業後、大手出版社を経て、現在に至る。幅広いゲームに携わるが、主にRPG/FPS/サンドボックス系のゲームを得意とする。最近の悩みは趣味の時間が取れず、積みゲーが100作品を超えたこと。




















