編集デスク ポケモンカードゲーム攻略ライターの橋本ユアです。 今回も多く寄せられている質問にお答えしていきます。
この記事を読んでいる方は、2026年5月から実施されるポケモンカードゲーム(以下、ポケカ)の一部商品値上げが、実際に子供たちの遊び場や家計にどのような影響を与えるのか、そしてどう対策すれば良いのかが気になっていると思います。 原材料費の高騰という避けられない事情があるとはいえ、1パック180円から200円への変更は、私たち大人以上に、限られたお小遣いでやりくりしている小学生のみなさんにとって大きな出来事ですよね。 長年ポケカを愛し、攻略ライターとして活動してきた私としても、このニュースを聞いた時は胸が痛む思いでした。
この記事を読み終える頃には、価格改定の正確な内容と、子供たちがこれからも笑顔でポケカを続けていくための賢い付き合い方の疑問が解決しているはずです。
- 2026年5月以降の新商品におけるパック価格の200円改定
- 子供のお小遣い環境で発生する購入頻度と満足度の低下
- 1BOX購入時の負担増によるコレクション難易度の上昇
- シングル買いやデジタル活用による予算内での攻略手法
それでは解説していきます。
ポケカ値上げの現状と子供たちへの影響
ポケカは、今や子供から大人まで、さらには世界中で愛される文化となりました。 しかし、2026年1月に発表された「一部商品価格改定のお知らせ」は、多くのファン、特に自分のお小遣いでカードを集めている子供たちに大きな衝撃を与えています。 ここでは、今回の値上げの具体的な内容と、それが子供たちの日常にどう影を落とすのかを、現場の視点から徹底的にレビューしていきます。
ポケカ価格改定の具体的な内容
今回の価格改定のポイントは、2026年5月以降に発売される新商品から適用されるという点です。 最もスタンダードな「拡張パック(5枚入り)」が、これまでの180円(税込)から200円(税込)へと引き上げられます。 たった20円、と思うかもしれませんが、この積み重ねが大きな壁となります。
改定前後の価格比較表
| 対象商品 | 2026年4月以前の発売分 | 2026年5月以降の発売分 | 差額 |
|---|---|---|---|
| 拡張パック(5枚入り) | 180円(税込) | 200円(税込) | +20円 |
| 1BOX(30パック入り) | 5,400円(税込) | 6,000円(税込) | +600円 |
表を見るとわかる通り、1パックあたり20円の差ですが、BOX単位で見ると600円の差が生まれます。 この「600円」という金額は、改定前の価格であれば拡張パックを3パック以上追加で買えた金額です。 子供たちにとって、この差は「あともう少しで届くはずだった目標」を遠ざける結果になります。
対象外となる商品とレギュレーションの壁
幸いなことに、2026年4月までに発売された既存の商品については、価格の変更はないとされています。 しかし、ポケカには「レギュレーション」というルールがあり、対戦シーンは常に最新のカードを中心に動いています。 現役で対戦を楽しみたい子供たちにとっては、必然的に200円の新パックを購入せざるを得ない状況になります。 「古いパックなら安いよ」という理屈は、勝ちたい子供たちの前では通用しにくいのが現実です。
原材料費高騰の背景と市場動向
メーカー側が発表した理由として「原材料費の高騰」が挙げられています。 カードの紙質、特殊な加工のためのインク、パックを保護する包装資材、さらには世界的な原油高による輸送コストの増加など、目に見えないところでコストが膨らんでいます。 これはポケカに限った話ではなく、昨今の世界的な経済情勢が反映された結果と言えます。
他のトレーディングカードゲームとの比較
実は、他の主要なトレーディングカードゲーム(TCG)でも同様の値上げが行われてきました。 遊戯王やデュエル・マスターズなど、多くのタイトルが既に200円前後の価格帯へと移行しています。 ポケカはこれまで180円という、比較的子供でも手に取りやすい価格を維持してきましたが、ついに限界が来たという形でしょう。
供給体制の強化という側面
近年のポケカは、深刻な品薄状態に悩まされてきました。 「お店に行っても売っていない」という状況を改善するために、メーカーは大規模な増産体制を整えてきました。 工場を増やし、物流を安定させるためのコストも、この価格改定の中に含まれている可能性があります。 「いつでも買える」という安心感と引き換えの代償と考えることもできますが、その負担が子供たちに重くのしかかるのは事実です。
