編集デスク ゲーム攻略ライターの桐谷シンジです。今回も多く寄せられてる質問にお答えしていきます。
この記事を読んでいる方は、ストーリー中盤の難所である「大天狗」の圧倒的な攻撃力と変則的な動きに苦戦し、何度も「落命」の文字を見ていることだと思います。空中からの強襲、ガードの上から削り取られる気力、そして厄介な属性攻撃……。心が折れそうになるのも無理はありません。
しかし、安心してください。大天狗は一見隙がないように見えますが、行動パターンと対処法さえ理解すれば、確実にノーダメージで倒せるようになるボスです。この記事を読み終える頃には、大天狗の攻撃がスローモーションに見え、確実に勝利を掴むための具体的なイメージが湧いているはずです。
- 属性対策と装備の準備を徹底する
- 「大技返し」と回避のタイミングを覚える
- 弱点である「胸の目」と「混沌やられ」を狙う
- 忍術・陰陽術を駆使した「逃げ」の立ち回りを習得する
それでは解説していきます。
大天狗の基本情報と特徴について
『仁王3』における大天狗は、これまでのシリーズに登場した天狗系エネミーの集大成とも言える強敵です。まずは敵を知ることから始めましょう。
圧倒的な機動力と空中戦
大天狗の最大の特徴は、背中の翼を使った空中機動です。地上での杖術に加え、空からの急降下攻撃や風属性の遠距離攻撃を織り交ぜてくるため、プレイヤーは常に上空と地上の両方に注意を払う必要があります。特に初心者が陥りやすいのが、空中へ飛び上がった大天狗を見失い、死角からの攻撃を受けてしまうパターンです。
雷と風の複合属性
今回のボスは「風」と「雷」の2つの属性を操ります。
- 風属性攻撃:ガードしても気力が大きく削られ、ガードブレイクからの致命傷を負いやすくなります。また、風属性やられになると攻撃力が低下するため、長期戦になりがちです。
- 雷属性攻撃:被弾すると動作が遅くなる「雷属性やられ」状態に陥ります。この状態での大天狗の高速コンボは回避が困難となり、死に直結します。
この2つの属性攻撃への対策なしに挑むのは、裸で戦場に出るようなものです。後述する準備編でしっかりと耐性を整えることが攻略の第一歩となります。
ステージ「平安の泡の辻」の環境
大天狗と戦うことになるステージ「平安の泡の辻」は、足場が悪く、障害物が多いエリアも存在します。ボスの攻撃だけでなく、地形に引っかかって回避できないという事故も多発します。ボスエリアに入ったら、まずは自分が動き回りやすい平地を確認し、そこを主戦場にする意識が必要です。
攻略前の準備:装備とステータス
アクションゲームにおいて「準備」は実力の一部です。特に『仁王3』のような死にゲーでは、ビルド構成だけで難易度が激変します。
推奨武器種と構え
大天狗戦では、一撃の重さよりも「隙の少なさ」と「リーチ」が重要になります。
- 刀(中段・下段):バランスが良く、回避性能に優れます。隙を見て1〜2発入れて離脱するヒット&アウェイ戦法に最適です。
- 鎖鎌(上段・中段):リーチが長く、空中にいる大天狗にも攻撃が届きやすい利点があります。「藪切」などの高DPSスキルは、気力切れのチャンス時に絶大な威力を発揮します。
- 手甲:上級者向けですが、密着して連撃を叩き込み、敵の気力を削り切るスタイルなら最強候補です。ただし、回避のタイミングはシビアになります。
構えは基本的には「下段」で回避優先、相手の大きな隙には「上段」で高火力を叩き込む切り替えが推奨されます。
防具と敏捷さの調整
大天狗の攻撃は追尾性能が高いため、ガードよりも回避が重要になります。装備重量は必ず70%以下に抑え、敏捷さを「B」以上(できればA)に維持してください。 重装でガードを固めても、風属性の連撃や掴み攻撃であっという間に崩されます。「当たらなければどうということはない」の精神で、軽装〜中装の防具を選びましょう。
