編集デスク ゲーム攻略ライターの桐谷シンジです。今回も多く寄せられてる質問にお答えしていきます。
この記事を読んでいる方は、「仁王3」のキャラクリエイトで、どうしても思ったような「かわいい顔」が作れずに悩んでいることだと思います。 アクションゲームにおいて、操作するキャラクターの見た目はモチベーションに直結する重要な要素です。しかし、Team NINJA作品特有のリアル寄りなグラフィックエンジンで、アニメ的なかわいさを表現するのは至難の業。数時間格闘して、結局「なんか違う」と諦めてしまった経験はないでしょうか。
この記事を読み終える頃には、誰に見せても恥ずかしくない、黄金比率の「かわいい顔」の作り方の疑問が解決しているはずです。
- ベースプリセット「15番」の活用が最短ルート
- 「パーツを下げる」配置理論で童顔を作る
- 肌の質感「5番」と「光沢」で透明感を演出
- 表情崩れを防ぐための口元と顎の微調整
それでは解説していきます。
【仁王3】キャラクリにおける「かわいい」の定義と準備
まず作業に入る前に、本作『仁王3』におけるキャラクタークリエイトの特性を理解しておく必要があります。 リアルな戦国死にゲーである本作は、デフォルトの状態だとどうしても「渋い」「リアル」「厳つい」顔立ちになりがちです。
ここで目指す「かわいい」とは、写実的なリアルさの中に、アニメーション的な愛らしさを共存させる「セミリアル」なバランスです。 これを実現するために、以下の基本方針で調整を進めていきます。
- 輪郭の凹凸を減らす:影を落とさない滑らかなライン
- パーツの重心を下げる:幼さ(童顔)を強調する配置
- 色彩の透明感:肌とメイクの発色でくすみを消す
これらを意識するだけで、仕上がりは劇的に変わります。それでは、具体的な数値調整に入っていきましょう。
ベース選択と肌・体の設定
キャラクリの成功の8割は、最初の「ベース選択」で決まると言っても過言ではありません。 ゼロから全てのパーツをこねくり回すのは、プロのモデラーでもない限り時間の無駄です。優秀なプリセットを活かすことが、30分で完成させるコツです。
ベースプリセットは「15番」一択
数あるプリセットの中で、最もクセがなく、かわいい顔の骨格に近いのが「15番」です。 他のプリセットは鼻筋が通りすぎていたり、顎がしゃくれていたりと、修正に時間がかかる要素が多いのに対し、15番は初期状態でパーツの配置バランスが整っています。
まずはプリセット画面で「15番」を選択し、ここから引き算と足し算を行っていきましょう。
肌の材質設定
肌の質感は、キャラクターの年齢感や清潔感を決定づける最重要項目です。 本作には複数の肌タイプが用意されていますが、推奨は以下の通りです。
| 設定項目 | 推奨値 | 理由 |
|---|---|---|
| 肌の材質 | タイプ5 | 最も毛穴や色ムラがなく、陶器のようなツルッとした質感になるため。タイプ3も悪くないが、5の方がライティング映えする。 |
| 肌の色 | カスタム(最右列・上部) | プリセットの色よりも、カラーパレット右側にある「赤みがかった白」を選択。血色の良さと色白さを両立させる。 |
| 肌のツヤ | 高め | 汗や皮脂ではなく、保湿されたような自然なツヤを入れることで、フェイシャルアニメーションが生き生きとする。 |
体格の調整と頭身バランス
次に体の設定です。ここで多くのプレイヤーが見落としがちなのが「頭の大きさ」と「肩幅」のバランスです。 『仁王3』のキャラクターモデルは、リアリティ重視のためか、初期状態だと「頭が小さく、肩幅が広い」という、ややゴリラ体型に近いバランスになっています。
かわいい顔を作っても、全身を見た時に違和感が出るのはこのためです。
修正のポイント
- 頭部の大きさ:数値を上げる。初期値だと小顔すぎて、防具を着た時に埋もれてしまいます。また、頭を大きくすることで相対的に体が華奢に見え、かわいらしさが増します。
- 肩幅:設定で変更できない場合は、衣装でカバーするか、頭を大きくすることで錯覚を利用します。
- 胴の太さ:数値を下げすぎないこと。細すぎると腕が棒のように見え、アクション時の挙動が不自然になります。ある程度の数値を入れ、女性らしい肉付きを残します。
- 胸の大きさ:-20~+20の間で好みで調整。ただし、大きくしすぎるとアクション時に干渉することがあるため注意。
これで、キャンバスとなる土台が出来上がりました。
輪郭の調整|影を消して丸みを作る