お小遣いで買えるパック数の減少
小学生のお小遣いの平均額は、学年にもよりますが月に500円〜1,000円程度と言われています。 この限られた予算の中で、1パック200円という価格設定がどれほどの影響を与えるか、シミュレーションしてみましょう。
「ワンコイン」が持つ意味の変化
例えば、おじいちゃんから貰った500円玉1枚を握りしめてコンビニへ行ったとします。
- 改定前: 180円 × 2パック = 360円(お釣り140円)
- 改定後: 200円 × 2パック = 400円(お釣り100円)
これまでは2パック買っても、まだ140円残っていました。 この140円があれば、一緒に小さな駄菓子や飲み物を買うことができました。 しかし改定後は、お釣りがちょうど100円になります。 たった40円の差ですが、「お菓子も買える」という贅沢感が失われるのは子供にとって寂しいものです。
目標金額への到達時間の延び
もし3パック(600円分)買いたいと思った場合、以前は540円で済みました。 お小遣いが1日20円の家庭なら、27日で貯まる計算です。 しかしこれからは30日かかります。 この「3日間の差」が、子供たちにとっては永遠のように長く感じられることもあるのです。 「あと一息」が届かないもどかしさは、コレクションの意欲を削ぐ原因になりかねません。
子供たちのコミュニティにおける格差
ポケカは、放課後の教室や公園で友達とカードを見せ合い、対戦するコミュニケーションツールです。 しかし、価格が上がることで「買える子」と「買えない子」の差がより鮮明になってしまう懸念があります。
経済力の差がデッキの差になる現実
ポケカの対戦で勝つためには、強力な「ポケモンex」や汎用性の高いトレーナーズカードが必要です。 これらを引き当てるには多くのパックを開封するか、高価なシングルカードを購入する必要があります。 お小遣いが多い子や、誕生日以外にも親に買ってもらえる環境にある子と、そうでない子の間で、カードの質の差が開きやすくなります。 「頑張って工夫したけれど、お金をかけて揃えたデッキには勝てない」という経験は、子供たちの対戦意欲に影を落とします。
トレードにおけるトラブルの種
持っているカードの価値が上がれば上がるほど、子供同士のトレード(交換)においても不均衡が生じやすくなります。 「このカードは200円のパックから出た新しいやつだから、180円だった頃のカード2枚分じゃないと交換しない」 そんな、大人のような損得勘定が子供たちの純粋な遊び場に持ち込まれるのは、非常に悲しいことです。 価格の改定は、こうした価値観の歪みを生むきっかけになるリスクを孕んでいます。
1パック200円が心理的に与える壁
「200円」という数字は、子供にとって一つの大きな区切り、いわゆる「大台」です。
「気軽さ」から「覚悟」へ
180円の時は、どこか「100円玉1枚と、小銭を少し」という感覚がありました。 しかし200円になると、100円玉を「2枚」使うことになります。 この視覚的な差は大きく、レジで支払う際の「重み」が全く変わってきます。 気軽についで買いをする感覚から、真剣に選んで「覚悟」を持って買う感覚へと変化していくでしょう。
開封結果に対するストレスの増大
200円払って、中身が「ハズレ(あまり使わないカード)」だった時のショックは、以前よりも大きくなります。 「せっかく200円も出したのに……」という落胆は、カードゲーム本来のワクワク感を「ギャンブルのような緊張感」に変えてしまう恐れがあります。 遊びとしての楽しさが、コストに見合わないと感じ始めた時、子供たちはその趣味から離れてしまいます。
箱買い(BOX)の負担増とハードル
ポケカには「SR(スーパーレア)以上が1枚確定」という仕様があるため、多くのファンはBOX(30パック入り)での購入を目指します。
5,000円台と6,000円台の境界線
前述の通り、1BOXあたりの価格は5,400円から6,000円になります。 家計を預かる親御さんの視点で見ても、「5,000円ならプレゼントにいいかな」と思えるラインから、「6,000円はちょっと高いな」と感じるラインへの移動は大きいです。 自分でお小遣いを貯めて買う子供にとっても、6,000円という金額は一つの山を越えるような努力が必要です。
セット商品の価格への影響