必須級の陰陽術アイテム
大天狗攻略において、陰陽術は生命線です。以下の術はショートカットに必ず登録しておきましょう。
- 禁雷符・禁風符:それぞれの属性ダメージを大幅にカットし、属性やられを防ぎます。特に「雷やられ(鈍足)」は死に繋がるため、禁雷符は常時展開しておきたいレベルです。
- 遅鈍符:敵の行動速度を遅くします。大天狗の高速な動きを見切りやすくし、回復や攻撃のチャンスを強制的に作り出せます。初心者の救済措置とも言える最強の術です。
- 結界符:気力回復速度を上げると同時に、常世(妖怪が生み出す黒いモヤ)を触れるだけで消せます。気力管理が厳しいこの戦いで、スタミナ切れを防ぐ保険になります。
戦局を変える忍術アイテム
忍術もまた、攻略の鍵を握ります。
- 手裏剣・クナイ:ダメージソースというよりは、「牽制」と「弱点狙い」に使います。大天狗が空中にいる時や、胸の目が光った瞬間に投げることで、安全圏からダウンを奪える可能性があります。
- 変わり身の術:HPが0になっても一度だけ空中で復活できます。事故死が多いボス戦では必須の保険です。
- 影縫いの術:敵の足止めを行います。動きが止まっている間に背後へ回り込み、高火力の武技を叩き込むチャンスを作れます。
立ち回りの基本戦術
準備が整ったら、いよいよ実戦です。ここでは、具体的な立ち回りの基本を解説します。
「後の先」を徹底する
大天狗戦の鉄則は「自分から攻めない」ことです。常に相手の攻撃を待ち、それを回避した後の硬直時間(隙)に攻撃を叩き込む「後の先(ごのせん)」の戦法を徹底してください。 大天狗の攻撃は激しいですが、攻撃終わりには必ず明確な隙があります。
- 敵との距離を中距離(武器が届かない程度)に保つ。
- 敵が攻撃モーションに入ったら、バックステップまたはサイドステップで回避。
- 攻撃終わりの硬直にダッシュ攻撃を一発、続けて強攻撃を一発入れる。
- 欲張らずに即座にバックステップで離脱。
このサイクルの繰り返しが最も安定します。「もう一発いけるかも」という欲が、命取りになります。
ターゲットロックのオンオフ活用
大天狗が空中に飛び上がった際、ターゲットロックをしたままだとカメラが上を向いてしまい、周囲の状況や着地地点が見えづらくなることがあります。 状況に応じてロックを外し、フリーカメラで落下地点を予測して回避するテクニックも有効です。特に竜巻攻撃の際は、ロックを外してダッシュで逃げる方が安全な場合があります。
気力管理(残心・流転)
大天狗はガード不能の攻撃や、ガードの上から気力を削る攻撃を多用します。自身の気力(スタミナ)が尽きて「気力切れ」状態になると、その後の追撃で確実に落命します。 攻撃後は必ず「残心」を行い、気力を回復させる癖をつけましょう。余裕があれば「流転」を使って、構えを変更しながら気力を最大効率で回復させるのがベストです。
大天狗の攻撃パターン完全解析
敵の動きを知れば、恐怖はなくなります。ここでは大天狗の主要な攻撃パターンと、それぞれの対処法を詳細に解説します。
1. 錫杖(しゃくじょう)4連撃
地上で最も頻度が高い攻撃です。錫杖を振り回し、最後に突きや払いを入れてきます。
- 対策:初撃をバックステップでかわし、そのまま後ろに下がって距離を取ります。4発目の攻撃が終わった瞬間が攻撃のチャンスです。前に踏み込んで1〜2発当てましょう。
2. 空中串刺し強襲
空へ舞い上がり、プレイヤーめがけて高速で突進・串刺しにしてくる攻撃です。追尾性能が高く、適当な回避では捕まります。
- 対策:大天狗が空中で静止し、突っ込んでくる瞬間に「前方向」へローリング回避します。すれ違うように避けることで、着地後の背後を取ることができます。ここは大きな攻撃チャンスです。