ここからが本番、顔の造形に入ります。 かわいい顔を作るための最大の敵は「骨格による影」です。頬骨が出ている、エラが張っている、顎が割れている……これらの要素は「強さ」や「渋さ」には必要ですが、「かわいさ」にはノイズになります。
徹底的に凹凸を削ぎ落とし、卵型のシルエットを目指します。
頬骨とエラの処理
- 頬骨の上下位置・前後位置:共に数値を下げます(マイナス方向)。頬骨が高いと老けて見え、前に出ると骸骨のような影が落ちます。極限まで存在感を消してください。
- エラの上下位置:数値を上げてエラを削ります。
- エラの左右位置:数値を下げて小顔効果を狙いますが、下げすぎると宇宙人のような不自然な逆三角形になるため、-10〜-15程度で止めます。
- エラの前後位置:下げて目立たなくします。
顎(あご)のライン形成
本作のキャラクリにおいて、最も調整が難しいのが顎です。 数値を少し動かすだけで、「カイジ」のように鋭利になりすぎたり、逆にケツ顎になったりします。
黄金比の数値設定イメージ
- 顎の上下位置:上げすぎず、下げすぎず。短くしすぎると子供っぽくなりすぎるため、中間よりやや短めを目指します。
- 顎の前後位置:重要です。「-20(最大まで引く)」が基本です。横顔を見た時、鼻先・唇・顎先を結んだ「Eライン」を意識しますが、本作は顎が出やすい傾向にあるため、引っ込めるくらいが丁度よいです。
- 顎の幅:狭くしますが、尖らせすぎないように注意。「顎先のシャープさ」の数値を上げすぎると、ポリゴンが鋭利になりすぎて不自然な影ができます。あえて少し丸みを残すのがコツです。
- 顎先:割れないように注意。中間値を維持します。
眉・目・鼻のパーツ調整|「配置」で印象を決める
輪郭でキャンバスを整えたら、そこにパーツを配置していきます。 ここでのキーワードは「低重心」と「遠心顔」です。
眉の設定|表情の柔らかさを演出
眉はキャラクターの性格を表します。 きつい角度だと戦闘向きの勇ましい顔になりますが、今回は「かわいい」がテーマなので、並行眉〜やや下がり眉を目指します。
- タイプ:31番(または太すぎないナチュラルなもの)。
- 左右差:本作では左右個別に設定可能ですが、まずはリンクさせて左右対称で作ります。
- 高さ:目との距離を近づけるとイケメン(凛々しい)風になり、離すと穏やかな印象になります。少し高めに設定し、目との空間を作ることで、幼さを演出します。
- 角度:眉尻を下げ、眉頭を少し上げることで、困り顔〜優しい顔のベースを作ります。
目の設定|最大サイズで位置を下げる
目は顔の印象の9割を決めます。プリセット7番を使用しつつ、以下の調整を行います。
1. 瞳の大きさ
迷わず**最大値(+20)**にします。デフォルメされたかわいさを表現するには、黒目の比率を上げることが必須です。
2. 目の位置と大きさ
- 上下位置:限界まで下げます。目が顔の下半分にあるほど、人間の脳は「赤ちゃん」や「子供」を連想し、かわいいと感じます。
- 大きさ:大きめに設定しますが、単に全体を大きくするだけでなく、縦幅を広げて「丸目」にします。
- 傾き:タレ目にするかツリ目にするかで好みが分かれますが、かわいさ重視なら数値を下げてタレ目気味にします。
3. まつ毛と涙袋
- まつ毛:タイプ3(上向きロング)。バサバサになるくらい長さを強調します。
- 涙袋:入れすぎるとクマに見えたり、老け顔の原因になります。数値は控えめ(-20〜-10)にし、メイク(ハイライト)で表現する方が綺麗に仕上がります。
鼻の設定|存在感を消す戦い
リアル調のゲームにおいて、鼻は「いかに目立たせないか」が勝負です。 鼻筋が通りすぎているとリアルな外国人風になり、かわいさから遠ざかります。
- 鼻の高さ:低くします。
- 鼻筋の幅:細くしすぎると逆に影が濃くなり目立つため、適度な太さを残して肌に馴染ませます。
- 小鼻の幅:小さくします。笑った時に広がらない程度に留めます。
- 鼻の向き:先端を少し上に向けると、ツンとしたかわいらしい鼻になります(アップノーズ気味に)。
- 鼻の歪み:本作特有の設定項目ですが、基本は0。あえて崩す必要はありません。
口・耳の調整とバランス確認
口(唇)の調整
口は大きさのバランスが重要です。小さすぎると、イベントシーンで叫んだり喋ったりした時に、ポリゴンが無理やり引き伸ばされて崩壊する「おちょぼ口現象」が起きます。
- 大きさ:やや大きめに設定します。平常時は少し大きいかな?と感じるくらいが、表情が動いた時に自然です。