BOXだけでなく、将来的に発売されるであろう豪華なセット商品や、ハイクラスパックの価格も気になるところです。 もしこれらが軒並み値上がりしてしまえば、「年に一度の楽しみ」さえも贅沢品になってしまうかもしれません。 ポケカが「一部の裕福な層の遊び」にならないことを、攻略ライターとして切に願っています。
新規プレイヤーの参入障壁への懸念
これからポケカを始めようとする子供たちにとっても、今回の値上げは無関係ではありません。
初心者向けデッキの価格設定
拡張パックが値上がりするということは、将来的に「スタートデッキ」などの入門用商品も影響を受ける可能性があります。 「まずはこれを買えば遊べるよ」という商品が1,000円を超えてしまえば、親御さんが「ちょっと試してみようか」と買い与える機会が減ってしまうかもしれません。
他の娯楽との競合
今の子供たちの周りには、魅力的な娯楽が溢れています。 基本プレイ無料のスマホゲームや、数百円で長く遊べるデジタルコンテンツ。 それらと比較されたとき、「1パック200円で、しかも欲しいカードが出るかわからない」というポケカのモデルは、非常にハードルが高く映ります。 新規の子供たちが入りづらい環境は、長期的にはポケカ界隈全体の衰退を招きかねません。
お小遣いの範囲でポケカを楽しむための対策
価格が上がってしまうことは変えられませんが、それでもポケカを楽しむ方法はたくさんあります。 攻略ライターとして、また一人のポケカファンとして、限られた予算で最大限に遊ぶための「賢い知恵」を提案します。
シングル買いの重要性と賢い選び方
パックを開封するドキドキ感は何物にも代えがたいですが、特定のカードが欲しい場合は「シングル買い(カードショップなどで1枚単位で買うこと)」が圧倒的に安上がりです。
必要なカードだけを狙い撃ちする技術
例えば、デッキに2枚入れたい「ポケモンex」があったとします。 パックを200円で買い続けて当てる確率は非常に低いですが、中古ショップであれば、あまり人気のないカードなら1枚100円〜300円程度で売られていることも多いです。 「パックを2パック我慢して、確実に欲しいカードを1枚買う」 この選択ができるようになると、デッキの完成度は一気に高まり、結果として満足度も上がります。
価格変動の波を見極める
新弾が発売された直後は、どのカードも価格が高騰しがちです。 しかし、数週間から1ヶ月も経てば、供給が安定して価格が落ち着く傾向があります。 「発売日にどうしても欲しい!」という気持ちをグッと堪えて、少し待ってから安くなったタイミングで買う。 これも、お小遣いを守るための大切な戦術です。
デッキビルドセットなどの構築済み商品の活用
パックをバラバラに買うよりも、対戦に必要な汎用カードがセットになった商品を買うほうが、コストパフォーマンスが良い場合があります。
必須カードの「まとめ買い」
「ナンジャモ」や「ボスの指令」、「ネストボール」といった、どんなデッキにも入る便利なトレーナーズカードは、パックから引き当てるのは困難です。 これらが最初から複数枚入っているセット商品は、個別に揃えるよりも安く済むように設計されています。 初期投資は少し高くなりますが、長く遊ぶことを考えれば最も賢い買い物と言えます。
友達と協力してシェアする
例えば、同じセットを2つ買う場合、友達とお金を出し合って「自分はこのカード、友達はこのカード」という風に分けるのも良い方法です。 一人では手が出せない価格の商品も、二人、三人と協力すれば手が届くようになります。 これこそが、カードゲームコミュニティの醍醐味です。
汎用カードの使い回しとスリーブ管理
一度手に入れた強力なカードは、複数のデッキで大切に使い回しましょう。
スリーブの色を統一する裏技
色々なデッキを作りたいけれど、高価なカードを何枚も買えない時は、全てのデッキで同じ色のスリーブを使いましょう。 そうすれば、別のデッキで使いたい時に、カードをスリーブから出さずに入れ替えるだけで済みます。 カードを傷つけるリスクも減り、デッキ構築の幅が広がります。
プロキシ(代用カード)でのシミュレーション
家での練習や、気の置けない友達との対戦なら、持っていないカードを紙に書いてスリーブに入れる「プロキシ」を活用しましょう。 実際に使ってみて、「本当にこのカードは自分のデッキに必要だ」と確信してからお金を払う。 この慎重さが、無駄遣いを防ぐ最大の防御になります。
ポケカアプリ(Pocket等)との併用術
最近ではデジタルでポケカを楽しめるアプリも充実しています。 これらを上手く活用することで、リアルなカードへの出費を賢く抑えることができます。