3. 高速掴み攻撃
「やべっ」と思った時には捕まっている、発生の早い掴み技です。掴まれると上空へ連れ去られ、叩きつけられて大ダメージを受けます。
- 対策:予備動作として、一瞬身をかがめるような動きや、赤いオーラ(大技の予兆とは異なる場合がある)を放つことがあります。密着していると反応できないため、基本は中距離を維持することです。来ると分かったら、後ろではなく「横」に大きく回避してください。
4. 回転蹴り
2回程度の攻撃の後、フィニッシュとして回し蹴りを放ってきます。
- 対策:リーチは短いですが、出が早いです。密着して攻撃している時に出されると被弾します。深追いをせず、2〜3発殴ったら離れる意識を持っていれば自然と当たりません。
5. 雷落とし
「ふんなり(掛け声)」とともに、プレイヤーの位置に雷を落とします。
- 対策:地面に雷の予兆(光る円など)が表示されたら、全力で走ってその場を離れてください。ガードは非推奨です。走り続けていれば当たりません。
6. 竜巻起こし
杖を振り回し、前方に巨大な竜巻を発生させます。竜巻はゆっくりとプレイヤーを追尾します。
- 対策:竜巻に巻き込まれると連続ダメージを受け、風属性やられになります。竜巻が発生したら攻撃は諦め、フィールドの外周を回るように逃げてください。消えるまで回避に専念するのが正解です。
7. 風の刃(遠距離)
錫杖を振って、真空の刃を飛ばしてきます。
- 対策:横にステップすれば簡単に避けられます。ただし、これを避けた直後に突進してくるコンボがあるため、避けた後も油断しないこと。
8. 【大技】突進攻撃(赤オーラ)
体が赤く光り、強力な突進攻撃を仕掛けてきます。
- 対策:これこそが最大の反撃チャンスです。タイミングを合わせて「特技(R2+〇ボタン)」で「大技返し(カウンター)」を決めましょう。成功すれば大天狗の気力を大きく削り、一時的に無防備にできます。突進系の大技はカウンターのタイミングが合わせやすいので、恐れずに狙っていきましょう。
上級者向け:弱点と混沌やられ
ここからは、ただ倒すだけでなく「効率よく」「圧倒して」倒すためのテクニックを紹介します。
胸の目(弱点)を狙撃する
大天狗の胸元には、不気味に光る「目」があります。ここは弱点部位となっており、攻撃を当てることで大きく怯ませたり、気力を削ったりすることができます。 しかし、通常攻撃では位置が高く当てにくい場合があります。
- 攻略法:ターゲットロックを胸の目に切り替え(右スティック操作)、手裏剣やクナイを投げます。特に大天狗が何かの動作の合間に胸が露出した瞬間が狙い目です。成功すれば大きな隙が生まれるため、一気に畳み掛けるチャンスとなります。
「混沌やられ」で防御力を崩壊させる
『仁王』シリーズの鉄則ですが、2種類以上の異なる属性やられを同時に付与すると、敵は「混沌(こんとん)」という状態異常になります。 混沌状態の敵は、受けるダメージが大幅に増加し、気力回復速度が激減します。
- 実践手順:
- 武器に「水属性」や「火属性」のエンチャント(召水符など)をして攻撃し、属性やられにする。
- 即座に「妖怪技」や「忍術(火薬玉など)」、あるいは「従雷符」などで別の属性攻撃を当てる。
- 2つの属性アイコンがついた瞬間、混沌成立です。
大天狗は雷と風を使ってきますが、プレイヤー側が「火」と「水」、あるいは「浄」や「妖」属性を組み合わせることで、意図的にこの状態を作り出せます。大天狗のタフな体力を削り切るには、この混沌やられが非常に有効です。
妖怪化(九十九)の使い所
HPが減ってくると、大天狗の攻撃はさらに激化します。あと少しで倒せるという場面で逆転されるのが負けパターンです。 敵のHPが残り20〜30%になったら、迷わず「妖怪化(九十九武器)」を発動しましょう。 妖怪化中はHPダメージが無効化(ゲージ減少に置換)されるため、強引に攻撃を押し込むことができます。回避よりも攻撃を優先し、ラッシュをかけて沈めましょう。