- 厚み:上唇は薄め、下唇は少しふっくらさせます。上下ともに分厚いとセクシーになりすぎるため、上唇の数値を下げるのがポイントです。
- 口角:デフォルトで少し上げ気味にします。無表情でも微笑んでいるように見える「アルカイックスマイル」を作ることで、冷たい印象を払拭します。
- 歯:お歯黒設定はオフ。白く設定してもあまり見えませんが、清潔感のために確認しておきます。
耳の設定
- 大きさ:小さめ(-20)。
- 形状:プリセット3番など、張り出していないもの。
- 装飾:ここでピアスなどを設定できますが、顔の造形中は邪魔になるため、最後に設定します。
メイクアップ|質感を高める最終工程
造形が終わったら、メイクで「血色」と「陰影」を足します。すっぴんの状態だとのっぺりして見えますが、メイクを入れることで一気に完成度が上がります。
アイラインとアイシャドウ
- アイライン:黒ではっきり入れます。タイプ3や5など、目尻を強調するラインを入れることで、さらに目を大きく見せます。
- アイシャドウ:
- 色:赤〜ピンク系、またはブラウン系。肌馴染みの良い色を選びます。
- 濃さ:薄すぎると見えないので、少し濃いめに入れます。
- 光沢:重要です。 アイシャドウに光沢(ラメ感)を入れることで、ライティングされた時に目元がキラキラと輝きます。
チーク(頬紅)
チークは位置と濃さが命です。
- 位置:高めに入れます。目のすぐ下あたりに入れると、火照ったようなかわいらしさが出ます。
- 濃さ:エディット画面では「ちょっと濃いかな?」と思うくらいで丁度良いです。実際のゲーム画面はライティングが暗い場所が多いため、薄いチークは飛んでしまいます。
- 色:コーラルピンクや薄いオレンジなど、肌の色設定に合わせて調整します。
リップ(口紅)
- 色:真っ赤ではなく、自然なピンク〜ローズ系。
- 光沢:マックス付近まで上げます。プルプルとした質感を出すことで、キャラクターの生命感が増します。マットな質感は老けて見える原因になるので避けます。
髪型と最終チェック
最後に髪型を選びます。髪型によって顔の輪郭の見え方が変わるため、ここでの微調整も必要です。
髪型の選び方
「かわいい」を目指すなら、前髪ありのスタイルが鉄板です。 おでこを出すスタイルは美人系には似合いますが、童顔メイクとは相性が難しい場合があります。
- 前髪パーツ:目にかからないギリギリの長さ、あるいはパッツン気味のものを選びます。
- 後ろ髪:ポニーテールやツインテールなど、シルエットが分かりやすいもの。本作は髪の揺れ物理演算が優秀なので、長髪も映えます。
- 髪色:肌の色に合わせて調整します。奇抜な色にする場合も、彩度を少し落とすと世界観に馴染みます。
表情テストとライティング確認
すべての設定が終わったら、必ず「表情テスト」を行います。 メニューの「表情確認」から、笑う、怒る、悲しむなどの動作を再生してください。
- チェックポイント:
- 目を閉じた時にまぶたが突き抜けていないか?
- 笑った時に顎がしゃくれないか?
- 口を開けた時に歯茎が見えすぎていないか?
特に「笑顔」の時に目が三日月状になり、口角が綺麗に上がるかを確認します。ここで崩れる場合は、目や口の大きさ、配置を微調整してください。
また、背景を変えてライティングチェックも行いましょう。「暗所」や「逆光」でも顔が破綻していないかを確認すれば、完璧です。
まとめ
ここまでの工程を振り返ります。
- ベースは15番:クセのない顔からスタート。
- 肌はタイプ5:色白設定で透明感を出す。
- 輪郭は削る:頬骨、エラ、顎の凹凸を極限まで減らす。
- 配置は下げる:目・鼻・口を顔の下半分に寄せ、遠心顔にする。
- メイクは光沢重視:目元と口元のツヤで生命感を出す。
この手順通りに進めれば、30分程度で誰が見ても「かわいい」と思えるキャラクターが完成します。 もちろん、ここから微調整を加えて、あなただけのオリジナリティを出していくのも楽しみの一つです。
『仁王3』は死にゲーですが、自慢のキャラクターと一緒なら、何度落命してもモチベーションを保てるはずです。ぜひ、納得のいく“うちの子”を作成して、戦国乱世を駆け抜けてください。
筆者情報
桐谷シンジ フリーランスのゲーム攻略ライター。慶應大学卒業後、大手出版社を経て、現在に至る。幅広いゲームに携わるが、主にRPG/FPS/サンドボックス系のゲームを得意とする。最近の悩みは趣味の時間が取れず、積みゲーが100作品を超えたこと。




