デジタルで「開封欲」を満たす
アプリ版の多くは、毎日ログインすることで無料でパックを開封できる仕組みがあります。 「何か新しいカードが見たい!」という欲求はデジタルで満たし、リアルのお金は「本当に大会で使うカード」のために貯めておく。 この使い分けが、現代のポケカ少年のスタンダードになりつつあります。
デジタルでのプレイング修行
実際にカードを買う前に、アプリ上でそのカードの強さを試してみるのも有効です。 「思っていたより使いにくいな」と感じれば、高いお金を出して買う必要はありません。 デジタルは、失敗してもお小遣いが減らない最高の練習場なのです。
友達同士でのトレードとカード交換のルール
お金を使わずに新しいカードを手に入れる最大の方法は、友達とのトレードです。 しかし、そこには守るべきマナーがあります。
お互いが笑顔になれる交換
トレードの基本は「お互いが納得すること」です。 カードの市場価格(いくらで売っているか)を調べることも大切ですが、それ以上に「自分が大切にしていたカードを、相手が大切に使ってくれるか」を考えましょう。 無理な要求をしたり、相手を騙したりするような交換は、友達を失う原因になります。
余ったカードの有効活用
自分がたくさん持っていて余っているカードを、新しく始めた子にプレゼントしたり、安く譲ったりする文化を広めましょう。 周りの友達が強くなり、対戦相手が増えることは、自分自身のポケカ環境を豊かにすることに繋がります。 「情けは人のためならず」の精神が、コミュニティを支えます。
公認イベントやジムバトルの活用メリット
カードショップで開催されている「ジムバトル」などのイベントに参加することは、実は節約の面でもメリットがあります。
参加賞やプロモパックを狙う
多くの大会では、勝敗に関係なく参加するだけで「プロモパック」などの限定カードが貰えます。 これらは市販のパックには入っていない特別なカードで、時には対戦で非常に役立つものもあります。 実質的に「参加費=特別なパック代」と考えれば、非常にお得な機会です。
熟練プレイヤーからのアドバイス
お店にはポケカに詳しいお兄さんやお姉さんがたくさんいます。 「このデッキを強くしたいけど、お金はあまりかけたくない」と相談すれば、安くて強いカードや、意外なコンボを教えてくれるはずです。 独りで悩んで闇雲にパックを買うより、生の声を聞くほうがずっと効率的です。
親子で楽しむポケカの家計管理術
最後に、保護者の方と一緒に取り組める「ポケカとの付き合い方」について提案します。
「ご褒美」としての価値を高める
価格が上がった分、1パックの価値は以前よりも増しました。 「お手伝いを頑張った」「テストの点数が上がった」といった頑張りに対する報酬としてパックを設定することで、子供にとって1パック1パックがより思い出深いものになります。 単なる「消費」ではなく、努力の結果として手に入れる喜びを親子で共有しましょう。
お小遣い帳をつけるきっかけに
1パック200円というキリの良い数字は、お小遣い帳をつける練習にも最適です。 「今月はパックを3個買ったから残りいくら」という計算を自分ですることで、自然と金銭感覚が身につきます。 値上げをネガティブに捉えるだけでなく、子供が社会の仕組みやお金の大切さを学ぶ「生きた教材」として活用してみるのも、一つの考え方です。
まとめ
今回の価格改定は、子供たちにとって決して嬉しいニュースではありません。 1パック200円という数字は、お小遣いという小さな経済の中で生きる彼らにとって、遊び方の根本を変えるほどのインパクトを持っています。
しかし、ポケカの本当の魅力は、カードの価格やレアリティの高さだけにあるのではありません。 手に入れたカードで知恵を絞り、友達と対戦し、勝って喜び負けて悔しがる。 そして、対戦が終われば「ありがとうございました」と握手をする。 そんな、かけがえのない時間こそがポケカの本質です。
価格が上がったからこそ、1枚1枚のカードをより大切にし、どうすればもっと楽しく遊べるかを深く考える。 そんな「工夫する力」を養うきっかけにできれば、子供たちはこの試練を乗り越えて、さらに強いプレイヤーへと成長していくはずです。
私たちライターも、皆さんが限られた予算の中で最大限に輝けるような情報を、これからも全力で発信し続けます。 2026年5月、新しい時代が始まっても、子供たちの「バトルしようぜ!」という元気な声が、全国のカードショップや公園から消えないことを心から願っています。





