武器種別攻略アドバイス
使用している武器によって、戦いやすさや立ち回りが若干異なります。主要な武器種ごとのワンポイントアドバイスをまとめました。
刀・二刀
最もスタンダードで戦いやすい武器です。「下段構え」でステップ回避を多用し、隙を見て「中段」の強攻撃や武技(居合など)を叩き込みましょう。二刀の「風神」などの気力削り技も有効ですが、出し切る前に反撃されないよう注意が必要です。
槍・大太刀
リーチの長さを活かして戦います。大天狗の錫杖の範囲外から、チクチクと攻撃を当てることが可能です。大太刀なら上段攻撃の崩し性能が高いため、気力切れを狙いやすいですが、振りが遅いため深追いは厳禁。一撃離脱を徹底してください。
斧・旋棍・手甲
インファイトが必要な武器は、リスクが高まります。特に斧は動きが遅いため、大天狗の素早さに翻弄されがちです。斧を使う場合は、重装で被ダメージを抑えつつ、「金剛」などのバフをかけて一撃の重さで勝負する「肉を切らせて骨を断つ」戦法が必要です。手甲や旋棍は、連撃で一気に属性やられを蓄積させ、混沌を狙うスタイルがおすすめです。
勝てない時の対処法
何度やっても勝てない場合、プレイスキル以外の部分に問題があるかもしれません。以下の項目を見直してみてください。
1. レベル上げと装備更新
RPG要素のある本作では、ステータスの暴力で解決できることも多々あります。「アムリタ」を稼いでレベルを上げ、体力や攻撃力を底上げしましょう。また、拾った装備の中に、今装備しているものより性能が良いものがないか確認してください。特に防具の「対雷」「対風」の特殊効果は重要です。
2. 「すけびと」を呼ぶ
フィールドにある「義刃塚」から、NPCの助っ人(すけびと)を召喚しましょう。彼らが囮になってくれている間に、背後から攻撃したり、回復したりすることができます。大天狗のヘイト(敵対心)が分散するだけで、難易度は劇的に下がります。
3. スキル・忍術の見直し
攻略動画内でも触れられていましたが、探索用のビルドのままボスに来ていませんか?
- 「透っ波の術(ステルス)」や「猫歩きの術」はボス戦では役に立ちません。
- これらを外し、「剛力丹(攻撃力アップ)」や「変わり身の術」、「属性付与の術」に付け替えましょう。
- 「社」でいつでも術支度は変更可能です。ボス部屋の前で一度構成を練り直すことを強く推奨します。
まとめ
大天狗は『仁王3』の中でも屈指の強敵ですが、理不尽な敵ではありません。しっかりと観察し、準備をすれば必ず勝機は見えてきます。
- 雷と風の耐性を上げ、陰陽術(遅鈍符・禁雷符)を活用する。
- **「後の先」**を徹底し、敵の攻撃終わりに反撃する。
- **大技(赤オーラ)**には確実にカウンターを決める。
- 混沌やられを狙い、大ダメージを与える。
- 危なくなったら妖怪化で押し切る。
これらを意識して挑めば、あの空中からの鬱陶しい攻撃も、対処すべきイベントの一つに過ぎなくなります。「勝てない」と思った時は、一度コントローラーを置いて深呼吸し、敵の動きを観察する時間を作ってみてください。
諦めずに挑み続ける「サムライ」の皆様に、武運があることを祈っています。大天狗を倒した先には、さらなる強敵と、より面白い世界が待っています!
筆者情報
桐谷シンジ フリーランスのゲーム攻略ライター。慶應大学卒業後、大手出版社を経て、現在に至る。幅広いゲームに携わるが、主にRPG/FPS/サンドボックス系のゲームを得意とする。最近の悩みは趣味の時間が取れず、積みゲーが100作品を超えたこと。




















